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「京都会館再整備構想策定に係る市民アンケート」調査結果報告

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Academic year: 2021

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「京都会館再整備構想策定に係る市民アンケート」

調査結果報告

西 出   崇

はじめに Ⅰ.「岡崎」の認知・経験(問 1、問 2) Ⅱ.「岡崎」に行く頻度や目的、滞留時間(問 3 など) Ⅲ.岡崎のイメージ(問 4 など) Ⅳ.岡崎にある施設や建物(問 5 など) Ⅴ.岡崎への意見(問 7) Ⅵ.コンサートや演劇について(問 9、問 10、問 11 など) Ⅶ.岡崎の役割と将来への期待(問 8) Ⅷ.京都会館の役割と将来への期待(問 13) Ⅸ.京都市美術館の役割と将来への期待(問 14) Ⅹ.京都市動物園の役割と将来への期待(問 15) Ⅺ.岡崎の施設の連携について(問 16) Ⅻ.市の文化施策について(問 17) XIII.市民の文化や芸術活動(問 18、問 19、問 26 など) まとめ

はじめに

 本稿は、京都市文化芸術企画課と立命館大学大学院政策科学研究科とで行っている京都会館 および岡崎地域整備に関する共同研究の一環として実施した、「京都会館再整備構想策定に係る 市民アンケート」の基本集計結果に関する報告書である。  この共同研究の発端となったのは、京都会館の老朽化にともなう再整備計画である。しかし、 京都会館の施設そのものの再整備については、既に京都会館再整備検討委員会によって「京都 会館再整備の基本的方向性に関する意見書」がまとめられており、一定の方向が示されている。 そこで、ここでは施設そのもののハードウェア整備についてではなく、岡崎地域という立地環

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境を視野に入れて、市民の意識における京都会館の位置づけや役割を明らかにすることから、 京都会館の再整備および岡崎全体の整備のあり方を探ることを試みる。その基礎資料を得るた めに実施したのが、ここでのサーベイ調査である。  調査は、京都市在住の 20 歳以上の男女全員を母集団として、京都市の協力の下に住民基本台 帳と外国人登録者から 2000 サンプルを無作為に抽出した。調査期間は、2007 年 8 月 18 日から 8 月 31 日までで、調査票の配布および回収をいずれも郵送で行った。また、調査票を送付して 一週間後に督促の葉書を送付した。得られた有効回答数は 1084 サンプル、有効回答率 54.2 パー セントと半数を超えており、郵送調査としては回答率がかなり高い。岡崎地域および京都会館 などの文化施設、市の文化施策への市民の関心の高さがうかがえる。なお、調査概要および実 際の調査票については、本報告書の末尾に添付する。  質問項目は、岡崎地域に関する質問、京都会館や京都市美術館など岡崎にある市の文化施設 に関する質問、施設間の連携に関する質問、文化政策に関する質問に大きく分けられる。本調 査の主題は、京都会館の再整備を検討するための基礎資料を得ることであるが、京都会館その ものについての質問項目以外にも、岡崎地域全体についての質問項目や、その他の施設に関す る質問項目も数多く含まれている。これは、京都会館の再整備を検討するにあたって、京都会 館が岡崎という地域に立地していることや、周辺にある文化施設との関係が非常に重要な意味 を持っていると考えたためである。  現代的な視点で京都会館のハードウェアを見れば、建物そのものの設計の古さなどから、今 日では劇場やホールとして必ずしも魅力的な施設であるとはいえない。しかし、京都市におけ る京都会館のシンボリックな意味合いや、周辺の施設などを含めた岡崎地域全体との関係で京 都会館を捉えれば、地域の独特な街並みと雰囲気を形成する要素として、施設を個別に見るだ けでは捉えられない京都会館の役割が見えてくる。つまり、京都会館の再整備構想は、単なる 個別施設の再整備にとどまらず、岡崎地域全体の再整備の問題として捉える必要がある。この ような理由から、本研究においては、京都会館だけではなく岡崎地域全体の整備のあり方にも 目を向ける。  以上を踏まえて、ここでは各質問項目について、単純集計および人口統計学的変数とのクロ ス集計を中心に基礎的な分析を行い、調査結果から得られた知見を整理する。

Ⅰ.「岡崎」の認知・経験(問 1、問 2)

 調査では、はじめに「あなたは左京区の平安神宮や京都会館の周辺が『岡崎』と呼ばれてい ることを知っていますか」として、「岡崎」の認知についてたずねている。同時に、「岡崎」に 行ったことがあるかどうかもたずねている。「岡崎」の認知についてたずねる質問では全体の 96.4 パーセント、「岡崎」に行ったことがあるかどうかでは全体の 98.5 パーセントの人が「はい」 と回答している。ここから、平安神宮や京都会館の周辺地域は、ほぼ全ての市民に「岡崎」と して認知され、かなり浸透、定着していることがうかがえる。また多くの人は、何らかの形で

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一度は実際に「岡崎」に足を運んだことがあるようである。

Ⅱ.「岡崎」に行く頻度や目的、滞留時間(問 3 など)

 ここでは、問 2 で「はい」と回答した、岡崎に行ったことがある人に、岡崎に行く頻度、滞留時間、 誰と行くのか、およびその目的をたずねている。これらは、岡崎に行ったことがある人に限定 した質問であるが、ほぼ全ての人が岡崎に行ったことがあると回答しているため、実質的には ほぼ全員にたずねていることになる。  岡崎に行く頻度は、「あなたは岡崎にどれくらい行きますか」として、「ほぼ毎日」「週に 1、2 回くらい」「月に 1、2 回くらい」「半年に 1、2 回くらい」「年に 1、2 回くらい」「ほとんどいかない」 から一つ選んでもらった。岡崎に行く頻度として、最も多いのが「年に 1、2 回くらい」で、岡 崎に行ったことがある人のうち 35.9 パーセントが回答している。次いで、「半年に 1、2 回くらい」 (30.6 パーセント)、「ほとんど行かない」(18.0 パーセント)と回答する人が多い。岡崎にはそ れほど頻繁に行くわけではないが、年に一度くらいは何らかの形で足を運んでいる、といった 人が多いようである。  岡崎に行く頻度を、性別や年齢、居住地域などで分けると、性別ではあまり差はみられない が年齢や居住地域、居住年数で統計的に有意な差がみられた1) 。年齢で分けると、年齢層が高 いほど岡崎にいく頻度が増す傾向にある。また居住地域の別では、やはり左京区や東山区など、 岡崎地域の近くに住んでいると思われる人の行く頻度が多い傾向にあるようである。居住年数 は一般に年齢の関数であることが多いため、居住年数が長いほど岡崎によく行くのか、年齢の 影響によるものかはさらに分析する必要はあるが、居住年数が長いほど岡崎に行く頻度は多い 傾向にある。  岡崎での滞留時間は、「あなたは岡崎に行くと、平均どのくらい居ますか」として、「1 時間以内」 「1 時間程度」「2、3 時間程度」「半日程度」「一日中」から一つ選んでもらった。岡崎での滞留 時間として最も多いのは「2、3 時間程度」で、岡崎に行ったことがある人のうち 50.4 パーセン トと、半数以上の人が回答している。次いで「半日程度」が多く 22.4 パーセント、「1 時間程度」 が 17.0 パーセントとなる。人々は、岡崎に 2 時間から 3 時間程滞留することが多く、長くとも 半日程度であることが見てとれる。また、岡崎での滞留時間を、性別や年齢、居住地域で分けると、 性別で統計的に有意な差があり、女性の方が岡崎での滞留時間が長い傾向にある。

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 岡崎に誰と行くのかをたずねる質問では、「あなたは岡崎に誰とよく行きますか。あてはまる ものを全てお選び下さい」として、「一人で」「友達やカップルで」「夫婦で」「サークルや団体 の仲間と」「小学生以下の子供を含む家族で」「小学生以下の子供を含まない家族で」からいく つでも選んでもらった。「友達やカップルで」と回答する人が最も多く 33.6 パーセント、次いで 「一人で」が 32.7 パーセント、「夫婦で」が 30.2 パーセント、「小学生以下の子供を含む家族で」 が 17.8 パーセント、「サークルや団体の仲間と」が 14.2 パーセント、「小学生以下の子供を含ま ない家族で」が 11.1 パーセントとなる。多くの人は、「友達やカップル」「夫婦」など、身近な 人と共に岡崎に行くことが多いが、「一人で」岡崎に行くことも比較的多いようである。  性別で分けると、「一人で」は男性で 40.4 パーセント、女性で 27.3 パーセント、「友達やカッ プルで」は男性で 20.4 パーセント、女性で 43.1 パーセント、「夫婦で」は男性で 36.7 パーセント、 図 1a 岡崎に行く頻度

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女性で 25.3 パーセント、「サークルや団体の仲間と」は男性で 12.1 パーセント、女性で 15.8 パ ーセント、「小学生以下の子供を含む家族で」は男性が 16.5 パーセント、女性で 19.3 パーセント、 「小学生以下の子供を含まない家族で」は男性で 7.9 パーセント、女性で 13.6 パーセントとなる。 男性は、「一人」や「夫婦」で行くことが多いのに対して、女性では「友達やカップル」や「家族」 で行くことが多い傾向にある。  年齢で分けると、年齢が高いほど「一人で」「夫婦で」「サークルや団体の仲間と」への言及 の割合が高い傾向にあり、「友達やカップルで」は 20 歳代に多い。また、「小学生以下の子供を 含む家族で」は 30 歳代に多く、小さな子供を持つ世代である 30 歳代の人が、子供を連れて家 族で岡崎に出かけていることが想像される。他方、40 歳代や 50 歳代では、「小学生以下の子供 を含まない家族で」と回答する人が比較的多い。  岡崎に行く目的をたずねる質問では、「あなたは岡崎に何をしに行くことが多いですか。あて はまるものを全てお選び下さい」として、「芸術や文化の鑑賞」「文化・芸術活動を行うため」「観 光」「散歩や散策」「施設の利用」「スポーツ活動」「学習・学術活動」「遊びに」「その他」から いくつでも選んでもらった。岡崎に行く目的として、他を引き離して最も多いのは「芸術や文 化の鑑賞」で 68.6 パーセントの人が言及している。次いで、「散歩や散策」(27.9 パーセント)、「施 設の利用」(27.7 パーセント)、「遊びに」(19.7 パーセント)、「観光」(16.3 パーセント)と続く。 多くの人が、芸術や文化の鑑賞を目的に岡崎に足を運んでいることがわかる。芸術や文化の催 しは、京都会館や市美術館など岡崎にある文化施設で行われている場合がほとんどであること を考えれば、芸術や文化の鑑賞は、ある意味では施設の利用であるとも考えられる。しかし「施 設の利用」よりも「芸術や文化の鑑賞」に多くの言及が集まることから、岡崎の施設を利用す ることは、「芸術や文化の鑑賞」というイメージと結びつけて捉えられているといえるだろう。 他方で、「文化・芸術活動を行うため」では 6.4 パーセントと、自らが文化や芸術の活動を行う ために岡崎に行く人の割合は、全体としてみればかなり少ない。これは、芸術や文化の鑑賞が 比較的一般的な行為であるのに対して、自ら文化・芸術活動を行う人は相対的に少ないためで ある。問 18 の文化や芸術活動を行っているかをたずねる質問では、「はい」と回答しているの は全体の 28.5 パーセント、問 26 の文化や芸術の団体への加入をたずねる質問では、加入してい ると回答した人は全体の 16.4 パーセントである。これらの人に限ると、文化・芸術活動を行っ ている人の 13.8 パーセント、文化や芸術の団体に加入している人の 19.1 パーセントが、文化・ 芸術活動を目的に岡崎に足を運んでいる。このようなことから、岡崎の施設は、芸術や文化を 鑑賞する場だけではなく、文化や芸術活動を行う市民にとって、その活動の場の一つになって いることがうかがえる。また、文化・芸術団体に加入している人が、文化・芸術活動を行うた めに岡崎に行くと回答する割合が高いことからは、京都会館などの規模の大きな施設を団体で 利用していることが想像できる。  岡崎に行く目的を性別で分けると、女性の方が「芸術や文化の鑑賞」を目的として岡崎に足 を運ぶ傾向が統計的に有意に見られる。その他の目的では、性別によってあまり差はみられな い。年齢で分けると、「芸術や文化の鑑賞」「観光」「遊びに」で統計的に有意な差がみられる。

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「芸術や文化の鑑賞」を目的に岡崎に行くのは 40 歳代以上の人で多く、「観光」を目的とするの は 50 歳代に多い傾向にある。また、岡崎に「遊びに」行くのは、30 歳代で多い。30 歳代の人は、 岡崎に「小学生以下の子供を含む家族で」行くことが多いことなどを考え合わせると、小さな 子供を持つ世代である 30 歳代の人が、子供を連れて岡崎に「遊びに」行く様子が想像できる。  次に、岡崎に行く目的および一緒に行く相手を合わせて見ることで、少し踏み込んで岡崎で の人々の行動パターンを分析してみよう。ここでは、岡崎に誰と行くのかをたずねる問 3-3 の 各選択肢と、行く目的をたずねる問 3-4 の各選択肢の関係の強さを相関係数(Pearson の R:-1 か ら 1 までの数値で、関係がまったく無い場合に 0、完全な関係がある場合に絶対値が 1 となる。 数値の符号は関係の方向を示す)で見る。表 1 に、各変数間の相関係数と統計的有意水準を示す。 図 1c 誰と岡崎に行くか

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 表 1 から、岡崎に 1 人で行く人は、「芸術や文化の鑑賞」「散歩や散策」「学習・学術活動」を 目的とする傾向があり、逆に 1 人では岡崎に「遊ぶ」という目的では行かないことが読み取れる。 「友達やカップル」および「夫婦」では、「文化や芸術の鑑賞」という目的で行くことが多いの は共通しているが、それ以外の目的については「友達やカップル」では「観光」、「夫婦」では 「散歩や散策」に行くことが多い。「観光」と「散歩や散策」は、ある意味では同じような行動 パターンであると考えられるが、一緒に行く相手によって、その行動についての認識が異なる ようである。他方、「小学生以下の子供を含む家族」では、岡崎に「芸術や文化の鑑賞」を目的 としてはあまり行かず、「遊びに」や「施設の利用」といった目的で足を運ぶことが多い。ここ でも、先に指摘した、30 歳代の人が小さい子供を連れて岡崎に「遊びに」行くという推測が裏 付けられる。また、「小学生以下の子供を含む家族」で行く人は、「芸術や文化の鑑賞」を目的 に行くことは少ない反面、「施設の利用」を目的として行くことが有意に多いことから、子供連 れで行く場合は、岡崎の施設の利用の仕方が異なっていることがうかがえる。さらに分析を進 める必要はあるが、例えば、子供と一緒に岡崎に行くのは、演劇やコンサートの鑑賞などでは なく、子供の発表会を見に行くために足を運ぶ、といったことが考えられるかもしれない。また、 サークルや団体の仲間と行く人は、「文化・芸術活動」「スポーツ活動」を目的に岡崎に足を運 んでいる傾向が見られることから、岡崎がサークルや団体の活動の場として利用されているこ とがうかがえる。

Ⅲ.岡崎のイメージ(問 4 など)

 調査では、岡崎に対するイメージを、列挙した 26 のキーワードからいくつでも選択してもら う形でたずねている。岡崎のイメージとして、最も多くの人に言及されるのが「芸術」(72.0 パ ーセント)というキーワードである。続いて、「文化」(65.4 パーセント)、「神社」(60.4 パーセ ント)、「観光」(52.2 パーセント)が半数以上の人に言及されている項目である。これらに続いて、 「催し物」(42.3 パーセント)、「憩い」(31.7 パーセント)、「公園」(30.4 パーセント)、「歴史」(30.2  ୍ே䛷 㻜㻚㻜㻥㻣 㻖㻖 㻜㻚㻜㻢㻠 㻖 㻙㻜㻚㻜㻝㻤 0.101 㻖㻖 㻜㻚㻜㻟㻣 㻙㻜㻚㻜㻞㻜 0.148 㻖㻖 - 0.107 㻖㻖 ཭㐩䜔䜹䝑䝥䝹䛷 0.139 㻖㻖 㻜㻚㻜㻟㻠 0.127 㻖㻖 㻜㻚㻜㻥㻜 㻖㻖 㻜㻚㻜㻜㻟 㻙㻜㻚㻜㻜㻠 㻙㻜㻚㻜㻝㻤 㻙㻜㻚㻜㻝㻥 ኵ፬䛷 0.169 㻖㻖 㻜㻚㻜㻟㻣 㻜㻚㻜㻤㻥 㻖㻖 0.105 㻖㻖 㻜㻚㻜㻜㻞 㻙㻜㻚㻜㻞㻥 㻜㻚㻜㻜㻤 㻙㻜㻚㻜㻡㻝 䝃䞊䜽䝹䜔ᅋయ䛾 ௰㛫䛸 㻜㻚㻜㻜㻜 0.302 㻖㻖 㻜㻚㻜㻝㻥 㻙㻜㻚㻜㻝㻞 㻜㻚㻜㻤㻣 㻖㻖 0.126 㻖㻖 㻜㻚㻜㻥㻞 㻖㻖 㻙㻜㻚㻜㻠㻡 ᑠᏛ⏕௨ୗ䛾Ꮚ ౪䜢ྵ䜐ᐙ᪘䛷 - 0.118 㻖㻖 㻙㻜㻚㻜㻡㻞 㻜㻚㻜㻜㻞 㻙㻜㻚㻜㻠㻣 0.143 㻖㻖 㻜㻚㻜㻞㻞 㻙㻜㻚㻜㻝㻟 0.379 㻖㻖 ᑠᏛ⏕௨ୗ䛾Ꮚ౪ 䜢ྵ䜎䛺䛔ᐙ᪘䛷 㻜㻚㻜㻡㻣 㻙㻜㻚㻜㻟㻝 㻜㻚㻜㻡㻣 㻙㻜㻚㻜㻝㻞 㻜㻚㻜㻝㻣 㻜㻚㻜㻝㻟 㻜㻚㻜㻞㻢 㻙㻜㻚㻜㻟㻝 Ꮫ⩦䞉Ꮫ⾡ άື 㐟䜃䛻 㻼㼑㼍㼞㼟㼛㼚䛾㻾㻌㻌㻌㻖㻦㼜㻨㻜㻚㻜㻡㻌㻖㻖㻦㻨㻜㻚㻜㻝 ⱁ⾡䜔ᩥ໬ 䛾㚷㈹ ᩥ໬䞉ⱁ⾡ά ື䜢⾜䛖䛯䜑 ほග ᩓṌ䜔 ᩓ⟇ ᪋タ䛾 ฼⏝ 䝇䝫䞊䝒 άື  表 1 岡崎に行く目的とよく行く相手との関係

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パーセント)、「緑地」(27.4 パーセント)への言及が比較的多い。ここから、「芸術」「文化」「神 社」「観光」といったものが京都市民の岡崎に対する一般的なイメージであり、「催し物」や「憩 い」「公園」といったイメージへと広がっていることがうかがえる。  性別で分けると、「芸術」への言及で男女間で統計的に有意な差が見られ、女性の方が言及の 割合が高い。年齢で分けると、「スポーツ」「観光」「産業」「憩い」「祭り」「催し物」「駐車場」「学 生」「カップル」といったキーワードで、統計的に有意な差がみられる。具体的には、「スポーツ」 「産業」「憩い」「祭り」「催し物」では、年齢が高いほど言及の割合が高い傾向が見られる。「観光」 は、20 歳代、30 歳代、50 歳代、「駐車場」は 30 歳代、「学生」は 20 歳代、「カップル」は 50 歳 代で言及の割合が高い傾向にある。このように、年齢によって言及される項目が異なることは、 岡崎のイメージや役割が時間と共に変化していることを示しているといえるかもしれない。例 えば、若年者に比べて年齢が高い人ほど、岡崎を「スポーツ」や「産業」といったイメージと 結びつけて捉える傾向は、岡崎の役割やイメージが時間と共に変化したことが関係していると 考えることができるだろう。年齢と岡崎のイメージとの関係は、岡崎地域の変遷と合わせて見 る必要があるだろう。  居住年数で分けると、「芸術」「学問」「スポーツ」「観光」「歴史」「祭り」「催し物」「買い物」 「駐車場」「神社」で統計的に有意な差が見られる。居住年数は年齢の関数であることが多いため、 年齢層別に見た場合と同じような傾向が見られるが、ここで見られる年齢層別と居住年数別で 傾向が異なる項目は、その傾向の違いに注目してさらに分析を進める必要があるだろう。  居住地域で分けると、「緑地」「憩い」「公園」「催し物」への言及に統計的に有意な差が見られる。 これらの項目への言及は、居住地域が岡崎に近いほど割合が高いといった一定の傾向は見られ 㻜㻚㻜㻑 㻝㻜㻚㻜㻑 㻞㻜㻚㻜㻑 㻟㻜㻚㻜㻑 㻠㻜㻚㻜㻑 㻡㻜㻚㻜㻑 㻢㻜㻚㻜㻑 㻣㻜㻚㻜㻑 㻤㻜㻚㻜㻑 ᩥ ໬ ⱁ ⾡ Ꮫ ၥ ࢫ ࣏ 勖 ࢶ ほ ග ⥳ ᆅ Ṕ ྐ ⏘ ᴗ ⦾ ⳹ ⾤ Ỉ ㎶ ᠁ ࠸ ఫ Ꮿ ᆅ ㏆ ௦ ໬ ൤ ♩ ⚍ ࡾ බ ᅬ ദ ࡋ ≀ ㈙ ࠸ ≀ 㥔 ㌴ ሙ ࣞࢡ࢚ࣜ勖ࢩ勒ࣥ Ꮫ ⏕ ᐙ ᪘ ࢝ 勏 ࣉ ࣝ ⚄ ♫ ά Ẽ ࡑ ࡢ ௚ 図 2 岡崎のイメージ

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ないが、岡崎が位置する左京区に注目すると、これらの項目への言及の割合は概ね高い。「緑地」 「憩い」「公園」「催し物」といったイメージは、岡崎が身近にあり日常的に接することから定着 するイメージということだろうか。(「繁華街」については回答が少なく、クロス表において空 白のセルが多くなるため、ここでの集計からは除外した)  次に、人口統計学的な項目以外に、岡崎に行く頻度で分けると、「文化」「芸術」「学問」「スポーツ」 「緑地」「水辺」「憩い」「儀礼」「祭り」「公園」「学生」「家族」など多くの項目で統計的に有意 な差がみられ、ほとんどの項目では岡崎によく行く人ほど言及の割合が高い傾向にある。ここ から、これらのイメージは、岡崎に実際に足を運ぶことによって定着したり浸透していくイメ ージであるといえるだろう。なお、「催し物」でも岡崎に行く頻度によって有意な差が見られるが、 「ほぼ毎日」行く人と共に、「半年に 1、2 回くらい」「年に 1、2 回くらい」と、行く頻度が比較 的少ない人で言及が多い。岡崎に年に 1、2 回しか行かない人の目的は、岡崎で行われる「催し物」 だということだろう。  ここではさらに、文化や芸術活動を行っているか、文化や芸術団体に加入しているかどうか で分けて、「文化」や「芸術」への言及が異なるかどうかを見た。「文化」への言及は、文化や 芸術活動を行っている人では 77.7 パーセント、行っていない人では 61.0 パーセント、文化や芸 術団体に加入している人では 83.4 パーセント、加入していない人では 62.3 パーセントとなる。 「芸術」への言及は、文化や芸術活動を行っている人では 81.8 パーセント、行っていない人では 68.9 パーセント、文化や芸術団体に加入している人では 86.9 パーセント、加入していない人で は 69.5 パーセントとなる。いずれも統計的に有意な差があり、文化や芸術活動を行ったり、文 化や芸術団体に加入している人ほど、岡崎に「文化」や「芸術」のイメージを持っていること がうかがえる。岡崎のイメージは、市民の文化や芸術活動と関係が深いようである。  次に、それぞれの回答者が、これらのキーワードのうちいくつに言及しているのかを見てみ よう。言及する項目数が多いほど、岡崎を多様なイメージで捉えていると見ることができるか もしれない。多くの人は、3 項目から 6 項目に言及しているが、7 項目以上言及する人も全体の 20 パーセント程度いる。言及する項目数を性別や年齢層、岡崎に行く頻度などで分けると、岡 崎に行く頻度と統計的に有意な関係がみられ、行く頻度が増すほど岡崎を多様なイメージで捉 える傾向にある。ほとんどの京都市民が岡崎を知っており、実際に行ったこともあるが、それ ぞれが持っているイメージは岡崎に接する度合いによって異なるようである。

Ⅳ.岡崎にある施設や建物(問 5 など)

 一般的には、平安神宮や京都会館、京都市美術館などを中心として、その周辺一帯が「岡崎」 としてイメージされることが多い。このような岡崎の捉え方は、行政内部や市民に緩やかに共 有されてはいるが、その範囲や定義は明確ではない。そこで調査では、市民の意識において「岡 崎」がどのような要素から構成されているのかを探るために、平安神宮や京都会館などを中心に、 その周辺の 30 の建物や施設を列挙し、その中から「岡崎にあると思うもの」をすべて選択して

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もらった。  最も多くの人が「岡崎にあると思うもの」として回答するのが、「平安神宮」で 94.1 パーセン トと、ほぼ全ての人が言及している。続いて「京都会館」が 93.2 パーセント、「京都市動物園」 が 88.9 パーセント、「京都市美術館」が 86.3 パーセント、「みやこめっせ」が 73.9 パーセント、 「国立近代美術館」が 73.1 パーセント、「岡崎グラウンド」が 60.3 パーセントとなり、半数以上 の人が言及している。ここから、京都市民は、岡崎を平安神宮とその周辺の公共施設が集積し た地域として捉えていることがうかがえる。  続いて、性別、年齢、居住地域、居住年数、岡崎に行く頻度で分けて、各項目への言及の割 合を見た。性別ではほとんど差はみられないが、年齢や居住地域、居住年数、岡崎に行く頻度 によって、多くの項目への言及の割合に統計的に有意な差が見られた。「岡崎」という地域の範 囲は、平安神宮や京都会館などを中心とした一定のイメージが共有されているものの、町丁な どの明示的な区域が存在しているわけではないため、岡崎との関わり方や頻度によってその認 識が微妙に異なっているようである。例えば、30 歳代や 40 歳代では、「京都市動物園」に言及 する割合が高いが、これらの年齢層の人は、子供と動物園に行くことが多いといったことを想 像すれば、岡崎にある施設として動物園が言及されやすいのはうなずける。また、「平安神宮」 や「京都会館」「京都市動物園」「京都市美術館」など、一般的に岡崎と結びつけて考えられる 知名度の高い施設以外の項目への言及は、岡崎についての知識によって左右されると考えられ る。岡崎に行く頻度をはじめ、年齢や居住年数、居住地域は、ある意味では岡崎についての知 㻜㻚㻜㻑 㻝㻜㻚㻜㻑 㻞㻜㻚㻜㻑 㻟㻜㻚㻜㻑 㻠㻜㻚㻜㻑 㻡㻜㻚㻜㻑 㻢㻜㻚㻜㻑 㻣㻜㻚㻜㻑 㻤㻜㻚㻜㻑 㻥㻜㻚㻜㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 ி㒔఍㤋 ᖹᏳ⚄ᐑ ி㒔ᕷ⨾⾡㤋 ி㒔ᕷື≀ᅬ ᅜ❧㏆௦⨾⾡㤋 ᗓ❧ᅗ᭩㤋 ࡳࡸࡇࡵ勂ࡏ ᒸᓮࢢࣛ࢘ࣥࢻ ␰Ỉグᛕ㤋 ↓㒲⳽ Ṋ㐨ࢭࣥࢱ勖 ᅜ㝿஺ὶ఍㤋 ⍇⍈†␰Ỉ ␰Ỉࡢᱜ ࢖ࣥࢡࣛ࢖ࣥ ᆅୗ㕲ᮾᒣ㥐 ி㜰୕᮲ ⓑᕝ ほୡ఍㤋 ୸ኴ⏫㏻ ᮾ኱㊰㏻ ༡⚙ᑎ ⪷ㆤ㝔 ᆅୗ㕲㋾ୖ㥐 ဴᏛࡢ㐨 ୕᮲㏻ ᒸᓮ㏻ ෭Ἠ㏻ ோ⋤㛛㏻ ⚄ᐑ㏻ 図 3 岡崎にあると思う建物や施設

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識の量を左右する要因であると考えれば、これらの変数によって「岡崎にあると思うもの」へ の言及に差が生じることは理解できる。  各回答者が「岡崎にあるもの」として言及した項目の数を見ると、年齢や居住年数、岡崎に 行く頻度によって言及数には統計的に有意な差があり、それぞれ、年齢が上がるほど、居住年 数が長いほど、岡崎に行く頻度が多いほど、言及数が増す傾向がある。特に、岡崎に行く頻度 が多いほど、言及数が増す傾向が強い。いずれにしても、京都市民の意識においては、平安神 宮や京都会館などの周辺の公共施設が一般に「岡崎」を構成する要素の中心にあり、岡崎への 接し方や、岡崎に接することで増す知識の量によって、岡崎としてイメージされる要素のあり 方が左右されるといえるだろう。

Ⅴ.岡崎への意見(問 7)

 調査では、「次の岡崎地域についての意見に、あなたはそのとおりだと思いますか。それとも そうではないと思いますか」として岡崎についての 17 の意見を挙げ、それぞれの意見に対して「か なりそう思う」「まあそう思う」「あまりそう思わない」「全くそう思わない」から当てはまるも のを一つ選んでもらった。  岡崎の雰囲気についての意見を見ると、「岡崎は街並みの雰囲気がよく散策するだけでも気 持ちがよい」という意見について、「かなりそう思う」は 23.6 パーセント、「まあそう思う」は 55.4 パーセント、「あまりそう思わない」は 19.6 パーセント、「全くそう思わない」は 1.4 パー セントとなる。また、「岡崎の雰囲気のよさは、京都会館や美術館などいろいろな文化施設が集 まっているためである」では、「かなりそう思う」は 34.4 パーセント、「まあそう思う」は 49.4 パーセント、「あまりそう思わない」は 14.8 パーセント、「全くそう思わない」は 1.4 パーセン トとなり、これらの意見に対して多くの人が比較的強く同意していることがわかる。ここから、 岡崎は街並みや雰囲気の良いところとして人々に受け止められており、京都会館や美術館など の公共の建物がその雰囲気を形成する重要な要素となっていることがうかがえる。  次に岡崎の「活性化」のあり方に注目してみよう。「岡崎のよさは静かで落ち着いたところで ある」という意見に対しては、「かなりそう思う」が 30.6 パーセント、「まあそう思う」が 54.2 パーセント、「あまりそう思わない」が 14.4 パーセント、「全くそう思わない」が 0.8 パーセン トとなる。多くの人が、岡崎を「静かで落ち着いたところ」と見ていることがわかる。他方、「岡 崎には買い物客が集まる便利な商業施設がもっとあった方がよい」では、「かなりそう思う」が 7.9 パーセント、「まあそう思う」が 11.9 パーセント、「あまりそう思わない」が 46.7 パーセン ト、「全くそう思わない」が 33.6 パーセントとなり、多くの人は岡崎に繁華街のような商業施設 があれば良いとは思っていないようである。また、「岡崎の道ばたや広場では、催し物やイベン トがもっとあった方がよい」では、「かなりそう思う」が 8.8 パーセント、「まあそう思う」が 23.8 パーセント、「あまりそう思わない」が 52.1 パーセント、「全くそう思わない」が 15.3 パー セント、「岡崎のよさは市民や観光客でにぎわっているところである」では、「かなりそう思う」

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が 10.5 パーセント、「まあそう思う」が 39.9 パーセント、「あまりそう思わない」が 42.5 パーセ ント、「全くそう思わない」が 7.1 パーセントとなる。「岡崎の道ばたや広場」での「催し物やイ ベント」については、どちらかといえば同意しない人が多いが、「市民や観光客」によるにぎわ いについては、「そう思う」人と「そう思わない」人の割合がほぼ同じになる。さらに、「岡崎 の文化施設ではいつも何かの催しが行われている」では、「かなりそう思う」が 23.2 パーセント、 「まあそう思う」が 53.9 パーセント、「あまりそう思わない」が 20.8 パーセント、「全くそう思 わない」が 2.1 パーセントとなる。これらの集計結果を合わせて考えると、市民に求められる岡 崎の今後の「活性化」のあり方や方向性の一端が読み取れる。すなわち、岡崎の「活性化」は、 多くの人が集まる繁華街のようなにぎわいではなく、静かで落ち着いた空間の中で、京都会館 や美術館などの文化施設を中心とする芸術や文化を基調とした「活性化」といったものが求め られているのではないだろうか。  次に、岡崎の景観に関する意見について見てみよう。「岡崎から見える東山の景観はすばらし い」では、「かなりそう思う」が 27.5 パーセント、「まあそう思う」が 49.6 パーセント、「あま りそう思わない」が 20.7 パーセント、「全くそう思わない」が 2.2 パーセントとなり、東山の山 並みが、いわゆる「借景」として岡崎からの景観において重要な役割を果たしていることがう かがえる。岡崎地域そのものの景観について見ると、「岡崎にある京都会館や京都市美術館など の近代建築のデザインはすばらしい」では、「かなりそう思う」が 17.9 パーセント、「まあそう 思う」が 48.7 パーセント、「あまりそう思わない」が 30.6 パーセント、「全くそう思わない」が 2.7 パーセントとなる。他方、「岡崎にある公共の大きな建物は圧迫感があり、まわりの景観を 悪くしている」では、「かなりそう思う」が 3.0 パーセント、「まあそう思う」が 12.0 パーセント、「あ まりそう思わない」が 66.6 パーセント、「全くそう思わない」が 18.4 パーセントとなる。岡崎には、 京都会館や美術館など、規模が大きな公共施設が集まっているため、公共施設は岡崎の景観を 大きく左右する要素だといえる。岡崎にあるこれらの施設は、京都市内でも特に規模の大きい ものが多いが、人々はこれらの大きな公共施設が周囲に圧迫感を与え、景観を悪くしていると は見ていないようである。むしろ、近代建築としてのデザインのすばらしさを認め、これらが 岡崎の雰囲気の形成に重要な役割を果たしていると考えているといえる。また、「岡崎の街並み は広々して気持ちがよい」という意見について、「かなりそう思う」が 23.5 パーセント、「まあ そう思う」が 55.2 パーセント、「あまりそう思わない」が 18.9 パーセント、「全くそう思わない」 が 2.5 パーセントとなり、岡崎において規模の大きな公共施設が景観の阻害要因ではなく、独特 の雰囲気を形成する重要な要素として捉えられる背景として、岡崎の広々とした空間があると いえるかもしれない。  一般的に、巨大な建築物は景観の阻害要因とされることが多いが、市内でも岡崎地域に限っ ていえば、建物の大きさそのものが景観を阻害するという構図にはなっていないようである。 岡崎には、広々とした空間の中に、近代建築としても価値が高く、外観のデザインにも優れた 京都会館や美術館などの施設がうまく集積したことで、他の地域とは異なる独特の雰囲気が形 成されている。そのため、岡崎の景観に対する市民の認識は、「大きな建物が景観を悪くする」

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といった一般的な捉え方とは異なっているようである。これは、地域の景観についての議論が、 建物の高さやデザインなどを全市で一律に議論するだけでは不十分であることを示唆している。 岡崎の景観を考えるには、現在の状況を踏まえて、個々の建物と地域全体とのバランス、地域 の役割なども視野に入れた全体構想が必要だといえるだろう。  次に、岡崎に何が求められているのかを見てみよう。まず、「岡崎は交通の便をもっとよく した方がよい」との意見について、「かなりそう思う」が 31.0 パーセント、「まあそう思う」が 35.0 パーセント、「あまりそう思わない」が 30.6 パーセント、「全くそう思わない」が 3.3 パー セントとなり、交通の便の悪さを感じている人が比較的多いことがわかる。他方で「岡崎には 文化施設が集まっていて便利である」では、「かなりそう思う」が 17.8 パーセント、「まあそう 思う」が 57.5 パーセント、「あまりそう思わない」が 22.9 パーセント、「全くそう思わない」が 1.8 パーセントとなり、文化施設が集まっていることは多くの人に便利であると捉えられている。 このようなことから、岡崎への「交通の便」が改善されれば、文化施設が集まっていることに よる利便性がさらに活かされるといえるかもしれない。また、「岡崎には案内板などが少なく、 どこに何があるのかわかりにくい」では、「かなりそう思う」人が 10.4 パーセント、「まあそう 思う」人が 29.9 パーセント、「あまりそう思わない」人が 54.2 パーセント、「全くそう思わない」 人が 5.4 パーセントと、わかりにくいと感じる人も比較的多く、案内板などの整備も今後の課題 の一つだろう。  「岡崎には食事やお茶ができるところがもっとあった方がよい」では、「かなりそう思う」が 32.0 パーセント、「まあそう思う」が 39.6 パーセント、「あまりそう思わない」が 25.5 パーセン ト、「全くそう思わない」が 2.9 パーセントとなり、食事やお茶ができるところが少ないと感じ ている人がかなりいるようである。「岡崎には遊んだり休憩できる広場があまりない」では、「か なりそう思う」が 12.8 パーセント、「まあそう思う」が 42.6 パーセント、「あまりそう思わない」 が 38.4 パーセント、「全くそう思わない」が 6.2 パーセントとなり、「遊んだり休憩できる広場」 が少ないと感じている人が半数以上いることがわかる。人々は、岡崎を散歩や散策するだけで も気持ちが良い場所と感じており、施設の利用だけではなく、岡崎という空間そのものを楽し んでいるとすれば、遊んだり、食事やお茶ができるところも含めて休憩できるスペースの整備は、 今後の岡崎地域の整備において考慮されるべき課題だろう。また、「岡崎には緑や自然がもっと あったほうがよい」との意見に対して、「かなりそう思う」人が 29.5 パーセント、「まあそう思 う」人が 44.2 パーセントと、同意する人がかなり多いことから、遊んだり休憩できるスペースは、 緑や自然と結びつけて考えるのがよいかもしれない。  次に、性別や年齢などで分けて意見の違いを見てみよう。ここでは「かなりそう思う」と「ま あそう思う」を合わせた「そう思う」と、「あまりそう思わない」と「全くそう思わない」を合 わせた「そう思わない」に分けて見ていく。  性別で分けると、男女間で統計的に有意な差が見られるのは、「岡崎には食事やお茶ができる ところがもっとあった方がよい」(女性が 9.1 ポイント多い)、「岡崎の街並みは広々して気持ち がよい」(女性が 8.1 ポイント多い)「岡崎には緑や自然がもっとあったほうがよい」(男性が 7.9

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ポイント多い)、「岡崎にある公共の大きな建物は圧迫感があり、まわりの景観を悪くしている」 (男性が 7.1 ポイント多い)、「岡崎は交通の便をもっとよくした方がよい」(女性が 6.7 ポイン ト多い)、「岡崎は街並みの雰囲気がよく散策するだけでも気持ちがよい」(女性が 5.8 ポイント 多い)、「岡崎のよさは静かで落ち着いたところである」(女性が 5.3 ポイント多い)、「岡崎の雰 囲気のよさは、京都会館や美術館などいろいろな文化施設が集まっているためである」(女性が 4.8 ポイント多い)である。女性で「食事やお茶ができるところがもっとあった方がよい」とい う意見に同意する人が多いことからは、岡崎での過ごし方が男女で異なることの一端がうかが える。また、女性では岡崎の街並みを「広々して気持ちがよい」と感じる人が多いのに対して、 男性では「大きな建物は圧迫感があり、まわりの景観を悪くしている」と感じる人が多いこと から、岡崎の景観は男女間で捉え方が異なっていることがうかがえる。  年齢で分けると、多くの項目で年齢層によって統計的に有意な差が見られる。「岡崎には買い 物客が集まる便利な商業施設がもっとあった方がよい」では、「そう思う」が 30 歳代で 23.8 パ ーセント、70 歳以上で 26.6 パーセントと多く、20 歳代で 16.0 パーセント、50 歳代で 13.2 パ ーセントと少ない。「岡崎は交通の便をもっとよくした方がよい」では、「そう思う」が 30 歳代 で 72.8 パーセント、70 歳以上で 72.9 パーセントと他の年齢層と比べて多い。「岡崎の文化施設 ではいつも何かの催しが行われている」「岡崎には緑や自然がもっとあったほうがよい」「岡崎 の雰囲気のよさは、京都会館や美術館などいろいろな文化施設が集まっているためである」「岡 崎には文化施設が集まっていて便利である」「岡崎のよさは市民や観光客でにぎわっているとこ ろである」では、概ね年齢が上がるほど「そう思う」人の割合が高い傾向にあり、逆に「岡崎 には食事やお茶ができるところがもっとあった方がよい」では、年齢が下がるほど「そう思う」 人が多い傾向にある。また、統計的有意水準が 5 パーセントをわずかに上回るが、「岡崎にある 公共の大きな建物は圧迫感があり、まわりの景観を悪くしている」でも年齢によって差がみられ、 20 歳代で 21.3 パーセント、60 歳代で 16.7 パーセント、70 歳以上で 18.9 パーセントと、「そう思う」 人の割合が高い傾向にある。なお、さらに分析を重ねる必要はあるが、全体として 50 歳代では 他の年齢層とはやや異なるパターンが見られるようである。このように、岡崎に対する見方や 意見のあり方は、年齢によって異なっていることがわかる。  居住地域の別に見ると、「岡崎の雰囲気のよさは、京都会館や美術館などいろいろな文化施設 が集まっているためである」「岡崎には文化施設が集まっていて便利である」で統計的に有意な 差が見られる。いずれも、どちらかといえば岡崎に近い地域に住むと思われる人ほど、「そう思う」 傾向にあるようである。雰囲気の良さや文化施設の集積による利便性は、岡崎が身近にあるほ ど感じられるということだろうか。また、居住年数で分けると、年齢で分けた場合と同じよう な傾向が見られるが、「岡崎から見える東山の景観はすばらしい」と感じるかどうかは、とりわ け居住年数の長さと関係が深いようである。

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Ⅵ.コンサートや演劇について(問 9、問 10、問 11 など)

 調査では、「あなたが鑑賞したいと思うコンサートや演劇、ミュージカルなどの催しは、京都 市内で十分に行われていると思いますか」として、市内でコンサートや演劇などがどの程度行 われていると思うかを「十分行われている」「ある程度行われている」「あまり行われていない」「ほ とんど行われていない」から選んでもらった。最も多いのは「あまり行われていない」で 46.0 パーセント、次いで「ある程度行われている」が 38.4 パーセント、「ほとんど行われていない」 が 13.2 パーセント、「十分行われている」が 2.4 パーセントとなる。ここでは、「あなたが鑑賞 したいと思う」としているため、コンサートや演劇の量が不足しているのか、それらが市民の 㻜㻑 㻝㻜㻑 㻞㻜㻑 㻟㻜㻑 㻠㻜㻑 㻡㻜㻑 㻢㻜㻑 㻣㻜㻑 㻤㻜㻑 㻥㻜㻑 㻝㻜㻜㻑 㻽㻚ᒸᓮ䛻䛿㐟䜣䛰䜚ఇ᠁䛷䛝䜛ᗈሙ䛜䛒䜎䜚䛺䛔 㻼㻚ᒸᓮ䛻䛒䜛බඹ䛾኱䛝䛺ᘓ≀䛿ᅽ㏕ឤ䛜䛒䜚䚸 䜎䜟䜚䛾ᬒほ䜢ᝏ䛟䛧䛶䛔䜛 㻻㻚ᒸᓮ䛾䜘䛥䛿ᕷẸ䜔ほගᐈ䛷䛻䛞䜟䛳䛶䛔䜛 䛸䛣䜝䛷䛒䜛 㻺㻚ᒸᓮ䛻䛿ᩥ໬᪋タ䛜㞟䜎䛳䛶䛔䛶౽฼䛷䛒䜛 㻹㻚ᒸᓮ䛾㐨䜀䛯䜔ᗈሙ䛷䛿䚸ദ䛧≀䜔䜲䝧䞁䝖䛜 䜒䛳䛸䛒䛳䛯᪉䛜䜘䛔 㻸㻚 ᒸᓮ䛾⾤୪䜏䛿ᗈ䚻䛧䛶Ẽᣢ䛱䛜䜘䛔 㻷㻚ᒸᓮ䛻䛿㣗஦䜔䛚Ⲕ䛜䛷䛝䜛䛸䛣䜝䛜䜒䛳䛸 䛒䛳䛯᪉䛜䜘䛔 㻶㻚ᒸᓮ䛿஺㏻䛾౽䜢䜒䛳䛸䜘䛟䛧䛯᪉䛜䜘䛔 㻵㻚 ᒸᓮ䛾㞺ᅖẼ䛾䜘䛥䛿䚸ி㒔఍㤋䜔⨾⾡㤋䛺䛹 䛔䜝䛔䜝䛺ᩥ໬᪋タ䛜㞟䜎䛳䛶䛔䜛䛯䜑䛷䛒䜛 㻴㻚ᒸᓮ䛿⾤୪䜏䛾㞺ᅖẼ䛜䜘䛟ᩓ⟇䛩䜛䛰䛡 䛷䜒Ẽᣢ䛱䛜䜘䛔 㻳㻚ᒸᓮ䛻䛒䜛ி㒔఍㤋䜔ி㒔ᕷ⨾⾡㤋䛺䛹䛾 ㏆௦ᘓ⠏䛾䝕䝄䜲䞁䛿䛩䜀䜙䛧䛔 㻲㻚ᒸᓮ䛻䛿⥳䜔⮬↛䛜䜒䛳䛸䛒䛳䛯䜋䛖䛜䜘䛔 㻱㻚ᒸᓮ䛻䛿᱌ෆᯈ䛺䛹䛜ᑡ䛺䛟䚸䛹䛣䛻ఱ䛜䛒䜛 䛾䛛䜟䛛䜚䛻䛟䛔 㻰㻚ᒸᓮ䛾ᩥ໬᪋タ䛷䛿䛔䛴䜒ఱ䛛䛾ദ䛧䛜⾜䜟 䜜䛶䛔䜛 㻯㻚ᒸᓮ䛛䜙ぢ䛘䜛ᮾᒣ䛾ᬒほ䛿䛩䜀䜙䛧䛔 㻮㻚ᒸᓮ䛻䛿㈙䛔≀ᐈ䛜㞟䜎䜛౽฼䛺ၟᴗ᪋タ䛜 䜒䛳䛸䛒䛳䛯᪉䛜䜘䛔 㻭㻚ᒸᓮ䛾䜘䛥䛿㟼䛛䛷ⴠ䛱╔䛔䛯䛸䛣䜝䛷䛒䜛 ඲䛟䛭䛖ᛮ䜟䛺䛔 䛒䜎䜚䛭䛖ᛮ䜟䛺䛔 䜎䛒䛭䛖ᛮ䛖 䛛䛺䜚䛭䛖ᛮ䛖 図 4 岡崎への意見

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嗜好に合わないのかはわからないが、多くの人は、鑑賞したいコンサートや演劇が市内では「行 われていない」と感じているようである。  次に、「十分行われている」と「ある程度行われている」を合わせて「行われている」とし、 「あまり行われていない」と「ほとんど行われていない」を合わせて「行われていない」とし て、性別や年齢で分けて見てみよう。性別で分けると、「行われていない」と回答するのは、男 性で 55.5 パーセント、女性で 62.5 パーセントとなり、女性の方が市内でコンサートや演劇があ まり行われていないと感じているようである。年齢で分けると、「行われている」と回答するの は、20 歳代で 33.3 パーセント、30 歳代で 24.3 パーセント、40 歳代で 28.1 パーセント、50 歳代 で 36.0 パーセント、60 歳代で 50.4 パーセント、70 歳以上で 63.9 パーセントなり、概ね年齢が 上がるほどコンサートや演劇が市内で十分に行われていると感じる傾向がある。京都市内では、 比較的若い人が鑑賞したいと思うコンサートや演劇が不足しているということだろうか。  続いて、市民がどのくらいコンサートや演劇などに足を運んでいるのかを見てみよう。ここ では、「あなたはコンサートや演劇、講演会などにどのくらい行きますか。京都市内に行く場合、 京都市以外に行く場合にわけてお答え下さい。」として、市内と市外に分けて、「クラッシック コンサート」「演劇」「ミュージカル・クラッシックバレエ」「ポップミュージック・歌謡曲の公演」 「講演会やシンポジウム」「発表会や会合など」に行く頻度を、それぞれ「よく行く」「時々行く」 「あまり行かない」「ほとんど行かない」から選んでもらった。集計の結果、全ての項目で市内、 市外を問わず、「ほとんど行かない」と回答する人の割合が半数を超えており、逆に「よく行く」 人はほとんどいないことから、市民は総じてこれらの催しにはあまり足を運んでいないことが 見てとれる。  ここでは「よく行く」や「時々行く」と回答する人が少ないため、「よく行く」「時々行く」 を合わせた「行く」人と、「あまり行かない」「ほとんど行かない」を合わせた「行かない」人 に分け、それぞれの項目で「行く」と回答した人に注目してみよう。「クラッシックコンサー ト」では、市内に行く人は 19.8 パーセント、市外に行く人は 9.2 パーセント、「演劇」では市内 が 17.8 パーセント、市外が 11.9 パーセント、「ミュージカル・クラッシックバレエ」では市内 が 7.9 パーセント、市外が 8.0 パーセント、「ポップミュージック・歌謡曲の公演」では市内が 22.7 パーセント、市外が 19.9 パーセント、「講演会やシンポジウム」では市内が 20.0 パーセント、 市外が 7.7 パーセント、「発表会や会合など」では市内が 25.1 パーセント、市外が 8.9 パーセン トとなる。全般的に見れば、「ミュージカル・クラッシックバレエ」で僅かに市外が上回るものの、 コンサートや演劇などを観るためには、京都市内の会場に足を運ぶことが多いようである。先に、 京都市内で観たい催しが行われているかをたずねる質問に対して、多くの人が「行われていない」 と回答することを示したが、コンサートや演劇などを観に京都市外の会場に行く人よりも市内 の会場に行く人が多いことから、京都市内で観たい催しがとりわけ不足しているということで はないようである。  次に性別で分けると、市内、市外を問わず各項目で「行く」と回答するのは、「発表会や会合 など」を除いて、女性の方が多い。また、「ミュージカル・クラッシックバレエ」で、市内と市

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外がほぼ同じくらいの割合になるが、その他は全て市内の会場に行く人の方が男女ともに多い。 続いて年齢で分けると、各項目で比較的大きな差が見られる。「クラッシックコンサート」では、 年齢が上がるほど足を運ぶことが多い傾向にあり、いずれの年齢層でも市内の会場に行く人の 方が多い。「演劇」でも年齢が上がるほど足を運ぶ人の割合が多くなるが、足を運ぶ会場は年齢 によって異なるようである。例えば、20 歳代と 30 歳代では市外の会場に足を運ぶ人が多く、20 歳代では市内が 4.3 パーセント、市外が 8.7 パーセント、30 歳代では市内が 6.3 パーセント、市 外が 8.9 パーセントとなる。逆に、年齢が高くなると市内の会場に足を運ぶ人の割合が多くなる。 「ミュージカル・クラッシックバレエ」については、年齢が上がるほど市内の会場に足を運ぶ傾 向がやや見られるが、市外ではそのような傾向があまり見られない。また、30 歳代や 40 歳代で は、どちらかといえば市外の会場に足を運ぶ人の方が多いようである。「ポップミュージック・ 歌謡曲の公演」では、市内と市外で特徴的な違いが見られる。年齢が上がるほど、市内の会場 に足を運ぶ人の割合が高くなるのに対して、年齢が下がるほど市外の会場に足を運ぶ人の割合 が高い。京都市内では、若年者が好むようなポップミュージックや歌謡曲の公演があまり行わ れておらず、大阪などの会場に足を運んでいることがうかがえる。「講演会やシンポジウム」「発 表会や会合など」では、市外の「発表会や会合など」を除けば、概ね年齢が上がるほど足を運 ぶ人の割合が高くなる。また、どちらも市内の会場の方が市外よりも足を運ぶ人の割合が高い。 㻜㻑 㻞㻜㻑 㻠㻜㻑 㻢㻜㻑 㻤㻜㻑 㻝㻜㻜㻑 㻲㻚Ⓨ⾲఍䜔఍ྜ䛺䛹㻔ᕷእ㻕 㻲㻚Ⓨ⾲఍䜔఍ྜ䛺䛹㻔ᕷෆ㻕 㻱㻚ㅮ₇఍䜔䝅䞁䝫䝆䜴䝮㻔ᕷእ㻕 㻱㻚ㅮ₇఍䜔䝅䞁䝫䝆䜴䝮㻔ᕷෆ㻕 㻰㻚䝫䝑䝥䝭䝳䞊䝆䝑䜽䞉ḷㅴ᭤䛾බ₇㻔ᕷእ㻕 㻰㻚䝫䝑䝥䝭䝳䞊䝆䝑䜽䞉ḷㅴ᭤䛾බ₇㻔ᕷෆ㻕 㻯㻚䝭䝳䞊䝆䜹䝹䞉䜽䝷䝑䝅䝑䜽䝞䝺䜶㻔ᕷእ㻕 㻯㻚䝭䝳䞊䝆䜹䝹䞉䜽䝷䝑䝅䝑䜽䝞䝺䜶㻔ᕷෆ㻕 㻮㻚₇๻㻔ᕷእ㻕 㻮㻚₇๻㻔ᕷෆ㻕 㻭㻚䜽䝷䝑䝅䝑䜽䝁䞁䝃䞊䝖㻔ᕷእ㻕 㻭㻚䜽䝷䝑䝅䝑䜽䝁䞁䝃䞊䝖㻔ᕷෆ㻕 䜋䛸䜣䛹⾜䛛䛺䛔 䛒䜎䜚⾜䛛䛺䛔 ᫬䚻⾜䛟 䜘䛟⾜䛟 図 5a コンサートや演劇などに行く頻度と会場

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 これらのコンサートや演劇は、劇場やホールなどの会場で催されることが多いが、人々はど のような理由で足を運ぶ会場を選ぶのだろうか。ここでは、先の質問で市外の会場に「よく行 く」か「時々行く」と回答した人に、「『問 10』で『市外』について『よく行く』又は『時々行 く』と答えた方にお尋ねします。京都市外の劇場やホールへ行く理由はなんですか」として、 選択肢から当てはまるものをいくつでも選んでもらった。ただし、本来の回答対象者以外の回 答も多いことから、質問票の構成や質問文および選択肢にやや問題があることが考えられるた め、調査者の意図と回答がずれる可能性には注意を要する。具体的には、調査者の意図が、人々 が市外の会場に足を運ぶ理由を調査することであるのに対して、回答者は一般にホールや劇場 に足を運ぶ理由を回答したり、ホールに行った理由ではなく、実際に足を運んで良かった点を 回答しているといった可能性が考えられる。このような点に留意しながら、ここでは市外の会 場に「よく行く」「時々行く」と回答した本来の対象者に限定して集計する。  最も多くの回答が集まるのは、やはり「見たい催しがある」で、85.8 パーセントの人が言及 している。ホールや劇場に足を運ぶのは、コンサートや演劇を鑑賞するためであり、いくら会 場の交通の便や音響など施設の設備が良いとしても、それだけでは足を運ぶ理由にならず当然 の結果であると言えよう。ここで注目すべきは、「見たい催しがある」以外の選択肢である。「見 たい催しがある」以外で言及が集まるのは「交通の便がよい」で、25.8 パーセントの人が言及 している。続いて、「音響がよい」が 25.2 パーセント、「舞台が見やすい」が 16.5 パーセント、「ホ ールの雰囲気がよい」が 16.2 パーセント、「座席が快適」が 11.3 パーセントとなり、以上が 10 パーセント以上の人が言及する項目である。市外のホールや劇場に足を運ぶ人は、市外のホー ルや劇場について、このような魅力を感じているといえるかもしれない。なお、ここでは回答 者が少なく性別や年齢で分けて比較することが難しいため、これ以上踏み込んだ集計は行って いない。 㻜㻚㻜㻑 㻞㻜㻚㻜㻑 㻠㻜㻚㻜㻑 㻢㻜㻚㻜㻑 㻤㻜㻚㻜㻑 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 ぢࡓ࠸ദࡋࡀ࠶ࡿ ஺㏻ࡢ౽ࡀࡼ࠸ ࣍勖ࣝࡢ࿘㎶ࡀ㨩ຊⓗ ࢫࢱ勏ࣇࡢࢧ勖ࣅࢫࡀࡼ࠸ ⯙ྎࡀぢࡸࡍ࠸ 㡢㡪ࡀࡼ࠸ ᗙᖍࡀᛌ㐺 ࣍勖ࣝࡢ㞺ᅖẼࡀࡼ࠸ බ₇ࡢ᫬㛫ᖏࡀࡼ࠸ ࢺ࢖ࣞ࡞࡝ࡀࡁࢀ࠸ ࡸ࢝ࣇ勍ࡀࡼ࠸ ࣍勖ࣝ࡟࠶ࡿࣞࢫࢺࣛࣥ ࡑࡢ௚ 図 5b 市外のホールに行く理由

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 最後に、コンサートや演劇、ポップミュージックなど、催しの種類によって「見たい催しがある」 以外で市外のホールや劇場に足を運ぶ理由に差があるのかを見てみよう。「クラッシックコンサ ート」のために市外の会場に行く人では、「音響がよい」(41.7 パーセント)、「交通の便がよい」 (32.1 パーセント)、「ホールの雰囲気がよい」(31.0 パーセント)、「舞台が見やすい」(21.4 パー セント)への言及が多い。「演劇」では、「音響がよい」(26.2 パーセント)、「舞台が見やすい」(25.2 パーセント)、「交通の便がよい」(20.6 パーセント)への言及が多い。「ミュージカル・クラッ シックバレエ」では、「音響がよい」(41.7 パーセント)、「舞台が見やすい」(25.0 パーセント)、「ホ ールの雰囲気がよい」(23.6 パーセント)への言及が多い。「ポップミュージック・歌謡曲の公演」 では、「交通の便がよい」(28.7 パーセント)、「音響がよい」(24.7 パーセント)への言及が多い。「講 演会やシンポジウム」では、「交通の便がよい」(32.4 パーセント)、「音響がよい」(23.5 パーセ ント)、「舞台が見やすい」(20.6 パーセント)への言及が多い。「発表会や会合など」では、「交 通の便がよい」(37.2 パーセント)への言及が多い。催しの種類ごとに、足を運ぶ理由をたずね ている訳ではないが、ここから、それぞれの催しに求められるホールや劇場の姿が見えてくる。 具体的には、「クラッシックコンサート」「演劇」「ミュージカル・クラッシックバレエ」では、 音響のよさやホールの雰囲気が重視されていることがうかがえる。他方で、「ポップミュージッ クや歌謡曲の公演」「講演会やシンポジウム」「発表会や会合など」では、音響や舞台について の項目への言及も比較的多いが、施設そのものよりも交通の便といったものが重視されている と言えるだろう。  いずれにしても、これらは全て市外のホールや劇場に行く理由である。少し見方を変えて、 同じ催しがあるとすれば、これらの条件が良いホールや劇場ほど足を運びやすくなると考えれ ば、これらは市内のホールや劇場で不十分だと捉えられている部分の裏返しであるとも言える だろう。市内でホールや劇場を整備する際には、このような市民のニーズの状況を考慮するこ とが必要かもしれない。

Ⅶ.岡崎の役割と将来への期待(問 8)

 ここでは、岡崎の現在の役割および将来に期待する役割を、「あなたは岡崎地域が現在どのよ うな役割を果たしていると思いますか。また、あなたが今後期待する役割はなんですか」として、 「たくさんの市民が集まりいろいろな活動を行うことができる広場」「休日に家族や友人、カッ プルで楽しめるところ」「京都の文化や芸術が創造され発信されるところ」「市民が文化や芸術 に親しむことができるところ」「京都の外からたくさんの人が来る有名な観光地」「市民が文化 や芸術活動を行うところ」「市民がスポーツを楽しむところ」「文化や芸術のイベントや催しが 行われるところ」のそれぞれについて、「現在の役割」および「今後の期待」の有無をたずねて いる。  「現在の役割」として最も多くの人が言及するのは、「市民が文化や芸術に親しむことができ るところ」(74.5 パーセント)で、続いて「文化や芸術のイベントや催しが行われるところ」(68.7

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パーセント)、「京都の外からたくさんの人が来る有名な観光地」(59.3 パーセント)、「京都の文 化や芸術が創造され発信されるところ」(56.0 パーセント)、「市民が文化や芸術活動を行うとこ ろ」(52.6 パーセント)となり、以上が半数以上言及される項目である。また、最も言及が少な いのは、「市民がスポーツを楽しむところ」(29.9 パーセント)である。他方、「今後の期待」と して最も多くの言及が集まるのは、「文化や芸術のイベントや催しが行われるところ」(63.9 パ ーセント)で、続いて「市民が文化や芸術に親しむことができるところ」(63.7 パーセント)、「京 都の文化や芸術が創造され発信されるところ」(63.6 パーセント)、「休日に家族や友人、カップ ルで楽しめるところ」(57.3 パーセント)、「市民が文化や芸術活動を行うところ」(57.2 パーセ ント)、「たくさんの市民が集まりいろいろな活動を行うことができる広場」(56.6 パーセント) が半数以上の人に言及される項目である。「岡崎」は総合運動公園のように整備された地域では ないため、その「役割」と言う場合にはシンボリックな意味合いが強いが、市民の意識において、 現在の岡崎は、主に文化や芸術全般に関する何らかの「役割」を果たしていると捉えられてい ることが見てとれる。また「今後の期待」については、「現在の役割」の捉えられ方とは異なる ものの、どの項目への言及も総じて多く、これらの役割全般への期待の高さがうかがえる。  では次に、認知されている岡崎の「現在の役割」と「今後の期待」との差に注目してみよう。「現 在の役割」の認知よりも、「今後の期待」の方が高ければ、現在はそのような役割をあまり果た していないが、今後に期待される役割であるといえる。「今後の期待」に言及した人の割合から「現 在の役割」の割合を引いた値を見ると、「たくさんの市民が集まりいろいろな活動を行うことが 㻜㻚㻜㻑 㻝㻜㻚㻜㻑 㻞㻜㻚㻜㻑 㻟㻜㻚㻜㻑 㻠㻜㻚㻜㻑 㻡㻜㻚㻜㻑 㻢㻜㻚㻜㻑 㻣㻜㻚㻜㻑 㻤㻜㻚㻜㻑 ⌧ᅾ䛾ᙺ๭ ௒ᚋ䛾ᮇᚅ ᩥ໬ࡸⱁ⾡ࡢ࢖࣋ࣥࢺࡸ ദࡋࡀ⾜ࢃࢀࡿ࡜ࡇࢁ ᴦࡋࡴ࡜ࡇࢁ ᕷẸࡀࢫ࣏勖ࢶࢆ ⾜࠺࡜ࡇࢁ ᕷẸࡀᩥ໬ࡸⱁ⾡άືࢆ ேࡀ᮶ࡿ᭷ྡ࡞ほගᆅ ி㒔ࡢእ࠿ࡽࡓࡃࡉࢇࡢ ࡴࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿ࡜ࡇࢁ ᕷẸࡀᩥ໬ࡸⱁ⾡࡟ぶࡋ ࡉࢀⓎಙࡉࢀࡿ࡜ࡇࢁ ி㒔ࡢᩥ໬ࡸⱁ⾡ࡀ๰㐀 ࢝勏ࣉ࡛ࣝᴦࡋࡵࡿ࡜ࡇࢁ ఇ᪥࡟ᐙ᪘ࡸ཭ே劣 ࡞άືࢆ⾜࠺ࡇ࡜ࡀ࡛ࡁࡿᗈሙ ࡓࡃࡉࢇࡢᕷẸࡀ㞟ࡲࡾ࠸ࢁ࠸ࢁ 図 6 岡崎の役割と期待

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できる広場」では 13.0 ポイント、「休日に家族や友人、カップルで楽しめるところ」では 13.1 ポイント、「京都の文化や芸術が創造され発信されるところ」では 7.6 ポイント、「市民が文化や 芸術に親しむことができるところ」では△ 10.9 ポイント、「京都の外からたくさんの人が来る有 名な観光地」では△ 15.6 ポイント、「市民が文化や芸術活動を行うところ」では 4.6 ポイント、「市 民がスポーツを楽しむところ」では 13.1 ポイント、「文化や芸術のイベントや催しが行われると ころ」では△ 4.8 ポイントとなる(△は負の値)。この値は、大きくなるほど「今後の期待」へ の言及が相対的に多く、負の値は「今後の期待」が「現在の役割」よりも相対的に少ないこと を示している。なお値の解釈には、「現在の役割」と「今後の期待」の絶対値にも留意する必要 がある。先に示したように、ここで挙げた岡崎の役割への「今後の期待」は総じて高いといえ るが、「現在の役割」との関係でいえば、「たくさんの市民が集まりいろいろな活動を行うこと ができる広場」「休日に家族や友人、カップルで楽しめるところ」「市民がスポーツを楽しむと ころ」には、充足されていない市民のニーズがあると言えるかもしれない。  性別で分けると、「現在の役割」への言及は、「京都の文化や芸術が創造され発信されるところ」 (男性が 52.2 パーセント、女性が 59.4 パーセント)、「市民がスポーツを楽しむところ」(男性が 32.9 パーセント、女性が 27.2 パーセント)で男女間の差が比較的大きい。「今後の期待」では、「休 日に家族や友人、カップルで楽しめるところ」(男性が 61.7 パーセント、女性が 55.1 パーセント) で男女間に多少の差が見られるものの、他の項目ではほとんど差はない。岡崎の役割への認知 やその期待は、性別によってあまり差はないようである。  年齢で分けると、「現在の役割」では「たくさんの市民が集まりいろいろな活動を行うことが できる広場」「市民がスポーツを楽しむところ」への言及において年齢層によって統計的に有意 な差が見られ、前者は 30 歳代および 40 歳代の言及が少なく、後者は年齢が上がるほど言及の 割合が高くなる傾向がある。他方、「今後の期待」では、統計的に有意な差があまり見られない。 先に集計した岡崎へのイメージをたずねる質問(問 4)では、いくつかの項目で年齢によって岡 崎に対するイメージが異なることを示したが、岡崎の「役割」では、年齢によって「現在の役割」 の捉え方は若干異なるものの、「今後の期待」のあり方はそれほど違わないようである。さらに 詳細に分析を行う必要はあるが、ここでの基礎的な集計の段階では、岡崎の「現在の役割」や「今 後の期待」には、性別や年齢によってそれほど差は見られない。このようなことから、岡崎の 現在のあり方や位置づけ、および今後の発展において求められる姿は、市民全体で概ね一定の 方向をもって共有されているといえるだろう。

Ⅷ.京都会館の役割と将来への期待(問 13)

 ここでは、岡崎にある京都会館の現在の役割および今後期待する役割について、「京都会館に ついてお聞きします。あなたは現在の京都会館がどのような役割を果たしていると思いますか。 また、今後期待する役割はなんですか」として、「質の高い演劇や音楽に接する機会を市民に提 供するところ」「市民が演劇や音楽などの文化・芸術活動を発表するところ」「プロの歌手や劇

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