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発達障害児の実行機能の評価と介入の現状と課題

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Academic year: 2021

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(1)Title. 発達障害児の実行機能の評価と介入の現状と課題. Author(s). 加藤, 順也; 北村, 博幸. Citation. 北海道教育大学紀要. 教育科学編, 63(2): 273-283. Issue Date. 2013-02. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/6906. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) 北海道教育大学紀要(教育科学編)第63巻 第2号 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.63,No.2. 平成25年2月 February,2013. 発達障害児の実行機能の評価と介入の現状と課題. 加藤 順也・北村 博幸*. 北海道教育大学大学院教育学研究科 *北海道教育大学函館枚障害児臨床教室. TrendsandIssuesonAssessmentandIntervention forExecutiveFunctionofChildrenwithDevelopmentalDisorder KATOJunyaandKITAMURAHiroyuki* GraduateSchoolofEducation,HakodateCampus,HokkaidoUniversityofEducation. *DepartmentofSpecialEducation,HakodateCampus,HokkaidoUniversityofEducation. 概 要 本研究では,発達障害児の実行機能の評価と,実行機能の障害への介入に関する最近の研究を整理し,現 状と課題を考察した。評価に関しては,実行機能を評価する検査のデータの蓄積が進んでいること,ルリア の脳機能モデルに依拠した認知検査が注目されていること,従来から使用されてきた実行機能課題の標準化 に向けた研究が進んでいることが明らかとなった。介入に関しては,医療領域では認知リハビリテーション として実行機能の障害の改善を目的とした治療がなされていること,教育領域では認知促進アプローチとし て学習の基盤となる認知機能の促進を目的とした指導がなされていることが分かった。今後の課題としては, ①評価の方法の信頼性・安当性を更に高めていくこと,②介入による効果の科学的検証と,長期的な視点に 立った際の実生活への影響を検証すること,③評価と指導が一体化した取り組みに関する研究を進めること が挙げられた。. Ⅰ.はじめに 実行機能(ExecutiveFunction)とは適応的で 目的にそった行動や思考を組織化すること. 実行機能に関する研究の特徴の一つに,知的に 遅れはないものの学習面や行動面で困難を示す発 達障害児において実行機能の障害が認められると. いう報告がある。その多くはADHD(バークリ. (Juradoら,2007)に必要とされる心理機能で. イ,2003)や広汎性発達障害(太田,2003)を対. あり,「目的をもった一連の認知活動を効果的に. 象とした研究である。実行機能の障害をADHD. 遂行するための機能」(Lezakら,2004:山口,. や広汎性発達障害の第一原因と推定するのは困難. 2008)であると考えられている。この実行機能は,. である(Penningtonら,1996;室橋,2005)と. 前頭葉と深く関わりがあるとされる。. いう主張があるものの,彼らが実行機能課題にお. 273.

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