第39回群馬放射線腫瘍研究会抄録
日 時:平成 20年 9 月 27日 (土)
場 所:群馬大学医学部附属病院 臨床大講堂
大会長:加藤 真吾 (放射線 合研究所 重粒子医科学センター)
一般演題 >
座長 江原 威(群馬大院・医・腫瘍放射線学)
1.子宮癌肉腫に対する放射線治療効果の検討
大久保 悠,加藤 真吾,清原 浩樹
(放医研 重粒子医科学センター病院)
田巻 倫明,大野 達也
(群馬大学重粒子医学研究センター)
【目 的】 子宮癌肉腫は稀な疾患であり, 照射効果につ
いては不明な点が多い. 今回, 当施設で放射線治療を
行った子宮癌肉腫を 3症例経験したので, その治療効果
について報告する. 【症例1】 62歳, 術後膣断端部再
発 (3cm径),リンパ節転移.膣断端部に全骨盤照射50.6Gy
(30.6Gy以降は中央遮 )+腔内照射 24Gy, リンパ節に
10Gy追加照射. 照射直後に腫瘍は著明に縮小した. 【症
例2】 64歳, 術後膣壁転移 (2cm径). 全骨盤照射 50Gy
(30Gy以降は中央遮 )+腔内照射 24Gy. 腫瘍は緩徐に
縮小し 4ヵ月後にほぼ消失した. 【症例3】 68歳, 化療
無効な局所病変 (10cm径). 姑息的に外照射 50Gy. 腫瘍
は 4ヵ月後に急激に 縮 小 し, 7ヶ月 後 に ほ ぼ 消 失 し た.
【結 語】 今回の 3症例では放射線反応性に大きな違い
が見られたが, いずれも照射部位の制御は得られた.
2.神経膠芽腫に対するテモゾロマイド併用放射線治療
における一時的な腫瘍の増大に関する検討
若月 優,鈴木 義行,佐藤 友美
中野 隆 (群馬大院・医・腫瘍放射線学)
石内 勝吾
(群馬大医・附属病院・脳神経外科)
【背 景】 神経膠芽腫に対してテモゾロマイド (TMZ)
併用の放射線治療時に, 一時的に腫瘍が増大する現象
(偽増大) が知られている. そこで当院での本治療におけ
る照射中の腫瘍の大きさの変化について検討した. 【対
象・方法】 当院にて TMZ 併用放射線治療が行われた悪
性神経膠腫 27例 (男性 : 11例, 女性 16例) を対象に,
MRI の T1造影画像による腫瘍領域を照射開始前, 3週
時, 終了時, 1ヵ月後に測定し, 腫瘍の大きさの変化を解
析した. 【結 果】 27例中 9 例 (33.3%) に放射線治療
終了までに腫瘍の増大が認められた. そのまま腫瘍が増
大し続けた症例は 2例のみであり, 7例 (26%) は偽増大
と えられた. 7例の平 増大率は 50%, 中央値 55%
(10-92%) であった. 【結 語】 神経膠芽腫に対する
TMZ 併用放射線治療において, 放射線治療中に腫瘍が
偽増大する症例を認め, 局所制御の判定には注意を要す
ることが示唆された.
3.局 所 進 行 非 小 細 胞 肺 癌 に 対 す る TS-1/CDDP/
Radiation 併用療法 Phase / 試験
吉田 大作,江原 威,河村 英将
石川 仁,櫻井 英幸,中野 隆
(群馬大院・医・腫瘍放射線学)
解良 恭一,砂長 則明(群馬大医・附属病
院・呼吸器・アレルギー内科⑴)
須賀 達男,原 一郎(群馬大医・附属病
院・呼吸器・アレルギー内科⑵)
【目 的】
切除不能局所進行非小細胞肺癌に対するTS-1/CDDP併用療法と放射線治療の同時併用療法が可能
かどうかを確認するために, 抗癌剤投与 2コースにおけ
る TS-1の最大耐用量 (MTD) 及び推奨用量 (RD) を推
定するとともに, 本療法の有効性および安全性を検討す
る. 【対象と方法】 治療は同時併用にて胸部放射線治
療を 1日 1回 2Gy計 60Gy施行. 化学療法は TS-1 (各レ
ベルの投与量) 2週投与, 1週休薬にて, CDDP40mg/m
を day1, 8に投与する投与スケジューを 1コースとする.
TS-1の投与計画は以下の如くである : level 0, 50; leve
l1, 60; level 2, 70; level 3, 80 (mg/m /日). 【結 果】
10症例が適格. 全症例が 60Gyの胸部放射線治療が施行,
7症例 (70%)が 4コースの化学療法を受けた.Level 1に
おいて, 2/3の症例が 10日間を超える CDDP投与期間
の 長となり, 投与制限毒性 (DLT) と えられた.
Grade4の好中球減少と Grade 3の発熱を各 1症例ずつ
認めた. Grade 3以上の食道炎, 肺障害は認めず, 非血液
毒性は 軽 度 で あった. Level 0に お い て 2/7の 症 例 が
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Kitakanto Med J
2009;59:71∼74