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平成20年度後期自主課題研究

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Academic year: 2021

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平成20年度後期自主課題研究

ニューラルネットワークを用いた東京都の12月の気温予測

情報システム工学科3年 67番 大熊祐太 指導教員 中山謙二

1.研究背景・目的

現在、日本を含めた世界各国は温室効果ガスの 影響による地球温暖化に悩まされている。この深 刻な問題を人類が受け止めるには、将来地球がど のようになっていくかを知る必要がある。そこで 本研究では、二酸化炭素の排出量や過去の気象デ ータ等を利用し、ニューラルネットワークを用い て今後の日本の都心部の気温の上昇を予測するシ ステムを構築することを目的とする。

2.ニューラルネットワーク

人間は、過去の情報を元に現在の状況を判断す るという優れた仕組みを脳に持っており、この過 去の情報の学習という処理により現在を判断して いるといえる。工学的にこの人間の脳の仕組みを 模倣したシステムを構築することにより、人間の 基本機能である認識や記憶や判断といった処理を、

コンピュータ上で実現しようと考案されたのがニ ューラルネットワークである。

3.研究内容

①1990年~2003年の12月の過去の気温、

二酸化炭素の排出量、日照率、降水量を記したデ ータを収集し、その過去5年分のデータを1つの データとして入力し、その翌年の12月の気温を 予測する。入力はそれぞれの数値を正規化したも のを用い、出力は正規化された気温である。

②入力データに気圧と湿度を加え、他は①と同様 な条件で予測を行う。

③入力データは②と同様なものを用いて、出力が

2進符号になるように、目標値を変更する。

4.研究結果

①、②、③ともに学習はほぼ正確な数値が出力 されるが、予測を行った場合、①ではかなりの誤 差が見られた。②では、①のときよりは誤差は小 さくなったものの予測できているとは、言い難い 結果だった。③では、①、②より精度の高い結果 にはなったものの、正答率としては30%程度で あった。

5.考察

①より②の予測の精度が高くなったことを考え ると、気圧と湿度も予測に多少影響を与えている ことが分かった。また、①と②では、出力を連続 値として予測を試みたがうまくいかず、③で出力 を離散値として予測を行った場合、正答率の向上 が確認できた。これより、数値そのものを予測す ることは困難であることがわかった。

6.まとめ・今後の課題

日によって激しく上下することのある気温の予 測は少し困難であったが、上下する原因は存在す ると思うので、そこを入力データとして使用すれ ば、さらに精度のよい予測が可能であると考えら れる。また、出力表現を変えるという方法も試し てみる価値があると思う。例としては、目標値を 2進数表示にし、出力を2進数に変えてみるなど である。

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