〈書評〉『細菌の栄養科学』
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(2) 評] [書. の代謝 と利 用 を 支 配 す る酵 素 タ ンパ ク と遺 伝 子 に ついても 急 速 に 研究 が 進 ん で い. でど のよう に代 謝 さ れ利 用 さ れ る のか分 子 レベ ルで 明 ら か にさ れ て いる。 栄 養 素. いう 一連 の調 理作 業 に 相 当す る かも し れな い。 そ し て味 付 けが 種 菌 の接 種 と いう. 地 作 り は素 材 の選 択 と "仕 込 み" であ る。 培 養 は、 煮 る ・妙 め る ・焼 く ・蒸 す ・. こと に な ろう か。 ( 順 番 は料 理 の場 合 と 逆 に な って しま う が )。 "レ シピ "はも ち ろ. た る 技術 に高 め る のは 、 日 々の研 鎭 と試 行 錯 誤 の繰 り 返 し であ る 。 そ のう え で、. る。 し か しな が ら 、学 生 諸 君 に と って は、 こ のよ う な微 生 物 の栄養 に関 す る 勉 強. 微生 物 と く に 細 菌 が利 用 しう る 栄養 素 の種 類 と細 胞 内 で の利 用方 法 ( 代 謝 ・エ. 己 が身 に着 け た 知 識 を 総動 員 し て何 が最 上 かを 追 求 し 続 け る覚 悟 が 必 要 であ る 。. ん 大 事 で あ る が 、 そ れ に 忠 実 な だ け では 良 い も のは 出 来 な い。 混 ぜ る だ け で も. ネ ルギ ー獲 得 機 構 ) は、 植 物 や 動 物 のそれ か ら は 想像 が つかな いほ ど多 様 であ り 、. 微 生 物実 験 の成 否 は 、 そ の 7割 が 培 地作 り に かか って いると 筆 者 は 思う 。 研 究 室. は 、 と もす れ ば ヒト の栄 養 学 や 栄養 化学 の単 な る 延 長線 上 に留 ま って しま い、 微. 時 に は ミ ステリ ア スでさ え あ る。 さ ら に重 要 な のは、 微 生 物 を 取 り巻 く 栄 養 環 境. で、 学 生諸 君 と 共 に 日夜 微 生 物 と 格 闘 しな が ら 、 私 は あ の 二人 の料 理 人を 思 い出. 様 々な隠 れた コツや テ ク ニ ック、 た くさ ん の注 意 事 項 が存 在 す る 。 そ れら を 確 固. が 、 そ のま ま 微 生 物細 胞 の増 殖 と 性質 ・生 態 に 強 く 反 映さ れ る と いう 点 であ る 。. す ので あ る。. 生 物 の生 態 ・性 質 の本質 に迫 る ことな く終 わ り が ち であ る。. ヒトや 動 物 の場 合 、 栄養 を 考 え る こと は、 飢 餓 や 欠 乏症 によ る 病気 を防 ぐ こと が 第 一であ って、 食 餌 の栄 養 条 件 を 調節 す る こと に よ って、 そ の生 物 の個 体 の成 長 や 機能 ・生 態 を あ る方 向 に制 御 し よ うな ど と は 考 え な い。 しか し、 微 生 物 を 取 り 扱 う時 は、 そ れ こそ が主 題 あ る いは主 目的 と な る。 菌 をた く さ ん増 や す 、 何 か 有 用 な 化合 物 を た く さ ん作 ら せる 、 何 かを 分 解 さ せ る、 ヒ トや 他 の生物 の体 内 であ る 種 の作 用 を 発 揮 さ せ る、 あ る いは逆 に そ の活 動 を抑 制 す る こと が 化学 工業 や 医 薬 、衛 生 、 食 品 加 工 、 環境 浄 化 、資 源 リサ イ ク ルに お け る微 生 物操 作 の 目標 であ る。 何 が 可能 か は 、菌 本 来 のも つ性質 と栄 養 環 境 に よ って決 ま る。 栄 養 環 境 と は す な わち 培 地 であ る。 培 養 の目 的 に ふさ わ し い適 切 な組 成 の培 地 を考 案 し、 そ の 効 能 が きち ん と 発 揮 さ れ るよ う 正 し く 調製 す る こと が微 生 物 の利 用 と そ のた め の 研 究 を成 功 さ せ る う え で何 よ り 大事 であ る。 本書 の執 筆 ・出 版 にあ た っては 、好 塩 微 生 物 研 究会 の強 い後押 し もあ った そ う だ が、 本 書 の執 筆 者 ら は こ の研 究会 を含 む極 限 環 境 微生 物 学 の分 野 で先 端 的 な 研 究 を 展開 し てお ら れ る。 極 限 環 境 に適 応 した 特 殊 な能 力 を も つ微 生物 を 研 究 す る 人 達 が、 細 菌 の栄 養 科学 に関 す る こ のよう な 良 書 を執 筆 さ れ た こと も納 得 が いく。 あ る程 度 の専 門 知 識な し で、 本書 で いき な り 微 生 物学 の栄 養 科学 と環 境 を 学 ぶ のは ハー ド ルが 高 過ぎ る かも しれ な いが 、 微 生 物 学 や生 化 学 、 栄養 化学 を あ る 程 度 学 び実 際 に微 生 物実 験 を 始 め た卒 論生 、院 生 諸 君 は培 地 成 分 一つ 一つの " 役割". そ し て、 培 地 組 成 を適 切 に設 定 す る こと が いか に. と 、 そ れが 微 生 物 の増 殖 に実 際 ど のよう に影 響 す る のか こ の本 を 通 じ てよ く 理 解 でき る ので はな いだ ろ う か ?. 冒 頭 の話 に戻 る が 、栄 養 素 は料 理 に例 え れ ば 、 いわば 素 材 そ のも のであ り 、 培. 大 事 であ り、 か つ難 し い かが 分 か る ので はな いだ ろ う か ?.
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