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https://dspace.jaist.ac.jp/ Title 研究専従換算係数を考慮した日本の大学の研究開発費 及び研究者数の詳細分析 Author(s) 神田, 由美子; 伊神, 正貫 Citation 年次学術大会講演要旨集, 35: 250-253 Issue Date 2020-10-31Type Conference Paper Text version publisher
URL http://hdl.handle.net/10119/17278
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1G01
研究専従換算係数を考慮した日本の大学の
研究開発費及び研究者数の詳細分析
神田由美子,伊神正貫(文科省・NISTEP) 1. はじめに1 1.1. 調査の目的 本調査研究では、日本の大学の研究活動開発活 動の実態をより正確に把握するために、データの限 界 に 留 意 し つ つ 、 研 究 専 従 換 算 (R&D full-time equivalents)した研究者数や研究開発費を計算した。 その研究換算した数値を用いて、詳細な分析を行っ た。また、過去の科学技術・学術政策研究所の調査2 から、大学における研究開発費、研究者数の状況は、 自然科学系の論文数シェアで見た大学グループに よって異なることが示されている。そこで、本調査研 究でも同様に、大学を 5 つのグループ(図表 1)に分 類し分析を試みた。 図 図表表 11 論論文文数数シシェェアア((22000099~~22001133 年年のの論論文文数数、、自自然然科科学学系系)) を を用用いいたた大大学学ののググルルーーププ分分類類 大 大学学 グ グルルーーププ 論論文文数数シシェェアア 大 大学学 数 数 大大学学名名 第1G 1%以上のうち 上位4大学 4 大阪大学, 京都大学, 東京大学, 東北大学 第2G 1%以上~ (上位4大学を除 く) 13 岡山大学, 金沢大学, 九州大学, 神戸大学, 千葉大学, 筑波大学, 東京工業大学,名古屋大学,広島大学, 北海道大学, 慶応義塾大学, 日本大学, 早稲田大学 第3G ~1%未満0.5%以上 27 愛媛大学, 鹿児島大学, 岐阜大学, 熊本大学, 群馬大学, 静岡大学, 信州大学, 東京医科歯科大学, 東京農工大学, 徳島大学, 鳥取大学, 富山大学, 長崎大学, 名古屋工業大学, 新潟大学, 三重大学, 山形大学, 山口大学, 大阪市立大学,大 阪府立大学, 横浜市立大学, 北里大学, 近畿大学, 順天堂大学, 東海大学, 東京 女子医科大学, 東京理科大学 第4G 0.05%以上 ~0.5%未満 140 国立:秋田大学, 旭川医科大学, 茨城大学, 岩手大学, 宇都宮大学, 他 公立:会津大学, 秋田県立大学, 北九州市立大学, 岐阜薬科大学, 他 私立:愛知医科大学, 愛知学院大学, 愛知工業大学, 青山学院大学, 他 その 他G 0.05%未満 - 上記以外の大学、大学共同利用機関、高等専門学校 注:1)ここでの論文数シェアとは、日本の国公私立大学の全論文数 (分数カウント法)に占めるシェアを意味する。第 1 グループの 上位 4 大学の論文数シェアは 4.5%以上を占めている。 2)第 4 グループの大学名は、国立大学、公立大学、私立大学のそ れぞれについて五十音順で 5 つまでを表示した。大学共同利 用機関と高等専門学校は論文数シェアに関係なく、その他グ ループに分類した。 3)本文中や図表中では、グループのことを G と表記することがある (例:第 1 グループを第 1G と表記)。 資料:村上 昭義, 伊神 正貫 「日本の大学システムのアウトプット構 造:論文数シェアに基づく大学グループ別の論文産出の詳細分 析」,調査資料-271(2018.3)を用いて、科学技術・学術政策研 究所が作成。 1 本要旨は、研究・イノベーション学会第 35 回年次学術大会における 発表のために、科学技術・学術政策研究所から公表した次のレポート の内容を、再構成したものである。詳細は、当該報告書を参照のこと。 神田由美子, 伊神正貫 (2020). 研究専従換算係数を考慮した日本 の大学の研究開発費及び研究者数の詳細分析, 文部科学省科学技 術・学術政策研究所 調査資料-297. 2 科学技術・学術政策研究所「日本の大学システムのインプット構造 -「科学技術研究調査(2002~2015)」の詳細分析」-」(調査資料 -257)2017 年 2 月 1.2. 調査に使用したデータ 大学の研究開発費、研究者数については総務省 「科学技術研究調査」の 2002 年から 2018 年(本調査 研究では 2001 年度から 2017 年度として使用)の個 票データを用いた。研究専従換算するために使用し た研究専従換算係数3については、文部科学省が実 施した「大学等におけるフルタイム換算データに関す る調査(FTE 調査)」の個票データから、科学技術・学 術政策研究所が作成した4。 研究専従換算係数すなわち総職務時間に対する 研究時間割合は、研究者の業務区分ごとに各属性 分の値5を作成しているが、ここでは教員のみ紹介す る(図表 2)。教員の研究時間割合は、2002 年から 2008 年にかけて、大きく減少した。2008 年から 2013 年にかけては、第 1 グループでは増加、第 3、第 4、 その他グループでは減少と、大学グループによって 差異があった。2013 年から 2018 年にかけては、いず れの大学グループでも 1 ポイント以上減少している。 図 図表表 22 教教員員のの研研究究専専従従換換算算係係数数 ( (総総職職務務時時間間にに対対すするる研研究究時時間間割割合合)) 5 577..55%% 5 500..22%% 5522..22%% 5511..22%% 5 500..22%% 4 422..00%% 4411..55%% 3399..66%% 5 500..22%% 3 399..44%% 3 366..33%% 3344..55%% 4 477..88%% 3 388..33%% 3 344..22%% 3 333..11%% 4 411..00%% 3 300..44%% 2299..33%% 2 266..11%% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 2002 2008 2013 2018年 第1G 第2G 第3G 第4G その他G 3 研究者の総職務時間に対する研究時間割合 4 FTE 調査は、2002、2008、2013、2018 年の 4 回実施されている。 教員については 4 時点の研究専従換算係数を求め、線形補完し、使 用している。大学院博士課程の在籍者及び医局員・その他の研究員 については、調査時点によって研究時間割合の把握の仕方が異なる ので、本調査では最新値(2018 年調査)の値を全期間(2001~2017 年 度)に適用した。 5 ①教員、②大学院博士課程の在籍者、③医局員・その他の研究員 といった研究者の業務区分ごとに、国公私立大学別(国公私立の 3 属 性)×大学グループ別(第 1~4 グループ及びその他グループの 5 属 性)×学問分野別(理学、工学、農学、保健、人文・社会科学、その他 の 6 属性)のそれぞれについて求めた。 1G012. 研究専従換算した研究開発費 ここでいう研究専従換算した研究開発費(FTE 研 究開発費と呼ぶ)とは、研究開発費を人件費と人件費 以外に分け、人件費のみに教員の研究専従換算係 数を乗じた経費を他の経費と合計したものである。 2.1. 研究開発費の推移 HC6値と FTE 値の比較 大学グループ別の研究開発費を見る(図表 3)。 2001 年度と 2017 年度を比較して、FTE 値が増加し ているのは第 4 グループ(同期間で+11.8%)と第 1 グループ(同期間で+9.4%)のみである。FTE 値に おいて減少が著しいのは、その他グループ(同期間 で-17.1%)と第 3 グループ(同期間で-7.0%)である。 対して、HC 値は全てのグループにおいて増加して いるおり、HC 値と FTE 値の推移は異なることがわか る。 図 図表表 33 大大学学ググルルーーププ別別研研究究開開発発費費のの推推移移 0.27 0.30 0.33 0.32 0.28 0.26 0.62 0.70 0.61 0.50 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 20 11 20 12 20 13 20 14 20 15 20 16 20 17 兆 兆円円 年 年度度
((AA))FFTTEE研研究究開開発発費費
第1G 第2G 第3G 第4G その他 G 0.34 0.38 0.47 0.51 0.42 0.45 0.96 1.22 1.04 1.09 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 20 11 20 12 20 13 20 14 20 15 20 16 20 17 兆 兆円円 年 年度度 ((BB))HHCC研研究究開開発発費費 1G 2G 3G 4G その他 G 2.2. 学問分野別 FTE 研究開発費 学問分野別での FTE 研究開発費の割合を大学グ ループ別に見る(図表 4)。 2017 年度に注目すると、第 1、第 2 グループでは 工学の割合が、第 3、第 4 グループでは保健の割合 が最も大きい。その他グループは人文・社会科学の 割合が大きい点が特徴である。 2001 年度と比較して、保健の割合は第 2 グループ 6 HC(Head Count:頭数、実数)値:研究専従換算していない値。 を除いたいずれのグループにおいても増加している。 それに伴い、第 1 グループの主たる分野である工学 の割合、その他グループの主たる分野である人文・ 社会科学の割合が減少している。 図 図表表 44 学学問問分分野野別別 FFTTEE 研研究究開開発発費費のの割割合合 23 21 20 8 7 7 17 15 15 7 6 5 19 22 20 45 40 37 11 11 12 18 21 22 13 12 12 7 7 6 5 5 7 14 15 15 25 2523 44 39 35 27 33 34 27 2724 24 22 19 15 13 13 4 5 4 5 6 5 6 7 6 7 8 8 5 4 4 1 1 27 29 33 23 24 27 30 28 26 46 47 51 41 41 45 5 9 13 9 9 9 3 3 4 6 6 7 6 5 5 5 5 4 20 21 22 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他 G 年 年度度 その他 保健 農学 工学 理学 人文・社会 科学 2.3. 費目別 FTE 研究開発費 費目別の FTE 研究開発費を見ると(図表 5)、2001 年度と 2017 年度を比較すると、全ての大学グループ において、人件費の割合が減少している。これは研 究専従換算係数の変化の影響が大きい。このため、 人件費割合の減少は、研究専従換算係数の減少の 大きい論文数シェアが低いグループほど顕著である。 これとは逆に、その他の経費の割合は、論文数シェ アが高いグループほど大きく、その増加の度合いも 大きい。 図 図表表 55 費費目目別別 FFTTEE 研研究究開開発発費費のの割割合合 47 40 39 33 30 31 44 38 39 49 40 41 4941 38 51 45 44 10 11 10 17 15 12 12 11 10 14 17 15 911 10 6 6 5 18 17 16 1920 14 19 16 15 15 14 15 1818 19 17 16 17 23 30 34 27 3140 2333 35 2128 29 23 2832 24 3033 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他 G 年 年度度 その他の経 費 リース料 有形固定資 産購入費 原材料費 人件費 2.4. 負担源7別 FTE 研究開発費8(理工農学と保健) 負担源別の FTE 研究開発費を理工農学と保健に 注目して見ると(図表 6)、理工農学においては、第 4 グループを除いた全ての大学グループで、自己資金 7 負担源別 FTE 研究開発費は、HC 研究開発費を負担源別に区分し 構成比を算出した後、FTE 研究開発費に区分別の構成比を乗じるこ とで算出している。 8 科研費や補助金等、収入の名目を問わず、外部から受け入れた研 究開発費。
9の割合が 2001 年度から 2010 年度で大きく減少し、 2010 年度から 2017 年度では、ほぼ横ばいである。 保健においては、第 1、第 2 グループでは、3 時点 連続して自己資金の割合が減少し、自己資金以外 (外部資金)の割合が増加している。第 3 グループで は 2010 年度から 2017 年度にかけて、自己資金の割 合が増加し、外部資金の割合が減少している。第 4 グループでは、自己資金の割合が 3 時点で微増して おり、第 1、第 2 グループとは異なる様相を見せてい る。 図 図表表 66 負負担担源源別別 FFTTEE 研研究究開開発発費費のの割割合合 ((理理工工農農学学とと保保健健)) 85 73 71 75 56 56 82 67 66 87 76 75 88 81 75 93 88 88 15 27 29 25 44 44 18 33 34 13 24 25 12 19 25 7 12 12 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 2 00 1 2 01 0 2 01 7 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他G 年 年度度 ((AA))理理工工農農学学 外部資金 自己資金 83 77 78 65 4438 84 71 66 83 77 81 86 86 87 96 95 95 1723 22 35 56 62 16 29 34 1723 19 14 14 13 4 5 5 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 2001 2010 2017 2001 2010 2017 2001 2010 2017 2001 2010 2017 2001 2010 2017 2001 2010 2017 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他G 年 年度度 ((BB))保保健健 外部資金 自己資金 3. 研究専従換算した研究者(大学グループ別) ここでいう研究専従換算した研究者(FTE 研究者と 呼ぶ)とは、HC 研究者に研究専従換算係数を乗じた 数値をいう。教員、大学院博士課程の在籍者、医局 員・その他の研究員について、それぞれの研究専従 換算係数を算出し、FTE 研究者数を計測した。 3.1. 研究者数の推移 HC 値と FTE 値の比較 大学グループ別の研究者数を見る(図表 7)。2001 年度と 2017 年度を比較して、FTE 値が増加している のは第 1 グループ(同期間で+11.9%)と第 2 グルー プ(同期間で+8.6%)のみである。FTE 値において 減 少 が 著 し い の は 、 そ の 他 グ ル ー プ ( 同 期 間 で -19.5%)と第 3 グループ(同期間で-7.4%)である。 9 総研究開発費から外部受入研究開発費を除いた額。例えば、国立 大学では国から受け入れた運営費交付金及び施設整備補助金等や 私立大学の学生生徒等納付金収入等は自己資金に入る。 一方、HC 値は全てのグループにおいて増加して おり、HC 値と FTE 値の推移は異なることがわかる。 図 図表表 77 大大学学ググルルーーププ別別研研究究者者数数のの推推移移 2.2 2.4 2.9 3.1 2.3 2.1 4.1 4.0 2.3 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 20 07 20 08 20 09 20 10 20 11 20 12 20 13 20 14 20 15 20 16 20 17 万 万人人 年 年度度
((AA))FFTTEE研研究究者者数数
第1G 第2G 第3G 第4G その他 G 2.9 3.4 4.5 5.2 3.9 4.2 7.9 9.0 6.6 7.5 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 6.0 7.0 8.0 9.0 10.0 2 00 1 2 00 2 2 00 3 2 00 4 2 00 5 2 00 6 2 00 7 2 00 8 2 00 9 2 01 0 2 01 1 2 01 2 2 01 3 2 01 4 2 01 5 2 01 6 2 01 7 万 万人人 年 年度度 ((BB))HHCC研研究究者者数数 第1G 第2G 第3G 第4G その他 G 3.2. 業務区分別 FTE 研究者 研究者数の業務区分の割合を大学グループ別に 見ると(図表 8)、論文数シェアの高い大学グループ ほど、大学院博士課程の在籍者の割合が大きい傾 向にある。 2017 年度に注目すると、第1グループから第 3 グ ループまでが、教員より大学院博士課程の在籍者の 割合が大きくなっている。ただし、大学院博士課程の 在籍者の割合は、2001 年度から 2010 年度にかけて 増加したが、2010 年度から 2017 年度にかけてはほ ぼ、横ばいもしくは減少しているグループが多い。 医局員・その他の研究員の割合は、いずれの大学 グループでもが、増加している。 図 図表表 88 業業務務区区分分別別 FFTTEE 研研究究者者数数のの割割合合 55 48 46 32 30 30 3831 31 52 44 42 60 5451 8679 78 38 43 43 60 57 55 56 60 58 40 45 44 31 37 38 13 18 18 6 9 11 8 14 15 6 9 11 7 1114 9 1011 1 3 4 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 20 01 20 10 20 17 20 01 20 10 20 17 20 01 20 10 20 17 20 01 20 10 20 17 20 01 20 10 20 17 20 01 20 10 20 17 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他 G 年 年度度 医局員・その 他の研究員 大学院博士 課程の在籍 者 教員
3.3. 業務区分別 FTE 研究者(理工農学と保健) 理工農学と保健に注目し、研究者の業務区分の 割合を見ると(図表 9)、理工農学においては、教員 の割合は 2001 年度から 2010 年度にかけてすべての 大学グループで減少したが、2010 年度から 2017 年 度にかけては、ほぼ横ばいに推移した。 大学院博士課程の在籍者については、第 1 グル ープでは 3 時点ともに減少した。第 2、第 3 グループ では 2001 年度から 2010 年度にかけて増加した後、 2017 年度では減少した。第 4、その他グループでは 2001 年度から 2010 年度にかけて増加した後、2017 年度はほぼ横ばいに推移している。 また、医局員・その他の研究員については、3 時点 ともに増加しているグループが多い。 保健においては、教員の割合については、第 1 グ ループは 2001 年度から 2010 年にかけて微増し、 2017 年度で減少したが、他のグループの教員の割 合は 3 時点ともに減少し続けた。 大学院博士課程の在籍者の割合は、第 1 グルー プを除いたほとんどのグループで継続的に増加して いる。 また、医局員・その他の研究員の割合は、3 時点と もに増加している第 3 グループ、2001 年度から 2010 年度にかけて増加し、その後は横ばいに推移してい る第 1 グループ、2001 年度から 2010 年度にかけて 減少し、その後は横ばいに推移している第 2 グルー プなど変化が一律ではない。 図 図表表 99 業業務務区区分分別別 FFTTEE 研研究究者者数数のの割割合合 ((理理工工農農学学とと保保健健)) 51 42 42 35 31 31 3932 33 54 44 45 61 49 47 89 79 78 45 48 46 57 55 52 57 60 56 46 49 46 37 43 44 7 8 9 4 10 12 8 15 16 3 8 11 1 7 9 2 7 9 4 13 13 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他 年 年度度 ((AA))理理工工農農学学 医局員・そ の他の研 究員 大学院博 士課程の 在籍者 教員 48 45 41 31 34 30 34 29 26 44 38 35 58 5649 88 84 81 37 4043 57 48 52 49 57 59 424646 25 29 34 12 1417 15 15 16 1118 18 17 14 15 14 16 19 17 15 17 0 1 2 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 200 1 201 0 201 7 全体 第1G 第2G 第3G 第4G その他 年 年度度 ((BB))保保健健 医局員・そ の他の研 究員 大学院博 士課程の 在籍者 教員 4. まとめ 以下に、全体の状況をまとめる。 FTE 研究開発費及び FTE 研究者数は、研究専従 換算係数を考慮しない値(HC 値)とは異なり、2001 年 度から 2017 年度にかけて伸びてはいない。 FTE 研究開発費の学問問分野別割合は、多くの 大学グループにおいて保健の割合が増加している。 FTE 研究開発費の全体に占める人件費の割合は 減少しており、その度合いは論文数シェアの低い大 学グループの方が顕著である。その一方で、その他 の経費は増加しており、その度合いは論文数シェア の高い大学グループの方が顕著である。上記で述べ た違いは、研究専従換算係数即ち教員の研究時間 割合の減少に起因する。論文数シェアの低い大学グ ループでは、教員の研究時間割合の減少が大きく、 その結果として人件費割合の減少が顕著となる。そ の他の経費の額の増加は、どの大学グループでも生 じている。ただし、論文数シェアの高い大学グループ では人件費の額の減少が緩やかなため、割合で見る とその他の経費の増加が際立って見える。 FTE 研究開発費の負担源のバランスを見ると、理 工農学では、2001 年度から 2010 年度頃にかけて、 外部資金割合の増加、自己資金割合の減少が進ん だが、第 4 グループを除いて 2010 年度から 2017 年 度では外部資金と自己資金の割合に大きな変化は 見られなかった。保健では、論文数シェアの高いグ ループでは外部資金の割合が継続して増加している が、それ以外のグループでの外部資金の割合は、 2001 年度と 2017 年度を比較すると大きな変化は見ら れなかった。負担源のバランスは、大学グループ、学 問分野によっても異なっている。 FTE 研究者では、2001 年度から 2017 年度にかけ て、研究者に占める教員の割合が減少し、大学院博 士課程の在籍者の占める割合が増加している。FTE 値では第 1~第 3 グループまで、大学院博士課程の 在籍者の割合が教員より大きくなっている。 研究者数の業務区分バランスを理工農学と保健に ついて見ると、大学院博士課程の在籍者の割合は、 理工農学では、減少又は横ばいのグループが多い のに対して、保健では、ほとんどのグループで増加し ている。また、医局員・その他の研究員の割合は、理 工農学ではほとんどの大学グループで増加している が、保健での変化は一律ではない。 このように属性によって、研究費の学問分野、費目、 負担源のバランス、研究者の業務区分のバランスは 大学グループごとに異なっている。日本の研究活動 は、これらの総体として成り立っていることから、各属 性の特徴を踏まえ、ターゲットを絞った施策の展開が 必要であると言える。