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『自由を大切に』「遠足の子どもたち」

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Academic year: 2021

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第5学年4組

関連型道徳学習指導案

指導者 ○○ ○○ 1 主題名 『自由を大切に』 資料名 「遠足の子どもたち」(東京書籍) 高1-(3) 2 関連型学習指導設定の理由 ○本関連的指導における「自由」とは,何ものにも ○本学級の子ども達は,係活動など自分達に任され とらわれない考えや行動をすることができること たり工夫したりする活動が大変好きである。与え である。しかし,その自由とは,身勝手や放縦と られた時間いっぱい,自分のしたいことを見つけ は区別される。本能的な欲望に従って行動するの て活動を楽しむことはできている。 ではなく,その本能の命令に対して,自分の理性 ○声が大きすぎてまわりの人に迷惑をかけていたり で判断することができるということである。 下級生の遊び場が狭くなっていることに気付かず ○自由とはまわりの人の気持ちを考えながら楽しむ に遊んでいることがある。自己を優先し,自由な ものだということに気付かせ,規律に支えられた 時間を楽しみ熱中するあまり,まわりの状況が見 自由を大切にしようとする心情を育てる学習が大 えず,まわりの人の気持ちも考えようとする姿に 切である。 までは高まっていない。 3 感動体験を強める関連型学習指導 事 前 学 習 活 動 事 後 学 習 活 動 学校行事「自然教室」 配時⑱ 学級活動(1)「お楽しみ会をしよう」 配時③ 学習活動 教師の手だて 学習活動 教師の手だて ○△△小学校の高学年とし ※自然教室を振り返り ○規律に支えられた自由を ※どのような意識をも て自然教室に参加してい 「自由」についての 大切にしようという考え ってお楽しみ会を企 るのだと意識し,自由時 課題意識をもたせ, をもち,お楽しみ会を企 画・実行すればよい 間を有意義に過ごす。 目標を立てさせる。 画・実行することで,ま か一人一人に考えさ ・自分達の立てた計画にそ ※自由時間の中で,グ わりの人の気持ちを考え せて,規律に支えら って過ごす。 ループごとに自由に ながらお楽しみ会を行う れた自由な活動をす ・せっかくの自由時間だか 活動させる。 ことができた自分の成長 ることができるよう ら,思い切り楽しもう。 や,達成感を味わう。 にする。 ・まわりの人の気持ちを考 ※発揮された場面をふ えて遊ぶことができた。 り返らせ,成長した 姿を賞賛する。 要 と な る 道 徳 の 時 間 〈活動を通しての考え方A〉 ○資料「遠足の子どもたち」をもとに, ・自由に過ごすことは,ま ・自分達で活動を決めて計 「自由」の価値について話し合う。 わりのことを考えず自分 画的に過ごせた。 ・車内でのルールを考えよう。 勝手にすることとは違う ・楽しく過ごせた。 ・みんなが気持ちよく過ごせるよう んだな。 にしよう。 ・まわりの人の気持ちを考 〈活動を通しての考え方B〉 ・まわりに乗っている人の気持ちを えて,自由を楽しむとい ・他のグループに迷惑をか 考えよう。 うことが大切なんだ。 けたかな・・・。 ・まわりの人の迷惑にならないよう ・規律を大切にした自由を ・困ったことがあった。 に気を付けながら,楽しもう。 楽しもう。

道徳的価値の焦点化

(道徳的課題)

見方・考え方の違い

道徳的価値の発揮

(発揮の条件設定)

発揮の内容・方法

道徳的課題

道徳的価値の深まり

道徳的価値の付加・修正・強化

(2)

4 要となる道徳の時間のねらい (1) 自由とは,まわりの人の気持ちを考えながら,自分で考えたり決めたりして楽しむものだという ことに気付き,規律に支えられた自由を大切にしようとする心情を育てる。 (2) 資料「遠足の子どもたち」をもとに,小集団や全体での交流活動を通して,登場人物である子ど も達の心情や行為を話し合わせることを通して,価値を追究・把握できるようにする。 5 準 備 道徳ノート,読み物資料の挿絵・流れ図,自然教室の写真,かがやきファイル,心のノート 関連型学習活動表 6 学習指導過程 段階 学習活動 教師の手だて 1 学校行事「自然教室」を想起し,「自由」についてのめあてを ※学校行事「自然教室」での自由 もつ。 時間中の2枚の写真を提示し自 ○自然教室での自由時間で,どのようなことを感じましたか。 由について考えるという価値の 方向付けを図る。 〈活動を通しての考え方A〉 〈活動を通しての考え方B〉 ※同じ自由時間だけれど,感想の ・自分達で活動を決めて, ・他のグループに迷惑をかけ 中に「困ったこと,迷惑をかけ 計画的に過ごせた。 たかな・・・。 たことがあった」という内容の つ ・楽しく過ごせた。 ・困ったことがあった。 ものがあることに気付かせる。 な ○自由だから,自分勝手にしてもよかったのではないですか ※「自由なのだから,自分勝手に ↓ してもよいのでは。」と問い, ぐ 自由とは,自分勝手とどうちがうのか考えよう。 自分の考えのズレに気付かせ, ・友達と仲良く,楽しく。 学習のめあてを自分でつくらせ ・ルールやマナーをまもって。 る。 ・人に迷惑をかけないように。 / 2 資料「遠足の子どもたち」をもとに,「自由」の価値について 話し合う。 ○子ども達が遠足のときにしたことで,一番すばらしいと思っ ※資料「遠足の子どもたち」に登 たのはどこですか。 場する子どもたちの行為やその ・リュックサックをひざの上にのせていたこと。 すばらしさについて話し合わせ 深 ・席に横にならんだままトランプをしているところ。 自由と規律の価値について追求 ・まどの景色を見ながらメモをとるところ。 ・把握できるようにする。 め ・入り口や道路をふさいでいないところ。 ◎こんな行動ができたのは,子どもたちにどんな考えがあったか ※補助発問をすることで,子ども る らでしょう。(まわりの人の事を考えるのなら,みんなでする 達の考えを揺さぶり小集団での ことを決めておけばよかったのではないですか。) 話し合いの必要性をもたせる。 ・ ・車内のルールを考えよう。 ※補助発問→小集団での話し合い ・まわりの人の迷惑にならないように気をつけながら,楽しもう。 →全体での話し合いを仕組むこ 見 ・自分で考えたり,決めたりしたい。 とで,自分の考えを付加・修正 ・人に決められたことは,いやだ。 強化することができるようにす つ る。 ○自由とは,自分勝手とどう違うと思いますか。 ※めあてを振り返り「はじめの考 め ・はじめは,自由はルールやマナーを考えたもので,自分勝手は え」と比較しながら「学習後の 人に迷惑になるなど考えないで行動してしまうものと考えてい 考え」を書かせることで,自分 る たけれど,学習後には,自由は,まわりの人のことを考えなが の価値に関するとらえ方の変容 らも楽しもうとすることなのだという考えに変わりました。 と成長に気付かせる。 自由とは,まわりの人のことを考えながら, 自分で考えたり決めたりして,楽しもうとする心 / 3 心のノートを読み,追求した価値を今後の生活に生かそうとす ※心のノート(P 21)を読み聞 あ る実践への意欲を高める。 かせることで,規律に支えられ た ・まわりの人のことを考えながら,自由な時間を楽しもう。 た自由の大切さを感じさせ,意 た 欲付けを図る。 め る

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5年

1-(3)

資料「遠足の子どもたち」(東京書籍)分析

主人公(私)の言動 等 関連人物の言動・状況付加 等 指示・発問の構成 ① 母 の 看 病 を し て 病 院 か ら 帰 る 子どもたち 【範例的活用】 朝,S駅から電車に乗った。 こ れ は こ ま っ た と 思 っ た 。 看 病 疲 れ で 眠 い 私 を , 小 学 生 た ち は 眠 ら せ て く れ な い だ ろ う と 思 っ た 。 小 学 生 た ち が 大 き な 声 を 出 し て 電 車 の 中 を 走 り 回 る の は , い つ も の こ と だ か ら。 場 ①電車に乗りこんだ。 ・ 状 ② 空 い て い る 席 に ち ょ こ ん と 座 況 っ て リ ュ ッ ク サ ッ ク を ひ ざ に 設 のせた。 定 TQ ②あらためて電車の中をみわたし ③ 席 に 横 に な ら ん で す わ っ た ま 子 ど も 達 が 遠 足 た。 まま,トランプをはじめた。 の と き に し た こ と で , 一 番 素 晴 ④ ま ど の 景 色 を 見 な が ら メ モ を ら し い と 思 っ た ③今まで見てきた,遠足の時の と る 子 ど も 。 席 で 本 を 読 む 子 と こ ろ は ど こ で 電車の様子とは違っていた。 ど も 。 入 り 口 や 通 路 を ふ さ い すか。 でいる子どもは一人もいない。 立場・状況設定におけるポイント ○私は,母の看病で疲れた状態で電車に乗った。 ○いつもなら,小学生が大声を出して電車の中を走り回って,うるさくなるはず。 ○わたしは,子ども達の電車の中での意外な姿に驚いている。 「みんな,静かでえらいわね。 「 は い , 遠 足 に 行 く 前 に 学 級 会 で 決 大声を出す人がいないのね。」 め た ん で す 。 車 内 で の ル ー ル は 守 回 る と い う こ と , あ と は 自 分 で 考 え 転 て な に を し て も い い と い う こ と で 軸 す。」 回転軸におけるポイント ○子ども達が,まわりの人のことを考え,自分達で考えて自由に過ごしていると知る。 TQ ⑤トランプで遊んでいる3人組は こ の よ う な 行 動 とても楽しそうだが,決して大 が で き た の は , 声は出さない。 子 ど も 達 に ど ん な 考 え が あ っ た ⑥先生は,まどの外を見ながら子 か ら で し ょ う 。 価 どもといっしょに楽しそうに話 TQ 値 をしている。 ま わ り の 人 の 事 覚 を考えるのなら, 醒 み ん な で す る こ と を 決 め て お け ば よ か っ た の ではないですか。 価値覚醒におけるポイント ○どの子どもも,学級で決めた通り,自分達で考えて自由を楽しんでいる。 ④ 電 車 の 中 の 静 か な 様 子 に , 気 持 ち は な ご み , 看 病 の つ か れ が ど こ か へ 飛 ん で い っ て し ま 価 っ た 。 ホ ー ム に 立 っ た と き の 値 空 気 は , い つ も よ り お い し い 納 よ う な 気 が し た 。 さ わ や か な 得 初夏の朝だった。 価値納得におけるポイント ○子ども達の行動で,私の気持ちがすがすがしくなっている。

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参照

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