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琉球列島の染織について (第3報)

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Academic year: 2021

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琉球列島の染織について (第3報)

著者

小林 孝子

雑誌名

鹿児島大学教育学部研究紀要. 自然科学編

17

ページ

96-102

別言語のタイトル

Dyeing and Weaving in the Rhyukyus (3)

(2)

96

琉球列島の染織につV・て 第3報

小  林  孝  子

Dyeing and Weaving in the Rhyukyus (3)

Takako KOBAYASHI I.は  し  が  き 琉球列島において製作される染織は,その南方的自然環境と同様に鮮やかで美しい。その輝くよ うな色彩調和の特色をはあくするため.近年私は琉球列島の染織について調査をすすめている。す でに第1報1) ・第2報2)で沖縄の梁に使用された色彩の色葉上の分布について,またそれらの色彩の 面積について報告したが,さらに今回は琉球の織の色彩について第1報と同様の調査をしたので, その結果を報告する。 なお今回は琉球王家御用の縞や緋の文様見本である御絵図の色彩について調査した。 II.調  査  方  法

御絵図の縞・緋・格子(写真参照)の10種について,第1報1)と同じく Color Harmony ma・

nualを用いて測定した。 III.調  査  結  果 表1は10種の資料についての色彩-色相・明度・彩度-を一覧に表示したものである。 表2は多色配色(No. 1-No. 6)の色彩-色相・明度・彩度-を表示したものである。図1 -1は色相を,図1-2は明度・彩度を図示したものである。 表2および図1によれば,多色配色の色相は7に集る赤が多くついで3, 21, 14の順である。明 度・彩度は青色系はne, lcの中明色・濁色が多く,赤色系はla. pcに集り純色に近い酒色が多い。 表3は類似色配色および黒白配色(No. 7-No. 10)の色彩-色相・明度・彩度-を表示した もので奉る。図2-1は色相を,図2-2は明度・彩度を図示したものである。表3および図2に よれば,類似色配色の色相は131/2-21であり,類似色・黒白配色の明度・彩度は中明色・濁色と b・mである。 IV.あ  と  が  き 以上.御絵図の縞・雛・格子に使用された色彩の色葉上の分布について報告したが,次報ではこ の色彩の面積について報告したい。なお今後,調査資料の範囲をひろめ,同様の調査を継続してい

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102 琉球列島の染織について 第3報 きたいと思う。 参 考 文 献 1)小林孝子:琉球列島の染織について 第1報:研究紀要, 15. 130,鹿児島大学教育学部(昭38, 1963) 2)小林孝子:琉球列島の染織について 第2報:研究紀要, 16, 34,鹿児島大学教育学部(昭39, 1964) SnHumⅣ

This is a study on the distribution of color used in weavlng in the Rhyukyus determined by the color scale.

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