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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名

Factors Determining the Maximum Torque and Achieving the Recommended Torque when Manually Operating an Implant Torque Driver

(インプラント手用ドライバーによる最大トルク値に関与する因子の検 討および規定トルク値の再現性の評価)

掲載雑誌名

International Journal of Implant Dentistry (投稿中)

高齢者歯科学 西内智紀

内容要旨

Ⅰ目的: インプラントの上部構造等をスクリュー固定する場合には,先 ず手締めを行い,その後トルクレンチを用いて規定トルクで締結すること が推奨されている.しかし,トルクレンチが無いメーカーや,開口量が小 さくトルクレンチが使用出来ない場合もあり,手指により,どの程度のト ルクを発揮できるかを把握しておくことは,トルクの過不足によるトラブ ル防止に有効である.そこで手用ドライバーを用いた発揮トルク値の実態 把握および最大発揮トルク値に関与する因子を明らかにすることを目的 とした.

Ⅱ方法: 歯科医師 16 名に対して,二種類のドライバー(Nobel biocare®

φ9 mm,Zimmer®φ11 mm)を用い,最大トルク値,および 15 N を目標値と したトルク値の計測を行った.計測条件は,回転方向(時計回し,反時計 回し),グローブの有無とした.また,被験者の個体差を把握するために,

握力計を用い握力および指力の計測を行った.さらに,当講座で開発した 超音波厚さ計の探触子にひずみゲージを応用した装置を用い,親指,人差 し指の加圧による疼痛時における最大荷重量の計測を行った.計測終了後,

1 週間のトレーニングを行い,直後 1 日目,1 週間後,1 カ月後に同様の 計測を行った.

(2)

Ⅲ結果: 最大トルク値は,男性,時計回し,グローブ有が有意に大きか った(p<0.05).2 種のドライバーでは,グローブ無において,Zimmer が 有意に大きかった(p<0.05).また,最大トルク値は握力および指力,指の疼 痛閾値との間にそれぞれ強い正の相関関係を示した.15 N を目標とした トルク値では,女性は 15 N に満たない結果となり,ばらつきも大きかっ た.トレーニング後の最大発揮トルク値は,直後 1 日目,1 週間後,1 カ 月後と上昇した.15 N を目標とした基準値の計測では,トレーニング直 後で,有意に 15 N に収束した(p<0.01).1 週間後,1 カ月後では,標準 偏差も大きくなり,15 N から離れる結果となった.握力,指力は,トレ ーニング前後であまり変化はみられなかった.

Ⅳ考察および結論: 最大発揮トルク値には性差,握力,指力,グローブ の有無,回転方向,ドライバーの形状が影響を及ぼすことが示唆された.

また,トレーニングにより自己のトルク値の認識と把握の可能性が示唆さ れた.

参照

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