少子高齢化社会での資産運用のあり方
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(2) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.41,No.1,2008. 1は. い る。 更 に低 金 利 の 日本 で は、 配 当利 回 りが長 期. じ め に. 日本 は 少 子 高 齢 化 社 会 を 迎 え て い る。 又 、 人 口. 国債 の利 回 りを上 回 る とい う状 況 に あ る。 不 動 産. 減 少 社 会 で も あ る。 働 い て い る人 は 、 や が て 定 年. は 必 ず し も金 融 資 産 に は な い が 、REITも. 発売. に な り退 職 を す る。 年 金 が 支 給 さ れ る が 、 年 金 だ. され て 、REITは. け で 、 あ る程 度 豊 か な 生 活 が で き る の か 。 そ れ は. られ る。 個 人 の住 居 も売 却 で き る こ とを考 え る と. 無 理 で あ っ て 、 若 年 層 ほ ど 、 退 職 後 の 給 付 は 減 る。. 資産 で あ る。. 株 式 と 同 じ金 融 資 産 だ と考 え. 年 金 は 賦 課 方 式 つ ま り、 勤 労 者 が 老 齢 者 の 年 金 を. 資産 運 用 で注 意 しな い とい け な い の は、 イ ン フ. 負 担 す る方 式 で あ る。 こ れ だ と、 少 子 高 齢 化 社 会. レの可 能 性 で あ る。 政 府 な どの 多額 の 負債 を考 え. で は 、 年 金 が 減 額 に な る の は 必 定 で あ る。 税 方 式. る と、 ハ イ パ ー イ ン フ レが発 生 す る可 能 性 もあ る. で 年 金 を 負 担 す る に して も、 消 費 税 率 が 例 え ば 、. だ ろ う。 そ う した場 合 、 銀 行 預 金 や 国 内債 券 は逆. 20%ま. に リス クが高 い。株 式 や 不動 産 も リス クは あ るが、. で ア ッ プ す る可 能 性 も あ る。 年 金 制 度 そ の. イ ン フ レで価 格 が上 昇 す る。. も の や 過 大 な 借 金 を か か え る 日本 政 府 や 地 方 自治 体 な ど の 問 題 も あ る。 そ の た め 、 安 定 し た 退 職 後. 本 稿 で は、 銀 行 預 金 、 債 券 、 株 式 、 不 動 産 に分. の 生 活 を 考 え て 「資 産 運 用 」 を す る必 要 が あ る。. 類 して、 そ れ ぞ れ の長 所 と短 所 を考 察 した い。 長. そ の た め に は 、 「金 融 リ テ ラ シ ー 」 を 身 に つ け る. 期 的 な 資産 運 用 が考 察 の対 象 で あ り、 引退 後 も含. 必 要 が あ ろ う。 金 融 リテ ラ シ ー と は 、 金 融 に 関 す. め た長 い期 間 を考 え る。 投 資 の対 象 は、 海 外 の 資. る情 報 や 知 識 を 単 に 学 ぶ だ け で な く、 そ こ で 与 え. 産 へ の投 資 も含 ま れ る。 そ の 中 で 日本 人 は 「 安全. られ た もの を批 判 的 に見 な が ら 自己 の金 融 に対 す. 志 向」 で 国 内 で の預 金 や債 券 に退 職 後 の資 産 運 用. る学 習 や 経 験 を 重 ね て い く こ と で 、 金 融 の 情 報 や. を 限定 す る こ との 問題 点 も指摘 して い く。 その前 に、キ ャ ッシュ フロー計算 書 の考 え を使 っ. 知 識 を主 体 的 に読 み解 くこ とが で き る よ うに な る. て、 現 役 の 時代 、 退 職 後 の 時代 の生 活 を考 え て み. こ と で あ る(1)。. た い。 そ の 中 で会 計 の知 識 の重 要 性 に も、 言 及 す. 日本 人 は あ ま りに も銀 行 預 金 に 頼 っ て い る。 多. る。. 少 積 極 的 で も、 日本 国 債 で 運 用 す る程 度 で あ る。 銀 行 預 金 と違 い 債 券 は 有 力 な 資 産 運 用 の 手 段 で あ る。 現 在 は 低 金 利 の 時 代 で あ る が 、 イ ン フ レ が な. Hキ. い の で 、 安 定 し た 運 用 対 象 で あ る。 円 建 て の 債 券. ャ ッ シ ュフ ロー計 算 書 の考 え方 を家 計 に応 用 する. は 、 為 替 リス ク を 受 け な い の で 、 元 本 保 証 に こ だ. 企 業 の キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー(以. 下CF)計. 算 書 は、. わ る 日本 人 に は 、 魅 力 的 な 運 用 手 段 で あ る。 よ り. 当 期 純 利 益 か ら始 ま り、 営 業CFの. 積 極 的 に運 用 す る な ら、 外 貨 建 債 券 で あ る。 外 貨. 業 で い くらキ ャ ッ シ ュが増 え た か減 った か を計 算. 建 て 債 券 は 、 高 金 利 で は あ る が 、 為 替 リス ク が あ. す る 。 次 に 投 資CFを. り、 円 高 に な る と元 本 保 証 ど こ ろ か 、 大 幅 な 為 替. 部分 で、本. 計 算 す る。 投 資 を しな け. れ ば、 利 益 が生 ま れ な い、 そ の た め通 常 の企 業 の. 差 損 を 被 る。 リス ク と リタ ー ン と い う言 葉 が あ る. CFは. が 、 リ タ ー ン を 狙 う と リ ス ク が 発 生 す る の で あ る。. 資 を す る 「お 金 持 ち 型 」 の 企 業 も あ れ ば 、 営 業. 日本 人 は ロ ー リス ク ・ロ ー リタ ー ン を 好 む 傾 向 に. CFを. あ る。. で お 金 を 借 り る 「勝 負 型 」 の 企 業 も あ る。 投 資 の CFを. 株 式 に よ る運 用 は 日本 で は あ ま り好 ま れ て い な. マ イ ナ ス で あ り、 営 業CFの. 投 資CFが. 範 囲内で投. 大 き く上 回 る つ ま り、 財 務CF. 回 収 し て 、 借 金 を 返 済 す る 「苦 労 型 」 の 企. い 。 株 価 は め ま ぐ る し く変 動 す る。 で も長 期 的 に. 業 も あ る(2)。最 後 に 財 務CFで. 見 る と、 株 は 最 も ハ イ リタ ー ン を も た ら して き て. れ ば 増 え る し、 お 金 を 返 せ ば 減 る。 配 当 の 支 払 で. 2. あ る。 お 金 を 借 り.
(3) 本 浪:少 子 高 齢 化 社 会 で の 資産 運 用 の あ り方 も減 る。 勝 負 型 の 企 業 の 場 合 、 お 金 を 借 りて 資 金. 所 得 を10万 円 増 や す の で は 、 所 得 に 税 金 が か か る. を 増 や し て 投 資 を す る。CF計. の で 、 節 約 で10万 円 減 らす べ き だ 。 給 与 の 高 さ や. 投 資CF、. 財 務CFの. 算 書 は 、 営 業CF、. 三 部 門 で 構1成 さ れ て い る。. 子 供 が い る い な い で 、 営 業CFが. 最 終 的 に、 フ リー キ ャ ッ シ ュ フ ロ ー が 計 算 さ れ る。. 間 で+500万. こ のCF計. 退 後 の 生 活 は か な り変 わ る で あ ろ う。 引 退 前 の 年. 算 書 の 考 え 方 を 家 計 のCF計. 算書 と. して 応 用 す る の で あ る 。 実 際 の 企 業 のCF計. 算. 円 か 、+2,000万. 例 え ば 、5年. 円 と違 って くる。 引. 収 に よ り、 ラ イ フ ス タ イ ル が 違 う の は や む を 得 な. 書 を理 解 す るに は、会 計 学 の知 識 が 必 要 で あ るが、. い 。 子 供 の 教 育 や 自 分 の た め の 教 育 は 、 営 業CF. 家 計 のCF計. 算 書 の 場 合 は 、 会 計 学 の知 識 は さ. の マ イ ナ ス で あ る。 投 資 と考 え な い の は 、 投 資 の. ほ ど必 要 な い 。 そ れ で は 、 筆 者 が 提 案 す る家 計 の. 対 象 と な る と考 え る の が 、 売 却 可 能 な も の だ か ら. CF計. で あ る。 自動 車 を 投 資 と考 え な い の は 、 耐 久 消 費. 算 書 を 説 明 す る 。 企 業 のCF計. 算 書 と同. 様 、 三 つ に 分 類 す る。. 財 だ か ら で あ る 。 勤 労 し て い る 期 間 は 営 業CF が か な りの 程 度 プ ラ ス に な ら な い と、 引 退 後 の 生. (1)営. 業CF. 活 が 苦 し い 。 引 退 後 は 営 業CFが. マイナ スに陥. 本 業 な どで どれ だ け稼 ぎ、 どれ. る可 能 性 が 高 い 。 年 金 が い く ら貰 え る の か 。 最 悪. だ け 消 費 し た の か 、 一・ 年 毎 に計 算 す る。 家 計 の 場. の 場 合 を 考 え る必 要 が あ る。 受 け 取 る年 金 の 違 い. 合 も フ リーCFが. で 、 引 退 後 の 営 業CFは. 営 業 のCFは. る 。 先 ず 、 営 業CFの. 計 算 さ れ る 。 期 間 は1年. であ. 部 分 につ い て 考 え た い。. 違 うが、 年 金 の 実 質 受. け 取 り可 能 な 金 額 は、 若 い世 代 の 方 が 確 実 に 減 る。. 1年 間 に つ い て 考 え る と、 税 引 後 の 年 収 か ら、 消 費 等 の 支 出 を 差 し引 く こ と で 計 算 す る。 就 職 して. ②. か ら退 職 す る ま で 、 多 額 の 営 業CFの. 債 券 ・株 式 ・土 地 等 に 回 し た 金 額 を 投 資CF. あ る 。 だ が 引 退 後 、 営 業CFが. プラスが. 投 資CF. の マ イ ナ ス と考 え る。 投 資 に お 金 を つ ぎ 込 ん だ わ. 増え るのは、年. 金 な ど に 限 ら れ る 。 年 金 を 本 稿 で は 営 業CFの. け で あ る。 現 役 時 代 は な る だ け 投 資CFに. プ ラ ス と考 え る少 子 高 齢 化 社 会 で は 、 給 付 さ れ る. こ と が 重 要 で あ る 。CF計. 年 金 は 減 る 。 引 退 後 も ア ル バ イ トな ど で 、 営 業. 産 の 「時 価 」 は わ か ら な い 。 株 安 な ど で 、 つ ぎ 込. CFを. 増 や さ な い と生 活 して い け な い 人 も で る だ. ん だ 金 額 は 大 き くマ イ ナ ス に な る こ と も あ る。. ろ う。 住 宅 を 買 っ た 場 合 を 除 き 、 自動 車 の よ う な. 「時 価 」 は 別 途 計 算 す る 必 要 が あ る 。 だ が 、 居 住. 高 価 な 耐 久 消 費 財 で も、 営 業CFで. 支 払 っ た金. 用 の 土 地 ・家 屋 は 、 売 却 は 通 常 考 え な い 。 居 住 用. 額 を 差 し引 く事 に す る。 耐 久 消 費 財 の ロ ー ン の 場. の 土 地 ・家 屋 も 含 め て 金 融 資 産 で 最 低 で も5,000. 合 は、 ロー ンを 支 払 った 場 合 に そ の金 額 が 営 業. 万 円 、 で き れ ば1億. CFの. 確 保 した い。 実 は、 こ う した金 融 資産 が あ れ ば、. マ イ ナ ス で考 え る。 自動 車 の よ うに金 額 が. 算 書 で は、 投 資 した 資. 数 千 万 円 を、 引退 す るま で に. 高 い 消費 財 を購 入 した場 合 で は、 そ の年 度 は、 営. 配 当 ・利 息 の 形 で 、 財 務 のCFが. 業CFが. 投 資 のCFは. マ イ ナ ス に な る 可 能 性 が 高 い 。 だ が3. 年 以 上 の 期 間 で 、 営 業CFが. プ ラ ス に な る。. 、 家 計 の 場 合 は 最 後 に 決 ま る と言. え よ う。 営 業CF・. マイ ナスで あるの. 回す. 財 務CFで. 余 っ た資 金 を投. は 、 大 い に 問 題 で あ る。 年 齢 に よ り違 う が 、 営 業. 資 に 回 す の で あ る。 銀 行 の 定 期 預 金 な ど は 、 フ リー. CFを. な る だ け 大 き くす る こ と が 重 要 で あ る。 営. CFと. 言 え る だ ろ う。 家 計 で は そ れ ほ ど フ リー. 増 や す の に は、 給 与 な どの 所 得 を 増 や. CFは. い ら な い 。 定 期 預 金 は 、 投 資CFに. 業CFを. 回し. す こ と で あ る。 そ れ が 難 しい の な ら、 無 駄 な 消 費. て 、 債 券 な ど を 買 う方 が 良 い 。 又 、 居 住 用 の 土 地. を 減 ら す こ と で あ る。 節 約 で10万 円 減 ら す の と、. 家 屋 の ロ ー ン で 購 入 は 財 務 のCFが. 3. 将来 マ イナ.
(4) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.41,No.1,2008. ス に な る の で 、 十 分 に 注 意 が 必 要 で あ る。. 1年 に1度. は 、 時 価 を 把 握 す べ き だ し、 変 動 の 大. き い 株 式 の 場 合 は 、1月 (3)財. あ ろ う。CF計. 務CF. 財 務 のCFに. 関 して は 、 お 金 を 借 り る と い う. こ と は 、 避 け ね ば な ら な い 。 営 業CFが ス で 、 生 活 の た め に 借 金 で 財 務CFが. に1度. は確 か め るべ き で. 算 書 の 家 計 へ の 応 用 は筆 者 の提 言. で あ り、 投 資 のCFの. マイ ナスは、金 融資産購. マイナ. 入 と土 地 ・住 宅 の 購 入 の 場 合 だ け で あ る。 自分 に. プラスに. 対 す る投 資 、 例 え ば 教 育 の た め の 支 出 は 、 営 業. な るの は、 絶対 に避 け な い とい け な い。 住 宅 ロー. CFを. ン を 組 ん だ 場 合 、 財 務 のCFが. や す わ け で は な い の で 、 こ のCF計. 毎年 マイ ナスに. 増 や す 可 能 性 が 高 い が 、 財 務 のCFを. 増. 算 書 で は投. な る。 住 宅 に 関 して も、 な る だ け ロ ー ン に よ る購. 資 で な い 。 自動 車 の 場 合 ロ ー ン で 買 え ば 、 そ の 支. 入 は避 けた い。 ロー ンを組 ん だ場 合 に、初 期 には、. 出 額 が 、 営 業CFの. 借 金 が 減 ら な い と い う こ と に 留 意 す べ き で あ る。. の ロ ー ン は 、 財 務 のCFの. イ ン フ レの 場 合 は 、 住 宅 ロ ー ン は 正 しい 選 択 だ が 、. る。 自動 車 の 場 合 は 、 現 金 で 買 っ た 場 合 は 、 営 業. デ フ レ状 況 が 続 く今 の 場 合 そ う で は な い 。 な る だ. CFの. け お金 を 借 り な い の が 理 想 で あ る。35年 の 住 宅 ロ ー. 実 際 に 支 払 わ な い で 減 価 償 却 費 の 部 分 を 営 業CF. ン で 破 綻 し た 家 計 が 少 な くな い こ と に 留 意 が 必 要. の マ イ ナ ス に す る な どCF計. だ 。 借 金 を 払 う こ と で 財 務CFが. られ るが、 現 金 の支 出 の有 無 で考 え た方 が、 簡 便. マイナ スにな. る の で な く、 配 当 や 利 息 で 、 財 務CFの. プラス. マ イ ナ ス で あ る。 土 地 住 宅 マ イ ナ ス の原 因 に な. マ イ ナ ス は 一 時 的 に 増 え る が 、 そ の た め に、. で 重 要 で あ る 。 営 業 のCFで. 算 書 の 工 夫 も考 え. プ ラ ス を増 や して、. を 増 や す の が 、 重 要 な こ と で あ る。 引 退 後 は 、 営. そ れ を 投 資 に 回 す の で あ る 。 投 資 で のCFは. 業CFの. イ ナ ス に な る。 注 意 し な い と い け な い の は 、 投 資. マ イ ナ ス を 財 務CFの. プ ラ ス で補 うの. で あ る。 そ の 時 に 、 投 資CFの. プ ラ ス 、 つ ま り、. CFの. マ. マ イ ナ ス部 分 の合 計 が 、 投 資 の時 価 総 額 に. 投 資 資産 の売 却 は な るだ け少 な くした い。 ライ フ. な る と は 限 ら な い こ と で あ る。 株 価 は 変 動 す る の. プ ラ ンの た め に、 この キ ャ ッシ ュ フ ロー計 算 書 の. で 、 投 資 し た 金 額 が 減 る場 合 も あ る。 だ が 、 財 務. 考 え方 を応 用 す るの が、 少 子 高齢 化 社 会 で の 資産. のCFが. 運 用 に は 、 必 要 不 可 欠 で あ る。 引 退 後 に 、1年. 気 にす るべ き で は な い。. で 財 務 のCFが CF計. 間. ど の 程 度 あ る の か が 重 要 で あ る。. 算 書 を 家 計 に応 用 す る 理 由 は、 引 退 後 は 、. 営 業CF(年. 増 え て い れ ば 、 時 価 の 変 動 を 引退 前 は、. 金 一 生 活 費)が. マ イ ナ ス に な るで あ. 皿. 銀 行 預 金 日銀 の 「資 金 循 環 統 計 の 国 際 比 較 」 に よ れ ば 、. ろ うか らだ。 そ の た め に は、 現 役 時代 に、 投 資 を. 日本 で は2001年. 増 や す こ と が 大 事 で あ る。 と い う の は 、 投 資 を す. の 状 態 で 運 用 さ れ て い る。 こ れ は 、11%の. れ ば そ の 金 額 に よ っ て 、 財 務CFで. カ と23%の. 、 多 額 のCF. が生 み 出 せ るか らだ。 持 ち家 に 関 して は、 財 務 の CFを. 生 ま な い 。 現 役 時 代 は 、 財 務 のCFが. 増. に 、 金 融 資 産 の54%が. 現 金 ・預 金 アメリ. イ ギ リス と比 べ る と異 常 に 多 い 。 勝 間. 和 代 は 「お 金 を 銀 行 に 預 け る な 」 を 出 版 し て ベ ス トセ ラ ー に な っ て い る。 し か し、 今 年 の 夏 の ボ ー. え る よ う に 資 産 運 用 す べ き で あ る 。 投 資 のCF. ナ ス の 運 用 と し て 、 株 価 の 低 迷 も あ り、 銀 行 預 金. は、 そ の投 資額 が保 証 され るわ け で は な い が、 そ. が 増 え て い る。 又 、 個 人 向 け 日本 国 債 の 購 入 も増. の 投 資 金 額 よ り 多 額 の 時 価 に な る場 合 も あ る し、. え て い る。 銀 行 預 金 の メ リ ッ トは 元 本 保 証 で あ る。. 評 価 額 が マ イ ナ ス に な る場 合 も あ る。 株 式 の 場 合. 100万 円 を 預 け た ら、1年. は 評 価 額 が 減 少 す る リ ス ク も高 い 。CF計. る こ と は な い 。 だ が 今 の 金 利 で5%の. 算書 だ. け で は 、 投 資 した 金 額 の 現 在 価 値 は わ か ら な い が 、. 後 に 「元 本 割 れ 」 に な イ ン フ レの. 場 合 、 元 本 が 維 持 さ れ て も、 実 質 は 大 き く 目減 り.
(5) 本 浪:少 子 高 齢 化 社 会 で の 資産 運 用 の あ り方 して い る わ け で あ る。 高 度 成 長 の 時 代 で は 、 多 少. 銀 行 がREITで. 運 用 し て 失 敗 し た り、 多 く の 地. 預 金 が 目減 りを して も、 給 料 が 増 え る し イ ン フ レ. 方 銀 行 が 、 リー マ ン債 を 買 っ て い た り す る。 リー. な の で 、 預 金 は 賢 明 と は 言 え な い け ど も、 預 金 で. マ ン破 綻 以 前 に も、 サ ブ プ ラ イ ム 問 題 で 損 失 を 出. も仕 方 が な か っ た の か も しれ な い 。 今 は 原 油 価 格. し た 銀 行 も あ る。 預 金 者 が 預 け た 預 金 は 保 護 さ れ. の 上 昇 と そ れ に 伴 う商 品 価 格 の 上 昇 で 、 物 価 は 若. る が 、 土 地 バ ブ ル ・株 価 バ ブ ル の 崩 壊 で 税 金 が 投. 干 上 が って い るが、 筆 者 は これ は一 時 的 な現 象 だ. 入 さ れ た が 、 そ の 結 果 、 銀 行 に 対 す る信 用 リス ク. と考 え て い る。 恐 ら く当 面 、 物 価 は 安 定 して イ ン. は 低 くな っ た 。 だ が 銀 行 が 事 業 を 育 て る と い う本. フ レ は 無 い と考 え る。 だ が 、 長 期 的 に 見 る と イ ン. 来 の 役 割 を 果 た し て お らず 、 国 債 よ り低 い 利 回 り. フ レ の リス ク は 覚 悟 す る べ き で あ ろ う。. だ と い う こ と を 考 え る と、 銀 行 預 金 は 、 預 金 者 個. 銀 行 預 金 を 資産 運 用 の手 段 と して考 え るの は、. 人 の 利 益 か ら も、 社 会 的 に 見 て も、 望 ま し い 手 段. 愚 か な 行 動 で あ る(3》 。 住 宅 を買 うた め に銀 行 に預. で は な い。 普 通 預 金 は 当然 で あ るが、 定 期 預 金 等. 金 を す るの は、 考 え られ るが、 老 後 に備 え て預 金. も そ の 金 額 は 、 投 資 のCFの. を す る の は 愚 か で あ る。 リス ク と リタ ー ン と い う. ネ ッ トCFの. 事 を 考 え る と、 銀 行 預 金 は リス ク が な い の で 、 リ. て 預 金 も考 え ら れ る。 外 貨 で の 運 用 は 、 次 の 債 券. タ ー ン は 低 い 。 銀 行 は 国 債 を 買 っ て 運 用 して い る. の と こ ろ で 考 察 す る こ と に す る が 、 外 貨 で も金 利. の で、 銀 行 預 金 は 国債 の利 回 りを超 え る こ とは あ. は 、 そ の 国 の 国 債 の 利 回 り よ り低 くな る こ と を 考. りえ な い 。 銀 行 に 預 け る な ら、 国 債 を 買 う べ き で. え る べ き で あ る。. マ イ ナ ス で な く、. 増 加 と考 え るべ き で あ る。 外 貨 建. あ る と言 え る の か も しれ な い 。 金 利 の 変 動 リス ク を 考 え る と、 国 債 は 銀 行 預 金 よ り リス ク が あ る。. IV債. 券. 金 利 が 上 が れ ば 国 債 の 価 格 は 下 が る し、 銀 行 の 預. 債 券 の 場 合 、 円 建 て 債 券 と外 貨 建 て の 債 券 の 二. 金 金 利 は 上 が る。 低 金 利 時 代 が 長 く続 く と は 断 言. つ を 考 え る。 債 券 の 利 回 り は 、 国 債 が 一 番 安 全 で. で き な い 。 だ か ら、 銀 行 預 金 を す る く ら い な ら、. あ るが、 利 回 りが低 い。 優 良債 券 もプ ライ ム レー. 全 額 国債 を買 え とは言 え な い。 だ が銀 行 預 金 は、. トが 適 用 さ れ 、 利 回 りが 次 い で 低 い。 しか し、 ジ ャ. 見 え な い 手 数 料 を 多 く支 払 っ て い る と い う事 実 に. ン ク債 と い う安 全 性 が 低 い 債 券 は 利 回 り が 高 い 。. 気 付 くべ き だ 。. 債 券 で の 運 用 は 投 資 信 託 と い う手 段 も あ る。 こ こ. イ ン フ レ に な る可 能 性 を 考 え る と、 銀 行 預 金 は. で は、 国 内債 券 、 外 貨 建 て債 券 、 投 資信 託 とい う. 不 利 で あ る。 こ れ は 後 に 考 察 す る が 国 内 債 券 も イ. 順 序 で 考 察 を し て い く。. ン フ レ に弱 い 。 そ れ と歴 史 的 に 見 て 異 常 な 低 金 利 な の を 考 え る必 要 が あ る。 複 利 で お 金 が 増 え る の. (1)国 内債 券. だ が 、1%の. 場合、複. 国 内債 券 は 日本 国債 や 日本 企 業 が 円建 て で発 行. 利 計 算 の 結 果 に は 驚 くべ き 差 が 出 て く る。 筆 者 は. す る債 券 や外 国企 業 が 円建 て で発 行 す る債 券 、 通. 実 質 低 金 利 時 代 が 恐 ら く長 く続 く と考 え て い る。. 称 サ ム ライ債 が あ る。 債 券 は、 発 行 主 体 の安 全 度. こ れ は イ ン フ レ部 分 の 金 利 の 上 昇 は あ る だ ろ う が 、. に よ り、 同 じ年 数 で も利 回 りが違 う。 又 、 長 期 債. イ ン フ レ を 差 し 引 く と金 利 が 低 い 、 つ ま り実 質 金. の利 回 りは、 短 期 債 の利 回 りよ り高 い。10年 もの. 利 が 低 い と い う意 味 で あ る。. の 長 期 国 債 の 利 回 りは、1.470%(2008年9月1. 場 合 、5%の. 場 合 、10%の. 銀 行 へ の 預 金 を 考 え る と、 問 題 点 は 、 銀 行 の 資. 日現 在)と 低 く推 移 して い る。 複 利 計 算 で 資産 は. 金 運 用 に も あ る。 銀 行 は お 金 を 会 社 や 個 人 に 貸 し. 増 え るの だ が、 この利 率 で は、 複 利 の恩 恵 は あ ま. て 運 用 す る か 、 国 債 な ど を 買 っ て 運 用 す る。 池 田. り受 け られ な い。 社 債 な ど も金 利 の上 乗 せ や期 間. 5.
(6) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.41,No.1,2008. が 短 い な ど の 長 所 は あ る が 、 優 良 企 業 の 社 債 も総. い か ら だ と言 え よ う。 円 と ラ ン ドを 比 較 す る と、. じて、 利 回 りが 低 い。 債 権 の 利 回 り は格 付 け に よ っ. ラ ン ドの 方 が 将 来 安 くな る の は 、 想 定 し て お か な. て 変 動 す る。 格 付 け の 高 い 会 社 の 利 回 り は 低 く、. け れ ば な ら な い 。 リタ ー ン(金. 低 い 会 社 の 利 回 りは 高 い 。 債 券 の デ フ ォ ル トを 考. リス ク(円. 察 す る と、 高 い 利 回 りの 債 券 は 、 元 本 も保 証 さ れ. 円 建 て 計 算 で 高 い利 回 り に な る わ けで は な い 。. な い こ と に な る 。 マ イ カ ル 債 は デ フ ォ ル トに な り、. 「リ ス ク 無 く、 大 き な リ タ ー ン は 得 ら れ な い 」 と. 額 面 の3割. い う こ とを 資産 を運 用 す る時 に、 忘 れ て は い け な. が 保 証 さ れ た も の の 、100万. 円 が30万. 高)が. 利)を. 求 め る と、. つ い て く る。 高 い 利 回 り で も、. 円 に 目減 り した と い う こ と に な る。 又 リー マ ン ・. い 。 勝 間 和 代 に よ れ ば 、 イ ン フ レ部 分 を 差 し 引 い. ブ ラ ザ ー ズ の 破 綻 で 、 そ れ に 関 係 す る債 券 に 多 額. た 実 質 金 利 は 、 諸 外 国 と 日本 と 比 較 す る と ほ ぼ 同. の 損 失 が 発 生 し た 。 ソ フ トバ ン ク の3年. 物 の社 債. じ で あ り、 外 貨 建 債 券 で の 運 用 は 必 ず し も有 利 で. 高 金 利 で発 行 され た が 、 会 社 の安 全. な い(5)。こ こ で も、 手 数 料 が 重 要 で あ り、 比 較 的. は 、2.72%と. 性 を 考 え る と、 ハ イ リス ク の 可 能 性 が 高 い 。. 長 期 の外 貨 建 債 券 を満 期 ま で保 有 す るの が 賢 明 だ. マ イ カ ル 債 は 、 破 綻 前 に で も損 切 りで き た か も. と思 わ れ る。. しれ な い 。 そ も そ も、 マ イ カ ル と い う危 険 な 会 社 の 社 債 と い う債 券 を 買 っ た の で あ る。 マ イ カ ル の. (3)投. 貸 借 対 照 表 を 見 た ら、 マ イ カ ル の 債 券 は 買 え な か っ. 円 建 て の 債 券 で も、 外 貨 建 債 券 で も、 投 資 信 託. た は ず で あ る。 債 券 の 安 全 性 に 関 し て 、 格 付 け だ. と い う運 用 手 段 が あ る。 専 門 家 に 運 用 を 任 せ て 、. け で は 、 十 分 と言 え な い 。 貸 借 対 照 表 も粉 飾 が な. 分 散 投 資 に よ り、 リス ク を 減 ら そ う と す る も の で. い と は 言 え な い が 、 信 頼 が お け る証 券 会 社 が 売 る. あ る。 ラ ッ プ ロ座 は 金 額 が 高 い が 同 じ種 類 の 商 品. か ら大 丈 夫 だ と い う わ け に は い か な い の だ 。 リー. で あ る。 で も実 際 は 、 個 別 の 債 券 を 買 っ た 方 が 、. マ ン債 も デ フ ォ ル トに な っ た 。 デ フ ォ ル トを 考 え. リタ ー ン は 高 い 。 当 た り前 の 話 で 、 「運 用 手 数 料 」. る と、 債 券 は 意 外 と ハ イ リス ク で あ る。 債 券 の 安. が 目 に 見 え な い 形 で 発 生 し て い る。MMFも. 全 性 を 考 え る場 合 、 会 計 の 知 識 は 必 要 不 可 欠 で あ. 数 料 を 引 い た の が 予 想 利 回 り で あ る。. る。 高 い 金 利 に は 、 デ フ ォ ル トの リス ク が あ る こ. 資信託 など. 手. 資 産 の 運 用 を 他 人 に 任 せ る の は 、 問 題 が あ る。. と を 考 慮 し な け れ ば な ら な い 。 ソ フ トバ ン ク の 貸. 直 木 賞 を 受 賞 し た 奥 田 英 朗 が 、5,000万. 借 対 照 表 に1兆. 円 を超 え るの れ ん が計 上 され、 純. プ ロ 座 で 、1,000万. 資 産 は8,800億. 円 しか な い 。 の れ ん を 差 し 引 く と. 円の ラ ッ. 円以 上 資 産 を 減 ら した。 この. 様 に 、 資 産 が 著 し く減 っ た の は 、 株 安 が 原 因 で あ. 債 務 超 過 な の で あ る。 この 事 が 理 解 で き な い な ら、. る が 、 奥 田 に 金 融 リテ ラ シ ー が な か っ た こ と も一. ソ フ トバ ン ク債 は 買 っ て は い け な い{4)。. 因 で あ る。 奥 田 は 同 時 期 に 、 安 全 性 が 高 い と さ れ て い る 商 品1,000万. ②. 円 を5口. 買 って い る。 時 期 的. な 分 散 、 種 類 の 分 散 が 必 要 だ っ た(6}。. 外貨建債券. 外 貨 建 て 債 券 は 、 日本 の 低 金 利 と 比 較 して 、 利. 今 注 目 さ れ て い る投 資 信 託 は 、 グ ロ ー バ ル ・ソ. 回 り が 高 い 。 例 え ば 、 南 ア フ リカ 共 和 国 の ラ ン ド. ブ リ ン ・フ ァ ン ドで あ る。 先 進 主 要 国 の 国 債 や 格. 債 は9∼10%の. 付 けA格. 利 回 りで あ る。 只 、 諸 外 国 は 日本. と違 っ て イ ン フ レ(貨. 幣 価 値 の 下 落)が. あ り、 実. 以 上 の政 府 機 関債 な どが投 資対 象 と して. い る。5%を. 超 え る高 い リタ ー ン が あ っ た が 、 現. 質 利 回 り で は 、 そ れ ほ ど変 わ ら な い 。 ユ ー ロ や ド. 在 の よ う に 、 円 高 に な る と マ イ ナ ス の 運 用 に な る。. ル で の 債 券 も利 回 り が 高 い 。 外 貨 建 債 券 の 利 回 り. 原 則 と して 、 投 資 信 託 は 手 数 料 が 高 い の で 避 け た. が 高 い の は 、 円 高 、 外 貨 安 に将 来 な る可 能 性 が 高. い 商 品 だ が 、 各 国 の 通 貨 に 分 散 投 資 す る な ら、 外. 6.
(7) 本 浪:少 子 高 齢 化 社 会 で の 資産 運 用 の あ り方 貨 建MMFで. 分 散 を考 え る の が望 ま しい。 投 資. 信 託 に 対 し て は 、MMFやETFな. 期 的 に 見 た ら、 株 式 は 最 も有 利 な 資 産 で あ ろ う(8>。. どの手数料. が 安 い 商 品 を 買 う べ き だ と い う の が 、 多 くの 論 者. (1)株. が 表 明 す る こ と で あ る(7>。. 株 価 は 安 定 的 に 推 移 しな い 。 極 端 な 上 昇 ・下 落. 式 の長 所 と短 所. が 長 く続 く。 日経 平 均 株 価 を 見 て も、 バ ブ ル 崩 壊 V株. 式. 後 は 、 株 価 は 長 期 的 な 下 落 傾 向 に あ る。 だ が 、 百. 株 式 は 長 期 的 に見 て 、 最 も有 力 な 投 資 対 象 で あ っ. 年 以 上 の 単 位 で 見 る と、 株 は 他 の 金 融 商 品 と比 べ. た。 今 後 もそ うで あ る とは、 断定 は で きな い が、. て 、 圧 倒 的 に 優 れ て い る。 株 価 の 低 迷 は 実 は 重 要. 債 券 と の 比 較 で も望 ま し い 投 資 対 象 で あ っ た 。 だ. な こ とで は な い。 企 業 の価 値 の低 迷 が重 要 な こ と. が 、 ハ イ リタ ー ン に は 、 ハ イ リス ク が 伴 う。 株 価. で あ る。 株 価 が 長 期 的 に 低 迷 し て も、 企 業 価 値 が. は 、 大 暴 落 と い う リス ク が あ る 。 又GMは. 、ア. 低 迷 し な い 限 り心 配 す る こ と は な い の で あ る。 株. メ リカ で は 最 も安 全 な 投 資 対 象 と考 え ら れ た が 、. 価 と企 業 の 価 値 は 異 な っ て い る。 そ れ を 利 用 し て. 今 で は 債 務 超 過 で あ る。 素 晴 ら しい 企 業 を 見 つ け. パ フ ェ ッ トは 株 で 富 を 築 い た 。 だ が 、 長 期 的 に 株. て そ の 株 を 永 久 に 保 有 す る こ と、 そ れ は ウ ォ ー レ. 価 が 低 迷 す る こ と も あ る。 企 業 業 績 の 一 時 的 な 低. ン ・パ フ ェ ッ トが 行 っ た こ と で あ る が 、 実 際 は 、. 迷 故 に 株 価 が 下 が っ て い る の な ら、 む し ろ チ ャ ン. 実 行 が 困 難 な の か も しれ な い 。 分 散 投 資 が 望 ま し. ス だ し、 業 績 が 上 が っ て も株 価 が 低 迷 し て い る な. い 手 段 で あ る。 今 時 点 で は 、 米 サ ブ プ ラ イ ム ロ ー. ら、 更 に チ ャ ン ス で あ る。 株 式 投 資 を 行 う上 で 重. ン問題 や 中 国経 済 の不 安 定 性 な どで、 株 価 は低 迷. 要 な の は 、 株 価 が 「気 ま ぐれ 」 で あ る と い う こ と. して い る。 そ の 結 果 、 日本 で は 、 「逆 利 回 り革 命 」. を 忘 れ な い こ と で あ る。. が 発 生 し、 国 債 の 利 回 り の 方 が 、 配 当 利 回 り よ り. 株 式 投 資 の 場 合 、 買 った 株 式 の 時 価 も重 要 だ が 、. 低 い と い う状 態 で あ る。 市 場 が 効 率 的 だ と す る な. 財 務CFを. ら、 企 業 の 利 益 は 、 毎 年 減 少 し て 、 配 当 が 減 る だ. 迷 し て も 、 財 務CFが. ろ う か ら、 株 価 が 安 い の は 、 市 場 が 正 し い か ら だ. に す る こ と は 無 い 。 株 価 は 、 ミス タ ー マ ー ケ ッ ト. と説 明 で き る。 しか し、 市 場 は 効 率 的 で な い 。 バ. が 決 め る 、 「気 ま ぐ れ な も の 」 な の で あ る(9》 。株. ブ ル の 発 生 と崩 壊 を 、 市 場 は 繰 り返 して い る。 日. の 時価 が い くらで あ るか を知 る こ とは重 要 で あ る. 本 で は、 バ ブ ル経 済 の崩 壊 、 そ の後 の株 価 の長 期. が 、 そ れ よ り も重 要 な の は 、 企 業 業 績 で あ る。. 的 な 低 迷 、ITバ. 増 や す こ と も重 要 で あ る 。 株 価 が 低 増 え る の な ら、 株 価 を 気. ブ ル な ど が あ り、 株 価 を 効 率 的. 後 、 債 券 な ど と比 較 し て 、 イ ン フ レ に 強 い の も. だ と考 え る の は 、 学 問 上 の 仮 説 と し て は 、 意 味 が. 株 式 の 長 所 で あ る。 金 利 が 上 昇 す る場 合 も、 債 券. あ る の か も しれ な い が 、 現 実 に は 、 そ う で な い と. よ り は 強 い 。 株 が 債 券 と比 較 し て 嫌 わ れ る の は 、. 考 え る べ き で あ る。 日本 人 は 、 株 式 投 資 を 敬 遠 し. 「元 本 保 証 」 で な い こ と で あ る。 日本 人 は 「元 本 」. が ち で あ る。 実 際 に 、 銀 行 に 多 額 の 預 金 を し て 、. を 気 に しす ぎ る。 元 本 が 「維 持 で き た 」 と い う の. お 金 を 眠 ら せ て い る人 が 多 い 。 筆 者 な ら、 預 金 す. は 、 あ る程 度 大 事 な こ と で あ る。 で も、 「元 本 が. る く ら い な ら、 外 国 債 や 株 式 を 分 散 して 買 え と ア. 維 持 で き た 」 と い う の は 、 イ ン フ レ を 考 慮 して い. ドバ イ ス す る で あ ろ う。 複 利 計 算 で 考 え る と、 銀. な い 。 日本 の 公 共 部 門 が 多 額 の 借 金 を か か え て い. 行 預 金 で は 、 ほ と ん ど複 利 の メ リ ッ トは な い 。 日. るの で、 将 来 に、 金 利 上 昇 や イ ン フ レが発 生 す る. 本 の 債 券 も 同 様 で あ る。 外 国 の 債 券 の 場 合 、 円 高. 可 能 性 が 高 い 。 そ う し た リス ク を 考 え る と、 国 内. に な ら な い 限 り、 複 利 の メ リ ッ トが あ る。 だ が 円. 債 券 に も、 実 は 潜 在 的 な リス ク が あ る。. 高 の場 合 に、 外 国債 券 は ど うな るの だ ろ うか。 長. 株 価 が 大 き く変 動 す る こ と。 そ れ も 中 期 的 に も.
(8) 近 畿 大 学 短 大 論 集Vol.41,No.1,2008. 低 迷 して しま う こ とが株 が嫌 わ れ る原 因 で あ る。. う し た 生 活 が で き る の は 、 ご くわ ず か の 人 で あ っ. で も、 長 期 的 に見 て株 式 が有 利 な金 融 資産 で あ る. た。 我 々 が賃 貸 料 を貰 え るの は、 不 動 産 投 資信 託. こ とは、 シー ゲ ル らが証 明 して い る こ とで あ る。. (REIT)に. 株 式 投 資 を博 打 の様 に考 え る人 が多 い が、 長 期 的. 投 資 信 託 はREITと. に は、 会 社 の業 績 に株 価 は依 存 して い る。 実 際 に. 様 に 、 購 入 可 能 で あ る 。REITを. 今 ま で は、 株 式 は他 の金 融 資産 と比 較 して優 れ た. り 、 投 資CFは. 手 段 で あ った。. は プ ラ ス に な る。 株 へ の 投 資 で な く、 土 地 へ の 投. 投 資 す る こ とで 可 能 に な る。 不 動 産 呼 ば れ て 、 普 通 の 株 式 と同 買 うこ とによ. マ イ ナ ス に な る が 、 財 務CF. 資 で、 キ ャ ッシ ュを増 や せ るの だ。. ②. REITは. 国 内株 式 と海 外 株 式. 日本 国 の株 式 を考 え て み よ う。 少 子 高 齢 化 に よ. 、 サ ブ プ ラ イ ム ロー ン問 題 な ど で 、. 暴 落 し て い る が 、 利 回 り と い う観 点 か ら は 有 利 に. り、 日本 国 内 は市 場 と して魅 力 が高 い とは言 え な. な っ て い る 。5%を. い。 だ が 日本 企 業 は、 海 外 市 場 で競 争 力 が あ る製. し て は 、 む し ろ 利 回 り が 低 い 方 に な る 。REIT. 品 を輸 出 して い る。 筆 者 は株 式 投 資 の場 合 は 日本. は 、 財 務 のCFを. 株 投 資 だ け で十 分 だ と考 え て い る。 当然 、 分 散 と. 有 利 な 資 産 と言 え る。 株 式 と債 券 以 外 に 金 融 資 産. い う意 味 で、 外 国株 を買 い た い とい う人 もい るか. へ の 投 資 を 考 え る とREITの. も しれ な い。 だ が、 外 国株 の場 合 、 投 資信 託 とい. 手 段 で あ る。 金 や 商 品 へ の 投 資 は 、 そ う し た 商 品. う手 段 もあ る が、 手 数 料 を考 え る と避 け た い 。. が 値 上 が り益 以 外 の 利 益 が 得 ら れ な い の で 、 財 務. ETFが. のCFが. 外 国 株 の場 合 は、 投 資 の対 象 とな る で あ. 超 え る 利 回 り は 、REITと. 増 やす た め に は 、 今 で は最 も. 存 在 は、 望 ま しい. 増 え な い 。 財 務 のCFが. 増 え て こそ投. ろ う。 で も 日本 国 内株 は、個 別 企 業 の株 を買 って、. 資 の意 味 が あ るの で、 商 品 へ の投 資 は本 当 の意 味. 長 期 保 有 す べ き で あ ろ う。 日本 株 のETFは. で の 投 資 で は な い 。 長 期 的 に 金 が 望 ま し くな い の. 、. は 、 シ ー ゲ ル が 示 し て い る。. 手 数 料 を考 え た り株 主 優 待 を考 え る と、 避 け るべ き で あ る。 分 散 投 資 とバ イ&ホ ー ル ドが株 式 投 資 の王 道 で あ る と筆 者 は考 え る(lo)。. 皿. お わ り に 日本 人 の 場 合 、 資 産 を 増 や す こ と に は 消 極 的 で 、. VI土. 地 とREIT. 資 産 を 減 ら さ な い よ う な 運 用 を 心 掛 け て い る。 現. 個 人 が 住 む 、 土 地 と建 物 は 、 金 融 商 品 と は 言 え. 在 の よ う に 、 株 安 ・土 地 安 の 不 況 下 で は 、 銀 行 預. な い が 、 売 却 可 能 で あ る 。 金 融 資 産 が 少 な くて も、. 金 が 賢 明 な 運 用 か も しれ な い 。 だ が 、 財 務 のCF. こ れ ら の 価 格 が 高 く、 売 却 が 可 能 で あ る な ら、 投. は そ れ で は増 え な い。 サ ブプ ライ ム ロー ン問題 に. 資 した 金 融 資 産 と 同 じ価 値 が あ る。 だ が 持 ち 家 の. よ り、 ア メ リカ は 金 融 危 機 に あ り、 債 券 も安 全 な. 場 合 、 財 務 のCFが. 手 段 と は 言 え な い 。 金 利 が 高 い た め に リー マ ン債. 増 え る わ け で は な い。 賃 借. 料 を 払 わ な い で よ い の で 、 営 業CFが. を 買 っ て 、 多 額 の 損 失 を か か え た 人 も い る。. そ の部 分 、. だ が 、 財 務 のCFと. 借 家 の場 合 よ りは減 らな い。 だ が、 多額 の ロー ン を 組 む と、 財 務 のCFは. 長 い期 間 大 き な マ イ ナ. い う 観 点 か ら考 え る と 、. 資 産 運 用 を見 直 す大 き な チ ャ ンス か も しれ な い。. ス に な る 。 「持 ち 家 」 ・「借 家 」 の ど ち ら が 有 利 か. フ リ ーCFが. 多 い 家 計 が多 い。 こん な低 金 利 で. は、 こ こで は考 え な い。 だ が、 多 額 の ロー ンを組. は 、 引 退 後 は 資 産 の 食 い つ ぶ し が 増 え る で あ ろ う。. ん で 「持 ち 家 」 を 選 択 す る の は 、 愚 か な 選 択 で あ. 投 資 金 額 の 時 価 よ り、 財 務 のCFを. る。. を 考 え る べ き で あ る。 そ の た め に は 、 債 券 投 資 よ り 、 株 式 投 資 、REITへ. 賃 貸 料 を も ら う生 活 は 理 想 で あ ろ う。 だ が 、 そ. 8. 増 やす こと. の投資 を考 え るべ きで.
(9) 本 浪:少 子 高 齢 化 社 会 で の 資産 運 用 の あ り方 あ る 。 株 式 やREITの. 価 格 の 変 動 は激 しい。 で. も、 現 役 世 代 な ら、 毎 年 一 定 額 、 こ れ ら の 高 金 利. 本 は 、 本 の タ イ トル 通 り の こ と を 主 張 し て い る 。 銀 行 預 金 が 不 利 で あ る こ と、 リ ス ク を 取 っ て 株 式 な ど に 投 資 す べ き だ と の 主 張 で あ る。. な 金 融 資 産 へ の 投 資 を 考 え る べ き で あ る。. (2)田. 中 靖 浩 『実 学 入 門 不 景 気 に効 く会 計(ク 日本 経 済 新 聞 社 、2003参. そ の 時 、 分 散 投 資 が 重 要 で あ る。 フ リー キ ャ ッ. な よ う に、CF計. シ ュ フ ロ ー が 多 い 人 は 、 時 期 的 な 分 散 も考 え る べ. 照 。 企 業 経 営 に会 計 が必 要. 算 書 の 考 え 方 を 家 計 に応 用 す る こ と. に した 。 引 退 後 、 投 資CFの. き だ 。3,000万. 円 の 資 金 が あ れ ば 、3年. 間 に分 散. して 、 投 資 す べ き で あ り 、 株 式 ・REITも. 銘柄. ス リ)一 」. 回 収 で 、 営 業CFの. マ. イ ナ ス を 補 う の は、 「苦 労 型 」 と言 え る だ ろ う。 (3)資. 産 運 用 に 関 して は、 マ ル キ ー ル 『お 金 を 働 か せ る10 の 法 則 』 が 初 心 者 に 最 適 で あ る。. 分 散 が 重 要 で あ る。 そ の た め に は 、 金 融 資 産 に つ. (4)http://www.softbank.co.jp/irlibrary/results/pdf/. い て の 学 習 が 必 要 で あ る。 投 資 は あ くま で も 「自. softbank_results_2008q4_001.pdf. 己 責 任 」 で あ る と い う の は 、 覚 悟 し て お くべ き 事. 上 場 企 業 の 財 務 諸 表 は 、 企 業 のHPで. 入 手 で き る。. 投 資 の 場 合 利 用 す べ き で あ る 。 しか し会 計 の 知 識 が. 実 で あ る。 損 を した 場 合 、 人 は 他 人 に 責 任 を 転 嫁 しが ち で あ る。 だ が 、 得 を し た 場 合 、 自分 の 判 断. 必 要 で ある。 (5)勝. が 正 し か っ た と 自 慢 す る 。 「運 も実 力 の う ち 」 と (6)奥. 得 を した 場 合 認 識 を して 、 分 析 す べ き で あ る。 損 を し た 場 合 は 、 「自分 の 判 断 が 間 違 っ て い た 」 と. 間和 代 、 前 掲 書。 勝 間 に よれ ば、 金 利 の違 い は イ ン フ レ率 の 違 い だ とす る 。 田英 朗. 「わ が マ ネ ー 敗 戦 」 週 刊 文 春50巻 第38号 、. 42∼46頁 。 (7)例. え ば、 バ ー トン ・マ ル キ ー ル 著 、 井 出正 介 訳 『ウ ォー ル 街 の ラ ン ダ ム ・ウ ォ ー カ ー 一 株 式 投 資 の 不 滅 の 真. 認 識 す れ ば、 損 を す る ケ ー ス が 減 り、 得 を す るケ ー. 理 』 日本 経 済 新 聞 社 、2004。. ス が 増 え る と筆 者 は 考 え て い る。 個 人 個 人 が 金 融 リテ ラ シ ー を 向 上 さ せ る こ と は 、 個 人 の 富 を 増 や. (8)ジ. 聞 社 、2006。. す こ と に つ な が る し、 投 資 で 得 た 金 額 と勤 労 で 得 (9)ジ. た 金 額 は 、 同 じ価 値 が あ る と認 識 で き る よ う に な. ェ レ ミ ー ・シ ー ゲ ル 著 、 林 康 史 他 訳 『株 式 投 資 一. 長 期 投 資 で 成 功 す る た め の 完 全 ガ イ ド』 日本 経 済 新. ャ ネ ッ ト ・ロ ウ 著 、 平 野 賢 一 訳. 『パ フ ェ ッ トの 投. 資 原 則 』 ダ イ ヤ モ ン ド社 、2005。 (10)マ ル キ ー ル に よ る と ダ ー ツ で 選 ん だ10銘 柄 を バ イ&. る。. ホ ー ル ドす る の よ り、 プ ロ が 運 用 す る 投 資 信 託 が 劣 る と い う事 実 は 知 っ て お くべ き で あ る。 こ の 手 法 は 、 (注). 余 計 な 手 数 料 を 払 わ な い し、 「プ ロ」 の 能 力 に つ い て. (1)勝. 間和代. 『お 金 は 銀 行 に 預 け る な 』 光 文 社 新 書 、. 2007参 照 。 金 融 リテ ラ シ ー に 関 し て は 、18頁 。 こ の. の疑 問を示 す好 例 であ る。.
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