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シールド工事における切羽排土率の有限要素法解析

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Academic year: 2022

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(1)III-B074. シールド工事における切羽排土率の有限要素法解析 千葉工業大学大学院 学生会員 ○川崎 雅博 千葉工業大学. 正会員. 渡邉 勉. 千葉工業大学. 正会員. 小宮 一仁. 西松建設(株) 正会員. 吉野 修. 1.まえがき 掘削要素(1)を用いた掘削 FEM(2)(3)では、シールドトンネル掘削の状況を連続して解析することができる。 この解析法では、シールド機後方のジャッキ推力を外力として解析を行える点、シールド機切羽に作用する泥 水圧力等を導入できる点、シールド機と地盤との間の周面摩擦を考慮できる点等から、実際のシールド工事の オペレーションを再現することが可能である。 本報告では、この解析法を現場でのシールド機のオペレーション管理に応用することを目指して、オペレー ション管理における重要な情報である取り込み土量の解析法を提案する。 2.土量の解析法 シールドトンネル工事における切羽掘削制御の重要なパラメータとなる取り込み土量は以下のように求めた。 図−1のように、掘進前の掘削要素の面積をA0 とすると、シールド要素に推進力を与えることによって掘削 要素は変形し、推進後には面積がA1 となる。解析では次の推進力を与える前に変形前と同じ形の掘削要素をリ メッシュによって配置する。ここでは、A0−A1 をシールド機に取り込まれた土量とした。この取り込み土量を 使って、次式によって求めた排土率Rをもとに以下の考察を行った。. R=(A0−A1)/(L×シールド機の進んだ距離)×100(%). (1). ここで、Lはシールド機の直径である。この排土率に入力パラメータが及ぼす影響を調査するために、表−1に 示す範囲でパラメータを変えて解析を行った。ここで、掘削要素の剛性比とは地盤要素の剛性に対する掘削要素 の剛性をパーセンテージで表したものである。 解析に用いたモデルは、幅 50m、深さ 20m の地盤に直径 5m のシールドトンネルをクラウン部深度 5m で水 平施工する工事を模した 2 次元モデルである。解析結果のメッシュサイズ依存性を調査するために同じ境界条件 で数種類のメッシュを用いて解析を行ったが結果に違いは見られなかった。 推 進 力. 表−1 調査範囲データ. 掘削要素の幅D(m) 地盤要素の剛性に対する 掘削要素の剛性比K(%) 掘削要素のポアソン比ν 地盤要素の剛性 Es(kPa). 0.25 〜. シールド機. 1.00. 0.01 〜. 5.00. 0.00 〜. 0.30. A0(変形前の面積) 推進前 掘削要素. (シールド機の直径)L. 4360 〜 87200. A1(変形後の面積) 推進後. A0(再分割後の面積) リメッシュ後. 図−1 掘削土量の解析法 キーワード:シールドトンネル、有限要素法、取り込み土量、排土率 連. 絡 先:(住所〒275-0016 習志野市津田沼 2-17-10 TEL 047-478-0449 FAX 047-478-0474. -148-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

(2) III-B074. 3.掘削土量解析に影響を及ぼすパラメータ 3.掘削土量解析に影響を及ぼすパラメータ. 100. D=0.25m, K=0.01 0.25m, 0.05. を示したものである。図から、ポアソン比ν=0.00〜. 96. 0.25m, 0.3. 排土率R (%). 掘削要素のポアソン比と排土率Rの関係 図−2は、. 98. 0.20 の範囲では排土率の計算値に変化はなく、ポア ソン比の影響を無視できる。 図−3は、掘削要素の幅 D と排土率 R の関係の一. 0.25m, 0.1 0.5m, 0.01. 94. 0.5m, 0.05 0.5m, 0.1. 92. 0.5m, 0.3. 90. 0.75m, 0.01 0.75m, 0.05. 88. 例(Es=43600kPa)を示したものである。図から、. 0.75m, 0.1 0.75m, 0.3. 86 0. 排土率は掘削要素の幅が大きくなるにしたがって小 さくなることがわかる。 また掘削要素の剛性が大きく. 0.1. 0.4. 図−2 ポアソン比νと排土率 R の関係. なると排土率が小さくなる。 100. 図−4は、地盤の剛性 Es と排土率 R との関係の一. K=0.01. 98 排土率R(%). 例(Ee=23.15kPa)を示したものである。地盤の剛 性が大きくなると排土率は大きくなっている。 掘削土量の計算値は地盤の剛性によって変化する が、次式に示す掘削要素の剛性 Ee と地盤の剛性 Es. 0.03. 96. 0.05. 94. 0.07. 92. 0.1. 90. 0.2 0.3. 88. の比(以下剛性比 K)が同じ場合は、同じ掘削土量. 86. が得られたことから、ここでは剛性比 K を変化させ. 84. 0.4 0.5. 0. 0.2. ることによる掘削土量のコントロールを試みた。. K =(掘削要素の剛性)/(地盤の剛性) =Ee/Es×100(%). 0.2 0.3 ポアソン比ν. 0.4 0.6 0.8 掘削要素の幅D(m). 1. 1.2. 図−3 掘削要素の幅 D と排土率 R の関係 (2). 100. 係を示したものである。掘削要素の幅が同じ場合は、 排土率は剛性比に比例していることがわかった。 これ は、 排土率すなわち掘削土量を剛性比によって定量的 にコントロール可能なこと、 すなわち剛性比を変化さ. 排土率R (%). 図−5は(2)式で定義した剛性比 K と排土率 R の関. 90. D=0.25m 0.3m. 80. 0.4m 0.5m. 70. 0.75m 1.0m. 60. せることによって対象現場の排土率にあわせた数値. 0. 解析シミュレーションが比較的簡単に行えることを 示している。. 20000 40000 60000 80000 10000 0 地盤要素の剛性Es (kPa). 図−4 地盤の剛性 Es と排土率 R の関係 (Ee=23.15kPa). 参考文献 (1) 小宮・赤木:第 5 回計算力学シンポジウム報文. 100 98 96 94 92 90 88 86 84. 集,日本科学技術連盟,p.243-248,1991. D=0.25m. 排土率R (%). (2) 赤木・小宮:土木学会論文集,第 481 号,Ⅲ− 25,p.59-68,1993 (3) Komiya, Soga et al.:Soils and Foundations, Vol.39, No.4, p.37-52, 1999. 0.3m 0.4m 0.5m 0.75m 1.0m. 0. 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 掘削要素の剛性比K (%). 0.6. 図−5 剛性比 K と排土率 R の関係. -149-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).

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