運動場表土の塩類滲透と残留について
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(2) . . 第i5巻. 昭和39年7月. 北海道学芸大学紀要 (第2部C). 第1号. 運動場表土 の 塩類穆透と残留につ いて 波. 滝. 羽. 武. 根. 男. 忠. 北海道学芸大学札幌分校体育研究室 face idue of salt ion and Res on the Saturat s in the Sur l of the play Ground Soi by HANE Takeshi TAKINAM1 , Tadao i Phys ion Reaearch lnst tute i caI Educat , ivers Sapー l lty くugei U. )oro Branch, Hold(aido Gal. l. 言. 緒. 196 2) 滝波はさきに運動場の表層安定に関 して硬化速度や 透水時間な どの室内実験( , 塩混合後の 196 2) 報告したが, その研究過程で幾つかの問題点をみい だした. その一つ 塩保持期間について (. に塩添加 した場合, 降雨時に残留値が減少 し, 晴天になれば増加する現象があ っ た. 本稿ではその現象を確かめるために塩添加後の 変化をまず自然条件との関係を基底と して, 塩添. 加後24時間変 化, 1ヵ月間の変動をとりあげ, 次に層別塩含有量の状態, 塩含有量と硬さの関係, 塩残留と効果という項目で調 査測定 した結果につい て報告する.. 実験区 の構 造, 土質と測 定 方法. 甑. 1 . 実験区の構造と土質 2年 本実験に使用 した札幌市立円山庭球場の構造断面は第1図の通りである, この庭球場は, 195. の 国 民 体 育 大 会 の 時 に 作 成 さ れ た もの であ る が, 毎 年. 春先楓起 し 迫土して整備しているが, 作成以来基礎故 修工事をしていないので, 表層の 粒度構成に変化を起 し, お そ らく は シ ル ト以 下 が 流 失, ま た は 水 と と も に 土. 中に移動 して, シソダ【層 雲 採 石 殿こまで沈下混合し ていると思わネ% . じれは排水が年々悪くな っている 効 け 佳察される.. 土 質 試 験 の 結 果 は 次 の 通 り で あ る.. 径. 割. 合. 分. 類. 2 ,oomm 以上. %. 最 大粒 径. 60%怪. 膜 20 ,oomm. 0 ,80mm. 0 }0 ,42( ,074 18 .28. 35 ,01. 粗. . て 券≧》¥”づ÷. 割 り栗 石 伽. 焔 雑ミメ燐物 髪轡. 第1図 実験区構造断面図. 2 〕0 .42 .00{. 19 ,99. 層5m. o シ ンダ一層- c m. っ 「 リ 港 三更 G バ. 第1表 粒 度 試 験 結 果 粒. 表. ・ . ′,, . ,“ 、 .. . ′ , 、 .・ ′. .・.一 .- ー ,. 砂. 細. 砂. 0 )0 ,005 0 ,005^)0 ,001 .074(. ツ ノレ. ト. lo% 径 0 .007mm (数値は乾燥土にたいする重量百分率). (30). 9 ,00. 17 ,72. 粘. 土. 0 1以下 ,00 3 ,22 コ ロ イ ド.
(3) . . 羽 根 忠. 武. 滝 波. 男. 23%、 24%, 遠心含水当量 16‘ 42%, 塑性限 界 30 53%, 液性限界 44 90 , 比重 2 . . . , 風乾含水比 7 99%, 突固め最適含水比 19 .. ①…円“ ー庭球学 ②-シルト費粘土 ⑤ ③“砂 質 粘 土 ④ ①“砂質ローム ⑤…砂 壕 ⑥ …砂 - … - - ” ----m - --- - -- - - - - - - … - - - ---- 一- --罰------- 0%径 o %径6 …l ③. ぬ 0 0 o 5 ,. 1 0 0 , 粘土. ◎. 細. シルト. 1 0 o 2 キ .. 0 - o J , . 0 o 5 . ‐ . 字 34. 1. . . 第2図 粒 径 加 積 曲 線 2 .. 測. 定. 方. 法. 場所……札幌市立円山総合運動場庭球場 測 定 期 間 … …1963年8 月12日 ~1963年 9 月12日. 実験区の測定場 所……3図の通り ( ) 塩散布の方法 1 塩の散布は第2表の 通りである. 第2表 塩 散 布 条 ト. 悶 塩の種類. /m2 g. 件. 1塩 総 量i塩 の 状 態1溶 液 量. % 濃 度1散布回数 散布面積. X 8 i 輩1 三 i 選ぼ馨E 7 ; XE1 さ 豊後1醤 ; :. 子 168・ 1 168, 言. 1 1 Mgc 0時, 終了11時. 水溶液はできるだけ均一に散布するた 2 散布1 2 散 布9 時, 終 了10時, Cac. めに2回に分け て じょうろで半量散布後, 表面かねば らなくなってか ら, 残り半量を散布 したので 約1時間のずれが生 じた, ◎. 測定方法. ⑥ 24時間変化は5時間間隔に, ⑩ 24時間以後は2週日まで2日間隔, ◎ 2週以後は3日間 隔で行なっ た. しか し, 庭球場の使用状況や 降雨などのために一定間隔測定日や測定時刻に 若干の ずれがでた.. ①試料採取. 試料は ,第3回の場所で層別 (表面か ら lcm づ つ 5 層) 約 30g×5 の 土 を 採取 した. ②含水比は採取後直ちに J工S A 1203 で 行 な っ た.. ③塩含有量測定. 塩含有量測定は, .乾燥土 5g を モ ー ア 法 で 滴 定 し mg/g で表 した.. ④硬さ測定. 20inch2 の ニ ー ドル ポイ ン トを 使用 して 第 3 図 の ① ~ ⑥ で プ ロ ク タ ー ニ ー ドル 貫 入 抵 抗 器 1 /.
(4) . . 運動場表土の塩類穆透と残留について 1 ヵ 所 3 回 測 定 して, そ の 平・均 を ポ ン ド単 位 で表 した, の ( ( の b \ ノ b. ① ④ ⑩ / ′ ′ ′. や/. ,,. ② ‘. ⑧ 8 2 3一お 8 2 3 . ・. d嚢 ,. a a一一一③ a. \. !\. \② ⑥ ・一64 触伽 ,0m⑦. ④. b ⑤. ⑦. / \. 、 、\\ 』 9 -「 m〆--- .8. ′. 、、 ‐ ‐ --‐ 1 4m一---〆′ (堆C 1 2区i. ①~⑨” ・硬 さ Ca C 1 L 6 a ) }…±採取 2区)‘ .i. 第3図 実 験 区 見 取 図. 皿. 結 果 と 考 察. 1 . 塩の溝透と自然条件の関係 塩の穆透は, 塩の形態, 量, 散布方法などによって異なるが, 塩散布後の惨 透や残留状態は運動 場の土質や構造 ばかりでなく, 気象条件が大きく影響すると考えて含水比, 降雨量, 温度, 湿度な どの項目をあげ, それをみるために塩散布後の24時間変化, な らびに1カ月間の変化に分け, それ らの事実の上に立っ て総括的な塩の移動を考察する. ) 塩散布後24時間内変化 ( 1. 塩散布後24時間内表層 5cm の平均塩穆透変化は,第4図の通りである. l 一一一一一h C I g .鴎室含有量 - ---…C C も回賃含有屋 a 医硬さ 一・一. -砲C 1 z - ‐ ” ‐一 . ” 一C ‐ C c 1 l 区 区覆 硬さ a z 一一4ーC C i 区含水比 a z 一}む一 温 度 変 化 『一一 湿 度 変化. 雫 節 1 5. 届 ー 3. r 2 度 さ 1 ”01. ;. /. 警学理唖轡 平均 に上る ノ. ドミ. ノ ノ ノ ′、、、、 ′ ′ ′ 、、、 ノ. 、 、 、 、 、. i o of o. 91 0” 2. 5i 干 6. 2 02 1. ー2 3 1 月日時. 67. ー 11 2. 第4図 塩穆透と自然条件との関係 (24時間内変化).
(5) . 滝 波. 羽 根 忠 男. 武. 塩の水溶液が散布後, 直ちに5cm 以上穆透する事は,196 6% 横低 3年の室内実験で, 含水比18 . 3kg で 2c 5cm, 深さ 3cm まで瞬間的に惨透していた事か ら, 本 c 水溶液を添加 した場合, 直径 2 ,. 実験では短時間内に水溶液が 5c cm 以上に惨透するという見込みをもっ たが, 結果は第3表の如く,. Z am. 散布前の含水比測定において五層目がともに20 8%, 塩含有量omg であ っ た の が (Mgc1 21 ,. 1 1 o mg 9 5%, ) 散布直後に五層目が Mgc1 8%, 2 , 2 区 が11時, 27 , . 2区 a 2 区 が10時,35 , Cac ,m,10 , Cac 2 mg 0 .. の値を示 したので塩は散布直後に水分とともに表層下部まで惨透するといえる.. 表層 5cm の塩含有量は, 塩散布に 時間的ずれはあるが 散布直後に単位面積当り散布量の少ない 1 Cac しれ 2 の方が僅少ながら多い結果がでたが, これは試料採取の際, 個数不足が不備が原因かも・ ない. (表5参照) 塩散布後の塩含有量は, 第5表をみれ 1 ば 五層 平 均 Mgc 2 区 では, 5 時 間 後 の12. O 晋2. 8 mg 日15時 で 12 , ,10時 間 後 の12日 20 時 5 mg り, Cac1 , 2 区 は 5 時 間 後 12 , 10 時 4 mg o mg と な っ 間 後 10 , . , 15時 間 後 13. 第3 0. ており, ともに塩散布後時間経過ととも 5時間を経 に, 次第に減少しているが, 1 る, ここで塩散布後24時 間 後 に お いて. 1 Cac 2区 が 3mg 多く な っ て い る こ と に 注. 目する必要がある. 含水比変化は, 第3表, 第5図の通り. --.一・一.- - --一・一・ 一CME. . 4 mg であ o mg には 9 . , , 15 時 間 後 に 11. 過 した頃か ら増加始める傾向をみせてい. ーーーーMg C I な区含泳はヒ ↑ i ヒ ・ ----CaC 2区含k ー・一遠心含水当量( CME). 第3 0. ー ′′ヂー--------------------------. o 冒2 両. 水. 一一--.一.--- --- 一--・一CME. % 4 0 0 …3. ー ーー-----------. ーー- --ー ′′ -------. .-.一 --- ---・ CME -. . であ る.. これによれば, 塩散布前の含水比に多 少の差があっ ても散布水溶液量が同じで あったにもかかわ らず, 表層五層の平均 含水比は,24時間を通じて常にM gc1 2区 は. 0 第3 四 ′---------------ーー------------- ′ 0 層2 目 . ----1桶-軸‐脚‐唖,一,醐 繍 E. Cac1 2 区よりも多い,. 1 第1層目は, 塩散布直後 Mgc 3 . 2区 31. 1 %, Cac 4% で 両 者 に9 9% の 差 が 2 区 21 . .. あるが, その後は比較的差がすくない. 一方第2層目以下は, 時間変化はすくな. 1 いが常に Mgc1 2 区 が Cac 2 区よ り も 多. い. この事か ら両者の含水比の差は, 第 2層目以下の差にあるといえよう,. 0 第3 五 0 層2 . - -- --- - ------- --ー - ‘′ ÷-. ・一・間”---・一・一・一--,一,=,欄cME 9ー of l 8. 1 51 S. 02 1 2. 12 3 1. 67. 月日時. 第5図 塩散布後含水比変化(層別). (33).
(6) . 運動場表土の塩類穆透と残留について 第3表. 塩. 月. 塩 n 化 n マ グ n ネ n シウム 区. 日. 時. x 1 U っ1 ム ▲9 x 」 U 0 (1 ソ1 ム x 一 U 15 っ1 ム ー x 1 U 2 0 ^ 1ア▲ ム. 第1層目. 第2層目. 第3層目. 第4層目. 第5層目. 13 .0% 31 ,3. 17 ,6% 29 .7. 18 ,3% 27 ,3. 20 ,8%. 20 .8% 35 .8. 24 ,8. 24 ,8. 28 ,7. 19 ,5. 18 ,6 23 ,5 n x 1 U リT )f 6 i ー 22 .4 リテ 、ー 1 ノ4 n x ‘ U. 塩化. 8 8. カ 8 ル シ 8 ウム 区 8 8. 層別含水比変化. 」っ 1 9 t ^ ふ ・ 16 ,3 」つ . ん 十 員 ▲ 21 ,4 .つ f ん ← 16 17 ,3 2 1 1n 1ア▲ ム 18 ,7 ′リ . 、◆ 2 ノ▲ 24 ,5 7▲ -リ l )i 19 ,3. 25 ,8. 28 ,2. 29 .5. 31 ,6 28 ,7. 34 ,O 34 ,2. 32 ,2. 5層平均 1 8 ,2% 30 ,7 27 ,8. 26 ,2 28 ,O. 27 ,4. 28 ,2. 27 ,2. 27 ,8. 28 ,7. 32 .9. 27 ,8. 18 .3. 21 .2 23 .I. 22 ,2 23 .9. 20 .8 27 .5. i9 .7. 26 .5. 27 ,7. 23 .2 24 ,I. 27 ,4. 24 ,2. 23 ,I 21 ,5 23 .I 20 .2 23 .7. 22 .2 24 ,6. 24 .I 24 ,I. 23 ,9 24 ,9 26 .5. 26 .2 27 ,3. 23 .8. 24 ,2. ( ) 塩散布後1ヵ月内経過途次の変化 2 塩散布後1ヵ月以内の変化は第6図にしめ した.. 蹴 話 唖 蝕 “ 川 筋. 硬 さ ←. 4 31. 棚班. 61 1 m 89 98. 07 1. 胴 騰胴 含 有量 1 --胡ー的 C ; z囚蔓 有星 1 区塩含 C ----ca 3 1 - -鱈 C 区硬 さ - - - ; 2. 1 43 脱 1 61. 1 c a 2騒賜 灘種G. o- 11 2 1 今 2 3 4 5 6 7 8 9i 62 72 8 2 93 O3 42 22 32 52 81 92 o2 12 61 71 41 2日 1 3」 5f 1 8月 月日. 第6図 塩惨透と自然条件との関係 (塩散布後1ヶ月以上変化) 1 2日 経 過 し た9月 31 塩の残留値は, 一般に1緯雨後激減し, 晴天になれば漸増する. 塩散布 後2 ‐ 6%台まで減少し 9mm) の測定では, 塩散布直後に比して Mgc1 峰雨量 7 (9月 2 E I I 22 219%, Cac1 . た. また20%台まで減少 した事が両区ともに1ヵ月以内に4回あ った. 晴天になると1ヵ月後の9 1 1 ) もの値をしめすように極めて自然条件の影響を )69% (Ca 月12日でも塩含有量の75% (Mgc c 2 2. 受けている事がうかがわれる, この現象は, 前報の残留値に比すと, 残留値は高いが現象は似ている. 残留値が高いのは掘起し などの条件差にあるかも知れない. ともかく, 降雨後に塩含有量が激減するのは, 降雨量と関係し,. 多量の水は土中の塩濃度をぅすめ, 水の惨透排水とともに減少したものと考え られる, Lかし晴天 (34).
(7) . 滝 波. 武. 羽 根 忠 男. になれば, 再び相当量の塩が表層 で測定できるのは, 塩は, 一時1隆雨と同時に惨透しても, 運動場 構造や, 粒度と関係して一度に排除されないで, ーたん下層のあるところまでい って定着し, 自然. 条件との相互作用 により, 塩が水とともに土中を移動するのでないかと考えられる, 第4表 8月, 9月 の気象状況 (気象台調べ) 8. 月. 最高気温 ℃ 最低気温 ℃ 平均気温 ℃ 最高湿度 % 最低湿度 % 平均湿度 %. 降 雨 量徹 履 8. 月. 最高気温 ℃ 最低気温 ℃ 平均気温 oC 最高湿度 % 最低湿度 % 平均湿度 %. 降 雨 量撰 m 9. 月. 最高気温 oC 最低気温 ℃ 平均気温 ℃ 最高湿度 % 最低湿度 % 平均湿度 % 降 雨 量 m履. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. lo. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 28 .I 28 ,2 24 ,2 21 O 2 0 4 1 2 , , ,O 21 9 2 2 2 1 8 , , .5 99 96 96. 26 ,2 27 ,2 27 .8 20 3 2 0 3 2 0 , , ,3 2 22 2 2 7 2 3 . , ,7 96 95 92. 92. 94. 98. 96. 67. 62. 81. 71. 70. 61. 61. 61. 58. 61. 68. 78. 67. 93. 89. 92. 89. 86. 77. 76. 79. 81. 83. 87. 92. 87. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 2 ,O 22 ,I 17. 18. 0 ,7 19. 27 ,6 27 ,5 29 ,7 19 6 0 6 1 2 9 , , ,2 I 23 4 2 3 2 3 , , ,9 89 92 95. 20 ,4 21 ,O 23 .2 22 ,O 22 .O 17 1 6 I 8 1 5 3 1 8 3 1 7 ‘ , . , ,8 18 9 2 1 2 1 3 1 9 9 ,2 18 , , , ,4 95 94 91 95 93. 24 ,5 .3 25 18 1 9 8 ,2 , 20 2 0 8 , ,6 93 95. 26 ,3 26 .6 18 1 6 O . ,5 21 4 2 1 . .5 93 93. 78. 65. 64. 82. 79. 75. 72. 63. 92. 79. 78. 90. 89. 87. 91. 1 ,3. 1 ,3. 1 1 1 2. 0 .2 3. 7 ,2 4. 0 ,2 5. 0 6. 0 ,6 7. 24 ,6 26 ,2 27 .5 4 1 1 21 2 2 2 ,3 , . 22 8 2 2 6 2 2 , . .6. 29 .5 21 .6. 24 .2. 4 ,5 13 .3 4 ,7 27. 28. 29. 30. 31. 25 ,I 24 ,5 26 .I 21 .5 16 O 1 5 O 1 3 7 1 9 , , , .3 20 O 1 9 O 1 2 0 7 9 . , , ,9 93 92 95 90. 21 ,5 22 ,3 18 7 8 1 . , 19 ,8 18 , 91. 94. 53. 64. 63. 59. 74. 74. 70. 80. 77. 79. 82. 80. 83. 85. 87. 0. 0. 0. 8. 9. lo. 4 ,6 0 ,2 1 .3 8 ,8 0 , 11. 12. 13. 14. 15. 25 ,5 21 ,7 27 .7 15 1 1 4 4 3 3 , . .8 1 20 9 9 3 2 0 . , .8 96 96 93. 22 .6 25 ,I 26 .4 20 ,6 17 0 1 1 l 1 1 3 6 8 , . , .5 18 4 1 1 9 9 2 0 I 7 , . , .2 91 93 93 87. 22 ,8 25 ,9 .5 24 I 1 lo 8 O 1 , , ,4 1 15 7 6 6 1 8 , , ,8 88 95 95. 87. 88. 93. 92. 60. 67. 36. 59. 46. 42. 68. 37. 36. 42. 46. 34. 48. 44. 44. 80. 90. 64. 71. 73. 74. 79. 71. 65. 69. 63. 64. 74. 71. 71. 0. 0. 0. 0. 0. 7 ,9. 0 ,7. 1 ,5 6 ,9. 1 .4. 6 ,9. 23 .7 21 .3 19 ,I 19 ,5 21 ,5 15 3 O 4 1 8 2 7 5 6 , . , , .I 18 3 1 6 I 1 2 9 1 3 2 1 4 , . , . ,7. 1 .4 4 ,O 0. 93. 20 ,9. ( ) 塩含有量変化と塩の移動 3 前項で自然条件の変化とともに塩の移動が 起るのではないかと考えたので, ここでは塩含有量が 再び増加した時の諸条件を考察してみた, 一般に土中水の移動は, 温度変化に, 伴ない, 土中に温度勾配が起り, 日中高温の時は, 表面近く. の土中水の表面張力が減少し, そのため温度の低い下層え水の移動が起る, さ らに, 蒸 散 作用 に よって表面の水分を失い, 含水 比が低下するものとみられる. 温度が低下すると温度勾配が逆にな. り, 表面張力の小さい下層から表面え土中水の移動が起る, それと同時に表面近くの空気間隙の水 蒸気圧が低くなるために水蒸気の凝結が起り, さ らに表面の含水比が高く なると考えられる.. また, 粒径と遠心含水当間も移動に関係がある. 本実験区の土の遠心含水当量は1 23% であり, 6 .. 砂 質 ロ ーム は20% ぐ らい で あ る か ら, 砂 質 ロ ー ム に近 い 実 験 区 の 土 は, 含 水 比16% ~20% ぐ らい の. 範囲内の時もっとも土の吸水力が大きく, 水の移動も大きいのではないかと考え られる.. 例え ば8 月21日, 26日, 9 月 6 日, 1 2日の降雨量も表面がわずかに湿める程度であっ て, ともに. 日中気温が高く, 湿度は低いので表層の含水比は減少したし, 16時には温度低下, 湿度上昇に伴な (35).
(8) . 運動場表土の塩類渉透と残留につし・て. っ て逆の現象がみ られた. このような条件の時に土中水の 移動とともに塩の移動が行なわれていた の では な い か と 考 え られ る.. ま た, 8 月13日 1時, 2時頃には (第4図) かなりの含水比があるのは, それ以前に土中水の移. 動があ っ たと考え られる. 6時, 7時の測定では, 含水比変化, 塩含有量増加が停滞 し、 含水比が 一定時間保持されてし・るが, その後には上昇 .するものとみられるのは, 気象条件と相関すると考え てよいのでないかと思われるが, この確認については 今後の問題と して追求 したい.. 2 , 層別塩含有量の変化 表層に添加 した塩は, 運動場構造のどのあ たりに定着するか, また, その割合はどのく らいにな ) )及び第7図 1 2 るかを調査するために表層 5cm に 限 定 して, lcm ごとに測定 した結果を第5表( ,( に表示した. 第1層目は, 降雨, 晴天, 温度, 湿度等の自然条件の変化によ って著 しく 増減するが, 第2層目 以下は, 塩散布後1ヵ月にわたって, みる べき塩含有量の変化がなく, また塩の違いによる差もほ と ん ど み られ な い.. また, 第1層日が極端に塩 含有量が減少した8 月17日, 9月3 日 で は, 第 2 層 目 ~ 第 5層 目 は, 幾分塩含有量が 増加 している. これは, 塩が 土中水とともに 移動すると考えれば, 降雨後は 表層 5cm を通過し, さ らに深部に至り, 晴天になれば, 種々の条件によっ て下部より第1層目まで上昇 すると考える事 ができよう.. 掘起し条件のなかっ た本実験区と, 掘起した条件とはどのように違うかという事は 追求されなけ. ればならない が, とにかく, 第1層目の塩含有量が変化しているときにも第2層目~第5層目にほ とんど塩の定着がないという事は, 相当な移動距離がある事になり, 粒径や, 自然条件との関係を 考察するとともに, 表層下のシソダ一層, さ らに構造全体につい て考慮する必要があろう, 1 第5表( 1 ) 層別塩含有量変化 (Mgc 2区) 月. 日. 凝 時. ( X )ク 12. 多. ク ク. ク ク ク. ク ケ タ. 第1層目. 第2層目. 第3層目. 第4層目. 第5層目. o ng .ol. 0 ng .ol. o ng .ol. 0 .o mg. lo. 61 ,8. 9 ,2. 2 ,7. 1,6. 15. 50 .7. 5 ,6. 3 ,4. 2 .7. 2 .O 1 ,7. 9. 0 ng ,or. 第1層目~. 第5層目合計 o ng ,ol. 五層平均 0 l ng .or. 77 ,3. 15 ,5. 64 ,I. 12 ,8. 20. 38 .l. 2 ,2. 1 .5. 1 ,5. 1 ,8. 45 ,I. 9 .O. 13. l. 4 ,9. 2 ,4. 1 .4. 1 ,8. 57 .2. il ,4. ;. 46 ,7. 6. 44 ,2. 6 ,3. 4 .O. 2 ,3. 1 ,9. 58 .3. 11 ,7. 1 .i. 59 ,3. =,9. 11. 50 ,3. 4 ,8. 2 ,0. 1 ,I. 17. 16. 2 ,4. 2 ,9. 4 ,6. 7 ,2. 7 ,9. 25 .O. 5 ,O. 19. 16. 5 .5. 2 ,5. 2 .7. 2 .7. 1 ,9. 15 .3. 3 ,I. 16. 4 .4. 3 .7. 4 ,4. 3 ,3. 3 ,4. 19 .2. 3 ,8. 23 ,6. 4 .7 7 ,7. ケ タ ^ ソ. 21 23. 16. 10 ,5. 2 ,9. 3 ,O. 3 ,4. 3 ,8. 26. 16. 28 .O. 2 ,6. 2 ,4. 2 ,8. 2 .6. 38 .4. 3. 11. 2 ,2. 2 .6. 3 ,O. 3 ,4. 3 ,7. 14 .9. 3 .O. 2 .7. 3 .3. 27 ,I. 5 .4. 3 .2. 2 ,6. 57 .7. 11 ,5. 6. 16. 14 ,O. 4 .O. 3 .i. 12. 11. 41 .2. 6 .3. 4 .4. (塩含有量は, 各層土1g 当りの含有量値). (36).
(9) . 滝 波. 武. 月. 日. ^ × )ク 12 ク ク ク ク ケ ク. 蝿. …. 9. 11 16 21. 13. 2. ;. 7 12. 17. 16. 19. 16. 21. 16. 23. 16. 26 ^ ソ 3. 16. タ ク ク ク. 11. 6. 16. 12. l. 羽. 根 忠 男. 1 第5表( ) 層別塩含有量変化 (Ca 2 c 2区) 第1層目 0 .omg 64 ,2. 54 ,8. 41 ,8 51 .8. 50 ,O 63 .O 1 .4 7 ,6 5 ,7 7 ,5. 47 ,I 2 .6 15 ,8 37 ,5. 第2層目 0 .omg 8 ,7 2 ,9 4 ,9 8 ,7 7 ,7 6 ,9 4 ,I 3 .I 2 .4 2 ,8 4 .9 3 ,O 4 ,3 6 ,3. 第3層目 0 ,omg 1 ,9 1 ,4 2 .3 2 .4 1 .6 2 ,I 5 ,4 2 ,8. 3 ,4 2 ,5 3 ,6 4 ,O. 2 .5 2 .8. 第4層目 0 l )g .oi 3 ,3. 1 .7 1 ,4. L2. 1 ,0 1 ,2. 5 ,9 3 ,5. 0 ,8. 4 .5 4 .I. 2 ,9 3 ,I. 3 ,6 4 ,2. 2 .3 2 .7. 2 ,3 2 .8. 2 ,6 3 ,9. 第5層目合計. 0 .omg 0 ,2. 1 ,6 1 ,5 1 ,5 1 ,3. 第1層E I~. 第5層目. 3 ,4 4 ,2. 0 .omg 75 ,3 62 .4 51 ,9 65 ,2 61 .6 74 ,4 21 ,3 21 ,I 29 ,I 20 .I 61 ,6 17 ,7. 27 ,2 52 ,I. (塩含有量は, 各層土1g 当りの含有量値) 豊含有量 ---- MgC 12区〕 ‐ 塩含 有世 ---- CaC 12区1 各層土.g当りのj 塩含有量値. 萎4 0 晋3 。. 30 創 0 1 ( 含. 3 0. 有 善2 0 縫 目興. o 馨2 第7図. 層別塩含有量 (mg / ) g. 目卿 30 鍵… 0ー 目 五2 層 1 0 ( 唯 ) 時日 - 01 52 016i 1 ー 2 1 3 8. 7 1 1 9 2 1 2 3 2 5 2 7 2 9 3 1 2 4 ・. (37). 6 8 1 0 1 2. 五層平均 0 l ng ,or 15 .i 12 ,5 10 ,4. 13 ,O ・ 12 ,3 14 9 , 4 ,3 4 ,2 5 .8. 4 ,O 12 ,3 3 ,5 5 ,4 10 .4.
(10) . 運動場表土の塩類穆透と残留について. 3 . 塩含有量と硬さ 運動場や各種コー トの硬さは, 含水比, 密度によって異なるが, 管理上非常に重要である. 20inch2 の ニ ー ドル ポイ ン / 1961年の硬さ試験の結果では, 円山庭球場の適当な硬さの範囲は, 1 )に示す通りであり,Mgc1 ) 1 2 2 ト で 80~10OLB /□″ であ っ た. 本実験の塩散布前の硬さは第6表( ,(. 1 5 ポ ン ドで 適 当 な 硬 さ 範 囲 内 に あ っ たと、い え る. 0 ポ ン ド, 98 区, Cac . . 2区 と も に そ れ ぞ れ 97 1 1 第S表( ) Mgc 2 区硬 さ測 定 値. 月. 目. ^ × )ク 12 ク ク ケ. 給選 時. … 13. ク. ;. ク ク ケ. ^ ソ. 20 l. k5 16. ポンド 96 ,7 55 ,O. ポンド 100 ,0 42 ,7. 46 ,7 81 ,O 86 ,O. 81 ,3 84 ,O. 67 .3. 83 ,3 79 ,O. 75 ,3 86 ,7. 76 ,O 76 .3. 43 .7. 34 ,O 24 .3. 61 ,O. 90 ,O. 80 ,7. 54 ,O. 27 ,7. 25 .O. 33 .3 44 ,7. 76 ,O. 24 3 . , 43 3 , 68 ,3. 49 ,3. 41 .O. i6. 30 ,O. 23. 16 16. 3. 11. 38 ,O 75 ,O 29 ,O. 38′7. 26 6. 16. 12. 11. 83 ,O. 87 ,7. 21. タ. だ ラ. 6. 19. ケ. lo. 11. 17. タ. ポンド 88 ,1. 9. ポンド 106 ,7 54 ,3. 72 ,O .82 O , 72 .3. 29 .3. 34 ,O. 49 ,6. ④. ⑨. ②. ①. 70 ,3. 72 ,7. 87 .O 36 .7 52 ,O 29 ,7. 41 ,O 82 ,O. ⑥. 平. Fソド i 93 ,3 64 ,7 86 ,3 76 ,3 99 ,7 86 ,7 99 ,7. 均. 97 ,0ボン 52 ,7 77 ,9 77 ,9. ◆. 27 .7 42 .O 31 .O 40 ,3. 79 ,3 78 ,8. 85 ,? 30 ,I. 43 ,3 27 ,9 40 .3. 100 ,0 36 .3. 80 ,3. i02 ,3. 69 ,O 100 .3. 52 ,3 88 ,7. ④. ⑤. 28 ,7 52 ,3. 31 ,5. 2 各々3回測定平均値) 20i / (ニー ドル ポイ ン ト i nch 1 第6表( 2 ) Cac 2 区硬 さ測 定 値 月. 日. ( X )ク 12 ク ク ク. 漆選 時. 多 13. ク. ;. ケ ク ケ. 17. タ ケ タ ^ ソ. ポンド 100 ,0. 9. 66 ,3. ”. 94 ,7. 16 21 2一 7. 12 16. 19. 16. 21. 16. .. 92 ,7 74 ,0. 85 ,3 86 ,O 24 .7 31 .7 28 .O 38 ,7. 23. 16. 26. 16. 75 ,3. 3. 11. 29 ,3. 6. 16. 12. 1 l ・. 53 ,O 99 ,3. ⑨. ◎. 、①. ,. ポンド 116 .7. 88 .8 107 ,0 116 ,O. ポンド 75 ,0 61 ,7 78 ,O 67 .7. ポンド 101 ,7 70 ,3 98 ,O. 97 ,i. 31 ,7 25 ,7. 31 ,3. 27 .i 37 .9. li6 ,7. 23 .3. 27 ,O 41 ,O. 39 .7. 84 ,7 31 ,3. 70 ,0 30 ,7. 50 ,O 109 ,9. 84 ,7. 42 ,7. 78 .3 96 .i. 112 .O. 81 .O 23 .3 41 .3. 123 .3. ポ ド 98 ,5 ン. 90 .O. 81 ,7 100 .0. 29 ,O 36 ,O. 99 .3. 均. 98 .I 89 ,3. 70 .0 65 .O. 101 .O. 平. 115 ,O. 90 ,7. 106 .O 109 .O. ポンド 99 ,3. 22 .3. 36 ,7 68 ,7 30 .3 47 ,7 96 ,3. 115 ,3 20 ,7 35 ,O. 33 ,3 83 ,3 37 ,O 45 ,3. 113 .3. 94 ,7 24 ,O 35 .I. 76 ,4 31 ,7. 47 ,7 100 ,5. 2 各々3回測定平均値) / 20i (ニー ドル ポイ ン ト 1 nch 1 3 ポ ン ドで, 適 当硬 さ の 範 囲 よ り 軟 らか 7 ポ ン ド, Cac 塩散布直後の硬さは, Mgc1 . 2 区 78 . 2 区 52 1 C 区の方が硬い かっ たが, 両者の間では ac2 . 1 c また, 塩散布後5時間, 10時間を経過しとも Ca 2区が硬く, 20ポン ドの差のまま両区とも自然 (38).
(11) . 滝 波. 羽 根 忠 男. 武. 硬化している. このことか ら, 短時間に適当硬さを要求される場合には, 適当硬さ範囲より著 しく 1 硬い時, 硬化速度が幾分遅い Mgc1 c 2 を, 早期硬化をねらう時は, Ca 2散布がよいと思われる. また, 硬さは, 含水比の変化により左右されることについてすでに述 べたが, 塩散布後24時間を. 1 通じ, 含水 比は常に Mgc1 2 区 の 方 が 多く, 硬 さ の 点 では Cac 2 区 よ り 軟 らか い. 塩 含 有 量 は Cac1 2 1 区の方が Mgc 2区より多い, そこで, 硬さは, 塩含有 量の多少による影響を受けているのではない. かとみ られるが, 第6図か らわかるように, 24時間 以後では, 塩含有量の増減と同じように硬さも 降雨, 晴天等の自然条件の変化につれて変るが, 塩含有量の差に比較して両者の間に硬さの差がほ とんどない, 従っ て塩散布後, 一定期間を経過すると(塩散量が関係深い) , 塩含有量と硬さとの関 係は, 次第にうす らぐものとみ られる, ま た, コ ー トの 硬 さ は, どの 程度 使用 き れ て い る か に よ っ て も 非 常 に 変 る と 思 わ れ る の で, 本 実. 験中の実験区使用状況を第7表にしめLた. これによると, 塩散布後1ヵ月間に使用 しなか っ たの は, わずか6日間だけで, 使用された日を平均すると1日当り5 7時間使用されていることになる. , 第7表 実験期間中の庭球場使用状況 月. 日. 8. 12 13 14 15 16 17. 使用時間 4 .5時間 9 .O 7 ,0. 0. 9 ,O 0. 18. 0. 19. 3 ,O 0. 20 21 22 23 24 25 26 27. 時 間 経 過. (使用開始 終了時). 月. 時 時 開始 終了 17 13 ) .30 ,30 ^ 17 8 } ,00 ,30 ハ 17 lo J ,00 ,00 (. 臼. ^ × )ク 28 ク ク 9′. 29 30 31 2. 0. 3. 2 ,O 5 ,O. 14 ) ,20 (. 17 ,20. 4 5. 17 } ,00 { 8 } ,30 (. 19 ,00 17 .30. 3 ,O. 13 } ,00 { 3 8 0 ( ) ,. 15 ,00 17 ,30. 9 10. 17 .30. 12. 9 ,O. - 16 ,00 { 8 3 0 ~ .. 7 8. 11. 19 .00. 2 ,O 0 9 .O 9 ,O. 17 .30. 2 ,O 9 .O. 9 .O 3 ,O. 2 ,0時間. l. 8 〕 .30 ^. 6. 0. 使用時間. 2 .O 3 ,O 3 ,O 9 .O 9 .O 9 ,O 9 .O 4 ,O. 時 間. 経 過. (使用開始-終了時). 時 開始 17 } ,30 (. 時 終了 19 ,30. 8 ) .30 ^ 8 } ,30 (. 17 ,30. 16 〕 ,00 ^. 18 ,00. 14 - ,00 {. 12 ) .00 ハ 14 } .00 { 15 v ,00 (. 12 ,30 ~ ) 8 ,30 {. 8 } .30 ハ 8 3 0 ( } ,. ) 8 ,30 ^ 11 0 0 ~ ・. 16 ,00. 17 ,30. 17 ・00. 16 ,00 18 .00 15 .30 17 ,30. 17 .30 17 .30. 17 ,30. 15 ,00. 使用 日 … ……・ ・2 6日間 使用日数………… 平均使用時間数--……約5 .7時間. 実 験期 間 1963 ,8 ,12~1963 .9 .12… … … …32日間. 使用しない日数…………6日間. 4 . 塩の残留と効果 降雨, 温度, 湿度等の自然条件が, 塩含有量に著 しい変化をもたらす 、ということについては, 前. 述の通りであるが, 塩の残留もこれらの自然条件の影響を受け, 降雨量が多く, 長期間の場合は, やはり塩残留期間も短かく, 有効期間も短かくなるのではないかということは当然考え られる,. 一方, 晴天が続くと, 塩の減少も少なく, 塩の残留期間は長いだろうということも, これ迄の実 験結果か らもわかる. しか し, どれ ぐらいの塩が含有しており, 残留しておればどんな面にどの程度効果があるかとい. うことは, これだけの実験からは っきり断定することはできない. 1961年8 月 5 日, lkg/m2 の塩散布した時の有効期間は, 約1ヵ月であり, その時の塩の残留は、 3 mg/m2 であっ たが, もちろん実験条件が異なるので, 直接比較にはならないかもしれない が, 本 (39).
(12) . 運動場表土の塩類惨透と残留について. 実験 で散布した 700g /m2前後の塩の量では, せいぜい1ヵ月位を 有効期間と みなければな らない だ ろ う.. 塩散布後, 5時間を経過した8月12日15時, 16時の観察では, 表面に塩の経晶と思われる白いも のが浮上 しており, 硬さ, 適度な含水比, それと色彩も黒ずんで安定した状態で, 申L分ないコー ) )の 層 別 塩 含 有 量 か らも わ か る トコ ン ディ シ ョ ン であ っ たと い え る, しか し, 第 6 図, 第 5 表( 1 2 ,(. 通り, 1カ月間経過した9月12日は, 相当量の塩含有量が測定され, 散布直後の塩含有量と比較し ても, もっ と色々な面に効果があっ てもよさそうに思われたが, 表面に塩の結晶 らしきものは認め られず, 保水性も減少し, 表面の色彩も散布当初とは異なり, 乾燥しき った状態で, 塩散布初期の 頃 の コ ー トコ ン デ ィ シ ョ ンと は か な り 違 っ て い た.. そ こ で 考 え られ る こ と は, 確 か に Mgc12, Cac12 等の塩を散布した場合, 一定期間は相当深く ま. で惨透して, 表面近くに塩がほとんど含有していなくとも, その時の自然条件と相互に関係して移 動変化等が起り、 効果を発揮することか ら,.表面近く の塩含有量だけで, 効果を判断したり, 有効 期間を決定すべきでなく, 使用された塩の化学的な性質, 作用力とし・ぅ面をもっと追求する事が今 後の問題であろう. また, 塩の残留とか, 有効期間というのは, 塩の違いによる差はほとんど認め られず, 速効性を 1 1 別 と した ら, Mgc 2 , Cac2 の両者に優劣はつけ られない. 従 ってより安価なものを使用するのが良いと思われる. W. 要. 約. 以上塩散布後の諸変化について考察 してきたが, これ らを要約すれば次の如く なる, ただし, 現 場実験である事, 限 られた条件で行な った事などか らして, 多くの問題点があ らわれたので次回に 追 求 し た い.. 水溶性塩散布直後に表層全体 (表面より 5cm) に塩が穆透した, 水分の透水, 惨透もこれと 同時に行なわれたといえる, ② 塩の穆透は, 自然条件の変化が大きく影響するものとみ られる, ①. 降雨後, 塩含有量が激減し, 晴天になると漸増する, 塩散布後, 24時間以内で塩含有量は, 散布量が幾分少なか った Cac12 の方が多か った. ⑥ 含 水 比 は, Mgc1 2 区の方が大きいが, 硬さでは Cac12 区が硬か っ た. 1 ⑥ 速効性か らみれば, 極端に硬い時は, 散布後の硬化が遅い Mg c ‐期硬化を目的とするな 2 ,早. ⑧ ④. らば Cac12 を使用 した方がよいと思われる.. ⑦ 層別塩含有量は, 第1層日だけが自然条件の変化とともに増減するが, 第2層日以下は, ほ と ん ど変 化 が な い.. ⑧ ⑨ ⑩ ⑪. 第1層目の塩含有量の増減は第2層・ 日~第5層目に塩の定着がないことか ら, 土中水の移動. と同時に相当深部か らでも塩の上昇移動があるものとみられる.. 塩の移動について考える場合, 表層下のシンダ一層についても考慮してみる必要がある. 塩使用による効果は, 散布条件と方法が異なると変るけれども, 塩散布後, 一定期間を経過. すると, 表層の塩含有量の多少だけで判断できない. 塩の違いによる差は, 速効性以外ほとんど認め られない, 従 っ てより安価なものを使用 した 方 が よ い と 思 わ れ る.. 謝 本研究にあたり御協力を戴いた. 辞. 札幌市保健体育課長河村隆盛氏, 同課内田新作氏, ならびに, (40).
(13) . 滝 波. 札幌市総合運動場. 武. 羽 根 忠 男. 亀垣, 沢口, 岩崎, 速見の諸氏に厚く御礼を申上げる次第であります, 文. 献. 60 栗本義彦, 他17名:グランド改良に関する研究, 日本体育大学, 19 , 松浦義行:体育学研究法, 新体育学講座 (8巻) , , 道港書院, 1960 1 河上房義:土質力学, 森北出版KK, 196 , 1 土質試験法解説編集委員会:土質試験法解説第1集改訂版, 土質工学会, 196 , 6 三木, 山内:土質安定の理論, 1 と実際, オーム社, 19 , 62 太泰康光:分析化学, 産業図書, 19 , 谷藤正三, 他3:路床, 路盤施行法, 山海堂, 1962 . 大石三四郎;体育管理学, 森北出版KK, 1%2 , 滝波武:運動場改良に関する研究 (1) , 北海 首学芸大学記要, 第2部, 13巻, 1962 , 1) 電波武:運動場改良に関する研究 (1 ? , 北海道学芸大学記要, 第2部, 13巻, 1962 , 佐藤光義: グランド管理に関する研究 (未発表) , , 1%2.
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