中心市街地(商店街)活性化事業における実証分析 : 活性化推進組織の形成プロセスの考察
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(2) するのかを明らかにしていきたい。. おそれがあると認められる市街地であること、③当該 市街地における都市機能の増進及び経済活力の向上を. 2.中心市街地(商店街)活性化事業におけ る先行研究. 総合的かつ一体的に推進する事が、当該市街地の存在. 2.1 中心市街地の定義と活性化の意義. 要するに、歴史的にも中心市街地の意味や解釈は多. する市町村及びその周辺の地域の発展にとって有効か つ適切であると認められることを挙げている 。 7. 種多様であり、このような暗黙知的な要素を含む思い まず、中心市街地(商店街)活性化事業を考察する. を形式的に収斂して定義する事は困難である。. にあたり、平成 10 年( 1998)に成立した、いわゆる. 次に、中心市街地活性化の意義については、総務省. 「まちづくり三法」 にも出てくる、中心市街地の定義. ( 2004)では「人が住み、育ち、学び、働き、交流す. 5. と中心市街地活性化の意義について整理する。. る生活空間としての中心市街地の活性化を図ること」. 中心市街地の定義は、法律や政府の報告書を見ても. と「中心市街地の商業集積が商業機能に加えて地域コ. 多種多様である。経済産業省(2005)では、中心市街. ミュニティの場としての機能を有していることに着目. 地を「城下町、宿場町、門前町といったその地域の歴. し、中心市街地の商業全体を面的に捉えてその活性化. 史的経緯また港湾・河川付近、駅周辺、幹線道路付近. を図ること 」 にあるとしている。また、既述の「中心. といったその地域の地理的状況を背景に、文化や伝統. 市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化. を育み、居住、公益(教育・医療・行政等) 、産業等. の一体的推進に関する基本的な方針 」 では、 「①小売. の各種機能を担ってきた市町村の中心であり、これま. 商業者や様々な都市機能が集積しており住民や事業者. での歴史、文化、伝統等を含めた広い意味での社会資. へのまとまったサービスを提供できること、②商業、. 本が蓄積された地域」と、まちの発展経緯や機能に重. 公共サービス等の機能が身近に備わっている事から、. 点を置く形で述べている。また、総務省(2004)では. 高齢者等にも暮らしやすい生活環境を提供できるこ. 「商業、 業務、 居住等の都市機能が集積した地域 」 と. と、③商工業者その他の事業者や各層の消費者が近接. 現状認識に絞り簡単に定義している。. して立地し相互に交流する事によって、効率的な経済. まちづくり三法の一つである中心市街地活性化法第. 活動を支える基礎と新規産業の誕生を促す苗床の役割. 2 条では、衰退している市街地を再生する意図から、. を果たすこと、④過去の投資の蓄積を活用しつつ、各. 「都市の中心の市街地であって、相当数の商業者と都. 種の投資を集中することによって投資の効率性が確保. 市機能が集積し、機能的な都市活動の確保または経済. できるとともに、環境負荷の小さなまちづくりにもつ. 活力の維持に支障を生じ、または生ずるおそれがある. ながること(以後略) 」としている。このほか、日本. と認められる市街地であり、市街地の整備改善および. 政策投資銀行地域企画チーム編(2001 年 12 月)では、. 商業等の活性化を一体的に推進する事が当該市街地の. 中心市街地活性化の意義について「豊かな地域社会構. 存在する市町村とその周辺地域の発展にとって有効か. 築のための「地域の顔」 「地域のシンボル」 「地域のア. つ適切であると認められるところ」と定義している。. イデンティティを具現化する場 」 としての可能性を探. また、同法に基づく国の基本方針(通産省、建設省、. り、職住近接型社会の実現、環境問題と財政制約下で. 自治省、 農林水産省、 運輸省、 郵政省共同告示) 「中. のサスティナブルな地域社会を構築すること」である. 心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性. としている。. 化の一体的推進に関する基本的な方針」 ( 1998 年 7 月. 以上のように定義されてはいるが、TMO( Town. 31 日付)によると、 「商業、業務、居住等の都市機能. Management Organization:中心市街地における商業ま. が集積し、長い歴史の中で文化、伝統を育み、各種の. ちづくりを運営・管理する機関)のように市町村の 1. 機能を培ってきた街の顔とも言うべき地域」であると. 箇所だけに確定して集中的に支援する事が妥当であっ. 歴史的観点も含めた表現をしている 。. たかどうかは疑問が残るところである。 「まち」は動. 最近では、経済産業省、国土交通省(2006)が中心. 態的な要素があって、常に変化している。一律の国の. 市街地の要件として、①当該市街地に、相当数の小売. 方針がそのまま「まち」に持ち込まれることの安易性. 業者が集積し、 及び都市機能が相当程度集積してお. は妥当とは言えない。. 6. り、その存在している市町村の中心としての役割を果 2.2 「まちづくり三法」の改正. たしている市街地であること、②当該市街地の土地利 用及び商業活動の状況等からみて、機能的な都市活動 の確保又は経済活力の維持に支障を生じ、又は生ずる. 論文. 地域商業(中小小売店・ 商店街等) は、1974 年以. 16.
(3) 来の「大店法」によって守られてきた。大店法では、. 2.3 活性化事業組織の先行研究. 「大型店 VS 中小小売店」 の対立軸のもと、 国が主体 となり、大型店の立地規制、商業調整(店舗面積・開. 中心市街地(商店街)活性化事業を推進する組織を. 店日・閉店時刻・休業日数)を図ってきた。しかし時. 実証研究するにあたり、 「新しい組織」 について関連. 代とともに、内外からの規制暖和の要請もあって、大. する先行研究をレビューしていく。 なぜならば、26. 店法は 2000 年に廃止された。. 事例における現地調査訪問の結果、中心市街地(商店. これに替わって登場したのが、 「まちづくり三法」. 街)活性化事業から共通する形成プロセスのファクト. である。まちづくり三法では、 「郊外 VS 中心市街地」. が発見され、その一つの特徴に、制度化された既存の. に対立軸の認識を改め、地方自治体が主体となって運. 商店街組織ではない、「新しい組織」を設置し、推進. 用されるようになった。しかしながら、中心市街地に. するというファクトが抽出されたからである。. 居残った地域商業(中小小売店・商店街等)は厳しい. 活性化事業組織の先行研究の中で田中(1983)は、. 状況に陥った。「まちの郊外化」は進み、「中心市街地. 意思決定システムの複雑さが、多くの個店経営者の挫. の空洞化」には歯止めがかからず、7 ∼ 9 年を経た同. 折感につながる事例が多いことを、組織間関係から論. 法が十分に機能したとは言い難い状況にある。. じている。白石(1992)によると、商店街組織は個と. こうした中で、まちづくり三法改正議論が高まって. しての商店経営と全体としての商店街経営という形を. きた。その基本的な方向性は、①人口減少社会の到来、. 取ることで、2 重の意思決定(階層性)について指摘. ②持続的な自治体財政、③コミュニティの維持から、. している。 石原( 2006) は活性化事業組織を、 自然. 「コンパクトでにぎわいあふれるまちづくり」を目指. 発生的に成立してきた「所縁型組織」 、 同質性の高い. すことであり、施策の方向性としては、①様々な都市. 「仲間型組織」 と名づけ分析している 。 そして加藤. 機能の市街地集約(まちのコンパクト化) 、 ②中心市. ( 2005)は、商店街組織では全員の合意を得るという. 街地の賑わい回復(コミュニティとしての魅力向上). よりも、少数の仲間組織に分解して、事業を進めてい. を一体的推進(市街地集約とにぎわい回復の一体的推. くという方策が模索されたともいえると述べている。. 進のための制度のあり方)で進めるとした 。. これは、筆者が主張する、 「新しい組織」の形成が重. まちづくり三法の改正議論は、産業構造審議会流通. 要なファクトであると言えるかもしれないという点と. 部会・中小企業政策審議会経営支援分科会商業部会の. 一致する。付け加えるならば、加藤(2005)は地域商. 合同会議において行われた 。当会議では、 「人口減少. 業とまちづくりの重層的なインターフェイスをマネジ. に伴って自治体の税収の減収が予想される状況では、. メントする手法として、ネットワーク組織という考え. 持続的な自治体財政が成り立たない。また、人口減少・. 方が注目されることを明らかにした。. 高齢化によって「まち」の担い手が減少・高齢化し、. このように、 活性化事業組織は先行研究において. 11. 8. 9. さらに車社会の進展等に伴って住民同士の顔なじみの. も、 組織として捉えた「組織論」 、 「組織間関係論」、. 関係が薄れ、コミュニティの維持が困難になる。 」と. 「ネットワーク組織論」等からのアプローチが注目さ. いった問題意識を持ち、 「コンパクトで賑わいあふれ. れつつある。. るまちづくり」を目指す、といった基本方針が掲げら. 組織論において、「組織」とは「 2 人以上の人々の、. れた。さらに、当会議では施行後 7 から 9 年を経たま. 意識的に調整された諸活動、諸力の体系 」 と定義され. ちづくり三法(中心市街地活性化法、改正都市計画法、. ている( Barnard( 1938) ) 。 そして組織成立の三要素. 大店立地法)について、それぞれ政策評価を行なった. として、 「伝達」、 「貢献意欲」 、「共通目的」 を挙げて. 上で、同法には都市機能の適正立地(郊外開発へのブ. いる。組織均衡論では、組織が成立・存続していくた. レーキ) 、 中心市街地の振興(中心部再生に向けての. めには、 参加者に対して継続的な参加を動機づける. アクセル)の、一体的推進を充分に持ち合わせていな. のに十分な支払いを整える事に成功していること、す. い点を指摘した 。. なわち組織が生存に必要な経営資源の獲得・ 利用に. そして、 平成 18 年 2 月の第 164 回通常国会におい. 成功していることを意味している( March and Simon. て、まちづくり三法に関する法案が提出され、平成 18. (1958) ) 。同時に、 「組織のそれぞれの参加者は、彼の. 年 5 月に「中心市街地活性化法」と 「 改正都市計画法」. 提供される誘因が、彼が行なうことを要求されている. の改正が国会において可決された。改正中心市街地活. 貢献と、等しいかあるいはより大である場合にだけ、. 性化法は同年 8 月 22 日に施行され、 都市計画法の改. 組織への参加を続ける。 」といった公準がある( March. 正は平成 19 年 11 月に施行される予定となっている。. and Simon( 1958) )。これは、経済的な誘因と貢献の. 10. アンバランスが、組織参加者のモチベーションや「新. 17. 中心市街地(商店街)活性化事業における実証分析 ―活性化推進組織の形成プロセスの考察―.
(4) しい組織」への移行等の願望に影響を及ぼすことを意. という経済的な誘因と貢献のアンバランスに陥った時、. 味する。. 専門性に深く関与しているコスモポリタンが、外部資. このことは、 主に企業を対象に論じたものである. 源に目をむけ、知識創造の基盤としてネットワークを. が、既存の商店街組織にも同じことは言えるのではな. 発展させ、 その発展プロセスの結果、 「新しい組織」. いだろうか。すなわち、組織が生存に必要な経営資源. を誕生させるという仮説が成り立つかもしれない 。 13. の獲得・ 利用に成功しなかった場合、 「新しい組織」 の設置へと影響を及ぼすだろう。. 3.研究方法 . 組織の成員に着目すると、Gouldner( 1957)は、組織 の成員を職業人性(コスモポリタン cosmopolitans)と. 3.1 調査背景. 組織人性(ローカル locals) の 2 つに分類している。 コスモポリタンは専門性に深く関与していて、組織に. 平成 15 年度に実施した、経済産業省中小企業庁「平. 対する忠誠心が低く、外部の準拠集団を志向する傾向. 成 15 年度 商店街実態調査報告書」 によると、商店. がある。そして、ローカルは組織への忠誠心を強く持. 街の最近の景況感について「衰退している」と回答し. ち、組織のヒエラルキーの中での上昇に関心を向ける. た商店街が 43.2%、「停滞している」 と回答した商店. 組織人志向が強いと特徴付けている。ここから、ロー. 街が 53.4%と、衰退または停滞していると考える商店. カルよりもコスモポリタンの方が、外部資源に目を向. 街が実に 96.6%に上っている。 「繁栄している」と回. け、「新しい組織」 への移行等の願望が大きいと捉え. 答した商店街は僅か 2.3%であった(表 1)。. られる。このことは、既存の商店街組織に置き換える. また、 平成 16 年度に実施した、 中小企業庁委託調. と、活性化事業を担う、専門性に深く関与しているコ. 査事業「平成 16 年度 商店街の活性化に関する調査. スモポリタン(例えば、理事長、事業部長、地域のボ. 報告書」 で同様の質問をしたところ、 「衰退してい. ランティア団体、商工会の担当者等)が、外部資源に. る」 と回答した商店街は 29.8%とやや減少したもの. 目を向け「新しい組織」を誕生させるといえるのでは. の、 「停滞している」 と回答した商店街が 67.4%と増. ないだろうか。. え衰退または停滞していると考える商店街は 97.1%と. 社会ネットワーク論では、金井 (1994) が、ネットワー. 前回調査より構成比が高まった。 その結果、 「繁栄し. クの発展プロセスそれ自体が知識創造の基盤となって. ている」と回答した商店街は 2.1%と減少した。. 14. 15. いることを示唆している。新しいアイデアやイノベー. さらに、 経済産業省中小企業庁「平成 18 年度 商. ションといった創造的な活動のあるところには社会. 店街実態調査報告書」 では、「繁栄している」と回答. 的なネットワークが介在しているものと捉え、ネット. した商店街は 1.6%にまで減少した。もちろん、衰退. ワークが創造性に結びつく理由を 3 つ挙げている。. または停滞している(平成 18 年度から選択肢を 3 つ. 第 1 は、ネットワークが異質アイデアの新結合の契. から 5 つに変更している) と考える商店街は 98%と. 機を創る。これはシュンペーターのいう新結合として. 前回調査より構成比が高まった。. の革新は何もないところから生まれるのではなく、異. 一方、 今後の状況についての予測は「平成 15 年度. 質な複数の要素間の新たな結合から生まれるというも. 商店街実態調査報告書」 では、「衰退する」と予測. のである。. する商店街が 58.3%、 「平成 16 年度 商店街の活性化. 第 2 は、ネットワークがアイデアの実現を促進する. に関する調査報告書」 の調査では 56.3%と僅かに減. (ネットワーク状の運動を惹起する)。これは、実際に. 少したが半数以上の商店街が将来に対して悲観的な状. 16. 17. 18. 組織で運動を起こす人は、必ずしも組織図にがんじが. 況である。. らめに捕らわれていないであろうというものである。. こうした商店街の「繁栄」 、 「停滞」 、 「衰退」に影響. 第 3 は、ネットワークを通じての人びとの相互作用. を及ぼす要因には多様かつ複雑なものが考えられる。. が「意味 」 を創出する。ビジネスプランは、そのプラ. 大型店の郊外出店と中心市街地の空洞化、少子高齢化. ンを評価する先輩企業者、仲間、ベンチャーキャピタ. 等の社会構造的要因、 自動車社会の進展、 商店街組. リスト、その会社にエクイティで投資してくれる富裕. 織の運営、商店街環境から置かれている立地条件、商. な個人、 そのプランで提供される製品やサービスの. 店街を構成する個店の状況、個店の後継者の問題、及. ファンが生まれてくるプロセスをくぐり実現されると. びこれまで商店街が実施してきた活性化事業の内容な. いうものである 。. ど、非常に複雑な要因が挙げられる。中小の個別店舗. つまり、既存の商店街組織に置き換えると、組織が. の集合体である商店街の人たちが、個店の日々の営業. 生存に必要な経営資源の獲得・利用に成功していない. を行いながら、こうした複雑な要因を綿密かつ的確に. 12. 論文. 18.
(5) 表 1 商店街の最近の景況 調査年度. 繁栄している. 停滞している. 衰退している. 無回答. 平成 15 年度. 2.3%. 53.4%. 43.2%. 1.1%. 平成 16 年度. 2.1%. 67.4%. 29.7%. 0.8%. 調査年度. 繁栄している. 停滞 し て い る が 上向 き の 兆 しがある. まあまあであ る(横 ば い で ある). 停滞 し て い る が 衰退 す る 恐 れがある. 衰退している. 無回答. 平成 18 年度. 1.6%. 4.8%. 22.9%. 37.6%. 32.7%. 0.4%. 注 ) 平成 18 年度から選択肢を 3 つから 5 つに変更している。 表2 ①. 74 事例. 十分に効果があり、継続性がある活性化事例。. ②. 82 事例. 一定の効果があったと認められるもの。. 分析して対策を講じて行くことは容易なことではない。. り組みに至る経緯・実施背景、事業概要(内容) 、実. 一方、 政策においては平成 18 年度に「まちづくり. 施効果・今後の課題、利用した助成金制度等について、. 三法」のうち「改正都市計画法」と「中心市街地活性. 商店街理事長及び担当者・関係者等にヒアリング調査. 化法」が改正され、商店街等にとってはまさに正念場. を実施した。. とも言える時期にさしかかっている。こうした中で、 3.3 156 事例の評価(比較分析). 迅速化する商店街動向の実態を的確に把握すると共 に、日本全国で実施されている様々な活性化事業事例 を把握することが求められていたことから、筆者は平. 本稿での実証研究は、複数のデータを用いて方法論. 成 18 年中小企業庁委託事業「商店街活性化に係る事. 的にみても複眼的なアプロ−チを行なっている。複数. 例調査研究」報告書において商店街等の活性化に係る. のデータを収集し活用する方法は、調査対象が中心市. 事例調査研究を一部抜粋してまとめている。. 街地(商店街)活性化事業のような多様な事象と環境、 非常に複雑な要因が絡み合った社会現象であるために. 3.2 調査内容−アンケート調査と現地ヒアリング調査−. 有効であると考えられる。定性的データと定量的デー タを有機的に組み合わせることで、両者は段階的であ. 本稿で論じている調査対象は、 平成 18 年度中小企. り補完する関係となる。. 業庁委託事業「商店街活性化に係る事例調査研究」報. まずここでは、商店街等活性化に係る事業事例の中. 告書から得られた知見に基づいている。この調査は、. から選定された 156 事例を比較分析し、下記のような. 全国約 13,300 商店街の中から、経済産業局、自治体、. 2 つの基準を設けて類型化を試みた。何らかの理論的. 日本商工会議所等にアンケート調査を実施し、推薦を. 属性の発見、理論的構成概念や体系的類型枠組みを構. 受けた事例について全国商店街振興組合連合会の研究. 築できなければ、理論化されたとはいえないと考える. 員が現地調査を行って取り組み内容等を各商店街の関. からである。. 係者から聴き取り、 それを連合会の設置した、「商店. <類型化の基準>. 街活性化に係る事例調査委員会」において議論・検討. ①商店街の活性化を創出する取組みとして、十分に効. のうえ取りまとめたものである。筆者は報告書を参考. 果があり、継続性がある活性化事例。. にしながら、十分に効果があり、継続性がある活性化. ②商店街の活性化を創出する取組みとして、一定の効. 事例の選定をした結果、123 商店街、156 事例を決定. 果があったと認められるもの。. し、活性化事業内容・地域等の比較分析を行ない、タ クソノミー(体系的類型枠組み)の構築を行った。そ. 上記の基準による比較分析を行った結果、表 2 のよ. して、26 事例の商店街に対して現地調査を行い、 取. うな類型枠組みを構築した。. 19. 中心市街地(商店街)活性化事業における実証分析 ―活性化推進組織の形成プロセスの考察―.
(6) 表 3 タクソノミー 大 分 類. 小 分 類. A 地域社会への貢献. B イメージ構築への貢献. C 販売促進への貢献. ①. コミュニティ施設. ②. 子育て支援. ③. 高齢者支援. ④. エコロジー活動. ⑤. 環境整備、景観整備. ⑥. 防犯. ⑦. 教育機関、NPO、地域住民等との連携. ⑧. 新規開業支援、店舗誘致. ⑨. 地域・商店街ブランド. ⑩. 特産品、歴史、伝統. ⑪. 個店の活性化. ⑫. コミュニティビジネス. ⑬. 集客イベント. ⑭. 販促ツール、インターネット活用. ⑮. 各種カード事業. 「商店街活性化に係る事例調査研究」報告書等を参考に、筆者作成. さらに、156 商店街等活性化事業事例の中から、何. チするというアイデアを採用、尊重しているのは、調. らかの理論的属性の発見、理論的構成概念や体系的類. 査対象が多岐にわたり、 多種多様であるがゆえであ. 型枠組みの構築をもたらす定性的データを得るため、. る。. 26 事例において現地調査訪問を試みた。 4.1 理論的タクソノミーの構築. 4.結果. 本研究の成果は次の 3 点に存在すると考えている。. 現在まで、中心市街地活性化事業に注目した研究が. 第 1 の成果は、156 事例の評価(比較分析) と 26 事. 無かったわけではない。 産業社会の大きな展望とし. 例の現地ヒアリング調査を通じて帰納的に生まれた理. て、「まちづくり三法」 の改正が注目されたり 、 福. 論的タクソノミー(表 4)の構築である。中心市街地. 田(2006)は中心市街地再生に向けた新政策と今後の. (商店街)活性化事業というのは、未開拓な研究領域. 展望を論じたりしている 。また、まちづくりの成功. である。そのような領域に貢献するひとつの有力な理. 例としてマスコミによく取り上げられている、滋賀県. 論的方向は、今、現実に行われていることに密着した. の長浜商店街連盟等の実例 も、いろいろな試みとし. 類型論を創ることである。. て紹介されてきた。あるいは 3 年おきに経済産業省が. 具体的には、 平成 18 年度に日本全国で実施されて. 発表する、「 商店街実態調査報告書 」 等の調査もある。. いる中心市街地(商店街)活性化事業の中から、十分. しかし、中心市街地活性化推進事業の場におけるエ. に効果があり、継続性がある活性化事例と認められる. スノグラフィー(状況論的アプローチ)に近いような. 等の基準を設け、選定した 156 事例を、取組み内容と. 詳細な比較ケース分析や、それと密着した(つまり、. 効果がわかるように表にした。そして、その取組み内. 現場に根付いた理論による)理論的分析は充分なされ. 容を大分類に類型を試みたところ、. 19. 20. 21. てきたとはいえない。本研究は、この理論的・実証的 な特性の違いを、26 事例において現地ヒアリング調. 1、地域社会への貢献. 査を行い、商店街活性化事業組織の誕生、生成・進化、. 2、イメージ構築への貢献. 発展のプロセスと機能についてエスノグラフィー的に. 3、販売促進への貢献. 記述し、今後の中心市街地(商店街)を舞台とする活 性化事業の実態の解明を目指している。このように、. の 3 つのカテゴリーに分類できた(表 3) 。これは、. 事例の分類と現地調査という方法論的複眼でアプロー. 小川(2004)が商店街の活性化の方向で示した①商業. 論文. 20.
(7) 表 4 商店街等活性化事例のタクソノミー(地域・店舗数) 㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷㩷䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭䇭 ᄢಽ㘃. . ዊಽ㘃. . 㽲䉮䊚䊠䊆䊁䉞ᣉ⸳. . 㽳ሶ⢒䈩ᡰេ. 㽴㜞㦂⠪ᡰេ ၞ ␠ ળ 䈻 䈱 ⽸ ₂. . 㽵䉣䉮䊨䉳䊷ᵴേ. . 㽶ⅣႺᢛ䇮᥊ⷰᢛ. . 㽷㒐‽. . 㽸ᢎ⢒ᯏ㑐䇮㪥㪧㪦䇮ၞ᳃╬. 㽹ᣂⷙ㐿ᬺᡰេ䇮ᐫ⥩⺃⥌. . 䉟 䊜. 丶 䉳 ᭴ ▽ 䈻 䈱 ⽸ ₂. . 㽺ၞ䊶ᐫⴝ䊑䊤䊮䊄. 㽻․↥ຠ䇮ᱧผ䇮વ⛔䈭䈬. . 㽼ᐫ䈱ᵴᕈൻ. . 㽽䉮䊚䊠䊆䊁䉞䊎䉳䊈䉴. ⽼ ᄁ ଦ ㅴ 䈻 䈱 ⽸ ₂. . ᣇ 1 1 6. ㇺᐭ ⋵ ർᶏ ർᶏ ጊญ. 4 ጘ㒂 5 ᄢ㒋. ṚᎹ㚞೨ᐫⴝ䋨㽳㪉䋩 ർᶏ䊶ጤᴛᐫⴝ ਛᏒᐫⴝ䇮ᧄ↸ᐫⴝ䋨㽳㪉䋩. ᐫ⥩ ᢙ 45 335 78. 㜞ጊᏒᐫⴝ 䉝䉴䊁䉞႓ጊਯญᐫⴝ. 400 60. චಽ䈮ലᨐ䈏䈅䈦䈢䈫䉄䉌䉏䉎ᵴᕈൻ. 4 5 8 3 5 1 2 3 5 5 5 6 8 3 5. ንጊ ṑ⾐ 㐳ፒ ᄹᎹ ੩ㇺ ർᶏ ጊᒻ ᄹᎹ ᄢ㒋 ᐶ ṑ⾐ ጟጊ ᄢಽ ᄹᎹ ᄢ㒋. 2 3 3 4 5 5 8 8 8 3 3 8 8 8 3 3 3 4 4 6 6 6 8 3 5 7. 㕍 ᄹᎹ ᧲੩ ᗲ⍮ ੩ㇺ ṑ⾐ ጟ ጟ 㣮ఽፉ 㐳㊁ ᧲੩ ጟ ⾐ ጟ ᧲੩ ᄹᎹ ᧲੩ ⍹Ꮉ ⍹Ꮉ ፉᩮ ጊญ ᐢፉ ᾢᧄ ⟲㚍 ᐶ 㜞⍮. ච↰Ꮢਛᄩᐫⴝ ㅊᵿᐫⴝ䋨㽺䋱䋩 የጊบᐫⴝ䋨㾀㪉䋩 ᩉේㅢᐫⴝ ർ㊁ᐫⴝ 䉉䈉ᄀ⇟ⴝᐫⴝ䋨㽴㪈䋩 ᣂ⟤ᄛฎᐫⴝ 䈅䈔䈿䈱ᐫⴝ ቝኋᐫⴝ ጤ↰ᧄ↸ᐫⴝ䋨㽽䋱䋩 ᴰᐫⴝ䊶ᴒ✽䉺䉡䊮䋨㽺䋱䋩 Ꮉ┵ᐫⴝ䋨㽶㪉䋩 ໊ੱ↸ᐫⴝ䋨㽾㪈䋩 㘵Ⴆᧄ↸ᐫⴝ䈾䈎䋨㽷㪉䋩 ᴰᐫⴝ䊶ᴒ✽䉺䉡䊮䋨㽹㪈䋩 ㅊᵿᐫⴝ䋨㽸䋱䋩 ේኋෳᐫⴝ ⢻ㇺ↸ౝ䋵ᐫⴝ䋨㽼㪈䋩 ৻ᧄ᧖ㅢ䉍ᐫⴝ ᵿ↰㚞೨㌁ᄤⴝ ⪤Ꮢ↰↸ᐫⴝ 䉂䉋䈚ᧄㅢ䉍ᐫⴝ ᧄ↸৻ৼ⋡ᐫⴝ䋨㽾䋱䋩 ᑯᄤㅢᐫⴝ ᆢ〝ᧄ↸ᐫⴝ 䈍䈶䈘䉖䊨䊷䊄ᐫⴝ. 4 4 1 3 3 3 5 8 8 3 3 5 5 6 6 7 8 8 8. ਃ㊀ ⍹Ꮉ ർᶏ 㐳㊁ ᣂẟ 㐳㊁ ੩ㇺ 㐳ፒ ᾢᧄ ᣂẟ ᣂẟ ᄢ㒋 ᐶ ᐢፉ ፉᩮ 㚅Ꮉ ጟ ᾢᧄ ⾐. દ⾐Ꮢ㊁ਛᔃᐫⴝ䋨㽾㪉䋩 ⢻ㇺ↸ౝ䋵ᐫⴝ䋨㽺䋱䋩 ጤౝ↸ฬᐫⴝ㩿㾀㪈䋩 ጤ↰ᧄ↸ᐫⴝ䋨㽹㪈䋩 ਔᵤᄱᧄ↸ᐫⴝ ାᎺᣂ↸ᐫⴝ ፉᐫⴝ ᳯᐫⴝ䋨㽲㪉䋩 ஜァᐫⴝ 䋳䌾䋵ৼ⋡ᐫⴝ ⺪⸰↸ᐫⴝ䋨㽺㪉䋩 ⍹ᯅᐫⴝ䋨㽶䋱䋩. ᄢጊၞᐫⴝ 䉉䈉ᄀ⇟ⴝᐫⴝ䋨㽸㪈㪀 ୈ↸ᐫⴝ䋨㾀㪈䋩 ⨆䊱ፒᏒᐫⴝ ฎᎹ↸ᐫⴝ䋨㽸㪉䋩 ⟎ᚭ↸ᄢㅢ䉍ᐫⴝ䋨㽾㪉䋩 ጊᒻ⋵㢬ጟጊ₺ᐫⴝ䋨㽾㪉䋩 㚍ゞᐫⴝ ⍹ᯅᐫⴝ䋨㽾㪈䋩 ర↸㪈⇟ⴝᐫⴝ䇮ర↸ਃ䇮྾䇮䇮ৼ⋡ᐫⴝ䋨㽾㪈䋩. ᄙ⾐㐷೨↸ᐫⴝ ᣂ↸ᐫⴝ䋨㽾㪉䋩 ᄢಽᏒਛᔃᐫⴝ ㎨ୖᐫⴝ ዊ〝੩䈎䈇ᐫⴝ䋨㽾㪉䋩. ర↸㪈⇟ⴝᐫⴝ䇮ర↸ਃ䇮㩷྾䇮䇮ৼ⋡ᐫⴝ䋨㽶䋱䋩. ๓㪫㪤㪦 ⚬ደ↸ᐫⴝ䋨㽶㪉䋩 㜞᧻Ᏹ⋚ᐫⴝ ⋥ᣇฎ↸ᐫⴝ ᧄ↸৻ৼ⋡ᐫⴝ䋨㽺䋱㪀 ໊ੱ↸ᐫⴝ䋨㽹䋱䋩. 18 37 57 1000 44 23 57 81 170 300 70 41 350 59 66 31 68 150 85 81 37 89 33 40 60 71 100 59 380 71 68 71 45 55 54 47 53 32 100 120 339 71 64 60 95 50 270 61 250 29 170 300. ⸘. 3. 2. 3 2. 8. 2. 9. . 9. 3 2. 7. 10. . 㽿⽼ଦ䉿䊷䊦䇮䉟䊮䉺䊷䊈䉾䊃ᵴ ↪. . 㾀ฦ⒳䉦䊷䊄ᬺ. . 3 3 3 8 8. ᧲੩ ⨙ၔ ᩔᧁ ጟ ᾢᧄ. ⠀ᐫⴝ䋨㾀䋱䋩 ᴰ↸ੑৼ⋡ᐫⴝ ᩔᧁᏒਛᄩᐫⴝ 䈅䈔䈿䈱ᐫⴝ䋨㽸㪈䋩 ᣂᏒⴝᐫⴝ. 53 48 64 33. 1 3 5 8. ർᶏ ᧲੩ ᐶ 㐳ፒ. ጤౝ↸ฬᐫⴝ䋨㽽䋱䋩 ⠀ᐫⴝ䋨㽿䋱䋩 㐳↰␠೨ᐫⴝ ୈ↸ᐫⴝ䋨㽴㪈䋩. 64 80 93 57. 4 ንጊ 8 ጟ. 䈫䈭䉂㚞೨ᐫⴝ 㘵Ⴆᧄ↸ᐫⴝ䈾䈎䋨㽹㪈䋩. 95 380. 3 4 5 5 5 6 8. ศේᐫⴝ ᄢ၂㚞೨ᐫⴝ ↰ේ↸ᐫⴝ ฎᎹ↸ᐫⴝ䋨㽵䋱䋩 ↢㚤㚞ㄝᐫⴝ ጤ࿖Ꮢਛㅢᐫⴝ ፉේᏒਛၳ↸ᐫⴝ. 㕒ጟ ጘ㒂 ੩ㇺ ᄹ⦟ ጊญ 㐳ፒ. ᵴᕈൻ䉕ഃ䈜䉎䈫䉄䉌䉏䉎ข䉍⚵䉂. 88 88 70 42 44 37 46. 5. . . ᐫ⥩ ᢙ 43 22 70 17 29 270 45 85 113 78 17 48 50 113 44 66 62 28 107 43 68 95 100. ㇺᐭ ⋵ ർᶏ 㕍 ජ⪲ 㚅Ꮉ ᗲᇫ 㐳ፒ ർᶏ ᄹᎹ ੩ㇺ ጊญ 㚅Ꮉ ᓼፉ ጊ᪸ ੩ㇺ 㜞⍮ ᧲੩ ᗲ⍮ ⑺↰ ᧲੩ ፉᩮ 㚅Ꮉ ጟ ጟ. ⸘. ዊ⸘. 6. 9. 6. 8. 3. 6. 2. 4. 6. 14. 2. 4. 7. 16. 0. 5. 5. 14. 4. 7. 1. 3. 4. 11. 25. 35. 7. 12. 4. 8. 82. 156. ว⸘. 61. 56. 43 81 75 53 59. 㽾㓸ቴ䉟䊔䊮䊃. ⧴ዊ’㚞೨ㅢ䉍ᐫⴝ ᤘㅢ䉍ᐫⴝ ⨃ේ㚞೨ㅢ䉍ᐫⴝ ဈర↸ฬᐫⴝᐫⴝ䋨㽳㪉䋩 ᧻ጊᏒᐔ↸ᐫⴝ ᳯᐫⴝ䋨㽽䋱䋩 ṚᎹ㚞೨ᐫⴝ䋨㽲㪈䋩 ḕධ䉴䉺䊷䊝䊷䊦ᐫⴝ ફᄢᚻ╭ᐫⴝ䋨㽴㪉䋩 ਛᏒᐫⴝ䇮ᧄ↸ᐫⴝ䋨㽲㪈䋩 ဈర↸ฬᐫⴝᐫⴝ䋨㽲㪉䋩 ᓼፉᏒ☜ደ↸ᐫⴝ ㌁ᐳㅢ䉍ᐫⴝ ફᄢᚻ╭ᐫⴝ䋨㽳㪉䋩 䈲䉍䉁䉇ᯅᐫⴝ 㔮㒠㌁ᐳᐫⴝ䋨㽾㪉䋩 ᩕㅢᐫⴝ ḡᴛᏒਛᄩㅢ䉍ᐫⴝ ศኹ䉰䊮䊨䊷䊄ᐫⴝ ⚬ደ↸ᐫⴝ䋨㽾㪈䋩 ᩉ↸ㅢᐫⴝ ᣂᄤ↸ᐫⴝ Ꮉ┵ᐫⴝ䋨㽹䋱䋩. ᣇ 1 2 3 7 7 8 1 3 5 6 7 7 3 5 7 3 4 2 3 6 7 8 8. 5. 4 74. 3 3 3 6 8. ᣂẟ ᄹᎹ ᄹᎹ ᐢፉ ᄢಽ. ⺪⸰↸ᐫⴝ䋨㽾㪈䋩 ㎨ୖ↱Ყ䉧ᵿਛᄩᐫⴝ ᮮ㗇⾐Ꮢᧄ↸ᐫⴝ䋨㽿㪉䋩 የᏒᐫⴝ ᐭ㌁ᐳᐫⴝ. 2 2 4 5 5. ⑺↰ ጊᒻ ਃ㊀ ᐶ ጊ. ⑺↰Ꮢㅢ↸ᐫⴝ ᣂᐣ㚞೨ㅢ䉍ᐫⴝ ᾢ㊁Ꮢ⸥ᔨㅢ䉍ᐫⴝ ኄ↰ᐫⴝ ᣂችᏒਛᔃᐫⴝ. 4 5 5 8. ਃ㊀ ጊ ᐶ ጟ. ᵤᣂ↸ㅢ䉍ᐫⴝ Ḋᧄ↸ᐫⴝ ਃᧄㅢᐫⴝ 䉂䈱䈚䉁ᐫⴝ. 75 44 126 45. 1 2 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 4 4 5 5 5 5 5 5 6 6 7 8 3 3 3 3 4 5 5 3 3 3 5. ർᶏ ጊᒻ 㐳㊁ ᧲੩ ᧲੩ ᧲੩ ජ⪲ ⨙ၔ ⨙ၔ ⨙ၔ ⟲㚍 ⟲㚍 㕒ጟ ᗲ⍮ ਃ㊀ ᄢ㒋 ᄢ㒋 ᄢ㒋 ጊ ᐶ ጟጊ ጟጊ 㚅Ꮉ ጟ ᣂẟ ᣂẟ ᄹᎹ ⟲㚍 ᗲ⍮ ᄢ㒋 ᧲੩ ᧲੩ ၯ₹ ੩ㇺ. ⟎ᚭ↸ᄢㅢ䉍ᐫⴝ䋨㽶䋱䋩 ጊᒻ⋵㢬ጟጊ₺ᐫⴝ䋨㽶㪈䋩 ᶏ㊁↸ᐫⴝ ะፉᯌ㌁ᐳᐫⴝ ⍾↸㌁ᐳᐫⴝ 㔮㒠㌁ᐳᐫⴝ䋨㽵㪉䋩 ᨰੑ⇟ⴝᐫⴝ ධ↸ਃৼ⋡ᐫⴝ ᧄ↸৻ৼ⋡ੑৼ⋡ᐫⴝ ═㑆Ⓑ⩄㐷೨ㅢ䉍ᐫⴝ ೨ᯅਛᄩㅢ䉍ᐫⴝ ⮮ጟᏒਛᄩㅢ䉍ᐫⴝ ን჻ች㚞೨ㅢ䉍ᐫⴝ ൎᎹ㚞೨ㅢᐫⴝ દ⾐Ꮢ㊁ਛᔃᐫⴝ䋨㽼㪈䋩 ৾㑆ᐫⴝ 㚤Ꮉᐫⴝ ዊ〝੩䈎䈇ᐫⴝ䋨㽷䋱䋩 ජᣣ೨ౕደ╭ᐫⴝ ᶏධ㚞৻⇟ⴝᐫⴝ ⿒Ⓞ㚞೨⧎ጪኹㅢᐫⴝ╬ ᣂ↸ᐫⴝ䋨㽶䋱䋩 ୖᢝ䉶䊮䉺䊷ⴝᐫⴝ 㜞᧻ධᣂ↸ᐫⴝ ⠀›Ⴆᐫⴝ ᣂẟᏒฎ↸ᐫⴝ ട⨃Ꮢᐫⴝ ᮮ㗇⾐Ꮢᧄ↸ᐫⴝ䋨㽺㪉䋩 ᩿↢ਛᄩᐫⴝ ⮮䈏ਐਛᄩᐫⴝ 㚞೨ᐫⴝ ⅺ▦ጊਛᄩᐫⴝ ຠᎹᐫⴝ የጊบᐫⴝ䋨㽸㪈䋩 ኹਅᐫⴝ ੩ㇺਃ᧦ળᐫⴝ. 23 57 75 120 165 66 40 57 63 53 56 39 40 30 339 39 201 66 45 49 43 41 66 105 42 80 192 104 48 85 71 86 120 150 39 178. 29 76 104 200 64. 71 93 36 31 44. 26. 69. 156. 䇸ᐫⴝᵴᕈൻ䈮ଥ䉎⺞ᩏ⎇ⓥ䇹ႎ๔ᦠ╬䉕ෳ⠨䈮╩⠪ᚑ. 機能の発揮②地域社会への貢献とも符合する 。また、. リーを 15 の小分類に類型化することもできた(表 3) 。. 22. 毒島(2004)によれば、地域活性化の条件を 5 つ挙げ ているが、商業的な観点からすると、大分類の考え方. 以上の分類に基づき、156 事例の中から、十分に効. と異論ではないと思われる。東京都(2001)からして. 果があり、 継続性がある活性化事例として 26 事例の. みても、活性化事業を論じるのに、地域社会への貢献. 現地ヒアリング調査の結果をふまえて、帰納的に生ま. (共同や連携)はすでに常識といっても過言ではない。. れた理論的タクソノミーを構築した結果が、表 4 であ. さらに、 これらの事例から、3 つの大分類カテゴ. る。. 21. 中心市街地(商店街)活性化事業における実証分析 ―活性化推進組織の形成プロセスの考察―.
(8) . 表5 䌃㩷㾀. . 㪈㪉. 䌁㩷㽴. 䌁㩷㽴. 䌃㩷㽿 㪈㪇. 㪏. 㪏. 㪍. . ᐫ⥩ⷙᮨ. ၞ 䌁㩷㽵. 㪋. . 㪇 䌁㩷㽶. 䌃㩷㽼. 䌂㩷㽻. . 䌁㩷㽵. 㪋 㪉 㪇 䌁㩷㽶. 䌃㩷㽽. 䌃㩷㽼. 䌁㩷㽸 䌂㩷㽺. 䌂㩷㽹. 㪈䌾㪉㪌 㪉㪍䌾㪌㪇 㪌㪈䌾㪎㪌 㪎㪍䌾㪈㪇㪇 㪈㪇㪈䌾㪈㪉㪌 㪈㪉㪍䌾㪈㪌㪇 㪈㪌㪈䌾㪉㪇㪇 㪉㪇㪈䌾㪊㪇㪇 㪊㪇㪈䌾 㩿ⓨ⊕㪀. 䌁㩷㽷. 䌂㩷㽻. 䌁㩷㽸 䌂㩷㽺. 㪍. 䌃㩷㽾. 㑐᧲ ㄭ⇰ Ꮊ ྾࿖ ਛ࿖ ਛㇱ ᧲ർ ർᶏ. 䌁㩷㽷. . 䌁㩷㽳 㪈㪋. 㪈㪇. 㪉. 䌃㩷㽽. 䌁㩷㽲 䌃㩷㾀. 㪈㪉. 䌃㩷㽾. 表6 㪈㪍. 䌁㩷㽳. 䌃㩷㽿. . ᐫⴝᢙ . 䌁㩷㽲 㪈㪋. ᐫⴝᢙ. 䌂㩷㽹. 本稿が目指したタクソノミーは 26 活性化事業組織. ている。商店街が結束して行なう集客イベント等より. を理論的に記述・比較し、形成プロセスの属性や次元. も、空き店舗対策を優先していると思われる。北海道. を抽出し、156 活性化事例という先行研究には類のな. 以外においては、タクソノミーの全体的な構成とそれ. い多量の事例により、その類型の妥当性を確認した。. ぞれの地域の構成は合致している。. 活性化事業組織は、例えば組織理論におけるリーダー. 店舗とタクソノミーの関係においては、店舗数が 1. シップ論などのように成熟した先行研究とは異なるた. ∼ 25 のグループでは、①「コミュニティ施設」 、②「子. め、本稿では 156 活性化事例の調査から、できる限り. 育て支援」等の空き店舗対策が多い。これは人的資源. 現場(フィールド)の生の声から理論的類型の発掘を. を必要とする他の活性事例を展開するまでの余裕がな. 目指した。 その意味で本稿は、 「現場の濃密な記述」. いのと、小さい商店街としては、まず空き店舗対策か. と「理論的類型の構築」の両方を目指しているが、理. ら始めようとしているのであろう。店舗数が 26 ∼ 75. 論的というのは、 「経験近接( experience‐near) の概. のグループでは、⑬「集客イベント」が多く、販売促. 念」から成り立つ「現場発の理論」である 。. 進への貢献にすぐ結びつく事例を手がけているといえ. 福田(2004)は商店街の共同事業という視点から、. る。 逆に店舗数が 76 以上になると、 ⑦「教育機関、. 1、 共同経済事業、①共同売出事業②イベント事業③. NPO、 地域住民等との連携」 、 ⑭「販促ツール(情報. スタンプ事業、2、環境整備事業、3、教育情報事業、4、. 誌の出版等)、インターネット活用」 、⑤「環境整備、. 福利厚生事業、と類型化をしているが、これは小分類. 景観整備」が多くなる。これは、店舗数が増えると活. の考え方に繋がる。本稿におけるタクソノミーは、平. 性化事例にかける人的資源も自ずと増えるため、個店. 成 18 年度に評価された 156 活性化事例に基づき類型. 中心の販売促進への貢献から、イメージへの貢献、地. 化した、新たな知見といえる。まちづくり三法からし. 域社会への貢献にシフトしていくのだと考えられる。. 23. て、TMO による中心市街地(商店街) 活性化を推進 している以上、結果的に地域社会への貢献の類型が一. 4.2 形成プロセスからの共通ファクトの抽出. 番多くなっているのは必然と言える。 次に、この理論的タクソノミーから、地域における. 第 2 の成果は、理論的タクソノミーを完成させるた. 活性化事例の特徴、商店街の店舗数における活性化事. めに実施した 26 事例における現地ヒアリング調査か. 例の特徴を地域と商店街店舗数で比較分析すると、表. ら生まれた(表 7) 、活性化推進事業事例における「新. 5 及び、表 6 のようになる24。. しい組織」の誕生、生成・進化、発展のプロセスと機. まず、地域とタクソノミーの関係としては、特にア. 能についてのエスノグラフィー的な記述である。人々. イデイア性に優れ、事業継続性があり、充分に効果が. が熱っぽく語る「新しい組織」の誕生、その可能性、. あったと認められる①と②の事例は、関東、近畿、九. 創造性との結びつきについて語りながらも、そのよう. 州に多く、北海道、東北では少ない。地域商業の集積. な人的ネットワークが形成される過程についての具体. を考えると、やはり関東以南の商店街の方が活性化事. 的な記述はこれまで稀であった。中心市街地(商店街). 業に手馴れていて効果があると評価される事例が多. 活性化推進組織の実態の解明を目指す中で、アイディ. い。北海道においては、小分類①「コミュニティ施設」. ア性に優れ、事業継続性があり、十分に効果があった. が多く、 空き店舗を活用した事例の割合が多くなっ. と認められる「新しい組織」の設置担当者のヒアリン. 論文. 22.
(9) 表 7 26 活性化事例のインタビューリスト 活性化事業主体. タクソノミー(小分類). 現地ヒアリング、電話取材. 原宿表参道欅会商店街振興組合. 地域・商店街ブランド. 2003 年∼参与観察、ヒアリング 6 回他. 呉 TMO. 集客イベント. 2007 年 6 月 29 日. 岩内町名店街協同組合. コミュニティビジネス. 2006 年 12 月 1 日、2007/2/26・3/19・12/13. 各種カード事業 置戸町大通り商店街協同組合. 環境整備、景観整備. 2007 年 3 月 12 日、3/15 ・ 3/26. 集客イベント 柏崎市諏訪町商店街振興組合. 集客イベント. 2006 年 12 月 6 日、2007/3/14・3/24. 地域・商店街ブランド 両津夷本町商店街協同組合. コミュニティビジネス. 2007 年 3 月 5 日、3/8 ・ 3/15. 上越市本町三・四・五丁目商店街振興組合連合会. 集客イベント. 2006 年 12 月 5 日、2007/2/14・3/19・12/26. 弁天通り商店街振興組合. 特産品、歴史、伝統. 2007 年 3 月 6 日、3/20 ・ 3/27・. 茅ヶ崎市商店会連合会. エコロジー活動. 2007 年 1 月 31 日、2/23・3/30・12/26. 高山市商店街振興組合連合会. 子育て支援. 2007 年 2 月 21 日、3/16・3/24. 伊賀上野地区中心商店街. 個店の活性化. 2007 年 3 月 22 日、3/27・3/28. 集客イベント 協同組合大山町中央商店街. 高齢者支援. 2007 年 2 月 20 日、3/14・3/26・12/13. アスティ山之口商店街振興組合. 高齢者支援. 2007 年 2 月 27 日、3/15・3/28. 神戸元町商店街連合会. 環境整備、景観整備. 2006 年 11 月 16 日、2007/2/28・3/8. 集客イベント 長田神社前商店街振興組合. 各種カード事業. 2007 年 2 月 28 日、3/8・3/29. 姫路本町 68 番地事業協同組合. 特産品、歴史、伝統. 2006 年 11 月 15 日. 浜田市紺屋町商店街振興組合. 集客イベント. 2007 年 2 月 5 日、3/15・3/29. 環境整備、景観整備 萩市田町商店街振興組合連合会. 地域・商店街ブランド. 2007 年 2 月 7 日、2/22・3/8・12/26. 山口氏中市商店街振興組合. コミュニティ施設. 2007 年 2 月 6 日、3/2・3/27. 本町商店街振興組合. 子育て支援. 2007 年 2 月 6 日、3/7・3/30. グを繰り返しているうちに、筆者が感じ、確認できた. 街の衰退に拍車がかかる。 (中略) だからここ数年. のは、ある共通する形成プロセスのファクトが抽出さ. は、 毎回商店街の集まり(月に、1、2 回) がある. れたという事実である。. と、どうしようか話し合っていたし、真剣に考えて. 具体的には、①岩内町名店街(北海道岩内郡岩内町). いたんです。それで、空き店舗はそのままでも目立. の M 氏、H 氏、岩内町役場 K 氏のヒアリングと、②. つから、何かそこで協同事業をしようと盛り上がっ. 大山町中央商店街(富山県富山市)O 氏、大山商工会. て、新しい商売をしようと考えていたんです。 (中. M 氏、 事務局 T 氏のヒアリングにおいて、 ファクト. 略) そんな話をしていたら、 役場の M が面白がっ. の抽出につながる以下のようなコメントが得られた。. てくれて、飲み会(話し合い)に参加するようにな り、助成金を調べてくれて、とんとんと始まりだし. <コメント 1 >. たんです。 」 (岩内町名店街協同組合 H 氏に対する. 「歴代の理事長が言っていたことだけど、 地元の. ヒアリング、2006 年 12 月 1 日より。以下、括弧内. 人が商店街に買い物に来てくれるのは、一応、街の. は筆者補足). 中心地だし、商店街に行けばいろいろな物を買える. 「平成 17 年に、大山町が富山市と合併したのです. という安心感があるからで、店が閉まっていて、空. が、その前からこの街は高齢化が徐々に進んでいま. き店舗が 1 割以上になると、自然にお客さんは商店. した。街が(富山市中心部)どんどん大きくなって、. 街に来なくなる。そうすれば悪循環でせっかく残っ. ここからでも車で 30 分だから、若い人はみんな街. ている店もどんどん閉めなきゃならなくなり、商店. に買い物に行くし、人口も激減してきているから、. 23. 中心市街地(商店街)活性化事業における実証分析 ―活性化推進組織の形成プロセスの考察―.
(10) お店も減ってきました。 組合員店舗が 4,5 年前は. たての野菜や特産品を周辺から集めて安く売っても. 24 店舗くらいあったのが、 今は 18 店舗しかない。. らおうとして声をかけたら、みんなが協力してくれ. とうとう、 野菜が駅前(歩いて約 12 分) まで行か. ました。 (中略)副理事長の H さんが、岩内観光協. ないと買えないようになっちゃったのには困って、. 会の専務理事をやっていて、地元以外の人にも売れ. 何とかならないかと顔を合わす度(月に 2 回以上). る商品を考えていたら、10 年前に創った街のキャ. に話し合っていました。(中略)商工会の先輩 T さ. ラクターの たら丸 を商品化できることになって、. ん(代表理事より年下だがまちづくりのスキルを. プロジェクト(たら丸グッズ開発チーム)を立ち上. 持っている商工会職員)がいろいろ考えてくれて、. げ、オリジナル商品の企画をすることにしました。 」. 大山町商店街活性化事業委員会を創って、まちづく. (岩内町名店街協同組合 M 氏に対するヒアリング、. りアンケートをしてみんなの要望を聞いたら、もう. 2006 年 12 月 1 日より). みんな年寄りが多いから、集まれる場所があればい. 「せっかく、いわない楽座ができたから、ポイント. いという結果が出たんです。特に以前から活動して. カード会で常設の景品交換所を作って毎月違うイベ. いたボランティアグループのなかよし会の人に協力. ントをしたり、いろいろな景品と交換できるように. してもらって、何ができて何をしたいのかを聞いて. 新しいポイント交換を始めたんです。 (中略)それか. みました。 」(協同組合大山町中央商店街 O 氏に対. らどんどん、たら丸オリジナルグッズを開発、販売. するヒアリング、2007 年 2 月 20 日より). するようになり、 売上げも上がりました。 」 (岩内町 名店街協同組合 H 氏に対するヒアリング、2006 年. この両商店街のヒアリングから、活性化事業の形成プ. 12 月 1 日より). ロセスとして①∼④の共通するファクトを抽出できた。 第 1 は、 「空き店舗が 1 割以上になると商店街の衰. 「よってかれ家(高齢者向けの支援施設) ができて. 退に拍車がかかるという危機感(中略) 」(岩内町名店. からは、 ボランティアグループなかよし会のまとめ. 街)、 「組合員店舗が減少したという危機感(中略) 」. で、誰かが必ずよってかれ家に来てくれて運営に参加. (大山町中央商店街)というコメントから、 「①商店街. してくれています。近隣の農家さんに手伝ってもらっ. において何らかの危機感ないし深刻な問題が存在す. て、お年寄り向けに季節野菜の販売をしました(野菜. る。」というファクト。. は商店街では買えない。駅前のスーパーまで歩いて約. 第 2 は、 「毎回商店街の集まりがあると、 どうしよ. 12 分) 。他にも、手打ちそばの実演をして参加者と食. うか話し合っていた(中略) 」 (岩内町名店街)、「困っ. べたり(無料) 、 豆腐を作って鍋料理を地域住民に振. て何とかならないか話し合っていました。 (中略) 」. 舞ったり、いろいろな交流会が開かれ、高齢者の参加. (大山町中央商店街)というコメントから、 「②連絡を. が随分増えました。」 (大山商工会M氏に対するヒアリ. 取り合った人びとの集団ないしはネットワークが一同. ング、2007 年 2 月 20 日より). に会し話し合いが行なわれる。 」というファクト。. 「それからが、大変だったんです。平成 17 年度で県. 第 3 は、 「協同事業をしようと盛り上がる。 (中略) 」. からの補助事業( 3 年間)が終わるから、止めようと. (岩内町名店街)、 「大山町商店街活性化事業委員会を. みんなに相談したら、なかよし会も、商店街も、利用. 創る。 (中略) 」 (大山町中央商店街) というコメント. 者も全員が続けて欲しいって言うんです。といっても. から、 「③このネットワークないしはその中核の人た. 家賃を払うお金もないし、どうするか考えていたら、. ちが、問題をより具体的に定義し話し合い、解決に向. O さん(代表理事)が中心になって、関係者全員でサ. けてまとまる。」というファクト。. ポーターになって、お金を出し合うから何とか続けよ. 第 4 は、 「岩内町役場の M の参加。(中略) 」 (岩内. うということになり、よってかれ家サポーターズがで. 町名店街) 、「なかよし会の人の協力。 (中略)」 (大山. きたんです。 会員は 130 名以上集まりました。2 年目. 町中央商店街) というコメントから、「④このネット. の 4 月以降も続く事が、このあいだ決定しました。 」 (事. ワークは、その商店街の懸案事項に関心を持つ他の人. 務局T氏に対するヒアリング、2007 年 2 月 20 日より). びととも連結する 。 」というファクト。 25. このヒアリングからは、⑤∼⑧の共通する形成プロ <コメント 2 >. セスにおけるファクトが抽出された。. 「いわない楽座を開店することになって、やはり、. 第 5 は、 「いわない楽座を開店。 近隣農家や地域住. 最初は地元の人がいかに商店街に来てくれるかを考. 民の協力」 (岩内町名店街) 、 「なかよし会の協力によ. えたんです。近隣の農家の人や地域の住民に、採り. り、 よってかれ家の設置」(大山町中央商店街) とい. 論文. 24.
(11) うコメントから、「⑤ネットワークとその利用者は、. 同士(住民) のコミュニケーションが生まれ、 (中. 懸案事項に関して何らかの結果(成功)を収め必要と. 略)最近では少しでも運営費を稼ごうと、外部の人. あれば、さらに他の人たちとの連携を考え始める(外. には施設の利用を有料にしたり、手づくり豆腐の販. 部資源の活用)。 」というファクト。. 売や豆乳石鹸の開発、販売をしたり、収益事業を始. 第 6 は、 「たら丸グッズ開発チームの立ち上げ」 (岩. めています。豆乳石鹸や豆腐は他でも販売できれば. 内町名店街) 、 「よってかれ家の運営を、ボランティア. 嬉しいので、今後は他地域の人たちとの連携も考え. グループなかよし会が行う」 (大山町中央商店街) と. ています。」 (大山商工会M氏に対するヒアリング、. いうコメントから、 「⑥そのネットワークと他の人は、. 2007 年 2 月 20 日より). 既存の組織ないしは個々の成因から商店街内外に常設 の新しい委員会ないし新しい組織を設置する。」とい. このヒアリングからは、⑨∼⑫の共通する形成プロ. うファクト。. セスにおけるファクトが抽出された。. 第 7 は、 「新しいポイント交換システムを始める」. 第 9 は、 「いわない楽座の拡張移転と販売のシステ. (岩内町名店街) 、 「高齢者にいろいろな交流会が開か. ムを強化」 (岩内町名店街) 、 「なかよし会の協力と、. れる」 (大山町中央商店街) というコメントから、 「⑦. よってかれ家サポーターズの寄付や会員の参加」 (大. 新たな組織は、その他の関係者に協力を要請したり、. 山町中央商店街) というコメントから、「⑨新たな参. あるいはコミュニティの人にサービスを提供したりし. 加者は、より効率的になるようにシステム化される。 」. て(あるいは両方の活動を通じて) 、問題解決を成し遂. というファクト。. げるための戦略を進化させていく。 」というファクト。. 第 10 は、 「来街者が増え、 商店街スタッフとのコ. 第 8 は、「たら丸オリジナルグッズを開発、 販売す. ミュニケーションが新たに生まれ」 (岩内町名店街) 、. る」(岩内町名店街) 、 「よってかれ家サポーターズが. 「サポーター同士(住民)のコミュニケーションが生. できる」 (大山町中央商店街) というコメントから、. まれ」 (大山町中央商店街)というコメントから、 「⑩. 「⑧新しい組織は、コミュニティの他の懸案事項にも. 新しい組織内または地域住民に対するコミュニケー. 着手するようになり、強調、キャンペーン等から組織. ションが形成されていく。 」というファクト。. 基盤を発展させる 。 」というファクト。. 第 11 は「近隣のキャンプ場や、ホテル、道の駅な. 26. どにもオリジナル商品の委託販売をお願いして」 (岩 <コメント 3 >. 内町名店街)、 「外部の人には施設の利用を有料化にし. 「いわない楽座を、 今年の 6 月には広さが倍以上. たり、手づくり豆腐の販売や豆乳石鹸の開発、販売を. の 60 坪のところに引っ越して従業員も 3 人に増や. したり、 収益事業を始めています」 (大山町中央商店. し、販売のシステムを強化しました。販売商品も増. 街)というコメントから、 「⑪安定した収入源が企画・. やしたし、ポイントカードの景品交換商品も増やし. 開発される。」というファクト。. たので、来街者が増え、商店街スタッフとのコミュ. 第 12 は、 「地域の音楽クラブやスポーツ団、 教育. ニケーションが新たに生まれ、消費者のニーズを的. 関係団体に満点になったカードを集めると現金が寄付. 確に把握できるようになったことで、結果的には効. されるシステム」 (岩内町名店街) 、 「今後は他地域の. 率がよくなりました。 最近では近隣のキャンプ場. 人たちとの連携も考えています」 (大山町中央商店街). や、ホテル、道の駅などにもオリジナル商品の委託. というコメントから、 「⑫新しい組織は他の組織とネッ. 販売をお願いして、その売上もすごく伸びているん. トワーク化して、提携を形成する 。 」というファクト。 27. です。ポイントカードでは、地域の音楽クラブやス ポーツ団、教育関係団体に満点になったカードを集. 以上のように、26 活性化事例のヒアリングをまと. めると現金が寄付されるシステムにしたから、たい. めてみると、12 項目の共通する形成プロセスのファ. へん喜ばれているし、いろんなコミュニケーション. クトが抽出された。具体的には、③茅ヶ崎市商店会の. ができてきました。深層水の開発構想では、地元の. ヒアリングを、形成プロセスに沿ってまとめてみると. 企業と提携も始まりました。 」(岩内町企画経済部. 以下のようになる。. M 氏に対するヒアリング、2006 年 12 月 1 日より) ③茅ヶ崎市商店会(神奈川県茅ヶ崎市、2007 年 1 月 「なかよし会の協力と、よってかれ家サポーター. 31 日). ズの寄付や会員の参加で施設が維持され、 毎日 50. インタビュー対象者 茅ヶ崎市商店会連合会I氏、事. 名以上の住民が利用して喜んでいます。サポーター. 務局 O 氏、ほっと茅ヶ崎T氏. 25. 中心市街地(商店街)活性化事業における実証分析 ―活性化推進組織の形成プロセスの考察―.
(12) ųų ʙ̊. Ⴘ. . ʙ̊Ƃƃ ᒗȶ߃ࠊՠࡃ˟. . ٻǷȧȃȔȳǰǻȳ ǿȸǸȣǹdzƷЈࡃբ᫆ ႆဃ. . ӒݣᢃѣƷ˟ᜭ. . 表 8 インタビューマトリクス ʙ̊Ƃƃ ޥϋထӸࡃᘑ. ʙ̊ƂᲭƃ. ʙ̊ƂᲮƃ. ޛٻထɶځՠࡃᘑ. ɥឭஜထɤȷׄȷʞɠႸ ՠࡃᘑ. ųųųųųųųųųųųųųųųᇿᎍ˺. σᡫႸ. ᆰƖࡃᑄƕᲫлˌɥƴƳ ǔүೞज़Ʒႆဃ. ՠࡃᘑኵӳՃࡃᑄƷถݲ ƱƍƏүೞज़Ʒႆဃ. ᬟᢌӒӕዸǓࢍ҄ƴǑǓŴᝰ ƍཋܲƕᢸٳƷٻǷȧȃȔȳ ǰǻȳǿȸƴڞǘǕǔբ᫆ႆဃ. ųՠࡃᘑƴƓƍƯ˴ǒƔƷүೞज़ƳƍƠขЦƳ բ᫆ƕנ܍Ƣǔŵ. բ᫆ॖᜤƷσஊ ᚐൿሊƷᛅƠӳƍ. ՠࡃᘑƷ˟ӳƷƳƔưᛅ Ơӳƍ. ྸʙᧈᢋƷᛅƠӳƍ. ųᡲዂǛƱǓӳƬƨʴƼƱƷᨼׇƳƍƠȍȃȈ ȯȸǯƕɟؘƴ˟ƠᛅƠӳƍƕᘍǘǕǔŵ. ǨdzǛdzȳǻȗȈƴӕǓ ኵLjǛᘍƏ. ңӷʙಅưᆰƖࡃᑄဇ. žޛٻထՠࡃᘑࣱ҄ʙ ಅۀՃ˟ſƕᇌƪɥƕǔ. ᡲઃƷᙲࣱŴॖ࣬ျᡫƷό๖ ҄ƷᙲࣱƕଢǒƔƴƳǓŴ žᡲӳ˟ſǛኵጢ. ųƜƷȍȃȈȯȸǯƳƍƠƸƦƷɶఋƷʴƨƪ ƕŴբ᫆ǛǑǓφ˳ႎƴƴܭ፯ƠᛅƠӳƍŴᚐ ൿƴӼƚƯLJƱLJǔŵ. . ࠊؾൟ˳ׇȷᣒᝤኵ ӳȷ˰؏עൟƱƷ˟ӳ. ޥϋထࢫئƷӋဒ. ՠࡃᘑŴ˰؏עൟŴ᧙̞ ˳ׇሁƱƷңщڼ. ɥឭՠ˟ᜭƱƷᡲઃ. ųƜƷȍȃȈȯȸǯƸŴƦƷՠࡃᘑƷভకʙ ƴ᧙࣎Ǜਤƭ˂ƷʴƼƱNjᡲኽƢǔŵ. . žᒗȶ߃ȪǿȸȊȖȫȯ ǤȳſƷႆŵᝤ٥ڼ. žƍǘƳƍಏࡈſࡃ ԗᡀ؏עƷ˰ൟŴᠾܼƷ ʴሁƴǑǔᝤ٥. ᭗ᱫᎍӼƚƷʩ්ᚨ žǑƬƯƔǕܼſƷᚨፗ. žȪȸȀȸ˟ᜭſоᚨ. ųȍȃȈȯȸǯƱƦƷМဇᎍƸŴভకʙƴ᧙ ƠƯ˴ǒƔƷኽௐᲢыᲣǛƓƞNJŴ࣏ᙲƱƋ ǕƹŴƞǒƴ˂ƷʴƨƪƱƷᡲઃǛᎋƑڼNJ ǔŵ ٳᢿเƷဇ. . žOCFGKPEJKICUCMKᐯ ᠃ſƷႆǛႸਦƠŴ žƨǒɺǰȃǺႆȁȸ žȩǤȕǵǤǯȫᄂᆮ ۀȠſƷᇌƪɥƛ Ճ˟ſǛᚨፗ. žǑƬƯƔǕܼſƷᢃփ ǛŴžȜȩȳȆǣǢȖ ȫȸȗƳƔǑƠ˟ſƕᘍ Əŵ. žȪȸȀȸ˟ᜭſžࣱڡᢿſ žஜထǹǿǤȫǛоǔ˟ſሁƷ ᡲઃǛŴӲǤșȳȈƝƱƴᛦૢ. ųƦƷȍȃȈȯȸǯƱ˂ƷʴƸଏ܍ƷኵጢƳƍ ƠƸ̾ŷƷՃƔǒՠࡃᘑϋٳƴࠝᚨƷૼƠƍ ۀՃ˟ƳƍƠૼƠƍኵጢǛᚨፗƢǔŵ. . ˰؏עൟƴȬȳǿǵǤǯ ȫǵȸȓǹڼ. ᭗ᱫᎍǛɶ࣎ƴƠƨʩ් ˟Ʒܱ. ƍǖƍǖƳǷǹȆȠưᝤ̟ဦ Ǜܱᘍ. ųૼƠƍኵጢƸŴƦƷ˂Ʒ᧙̞ᎍƴࢍщǛᙲᛪ ƠƨǓŴƋǔƍƸdzȟȥȋȆǣƷ˰ʴƴǵȸȓ ǹǛ੩̓ƠƨǓƠƯᲢƋǔƍƸɲ૾ƷѣǛᡫ ơƯᲣŴբ᫆ᚐൿǛƠƛǔƨNJƷဦǛᡶ ҄ƞƤƯƍƘŵ. . ᨦƕƍᎍȜȩȳȆǣǢǰ ȫȸȗƱƷᡲઃ. žƨǒɺſǰȃǺႆȷ ᝤ٥ڼ. ઃ࠘ǵǤȈž᭗ဋȊȓſǛ ႆŴᬟئƷМࣱ̝ƷӼɥ. ųૼƠƍኵጢƸŴdzȟȥȋȆǣƷ˂Ʒভకʙ ƴNjბƢǔǑƏƴƳǓŴңᛦŴǭȣȳȚȸȳ ሁƔǒŴኵጢؕႴǛႆޒƞƤǔŵ. . žΨൢǢȃȗۀՃ˟ſ žᝤ̟ۀՃ˟ſƷǷǹȆ Ƞ҄. . ਘࢌᆆ᠃Ʊᝤ٥ƷǷǹȆ ȠǛࢍ҄. ᲢഏŷƱǤșȳȈƴ˂Ʒע ؏ȷኵጢƱƷᡲઃᲣ. ųૼƨƳӋьᎍƸŴǑǓјྙႎƴƳǔǑƏƴܖ ፼Ơјྙ҄ᲢǷǹȆȠᲣƞǕǔŵ. . ஹᘑᎍƱŴՠࡃᘑǹǿȃ ȕƴǑǔdzȟȥȋDZȸ ǷȧȳƷ࢟ ᨼኖ҄. ˰ൟƴǑǔМဇƷዒዓȷ ҄ܭܤ. dzȟȥȋDZȸǷȧȳȄȸȫƱƠ ƯȕȪȸȚȸȑȸǛႆᘍ. ųૼƠƍኵጢϋLJƨƸ˰؏עൟƴݣƢǔdzȟȥ ȋDZȸǷȧȳƕ࢟ƞǕƯƍƘŵ. ǪȪǸȊȫՠԼƷᝤ٥ۀ ᚠڼ. ᚨМဇƷஊ૰҄ŴƮ ƘǓᝃᏵŴᝃʐჽᰣƳƲ ƷႆŴᝤ٥ሁƷӓႩʙ ಅƷڼ. ᲢᘍƔǒƷᙀяŴяƷྒ ࢽᲣ. ܭܤƠƨӓλเƕ˖ဒȷႆƞǕǔŵ. ؏עƷ᪦ಏǯȩȖŴǹȝ ᲧȄׇŴᏋ᧙̞ሁƱƷ dzȟȥȋDZȸǷȧȳ ឪಅሁƱƷ੩ઃڼ. ᝤែƷਘٻŴ੩ઃ. ˰؏עൟ˳ׇŴȜȩȳȆǣǢǰ ȫȸȗሁƱƷ੩ઃŴ ᙹਘٻ. ૼƠƍኵጢƸ˂ƷኵጢƱȍȃȈȯȸǯ҄ƠƯŴ ੩ઃǛ࢟Ƣǔŵ. . . . ᘑƷdzȟȥȋDZȸǷȧȳ ƕǒǕŴዒዓȷႆޒ. . ȩǤȕǹǿǤȫƷ੩కՠ Լ҄. . ˰؏עൟŴՠࡃŴ᧙ׇ̞ ˳ƱƷ੩ઃǛ࢟. . ૼƠƍȝǤȳȈʩ੭ƷǷ ǹȆȠޒ. žǑƬƯƔǕܼſƷ܍ዓ үೞƴᨥƠŴžǑƬƯƔ ǕܼǵȝȸǿȸǺſƷᚨ ᇌ žȜȩȳȆǣǢǰȫȸȗ ƳƔǑƠ˟ſƱžǑƬƯ ƔǕܼǵȝȸǿȸǺſ. 1、平成 11 年に大型ショッピングセンタージャスコの. 政の参加等いろいろな団体と繋がり、街のコミュニ. 出店問題を契機に、 市内の全商店街が反対運動で結. ケーションが図られ継続・発展を遂げた。. 束した。 (I、O、T、他約 3、4 名). 11、環境と経済が元気アップする事業を積み上げ、ラ. 2、反対運動の会議が頻繁に行なわれた。(I、O、T、. イフスタイルの提案を商品化。商連はイベントを企. 他約 20 ∼ 30 名). 画して商店街に提案した。. 3、 商店街連合会の活動方針のもと、3 つの活動方針. 12、 「茅ヶ崎汁」の開発・販売、 「七夕笹飾り」 、 「浴衣. を決定し、エコをコンセプトに取組みを行う事を決. を着て街のお祭りに出掛けよう」等のイベントを企. 定した。 (I、O、T、他約 20 ∼ 30 名). 画、地域住民、商店、関係団体との提携を形成し多. 4、環境に優しい、二酸化炭素の排出削減を目指し、. 様なイベント等を実施した。(商店街資料). 環境市民団体・ 酒販組合・ 地域住民との会合が開か れた。茅ヶ崎のコンセプトにあった、びんの回収と. 前述の①岩内町名店街、 ②大山町中央商店街、 ③. 再利用を考え、ワインの企画・販売が話し合われた。. 茅ヶ崎市商店会、と④上越本町三、四、五丁目商店街. 5、平成 13 年に「茅ヶ崎リターナブルワイン」が( 1. を表 8 にまとめてみると、 抽出された 12 項目の形成. 本、1155 円)開発され、販売が始まった。. プロセスのファクトは、共通項目として整理できる。. 6、 同時に「 made in chigasaki 自転車」 の開発を目指 し自転車商組合・慶応大学サイクルK・宮田工業㈱・. 4.3 メカニズムの考察. ほっと茅ヶ崎準備室等と「ライフサイクル研究委員 会」を設置した。(I、O,T他約 25 名). 第 3 の成果は、 抽出された 12 項目の形成プロセス. 7、 地域住民に商店街が「 made in chigasaki 自転車」. のファクトから、活性化推進事業のメカニズムが明ら. のレンタサイクルサービスを始めた。. かになったことである。. 8、平成 14 年に「エコ傘マイバック]で、障がい者ボ 【仮説の検証】. ランティアグループとの連携が始まった。 9、 「元気アップ委員会」 「販促委員会」 が外部との提. これまでの分析から、「既存の商店街組織は、 組織. 携・協力を視野にシステム化された。 (商店街資料). が生存に必要な経営資源の獲得・利用に成功していな. 10、市内の地元住民、地域コミュニティの専門家、行. いという経済的な誘因と貢献のアンバランスに陥った. 論文. 26.
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