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ThruChip Interfaceを用いたコア間ネットワーク

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 80 回全国大会. 3A-02. ThruChip Interface を用いたコア間ネットワーク. 1. †. †. 天野英晴. 慶應義塾大学大学院理工学研究科. はじめに. CPU Core. 誘導結合を用いたワイヤレスチップ間接続技 術である ThruChip Interface (TCI) は、積層した複 数のチップ間に高速なネットワークを構築でき る 。 TCI の 利 用 を 容 易 に す る た め 、 65nm SOI CMOS プロセス向けの IP コアを開発した。IP コ アは、オンチップインダクタと送受信機、 SerDes から成るハード IP と、ピギーバック方式 の ACK 信号転送に基づくフロー制御機構を内蔵 するリンクおよびルータのソフト IP から構成さ れる。本稿では、ハード IP の回路構成とその動 作、ソフト IP の実現するネットワーク構成とフ ロー制御について述べる。また、IP のデータ転 送速度、消費電力について、実チップを用いた 評価結果を示す。. Rx Circuit Data Link. Clock Link. Host CPU Accelerator Core. Rx Circuit Data Link. Clock Link. Network Interface. Tx Circuit Accelerator. 図1. ThruChip Interface (TCI). TCI を用いた 3-D NoC. Txdata. Power down. 1.2. 0.0 0.0. ITX [mA]. IoT 社会の到来により、集積回路のアプリケー ションは多様化しており、それぞれの目的に応 じて大規模 SoC を開発することは困難になって いる。そこで、単一のパッケージ内に複数のチ ップを積層してシステムを構築する 3-D SiP が注 目を集めている [1–2]。TCI は、オンチップイン ダクタの誘導結合を利用して 3-D SiP を実現する 無線通信技術である [2]。コイルは標準 CMOS プ ロセスを用いて形成するため、TSV と異なり追 加の製造工程を必要としない。また、ESD 保護 素子が必要ないため高速、省電力なデータ転送 が可能である。加えて、チップ製造後に knowngood-die のみを選定して積層することができる。 TCI を利用することで、さながら LEGO ブロッ クを積み上げるように、ヘテロジニアスなダイ を組合せて柔軟にシステムを構築することがで きる。本論文では、複数のダイ上に存在する PE 同士を接続した 3-D Network-on-Chips を実現する ための TCI IP の構成について述べる。まず IP の I/O 回路や送受信回路全体について説明したのち、 HDL で記述されたリンク層やルータ層について 説明する。. Network Interface. Tx Circuit. Txdata. 2. †. 黒田忠広. Txdata [V]. †. 宮田知輝. ITX. 5.0. 5.0. -5.0 0.0. VRX Rxdata. VB. Rxdata. VRX [mV]. †. 5.0. 850. 700 0.0. Threshold control. Rxdata [V]. 門本淳一郎. 0.0 0.0. 図2. 3. 5.0. 1.2. Time [ns]. 5.0. TCI の I/O 回路と動作波形. TCI IP. 3.1 ハード IP 図 2 に I/O 回路の回路図と動作波形を示す。デ ータとクロックの送信回路には H-Bridge 送信機 を用いる [2]。受信機にはヒステリシスコンパレ ータを用いる。H-Bridge 送信機は、データ信号 の遷移に応じた向きの電流をコイルに流す。送 信コイルに流れる電流に応じて、受信コイルに Network-on-Chips Using ThruChip Interface は、パルス形状の電圧が誘起される。ヒステリ Junichiro Kadomoto†, Tomoki Miyata†, Hideharu Amano†, シスコンパレータはこの電圧をディジタルデー and Tadahiro Kuroda† タに変換する。 †Faculty of Science and Technology, Keio University. 1-11. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 80 回全国大会. Rxread. Clock generator. Txbusy. Mtxdata Tx. Rxclk. Clock counter. Rx. Mrxdata Rx. 35. 35 LATCH. 35. MUX + S/E bit + Parity. Tx. LATCH. Txdata. 35. Txclk. DEMUX + S/E bit detector +Parity checker. Clock counter. Txwrite. Rx. Tx. Tx. Rx. Tx. Rx. Chip 0. Rxready Rxow. Overwrite detector. Rx. Tx. Rx. Tx. Tx. Rx. Rx. Tx. Tx. Rx. Chip 1. Chip 2. Chip 3. Rxdata Perr. 図4. Sedetect. Txsleep Rxsleep. 34 44bit packet structure 3bit. 35bit. 2bit. 4bit. Start bit. Payload. Parity. End bit. 32. 31. Flit Type. 34. 32. エスカレータネットワーク 10. Memory Address (22 bit). 31. Flit Type. 20 -. 19. 15. ACK3/ACK7. 9. 7. Message Type. 14. 10. ACK2/ACK6. 9. 6. 4. Input VC No.. 5. ACK1/ACK5. 3 2. 1. Src.. Dest.. 4. 0. HEAD/HEADTAIL. 0. ACK0/ACK4. STAT0/STAT1. Txwrite. 34 Txclk. 32. 31. 0. Flit Type. Data. TAIL/DATA. Txdata. 図5. Rxclk. パケットフォーマット. Rxdata. 4. Rxready Rxread. 図3. TCI IP 上でのデータ転送. 図 3 に送受信機、SerDes 回路のブロック図と 動作波形を示す。パケットは 44 bit から成ってお り、これをシリアルデータに変換して送受信す る。送信側の PE は Txdata に送信データを入力し たのち、Txwrite をアサートする。それに応じて Txdata がシリアライズされ、コイルを介して受 信側 IP にデータが送られる。データを全て受信 すると、受信側 IP は Rxready をアサートする。 これを検出した受信側の PE は、データを受け取 ったのち Rxread をアサートすることで、データ の受信が完了したことを IP に知らせる。 3.2 ソフト IP ソフト IP は図 4 に示すような、階段状の直線 ネットワークを想定して記述されている。これ をここではエスカレータネットワークと呼ぶ。 各チップには送信用 TCI IP と受信用 TCI IP のペ アが 2 組存在し、一組は上方向、もう一組は下 方向のチップと通信をおこなう。本ネットワー クでは、ACK 信号転送に基づくクレジットベー スフロー制御をおこなっており、ACK 信号は逆 方向リンクを利用して転送する方式を採用して いる。ルータは 8 つの仮想チャネルを持ち、一 つの仮想チャネルバッファの容量は 24 フリット である。ここで、全ての仮想チャネルのステー タスを一つのフリット内に格納することはでき ないため、2 種類の ACK 伝達フリットを定義し、 パケットのフォーマットは図 5 としている。. 1-12. 実験結果. Reneses SOTB 65nm CMOS (7-Metal) プロセス を用いてテストチップを製造した。データ伝送 用コイルとクロック転送用コイルの大きさはそ れぞれ 240µm × 240µm であり、IP 全体の大きさ は 500µm × 410.8µm となった。テストチップを 2 枚積層し、チップ間で通信実験をおこなった。 ここで、各チップは 80µm の厚さになるまで研削 している。IP は正常に動作し、チップ間通信の データレートは 875Mb/s、送信機の消費電力は 72.4mW、受信機の消費電力は 37.6mW となった。. 5. おわりに. 本論文では、誘導結合を用いてチップ間通信 を実現する TCI の IP 化について述べた。また、 開発した TCI IP の性能を実チップの測定により 評価した。本 IP を利用することで、複数チップ に跨るコア間ネットワークを極めて容易に構築 することができる。. 謝辞 本研究の一部は JSPS 科研費 (S) ビルディング ブロック型計算システムに関する研究の助成を 受けたものである。. 参考文献 [1] P. Vivet, et al., “A 4×4×2 homogeneous scalable 3D network-on-chip circuit with 326MFlit/s 0.66pJ/b robust and fault-tolerant asynchronous 3D links,” IEEE ISSCC, pp. 146–147, Feb. 2016. [2] J. Kadomoto, T. Miyata, H. Amano, and T. Kuroda, “An Inductive-Coupling Bus with Collision Detection Scheme Using Magnetic Field Variation for 3-D Network-on-Chips,” IEEE A-SSCC, pp. 41–44, Nov. 2016.. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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