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旧 東 ドイ ツ の ス パ イ 制 度
国家保安 省 の
IM
高
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ド
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1. は じめ に 1989年 の秋 、 旧東 ドイツ (ドイツ民主共和 国)体制 が国民の圧 力で崩れ始め た時、デ モ 参加 者 の大 きな要求の一 つ は悪評 の高い国家 保 安 省 (Ministerium ftirStaatssicherheit, ドイツ語 の省略 はStasi,(シュ タ- ズィ)の解 散 であ ったO シュ タ- ズィは秘密警察 と秘密 情報機 関 を一つ に した組織 で、 その存在 は東 ドイツ国 内外 に知 られていたが、具体 的 な役 割、 そ して実 際の規模 の大 きさ と行 動形態 は 不明 であ った。 シュ タ- ズィの倉庫が1989年 の年末 に開かれ た時、初 め て、東 ドイツの 人 口1700万 人の }射こあた る人々につ いての記録 が見つか った。全部 で600万冊の文書が記録 さ れ、その 内の400万冊が東 ドイツ人に関 してい て、200万冊が外 国人、主 に 旧西 ドイツ (ドイ ツ連 邦 共 和 国) 人 に 関 す る文 書 で あ っ た (Kaiser1991:4)。つ ま り、 シュ タ- ズ イが 国家 の あ らゆ る機 関、市民の あ らゆ る生活 を 全面的 に監視 していた こ とが わか った。 シュ タ- ズィの機密 の行政 方針VVS Mfs oO16-902/85 (VertraulicheVerschluBsache MinisteriumftirStaatssicherheit)の文書 の 中には、 シュ タ- ズィの役割が次の ように説 明 され て いた二
「政党 (つ ま り ドイツ社会主義 統 一 党SED-SozialistischeEinheits -parteiDeutschlands)の指導 の基 に、 シュ タ - ズィは固有 の手段 と方法 を使 い、他 の 国家 機 関お よび他 の社会勢 力に よる反政府 、反体 制運動 の組織化、お よびそれ を 目標 としてい る活動 に 対 す る戦 い を効 果 的 に支 援 す る」 (LeipzigerBtirgerkomitee1991:55)。 1956年 に シュ タ- ズィの局長 に任命 され最 後 まで シュ タ- ズィを支配 した ミー ル ケ国家 保 安 大 臣 (Minister ftirStaatssicherheit Erich Mielke)が 目指 した 全 面 的 な 監 視
(FlachendeckendeUberwachung)は、シュ タ- ズィの正式 な職 員 だけ では実現 で きなか った。 その ため に シュ タ- ズ ィは一 万 で秘密 な スパ イ制度 を作 り上 げた。 この スパ イ制度 は シュ タ- ズ ィの職 員では な く、 シュ タ- ズ イ と接触 が あった情報提供者 、 いわゆ るIM (InoffiziellerMitarbeiter)に よって作 られ て いた。 シュ タ- ズィの浸透 の広 さ、深刻 さ、 そ して人々に与 えた影響 は、今 明 らか に な り つつ あ るが、 シュ タ- ズィに表面的 にわか ら ない よ うな情報 を伝 えた情報提供者 (IM) の協 力が なか った ら、それほ どの規模 が可能 に な らなか った し、彼等の協 力 に よ り、 シュ タ- ズィの抑圧 が効 果的 に機能 したO要 す る に シュ タ- ズィに とって この情報提供 者 (I
M)
は一番効果的 な武器 であ った。本稿 では140 清 与ii女学院 短期 人学研 '')t紀要 (第11号 ) 情報提供 者に よる ス- イ制度 を取 り上 げ、 そ れ を解 明す る。 1.1. 概念の定義 ドイツ語 では東 ドイツの国家保安 省が一般 的 に シュ タ- ズィ と呼ばれ、 それ は ドイツ語 の正 式名称Ministerium ftir Staatssicher -heitの省略 であ る。 日本語 の文献 では、書 き 方か 「シュ ター ジ」 となってい るか、 ドイツ 語 の発音か ら言 うと、「シュ タ- ズィ」の方が 正 しいの であ るO シュ タ- ズィと協 力 した情報提供者 は密告 者(Spitzel)と呼ばれ るこ とが 多いのだが、シ ュ タ- ズ ィで は 情 報 提 供 者 の 正 式 名 称 は InoffiziellerMitarbeiter「非公式 な協 力者 」 であ った。 ドイツ語 の省略IMだけか正 式 な 書類の 中に使 われ てい るの で、 ここで レ情報 提供者 にはIMとい う略語 を使 うこ とにす る。 「非公式 な」 とい う意味 は、 IMが シュ タ-ズィに正 式 に雇 われていたわけでは な く、全 員が別 の仕事 を持 ち、経 済的に独立 してい た か らであ る。 しか し、 シュ タ- ズィがIMに つ いて詳 しい調査記録 を持 ち、 そ してIMが シュ タ- ズ イに要求 され で 情報 を集め た とい う意味 で、 IMは シュ タ- ズィと深 い接触 を 持 っていた。 1.2. 本稿の資料文献 シュ タ- ズ ィは非常 に官僚主義 的 な組織 で あ ったため、仕事 のや り方に関 しての行政 命 令や行政 方針 な どが極端 に 多い。 シュ タ- ズ イの事 務 所の煙 突か ら多 くの資料 を焼却 して い る疑 い を与 える煙が 出たのか きっかけ で、 1989年12月に シュ タ- ズィの地 方の事務所 、 そ して1990年1月15日にベ ル リンの本部 か デ モ隊に よ り解散 させ られ た。 その直前 まで、 シュ タ- ズ ィが必死 で 自分 た ちに不 利 な資料 を燃や し、 それは国家保安 局 の局長 、 シュワ -ニッ (Wolfgang Schwanitz,Chef des AmtesftirNationaleSicherheit)が1989年 12月
7
日に 全 書 頬 の 焼 却 の 命 令 を 出 した (Mitter1992:3
6
6
)
ため であ った。 この状況 が研 究 を困難 に してい る。 また、現在の とこ ろは残 った書類 の V3程 だけが整理 された段階 で、 それ だけが研 究対 象であ るO 本稿 は、 シュ タ- ズィのIMに対す る扱 い、 IMの行動 を黄 も詳 し く説明 してい る以下 の 四つの基本的 な行政 方針 を資料 として考察 し ている : -RichtlinieN
r.1/79 ftir die Arbeitmit lnoffiziellenMitarbeitern(IM)undGesell -schaftlichen Mitarbeitern
ftir Sicherheit (GMS)(GVSMfS0008-1/79)「行政 方針1/79、 非公式 な協 力者 (IM)及び保安 の ための社 会的協 力者 (GM S)との仕事 のため に」 -RichtlinieNr.1/82zurDurchftihrungYon Sicherheitstiberprtifungen(GVSMfS0008 -14/82)「行政方針1/82、安全 チ ェ ノクの実行 につ いて」 -Richtlinie Nr.1/81 tiber die Operative Personenkontrolle(OPK)(GVS MfS 000 8-10/81)「行政方針1/81、作戦上 の 人物 コン ト ロー ルに関 して」
-RichtlinieNr.1
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zurEntwicklungund Bearbeitung Operativer Vorg宜nge (OV) (GVSMfS0008-100/76)「作戦 の実施計画 と 処理 につ いて」 以上 Gill/SchrtSter1991か ら引用 した。 なお、 日本語 に よる研 究 は まだ公刊 されて いないの で、本稿 では ドイツ語文献 しか使 わ れていない。轟至 旧束 トイツ の ス- イ制 度
2.
歴 史的 な背景
敗戦後 ドイツは連合 国に よって分触 され、 ア メ リカ、 イギ リス、 そ して フ ランスの 占領 地 は1949年 に西 ドイツ とな り、 そ して ソ連 の 占領地 は同 じ年 に東 ドイツ として成立 した。 東 ドイツの政 治 は ス ター リン主義 に基づ き、 社会 のすべ てに強 い影響 を与 えた。共産主義 の国家政党SEDはた った一つ の政党 として 政 治 を支配 した。1950年2月8日には国家保 安 省 (シュ タ- ズィ)が独立 した機 関 として 創設 され、SED政 治局 のみの管轄下 におか れ た (Weber1980:54)。 当初の シュ タt ズィの課題 は、 国家防衛 で あ ったが、時間が たつ につれ て、 シュ タ- ズ イの優先的 な役割 は、 さまざまな面 で国内の lzj家 に反対す る活動 、 そ して国 を離れ よ うと す る人々の動 きを早期 に くい止 め るこ とに変 わ った (Gill/Schrtiter1991:33)。 シュ タ- ズィの課題 と権 限は法律上 で定義 されていなか ったため、 シュ タ- ズィは早 く か らSEDの支配権 と権 力 を行使 す る道具 と して利用 され た (Fricke1992:46)。 したが って シュ タ- ズィは国民全体 に抑圧 を与 え る 機関 とな り、 そ.して どこまで も届 く絹 の よ う に シュ タ- ズィのエ イジェン トが公的私的 な 生 活 に浸透 し、すべ ての批判 を封 じ込め た。 国の正式 な考 え方 は、以下 の よ うであ る。 国家体 制 に対 しての批判、反対 の動 きな どは すべ て国外 にい る敵か らの影響 であ り、敵 の 目的 は社会主義 を排 除す るこ とにあ る。敵 が その 目的 を実現す るため国内に浸透 してい る の で、国 民 の 全 面 的 な 監 視 が 必 要 で あ る (Gill/Schr6ter1991:60)Oつ ま り、SED 権 力者の全体 主義的 な思想パ ター ンか ら離 れ 141 てい る考 え方、行動 な どが帝 国主義 的 な敵 の 影響 であ るため、全 面的 に撲 滅 しなければ な らない。 その課題 の原則的遂行 は、 1. 人問 な ら誰 にで も犯罪者 の素 質が あ るた め 、国の安 全 を脅 かす リス クとな る。 2. したが って念の為 に国民 のすべ てに関す る情報が必要 であ る。 3.個 人の権 利 よ りも国家 の保安 の方が大切 であ る (LeipzigerBtirgerkomitee1991: 53)。 時 間 とともに、東 ドイツ内では社 会主義 の 理 想 と現実 に ます ます キャ ップが広 が って き た、 しか し、政 府 とSEDの指 導者 はその変 化 に合 わせ よ うともせ ず、逆 に ギャ ップが現 れ たか らこそ、政党の路線 を適 そ う とした。 け っ きょ く政府 とSEDの 固定 した社会像 の ため、現状 を認め るこ とが で きず、 また、 そ の よ うな変化 の動 向 を恐れ てい た。 シュ タ- ズィが 目指 した全面 的 な監視 には 多 くの 人員 と地方 に至 るまでの網 の 目の よ う に張 られ た組織が必要 であ った。本部 はベ ル リンにあ り、 そ して各地 区に も同 じよ うな組 織 か設立 され た。 しか し、 シュ タ- ズィに正 式 に雇 われていた職 員だけ では国民すべ ての コン トロー ルがで きなか ったため、 シュ タ-ズィは情 報提供者 (IM)に よる スパ イ制 度 を考 え出 した。3. IM
の スパ イ制 度
シュ タ- ズィに とって一番重要 な情報 源 で あ ったIMは、 シュ タ- ズ イか創 設 され た当 初か ら使 われていたのであ るが、 IMの スパ イ制度 を作 り上 げたのは、1956年 か らシュ タ - ズィの局長 であった ミー ルケであ る。 IM の扱 い方 と活動 は 多 くの行政 方針 の 中に定め142 清泉女学 院 如期大 学 研 究紀要(莱llI,.㌢1 られ 、 その一番 基本 とな って い る詳 しい もの は行 政 方 針1/79 (Gill/SchrOter1991:414 -477)であ る。 IMは東 ドイツ外 で も活躍 した が 、 こ こでは国 内の活動 のみ取 り上 げ る。 行 政 方針1/79の前文 には、「社会 主義 的 な社 会 の発 展 は帝 国主義 との厳 しい階級 闘争 と と もに発展 し、国家保安 の ため に は敵- の対策 、 そ して政 党 と国 の指 導者が行 な って きた政 治 の継 続 が 必要 であ り、 その 中でIMは敵 に対 しての一 番 効 果 的 な武器 で あ る」(416-417こ 以 下 引 用 し た 数 字 は す べ てGill/SchrOter 1991のペ ー ジ数 を指 す) と説 明 され てい る。 1989年 の シュ タ- ズ ィの解 散 の時 に、東 ドイ ツ全体 にIMが 浸透 してい た こ とが 明 らか に な った (Aubel1991:370)。 お よそ20-30万 人のIMに よって集 め られ た情事鋸ま、東 ドイ ツの 人 口全体 の1/4にか か わ る もの で あ l上 400万 冊 の文書 の に 中に記録 され て い る(Kai -ser1991:4)。結 局、 IMの協 力 に よ りシュ タ - ズ ィの 国民へ の全面 的 な監視 が可能 に な っ たわけ で あ る。 3.1. 1Mの活動 の 目的 と任務 IMの活動 の基 本的 な 目的 は、「敵 のすべ て の 活動 を撲 滅す るため に、質 の高 い、証 言 力 の あ る情 報 の 入 手 を 目標 に、 陰 謀 的 に得 る (konspirativelnformationsgewinnung)こ とに あ る。 IMの使 用 は作 戦上 重要 な情報提 供 (operativbedeutsamelnformationen)に 集 中 され る」 (1.1.条、418)と行政 方針1/79 に説 明 され て い る。 シュ タ- ズ ィの作 戦の ため に重要 な情報 と は 国 内活動 に関 しての次 の よ うな情報 と証 拠 物 件 であ った : -政 治体 制 に反対 す る地下 運動 の組織化 の具 体 的 な活動 につ いて 一国 内の敵 対 人物 との関係 とそれ らの具体 的 な 目標 と計画 され て い る措 置 につ いて 一市民 の あか らさ まな扇 動 的 な行 動 につ いて 一特 に責 任 の養 い、指 導 的地 位 に い る人物 の 誤 った行動 及 び否定 的 な考 えにつ いて (1.1,条、419-421) な ど とい う内容 で あ っ た。 この方針 の意 味 は非常 に あ い まい であ った の で、 シュ タ- ズ ィの都合 の 良 い よ うに解 釈 が で きた。 つ ま り、 国家 イデ オ ロギー と政 党 の路線 に合致 しない考 え方や 行 動 は、すべ て 敵 対 的 であ る と簡 単 に判 断す るこ とが で きた。 その上 、 シュ タ- ズ ィの行 動 を監督 す る機 関 か なか か っため 、 シュ タ- ズィは思 い通 りに 取 りしきるこ とが で きたの で あ る。 IMの もう一 つ の任務 は、社 会的 そ して政 略 的 に シュ タ- ズィに とって作戦上 必要 な変 化 を起 こ す こ と に あ っ た。 (Herbeiftihren vonVer宜nderungenmithohergesellschaft -1icher und politisch-operativer Ntitzlic h-keit)。 それ は例 えば :
一国内に起 きて い る弊 害 を防止 す る予 防対策 を とる
一敵 対 人物 (feindlich-negativeKrAfte)の公 的 に効 果 が あ る活動
(6ffentlichkeitswirksameAktivit凱en) を防止す る 一散 対 人物 の影響 を制約 す る 一散対 人物 が 所属 す る グルー プ な どの分解 、 解体、(Zersetzen)それ らに偽 りの情報 を与 え る (Desinformation)、 活 動 を麻 埠 させ 、 そ して撃滅 す る(L包hmenundZerschlagen feindlicherStellenundKr宜fte) (1.2.条、421-422)な どの こ とであ った。 そ の方法 に関 してIMに は積極 的 な行動 が期待 され、 そ してIM指 導者 (FIM)と一 緒 に
高津.Hl東 ドイツの 71- イ制度 計画が立 て られた。
3.
2. IM
O)## IMの 多様 な任務 には さまざまな要求 が あ ったため、 IMの スパ イ制度 は次の よ うな種 類 に分 け られ た。3.
2.
1.
IM S ドイツ語 の正式名称 は、IM zurpolitisc h-operativen Durchdringung und Sicherung desVerantwortungsbereiches,IMS、「政 略 的作戦上 の浸透並 びに責任 範囲 の保証 のため のIM」(2.1.条、424-425)であ る。IMSの基本的 な課題 は''WeristwerP'' 「誰 が誰 であ る」 とい う質 問 を究 明す るこ と であ った。 IM Sは人数的 に一番 多 く、 そ し て彼 らは公 的生 活、経済、学 問、教会、文 化 、 スポー ツの どの分野の 中に も浸透 していた。 したが ってIM Sに よって国民の全面的 な監 視 (fはchendeckendeOberwachung)が可能 に な っ た と い え る (Gill/Schrと汁er 1991: 101) 0 IMSの活動 は国内の状 態 だけ を調べ 、特 に シュ タ- ズィの思想か ら見 て政党 の路線 を 逸脱す る人につ いての情報提供 であ った。 ま た、情報 と同時 に この よ うな人や グループに は どの よ うに シュタ- ズィの解釈 で 「ふ さわ しい」影響 を与 えるこ とが で きるかにつ いて も調べ なけれ ばいけ なか った。 そのため にI M Sの必要 資格 は、「社会的 な地位 、仕事 な ど の条件 を別 に して、 シュタ- ズィ との安定 し た長 い忠実 な協 力 を保 証 で きる政 治的道義 的 な 性 格 (charakterliche und politis ch-moralischeEigenschaften)であ る。そのほ かに、 人 とのつ き合 いが得 意 で、生活経験 の 深 い、 そ して陰謀 の秘密 を守 るこ とがで きる
143
(WahrungderKonspirationundGehei m-haltung)(425)人が求め られ ていた。
3.
2.
2. IMB
正 式名称 は、ⅠM derAbwehrmitFei nd-verbindungbzw.zurunmittelbaren Bear -beitung im Verdachtder FeindtAtigkeit stehenderPersonen;
IMB、 「敵 対 関係 を防止 もし くは敵 対 活動 を す る疑 い の あ る人 につ い て処 理 す るIM」 (2.2条、426-428)であ る。 ここで言 う 「処 埠」 とは 「秘密情報機 関 の方法 を使 って処理 す る」(Wawrzyn1991:35)とい う意味 で、 つ ま りシュ タ- ズィの独特 な方法 で監視す る こ とであ った。 IMBの使 用は大 き く分 け て二つの分 野 で あ った : 1. 敵 の陰謀 に浸透 す る
(EindringenindieKonspirationdes Feindes)
2.敵対 活動 をす る疑 いが あ る人の処理 (Bearbeitungim VerdachtderFein d-tatigkeitstehenderPersonen) 第1の内容 は主に敵の活動 を暴露す るこ と であ り、その ため にIMBの資格 につ いて詳 し く述べ て あ る 二 一仕事上 の フ レ クシビ リテ ィー、つ ま り、 敵 が関心 を持 ってい る仕事 につ いていて、 また幅広 く移動 で きる人 - シュ タ- ズィ との強 い関係 、絶対的 な正 直 さ、 ねぼ りつ よさ、敵 の イデ オ ロギー 的 な圧 力に耐 え るこ とが可能 であ る人 一判断 力、一 人で も政 策的作戦的 に正 しい
行動 (politisch-operativrichtige sHan-deln)を とれ る人
144 、朋i女学院'hL.L期 人′、f:研究ホLl妥 ljJ111[,∫ れ る人 一政 治体制 につ いての詳 しい知 識 を持つ 人 (426)O 第2の内容 は敵対的 な活動 をしてい る と思 われて い る人の具 体 的 な行動 を調べ るこ と、 それ につ いての証 拠 を集め るこ とと、 その人 との信 用関係 を利用 しなか ら、 な るべ くそれ を防止す るこ とであ った。具体 的に 言 うと、 IM Bは、 シュ タ- ズィか らみて政 治路 線に 合致 しない人につ いて、彼 らが犯罪 を起 した とい う証拠 にな る資料 を集め たo その 目標は それ らの 人に対 して裁判 を起 す こ とであ った (Gill/Schr6ter1991:103)0 その第2の内容 の ためIMBに必要 な資格 は、す でに述べ た こ と以外に、以下 の諸点が あ る。 一 日標 に され た人 と目立 たない よ うに接 触 を 取 り、信碩関係 を作 るこ とか で きる人 - 日標 となってい る人 よ り、 で きれば才能の 点 で優 れてい る八 一必要 に応 じての専 門知 識 を持つ 人 (427) 3.2.3 F IM
IM zurFtihrungandererIM undGMS (FIM)、「他 のIMお よびGM S(Gesellschaft -1icheMitarbeiterSicherheit"の指導 を行 う
IM」(2.3.条、428-429).FIMは他 のIM を指 導す る役割 を持 ち、す でに長 い間IMと して活躍 した人であ り、 ス.\
イ
制度 の 中での 中心 となった。 FIMがIMに よって集め ら れ た情報 を判断 し、 IMの報告 レポー トをシ ュ タ- ズィの部 局へ渡 したo FIMが行 った指 導 とは、与 え られ たIM を効果的 な仕事 が で きるよ うに トレー ニ ン グ す るこ とで、 その中には彼 らの思 想教育 も含 まれて いた。 また合理 的 な仕事 が で きるため に、必要 と感 じた時 にはFIM
H身が積極的 に動 き出す とい うこ とも要求 された。 F IM はIMとしての長 い経験 を持 ち、そ して シュ タ- ズイに信用 され、 シュ タ- ズィの思 想 も 納得 して身につけ たため、 自分 の判断で行動 もで きた。 FIMは責任 か重か ったため、資格 も詳 し く調べ られ た。 す でに述べ た資格以外 に特 に、 人の指導 と教育 の経験 と力の あ る人が求 め ら れた (429). つ ま り、 人をシュ タ- ズ ィに よ って決め られ た 目標へ 向か って動 かす 力 を持 つ 八がF
IMとして選 ばれ たo F IMに与 え られ たIMに関す る資料 は詳 し く調べ られ、両者 には信 碩関係が作 られ る よ うに組み合 わ され ていた。二 人 または三 人 のIMか一 人のF IMに属 したが、 IM同 L -はお互いの存在 を知 らず、それ ぞれFIMと 1対 1の関係 で結 ばれ たく)この1対1の関係、 即 ち、 IMか ら見て友達 関係 が非常 に効果的 で、 スパ イ制 度が成功 した大 きなfq!_t書目:なっ た。つ ま り、F IMはIMとの疑 似 友達 関係 を利用 しで 情報 を得 たの であ る。 ところでIMは、同時 に犯罪者 と犠牲者 で め -ノた こ とが明 らか で あ る。要す るにIMは タ- ゲ /卜とな った 人 との信頼関係 を使 って 情報 を聞 き出 したのだが、 それ は 人権侵 害 に あた り、同時 にIMH身 も同 じよ うにFIM に よって調べ られ、利用 され ていたので、同 じよ うに 人権 とプ ラ イバ シー か侵 害 され たか らであ る。 3.2.4. 1MEIM ftireinenbesonderen Einsatz,IME (2.4.条、429-430)は 「特定 の任務 を果 たす IM」 であ り、次 の三 つの種 類 に分 かれ てい
高、i! 旧東 トイソの 71- イ制 度 -1M inSchltisselpositionen「重要 な地位 を 占め るIM」 二のIMは国家機関 または、他 の社会的 な 機関の 中で重要 な地位 を持つ 人で、 自分の 関係す る機 関 につ いての情報 を提供 した。 その他 に、 二のIMは シュ タ- ズィか浸透 で きるよ うに条件 を作 らなければ いけ なか った (Gill/Schrtiter1991:105)。 -Experten-IM 「専 門家IM」 二のIMは シュ タ- ズィか ら専 門的な知 識 が求め られ、頼 まれ た分野 につ いて鑑定書 な どを出 した り、 また、監視 され た人につ いて 自分 の専 門知 識 を報告 した。 -IM-Beobachte
r
「観察者 のIM」 人 を尾行 または活動 を観察す るIM 3.2.5 1M KIMzurSicherungderKonspirationund desVerbindungswesens,IMK(2.5.条、430 -431)は 「シュ ター ズィ との連絡 と全面的 な共 謀 を保証す るためのIM」 であ った。 このI Mは 自分 の部 屋 、アパー ト、家 または住所、 電話 な どを決 まった条件 で シュ タ- ズィが使 用 で きるよ うに、 またはIMとその指導者 の 密会のために提供 した。 3.2.6. H IM
HauptamtlicheIM,HIM (2.6.条、43ト 432)は 「本務 のIM」で、他 のIMと同 じよ うに別の仕事 を持 っていたが、 シュ タ- ズ ィ の指 導 でその仕事 をや め、情報 を提供 で きる 仕事へ移 った。 それが疑 われ ない よ うに、 シ ュ タ- ズ ィが そ の 人 の た め に 「作 り話」 (Legende)と見せ かけの条件 を作 り、新 しい 職場へ 入れ たの であ る。普通 は決め られ た期 間 中だけ であって、 その間にH IMは他 のⅠ 145 M と違 って シュ タ- ズィか ら金銭 的、社 会的 な援助 を受 け た。 この行 政 方針1/79には、各IMの仕事 内容 とその ため に必要 な人間的 な資格 が詳 し く述 べ てあ り、 そ して機密保持 の必要性 が いつ も 強 く強調 され ていた (1.3.条、422-424)。 そ の ためにIMは常 に シュ タ- ズィに よって、 つ ま り別 のIMに よってチ ェ ックされ、 その チ ェ ックは本 人だけでな く、家族 と親戚 まで も含 まれ た(GVS-0017,3.1.7条、Pechmann/ Vogel1991:97)。彼等 は、政 略的 そ して イデ オロギー的教育 も受 け た
。F
IMは三年 ご と にIMにつ いて詳 しい判 断 レポ- トを書 いた0 3.2. IMの選 定 シュ タ- ズィがIMに優先 的に与 えた任務 は、 スパ イ的 で非合法的 な方法 で しか集 め ら れ ない情報収 集 であ った。正 式 な シュ タ- ズ イの職 員 は それが で きなか ったか らであ った。 IMに よって書かれ た レポー トは シュ タ-ズィの具体 的 な政策 の基 とな ったの で、 IM を選 ぶ時 には極端 に入念 な措 置 を取 り、 それ も行政方針 の 中で非常 に詳 し く述べ られ てい る (4.条、447-458)。 まず シュ タ- ズィに役 に立つ専 門知 識 を持 つ 人、 シュ タ- ズィが決 め た ター ゲ ッ トと簡単 に コン タ ク トが取れ る 人、 または シュ タ- ズ ィに とって大切 な情報 を手 に入れ られ る人が捜 され た。本 人に声 を かけ る前 に、 で きるだけ細か い調査 を行 った (4.1.条、448-449)。 調査 には まず正 式 な決定が必要 であ るか ら、 その決定記録 に本 人の名前 な どが具体 的 に記 入 され ていた。 したが って、 この記録 さえあ れば、 IMの ア イデ ンテ ィテ ィが わか る。 こ の調査 は普通何 か 月 もかか り、本 人に関す る すべ てが、プ ライバ シー に関す るこ とで も省146 1FLjA泉女 学 院 短期 人′'f:研 究 紀柴r第11E7J かずに調べ られ た。 その時 には警察、銀行、 医者、職場 な どの他 の機関か ら も協 力 を得 た。 この よ うな調査 にかけ た膨大 な時間、資金 な どを見 る と、 シュ タ- ズィの官僚主義 と完全 主義 が明 らかにな る(, 調査 はIM候補 者が適 当であ るか どうかが 目的 であ る。具体 的 な調査 内容 は、経歴、生 活 の仕方、仕事上 お よび社 会的 な地位 、過去 と現在の友達 関係 、健康状 態、家庭 の事情 で あ る。 シュ タ- ズィは その人 を信用 で きるか どう か を知 るために以下 の諸点 を調べ た。 一社会 に対す る態度 とその基 に なってい る考 え方、政 治的 な、宗教 的 な信 念 - シュ タ- ズィに対 しての考 え方 - 「敵」 に対 しての考 え方 一仕事上 または社会的 な義務 に対 しての考 え 方 また、陰謀的 な協 力かで きるか ど うか を知 る ため に以下の諸点 を調べ た。 一現状 の生活にお いて協 力が可能 であ るか ど うか - ンユ タ- ズィの陰謀の仕事 に対 しての考 え 方 一個 人的 な興味及 び要求、 そ してそれ ら と関 連 す る物心両面 の刺激 一引 き受 け ざるをえない根拠が あ るか どうか (Ankn叫)fungspunkteundUmstandeftir den Einsatzkompromittierenden Mate -rials) 例 えば 二 一法律違 反 一不 当利益取得 一規 則違 反 一道義 的、政 治 イデ オロギー上 の規則違 反 一醜聞 な どの よ うな事実 (4.2.条、449-451) この よ うな情報 はIMを使 って収集す る。 集め られ た情報 の確実性 も確 かめ なければ な らない。 特 に 前 述 の 陰 謀 的 協 力 (konspirative Zusammenarbeit)が で きるか どうか の調 査 内容 を見 る と、 シュ ター ズ ィの徹底 した措置 が明確 に な るだけ で な く、 シュ タ- ズィの卑 劣 で官僚 的 な方法 に驚か され る。 また、引 き 受 け ざるをえない よ うな情報 を使 うとい うこ とは、 シュ タ- ズィは選定 す る時 に恐喝 とい う手段 も使 った こ とがわか る。つ ま り、 シュ タ- ズィ と協 力 しさえすれば、 自分 の過 ちは 明 らかに され ない とい うこ とであ った。選定 したいIMに関 しては決 して成 り行 きに まか せ ない、 そ して、 ため らい もな しに調べ 、圧 力 をかけ たo この調査が終 わ った段 階 で、結 果 は細か し-報告 に ま とめ られ、選定 を進 め るか どうか判 断 された。調査結果か否定判断 を受 け た場合 で も、報告 と資料 は処分 され たわけ ではな く、 また使 う可能性 が あ る とい うこ とで、すべ て が保管 され た,,決定 が 肯定的 であれば、接触 の仕方 を決め たo その方法 は例 えば、 シュ タ - ズィが条件 を作 り、 IM候 補者 に 自分 で連 絡、 または直接 話 しかけ させ る、 それ でなけ れば、 シュ ズィの作 った条件 で シュ タ-ズィの部局- 出頭 させ るな どであ った。実際 の話 し合 いは非常 に細か く計画 され (4.2.2. 条、451-453)、 IM候補者 の反応 を見なが ら 選定 を進 め た。 その途 中でIMとしての協 力 が DT能 でない とわか った段 階 で接 触 を断絶 し た 。 実際の選定 の基盤 は次の三つ またはその 中 の組み合 わせ となった :
高tir.旧東 トイソの7,/\イ制度 1. 社 会的に肯定的 な信 念 この場合 にはマ ル クス ・レ-二 ン主義信 念か ら見 た労働 階級の権 力の必要性 、 そ して敵 に対 す る学 問的に確 か なイメー ジ を強調す る。 2. 個 人的 な欲求 シュ タ- ズィ との協 力に よって候補 者 の 個 人的欲求 が満 た され る可能性 が あ るこ と。例 えば金銭的 な面、社会的 な面 、仕 事 の面 な どとい うこ とで納得 させ る。 3. 引 き受 け ざるをえない事 実 この よ うな資料 を利用す る場合 は、本 人 の法令 な どの違 反、 またはその行為 の責 任か ら逃 げ るか、 その罪 をつ ぐな う気持 ちを利用す る。 したが って、罪の意識 と 腐心 を起 こす こ とが で きるよ うな資料 を 使 わなければな らない。利用の仕方 は本 人に合 わせ 、反応 を見なが ら行 う
(
4.
3.
条、4
5
3
-
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5
7
)
。 要 す るに、 シュ タ- ズィは選定 のため、 I Mの協 力が国の ため に必要 であ る と理 由 をつ け た り、 または人の弱点 を利用 した り、 それ とも圧 力 をかけ た りした。相手が それ で も拒 否 した場合 、 シュ タ- ズィは告発す る と脅 か したが、実 際は告発 を合法 とす る法律 は なか った。 選 定段 階の最 後 にはIM
は 自分 で仮名 を選 び、 それ をシュ タ- ズィとの接触 に使 ったC その時点か ら自分 の名前は一切使 わ なか った。 その上 、協 力の 内容 は絶対に秘密 であ る と強 調 され た。 この選定過程 につ いては、 シュ タ - ズィの職 員が詳 しい レポー トを書 いた。 そ の 中に新 しいIM
の態度、決定 の理 由、決め 方 、反応 な ども含 まれ ていた。 新 しいIM
の協 力 を得 た後 は、実際の態度 をテ ス トす るため に、 しば ら く簡 単な命令 を 147 与 え、 そ してず っ とFIM
を通 して思 想教育 を続 け た。 その一部 はFIMとIMの信 相関 係 作 りであ った。IM
はたえ まな くシュ タ-ズィに よって監視 され、 そ こか らの解放 は 多 大 な個 人的犠牲 を払 わ ない と不 可能 であ った。3.
4. IM
の利用 方法 IMを最善 に利用す るため には、 シュ タ-ズィが立 てた計画 を基 に続 け られ た思 想教育 か非常 に重要 であった(
3.
1.
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3
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-
4
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)
O そのや り方 はIM
の性格 と特 長 に合 わせ て行 なわれ たが、教 育 の 目的 は、 IMを完全 に シ ュ タ- ズ ィの道具 にす るこ とであ った。 ア メ とムチ を用 い るよ うなや り方 でIM
を育 成 し た。 したが って、知 らず知 らずの うちにIM が シュ タ- ズィの犠牲 となった。特 に シュ タ - ズィが規定す る 「敵」 か ら逆影響 を受 け な いため、 「敵 に対 す る正確 なイメー ジ」(
4
3
3
)
を持 つ よ うに注意 したC その ため にはいつ もIM
の協 力が国の ため、社会主義 の実現 の た め であ る とし、 そ して 「敵」 の破壊 力が強調 され た。 その うえ 「敵」 の活動 であ るこ とが 明 らか でな くて も、 その 「可能性 」 はいつ で もあ る とも教 え られ た(
4
3
3
)
。つ ま り、 そ こ で もシュ タ- ズイ独 自の判断が基本 とな った。 また、 IMの指導者(
F
IM)は心理 的 に 非常 に鋭 い方法 を選 ん だ。親 しい関係 を作 り 上 げ るこ とよって信用 させ 、相 談相 手 に もな って、 その 中でIMに対す る教 育 を行 った。 したが って 多 くの場合 には、 シュ タ- ズィが ね らって いた「無条件 の一体 感」(volle,rtic k-haltloselndentifikation)(
4
3
4)
を作 り上 げるこ とに成功 した。
IM
は命令 をi度され る時、 目的 に関 して最 低 必要 な程 度 だけ しか教 え られず、場合 に よ っては シュ タ- ズィの作 l)請 (Legende)が教148 1fLl泉 女学 院 短期 大′、i'二研究 紀 紫 し第11り一 え られ た (3.2.条、437)。 それは シュ タ- ズ イに対 して疑 問が起 きない よ うに、信頼が疑 われ ない よ うに、 また、 シュ ター ズパ 二よっ て作 り上 げた イメー ジが守 られ るための措 置 であ った。 IMは 自分 の指導者 (F IM)に詳 しい報 告 を渡 さなければ な らなか った。つ ま り情報 の 内容 、集め方、陰謀方法、みつか る危険、 総合 的 な判 断 な どであ った。 FIMはそれ を 基 に し、 そ してIMの態度 な どを見なか ら、 次 の仕事 を与 えた。 IM指 導者
(
F
IM)の大切 な役割 は、I
Mのチ ェ ックであ った。特 にIMに拒絶反応 が あ るか ど うか、 i)しあれば その理 由は どこ にあ るのか、 どの よ うに拒否 してい るのか、 対策が あ るか どうか を見つ け なければ な らな か った (3.4.条、438-440)。 IMと指導者(
F
IM)との ミー テ ィン グ は細 か く計画 され準備 され た。指導者 (F I M)は必ずIMよ り早 く来 て、陰謀 の可能性 を確 かめ た。指導者(
F
IM)は談話 中には いつ も模 範 であ るよ うに努 め なければ な らな か った。 IMか ら心配事 項や悩 み な どが述べ られ た ら、 いつ で もうま く対応 で きるよ うに 努 力 しなければ な らなか った (3.5.条、44 0-443)。機密 の行政 方針WSJHSoOO1-19/86 には ミー テ ィン グの準備 、進め方、 その うえ 後 片 付 け に 至 る ま で細 か く定 め て あ っ た (LeipzigerBtirgerkomitee1991:177-178)。 各 ミー テ ィン グの後 にFIMは詳 しい レポ ー トを書 いた。 その 中には話 し合 いの内容 だ け でな く、 IMの心理 的 な、精神 的 な状 態 に つ いて も述べ られてい る。少 しで も疑 問が起 きそ うな場合 は、 それに対 しての対策 まで も 考 えた (LeipzigerBtirgerkomitee1991:167 -170)。 FIMはIMとの関係 を絶つ こ ともま拙 二 はあ った (3.9.条、446-447)。 その理 由は、 IMにつ いて信 用 で きな くなった場合、 IM が二重 スパ イであ った場合、 IMが協 力 を固 く断 った場合 、利用で きる ところが な くなっ た場合、個 人的 な理 由で協 力が で きな くなっ た場合 な どであ ったO 逆 に仕事 が成功 した場合、 シュ タ- ズィは 業績 の評価 と して賞 金 を与 え た (Leipziger Biirgerkomiteelggl:169-170). 3.5. 1Mの仕事の内容 シュ タ- ズィは全 面的 な監視 の ため に さま ざまな方法 を使 ったが、基本的 には三つの段 階に分 け られ る :-1. Sicherheitstiberprtifung「安 全 チ ェ -ノ ク」
-2. OperativePersonenkontrol
l
e「作戦上 の 人物 コン トロー ル」-3. OperativeVorg良nge「作戦の実施」 それ ぞれの段 階につ いて詳 しい行政 方針が あ る。
3.5.1. Sicherheits也berpriifung 「安全チ ェック」 人の 「安 全 チェ ック」 は シュ タ- ズィの監 視 の一番低 い段 階 であ り、職場 な どであ る程 度 の 責 任 を もつ 人 の 全 員 に 対 して行 っ た (Gill/SchrOter1991:124)O その 「安 全チ ェ 、/ ク」 の行 い方 は詳 し く方針1/82 (GVSMfS 0008-14/82)に書かれてあ る (295-322)。 目 的は "Weristwer?"「誰が誰 であ る」 とい うこ とを明 らか にす るこ とであ って、つ ま り シュ タ- ズィは ター ゲ ッ トにつ いてなるべ く 多 くの情報 を求め た。 「安 全」の意味 は シュ タ - ズィ及 びそ して国家 に とって安 全 な人、要
高津 旧束 トイソの7J、イ制度 す るに同家 に川副Lこした 人であ った「 「安 全チ ェ ノク」 の結果 に よって シュ タ-ズィはチ ェ ックされ た人の将 来 な どを決 め た。 例 えば仕事 を与 えるか ど うか、別 の場所-移 すか どうか な どであ る。「決定 の基準はあ くま で も国 と政覚 の政治 であ る」(方針1/82、前掲 書、298)。要 す るに個 人の 自由は まった くな か っただけ でな く、国全体 では シュタ- ズィ に好 ま しい人だけに責任 を持 つ ポ ス トを与 え た といえるだ ろ う。 「安全 チ ェ ッ ク」 において常 に調べ た こ と は以下 の諸点 だ った。 一国に対 しての考 え方 一国家、社会 な どにふ さわ し くない影響 に対 しての態度 -敵 が コンタ ク トを作 りやす い生 活 を行 って い るか どうか -ふ さわ し くない態度 を してい る人 と接 触が あ るか ど うか (3.1条、301) その上、必要 に応 じて具体 的に よ り詳 しい チ ェ ックを行 った。 「安 全 チ ェ ック」 の場 合のIMの役割 は陰 謀的方法 で しか集め られ ない情報収集 であ っ た(5.3.)。 それ は特 に 人のプ ライバ シー に関 連 してい る情報 を含ん でいた。情報 を集め る 方法 は、 ター ゲ ッ トとの信頼関係 を利用 して 情報 を聞 き取 る、 そ して人の尾行 、盗聴 器の 設置、盗み な どの違 反的 な方法 も使 われ た0
3.5.2.OperativePersonenkontrOlle 「作戦上の人物 コン トロール」 もつ と具体 的 な疑 問 または必要性があ る場 合、 シュ タ- ズ ィは 「作戦上 の 人物 コン トロ ー ル」 を行 な っ た。 そ れ は 方 針1/81(GVS MfS 0008-10/81) (322-345)に書 か れ て い る。特 に以下 の三つの グループか シュ タ- ズ 149 イか ら人物 コン トロー ルの ため に ね らわ れ た : 一政 治情勢 に対 して実行 を起 こす 疑 いの あ る 人 一政 治理 念 に合 わ ない考 え 方 を持 つ 人 (Per -sonen mit feindlich-negativer Einstel -1ung) 一国家的 または社会 的 に重要 な地位 にい る人 ではあ るが、ふ さわ し くない意見 を持 つ 疑 いのあ る人 (1.条、324) その上 、作戦 の 目標 では次 の よ うに書 いて あ る : 「作戦上 の 人物 コン トロー ル は一般 的 には反逆 的 な行動 一刑 法上 で有意味 でな くて ら- を早め に見つ け、効 果的 に Lしめ なければ な らない」 (1.条、325)。一般 的 な前提 は、具 体的 な根拠 または容 疑事 実 がす でにあ るこ と であ った。 「作戦上 の 人物 コン トロー ル」の場合 に も IMの協 力か一番大切 で、 中心 となったo特 に職 場 で、 そ して私 的 な行動 との接触 につ い ての情報 は大切 で あ った。 しか し、情報収 集 だけで な く、 ター ゲ ッ トがふ さわ し くない行 動 が で きない よ うに、 または、 それ を助 け る 条件 を取 り除 くこ とも課題 であ った。特 に「タ - ゲ 、/卜との信頼 関係 を通 して解決 しなけれ ば な らない
」(
4.
1.
条、331)Oまた、ター ゲ ッ トをす でに良 く知 ってい るIM、つ ま り、以 前 に もIMとして その 人につ いて調べ た こ と か あ る人が選ばれ た。 「作戦上 の人物 コン トロー ル」が終 わ った 時、集め られ た資料 の判 断が行 われ た。最初 にあ った容 疑事 実 が更 に具体化 され た場 合 、 「作戦 の実施」が始め られ た。 そこ までの調 査結果が 出 なか った場合、 しか しあ る程 度 の 疑 問が残 った場合 、 シュ タ- ズィは対策 を講 じた。例 えば職場 での ポス トを停 止 して しま1.tlH 1IZJ息女T、;I:】;IJ1':触期 人`、(I:研 究 紀Eli'A-/第11L,) I)な どであ った() もう一つの 可能性 は、 タ-ナ ッ トか IMまたは シュ ター ズ ィの正 式 な職 員 として利用す るの にふ さわ Lい人であ る と 判断 された時 であ る。 その場 合 はその 人の選 定調香が始め られ た。「作戦上 の 人物 コン トロ ー ル」の75%は まった く利用 で きない結果 で 終 わ って しまったに もかか わ らず、 集め られ た資料 は す べ て保 管 され た (Gill/SchrtSter 1991:31)。
3.5.3. OperativeVorg盆nge
「作戦 の実施
」
シュ タ- ズィが あ る人物 に関 して特別 に興 味 を持 った場合 、第3の段 階 として 「作戦の 実 施」 を実行 した.〕その 基 本 方針 は 方針 1/ 76、 (GVSMfSOO8-10()/76) (346-402)であ った。 「作戦の実施」 は シュ タ- 71イに と-,て、 内容 的に一番細か く厳 しい監視 と追跡 を必要 としたため、 IMの実際の行 動が詳 L く述べ られ てい る。 しか し、「作戦 の実施」を起 こす には、つ ま りIMを実際 に動 かす までは、 シ ュ タ- ズィ内では長 い準備過程 を必要 とした (1.条、350-373)。 計画段 階 ではIMか情報 収 集 のために使 われた 。 「作戦 の実施 」の 目的は、特 に 「敵対的 ・ 否定的 な動 きを 予防す るため、 そ して政 治理 念 を通 させ るため であ った」 (前掲書、349)a 二の 『[・防措置』 は シュ タ- ズィに非常 に大 きな 自由裁量の余地 を与 えた。 IMが準備 の ために集め なければ な らなか った情報 は、一般 的 に次の 内容 につ いてであ った。 一散 が使 ってい る手段 、方法 -サ ポー トしてい るメンバー ーその影響 と成功 につ いて - 叶能 に してい る条件 -敵 ど うしの接 触 方法 (1.2.条、353-357) 一 番効果 的 と思 われ た 手段 はIMの 「敵」 との信 税関係 であ った Ll.5.条、361)。 IM は 「敵」 と十分 に親 しい関係 に な る と、次 の こ とを聞 き出す よ うに要求lされ た。す なわ ち タ- ゲ ノトの職場 と職場以外の行動 、考 え方、 意 見、発言、興味の内容、秘密情報 、友 人な どとの 人間関係、外国 との関係、
性 格、政 治 に対 しての態度 な と、であ った (361-362)。 この準備段 階 で集め られ た資料 を基に して、 具体 的 な作戦実施 を行 うか ど うかか決め られ た。決定 の 基準 は、「犯罪の疑 い」か あ るか な いか、つ ま りシュ ター ズィの解釈 で社 会に危 険 な犯罪 を起 こす 疑いが あ るか とうか とい う こ とであ ったO 疑 いが あ る とい :)のは、 IM または他 の方法 (例 えば郵便 のチ ェ ッ ク、電 話 の盗聴 、住 まいの 中に仕掛 け られ た盗聴 器 な ど) で集め られ た情報 を検 討 した上 で、犯 罪の可能性 が あれば、 その 人は犯罪の谷疑者 として認め らiLf= (1.8.2.条、370)。 具 体的 な行動 に入 るため に、詳 しい作戦計 画が検 討 され、作 りー上げ らiLた(2.2.条、374 -375)「その 中でIMは一番重要 な意義があ っ た。 それは 「I
Mは包括的に敵 の共謀へ 入 り 込む (Eindrillgen indieKonspiration des Feindes)こ とが で き、そ しで 情報 と証拠か得 られ る」 (2.3.条、375)か らであ った。 この よ うな仕事 に選 ばれ るIMには高度 な 資 格 か要 求 され た (2.3.2.、 S.378)。例 え ば、 タ- ゲ ・ソトと仕事上 、社会 的 な地位 を利 用 して、 または性格 的に簡単 に コンタ ク トが 取れ、 そ して信碩関係 が作れ るこ とが大切 な 前提 であ った。 しか し、 IMには最低必要 な高日 ト 旧束 トィ、ソC7771,\イ制 度 こ としか教 えなか った (383)。ノ 次の段 階 はIMを タ- ゲ 、バーと接触 しやす い ところ、情報 を得や す い環境 にセ ッ トす る こ とであ った。 そのために ター ゲ ッ トがIM を谷 鋸 二信 用す るよ うな 「作 l)話
」(
Le
n
ge
n-de)をシュ タ- ズィが選んで、 それに必要 な 条件 も作 ってや った (2.4.1.条、385-386)0 「作戦 の実施 」の最終 目的 は、反対運動 を な どを起 こす グループの解散 であ った。特 に 使 わ れ た 方 法 は 「せ ん め つ 作 戦 」(
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s
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z
un
g
s
ma
Bna
hme
n)
で あ っ た (2.6 条、389-392)。 この よ うな作戦 は グループ、 組織 または個 人に対 して行 なわれ た。 その日
標 は敵 の間 に矛盾 または摩擦 を起 こ し、それ に よって グループ な どが麻埠 し、分馳 し、最 終的 につふ れて しま うこ とであ る。 こ うして 敵対的 な活動 を止め るこ とが で きる。すべ て IMに よって行 なわれ たが、 その具体的 なや り方 は次の とお りであ ったO -事実 と信 じや す い ウ ソ、 しか しあ りえそ う な情報 を使 って、計画的に タ- ゲ -ノトの評 判 を落 とす 一職場や社 会の 中での不成功 に よる自信の喪 失 一 日分 に対 して、 そ して 自分 の信 念につ いて 疑 い を起 こさせ る - グルー プの中に不信感 を起 こす - グループ ・メンバーの弱点 を利用す る 一集 会 を 不 可 能 に す る 条 件 を 作 る な ど (2.6.2.条、390-391)0
「作戦 の実施 の完 了は国家 の政 治利害に役 立 たなけれ ばな らない」 (2.8.1.条、394)と い う目標 か ら、 シュ タ- ズィが 人間の 自由、 発言権 な どを認め なか ったこ とが明 らかに な る。すべ てが国家理 念に従 わ なければな らな か った。 151 作 戦 の 完 了 の 仕 方 に は、次 の種 類 が あ っ た : 一捜 査 手続 きを始め る、場合 に よっては本 人 を逮捕 す る -シュ タ- ズィの協 力者 として募集 す る 一中傷 な ど (294-295)。 選択 の判断 は効率 の高 さの みに よった。 「作戟 の実施 」 に シュ ター ズィは全 力 を投 入 したo主 な タ- ケ ツ トは政 治的 に反対 を唱 え るグルー プ、環境問題 を取 り上 げ る グルー プ、協会 の メンバー、芸術家 そ して国 を出 よ うとす る人々であ った。 これ らの グループ の ほ とん どは、 国の改善 を 目標 に して いたか、 シュ タ- ズィの 固定 した考 え方では、 タ- ゲ ・ノトに よるすべ ての活動 の 目的 は国家 の破壊 であ り、 その原 因は敵 の影響 であ る とされ た。 政府 とシュ タ- ズィの指導者 は社会 の 中にお け る変化 を認め るこ とが で きなか った上 、 そ れ に合 わせ るこ とも不可能 であ った。 その た め に、 シュ タ- ズィに よる国民 の全面的 な コ ン トロー ル を廃 止す るこ とも、考 え られ なか ったの で あ る04.
ま とめ
東 ドイツの国家保安 省 (シュ タ- ズィ) は 秘密 警察 と秘密情報機 関 を一 緒 に した組織 で あ ったが、他 の国の どの組織 に も見 られ ない 特長 を持 っていた。 それは情報提供 者(IM) に よ り綿密 に案 出 され た スパ イ制度 であ った。 シュ タ- ズ ィが1950年 に創設 され てか ら1990 年 に解 散 され るまで、 この制 度 は存続 した。 シュ タt ズィはSED
に直属 し、 国家の指 導者 と同様 に、 国民 を社会主義 の枠 の 中に 入 れ込み、政 治理 念 を押 し通 そ うとした。 その152 tlli泉女'7':ll';i如期 人′、/:研 究 紀紫 (範11i,i , 方法 として、 シュ タ- スイはIMに よる スパ イ制 度 を効果的 に使 って、国民 を全面的 に監 視 した。 この意図の背景 には、第二次世 界大戦 直後 に スター リン主義 が東 ドイツに深 く影響 を与 えたことがある。その特長は、「国の基本理 念 と 異 な る考 え方 を持 ってい る人間は間違 った考 え方 を してい る
」(
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9
9
0:1
2
3
)
と い うもので、 そ して、すべ ては敵 であ る帝 国 主義 国家の悪影響 に よる もの とい うこ とで、 それ らをつぶ さなければ な らない とした。 こ の よ うな独裁的 な環境 の中で、 シュ タ- ズィ に よる人間の尊厳 を踏みつぶす よ うな スパ イ 制度 が可能 に なったわけであ る。 束 トイツの4
0
年 間の歴 史の 中で、時 々国民 の不満が起 こったが、国家 はそれに対 して強 硬 策 を とった。1
9
5
3
年6
月1
7
日の労働 者 の反 乱の武 力での鎮圧 お よび、1
9
6
1
年8日1
3
日の ベ ル リンの壁の建 設は、 その最 も有名 な例 て あ る。 この よ うに国 民の現実 と狂信的国家指 導者の現実離れ した見解 との間に、次 第に ギ ャ ,'プが広が って きたが、国の指導者 は この ギャ L/70に政策的 に対応せ ず、
非常 に固定 し た考 え 方を持 っていたため、官僚 的に しか 反 応 しなか った。 つ ま り、国民の監視 を更 に強 め ただけであったO その関連 でIMの スパ イ 制度 は 人員 も内実 も拡 張 され、 シュ タ- ズィ 解散 の頃には 「国全体 がIMに よって浸透 さ れ た」(
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状況 であった こ とが 明 らかにな った。 シュ タ- ズィはIM制度 を利用 して、国 内 のすべ ての こ とにつ いで 情報 を求め、 国民 を 全面的 に コン トロー ル した。 その実践 におけ る監視 には三つ の段 階が あ った。一 番T の レ ベ ルは シュ タ- ズィの言 い方 に従 えば 「安 全 チ ェ ッ ク」 であ った。 この段 階 でIMは主に シュ タ- ズィが選んだ タ- ケ /H=つ いての 情報 を集めた。集め る方
法 としては ター ゲ ッ トとの信頼関係 を利用 し、 または尾行 、盗聴 器 の設置、窃盗 な どの不 法手段 を使 ったO情 報の 内容 はその人につ いてのプ ライバ シー を 含むすべ ての こ とであ った。 次の レベ ルは「作戦上 の 人物 コン トロー ル」 で、 これは シュ タ- ズィが もっ と具体 的 な疑 い を もち、 それにつ いて よ り詳 しい情報 を必 要 とした時に実行 され たO この段階 で集 め られ た情報 に よって、疑 い が もっ と具体化 され た場合 、 シュ タ- ズィは 実際の対策 を とる次 の段 階 に入 った。 それは 「作戦 の実施」 であ った。 この段 階では、 シ ュ タ- ズィか対策 を講ず るための情報 を求め た。つ ま り客観 的 な情報 よ りも、 タ- ゲ L/ト を有罪にで きうる情報 をIMか ら集め た。 そ の材料 を もとに して、 シュ タ- ズィが具体 的 な措 置 として、 グループ または 人の活動 を不 可能 に した り、逮捕 し、裁 判にかけ た りして、 人を裏 か ら自分 の都合の良 いよ うに、 あやつ り人形 の ご と く動 か した。 この段 階 で シュ タ - ズィはIMを、 もっ とも自分 た ちに都合 よ く利用 した といえ る。 彼等のモ lソトー は 「目 的 はいか なる手段 を も正 当化す る」 であ った に違 い ない。 それ ぞれの対策 の中で、 IMは最 も重要 な 役割 を持 ち、 シュ タ- ズィもIMを一番効果 的 な武器 として利用 したの であ った。 しか し 非ノ新 二驚か され るこ とは、 この 大切 な役割 を 果 たすIMか シュ タ- ズィの正 式 な職 員では なか ったこ とであ る。すべ てのIMは経済的 に、金銭 的に シュ タ- ズィか ら独立 し、別の 職 業 を持 っていた。 IMに なるには、 さまざ まなプ レ ッシャーが あ ったに違 いないが、最 終的 にはIMの制度 の基盤か ボランテ ィアて高津 旧来 トイソの ス- イ制 度 あ った。 効果的 に情報 を得 るため、 IMは さまざま な種 類 に分け られ、 そ して彼等 の行動 は官僚 的 に細か い行政 方針 に よって決 め られていた。 この制度 の中で、 中心的 な役割 を果 た した のがIMの指導 者 (FIM)であ る。 F IM はかつ て長 い間IMとして働 き、成果 をあげ たため、 シュ タ- ズィに信栢 され た人達 で あ ったO彼等は、一般 のIMとシュ タ- ズィと の仲 介者 となった。つ ま り
、F
IMは シュ タ - ズィの思想 と目標 を自分 の ものに した 人達 で、 自分 に配属 され たIMの思 想教育の ため、 その思 想 と目標 を使 ったのであ った。 FIMは原則 としてIMと1対1で交際 し、 せ いぜ い 2人か 3人 を受 け持 ち、 それ もお互 いに知 らないIMを指導 した。 このや り方 は 非常 に効果的 で、 IMの スパ イ制 度が成功 し た主 な理 由 となったo IMが犯罪者 であった こ とは明 らかであ る0 人にわか らない よ うにプ ライバ シー を犯 した l).信頼関係 を傷 つけ た り、場 合 に よっては 法律違反 を起 こ した りしたか らで あ るO 特 にF
IMは基本的 な 人権 を侵害 した。 しか し、 自分 の意思 では な く、 シュ タ- ズ イの圧 力でIMに なった人達 は、 同時に犠 牲 者 で もあ ったの であ る。 なぜ な らIMに な る 前、 シュ タ- ズィに よ り、つ ま り別 のIMに よって、プ ライバ シー まで徹底 的 に調べ られ、 引 き受 け ざるを得 ない状況が作 られ た。 そ し てIMになった後、思想教育 を受 け、 シュ タ - ズィの指 図の もとに行動 したの であるか、 彼 らの精神 的 な負担 は非常 に大 きか ったD 自 主的に、 または強制的 にIMに な った人達 は、 その理 由に関係 な く、最終的にはすべ てが シ ュ タ- ズィに とって使 いやす い道具 に育成 さ れ た。 15t'う シュタ- ズィのスパ イ制度の存在その ものは 知 られ ていた。 それゆ えに国民全体 の間 に深 い不信感が生れ た。 その よ うな状 態の 中で も シュ タ- ズィは作戦 を効果 的 に遂行 した。 そ れ を可能 に したのは次 に挙 げ るよ うな、 い く つかの条件 であ った : 一 スター 1)ン主義 の社 会状 況 国家 の指導者 は社会主義 を実現 しよ うと思 ったか、 元の ス ター リン主義 か ら抜 け 出す こ とがで きなか った。 -あい まいな法律 東 ドイツの法律 は 自由裁 量 の余地 が非常 に 多か ったため、 シュ タ- ズィは これ を 自分 に都合 よ く解釈 した。 一他 の国家機 関 との協 力 シュ タ- ズィの浸透 に よって、他 の国家機 関が協 力せ ざるを得 なか った。 - シュ タ- ズィの独 自性 シュ タ- ズィは他 の機 関 に よって コン トロ ー ル されず、報告 す る法的義務 もなか った。 一完堂 な組織化 全 国に張 りめ ぐらされ た シュ タ- ズィの組 織 は、完蟹 な官僚制 度 の形態 を取 って いたO -心理的、精神的 な圧 力 シュ タ- ズィは相 手 の心理 面 をつかん で、 それ を利用 しなが ら、 人をあや つ り人形 の よ うに動か した。 その上 、 シュ タ- ズィの 存在か ら来 る国民の精神 的 な恐怖 もシュ タ - ズィに とって効果 的に働 いた。 シュ タ- ズィ と国家 の指 導 者が社会 の変化 さえ認め るこ とが で きたな ら、 人間 を蔑視 す るこの制度、特 にIMとい うスパ イ制度 は必 要 なか ったはず であ る。 ほん の数 人の指 導者 の狂信 的 な固定 した考 え方が 、 東 ドイツ とい う一つの国家の国民全体 を苦 しめ たの であ る。154 、占火 :A-J7:院 短 期 大 ′、[・Jl什′先紀 要(,^JJ'7,11I,)- I
Abstract
Thespysystem intheformer EastGermany,
theIM andtheMinistryfor StateSecurity Dorothee Takatsu
TheEastGermanMinistryforSate Security,the Stasi,wasin existence for almost forty years. The ef -fectivenesoftheirsurveillanceoper a-tiondependedontheuseofFIM," un-officialofficers"trainlngandsupervis -1ngIM,…unofficialcoIWOrkers'',who thoroughlyinfiltratedthewhol ecoun-try.Themostsignificantaspectofthis system wasthatitwas'voluntary'in thattherewasnoofficialrecongnltion oftheFIM ortheIM,yetwithoutthem theStasicouldnothaveexecutedits control. 参考文献 AUBEL,Henning: Erbe des Uberwachungsstaates belastet politischesKlillla(監視 国家 の遺産 は政 治的 な 環 境 の 負担 と な っ て い る1in: Aktuell '92,
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