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IRUCAA@TDC : 市川総合病院の機能を活かしたTranslational Research の構築

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

市川総合病院の機能を活かしたTranslational Research

の構築

Author(s)

片倉, 朗

Journal

歯科学報, 114(3): 278-278

URL

http://hdl.handle.net/10130/3350

Right

(2)

市川総合病院の歯科・口腔外科は,総合病院の中で歯科の3次医療を担う診療科であるため,口腔外科領域 のみならず歯科全般の疾患を幅広く扱っている。2013年の初診患者数は約5,000名(救急外来を合わせると 6,000名)で,70%が院外歯科ならびに院内他科からの紹介であり,そのうちの約75%が何らかの医学的問題 点を有している患者である。そのため,医科各科と連携して診療を行う機会も多い。院内各科と連携した取り 組みとして扁平苔癬や天疱瘡などの口腔粘膜疾患に対する皮膚科との難治性粘膜疾患外来,脳卒センター・口 腔がんセンターなどでの摂食嚥下評価と対応,外科を中心とした周術期の口腔機能管理,糖尿病・慢性閉塞性 肺疾患患者の口腔衛生管理などがあり,これらは診療に留まらず連携した臨床基礎研究を行っている。 また地域包括型の医療の中で歯科の使命は,口腔医療を通じた健康長寿への貢献である。当院は東葛南部の がん診療地域拠点病院を担う地域中核病院であり,当科は口腔機能の維持とリハビリテーションにおいて「脳 卒中地域連携パス」に「摂食・嚥下機能評価シート」を付与し,在宅診療に対応できる歯科医師の紹介窓口を 設けるなど地域医療と連携したシステムを整えつつある。この分野でも地域在住高齢者の誤嚥リスクについて 東京都老人医療センターと疫学的研究を進め,誤嚥のリスク評価,サルコペニアによる筋力の低下と咀嚼筋量 の関連性についてなどの研究を進め,臨床に還元できる知見あるデータを提供しつつある。 人口構成と疾病構造の変化に伴い歯科に求められる医療スキルも大きく変化している。いずれの先進国もこ れから訪れる超高齢社会であるが,唯一日本はすでにその中で歯科医療を展開しており,そのパイオニアと なっている。日本におけるこれからのオーラルメディシンは,従前の口腔診断学,口腔粘膜疾患,口腔顎顔面 疼痛,全身と口腔の病態の関連などに加えて,「超高齢社会」・「地域包括医療」・「チーム医療」がキーワード となり一元化されつつある医療の中で歯科医学の貢献性を探索,提供する領域であると考えている。 本講演では,これらを踏まえて3年間の診療実績から必要と考えられた Translational Research の概要と方 向性,ならびに総合病院の歯科・口腔外科の今後の重要性について述べる。 ≪プロフィール≫ <略 歴> 1985年3月 東京歯科大学卒業 1991年2月 東京歯科大学大学院修了(歯学博士) 1991年4月 東京歯科大学口腔外科学第一講座助手 2000年4月 東京歯科大学口腔外科学第一講座講師 2003年6月∼2004年6月 UCLA 歯学部口腔外科・医学部頭頸部外 科 Visiting assistant professor

2008年6月 東京歯科大学口腔外科学講座准教授 東京歯科大学大学院「がんプロフェッショ ナル養成プラン」コーディネーター 2009年9月 東京歯科大学口腔健康臨床科学講座口腔外 科学分野准教授 2011年4月 東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外 科学講座教授 <所属学会等> (公)日本口腔外科学会指導医 (公)日本老年歯科医学会指導医 (社)日本口腔診断学会指導医 (社)日本有病者歯科医療学会指導医 (社)日本顎顔面インプラント学会指導医 (公)日本がん治療認定医機構暫定教育医(歯科口腔外 科) (社)日本口腔腫瘍学会暫定教育医 (社)日本感染症学会インフェクションコントロールド クター 他

特 別 講 演 2

市川総合病院の機能を活かした Translational Research の構築

東京歯科大学オーラルメディシン・口腔外科学講座教授

片倉

学 会 講 演 抄 録 278 ― 92 ―

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