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JAIST Repository: 研究開発の国際化と東アジアの研究開発能力((ホットイシュー) アジアのイノベーション・システム (5), 第20回年次学術大会講演要旨集II)

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JAIST Repository

https://dspace.jaist.ac.jp/

Title

研究開発の国際化と東アジアの研究開発能力((ホット

イシュー) アジアのイノベーション・システム (5),

第20回年次学術大会講演要旨集II)

Author(s)

林, 倬史

Citation

年次学術大会講演要旨集, 20: 805-808

Issue Date

2005-10-22

Type

Conference Paper

Text version

publisher

URL

http://hdl.handle.net/10119/6249

Rights

本著作物は研究・技術計画学会の許可のもとに掲載す

るものです。This material is posted here with

permission of the Japan Society for Science

Policy and Research Management.

(2)

2L0g

研究開発の国際化と 東アジアの研究開発能力

0

林 ィ 草丈 ( 正教大 ) 1.

本報告の目的

研究開発の国際化に

関する調査や

理論は、 1970

年代後半以降から

次第に出始め、 1980 年代、 そして 1990

年代を通して

多国籍企業論や

国際経営論の

分野において

ももはや無視し

得ない潮流となってきた

( 林 「 2OOn] 几 とりわけ、 1990

年代以降の

研究開発の国際化に 関する分析対象企業は

米国系企業のみならず、

主要多国籍企

業を擁する諸国の

企業へと拡大してきた。 こうした中で、

本報告の目的はまず

第一に、 Palel(1995)

が主張する

よう に、 「日

系多国籍企業の 海外研究開発拠点の

役割は Listen@g Post

的なもの」として

依然、

位置づけられ

ぅ るのかどうかを 検証すること。 そして第二に、 日系多国籍企業の

みならず日欧米エレクトロニクス

系 24

社の分析からこれら

多国籍企業の 海外研

開発活動において 東アジア諸国がどのような 位置を占めているのかを

吟味する ことに置かれている。 分析の結果、 まず第一に、 Petel( ㎎ 95) が指摘した点は、

日系エレクトロニクス

系 り

社の海外研究開発拠点は 米国を中心とする 諸国においてはもはや

Listening Post 的役割を終え、

重要な戦略的研究開発拠点の

役割を持ってきていること。 そ して第二に、

エレクトロニクス 系日欧米多国籍企業

24

社による研究開発の

国際化

はここ 20

数年間にわたって 一貫して増大傾向を

辿っているが、

米国特許および

米 国発行論文で 検証した限りにおいては、

東アジア諸国の

拠点はいまだ 重要な位置 を

占めるには至っていない

点であ る。 2.

データの設定

研究開発の国際化を 定量的に把握するための

分析手法として、

インプットの

側 面からと、

アウトブットの 側面からのアプローチが

有効であ

る。

前者は海外研究

開発拠点の数、

研究開発スタッフ

数、

海外拠点の研究開発費の

分析、 後者は主と

して海外研究開発拠点による 研究開発成果としての 科学技術論文や 出願特許の分

析からの

ブローチであ

る。

本報告は後者からのアプローチに

依拠している。 使 用

したデータベー

スは、

科学技術論文に 関しては科学技術振興事業団

( J S T ) の J0lS,

および特許に

関しては

STN 所収の USPATFUL であ る。 ここでは、

科学技術

論文、

特許ともに米国発行に

限定している。

検索対象とした

発行年は、 特許が 1980 年、 85 年 、 90 年、 95 年、 2000

年および

2004

午であ

る。

科学技術論文に

関しては

デ一

タの 関係上、 1980

年の代わりに

1981 年を対象とし、

その他の午は

85 年、 90 年、 95 年、 2000 年であ る。 検索対象企業は、

日系企業は

S0NY 、 日立製作所、 三 菱 電機、 東芝、 富士通、 シャープ、 NEC 、 キヤノン、 松下電器、 リコー、

セイコー・

(3)

Instrument, M otorola, XEROX, Hewlett Packard 、 以上 7 社。 EU

系企業は

SIEM ENS

ERlCSSoN 、 THOM SON 、 NOKIA 、 PhiIips 、

以上

5 社、

総計

24

社であ

る。

3. 日系エレク

トロエクス系

12

社による研究開発の

国際化

3-1.

米国特許でみた 研究開発の国際化

表 1 は、

これら対象り 社が各検索対象年に 米国で取得した 特許件数を開発国別

分類したものであ

る。 同表 に示されているごとく、 これら日系 り

社が米国で取

得した特許件数に 占める海外開発特許件数の

比率は、 1980 年代が 1%

台であ

った のに対し、 2000

年以降は

5% 台に上昇している。 しかしながら、 米系 7 社と RU 系 5

社の同比率が

2000 年に 14% と 45% であ ったのに比べると、 日系 り

社の研究

開発の国際化はいまだ

低水準であ ると言わざるを 得ない。 したがって、 この点に おいては、

P.Patel

が指摘するごとく、

日系多国籍企業による 海外研究開発活動は

末だ低水準であ

り、 「海覚 R&D

拠点もⅡ

stsening Post

的役割を果たしているに

ぎない」と指摘されても 否定し得ない。 しかしながら、 表 Ⅰで確認できるよ う に、

海外 R&D

拠点が開発した

2000

年以降の米国特許の

絶対数は 1,000

件前後にまで

増大している。 このことは、 海外 R&D

拠点の役割が

1980 年代、 90

年代とは質的

に変化してきたことを

反映していると 言える。 特に、

米国および英国拠点による

開発特許がそれぞれ

700 件と 川 0

件を超えるまでに 至っていることは

単なる、

Ⅱ sterl ㎞ g Posl

的役割から戦略的

R&D

拠点としてのミッションを 有してきている

ことを意味しているといえる。 4. エレク

トロニクス系多国籍企業の 米国特許と科学技術論文にみる

東アジアの

位置 4-1.

米国特許にみる 東アジアの位置

日系 り 社、 米系 7 社が 2004

午に米国で取得した

特許件数のうち、

東アジア諸

国で開発された

特許件数の合計は、 それぞれ 36 件、 78 件にすぎない。 またこれ

らの東アジア

開発特許件数が 海外開発特許件数に

占める比率もそれぞれ、 3.3% 、 3.5% にすぎない。

そのなかでは

中国がそれぞれⅡ

件と 42

件と急速に台頭し

、 東

アジア諸国開発に

占める比率も

31% と 54% に上昇している。 4-2.

科学技術論文にみる 東アジアの位置

ここでは、 日系 9 社に所属する

研究者名によって

2,000

年に米国で刊行された

論文のうち、

著者所属機関国籍が 東アジア諸国の

論文数を見て 、

<

9

社による

同論文数は 374 本であ ったが、

そのうち所属機関国籍が 東アジア諸国の

論文教 が 18 本で 4.8% であ ったが、 将来由りには

急速に増大する

可能性を有している。 5

研究開発活動のグローバル

化と Meta-Nationa@ 化

分析対象の日欧米エレクトロニクス 系多国籍企業

22

社に認可された

米国特許、

およびこれら

企業名の米国発表論文で

検証してみる

明らかなトレンドが

見出

(4)

される。 1980 年、 90 年そして 2000

年を比較してみると

( チャート ェ 参照 八 これ

らの研究開発成果に 直接的に加わった 研究・開発者が 所属した機関の 国籍数は増

大傾向を示してきた。 表 1 に示されている 日系

12

社の米国特許技術の

発明者国籍 数は、 1980 年の 6

カ国から

2004

年には

25 カ国にまで増大してきている。 このこ

とは、 研究開発に必要な 研究機関や人材との 共同研究のネットワークの 形成は次

第に国籍に関係なく 志向されっ っ あ り

(Doz

et

al

り 0 ㎝ ] 八 その結果、 研究開発の グローバル化も

同時進行しつつあ

るように思われる。 口 ] 林

悼史 (2001)

「研究開発国際化論の

系譜」

『剣術経営論集』

Vol. 26, No. l, PP. 63 一 76 [2] 一一一一一一一一 (2001)

「多国籍企業の

研究開発のグローバル

化と ネ、 トワー 化」

『東京経大学会誌』

223 号、 PP. l1-39.

[3] Doz, ハ Ⅰ, Santos,J., and W iIIiamson,P.(2001), Fro 脚 Glo ゐ aI ro Meta れ ofmo れ ㎡,

Harvard@ Bisiness@ School@ Press , Boston

[4]@ Patel , P , (l@995) , Localized@ Production@ of@ Technology@ for@ Global@ Markets , C 口 m ゐパガ ge ノ oMr れ 07 0 Ⅰ Eco れ o 灼 icJ, Vol Ⅱ g, No Ⅱ, PP Ⅱ 4 ト 153

[5]@ Patel , P ・ and@ Pavitt , K ・ (@1991) , Large@ Firms@ in@ the@ Production@ of@ the@ World , s

TechnoIogy: An lmportant Case of"Non-GlobaIization", Journar o/f れ ter れ atio れ刀

みぬ ㎞ ess Studies, Fifst Quarter, PP.I-21 .

[6] Serapio,M . and Hayashi,T.(co.eds)(2004), 7%ter れ atio れ alizatio れ o/ Researc ん 0% ィ

Develn タ瑠 e れ 「, 臼れノア カ e E 珂 erge れ ce o/ Glo み復 Ⅰ i? 捜 D Ⅳ etwor ん Ⅰ, ELESEVIER, London

y 二 @0575X-0 ・ 3711

0 2 4 6 8 10 12 14 16 Charti

Number@of@Nationalities@(US@Patent)

(5)

表 Ⅰ 日系

12

社の米国特許で 見た海外研究開発件数と

比率 (

米国特許件数

) I 80 85 I 90 I 95 I 2000 I 2004 I AL I 0 0 I 0 I 0 I 0 I AT I 0 0 I 0 I 0 I 2 I AU l Ⅰ 00 乱皿 ㏄㎝ ぴ DE I 1 DK I 0 照騰 m ⑪Ⅸ 21(2. 何 %) 65(5.8 円 句 13(15.29%)@ 14(5.22%)@ 98(14.65%)@ 105(9.48%) 正 I 0

0 l Tl 1 3 l- 1 1 0 1 正 I 0 0 I 0 I 0 I 0 I IT I 0 3 I 2 I 0 I 2w ㏍℡Ⅶ℡ 18(1.62%) NL I 0 1 I 2 I 0 I NZ I 0 0 I 0 I 0 I 0 I SE I 1 0 I 0 I 0 I SG SK SY TH TW TR UR us 16(80.0%) "T ゴ zw Total 20 海外開発比率

東 アンプ諸国 特許発明者国籍 数

0 1 @0 0 10 0 1 正 0 1 0 I 0 I 0 I 34(75.6%)@ 54(63.5%)@ 219(81.7%)@ 669(78.3%)@ 792(71.5%) 45 85 268 855 1108(100.0) Ⅰ・ 07 ワろ 1.]8 が。

5.7 羽 る

祇 4.70%) 12(4.48%) 1 化 1.M%) 3%3.25%0) Ⅰ 4 23 25 Source: USPATFUL

より算出

表  Ⅰ  日系  12  社の米国特許で 見た海外研究開発件数と  比率  (  米国特許件数  ) 

参照

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