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理工系教育の自己評価とその展開 - オートメーション工学講義を事例に -

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(1)Mem. School .B . O . S .T . KinkiU n i v e r s i t y No.3:8 19 9( 19 9 8 ). 8 1. 理工系教育の自己評価とその展開 ーオートメーション工学講義を事例に一. 山下律也. I 緒論 大学教育は大衆化時代を迎え,新しい時代にあった教育のあり方や教育の活性化が問われ ている。 2 1世紀に対応して各大学ではそれぞれ対応策を取りつつあるが緒についた段階 にあると言えよう。学生の受講実態をみると,大学で何を学ぶかの認識に乏しく,大学卒の 免状を得るためと理解している学生が多い。また,学力については学生間の差が著しく,教 育目標を何処において対処すべきかが問題である。しかし,教育効果を上げるには,教員が 自信をもって教育方針と方向性を明らかにし,教授指導に当たる要がある O このためには実 態を十分に調査して,的確な問題把握が前提であろう。筆者は,本学部新設の平成 5年より, 前職時代に行って来た講義や演習の反省に基づいて,教育自己評価について約 4年間試行錯 誤的に対応してきた。1)2) 3) 学生に対する魅力ある講義と教育方法の改善は,教育の自己評価から始まると言っても過 言では無いとの判断のもとに実施結果を総括することとした。具体的には表 lに示すよう に,1)学生は大学で何を学ぶか,. 2 )教員はどんな学生に育てるかを画いて指導と活動に移. ) 教員の自己評価による問題把握と意欲的な行動をとることが期待されいる。 るか, 3 表 1 理工系教育の自己評価構想の筋道 大学で何を学ぶか?(学生側). どんな学生を育てるか?(教員側). 何を期待し,具体的に求めるものは 学生の実態は十教員の認識は 問題把握と意欲的な行動 専門分野の能力. 一般的な能力 既往カリキュラムの改善. 新規創設のカリキュラム. 現学生の実態に対応する内容. 自己評価法(別図参照) 科目別への対応 演習の充実. ート. 一 ←. セミナー単位の必要性 触れ合いの場. +4. │改善効果と将来への展開│ 単年次の企画. 年一環教育. D e p a r t m e n to fI n t e l l i g e n tM e c h a n i c s,K i n k iU n i v e r s i t y,Wakayama.6 4 9 6 4 9 3,Japan.

(2) 8 2. Memoirso fTheS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN . o3 ( 19 9 8 ). 実施するに当たって,既往の研究成果を参考に教育評価の位置付けと具体化を検討した。 まず,評価の全体像(総論的な見方)を把握して4)これをどのように生かしたら(各論の 展開)効果的であるかの課題と取り組むのが適当であろうとの結論に達し,表 1を描いた。 したがって,本報告の内容は,講義を通じて実態調査と問題把握を行い,魅力ある講義を目 指して実施内容の改善を試みながら行動した結果について考察するが次のような構成でま とめている。 まず,最近の学生と教員の雰囲気を捕らえながら教育評価の課題と評価の方法を検討し, 次いで,担当するオートメーション工学 (AE学)を中心に自己評価実施結果と改善の経過 を行った結果をまとめた。さらに,自己評価の実施結果を反省した。なお,本稿では講義で 不足する部分を補う専攻演習のほか,関連する講義・実験並びに卒業研究関係に触れられな かったが,次の機会に述べることとした。. I I . 教育評価の課題. 2-1 . 最近の学生の雰囲気 最近のマークシート方式の受験戦争をくぐり抜けた学生は,考え方や学力がかなり変化し ており,新新制大学と言われる雰囲気を醸し出している。現代的若者の在り方を大前提とし, これからの大学教育は如何にあるべきかの見直しを必要としている。. 学生気質は次に示す. ように変化しているので,“大学で何を学ぷか"“大学でしなけねばならないこと"などを教 える必要が強調されている。 く〉小賢しい若者になっていないか一物知りだけれど実際の経験はほとんど無い。 く〉何かを考え出す力が欠如した非創造的な若者-ガイドやマニュアルをよく読んでやるが, 自分の頭を使って何かを創造する力は乏しい。 く〉ひ弱な若者一体格がよく物の言い方も知っているが,困難に出会うとすぐに回避したり 投げ出したりする。 く〉自己中心的一受講中私語を平気で、話し,周囲に著しく迷惑をかけていると思わない。 く〉大学卒の免状-企業に就職するための免状取得の場と心得ている学生が多い。. 2-2 . 教員の教育面での雰囲気. 2-2-1 教育面での意識 教員は,時代の変化を感じているものの,次のような昔ながらの大学イメージを墨守して いないかを振り返って見る必要性が感じられる。.

(3) 8 3. く〉大学教授は無条件に偉い存在-“学生や親や社会から注文を付けられるいわれがない" という尊大さをもっている。 く〉学生が講義内容を理解できないのは-学生側の努力不足のせいだとしか考えない。. 2-2-2 認識と反省 多くの理工系研究者は学者としての評価を得ているが,大学は研究教育の場であり,専門 の研究に熱中し過ぎて,教育者としての分野を疎漏にしていないかを反省する要がある。. 1 . 研究教育に対するもの く〉理工系学部は研究・教育の中研究に重点をおき過ぎで,独りよがりの教育では?. Oこれからは教育研究と専門分野研究の 2本建ての課題で進めて行くべきではないか? く〉教育技術に対する工夫は?,スライド・. OHPの活用と最新技術の紹介など。. く〉教育のマンネリ化から脱皮すべく,教員の任期制任用方式で対処しようとしている。. 2 . 私立大学に対するもの く〉教員 1人当たりの学生数が多いことに対し,シラパスの完備と実行で成果を高める。 く〉理工系は学生数に対し実験設備が不足しているが,産学共同による交流を利用する。 く〉私大の生き残るために必要なことは,学部の特徴ある教育と内容を整備する。 く〉受験生人口減少に伴う入学者充足は,魅力ある学部の学風と雰囲気への転換を行う。. 2-3 . “どういう学生を育てるか"一大衆化時代の大学教育どういう学生を育てるかの検討は, ビジョンをもった教育を確立するために非常に重要で ある。教員各自が“教育にたいする哲学を持つこと"に尽きるが,とかく総論的な議論に止 まりがちで,総論賛成・各論反対とならぬよう留意するとともに具体的な内容を展開する必 要がある。. 構想は将来職業人となる人物の要請に答える立場から検討を加えるが,学生と. の対応には人間性を磨くことを意識(人格の養成)している。. 2-3-1 こういう学生を育てる. 1 .職業人としての養成 (1)企業を支える中堅技術者の養成-企業就職の予備校的な位置付けこのことを踏まえ,かっ,新制大学から新新制大学に転換している現在,カリキュラムと 学生えの対応策を再検討すべきでないか。企業の期待する学生像は,問題把握能力と意欲的 な行動を求めている。 ( 2 ) 高級研究者や企業幹部の養成. 大学院への進学により個別指導行って資質や能力の向上を図る。特に問題意識と意欲をも.

(4) 8 4. Memoirso fTheS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN o . 3( 19 9 8 ). つことに重点を置き,基礎的な実力を養成する必要がある。. 2 . 教育の焦点 (1)現学生の学力と指向性の実態把握 最近の入学試験(マークシート方式)をくぐり抜けた学力は思考する力が乏しい。これ を回復するにはどのような対応法があるかの検討を必要とする。. ( 2 ) 意欲のある問題意識をもった学生を養成 最近の企業就職の新入社員の動向は,意欲の乏しい無気力な新入社員が多く,見ざる・聞 かざる・言わざる主義の傾向が著しいと言われる。社員教育において, この姿から脱皮せし めるべく教育に苦労されている。. 2-4 . 評価の方法と実施経過 2-4-1 評価方法. 1 . 記述方式による回答(記述回答) “自由な意見を"と表示する自由記述による方法は受講者にとって何を求めているか取 り上げにくいと考えられたので表 2の事例に示すような質問細目を提示したものによった。 これにより意見が集約しやすかった。 表 2 オートメーション工学のエバリュエーション 学科名. 学籍番号. 氏名. 1.教科書の採用について. 1)必要性の有無などの意見 2) 執筆内容について(取入れて欲しい内容) 3) その他. 2 .講義に対する注文 1)教科書+プリントの講義 2) 実際の自動機械実演を織込んでの講義 3) 講義内容そのものについて 4) その他. 3 . その他(上記以外の意見) 今後予定している講義に対する注文(例,生産施設工学). 2 . 評価点による回答(評点回答) 標準的な質問項目は,既往の資料を参考に最初に行った AE学の例を上げると,表 3のよ.

(5) 8 5 うである。 3ランク評価では判断域が狭すぎるので,評点域を 5ランクとした。. 表 3 授業に対する学生の評価(オートメーション工学) *該当する数字に O印をつけてください。. 評価項目. 円 F FU U 円 FhUFhU. 町 F 円 FhUFhu UF U U. ﹁円. ム. 44aqaq. 4﹃i 4 B. 9 . 教師は担当科目の授業に情熱を持っているか。. 斗 a a 4 a q s 生 Asqs -. ム. 8 . 私語があった場合これを注意しているか。. nλMnλMnλMnL. 7 . 授業中,学生の私語は少なかったか。. n-“ 円 メ “. ・- 4 E. 6 . 授業の内容は,解りやすかったか。. Ei4Ei41. 5 . その分野の最新の発展についても論じてくれたか。. d斗. よ噌 4E. 4 . 授業内容は貴方に勉学意欲をわかせるようにしてくれたか。. “円式“. ム. 3 . 授業の内容は量的にみて,定めた講義時間に適切であったか。. qoquququnoqunon-Uqu. 2 . 話し方や早さは適当であったか。. nrunλ. 唱a i 4 a. しこの授業の内容は,面白かったか。. いいえ特はい. 3 . ビデオ取りによる評価(ビデオ評価) ビデオ撮影による評価はつぶさに講義の状況が捕らえられるが撮影に伴う労力と技術 並びに撮影後の解析とまとめに時間が必要となる 5)O 利用目的にもよるが,講義の初期・中. 0分前後の記録で評価と反省に活用できるものと思われる。 期・後期それぞれ 1 4 . 同僚教員・部外者による評価(関係者批評) 同僚や関係者の講義傍聴により評価を受ける方法は,授業改善に効果的である。しかし, 教員相互や関係者の了解が得られるかどうかの課題がある。改善の手段としては,有識者な どの講演などを積極的に聴講し参考にするのも有効である。. 2-4-2 実施結果の比較. 1 . 経過年比較 講義の開講に当たって教員は,内容充実と準備に追われるが,年を経るにしたがって慢性 化する可能性がある。自己評価は学生から教授批判を受け反省の場となるので,講義に活力 を与えてくれる。質問項目は調査年次により一部変更されることもあるが,年次的な動きを 捕らえることにより改善の過程と今後への展開が企画できる。. 2 . 講義と演習間比較 一般に講義と演習は,受講者数や期待する内容が異なるので,質問や評価結果が相違する.

(6) 8 6. Memoirso fT h eS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN O . 3( 19 9 8 ). 可能性が高い。特に演習は個別の濃密指導を重視するが,両者間には対応法にかなりの差が あるので,方法論を比較する上で参考になる(今回の検討では削除している)。. 3 . 学科間・学年間比較 多人数の講義は,. しばしば‘学科間や学年間にわたるが,それぞれ認識の差があり自己評価. 結果にも違いが生じやすい。受講者の学力や重要度にもよるものと思われるので,講義のあ り方に留意する必要がある。. 4 . 学生に対する教員の評価 教員は日常の受講態度・テスト・質問状況を通じての観察で学生の評価ができる。また, 講義の初期に教員からの希望事項(紳士協定)を明示し,その反応について評価することが 必要である O. m .講義の自己評価と対応策 3-1 . オートメーション工学 (AE学 , 9 3 年度) 大学の教員が自らの教育・研究の水準や問題点を把握してよりよい方向に発展せしめるこ とが期待されている。すなわち,教員自身の自己点検と評価活動を行い改善することである が,筆者が試行的に実施した内容とその結果を考察し,自らの講義の改善に役立てることと. 3 年度から 9 6 年度までの 4カ年の授業の内容・自己評価および改善過程に考察を加え した。 9 るが,各講義の評価過程の段階的な変選を通じ,意欲的な学習を目的としている. 3寸ー 1 初年次の実施結果. 1 . 講義および対象者の概要 0名 平 均 出 席 率 は 83% (1)受講学生:近畿大学生物理工学部生物工学科 1年生 3 ( 2 ) 講義の概要: 1年生に自動化について理解を深めるため次の手段を講じた. a 使用教科書一筆者執筆『農産機械・施設の自動化と新技術』一主として穀物を対 象-. b . 補充プリントー青果物の物性測定と自動化技術に関する資料, A3判 9枚. C. 実機の実演-講義と併用して自動機器を教材として運転. d . スライド・ OHPの活用-初回に講義内容の全貌と自動化処理操作の全体像を説明. 2 . 調査項目と内容 (1)記述方式による回答(記述回答と略称) 表 2による質問表を配布して記名による回答を求めた。.

(7) 8 7. ( 2 ) 評価点によるアンケート回答(評点回答と略称) 表 3による質問表を最終回に配布し受講生全員からの回答を求めた。. 3 . 記述回答結果と考察 生物工学科 1年生に農産物の収穫後処理関係の自動化を理解せしめること点に主眼をお いた内容であるが調査結果は次のようである。 (1)教科書の採用と内容について 講義の不十分な理解が補えること,欠席時の補充に役立つことなどの理由で, 90%の受講 性が必要と回答している。教科書は講義担当者の著書が効果的との意見が強かった。 執筆内容はほぼ可とする者が殆どであったが次のような注文と評価が出ていた。. a) 内容が細かすぎるので,概論程度に留めて欲しいとの意見がある反面,機械のメカニ ズムを希望する者もあった。. 講義名に対する期待が学生により差があるためと思われる。. b) 記事内容が穀物が主体であり 多方面にわたる記事を希望する者が多かった。しかし, 青果物関係はプリントを配布して補充したので講義にはほぼ満足する結果が得られた。. c) 教科書は自動化と新技術としているが省力や経済効果を取り入れて欲しし ' 0 d) 半期の教科書としては内容が多すぎる。. このため専門用語の解説や説明不足のとこ. ろはプリントにして配布して欲しい。. e) 良好な評価としては図を多く取り入れているので理解しやすいこと,フローチャー トを多用しているので講義の筋道が分かりやすいことなどが挙げられた。. ( 2 ) 講義に対する注文 a) 教科書+プリントを加味した講義は,ほぼ全員に近い評価が得られた。しかし,プリ ントを多く希望する者プリントは散逸しやすいので積極的に賛成できない者があった。 また,講義内容に対し時間数が少なかったので,説明不足の所もあったが,説明の丁寧さを 希望する者など多様である。. b) 機械実演を織り込んだ講義は,半期の中 2回の機械実演の機会を設けたが,理解を助 けるのに効果とする意見が多く,さらに多用することを希望していた。見学会・実演会や機 械操作実習などを期待する意見も見られた。. c) スライド等の活用は講義の概要と収穫後処理の全体像の説明に使用したが,この講 義で実機として利用できるのは計測機器程度に止まるので,ビデオ・スライド・ OHPを積 極的に併用する希望がかなり多く見られた。しかし,受講生には記録として残らない欠点が あることを一部の学生が指摘していた。.

(8) 8 8. MemoirsofTheS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN . o3 ( 1 9 9 8 ). d) 現地事例による補足説明は入学当初の学生でオートメーション工学に対する認識が 浅いので,常識を深めるべく身近な課題について話題提供したが,好評であった。. e) 上述の内容を取り入れた講義は量が多いことから図表中心の説明にとどまりがちで 説明不足が生じたようである。. 半期の講義量としてやや多すぎたので量より質に重点を. 置くべきものと思われる。. 4 . 評点回答結果と考察 表 3に示す調査表は学生による教官評価を行ったものを, 5段階評点法で調査した。デー タシート 3 0名分を各種の集計ができるように質問項目別の評点をリストアップし,さらに, 質問項目別と評価点で集計すると,表 4のようである。考察は総点評価と評点評価の両面か ら捕らえ,図 1と図 2に示した。 (1)総点評価(個人別質問評点の合計) 総点評価は,個々の学生の評価レベルの分布状況を示すもので分布が広域か狭域かによ. 3 . 5を良 x4を優におき り学生間の理解差がわかる。評価点基準は質問件数 x3を可 x 分布をみた。総点平均は 3 1 .8 であり,やっと優域に入ったところである。なお,個票による 細部調査によると,低い評価は受講回数のかなり少ない学生であり,特に高い評価は皆勤者 で占めていることが解ったので出席率に留意する必要がある。. 表 4 評価項目・評点別集計表 ( 9 3年度) 2. 3. 4. 5. 3. 6. 1 0. 7. 4. 9 3. 3 . 1. 2. 3. 8. 8. 7. 4. 9 1. 3 . 0. 3. 6. s. 9. 5. 2. 7 9. 2 . 6. 4. 2. 1 0. 1 1. 6. 8 4. 2 . 8. 6. 7. 1 5. 1 2 4. 4 . 1. 1 1. 1 3. 2. 2. 8 1. 2 . 7. 6. 7. 6. 1 0. 1 0 8. 3 . 6. 3. 6. 1 8. 1 2 7. 4 . 2. 2 8. 1 4 7. 4 . 9. 評価項目. 5 6. 2. 7 8 9. 2. 。。. 評点別件数計 2 0 評点別合計 2 0 総評点合計. 5 1 10:~. 9 3 4. 6 8 2 0 4. 4 7. 合計平均. 8 4. 1 8 8 4 2 0 総点平均 31 .1.

(9) 8 9 数. 該当件数. 内FH. 該 4. 件 8 当. 0 1 5 1 8. 0 2 12 4. 1 6. 句. 8 2 52. 1 9 2 2. 句. 貨市明凶阿世、肱. 2 事. 2 9寸 2. 白 犯. 2 7 3 0. 岨f l 肱 祐 3 幻7 " " 4 ω0. 4 14 4 句. 4 5 4 8 調査年次:1 9 9 3 同 科 目 :AE工学 設問数:9 回答者数:3 0. 調査年次:1 9 9 4 同 科 目 :AE工学 1 1 設問数 : 回答者数:5 6. 4 9 5 2. 9 3・ 9 4 年度) 図 1 総点評価の領域分布の比較 ( 川9 9 3 年度 i I[AE工学] I し生物工学 3 0名│ ⑤最新の技術か ①授業の面白さ ②早さは適当か ③量的に適切か. ⑥理解し易いか. ⑦学生の私語は ⑧私語に注意は ⑨教師の情熱、は. ④勉学意欲は. . j O 次. 監 2 0 」 ベ. 。. 8 0. 2. 3. / ⑤ f. (渓)隣近. 4 0. f g ソ!/. 2 0. /?¥@. 。. /@L 斗 o. -. 6 0. b. (渓)時近. / ぺ. 4. J c. 4 0. 2 0. 。. / /. 評価点. 9 3 年度) 図 2 評価項目別の評点分布 (. 5.

(10) 9 0. Memoirso fTheS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN o . 3( 19 9 8 ). ( 2 ) 評点評価 評価は,質問項目別から検討を加え,図 2にその集計を示した。. 1)評価型の区分 -9つの設問において評価の高いもの,逆に低いものと平均的なものが 見られ,評価の高い者,平均的な者,評価の低い者の 3つの形に区分して考察した。この区 分においては変形した分布形があるのでその場合は添え数字で表示することにした。回答 の分布形は,平均点 3を基準に. a.b.c.3区分されるが,今回は C ランクが無く添え数字 2. に属すものを含め次の 4種類に分類される。. a1 )評点 3をピークに前後にほぼ均等に分布,平均点は 3 . 0程度一図中 N o . l・ 2・ 3 , a2 )評点 3を基準に前後差の少ない梯形状の分布,平均点3 . 0 前後一図中 N O.4• 6 , b1 )評点 3より高に片寄る分布,高い事例の平均点は 3 . 5程度以上,評価が良好一図中 N o.7,. b2 )評点 3より特に高に片寄る分布高い事例の平均点4 . 0 以 上 高 い 評 価 - 図 中N o . 5・ 8・ 9 C1 " ' ' 2 )評点. 3より低に該当するもの平均点3 . 0を下回る低い評価-今回無し。. 2)項目別評価(図 2参照) a . 質問 1 r この授業の内容は面白かったか』評価の良否はほぼ平均的である。この講 義を受講する学生の認識や理解は記述回答の結果と合わせ合格点が得られたと思われる。. b . 質問 2 r 話し方や早さは適切であったかJ前者と同様ほぼ平均的な傾向であった。 高い評価が得られなかった理由は,記述評価で指摘があったように図表中心の説明や専門用 語の解説不足による理解度の低下が原因であろう。 C. r. 質問 3 授業の内容は量的に見て,定められた講義時間に適切であったか J教科書. と補充プリントを併用し,実機の試運転を取り入れた欲張った内容であった。量的に多すぎ たため低い評価となった。. r. d . 質問 4 授業内容はあなたの勉学意欲をわかせるようにしてくれたか J授業量が多 すぎたこと,説明にまずさがあったことが勉学意欲を高からしめない結果を招いた。また, これらのことは質問 6の理解度の低下に連なっていると思われる。 e 質問. 5r その分野の最新の発展についても論じてくれたか』 教科書プリント共に. 最新技術を扱っており,事例についての話題も最近のものとしたので,高い評価となった。. r. f.質問 6 授業の内容は解りやすかったか』低い評価に止まった理由は, 3・4の質 問とも関連している。受講学生は入学当初という理解の下に専門講義内容の取捨選択をすべ きものと思われる。.

(11) 9 1 g . 質問 7 r 授業中学生の私語は少なかったかJ 質問 8 r 私語があった場合これを注 意したか』. 互いに関連する設問であるので一括扱いの考察とした。私語が比較的少なかっ. たとの評価であるが教員の注意が影響した結果と思われる。なお私語が多いことを認め ている者は,私語を行っている近くの学生が指摘している模様である。. h . 質問 9 r 教員は担当科目の授業に情熱、をもっているか』異常に高い評価が得られた。 講義にいろんな手法と工夫を凝らした理由と思われる。. 3-2 . 2年次以降の AE学実施結果 ( 9 4 9 6 年度) 3-2-1 評価実施の概要一改善・工夫点一 前年度に引続き評価の反省と改善を続けるために. 9 4 9 6 年度も意識的に調査を行うこと. とした。留意点は,1)前年の結果を反省しての講義であること, 2 ) 機械制御工学の学生に は 4年生配当の科目であるが,学科や研究室を理解されるため下級学年に変更した, 3 )2 学科 3クラスを対象とした講義で受講生が著しく増大していること, 4 ) 好ましい受講雰囲 気を保つため学生と紳士協定を結んでいること(表 5参照), 5 ) 質問項目を各年次とも一部. ) 出席管理と個別に触れ合いの挨拶をすること, 改定し,追加質問を加えたこと 6 1. 7)講義. の内容補充としてプリント配布を重視したことでなどある。同一教員による講義はとかく単 調になりがちであり,このため 9 0 分授業は,受講の集中に耐え切れず居眠りゃあくびを招く 原因になっている。これに対応すべく教科書による講義6 0分,配布プリントによる補充講義. 3 0分を加えるように工夫した。自己評価の質問内容は上記の変更に応答できるように配慮し. f こ 。 表 5 講義実施に当たっての紳士協定 1.講義室の入室:前方の入り口から入室する o. 2 . 出席の扱い:出席は出席管理器にカードを通す。 2 0分以上遅延した時は遅刻扱いとする。 0分以上前に退室する場合は早退とする o 講義終了 2 (注)やむを得ず欠席する場合は,事前に連絡を取ること。 レポート提出により欠席の補填に当てることが出来る。この時のレポート内容は指示する。. 3 . 受講に対する態度:1)私語は厳に謹むこと o 注意を受けたものはレポート提出または教科書の ) 居眠りも同様輪読を命ずることがある o 輪読を命ずる o 2. 3-2-2 記述回答-改善による反応1.9 4 年度の結果 9 3年度と対比して内容の異なる点について主に指摘すると,次のようである。.

(12) 9 2. Memoirso fT h eS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN . o3 ( 1 9 9 8 ). (1)講義に対する注文. 1)教科書+プリントの講義は大半の学生が良いと認めている。理由として,内容が新し く興味がわく,単調な講義中の気分転換がはかれる,プリントに重点、を置いた説明を期待す るなどである。しかし細部にわたると生物系と機械系では内容に差がある。. 2 ) 自己評価に基づいて講義内容を改良した点は,それなりに認められた。しかし,教師 の話方や黒板への板書の仕方など癖は再度指摘を受けても簡単に除去できない。 ( 2 ) 紳士協定の効果. 8割前後の学生が当然、のこととしている。 a ) 最善の手段である, b ) 静かに聞ける, c ) 他の先生にも期待するので連絡して欲しい d ) 必要不可欠との評価もある e ) 眠る人は放 置して置くべき,. 0 少し厳しすぎるなどの評価である. O. ( 3 ) 受講時期を下級年に変更 基礎学のみのカリキュラムは高校の延長のようであり. この措置は a) 大いによい, b). -2年生に是非取り入れるべきの高い評価である。 専攻について興味がわく, c ) 12 .9 5 9 6 年度の結果 この両年は,前 2年のように回答項目を特に示さずして意見を求めたので,回答率は 15% 程度に留まり,内容に目新しいものが無かった。漠然とした表示で意見を求めることは回答 率の低下を招く原因になると思われる。. 3. 2-3 評点回答 1.9 4 年度の結果 表 6の調査表は, 9 3年度以降の質問項目の一覧を略記したもので,総点、評価と質問別評点 評価について 9 4 年度の成果を見ると図 lと図 3のようである。. 考察は総点評価の分布状況. と項目別の平均点、の動向両面から検討を加えている。 (1)総点評価 前年と対比して図 1の分布をみると, 9 4 年は正常な 2等辺 3角形を示し,平均点は優域を やや下回っている。改善の効果は,低位と高位の評価者を低減し,平均的評価をする学生を 増加せしめる結果となった。 ( 2 ) 質問項目別の分布状況〈図 3参照) 回答の分布形は前年にならって分類し質問項目. N o .を示すと次のように区分される o. a1 ) 3をピークほぼ均等に分布,平均点は 3 . 0程度-図中 N o . 1・ 3・ 4・ 5 , a2 ) 3を基準に梯形状の分布平均点3 . 0前後一図中 N o . 2・ 9.

(13) 9 3 表 6 A E工学講義の質問項目一覧(内容‘の変化*) 1 9 9 3年度. 1 9 9 4 年度. 1 9 9 5年度. 1 9 9 6年度. 1:授業の面白さ. 1:授業の面白さ. 1:授業の面白さ. 1:授業の興味. 2 :早さは適当か. 2:早さは適当か. 2 :早さは適当か. 2:話し方は適当か. 3 :量的に適切か. 3:量的に適切か. 3:量的に適切か X. 3 :勉学の意欲は. 4 :勉学意欲は. 4:勉学意欲は. 4:勉学意欲は. 5:最新の技術か. 5 :理解し易いか. 5 :理解し易いか X. 6:理解し易いか. 6:最新の技術か. 6:最新の技術か. 大 6:演習問題の提出. 7:学生の私語は. 7:教員の情熱は. 7 :教員の情熱は. 大. 8 :私語に注意は 9 :教師の情熱は. 女 8:紳士協定は. 8:紳士協定は X. 9:学生の態度は. 9:学生の態度は. 1 0 :私語に注意は. 1 0 :私語に注意は X. カ1 1 :意見に対処は X 大 1 1 :資料の配布 注)大:新規に採用の質問. 大 4:全体像の把握は. 5 :最新の技術か. 7:演習への教員対応 8 :資料配布と挨拶 9:学生の講義態度は. 1 0 :教員の情熱は 1 :この調査の意味 大1. X:その年度で中止した質問. *)評価項目は調査表の質問内容を略して示している o. a:9 3年度調査 b: 9 4 年度調査. ^lb. 3 0ト. H5. 該当件数. 2 3 "j o. 代 b. 2 0 事 生 誕. 課10. 1 5 ' t1. 川 ぷ. ot-. 3 0. 号 記 2 0 lot 5悩 社 g ト. ~O. i 治 2 脳 51 0. 。. 。 " 5. 9 3・ 9 4 年度) 図 3 評価項目別の評点分布の比較 (.

(14) 9 4. . o3 ( 19 9 8 ) Memoirso fT h eS c h o o lo fB . O . S .T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN. b1 ) 3より高い事例の平均点は 3 . 5程度以上,評価が良好一図中 NO.6・8・1 1, b2 ) 3より特に高い事例の平均点は 4 . 0以上,高い評価一図中 NO.7・1 0, C1 " " " ' 2 ) 3より低または特に低もの平均点3 . 0を下回る低い評価-今回無し O. 講義評価は,上記 2カ年の比較よりも継続的に調査を行って判断することの方が意義高い ものと思われる(図 5参照)。. ( 3 ) 項目別評価(新規分) 前回の質問項目と同じものについてみると 図 3のように講義の改善に伴う効果が見られ なかったもの,幾らか見られたものに分けられる。多くの要望に答えるにはかなりの努力と 工夫が必要と思われる O 今回の新規質問と 2件合体質問の評価は次のようである O. 1)質問 8 新規『学生は講義時の紳士協定を守ったか』受講者が多かったので,表 5の ような協定を初回の講義時に提示した。このため遅刻者が激減し講義がスムースに運ぶ結 果がえられた。. 2 ) 質問 9 新規『講義に対する態度は適当であったか』紳士協定による効果があって平 均点を上回った評価が得られた。しかし居眠りが散見されるので. この対応が課題である。. 3) 質問 1 0 2件合体『私語への教員の注意』前問 8の設問効果が大きく影響し. 教員の. 度々の注意が効いた模様である。. 4 )質問 1 1新規『申し出意見を取入れたか』指摘点に留意して講義をしたので,まずま ずの評価である。. 2 . 4カ年の結果 (1)総点評価. 4カ年にわたる年次別質問数・回答者数並びに総点平均値比較を表 7に 9 6 年度の機械系・ 生物系総点評価分布を図 4に示す。平均値はほぼ上昇傾向にあるので改善の効果と判断さ れるが,平均点以上での評価上昇は簡単で無いと思われる。また学科間の評価平均点の差 は機械系の方がやや高く. 総点評価の分布状態からも判断される。.

(15) 9 5. 表 7 AE講義 4年間の自己評価の総括. 日1. 機械制御. 機械制御. 機械制御. 生物工学 生物工学 生物工学. 生物工学. 1 9 9 3. 1 9 9 4. 1 9 9 5. 1 9 9 5. 1 9 9 6. 1 9 9 6. 質問数. 9. 1 1. 1 1. 1 1. 1 1. 1 1. 回答者数. 3 0. 5 0. 3 8. 5 0. 2 6. 6 9. 評点平均. 3. 46. 3 . 4 8. 3 . 5 1. 3 . 6 0. 3. 45. 3 . 6 5. 総点平均. 31 .1. 3 8 . 3. 3 8 . 6. 3 9 . 6. 3 7 . 9. 4 0 . 2. 調査年次. オートメーション工学.担韓被制御工学科受 3 誕生の静点分布{平均点:4 0 . 2 点) 2 5I ・ I • I • I ι I• I. オートメーション工学.生物工学科受 3 再生の得点分布(平鈎点:3 7 . 9 点) 1 2. 1 0 2 0. a 1 5. 訴. 事 誕. な 10・. 主. 5. 2. IS. 守山. 由守,‘凶守. 事10苛. t 的問. 四円. 高tB 減 点. gtRH灯. 守 NION. 守FIOF. F 由 tF 的. ml 凶. ' “. 10. 守. lS. 守的. l 的守. 由守. l 凶円. 10 守. 由円. 守寸. 高10 円減 点. aIR 評. 守 NION. mFI凶F. ヱ IOF. 10. 守. ml 凶. 。 、 ぱ. o n. “ 3. 9 6 年度) 図 4 総点、評価分布によりみる学科間比較 (. ( 2 )9 6 年新規質問の評価 a) 全体像把握に留意しての講義は,平均点をやや上回る程度にとどまったが, 期待し た範囲のものが得られた。. b) 理解を明確にするために演習問題を提出し,その反応を求めた。平均点は 3 . 5程度で 一応受け入れられたものと思われる。. c) これに対し教員は,回答にチェックして返却し再提出を求めた。 は ,. 学生の平均点評価. 4に近く今後積極的に対応する必要を感じている。 d) 学生による評価調査はどのように理解しているかを求めたところ,殆ど 3以上の評. 価で賛意を表していると理解した。. ( 3 ) 質問項目別の平均点分布. 2--4カ年共通の質問項目別に平均点を整理すると,図 5のようである。 4カ年にわたる.

(16) 9 6. Memoirso fT h eS c h o o lo fB . O . S .T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN . o3 ( 19 9 8 ). 評点回答(平均点)の変遷を機械系と生物系に分けて分布形でみたものである。教師自身は 改善を試みながらの講義であるが,学生の受け止め方は必ずしも高い評価とならない。質問 項目別の年次経過に伴う傾向をみると次のようである。 1)ほぼ上昇傾向のもの 3件 , 2 )上下変動取るもの 1件 , 3 ) 高位横ばいを取るもの 2件 ,. 4 )低位横ばい傾向のもの 2件 , 5 )高位から下降傾向のもの 2件に分けられる。問題は下降 傾向を示す項目で,教師の情熱、と資料の個別配布は検討を必要としている。. 5 r. o,. ↓/、ヤA. 紘3. nmA. ト ー. 肱 3. ミ ¥. ,. 、肱. MU. 岨54ト 4 . 勉学の意欲. ぷニゴ¥. 7 . 教師の情熱は、. 3. J , .. 9 6. , : 岨 、 ・ ' I. 5 . 授業の理解度. ・. ー. /'. ・ 問ー H山 口 ! l. L. ,/. 、肱. 4~. MU. ; ] : 1 7 L. ι. y - ./",. 3. ぽ什. 3 . 量は適切か. 肱 3~/へ 9 3. 9 4. . 9 5. 9 6. ,. 調査年次. 9 ?. ﹂部次. 9 6. 9 5. 一年 一査. 9 4. LM調. ーふ~司、\ぴ/. 調査年次. 9 6. 9 5. 、. 。 調査年 ( x 1 0 .資料個別配付子¥ /. f l : ミ ; 9 4. 8 . 私語への注意. 0. 山. 9 3. rzf 等〆. 調査年次. ぽ. 4 t. 肱. 9紳士協定はン 1 3. λ。. 9 6. 調査年次. 調査年次. 図 5 A E講義の平均評点の年次別動き (4ヵ年). 3-2-4 摘 要 1.評価項目の検討 (1)評点評価のみでは,受講生の判断内容が把握しにくいので,記述方式を併用した。 これにより当初に目的とした具体的な成果が得られた。なお,記名と無記名の併用はレポー ト提出しない者の把握に役立つた。記述評価を提出しないものは,欠席回数の多い学生であっ. f こo ( 2 ) 質問の実施時期は前年調査の反省の下に講義開始中期 (4回終了時)と最終回(前.

(17) 9 7 期試験時)の 2回実施した。中期調査は講義に対する希望と意見を聞く意味であり(記名 調査),終了時調査はアンケート方式による学生からの評価をどのように今後に生かすかの 判断に使うためのものであった。. ( 3 ) 質問項目は講義する科目や受講対象者にによって異なるが,質問項目間に関連性の あるものは内容と順位を検討するほか改善に重点を置いた項目を加える必要がある。この 程度の質問内容でほぼ講義に対する自己評価資料として役立つものと思われる。. ( 4 ) 講義に対する紳士協定は,学生への注意を喚起することを含めて必要な設問である。 学生の私語に対する質問項目を採用しているが,最近の学生のよくない行動で,注意を喚起 することを含めての設問でもあった。. ( 5 ) 生物系と機械系の学生に分けて評価を行ったが講義に対する記述・評点評価の反 応は専門分野に応じた差異が生じた。. 2 .評価面からの考察 (1)調査は講義終了時の直前に実施したが,講義開始初期と後期に分けて 2回行うと若干 変わった結果が得られたのではないかと考えられる。また,記名の有無によって異なった結 果が得られるかについての検討も必要と思われる。. ( 2 ) 評価は個人別評点合計(総点評価)と質問項目別評点(評点評価)で判断される o 前者は質問件数 x3 (評点基準値)を上回るか下回るかによって評価され,後者は評点別 のピーク値分布が基準値のどこにあるかにより評価される。. ( 3 ) 4年間の評価比較は評価点、の変化原因を反省する上に役立ち,かっ,講義の雰囲気 改善についての認識を新たにし調査継続の必要性を痛感じた。. ( 4 ) 受講生の多いこのような講義では細かい指導ができかねるので,ゼミ単位の専攻演習 科目の導入により教育効果を上げる必要がある。. ( 5 ) 学生に対する教官からの評価は,日常の講義を通じての観察でほぼ評価できるので, 受講生との紳士協定の事例ように,講義の初期に教員からの希望事項を具体的に提示し,教 育効果を高める工夫を両者から努力する必要がある。. I V .結論. 新新制大学時代にあって,講義等を通じて大学教育の在り方を考えながら, 4カ年にわたっ て教育に関する自己評価を行ってきた。表 1に筆者なりの自己評価とその展開の全体像を示 したが,究明すべき領域が大きいので,今回はオートメーション工学を題材に実施内容と改.

(18) 9 8. O . 3( 19 9 8 ) Memoirso fT h eS c h o o lo fB . O . S . T .o fK i n k iU n i v e r s i t yN. 善した事項について考察している。 自己評価自体は,どんな学生を育てるかを前提に,問題把握と意欲的になることを期待し て,講義内容と手法をどうすべきかを工夫してきた。具体的な対応法は,事例をあげながら 考察しているが,当初の企画立案と実施に当たっては,理想像を追いかけて行くほどに,時 間と労力を必要とした。このような自己評価が誰でも実施出来るようにするためには,評価 方法の企画・実施結果の解析-についての単純化が求められる。実施結果のデータ整理につい ては,最近の読み取り機器やパソコン処理技術により図表化が容易となっているので,評価 後半の考察は簡易化された。したがって,質問内容を的確に選べば図表から学生の反応が簡 単に判断が出来ると思われる。 この自己評価は 4年生一貫教育として捕らえ,担当する関連講義・専攻演習・実験等を総 括すべきであるが,機会を改めて発表する予定である。. [謝辞] この論文まとめに当たっては,当研究室の伊藤博通氏の協力によるもので,記して謝意を 表する次第である。. [参考文献]. (1)山下律也:農産機械分野の講義評価法の事例,農機学会関西支部報, N o . 7 5,3 7 4 0,1 9 9 4 . (2 ) 山下律也,伊藤博通:専攻演習の自己評価について,農機学会関西支部報告, N o . 8 , 16 5 6 8 .1 9 9 6 . o . 9 7 1 0, 1 3 7,1 9 9 7 . ( 3 ) 山下律也:大学における教育自己評価記録,近畿大 AE研究 N 7 5 5,1 9 9 4 . ( 4 )井下理:学生参加による教育改革の事例研究,教育社会学研究,第句集, 3 (5) 藤田恵璽:大学における授業過程の類型化と教授法改善の映像資料制作,科研報告書,. 8 2頁 , 1 9 9 6 . ( 6 ) 山下律也,伊藤博通:専攻演習と教育の自己評価,農機学会関西支部報, N o . 8 3,3 3 3 6, 1 9 9 8 ..

(19) 9 9. Summary AS e l f E v a l u a t i o nandDevelopmento fL e c t u r ei nS c i e n c eandE n g i n e e r i n gCourse R i t s u y aYamashita O b j e c t i v eo ft h i ss t u d yi st o improve a method o fl e c t u r ei ns c i e n c e and e n g i n e e r i n gc o u r s e .I no r d e rt op r a c t i c ea s e l f e v a l u a t i o n and improvement o f tf i r s ti ti sn e c e s s a r yt oi n v e s t i g a t et h ea c t u a li n t e n t i o no fs t u d e n t s . l e c t u r e,a ti si m p o r t a n tt oc o n s i d e re d u c a t i o n a lp r i n c i p l e s, f o r example, Furthermore,i whati sn e e df o rs t u d e n t so rwhichi st h ed i r e c t i o nt obet og u i d es t u d e n t s . F o l l o w i n g sa r ec o n t e n t so ft h i sr e p o r t . “A utomationE n g i n e e r i n g " bys t u d e n t swas c a r r i e d 1 )E v a l u a t i o no fl e c t u r e, o u t by means o fad e s c r i p t i o n and a m a r k i n g . Based on t h e i n v e s t i g a t i o n, improvemento ft h el e c t u r ef o rf o u ry e a r swase x p l a i n e d . E x e r c i s e so fI n t e l l i g e n tM e c h a n i c s " wasi n t r o d u c e dt oac u r r i c u l u mi n 2) The “ department o fI n t e l l i g e n tMechanicsfrom 1 9 9 6 .C o n s i d e r i n gt y p i c a lf a u l t sw i t h p r e s e n t d a ys t u d e n t s,i nt h el e c t u r et h ec h i e f aim was a t r a i n i n go ft h e power o fu n d e r s t a n d i n gandanadvancemento fm o t i v a t i o nf o rs t u d y . 3) I nt h el e c t u r e “E x e r c i s e so fI n t e l l i g e n tMechanics",f o l l o w i n g s were main s u b j e c t . Fundamentalso fmechanics T e c h n i c a lw r i t i n g Whatdoyous t u d yi nau n i v e r s i t y ? E f f e c t so ft h e s ea t t e m p t si sb e i n gp r o v e d ..

(20)

表 6 A E 工学講義の質問項目一覧(内容 の変化*) 1 9 9 3 年度 1  :授業の面白さ 2 : 早さは適当か 3 : 量的に適切か 4 : 勉学意欲は 5: 最新の技術か 6: 理解し易いか 7: 学生の私語は 8 : 私語に注意は 9 : 教師の情熱は 1 9 9 4 年度 1 9 9 5 年度1 :授業の面白さ1  :授業の面白さ2 :早さは適当か2: 早さは適当か3:量的に適切か3:量的に適切か X4:勉学意欲は4:勉学意欲は5:理解し易いか5:理解し易いか X6:最新の技術か6:最新の

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