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中学校における武道教育の方向性を探る : 武道の特性を生かす剣道授業について

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†保健体育専修 教科教育専攻 指導教員:村山勤治 原 著 論 文

中学校における武道教育の方向性を探る

―― 武道の特性を生かす剣道授業について ――

A Vectorial Approach to Martial Art Education in

Junior High Schools

― How to Maximize the Properties of Martial Arts for Kendo Lessons ―

Noriko OHHASHI

キーワード:武道教育,剣道授業,戦術学習,日本固有の動き,男女共習 1.研究の目的 スポーツ教材である「格技」が平成元 (1989) 年 告 示 の『中 学 校 学 習 指 導 要 領 保 健 体 育 編』1)(以下,H 元指導要領) の改訂により「武 道」と名称変更し,平成 20 (2008) 年告示の 『中学校学習指導要領 保健体育編』2) (以下, H20 指導要領) により,平成 24 (2012) 年 4 月から武道必修化が完全実施された。今まで, ダンスと選択であった武道が男女ともに必修化 されることは,武道の普及を考えると大きな チャンスであり,ターニングポイントでもある と思われる。滋賀県においては,平成 20 年か ら多くの中学校に武道場が建設され,用具など が整備されるとともに,体育教員を中心に段位 取得や指導力向上の講習会が行われるなど,必 修化の本格実施にむけて準備が進められた。 しかし,中学校現場では様々な条件が整って いるとは言い切れない。とりわけ,施設や用具 については十分と言える状態ではない3)。また, H20 指導要領では,武道を日本固有の文化と 位置づけ,「伝統的な行動の仕方」や「伝統的 な考え方」として学習することを示しているが, この文化や伝統については様々な先行研究があ るものの,授業の中でどう具体化するかについ てはイメージしにくく,どうしても礼法一辺倒 の授業になりがちである。「わが国固有の文化」 であれば,礼法や克己の心だけではなく,基本 動作や基本となる技との関連性が具体的に説明 される必要がある4)。しかし,検討され理論づ けされているものの,具体的な学習論はないの が現状である。その上,授業者が一番不安に感 じているのは,事故の問題である。特に,柔道 での事故の多発による安全の問題や,学校の危 機管理の希薄さも指摘されている5)。このよう に,体育教員にとって武道教育は,容易に解決 することが難しい問題が山積みである。 本研究では,武道が他の運動領域と立場が異 なるのはなぜなのか,その経緯を明らかにする とともに,今まで男性的スポーツ教材 (男子生 徒が行う種目) や武道経験のある体育教員がい なければ難しいと捉えていた武道の必修化後に おける現場の現状やニーズをアンケート調査に より把握する。さらに「安全の確保」,「男女共

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習の可能性」,そして,武道の伝統性をどのよ うに学習内容として体系化するのかを検討し, 武道経験のない体育教員が安心して剣道授業が 展開できる指導内容や方法などを具体化するこ とを目的とする。 2.方法の概要 新しい武道教育の在り方,それに則した剣道 授業を提案するため,文献調査とアンケート調 査を行い以下について検討した。① 武道を巡 る歴史と教科研究の視点から,これまでどのよ うな武道教育が行われてきたかを確認する。② 新しい学習指導要領に沿った武道教育の研究か ら,その方向性を検討する。③ 現場が抱える 問題点やニーズを把握した上で,武道の特性を 学ぶことができる学習プログラムを構築する。 3.結果ならびに考察 (1) 武道教育の歴史的変遷 武道は,日本人にとって精神性を重んじる一 面があり,遊びやスポーツとして捉えるには違 和感がある。しかし,戦後の教育の中で軍国主 義教育の象徴であるように言われ,民主主義を 進めていく教育には適当ではないとされていた。 これは,武道にとってマイナスイメージを強化 するものであり,武道関係者やその団体に大き な打撃を与えたであろう。それらの人々の多く は,表面的には時代の流れに逆らわず適応して きたが,武道は遊びやスポーツではないとする 考えは常に根底にあったと思われる。今日,武 道は必修化され日本固有の文化として,その伝 統性を学ぶものと位置づけられた。それは,あ くまでも学習指導要領にある「国際社会の中の 日本人として重要」とする理由からである。し かし,体育科教育の歩んできた道のりは,時代 や社会の要請,それに連関した政治状況と教育 的理念や思潮,そしてスポーツ界をとり巻く情 勢やスポーツを対象としてきた科学の動向に よって影響されてきており,体育における武道 は,それらの影響を,現在も過去においても, 強く受けている領域であると言える。今回の必 修化が,誰もが親しみをもって取り組める新し い武道教育の幕開けか,精神性を重んじる旧来 の武道教育の復興か,武道の精神文化的要素を 大切にしつつ,新しい学習論を取り入れたハイ ブリット型の武道教育への進化なのか,未だに 方向性が定まらない状況にある。 (2) 雑誌『体育科教育』の中での新しい武道 教育 『体育科教育』の内容から新しい武道教育の 方向性となる 2 つの視点について,引用して紹 介する。 ① 戦術学習の視点 本多6)は,武道の授業において授業の論理に 関係なく,旧態依然とした修行や稽古がまかり 通り,町道場や部活動のそれと変わらない傾向 が多く見られる現状を,運動 (スポーツ) の目 的的意味とその達成手段の構造から,形式主義 の技能学習が中心であると指摘している。これ は,剣道の授業場面で強く現れる傾向があり, この状況を乗り越えるためには「戦術学習」の 視点が大切であると述べている。 また,岩田は,「対人的状況下の戦術的気づ き (打突機会の判断) と運動技能の発揮 (打 突) を結びつけていくルートを教材づくりの工 夫や教師の発問などの教授行為を通して,探求 していくことの重要性が焙り出されると言って よいであろう」7) と述べている。本多も対人競 技としての剣道の技能を学習することは,基本 的技術の習得だけではなく,戦術的な観点から の学習も含まれるとし,「相手との攻防によっ て刻々と変化する状況下でのオープンスキルの 発揮が求められる点で球技と剣道は類似してお り,授業においても“戦術的な気づき”へと誘 い込む戦術学習が不可欠である。」8) としてい る。 ② 武道の特性からの視点 有山らは,これからの柔道授業を,「球技の ように,多くの技に共通する柔道の動きを的確 に焦点化し,指導してくことが可能ならば,す べての技ができなくても,柔道が分かる授業が できるのではないか,それは,同時に,体育科 教員であれば誰もが容易に指導できる柔道授業 の提案になる。武道は今まで日本人的な道徳観 の発露として,相手の尊重や克己の心が重視さ

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れ,その象徴を礼法に求めてきた経緯がある。 しかし,これは武道でなくては学べないという ものではなく,日本の伝統文化というにはオリ ジナリティに欠ける。」9) と述べ,武道が固有 の運動文化であるならば日本固有の動きとして の視点が必要であるとしている。そこで,「柔 よく剛を制す」をキーワードとして,新たな柔 道の特性を,「相手の充実した力をまともに受 けることを避け,力の弱まる拍子に合わせて勝 利をつかむこと」「充実した力同士の衝突の回 避 (同種の力を衝突させないこと)」「状況に合 わせた臨機応変性(相手に調子を合わせないこ と)」を日本の武術にみられる必勝の原理,柔 の基本原理であるとまとめている10) また,これからの柔道学習は,① 学びの中 核として柔の基本原理が位置づけられているこ と,② 技能として,精力善用で表される必勝 の原則に沿った動きを体得させること,③ 態 度として,自他共栄で表される課題解決の原則 に沿った姿勢や態度を身に付けること,④ 知 識として,技能と態度の内容の根源にある柔の 基本原理を発見する中で思考や探求が図られる ことが必要であるとして,「発見型柔道モデル」 を提案している。このプログラムは,主に技能 を学習する中で,「状況に合わせた力の調整や 力を発揮させない体勢づくり」の動きを体得さ せることをねらいとする精力善用プログラムと, 礼法や日本的な行動の仕方など態度に関わる内 容で,「状況にあった柔軟な対応や争いのない 融和状態づくり」といった行動を身に付けるこ とがねらいとなる自他共栄プログラムの 2 つか ら構成されており,この 2 つのプログラムは, 常に柔の基本原理を発見する学習とセットに なっているものである11) (3) 本県における武道教育の現状 ① 教員が武道で重視する点 教員が重視する点は,安全に授業を行うこと が一番多く,次に礼儀や相手を尊重するなどの 態度や考え方,生徒が関心や興味を持つ指導内 容,楽しさと続いている。教員は,安全を確保 しながら,礼儀や尊重に関係している「伝統的 な行動の仕方」「伝統的な考え方」が身に付く 授業,生徒が興味を持ち楽しみながら取り組め る武道の学習を望んでいる。(図 1) ② R 中学校生徒の武道に対する意識 生徒は,種目選択に関して,剣道と柔道とも に体験してみたいと思っており,武道に対する イメージも「かっこいい」という好意的なイ メージを持っている。その上,武道は,日本人 らしさの象徴であり伝統的なものであるとの認 識や,真剣なもので,集中力や精神力を鍛える 効果があると感じていることが分かる。また, 武道に対する男性的スポーツ教材という意識は 低くかった。(図 2.図 3) ③ 武道授業の在り方 中学校での武道教育の在り方を,上記①②の アンケートで得られた教員が生徒に教えたいと 図 1 武道指導で重視する点

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思う武道の授業と,生徒が望む武道の授業から 考えると,体育授業では,安全で,伝統的な行 動の仕方を身に付けることを通して,相手を尊 重することや感謝することを学べる「楽しい」 授業を展開することであると考える。 (4) これまでの指導書 武道指導経験の浅い教員が指導力を高めるた めに頼りとするのが指導書である。この指導書 は,大きく分けて文部科学省が発刊するものと, 武道関係団体が発刊するものがある。現在,必 修化に対応した主な指導書は以下のとおりであ る。 ① 文部科学省発刊の指導書 『学校体育実技 指導資料 第 2 集 柔道指 導の手引 (三訂版)』(以下,三訂版)12) 『学校体育実技指導資料集 第 1 集 剣道指 導の手引 (改訂版)』(以下,改訂版)13) 『新しい学習指導要領に基づく剣道指導に向 けて (学校体育実技指導資料集第 1 集「剣道指 導の手引」参考資料)』14) がある。 これまであった『学校体育実技 指導資料 柔道指導の手引 (二訂版)』15) (以下,二訂版) は平成 19 (2007) 年に発刊されていることか ら,H20 指導要領改訂を視野に入れていたは 図 2 生徒が持つ武道のイメージ 図 3 武道にむいているのはどちらか

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ずである。しかし,二訂版の内容はあくまでも H 元指導要領の名称変更,男女の選択履修が 可能になった過程で作成された『学校体育実技 指導資料 第 2 集 柔道指導の手引 (改訂版)』 (平成 5 年 5 月 文部省)16) を基に,『H10 指導 要領』の生きる力や生涯体育が強調された状況 のもと,伝統文化の特性や今まで重視されてき た効果的特性から機能的特性に重点をおいた内 容の構成となっている。そのため,改訂から履 修する学校や対象者の増加を見越し,今までの 改訂版に練習方法等の選択肢を増やしたと思わ れる。また,武道の中でも柔道は唯一,オリン ピック種目であり競技人口も多いため,「柔道, 剣道,相撲」からの選択では多くの学校が柔道 を選択するという自負があったのではないか, そのため,二訂版においても全日本柔道連盟や 講道館柔道の流れを汲んだ内容が主で,それを 見直し,質を高めるという点において不十分で あったと考える。 しかし,同じ武道の選択肢である剣道には, 武道の授業において柔道が主流になってしまう かもしれない危機感や,これからの競技人口へ の影響を考えると武道の必修化は死活問題であ る。そこで,「防具を付けない剣道」など,今 までの剣道界の常識では考えられない指導の提 案がなされている。「剣道はスポーツではない」 という考えを持つ人が多い剣道関係者の中で防 具を付けない剣道が認められることは,画期的 と言っても良い。これに比べ,柔道では必修化 を見据え,このような大胆な改革が行われたの かというと疑問である。 一方,柔道は,安全性が問われるようになっ たことや,必修化によって柔道指導が初心者の 教員が増えることから,新たに問題となったの が「どの技を選択すれば良いのか」「より安全 に授業を行うための指導方法」「武道の伝統性, 文化性どう教えるのか」ということである。こ の点が三訂版作成に大きな影響を与えたと考え る。三訂版は表現も柔らかく,非常に丁寧に記 述されており,初めての指導者にとっても親し み易い内容となっている。また,現場によって 捉え方が違った武道の伝統性や文化性について も,二訂版より詳しく述べられている。三訂版 では,この点を「武技,武術から発生した我が 国固有の文化である」と強調し,「武道の指導 の考え方」として記述している。これは学習指 導要領改訂の中にある,教科を通して我が国の 伝統文化に,より一層触れることができるよう にするという趣旨を考えると当然である。また, 今まであらゆる場面で議論されてきた「武道は スポーツか」という問に対しても,武道の持つ 特性としてスポーツ的な一面と伝統の文化とし ての一面を兼ね備えた特有のものとして,両面 を学習していく必要性を明記している。 しかし,三訂版は「スポーツ的な一面」につ いての指導内容が主であることについては今ま でと変わりはなく,依然として「伝統の文化」 という特性をどのように学習内容に取り込んで いくかについては曖昧であり,研究の余地があ る。 ② 武道関係団体発刊の指導書 『中学校体育実技指導書 初めての柔道指導 改訂版』武道教育研究会17) 『柔道 授業づくり教本 中学校武道必修化 のために』全日本柔道連盟 (以下,教本)18) 『学校体育実技「武道」指導資料 中学校武 道の必修化を踏まえた 剣道授業の展開』19) 日本剣道連盟がある。 これらの指導書は,専門性が高いものが多く, 武道指導経験の浅い教員や武道を初めて学ぶ生 徒にとっては非常にわかりにくい内容になって いる。特に顕著な例として教本20)の内容から以 下 5 点を示す。 1 ) 最初は「アバウトに」,最後は「しっかり と」の気持ちで指導すること。 「受け身が完全にできてないうちには技に入 らないという指導法があってもよいが,転び 方・倒れ方ができれば,技 (たとえば膝車) の 指導に入ればよい。前回り受け身で横転する生 徒には“横受け身”(p. 26) といってほめれば よい。膝車,体落としの受け身は横受け身で十 分である。一つの内容ができてから次の内容の 指導に移る時間数はない。受け身だけで,ある いは一つの技だけで単元を終わらせたくない。」 と解説されている。 教本では,受け身を「身を丸くすること」 「手を着かないこと」「パチンと音がするように 畳をたたくこと」がポイントで,「倒れ方,転

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び方」と捉えるよう解説している。また,「受 け身が完全にできないうちに技の指導に入らな いという考え方を捨てる」21) と指導法の考え方 を述べている。 今までの柔道は,受け身を重視し,受け身が 充分に身に付いた上で初めて投げ技の学習に移 行するという画一的で堅苦しいイメージの授業 展開が一般的であった。これを改善するための 記述であれば理解できる部分もある。しかし, 三訂版では,柔道の安全指導の要は受け身の習 熟であり,自分の身を守るための受け身と,相 手にケガをさせないための合理的で適切な投げ 技を関連付けて学習することを示している。そ の中でも「頭を打たない」「頭を打たせない」 ということが前提で,学習段階に応じた受け身 をしっかりと身に付けさせることが安全に柔道 を行う上で重要なポイントであるとしている22) 教本では,受け身の習得を「倒れ方,転び方が できる」ことで,一番大切な「頭を守る」こと については述べられていない。 また,生徒が受け身を習得しても,実際の場 面での使い方が分からなければ事故につながる 可能性もある。生徒が,投げ技の危険性を知っ ているからこそ,受け身の重要性も理解するこ とができる。そのため,三訂版では,「受け身 と投げ技の関連付けた段階的な学習」を重要と している。教本に記述されている,「一つの内 容ができてから次の内容の指導に移る時間数は ない」から倒れ方や転び方ができれば投げ技に 入るという安易なものでは,安全に十分配慮し ているとは言えない。 また,体育授業では,前回り受け身が上手く いかない生徒のつまずきに対するアドバイスや 克服するための練習方法を提示することが優先 されるべきである。前回り受け身ができなくて 困っている生徒に対して,学習課題ではない横 受け身をほめるということは,自尊感情を傷つ ける可能性や,「これでいい」と思い前回り受 け身へ挑戦する意欲が低下することも考えられ る。生徒は前回り受け身を学習しているのだか ら,横受け身ができるようになったとしても, 十分に満足するとは考えられない。このような 教師行動は,学習目標を達成させるために適切 であると思えない。 2 ) 「教えること」と「教えきること」の区別 をすること 「生徒の興味,関心を高めるために,教えき らないようにする。生徒の考える余地を残すこ とが授業づくりのポイントである。生徒自らが 課題を探し,考え,判断し,行動する,このよ うな学力観がこれから必要とされていく。」と 解説している。生徒が自ら課題を探し,考え, 判断し,行動する「活用」「探究」の授業づく りを目指していると思うが,「活用」や「探究」 の前にはその元となる基礎知識や基本技能の 「習得」が必要になってくる。H20 指導要領も 改訂の要点として基礎基本の定着を重視してお り,まずは,教え習得させることで基盤を作り, そこから生徒が課題を持ち,取り組むことが大 切である。 しかし,この解説だけでは,教える内容を制 限し,生徒自身に課題を設定させ,学習をすす めていくことが生徒の興味や関心の高まりにつ ながるという意味に捉えることもできる。また, 指導者の読み方によっては,基礎知識や基本技 能の習得がおろそかになり,安全面にも影響を 及ぼすのではないかと考える。 3 ) 最初は「大まかに」指導し,最後は「きっ ちり」指導する 「教師の要求通りに,生徒は動けないし動か ない。生徒の現状を把握しながら毎時間,個々 に指導していき,単元終了時には教師の指導し たい“ほんとう”を理解させたい。」と解説し ている。 この項目は,武道経験のない指導者にとって 非常に理解しにくいものである。まず,単元終 了時に教師の指導したい「ほんとう」とはいっ たいどのようなことを示しているのか,「ほん とう」を学習目標であるとすると,その教師の 力量や経験によって学習目標の内容に差が出る 可能性がある。また,初めの段階で大まかに指 導し,最後にきっちりわかればいいということ 自体が難解で「大まか」に指導することを「だ いたいでよい」と捉えるならば指導の在り方に 大きな問題がある。授業では,学習指導要領の 目標を達成するために,導入の段階から意図を 持って指導することが大切であり,限られた時 間であればなおさら,様々な工夫が必要となっ

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てくる。この項目は,読む人の捉え方によって 効果的な授業につながらず,安全面への配慮が 希薄になるのではないかと考える。 4 ) 安全面では厳しく指導する 「学校教育の究極の目標は“人命尊重”であ る。どのような状況においても,怪我の危険性 があった場合には間髪を入れずに活動を中止さ せ,指導しなければならない。」と解説してい る。 これまでに起こった柔道での事故から,その 防止のための対策については科学的に検証され ている。当然,危険性を感じた時は活動を中止 するという措置も大切である。しかし,その前 段階で教師自身が「事故を想定」することや 「事故回避のための工夫」をすることは最も重 要であると考える。教本では,怪我について 「この動作がけがにつながる」23) で詳しく述べ ており,「柔道の授業は安全で楽しくなければ ならない。“スポーツにけがはつきもの”では なく“けがは指導者,生徒の努力で回避でき る”と考えなければならない。“けがをしない ために柔道の授業を行う”と考えた方がよいか もしれない。」としている。この考え方の根底 には,けがの原因を本人の態度や指導者の管理, 運営,指導の不備に求めるような考え方がある のではないかと考える。確かに,人的要因の 1 つとして考えられるが,事故は様々な要因が重 なって起こるものである。「怪我をしないため に柔道の授業を行う」とはどういう意味なのか, また事故を防止するために行う「努力」の内容 とはどういったものかを具体的に示すことが重 要であると考える。 ま た,「“動 作”,“け が”,“原 因”と“指 導 法”を分けて述べる」として,「ある程度技の 形ができるまで投げさせない」「力やスピード を加減し,技の形をつくる」「自分のバランス が崩れたら潔く畳を“パチン”とたたいて受け 身をする」「重大な事故につながるから基本を 最初からやり直す,膝を曲げ正面を見るように する」などの指導法を示している。 この本の内容は,初心者を対象としたもので あるが,力やスピードを加減することや膝を曲 げ正面を見るようにするなど初心者や,運動の 苦手な生徒にはできないような高度な回避の方 法が記されている。また,潔く畳をパチンとた たいて受け身をすることは,恐怖心が先攻しが ちな初心者にとって,非常に難しい課題である。 「最初は“アバウトに”,最後は“しっかりと” の気持ちで指導すること」で述べているような 受け身の指導で,生徒の安全を確保できるのか 疑問に思う。 教本は,形にこだわらないことを強調しなが らもある程度,技の形ができるまで投げさせな いなど逆に形にこだわる部分があり,危険性を 考えた時の緊急措置だと考えても矛盾を感じる。 このページでは最後に「練習の心構え」24) して以下の 7 つを記している。 1.けがをさせない,けがをしない 2.潔く受け身をする 3.投げたら引手の高さを保ち,受け身をし やすいようにする 4.無理な態勢から技をかけない 5.強引な技をかけない 6.自分たちの能力に応じた練習のしかたを する 7.いつも練習相手のことを考える 初心者の生徒や教師にとって,この心構えを 実行すること自体が困難であり,ここで言う 「安全」とはある程度,練習を積んだ者が意識 することで保たれる「安全」であるのではない かと考える。 5 ) 自由練習 (乱取り) は全力でも 7 割を心が ける 教本では,「残りの 3 割は受け身を取る余裕, 受け身を取らせる余裕,まわりを見わたす余裕 にまわす」としている。「全力の 7 割」という 表現や尺度が非常に難解である。他の種目の指 導でもこのような表現をすることはめったにな い。生徒にとっては,全力を計ること自体が難 しく,その上,7 割という感覚自体をつかむこ とも難しい。また,初心者の生徒と経験者の生 徒,運動が得意な生徒と苦手な生徒でも全力や 7 割の尺度や捉え方に違いが出てくるはずであ る。 この項目は,自由練習時の安全面を考えた項 目であると思うが,生徒の実態は様々で,その 生徒が入り乱れて学習するのが体育授業である。 今までの項目と同様に生徒や指導者の捉え方に

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よっては危険な状況も起こるのではないかと考 える。 このように武道関係団体が作成した指導書は 「初心者の指導者,初心者の生徒」の目線で作 成した指導書とは言えない部分があり,あくま でも専門家が道場や部活動での指導を視点に作 成したものであると思われる。 ③ 剣道の指導書 剣道の指導書には,『新しい学習指導要領に 基づく剣道指導に向けて (学校体育実技指導資 料集第 1 集「剣道指導の手引」参考資料)』(以 下,剣道指導の手引) と『学校体育実技「武 道」指導資料 中学校武道の必修化を踏まえた 剣道授業の展開』(以下,剣道授業の展開) が ある。 当然,文科省刊行の剣道指導の手引が主であ り,剣道授業の展開は,その内容を基につくら れたものである。しかし,柔道の指導書と同様 に,全日本剣道連盟 (以下,連盟) の武道や剣 道に対する考え方,競技の普及という立場が影 響している。 その影響の表れは,武道指導への考え方や目 的にある。文科省が武道を日本固有の文化であ ると述べながらも,運動としての特性を重視し た表現や内容が中心で,人間形成についても欧 米発祥のスポーツと異なる「伝統的なものの見 方や考え方」があり,運動の特性の一端として 捉えている25)。それに対して連盟は,武道の人 間形成を「生徒が忍耐性や社会的態度を身に付 ける上で有効」な手段とし,「学校現場で様々 な課題を抱えている今日,武道の教育的価値が 強く求められている」26) と述べている。連盟が 武道の学習目的の一つとして,徳目的素養など の精神的効果を強調しているのに対して,文科 省は「国際人としての日本人育成にとって有意 義」であることを述べている。 また,連盟が学習計画の中に「剣道具 (防 具) 使用の場合」と「剣道具 (防具) のない場 合 (木刀・竹刀の使用)」27) の 2 通りの学習計 画を提示している点である。必修化以前の選択 であった時代では,武道を選択し,なおかつ剣 道の防具を所持している学校は確実に剣道を選 択することになる。しかし,必修化となれば 「相撲・柔道・剣道」の 3 種目から選択される ことになり,防具を所持していない,または準 備できない学校は必然的に「相撲・柔道」の 2 種目からの選択になってしまう。剣道授業の展 開の「刊行にあたって」の文末に連盟会長の武 安義光が,必修化以降の問題として「武道種目 の中でいかに多くの学校を剣道選択に導くか, また,少ない授業時間の中でいかに教育効果を 上げるかが今後の大きな課題となります。」28) と述べているように,多くの学校が剣道を選択 するためには「防具」の問題は大きな障壁と なってくる。その打開策として「剣道具 (防 具) のない場合 (木刀・竹刀の使用)」の学習 計画を掲載したと思われる。 以上の 2 点においては相違がみられるものの, 連盟の剣道授業の展開は剣道指導の手引を基に して,体育の授業で取り組みやすいように,学 年別分類や具体的な単元計画を掲載するなどの きめ細かな内容構成になっている。 しかし,双方とも安全に対する記載は少なく, 柔道と比べると意識が稀薄である。運動の形態 上,柔道と比べると重大な事故が起こる確率は 少ないが,安全のための視点を,「防具・竹刀 の不備」だけでなく,「誰とでも安全に取り組 める」ための行動など,視点を変えた安全につ いての内容を提示することも必要である。同様 に,男女共習や女子指導に関しても積極的な提 案が望まれる。 (5) これからの武道学習の考え方 ここまでの文献調査と武道授業の在り方から, 授業づくりの視点をまとめると,① 今までの 男性的スポーツ教材,女性的スポーツ教材の固 定観念を克服するために男女共習型の学習形態 を目指すためには,武道の中でもフルコンタク トの少ない剣道は有効である。② 武道共通の 動きの特性を学ぶことができる授業として,中 学校 3 年生から高等学校に進む新しい枠組みに 対応すること。③ 生徒が主体的に取り組むこ とができる戦術学習や発見型学習を用いた授業 を目指すこと。④ 備品や用具不足を解消し, 安全に学ぶことができる教材教具を開発するこ と。⑤ 切り取った技能の学習ではなく,武道 経験の少ない教員にもできる種目の特性につな がる動きを学ぶこと。⑥ 武道でなければ学べ

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ない,伝統的な戦術や技能に組み込まれた精神 文化的な学習を目指すこと。この 6 つの視点を 生かすことができる新しい剣道授業を提案する。 (6) 伝統的な戦術の特性 有山29),本多30),岩田31)の先行研究をもとに して,剣道の特性について考察する。剣道の競 技上の特性は「① 互いに相手の動きに応じ て攻防し合う対人的な競技であり,剣道の技能 は対戦する相手との関連によって成立する。② 相手との関連の仕方は「竹刀」を用いて相対す るので,これによって技能が規定される。③ 安全な競技を目指すために防具を着用するとと もに危険な技は禁止されている。④ 対人的な 競技のため相手を尊重する態度や公正な態度が 要求される。」32) ものである。剣道特有である のが,竹刀を用いるという点である。竹刀を媒 介にして相手と相対することは,直接的な身体 接触がある他の種目と比べ,独特の「間・間合 い」の感覚や考え方がある。このような「間・ 間合い」を通して相互の動きが始まることが剣 道の特性の一つである。したがって,剣道の伝 統的な戦術の特性は相手の動きを読み (機・ 先)「時間的・空間的」に応じることで,隙を 見つけ (つくり),相手の弱点を打つ (打突) ことであると考える。 ここで重要なことは,間合いの意味である。 剣 道 の 間 合 い に は,「9 歩 の 間 合 い」「立 間」 「触刃」「交刃」などがある。9 歩の間合いや立 間などは一般的には試合が始まるまでの所作と してとらえられているが,9 歩の間合いは「相 手を見定める距離」,立間とは「相手をはっき り認識できる距離」,触刃とは「相手をとらえ, 読む距離」,交刃とは「相手をはかる距離」と いう意味がある。交刃の「はかる」には,「図 る・計 る・量 る・測 る・謀 る・諮 る」な ど の 様々な意味が含まれており,この交刃の間合い には「一足一刀の間合い」が存在している。お 互いの竹刀が交差して,一歩踏み込めば相手に 竹刀が届く距離のことで,剣道において,一足 一刀の間合いに入ることは打突のための有効な 間合いに入っていることであり,「一足一刀= 打突」としての認識が必要である。この一足一 刀の間合いは,人それぞれ違い,いかに相手の 間合いに入らず,自らの間合いにいるか,また は相手を誘い込むことが打突までの戦術におい て重要な条件となってくる。その駆け引きに剣 道の面白みや醍醐味がある。このことから, 「触刃」から「交刃・一足一刀」までの戦術的 局面を考えると,相手と接触する前段の読み (機・気をとらえる) から始まり,① 相手との 間合いを通して隙をみつけ (つくり) 一足一刀 から打突に至る,② 触刃から一足一刀に入っ てきた,または誘い込んだ相手に応じることを 通して隙をみつけ (つくり) 一足一刀から打突 に至る 2 つの局面が考えられる。このときの間 合いとは,下がる相手に対しての間合い・前に 出てくる相手に対しての間合い・接近した相手 に対する間合いであり,応じるとは,打ってく る相手に対して,受ける・かわす・すりあげ る・返す・打ち落すことである。この 2 つの局 面を通し,一足一刀から打突が生じると考える。 ここで重要となる運動の課題 (対人技能) は, 「相手との間合いをつくる動作と,つくった間 合いを利用して相手の隙をみつけて自分の一足 一刀の間合いに入り打つ動作」と「相手に応じ て変化する動作と応じることで (変化すること で) できた相手の隙をみつけて自分の一足一刀 の間合いに入り打つ動作」の 2 つが考えられる。 その課題を行うために必要な動きの要素 (個人 技能) は,間をつくるための「ひく・つめる・ さがる・ずらす」動作と応じるための「受ける, ぬく,すりあげる,返す,打ち落とす」竹刀操 作である。これを基にして戦術が必要とされる 場面を「自分の間に相手が入る。もしくは自分 の間に相手を入れる場面」と「自分の一足一刀 に入る相手に応じるまたは相手を入れて応じる。 自分が相手の一足一刀に入って応じる場面」と してフロチャート化した。(図 4) (7) 武道の動きに組み込まれた精神文化的な 特性 武道における「伝統的な行動の仕方」「伝統 的な考え方」の学習はその形式の習得だけでな く,それらを教え,理解させ,具体的に行動さ せることが重要である。しかし,技能の学習と 並行してできるプログラムは,これから研究を 積み重ねていく必要がある。剣道の技能の学習

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場面で特筆したいことは,有効打突の必要条件 として残心が組み込まれていることである。指 導者によっては勝つために必要な動作の一部と して,指導する場合もある。しかし,終末局面 の重要な要素として,残心の形式を習得し,心 の在り方や考え方を教える視点を持つことが重 要である。それは体力的要素と精神的要素が融 合した気剣体一致の打突であり,「残心」を学 ぶことが,剣道において「伝統的な行動の仕 方」や「伝統的な考え方」などの精神文化を学 ぶ有効な手段であり,他の武道種目にはない, 剣道でしか学べない伝統文化の学習になる。 (8) 剣道授業のプログラム (5) で述べた,これからの武道学習の考え方 の 6 つの視点を基に,武道の伝統的な戦術学習 や精神文化的特性の学習に至るまでの,基本技 能を習得する「武道共通の動きの特性」33) 「剣道の動きの特性」の学習内容や方法を考案 し,フロチャート化した。(図 5) 〈種目の説明〉 A.片足閉眼立ち 両目を閉じ,両手を広げ片足で 30 秒立つ B.体幹バランス 対角の腕と足を上げる 30 秒 1 セット C.しっぽとり鬼ごっこ ゼッケンなどをしっぽに見立ててズボンに はさみ,それを鬼ごっこ形式で取り合う。 たくさんゼッケンをとったチームの勝ち, 1 対 1 の場合はゼッケンをとった方が勝ち D.C と同様だが,ゼッケンを前にたらす。 発展:(1) 1 対 1 チーム対戦形式にする。多 くゼッケンをとった方が勝ち (2) 動ける範囲を畳 2 枚分程度,前後 の動き・すり足を使いゼッケンを 取り合う (3) 相手の動きに応じることを中心に 作戦を考えさせる ① 自分の間に相手を入れる作戦 (裏は応じる方法) ② 相手の間に自分が入る作戦 ( 〃 ) E.送り足でのリレー 送り足での競争 F.すり足で歩み寄り,突き当たった段階で間 合い (一足一刀の) をとりじゃんけん。後 は「ど〜んじゃんけん」の要領 G.短い棒状のものを竹刀の代わりににぎる。 基本の素振り「面・小手・銅」を教師の動 きに合わせて行う H.G の発展で教師が「しかけ」生徒が「応 図 4 剣道の伝統的な戦術特性

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じ」 受け (面・小手・胴) の形を教えたうえで 行う。 しかけは必ず掛け声をかけて行う 「あっちむいてほい」の要領で行う 例)「あっちむいて・・・面」など I.始まりは H と同じ。生徒同士で審判をつ けて行う。 じゃんけんで先攻後攻を決め,先攻のもの から連続 3 本しかけ,相手が正しく応じられ なかった数が自分の得点になる。 発展:(1) しかけ側が連続で 2 回かける→二段 の技への展開 (2) 間合いをとることを含めて行う→引 き技への展開 (3) 最初の「あっちむいて」の掛け声を なくして行う→相手を読む「読み・ 機,先」につながる (4) 十分に安全な間隔をとって竹刀で行 う→踏み込み動作につながる 〈手刀バトンについて:教具〉 指導書には手刀 (両手を合わせた形や片手) による練習方法が多く見られるが,竹刀は右手 前,左手後で握るものである。できるだけ同じ 条件で学習を進められるよう,バトン型の手具 を考えた。また,新聞紙を丸めて竹刀に見立て る場合もあるが,対人の動きを行う場合に誤っ て当たる危険性も考え,誰もが扱いやすい軽さ 図 5 剣道授業のプログラム

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で,クッションがついているものを選んだ。写 真 1 の教具はおもちゃのヌンチャクを半分に 切ったものである。(写真 1) 4.ま と め 本研究では,武道教育が保健体育科の中で他 の領域には見られない日本固有の伝統文化を学 習内容として,どう指導していくのかを検討す るとともに,武道が必修化後,現場でどのよう に実施されているのかを把握し,武道経験のな い体育教員が安心して行える,生徒が楽しく安 全に武道の特性を学べる剣道授業のプログラム を具体化した。 このプログラムは,武道の伝統的な戦術の特 性や共通の動きの特性を,今までの専門的な技 能の習得を中心とした教師指導型の授業から, 生徒が楽しみながら武道の特性に気づける授業 にし,その気づきがあるからこそ,生徒が技能 の習得にも意欲的に目的意識をもって取り組め ると考えた。 しかし,これからの武道教育をより充実した ものにしていくために,行政機関は,さらに現 場の声に耳を傾け,安全で充実した武道学習が できるように,施設設備の改善や備品の充実, 指導体制の確立,研修会,講習会の内容の精選 と参加しやすい環境づくりなど,さらなる改善 を行っていくべきである。また,これらには, 各学校だけでの取り組みでは限界があり,市町 村,県,文部科学省からの行政的な支援をより 充実していくことが重要である。その上に,山 口県教育委員会が「武道指導の手引」34) を作成 した取り組みなどを参考にし,県教育委員会が 主体となり,武道や教科教育の研究者と現場の 体育教員の協力を得て,本県の現場を意識した 武道授業のプログラム開発が行われていくべき である。 引用文献 1 ) 文部省 (1989)『中学校学習指導要領解説 保 健体育編』 2 ) 文部科学省 (2008)『中学校学習指導要領解説 保健体育編』 3 ) 北村尚浩.編集・研究代表者(2010)『中学校に おける武道必修化に関するアンケート調査報 告書』鹿屋体育大学生涯スポーツ実践セン ター,pp. 1-20. 4 ) 中村民雄 (2011)『中学校武道必修化について ― 武道の礼法 ―』武道学研究 43-(2),pp. 1-11. 5 ) 内田良 (2010)『柔道事故 ― 武道の必修化は 何をもたらすのか ― 学校安全の死角 (4)』愛 知教育大学研究報告.59 (教育科学編),pp. 131-141. 6 ) 本多壮太朗 (2012)「剣道の醍醐味を伝える 〝戦術学習を提案する」体育科教育』大修館 書店,60 (1).pp. 18-21. 7 ) 岩田靖 (2012)「本多提案に賛同する立場から 学習内容の「組み換え」と運動課題の「誇張」 の視点」『体育科教育』大修館書店,60 (1). pp. 22-23. 8 ) 同前書,pp. 22-23. 9 ) 有山篤利・藪根敏和・藤野貴之 (2009)「「発見 型柔道学習モデル」の提案」『体育科教育』大 修館書店,57 (15).p. 37. 10) 同前書,p. 37 11) 同前書,p. 37 12) 文部科学省 (2014)『中学校体育実技指導資料 第 2 集 柔道指導の手引 三訂版』 13) 文部省 (1993)『学校体育実技指導資料集 第 1 集 剣道指導の手引 (改訂版)』 14) 文部科学省 (2010)『新しい学習指導要領に基 づく剣道指導に向けて (学校実技指導資料集 第 1 集「剣道指導の手引」参考資料)』,p. 72. 15) 文部科学省 (2007)『中学校体育実技指導資料 第 2 集 柔道指導の手引 二訂版』 16) 文部省(1993)『学校体育実技指導資料 第 2 集 柔道指導の手引 (改訂版)』 17) 武道教育研究所 (2012)『中学校実技指導資料 集 初めての柔道指導』武道教育研究所. 18) 全日本柔道連盟 (2012)『「柔道」授業づくり教 本 中学校武道必修化のために』財団法人・ 全日本柔道連盟. 写真 1 手刀バトン

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19) 全日本剣道連盟 (2013)『学校体育実技「武道」 指導資料集 中学校武道の必修化を踏まえた 剣道授業の展開』全日本剣道連盟. 20) 前掲書,18).p. 4. 21) 同前書,p. 3. 22) 同前書,p. 39. 23) 同前書,p. 5. 24) 同前書,p. 5. 25) 前掲書,2).p. 6. 26) 前掲書,19).はじめに 27) 同前書,pp. 18-77. 28) 同前書,刊行にあたって 29) 前掲書,9).p. 37. 30) 前掲書,6).pp. 18-21. 31) 前掲書,7).pp. 22-23. 32) 前掲書,14).p. 7. 33) 小俣幸嗣・香田郡秀・桑森真介 (2012)『初心 者から指導者まで使える武道の教科書 [柔道・ 剣道・相撲]』成美堂出版,pp. 8-205. 34) 山口県教育委員会『武道指導の手引』山口県教 育委員会ホームページ (http : //www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a50500/ index/) (参照. 2013. 12. 1) 他

参照

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