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マドジョウ Misgurnus anguillicaudatus に認められた雌雄同体について

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Academic year: 2021

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(1)Title. マドジョウ Misgurnus anguillicaudatus に認められた雌雄同体につい て. Author(s). 小林, 弘. Citation. 北海道学芸大学紀要. 第二部. B, 生物学,地学,農学編, 14(2): 113-115. Issue Date. 1963-12. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/5776. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第14巻 第2号. 北海道学芸大学紀要 (第二部B). マ ドジ ョ ウ. 8年12月 昭和3. MZ 〆m”〆”ね婿 に 認 め ら れ た Z z Sgz ‘“2 ‘ s 伽gz〆Z. 雌雄同体について 小. 林. 弘. 北海道学芸大学旭川分校生物学教室. Hi ron ・u KOBAYASE. 0n an Hern i t ・aphrodi c A4ud Loach, 入御sg”γ“z ‘ s. r ′ ′ ! Z”s(CANTOR) の聡“ 2 c”z ‘〆”. Sun lmary An her・ ic I Z t I ・aphrodi ・ Iud loach, 八森sgzメカz熔 解zg””‘ c””〆”Z z ‘ s was captured at Takasu in. the suburbs of Asahigawa City in iul y . ,1963 l The mud ・oach, showing the Swel i h sides 。f the dorsal part ofthe trunk and l lgs on bot li l h i fthe pectora1 ns and gonadsresemble ta ze o , s argert an normal male, TheShape and si ian t i rather that of the n.ale lposed of the 。var ssues , But the g。nads are con ,conta・nlng ova ious stage of developn h in Var Th h d i t lent ]al ) r。 i e ern c n .ud loach seen .s to be a stage 。f . i ion fron・ male to female. t trans. ドジョウ科魚類は本来雌雄…異体で, 性の分化はきわめて完全である, そのため自然界に於し・て性. の 転 換 や 間 性 個 体 の 発 見 さ れ る 事 は ごく 稀で あ る, 鈴 木 (1955) は シマ ドジ ョウ Cob飼お るれひ解 F r F. に雌雄同体個体を発見した. この魚は胸鰭が明か に雌雄…の中間型を示すもので, また生殖巣の左側 は卵巣, 右側は精巣となり, この精巣中には成熟 した精子を有していた. 更にこの精子をマ ドジョ ウ卵子4こ媒精したところ, その卵子4ま対照卵子と変りなく発育 したと云う事実を報告している, ま た魚 中 に 雄 の 性 徴 で あ る, 両 体 側 中 央 部 に 一 条 の 黒 色 た小 林(1955) は エ ゾボ トケ Lefz ”’綿々をo〃ず = ‘ sd. 帯を有する個体を発見した. この個体の生殖巣は左右とも精巣組織中に一部卵 巣組織が入りこんだ 状態をなしており, この個体は丁度“ 離 そ個体が雄に性転換をな しつつある場合の過渡期に現われた雌 雄同体個体であろうと報告した. 筆者はこれ迄に実験材料と して多数のマ ドジョウ を取 扱って来た. が, 性的異状を現わすと思われる個体に遭遇する事はなかった. また現在迄の報告についても マ , ドジョウの雌雄同体個体の記載を知らない, ところが今夏筆者が交雑実験のために採集した多数の. マ ドジョウ中 に偶然雌雄同体と思われるものを-個体発見したので, 以下にこの個体について観察 した結果を報告する.. こ の 魚 は1963年7 月, 旭川 市 郊 外 の 鷹 栖 村 で 採 集 さ れ た も の で 第 1 図 に 示 す 如く 体 長 は13 5 , . ,. 糎程で, この地方で採集された雄を個体の平均よりかなり大きく, 雌を個体の平均とほぼ等 しいか そ , れよりやや大であった. この魚の腹部は僅かに膨出 しており, ク ト観上やや雌魚に近い様に思われた が, 成熟雌 …魚に認め られる体側中央部の円型斑を持たず, しかも胸鰭はゑ E魚よりやや小型ではある I が, 雌魚に比較すればはるかに大型で, 三角形に近く, 第2胸鰭軟条は著 しく伸長し 幅も広くな , っ て お り, そ の 基 部 に は 骨 質 盤 が 認 め られ た. ま た マ ドジ ョウ 雄 の 顕著 な1生徴 の 一 つ で あ る !洞中 , (23). 113.

(3) . マ ドジョウに認められた雌雄同体について. 央部背側の左右, 尾部背側部の左右に生 ずる隆起帯もこの個体には比 較的明瞭に認められた. この個体の腹部を切開 して生殖巣をみると第2 図に示す如く, 左右両生殖巣は同≧費で,その位置, 5糎程度であったか, 黄色で内部には両生殖 形態等は雄魚の精巣に類似し, 長さは2 .2 .5糎, 幅は0 :巣を組織学的に観察す 巣とも卵子がつまり, 卵粒は肉眼で認め得る程に発達していた, 更に両生殖 れば第3図A, Bに示す如く左右の生殖 巣は何れの部分に於いても殆ん ど精巣的組織は認められ ず. . き は ご. ゆ ゞ ぃ 、. . . . . . . ・ き. き. . . . . . 詳 Aき. . . . . 3 お. i Fig idevi t cloach ・ naphrodi s ew ofthe her . . -. out i i Fi9 t c loach on ofthe hermaphrodi ssect . . g;gonads . 2. Di . he r ightand l ion oft tgona Fi t ( softhe ef ssec ographsofcros 9. 3. Phot ight gonad t gonad hermaphrod i icloach ef t ;r . . B;l ‐ . A . x40. 114. (24).

(4) . 小. 林. 弘. 生殖巣全体が卵巣組織となっていた. しかしこれを正常雌の卵巣組織と比較すれば 全体の大きさ , も小さく, 卵粒数もごく僅かであったけれども, その中に含まれる卵子の状態は正常卵巣組織と変 りなく各種の発達段階にある卵子をそなえていた, これ らの卵子中発達の進んだものでは殆んど完 熟に近く, 放卵寸前と思わ れる状態にあった. 以上の事実を総合して考えると, この魚は本来雄個体であったものが何等かの原因で雌 1に性転換. をなしつつある過程で, 現在生殖組織は完全に雌変 化を完了した状態にあるが 体の他の部分の構 , 造にはいまだ完全に雌化出来ず雄的な形態を各所に残す状態にあるため 上記の如き雌雄同体個体 , が現われたのであろうと考察した, 参. 考. 文. 献. KOBAYAS工 i t I 1 ・ JORDAN etFOWLER) aphrodi cloach l , on an her , H, ,1955 , 乙e′脇 川左をoms( , Ann ,Zoo , Japan . ,17‐18 . ,28. 5 鈴木 亮, 195 9一23 1 2 . シマ ドジョウの雌雄同体とマ ドジョウの交雑について, 動難, 64 ,2 ,. (25). 115.

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