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交通安全キャンペーン映像の認知特性と運転者の個人特性

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(1)

椙山女学園大学

交通安全キャンペーン映像の認知特性と運転者の個

人特性

著者

谷口 俊治, 岩下 要司

雑誌名

椙山女学園大学 文化情報学部紀要

13

ページ

89-100

発行年

2014

URL

http://id.nii.ac.jp/1454/00002169/

(2)

交通安全キャンペーン映像の認知特性と

運転者の個人特性

谷口俊治

1

.問題と目的

交通事故の発生には道路環境、自動車の性能、

および自動車運転者の要因が関係しており、事故

の抑止にはそれぞれの要因に関する対策が採られ

ている

(

T

a

n

i

g

u

c

h

i

2

0

0

8

)

。中でも運転者に対す

る安全教育は今なお重要な役割を担っており、自

動車学校から始まって、免許更新時講習や企業内

での安全運転管理に関する制度などのしくみが整

備されている。しかし、自動車免許の取得後は、

多くの自動車運転者にとっては教育の機会が少な

く、またそれにあてることができる時間も限られ

ている。そうした教育機会で一般的に行われてい

るのが座学形式の講習であるが、どのような機会

においてもその時聞は限られているため、常によ

り効果的な教育方法が模索されている。谷口・谷

(

2

0

0

6

)

は自動車教習所での教育効果を上げる

ために把握しておくべき教習生の個人特性を検討

した。また、その背景にある運転者の交通行動と

日常行動の関係性(矢橋・谷口,

2

0

0

0

)

や、特性

交通事故発生に関わる主要な要因である前方不注

意と速度選択の関係性(谷口・谷口,

2

0

0

7

;

谷口・

谷口,

2

0

0

8

)

が検討されてきた。さらに、谷口・

谷口

(

2

0

0

8

)

は、中学生と高校生の自転車運転行

動と交通法令理解や日常行動との関係が自動車運

転者のそれと同様であることを示した。

安全教育の手法のーっとして、これまでも映像

はよく用いられてきた。それらの多くは、数分か

岩下要司

ら数十分程度の長さからなり、座学の内容を映像

化したものや、 ドラマ形式で事故に至る経緯やそ

の後の展開を描いたものである。近年はドライブ

レコーダの記録映像を編集したものも使われてい

る。しかし、これらの多くは座学のように単調で

あり、視聴者の交通安全に関する動機づけが弱い

場合には十分な効果が得られるとは考えられな

い。谷口・鍔

(

2

0

1

2

)

は、交通安全に関する動機

づけが弱い視聴者に対しでも教育効果が期待でき

る映像として、テレピキャンベーンの映像に着目

し、その可能性を示唆した。

交通安全のための映像によるテレビキャンペー

ンは、ヨーロッパあるいは先進国では一般的であ

る。それらの映像は

1

分程度の短時間でありなが

ら、洗練されたシナリオ、俳優、音楽、演出の点

で完成度が高い。通常それらには交通事故に至る

プロセスや事故現場における犠牲者の悲惨な状況

が生々しく描かれ、また後遺症に苦しむ様子や遺

族の悲嘆の場面が含まれている。しかし、日本で

はそのようなショッキングな場面は交通安全教育

の映像では一般的ではない。その理由は、行動の

動機づけの手続きとして、日本ではルールとそれ

に反した場合の罰などの外的強化因よりも道徳・

倫理観あるいは恥などに見られる他者意識による

抑制が好まれることに起因すると思われる。その

ために、日本の交通安全教育に使われる映像は、

処罰的な意味を持つショッキングな場面を含ま

ず、その代わりに、人々に対して自律的な安全運

転を求める呼びかけが大半である。あるいは、た

だ単に、テレピのような公的媒体ではショッキン

(3)

谷口俊治・岩下要司/交通安全キャンベーン映像の認知特性と運転者の個人特性

グな映像を見るのを嫌うのかもしれない。いずれ

にせよ、教育機会が限られ、時間にも制限がある

状況では、コストパフォーマンスが高くより効果

的な教育方法が求められており、上で述べたよう

なテレビキャンペーン映像の利用は日本において

も新しい方法になり得ると期待される。

ショッキングな交通事故現場に関する映像をど

のように受け取るかは、自動車運転者の交通経験

や運転行動に関する個人特性によって異なると考

えられる。この関係性が明らかになれば、どのよ

うな映像をどのような運転者に呈示するのが安全

運転教育として効果的なのかを見出すこととが可

能である。

本研究は、海外で製作された交通安全のための

テレピキャンペーン映像の認知特性を明らかに

し、映像の認知と各運転者の交通に関する知識、

態度、および経験に関する個人特性との関係を分

析することを目的としている。

2

.

実験

1

2

.

1

方 法

実験協力者

実験協力者は、平成

2

3

7

月に中部地方

N

県の

ある高校で行われた交通安全教室に参加した高校

3

9

7

名(男子

1

8

6

名、女子

1

9

4

名、不明

1

7

回収率

8

4

.

5

%

)

であった。学年は、

1

年が

1

3

9

(

3

5

.

0

%

)

2

年 が

1

3

7

(

3

4

.

5

%

)

3

年 が

1

2

0

(

3

0

.

2

%

)

、不明が

1

(

0

.

3

%

)

であった。

映 像

DOE (

R

o

a

d

S

a

f

e

t

y

D

i

v

i

s

i

o

n

D

e

p

a

r

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m

e

n

to

f

t

h

e

E

n

v

i

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o

n

m

e

n

t

、N

o

r

t

h

e

r

n

I

r

e

l

a

n

d

、北アイルランド

環境局道路安全課)が作成し、テレピキャンベ}

ンとして用いられた交通安全教育のための映像

(

L

y

l

e

B

a

i

l

i

e

I

n

t

e

r

n

a

t

i

o

n

a

l

2

0

1

0

)

から、

Damage

(教育項目は、後部座席シートベルト着用、

1

'

1

0

"

)

を用いた。シナリオは以下の通りである。男女

4

人でドライブしているが、後部座席の男性一人の

みシートベルトを着けていない。右折するために

対向車の通過を待っていたところに対向車が正面

F

i

g

u

r

e

1 Damage の映像!シーン

(4)

衝突し、さらに後方から来た車に追突される。

シートベルトをしていない男性が衝撃の勢いで車

内の他の

3人にぶつかり、結果的に 3人が亡くな

る。事故後、やるせない表情の救急隊員が映し出

される

(

F

i

g

u

r

e1

)

質問紙調査票

質問紙調査票は、実験協力者の基本特性

(

6

目)、全般的な交通経験

(

1

4

項目)、自転車運転

行動(1

2項目)、日常行動 (

6項目)、および映像

評価

(

4

0

項目)

(

T

a

b

l

e

1

2

)

からなる。

手続き

質問紙調査票は高校で行われた交通安全教室

(

5

0

分)の終了後に、参加した生徒に対して実施

された。このコースは上で述べた映像呈示を含む

座学からなる。講師は自動車学校の指導員が担当

した。

2

.

2

結 果

基本特性

T

a

b

l

e

1

に、高校生の基本特性、全般的な交通

経験、自転車運転行動、日常行動の基礎統計を示

Table2

は映像評価の基礎統計である。

映像評価の因子分析

映像イメージの認知要因の構造を明らかにする

ために、交通安全の教育効果に関する内容を除外

して映像のイメージだけを分析対象とした。因子

分析に用いた項目は百

b

l

e2

Group

欄に

V

i

d

e

o

して示した。その他の教育効果に関する項目は、

速度

(

V

e

l

o

c

i

t

y

)

、不註意

(

D

i

s

t

r

a

c

t

i

o

n

)

、およびベ

ルト

(

B

e

l

t

)

として分類した。また、意味が全般

的で、これらに分類しにくい内容の項目は全般

(

G

e

n

e

r

a

l)とした。因子分析の対象に選ばれた項

目は、床効果あるいは天井効果が見られないもの

であることを確認した。一方、

EST27

EST28

の相関係数が高かったか

=.759

ρ<.01)

ため、

ES

T2

7

を分析から除外した。

高校生による映像イメージ評価の因子分析か

、 4要因(因子 1:ショック、因子 I

I

:魅力、

文化情報学部紀要,第13巻.2013年

因子

i

l

l

:理解困難、因子

W:

分析)が抽出された

(

T

a

b

l

e

3

)

映像認知と運転者特性の関係

教育効果に関して、全般、速度、不注意、およ

びベルトに分類された項目を加算して教育効果尺

度とした。一方、交通経験の危険性、自転車運転

行動の危険性、日常行動の道徳性、および自転車

事故の危険性を自転車運転者の個人特性としてそ

れぞれ3群に分類した。これらの個人特性と教育

効果尺度との関係について分散分析を行った結

果、危険性カ吋民く道徳性の高い群は危険性が高く

道徳性の低い群より多く教育内容を学習している

ことが示された。映像イメージの因子と自転車運

転者の個人特性の関係性についても分散分析を

行った結果、危険性が低く道徳性の高い群は危険

性が高く道徳性の低い群よりショックが大きく、

映像に魅力を感じ、内容を理解し、興味を持って

いたことが示された

(

T

a

b

l

e4

5

6

7

)

3

.

実験

2

3

.

1

方 法

実験協力者

実験協力者は、平成

24

1

0

月に中部地方

N

内のある市で行われた社会福祉協議会交通安全講

習の参加者

60

名(男性

1

2

名、女性

48

名、回収率

75%)

であった(以下、成人とする)。平均年

齢は

4

7

.

3

(SD=

1

1

.

2

N

=

56) 、範囲は 22~63

才であった。

映 像

実験

1

と同じ

Damage

(教育項目は、後部座席

シートベルト着用)の他、

Geti

t

on

(同、後部座

席シ」トベルト着用、

0

'

3

0

"

)

S

e

l

f

i

s

h

(問、チャ

イルドシ}トベルト、

0

'

4

0

"

)

F

l

o

w

e

r

s

(問、飲

酒運転、

1

'

2

2

"

)

J

u

s

tone

(岡、飲酒運転、

1

'

0

0

"

)

の映像を用いた。

Get i

t

on

のシナリオは以下の通りである。若者

(5)

谷口俊治・岩下要胃/交通安全キャンペーン映像の認知特性と運転者の個人特性 質問項目 1.あなたの学年を答えてください。 2.あなたの性別を答えてください。 3.あなたは、ふだんどれくらい自転車に乗りますか。 4 あなたは、一日に合計でどれくらいの時間、自転車に乗りますか。 5 あなたは、通学に自転車を使っていますか。 自動車の運転免許 1.あなたは家族と交通安全について話すことがありますか。 2.あなたは、今までに心に残る交通安全教育を受けたことがありますか。 3.あなたは、自転車に乗るときも交通ルールを守ることが大切だと思いま すか。 4.クルマに乗って助手席(運転席の横の座席)に座るとき、シートベルト はどのくらい締(し)めていますか。 5.クルマに乗って後部座席(運転席や助手席のうしろ)に座るとき、シ』 トベルトはどのくらい締めていますか。 6.あなたが、信号のない横断歩道を歩いてわたろうとしているとき、クル マは止まってくれますか。 7.あなたが、信号のない横断歩道や自転車横断帯を自転車でわたろうとし ているとき、クルマは止まってくれますか。 8.あなたが自転車に采って青信号で道路をわたるときも、クルマが来ない かどうか確認をしてわたりますか。 9.あなたが歩いて横断歩道をわたろうと思ったら、図のようにわたる前に 背信号が点滅(青色がチカチカしている)をはじめました。あなたなら どうしますか。 10.あなたが横断歩道や自転車横断帯を自転車でわたろうと思ったら、図の ようにわたる前に青信号が点滅(青色がチカチカしている)をはじめま した。あなたならどうしますか。 11.歩道を自転車で走っているとき、歩いている人とぶつかりそうになるこ とがありますか。 12.あなたが自転車で走っているとき、クルマが急に曲がってきてぶつかり そうになることがありますか。 13.あなたが自転車で信号のない交差点に止まらずに入って、クルマとぶつ かりそうになることがありますか。 14.あなたは、自転車に乗っているとき、クルマと接触したりぶつかったこ とが何回ありますか。 1.車道を友だちと 2列になって走る 2 ヘッドホンステレオを聴きながら走る 3. 2人乗りをして走る 4 赤信号なのに走る 5 ヘルメットをかぶって走る 6 たくさんのクルマがとまっている横をすりぬけて走る 7.携帯電話でメールをしながら走る 8.携帯電話で話しながら走る 9.道幅の狭い歩道でスピードを出して走る 10.傘(かさ)をきして走る 11.ブレーキのきかない自転車で走る 12.夜にライトをつけないで走る 1.あなたは、ふだん家族から「おはようJや「こんにちは」のあいさつが 大切だと言われていますか。 2.あなたは、「ありがとう」や「ごめんなさい」と言うようにしていますか。 3.あなたは、学校生活の中で校則を守るようにしていますか。 4.あなたは、水や電気のムダづかいをしないように注意をしていますか。 5.あなたは、普通ごみとプラスチックゃあきカンなどを分けてすてるよう にしていますか。 6.あなたは朝、学校やクラブ活動の時間に遅れないよう、ゆとりをもって 家を出るようにしていますか。 高校生の基本特性、全般的な交通経験、自転車運転行動および日常行動項目の基礎統計 EXP06 M+SD 2.76 2.01 3.14 1.06 4.56 2.11 3.52 4.37 6.28 3.32 3.03 1.56 q d 司49dnuqt “ 14Rud 品 zqGouaung ヮ , e o z a q o n u a a T E U n o q a ヮ , 噌 inoτι

。 。

-a ・ 3 4 3 3 2 3 2 2 3 2 2 3 5 3.69 6.19 6.01 5.99 5.01 6.60 4.52 5.41 M-SD 1.14 1.01 0.60 -0.27 0.28 1.86 0.85 1.64 4.13 0.70 -0.91 a U 噌 Anona 噌 i n o a a -h d M 噌 i A U d 告 E04 笹 a u ρ O 刈宮 4 品 z d 品 官 民

U4-4-。

O F 0 4 宮 Q d n t -n υ n u n U A H V A H V O V A U A U A U A H v n u n U 0 4 0.60 3.24 2.71 0.69 1.97 2.96 1.09 2.70 4.22 1.50 1.23 n w d F O K U Q ω 唱iρhvAUFORU444nLF0 5 9 4 2 0 4 2 9 4 8 1 4 5 -a 目 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1.22 1.64 1.32 1.35 1.62 1.39 1.52 1.19 1.72 SD .81 50 1.27 .66 2.14 .12 1.33 1.36 1.07 2.00 1.81 .33 2.24 2.56 1.88 1.71 1.41 2.05 1.65 1.39 2.27 1.35 1.55 1.77 4.30 M叫 飽 1.95 1.51 1.87 .40 2.42 1.99 2.19 3.01 5.20 2.20 4.58 4.63 4.35 2.80 4.06 3.49 5.41 蜘 一 3 2 4 3 6 2 6 6 6 13 noavFOGVFOFOGvavpoaUFOnOFO 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 助 一 1 1 1 0 1 1 1 1 1 1 1 1 1

1 4 噌iiiτiτAt44i 咽 i 唱 よ 噌 4 噌 i 噌 ム 320 316 BICrisk 325 BICrisk 325 BICrisk 326 BICrisk 325 BICrisk 324 BICrisk 324 BICrisk 325 BICrisk 32日5 BICrisk 326 BICrisk 326 BICrisk 326 BICrisk 32沼 DAYmora!389 319 319 322 310 338 391 396 395 N 396 380 394 272 395 341 396 395 396 391 Table 1 EXPrisk EXPrisk Accident EXPrisk EXPrisk EXPrisk EXPrisk 9 P EXPrisk EXPrisk EXPrisk Group Variable Grade

s

位 Exposure Hour School License EXP01 EXP02 EXP03* EXP05* EXP08* EXP10 EXP12 EXP13 EXP14 BIC01 BIC02 BIC03 BIC04 BIC05* BIC06 BIC07 BIC08 BIC09 BIC10 BIC11 BIC12 DAY01 EXP11 EXP04 EXP07 EXPω 6.29 5.71 5.58 6.25 4.16 3.37 3.16 3.98 1.07 1.17 1.21 1.13 5.23 4.54 4.37 5.12 a u n h u ρ O F O DAYmo四11'391 DAYmora!391 DAYmoral 392 DAYmora!391 DAY02 DAY03 DAY04 DAY05 5.96 2.89 *反転項目

注:Variableは統計ソフト SPSSの変数名を示す。 Group欄の EXPriskは交通経験の危険を、 BICriskは危険な自転車運転行動を、 DAYmoralは日常生活に おける道徳を、そして?は分析から除外された意味が駿昧な項目を指す。 1.53 4.42 6 DAYmora!391 DAY06

(6)

文化情報学部紀要,第 13巻. 2013年 質問項目 1 安全教育に効果的である 2.何度か見てみたい 3 このようなショッキングな映像を人々に見せるのはよくない 4 ょくできた映像である 5.忘れられない映像である 6. スピードの出しすぎが事故の原因になっていることがわかる 7 運転中によそ見をしたりするのはよくないことがわかる 8 急ぐのはよくないことがわかる 9. シートベルトを付けることが大事なことがわかる 10. 後部座席のシートベルトも必要なことがわかる 11 チャイルドシートが必要ことがわかる 12. シートベルトをしないと事故のときに危険性が大きいことがわか る 13. 高速走行中の急ブレ}キが危険なことがわかる 14. 映像を見て、私はスピードを出せなくなると感じた 15. 視界が悪かったり、道が細いところではスピードを出してはいけ ないことカぎわかる 16. わずかなスピードの差が大きな意味をもつことがわかる 17. 異常なスピードを出してはいけないことがわかる 18. シートベルトをしないで事故に合うとどうなるのかがわかる 19. スピードの出しすぎによる事故は大惨事になることがわかる 20 事故にあった人(被害者)が可哀想だと思う 21.何の罪もない人が事故に巻き込まれるのは許せない 22.歩行者も安全確認が必要だ 23 歩行者は急に飛び出してはいけないと思う 24 事故を防ぐためには、周りに気を配ることが大切なことがわかる 25. 事故が起きると一瞬で人生が変わることがわかる 26. 普通に生活していても、いつ事故に巻き込まれるかわからない危 険があることがわかる 27 気分がわるくなる 28 不快な映像である 29. 衝撃的な映像である 30 たいへんなショックを受ける 31 映f象がとてもリアルである 32. 事故の恐ろしさを実感する 33. おもしろい 34 悲しい気持ちになる 35 被害者が事故後どうなったのかが気になる 36. リアルな映像をどのように撮影したのかが気になる 37. 事故を起こした場合の責任の重さを実感する 38. 一度見ただけでは映像の状況がよくわからない 39. 日本語の音声や字幕でないため意味がわからない 40. 事故をおこさないように安全運転に心がけようと思う 高校生による映像イメージの評価項目の基礎統計 Variable ESTOl EST02 EST03 EST04 EST05 EST06 EST07 EST08 EST09 ESTlO EST11 ESTl2

SD M-SD M+SD

6.10 5.29 3.91 5.85 5.71 6.13 6.31 6.06 6.47 6.44 6.20 6.45 3.58 2.48 1.37 3.37 2.84 3.79 4.17 3.62 4.50 4.21 3.53 4.47 1.26 1.41 1.27 1.24 1.43 1.17 1.07 1.22 .98 1.12 1.33 .99

Min Max Mean

4.84 3.88 2.64 4.61 4.27 4.96 5.24 4.84 5.49 5.32 4.87 5.46 Table 2 noαunhυρonoponbnonbhhU ︽ h υ 氏 U ー ム 1 ム 1iti 可 i -i T i -1 ょ τ 守 よ 1 i N 376 378 377 377 376 375 376 377 377 378 373 373 Group General Video Video Video Video Velocity Distraction VeIocity Belt Belt Belt Belt 6.41 5.60 6.18 4.14 2.62 3.77 1.13 1.49 1.21 5.28 4.11 4.97 noρopb 1-1111 370 366 371 Veloci匂r VeIocity Velocity ESTl3 ESTl4 ESTl5 6.02 6.40 6.42 6.44 6.38 6.39 6.44 6.46 6.44 6.51 6.43 3.43 4.11 4.29 4.26 4.05 4.14 4.35 4.49 4.46 4.57 4.36 1.30 1.15 1.07 1.09 1.17 1.12 1.04 99 .99 .97 1.03 4.73 5.25 5.35 5.35 5.22 5.27 5.40 5.48 5.45 5.54 5.39 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 ー ム 1 A 1 i T ム 寸 よ 4 Iム ー 上 司 i 1 ょ 1i'i 371 369 370 371 371 370 372 372 371 370 371 P Velocity Belt Velocity GeneraI General ? ? Distraction GeneraI General ESTl6 ESTl7 ESTl8 ESTl9 EST20 EST21 EST22 EST23 EST24 EST25 EST26 EST27キ Video EST28 Video EST29 Video EST30 Video EST31 Video EST32 Gene宜al EST33 Video EST34 Video ESτ'35 Video EST36 Video EST37 GeneraI EST38 Video EST39 Video EST40 GeneraI * EST28と強い相関 注 Variableは統計ソフト SPSSの変数名を示すoG叩up欄のVideoは映像イメージの評価を、 Generalは全般的なコメントを、 Velocityは速度に関する教 育効果を、 Distractionは不注意に関する教育効果を、 Beltはシートベルトに関する教育効果を、そして?は分析から除外された意味が暖昧な項目を 指す。 5.03 4.57 5.97 5.48 5.94 6.24 4.13 5.86 5.93 5.81 6.28 4.60 4.90 6.40 1.85 1.53 3.05 2.30 3.15 3.82 1.04 3.04 3.05 2.35 4.25 1.76 1.71 4.57 1.59 1.52 1.46 1.59 1.40 1.21 1.54 1.41 1.44 1.73 1.02 1.42 1.60 .91 3.44 3.05 4.51 3.89 4.55 5.03 2.59 4.45 4.49 4.08 5.26 3.18 3.30 5.49 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6 ー ム t i -Y ム T よ マ よ 可 土 守 ム マ よ 1 i 可 i 唱 I 1 ム τ 0 0 1 2 2 1 2 1 8 9 8 8 8 8 ヴ d ヴ t η t ヴ t ヮ , ヴ t η t 円 d p O ︽ huaUFOPO

戸 。

つ d q o q u q u q u つ d つ dntuqυqtuqdqυqυ つ d

(7)

谷口俊治・岩下要司/交通安全キャンベーン映像の認知特性と運転者の個人特性

T

a

b

l

e

3

高校生による映像イメージ評価の因子分析結果(主因子分析、パリマックス回転)

FACTOR

質問項目

V

a

r

i

a

b

l

e

E

N

EST30

.

8

0

2

.

1

2

1

.

0

6

4

.

2

1

8

3

0

.

たいへんなショックを受ける

EST28

.

7

5

0

.

2

5

8

.

3

2

0

.

0

5

1

2

8

.

不快な映像である

EST29

.

7

3

7

.4

1

3

.

0

4

0

.

0

5

6 2

9

.

衝撃的な映像である

EST31

.

6

4

6

.

4

7

2

.

0

5

4

.

0

6

9

3

1.映像がとてもリアルである

E

S

τ

'3

4

.

5

7

4

.

2

4

9

.

1

0

1

.

4

3

9

3

4

.

悲しい気持ちになる

EST03

.

5

2

2

.

4

5

2

.

1

7

7

.

1

5

3

3

.

このようなショッキングな映像を人々に見せるのはよくない

EST04

.

0

7

9

.

7

8

5

.

0

3

5

.

1

6

6

4

.

ょくできた映像である

EST05

.

3

0

1

.

7

3

7

.

0

2

3

.

2

1

6

5

.

忘れられない映像である

EST02

.

0

1

3

.

6

3

3

.

0

9

3

.

3

1

9

2

.

何度か見てみたい

EST38

.

0

7

0

.

0

8

9

.

8

1

0

.

2

2

3

3

8

.

一度見ただけでは映像の状況がよくわからない

EST33

.

0

4

0

.

3

3

2

.

7

1

9

.

3

3

4 3

3

.

おもしろい

E

S

τ

'3

9 .

1

4

2

.

1

0

3

.

6

9

1

.

1

9

1

3

9

.

日本語の音声や字幕でないため意味がわからない

EST35

.

2

3

0

.

3

3

7

.

1

1

1

.

7

3

3

3

5

.

被害者が事故後どうなったのかが気になる

EST36

.

1

0

0

.

2

9

2

.

3

8

5

.

5

9

3

3

6

.

リアJレな映像をどのように撮影したのかが気になる

T

a

b

l

e

4

交通経験危険群の教育効果尺度と映像イメージ因子に対する有意な効果が見られた分散分析結果

V

i

a

b

l

e

So

c

e

SS

d

f

MS

F

p

Group

341

.

1

34

2

1

7

0

.

5

6

7

4

.

0

6

3

.

0

1

8

G

e

n

e

r

a

l

E

r

r

o

r

1

0

9

5

6

.

6

8

1

2

6

1

4

1.

9

8

0

τb

l

1

1

2

9

7

.

8

1

4

2

6

3

G

r

o

u

p

4

7

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.

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4

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2

3

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.

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7

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0

6

.

0

0

4

V

e

l

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c

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t

y

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r

o

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1

1

2

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8

.

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2

2

6

9

4

2

.

0

0

1

τ

はal

1

1

7

7

7

.

7

5

0

2

7

1

Group

3

1.

0

1

3

2

1

5

.

5

0

6

5

.

0

1

8

.

0

0

7

D

i

s

t

r

a

c

t

i

o

n

E

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r

o

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8

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.

6

3

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2

7

3

3

.

0

9

0

T

o

t

a

l

8

7

4

.

6

5

2

2

7

5

Group

1

5

9

.

0

3

0

2

7

9

.

5

1

5

4

.

2

1

7

.

0

1

6

B

e

l

t

E

r

r

o

r

5

1

6

6

.

1

7

6

274

1

8

.

8

5

5

τ

b

t

I

5

3

2

5

.

2

0

6

2

7

6

Group

9

.

6

4

2

2

4

.

8

2

1

4

.

8

4

2

.

0

0

9

F

a

c

t

o

r

S

c

o

r

e

I

I

I

E

r

r

o

r

2

6

2

.

8

5

6

264

.

9

9

6

τb

l

2

7

2

.4

9

9

2

6

6

(8)

文化情報学部紀要,第13巻, 2013年 自転車運転行動危険群の教育効果尺度と映像イメージ因子に対する有意な効果が見られた分散分析結果

Table 5

ρ

.001

F

MS

V

2

2

4

6 一 n n u n δ

2

2

SS

S

o

u

r

c

e

V

a

r

i

a

b

l

e

7.010 324.971 46.357 649.941 13072.634 13722.575

Group

E

r

r

o

r

τ

b

t

a

l

Ge

n

e

r

a

l

.000 7.962 358.239 44.996

2

9

1

00nv qLnL 716.478 13003.892 13720.370 P ゐ ﹁ 加 問 凶

G

E

m

ω

V

e

l

o

c

i

t

y

.003 5.949 19.279 3.241 2 294 296 38.557 952.763 991.320 n y n ・

mm

G

E

m

k

D

i

s

t

r

a

c

t

i

o

n

.008 4.946 105.527 21.337 9 h H A T a u Q U Q d 9U9 白 211.054 6273.007 6484.061

Group

E

r

r

o

r

τb

t

a

1

B

e

l

t

.039 3.286 3.372 1.026 2 286 288 6.744 293.485 300.230

m

.

u

d

vkvAATL

G

E

m

ω

F

a

c

t

o

r

S

c

o

r

e

I

I

.001 7.031 7.168 1.020

。 ,

upon 白 ODn 白

2

2

14.337 291.593 305.930

Group

E

o

r

τ

b

t

a

l

F

a

c

t

o

r

S

c

o

r

e

III .032 3.479 3.350 .963 2 286 288 6.700 275.374 282.074

Group

E

r

r

o

r

τb

t

a

1

F

a

c

t

o

r

S

c

o

r

e

I

V

日常行動道徳群の教育効果尺度と映像イメージ因子に対する有意な効果が見られた分散分析結果

Table

6

P

.000

F

MS

v j 一

2

4

6

4 A u -d 告 A 生 qaqa

SS

S

o

u

r

c

e

V

a

r

i

a

b

l

e

26.666 1090.862 40.908 2181.724 14072.443 16254.167

Group

E

r

r

o

r

To

t

a

1

G

e

n

e

r

a

l

.000 27.417 1088.920 39.717 2 351 353 2177.839 13940.522 16118.362

Group

E

r

r

o

r

T

o

t

a

l

V

e

l

o

c

i

t

y

.000 24.191 70.789 2.926

L A U q t u nopo qδnJ 141.579 1053.468 1195.047

Group

E

r

r

o

r

To

I

D

i

s

t

r

a

c

t

i

o

n

.000 24.657 460.656 18.683 2 360 362 921.313 6725.783 7647.096 P A ﹁

mm

G

E

B

e

l

t

.000 8.970 8.584 .957 2 346 348 17.167 33

1

.

1

06 348.273

pf

mmd

γ L V ム & i h

G

E

官 2 346 348 2 346 348 14.900 330.034 344.933 11.397 336.014 347.411 .000 7.810

7

.450 .954 .003 5.868 5.699 .971

Group

E

r

r

o

r

To

l

Group

E

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o

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百 匂

l

F

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c

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F

a

c

t

o

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S

c

o

r

e

I

V

(9)

谷口俊治・岩下要司/交通安全キャンベーン映像の認知特性と運転者の個人特性

T

a

b

l

e

7

自転車事故群の教育効果尺度と映像イメージ因子に対する有意な効果が見られた分散分析結果

V

a

r

i

a

b

l

e

S

o

u

r

c

e

SS

G

r

o

u

p

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1

.

323

V

e

l

o

c

i

t

y

E

r

r

o

r

12678.839

T

o

t

a

l

13020.162

G

r

o

u

p

4.546

F

a

c

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o

r

S

c

o

r

e

1

E

r

r

o

r

280.808

T

o

t

a

l

285.354

たちが自動車の後部座席でシートベルトをして楽

しそうに座る場面がいくつも流れる。魅力的な女

性が男性のシートベルトを締める場面もある。

シートベルトをしなければどのような事故になる

かが示される。若者たちが楽しげに車に乗り込ん

でシートベルトをする。

S

e

l

f

i

s

h

のシナリオは以下の通りである。可愛ら

しい女の子と母親、父親、兄が幸せそうに戯れる

様子とともに、チャイルドシートベルトを着けな

いとどのようなことになるかについてのメッセー

ジが流れる。最後に女の子と兄が遊んでいたぬい

ぐるみが置かれた女の子の棺が映し出される。

Flowers

のシナリオは以下の通りである。暗い

表情をした女性が、結婚した頃の夫とのデートや

結婚指輪、家の購入などの幸せな場面を想い出す。

夫が酒を飲んだパ」テイの途中で、花束を買って車

で帰宅するが、カーステレオに気を取られて事故

を起こす。もう夫は花を持ってきてくれない。

J

u

s

t

one

のシナリオは以下の通りである。ディ

スコで彼氏と彼女がデートをしている。彼はピ-J

レに手を伸ばすが、彼女は飲もうとする彼を見

て、一瞬心配そうな表情を浮かべる。彼は飲んだ

後にどのような結果になるのかを想像する(複数

の凄惨な事故の様子が想起される)。彼はこのよ

うなことになったら大変だと考え直し、ピールを

飲むのを止める。

質問紙調査票

質問紙調査票は、実験協力者の基本特性

(

3

目)、自動車運転中の携帯電話の使用

(12

項目)、

df

MS

F

p

2 170.661 3.944 .020 293 43.272 295 2 2.273 2.323 .100 287 .978 289

自動車の運転態度と経験

(

1

1項目)、望ましいと

思う最高制限速度度

(

2

項目)

(

T

a

b

l

e

8

)

、および

高校生対象の実験

1

で使用したのと同じ映像評価

(40

項目)

(

T

a

b

l

e

9)

からなる。

手続き

質問紙調査は、社会福祉協議会交通安全講習

(90

分間)の終了後に参加者に対して実施された。

このコ}スは座学と上で述べた映像呈示からな

る。講師は自動車学校の指導員が担当した。

3

.

2

結 果

基礎統計

τ

l

e8

に、成人の基本特性、自動車運転中の

携帯電話の使用、自動車の運転態度と経験、望ま

しいと思う最高制限速度度の基礎統計を示す。ま

T

a

b

l

e9

は映像評価の基礎統計である。

映像評価の因子分析

成人による映像イメージ評価の因子分析から、

4要因(因子 1:ショック、因子 I

I

:魅力、因子 I

I

I

:

分析、因子

N:

理解困難)が抽出された

(

T

a

b

l

e

10)

映像認知と運転者特性の関係

教育に関する全般、速度、不注意、およびベル

トに分類された項目を加算して教育効果尺度とし

た。一方、自動車運転中の携帯電話の使用と自転

車運転に関する全般的態度に基づいて、自動車運

転者の個人特性としてそれぞれ3群に分類した。

これらの個人特性と教育効果尺度との関係につい

て分散分析を行った結果、危険性が低い群は危険

(10)

文化情報学部紀要,第13巻, 2013年

Table

8

成 人 の 基 本 特 性 、 交 通 に 対 す る 態 度 、 自 動 車 運 転 の 携 帯 電 話 使 用 お よ び 運 転 に 関 す る 経 験 の 基 礎 統 計 Variable Group N Min Max Mean SD M-SD M+SD 質問項目

Experience 58 .67 41.67 25.26 11.45 13.81 36.71 5. あなたは今までに、どれくらいの運転経験がありますか。 Age 56 22 63 47.30 11.21 36.09 58.51 2. あなたの年齢をご記入ください。 Exposure 60 1 4 1.13 .57 0.57 1.70 5. あなたは今までに、どれくらいの運転経験がありますか。 MOB01 59 1 4 1.32 .80 0.52 2.12 1.運転中は、ハンズフリー装置を使って携帯電話を使うこと がある。 MOB02 MOBrisk 59 1 6 2.07 1.45 0.62 3.52 2. 運転中に、(ハンズフリー装置なしで)携帯電話を手に持つ て使うことがある。 MOB03 MOBrisk 59 1 6 2.08 1.47 0.62 3.55 3. 運転するとき、携帯電話でメールを受信操作することがあ る。 MOB04 MOBrisk 59 1 6 1.80 1.24 0.55 3.04 4. 運転するとき、携帯電話でメールを送信操作することがあ る。 MOB05 MOBrisk 60 l 7 2.97 2.04 0.93 5.01 5. 運転中の携帯電話による通話は急を要する内容だけに限っ て使用している。 MOB06 47 1 7 4.28 2.11 2.16 6.39 6. ハンズフリーの状態にするための準備(へ、yドホンなどの 接続)は面倒だと思う。 MOB07 MOBrisk 58 1 7 2.10 1.39 0.72 3.49 7. 運転中であっても電話を使用することは仕方がないと考え ている。 MOB08* MOBrisk 59 1 6 1.93 1.19 0.75 3.12 8. 運転中は、携帯電話の電源を切るようにしている。 MOB09 MOBrisk 59 1 7 2.68 1.75 0.93 4.42 9. 運転中に電話がかかってきたら、車を停車しないで電話に 出ること治宝ある。 MOB10 MOBrisk 59 1 6 2.83 1.49 1.34 4.32 10. 信号待ちの関だけなら携帯電話を使っても良いと思う。 MOB11 MOBrisk 58 1 7 2.38 1.76 0.62 4.13 11. 運転中、携帯電話で通話していてヒヤ?としたりハッとし た経験がある。 MOB12 MOBrisk 58 1 7 2.40 1.60 0.80 4.00 12 携帯電話による違反に反則金を課すべきではないと思う。 DRV01* DRVrisk 59 6 7 6.85 .36 6.48 7.21 1.自動車を運転するときは、いつもシ}トベルトを着用して いる。 DRV02* DRVrisk 59 1 7 4.78 1.77 3.01 6.55 2. 自動車の後部座席に座る時にもシートベルトを着用してい る。 DRV03 DRVrisk 59 2 7 5.29 1.29 4.00 6.58 3. 運転中、ヒヤッとしたりハ?とすることがある。 DRV04* DRVrisk 59 1 7 4.63 1.32 3.30 5.95 4. 自動車を運転するときは、標識・標示で決められた速度ど おりに運転している。 DRV05 DRVrisk 58 1 7 2.81 1.34 1.47 4.15 5. 前の車がゆっくり走っていると車間距離をつめたり、追越 しをすることが多い。 DRV06 DRVrisk 59 1 7 4.73 1.34 3.39 6.07 6. 時間に追われている時などは、ついスピードを出してしま うことが多い。 DRV07 60 1 7 4.60 1.75 2.85 6.35 7. 決められた速度に従って走行していると後続車に迷惑をか けているのではないかと心配することがある。 DRV08 DRVrisk 57 2 7 5.04 1.36 3.67 6.40 8. 高速道路などでの制限速度は適当だと思う。 DRV09 DRVrisk 60 1 7 3.27 2.28 0.98 5.55 9. ほとんどの大型車には時速 90km以上の速度が出せないよ うにする速度抑制装置(リミター)が取り付けられている ことを知っている。 DRV10 DRVrisk 57 1 7 5.16 1.37 3.78 6.53 10. 普通自動車にもスピードを出し過ぎないようにするため、 法で定められた強制的な安全装置が必要だと思う。 DRV11 DRVrisk 59 1 7 5.68 1.40 4.28 7.07 11. 日本では最高速度が時速 1

'kmなのに、多くの自動車が 時速180kmも出せる性能があるのは矛盾していると思う。 S凶high 51 80 130 95.69 10.63 85.06 106.32 12. 一般道路では、最良の条件の場合に最高速度がどれくらい ならばいいと思いますか。 Spdord 51 40 90 57.35 8.85 48.50 66.20 13 高速道路では、最良の条件の場合に最高速度がどれくらい ならばいいと思いますか。 本反転項目 注:Variableは統計ソフト SPSSの変数名を示す。 Group欄の MOBriskは自動車運転中の携帯電話使用の危険を、 DRVriskは危険な自動車運転行動を、そ して?は分析から除外された意味が稜味な項目を指す。

(11)

谷口俊治・岩下要司/交通安全キャンベーン映像の認知特性と運転者の個人特性 SD M-SD M+SD 質問項目 4.75 6.29 1.安全教育に効果的である 3.82 5.98 2. 何度か見てみたい 0.99 3.44 3. このようなショッキングな映像を人々に見せるのはよくない 4.25 5.98 4. ょくできた映像である 4.24 6.03 5. 忘れられない映像である 5.02 6.24 6. スピードの出しすぎが事故の原因になっていることがわかる 5.23 6.30 7. 運転中によそ見をしたりするのはよくないことがわかる 4.98 6.26 8. 急ぐのはよくないことがわかる 5.44 6.30 9. シートベルトを付けることが大事なことがわかる 5.35 6.29 10 後部座席のシートベルトも必要なことがわかる 5.23 6.30 11. チャイルドシートが必要ことがわかる 5.48 6.21 12. シートベルトをしないと事故のときに危険性が大きいことが わかる 6.27 13. 高速走行中の急プレ}キが危険なことがわかる 5.88 14. 映像を見て、私はスピードを出せなくなると感じた 6.33 15. 視界が悪かったり、道が細いところではスピードを出しては いけないこと地雷わかる 6.30 16. わずかなスピードの差が大きな意味をもつことがわかる 6.35 17 異常なスピードを出してはいけないことがわかる 6.26 18. シートベルトをしないで事故に合うとどうなるのかがわかる 6.25 19. スピードの出しすぎによる事故は大惨事になることがわかる 6.37 20. 事故にあった人(被害者)が可哀想だと思う 6.25 21.何の罪もない人が事故に巻き込まれるのは許せない 6.26 22. 歩行者も安全確認が必要だ 6.33 23. 歩行者は急に飛び出してはいけないと思う 6.26 24. 事故を防ぐためには、周りに気を配ることが大切なことがわ 古、る 6.15 25. 事故が起きると一瞬で人生が変わることがわかる 6.21 26. 普通に生活していても、いつ事故に巻き込まれるかわからな い危険があることがわかる 4.29 27. 気分がわるくなる 4.01 28. 不快な映像である 5.96 29. 衝撃的な映像である 5.53 30. たいへんなショックを受ける 5.87 31.映像がとてもリアルである 6.21 32. 事故の恐ろしさを実感する 3.45 33. おもしろい 6.07 34. 悲しい気持ちになる 5.81 35. 被害者が事故後どうなったのかが気になる 5.56 36. リアルな映像をどのように撮影したのかが気になる 6.25 37. 事故を起こした場合の責任の重さを実感する 3.97 38. 一度見ただけでは映像の状況がよくわからない 4.46 39 日本語の音声や字幕でないため意味がわからない 6.15 40. 事故をおこさないように安全運転に心がけようと思う

成人による映像イメージの評価項目の基礎統計

V訂泊lble EST01 EST02 EST03 EST04 EST05 EST06 EST07 EST08 EST09 EST10 EST11 EST12 5.52 .77 4.901.08 2.22 1.22 5.12 .87 5.13 .89 5.63 .61 5.77 .53 5.62 .64 5.87 .43 5.82 .47 5.76 .54 5.85 .36 Max M師n

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注:Variableは統計ソフト SPSSの変数名を示す。。畑中欄のVideoは映像イメージの評価を、 Generalは全般的なコメントを、 Veloロtyは速度に関する教 育効果を、Distractionは不注意に関する教育効果を、 Beltはシートベルトに関する教育効果を、そして?は分析から除外された意味が暖昧な項目を 指す。 ー よ nU004A 戸 b a u a U A U 1ム 唱 loonwdη

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6 3 4 0 6 9 7 6 6 6 5 5 5 7

••••••••••••••

1 1 3 3 3 4 0 3 3 2 5 1 1 5 .18 .35 2.95 1.34 2.70 1.31 4.72 1.24 4.291.25 4.761.11 5.59 .62 2.11 1.34 4.88 1.19 4.71 1.10 4.08 1.48 5.92 .34 2.78 1.19 3.02 1.44 5.97 .18 5.97 5.86 6 6 nopOβOFOρOFOFonopononOFOFOρ0 5 5 官 i 咽 i 1 i 司 よ 噌 i 4 4 句 ム 唱 i η z u 噌ian 官 句 よ 噌 i R h υ 58 57 57 57 nonMUoopoo

n u d A 汐 n w d n u d A M u n u d 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 5 Genぽa1 Genera1 EST25 EST26

(12)

文化情報学部紀要,第

1

3

巻.

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10

成人による映像イメージ評価の因子分析結果(主因子分析、パリマックス回転)

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質問項目

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たいへんなショックを受ける

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1.映像がとてもリアルである

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おもしろい

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何度か見てみたい

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このようなショッキングな映像を人々に見せるのはよくない

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リアルな映像をどのように撮影したのかが気になる

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被害者が事故後どうなったのかが気になる

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一度見ただけでは映像の状況がよくわからない

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日本語の音声や字幕でないため意味がわからない

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危険群の教育効果尺度と映像イメージ因子に対する有意な効果が見られた分散分析結果

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性が高い群より多く教育内容を学習していること

が示された。映像イメージの因子と自動車運転者

の個人特性の関係性について分散分析を行った結

果、危険性が低い群は危険性が高い群より魅力を

感じていたことが示された

τ

(

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1

)

究で使われた映像が基本的にショッキングである

ことを主要な特徴とするべく製作されたことが、

因子分析の結果でもよく示されていた。この他

に、映像の魅力、シナリオや意味の分析、映像の

意味理解という認知的側面があることも明らかに

されたが、これらの要因は映像制作で留意すべき

条件として重要であると考えられる。

4

.

考 察

本研究で明らかにされた交通安全キャンベーン

映像の認知構造は、映像が視聴者にどのように受

け取られているかをよく表している。特に、本研

高校生と成人それぞれの交通安全キャンベーン

映像に対するイメージの因子分析から、ほぽ同じ

評価的意味を持つ

4

因子が抽出された。これらの

因子を構成する項目は

2

つのサンプルの聞で異

なっていたが、その理由として、高校生と成人で

(13)

谷口俊治・岩下要司/交通安全キャンベーン映像の認知特性と運転者の個人特性

呈示した映像が異なっていたことが考えられる。

高校生は

Damage

という映像を一つだけ見ていた

のに対して、成人は 5つの映像を呈示されていた

ことが影響していると推測される。また、

2

つの

サンプル集団は、高校生と成人のように年齢特性

などが大きく異なることも影響していると考えら

れる。そのような違いがあるにも関わらず、映像

イメージの認知構造として同様の評価的意味を持

4

因子が抽出されたことは、このようなショッ

キングな場面を含む映像の効果が比較的強いもの

であることを意味すると考えられる。ただし、正

確に映像イメージの因子を構成する特徴を知るた

めには、映像を見る視聴者ごとに映像の評価測定

をする必要があると考える。

一方、高校生と成人の両者で、交通行動に関す

る危険傾向が交通安全キャンペ}ン映像の教育効

果に関して同様の影響をもたらしていたことは、

自転車と自動車は、運転という点で同じ意味を

持っていることを示している。交通安全教育は、

自転車運転者と自動車運転者に対して同様の効果

をもたらすと考えることができる。

交通事故に関するショッキングな映像は、交通

安全教育の手法として教育内容を強く印象づける

効果があると考えられる。しかし、本研究の結果

は、運転者の危険に関わる特性によってその効果

が異なり、教育の必要がある危険な運転者の方

が、優良な運転者よりも映像からの学習効率が低

いことを示した。このことは、教育プログラムを

実施してその効果を予測する場合に留意すべき側

面であると考える。

本論文は、

2

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で、発表された

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昔話的を加筆・訂正したものである。

文 献

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椙山女学園大学研 究論集、

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、社会科学編、

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谷口俊治・谷口嘉男 200 自動車教習所での教育効果の 向上に資する運転者の行動特性椙山女学園大学文化 情報学部紀要、 6、

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谷口俊治・谷口嘉男

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7

運転者の前方不注視と速度選 択の関連性一女子大学生による予備的検討ー椙山女 学園大学文化情報学部紀要、

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谷口俊治・谷口嘉男

2

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一般運転者の前方不注視と速 度選択の関連性椙山女学園大学文化情報学部紀要、

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、2

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谷口俊治・鍔基文

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映像メディアによる安全運転態 度の動機づけに関する予備的研究ー海外のTVキャン ペ}ンの活用一椙山女学園大学文化情報学部紀要、

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、3

5

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3

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谷口嘉男・谷口俊治

2

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中学生・高校生の自転車運転 行動に関する調査一交通法令の理解及び日常行動との 関連性一交通心理学研究、

2

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3

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矢橋昇・谷口俊治

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運転者の交通行動と日常行動と の関連交通心理学研究、

1

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たにぐち・しゅんじ/文化情報学部教授

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いわした・ょうじ/アジマ自動車学校統括部長

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Table  8  成 人 の 基 本 特 性 、 交 通 に 対 す る 態 度 、 自 動 車 運 転 の 携 帯 電 話 使 用 お よ び 運 転 に 関 す る 経 験 の 基 礎 統 計 V a r i a b l e   Group  N  Min  Max Mean  SD M‑SD M+SD  質問項目

参照

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