一59一
〈論 説〉
ドイ ツ ・日本 の 温 暖 化 防止 政 策 の 検 討
白 石 忠 夫
本経済貿易研究所 の97年 度 の学術研究調査 と して9月 上旬,石 崎昭彦教授,海 道勝稔教授 に同 行 して ドイッ環境省 の地球温暖化防止 と廃棄物処 理担 当の部署 を訪問 しそれぞれの担 当官 と議論す る機会 を得 た。 なお,そ の機会に ブ リュッセルの EU本 部の地球温暖化および廃棄物処理担当の部 署 を訪問 してそれぞれに関す るEUの 政策資料 を 入手 し,と くに地球温暖化問題 に関す る積極 的姿 勢 を直接 に感 じ取 ることがで きた。 ここで は,そ の際の討論 と資料 に基 づ きEU加 盟 国のなかで も
もっとも温暖化防止政策 に積極的な ドイツの具体 的施策 の現状を取 り上 げ,あ わせて 日本の施策 に つ いて検討 した。
ドイ ツは廃棄物処理政策 につ いて も世界的 にみ て も高 い理念 の もとに先進 的廃棄物政策 を実施 し てお り,行 詰 ま り状況 にあ る日本 の廃棄物行政の 克服 に とって貴重 な示唆を与え るものである。 そ
の検討 は他 日に譲 りたい。
1.地 球 温 暖化 の現 段 階 と防止 策 を め ぐって
1995年 の 第 二 次IPCC報 告 は 詳 細 な 根 拠 を 提 出 して 地 球 の 温 暖 化 が 進 行 して い る こ と を 明 ら か に した 。1990年 の報 告 で は原 因 は不 明 と して い た過 去 の地 球 気 温 の 上 昇 に っ い て も人 間 活 動 に よ る と の 判 断 を 示 した 。 予 見 は科 学 的 な 知 見 を 豊 富 に す る こ と で よ り適 確 と な り,温 暖 化 防 止 は よ り 緊 急 の 課 題 と な っ て い る。 す で に 産 業 革 命 以 前 よ り0.6度 上 昇 した 地 球 気 温 は,1980年 代 に は急 上 昇 し,島 喚 諸 国 の 多 く は水 没 の 危 険 に さ ら さ れ る
と予 測 さ れ て い る。
EUで も この 点 の認 識 で は共 通 して い る。 人 間 活 動 に よ る 温 室 効 果 ガ ス の 増 大 を 食 い止 め る こ と
を 現 世 代 の 次 の 世 代 に 対 す る責 任 で あ る との 自覚 に た って1997年3月,EUは2010年 ま で にEU 全 体 と してCO2排 出 量 を15%カ ッ ト,2005年 ま で に7.5%を 決 定 した 。 そ して 他 の 先 進 諸 国 の 温 暖 化 防 止 策 に 不 満 を 表 明 して い る。1997年6月 に 開 催 さ れ た 国 連 特 別 総 会 に っ い てEUは 絶 望 した こ と を 直 後 の8月 は じ め ボ ンで 開 催 さ れ た 京 都 会 議 の 準 備 会 議 で 次 の よ う に 表 明 した 。 「EUは 地 球 温 暖 化 防 止 の行 動 が 先 進 国,発 展 途 上 国 双 方 に と っ て 緊 急 に求 め られ て い る と考 え る。 次 の締 約 国 会 議 の 結 果 に関 して 特 別 総 会 で 最 高 レベ ル で の メ ッセ ー ジを 求 め た が 得 られ な か っ た 。 回 答 を 拒 否 した人 々 は特 別 総 会 の 性 格 に て ら して 合 致 しな い と手 続 き論 を 述 べ た だ け で,気 候 変 動 問 題 の 緊 急 性 を 否 定 す る主 張 は 聞 け な か った 。 気 候 変 動 枠 組 み 条 約 の締 約 国 と して わ れ わ れ は,こ れ まで 以 上 に京 都 会 議 の 結 論 が この 脅 威 に有 効 に対 処 で き
る こ と を 保 障 す る責 任 を 持 っ て い る」(ボ ン準備 会 議 で のEU代 表 発 言)そ して 京 都 会 議 の決 議 を よ り 有 効 に 実 施 し,改 善 す べ き点 を改 善 す る た め に気 候 変 動 枠 組 み 条 約 の 第 四 回 締 約 国 会 議 を 京 都 会 議 の1年 後 の 早 期 に 開 催 す る こ と を 提 案 して い る。
こ の よ うな 主 張 は 日本 の 一 部 の マ ス コ ミが 報 じ る よ う にEUは 環 境 派 に押 さ れ て や む な く取 って い る だ け だ と い う姿 勢 か らは 出 て こ な い だ ろ う。
そ う したEUの 行 動 の 背 景 に は ドイ ツ と同 じよ う な北 欧 を 中 心 とす る国 内 で の 環 境 運 動 全 般 の 高 ま り と併 せ て,温 暖 化 に よ る被 害 を う け る 国 々 の 動 き が あ る。
オ ラ ン ダ の ノ ー ル ドウ ェ イ クで 地 球 温 暖 化 防 止 の た め の 世 界 環 境 大 臣 会 議 が 開 催 さ れ た1989年 の11月,モ ル デ ィ ブ の ガ ヨ ー ン 大 統 領 は モ ル デ ィ ブ の首 都 マ レに14の 島 颯 諸 国 の 代 表 を 招 き,
一fiO一 ドイ ツ ・日本 の 温 暖 化 防 止 政 策 の 検 討
地 球 温 暖 化 に 関 す る 国 際 会 議 を 開 催 した 。 会 議 は
「地 球 温 暖 化 と海 面 上 昇 に 関 す る マ レ声 明 」 を 発 表 した 。 そ の な か で は 地 球 温 暖 化 に よ る海 面 上 昇 は 島 喚 諸 国 の 存 立 そ の もの を 脅 か す 恐 れ が あ る。
工 業 諸 国 は た だ ち に そ れ を 防 止 す る倫 理 的 責 任 が あ る。 と指 摘 して い た。 こ の 島 娯 諸 国 は1990年 の 第 二 回 世 界 気 象 会 議 が 開 催 さ れ た 際 にAOSIS
(AllianceofSmallIslandsStates)と して 登 場 し た 。太 平 洋,イ ン ド洋,カ リ ブ海 の35か 国 か らな
り,そ の 後 の 国 際 会 議 を 経 る に連 れ て 発 言 力 を 強 め,気 候 変 動 枠 組 み 条 約 の 締 約 国 会 議 で 先 進 工 業 国 に 対 して2005年 にCO2排 出 量 の20%削 減 を 要 求 した 。EUが2005年 に7.5%削 減 を決 定 した の は こ う し たAOSIS諸 国 の 動 き を 配 慮 し た こ と に よ る と思 わ れ る。
珊 瑚 礁 か ら な る こ れ ら諸 国 は 低 い 国 で は 海 抜 1.5メ ー トル しか な い 島 も あ り,IPCCの 第 二 次 報 告 書 で は 台 風 に よ る高 潮 が 襲 っ た 場 合 に は避 難 の 方 法 が な く,島 か ら退 避 す る 必 要 が あ る と指 摘 して い る。 そ う した な か で 気 候 変 動 枠 組 み 条 約 締 約 国 は1992年 締 結 の 条 約 で は2000年 以 降 に つ い て 規 定 して い な い た め,2000年 以 降 に つ い て は 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 量 を1990年 の 排 出 水 準 以 下 に 削 減 す る,そ れ を 拘 束 力 あ る規 定 と す る,気 候 変 動 枠 組 み 条 約 の第3回 締 約 国 会 議 で そ れ を決 定
す る事 と な っ て い る。
EUで も指 導 的 位 置 に あ る ドイ ツ政 府 は気 候 変 動 枠 組 条 約 の締 約 国 と して は も っ と も厳 しい 削 減 率 を 自 国 に課 し,EU諸 国 に 先 駆 け て2005年 に 1990年 比25%カ ッ トす る と い う決 定 を お こ な っ た 。 そ の よ う な思 い 切 っ た 決 定 の 背 景 に は これ ま で の 住 民 運 動 を母 体 して,政 治 を 左 右 す る ほ ど に ま で 有 力 と な った ドイ ッ各 地 の住 民 の 環 境 運 動 と そ れ ら を 背 景 と した 緑 の 党 が 象 徴 す る政 治 勢 力 が あ る。 そ れ らに触 れ る こ と は で き な い が ごみ 問 題 か ら交 通 問 題 エ ネ ル ギ ー問 題 な ど多 様 な 分 野 で 影 響 力 を 持 っ て お り,そ の 一 部 は 日本 で も紹 介 さ れ て い る。
2.ド イ ツにお け る環 境政 策 の位 置
そ の よ う な 潮 流 を 典 型 的 に 表 現 す る の が1994 年 の 憲 法 改 正 で あ ろ う。 ドイ ッで は そ の 憲 法(基 本 法)を 改 正 し,国 家 目標 と して,自 然 保 護 を 掲 げ た 。 そ して 未 来 の世 代 に対 す る責 務 と して 政 府 は 持 続 可 能 な社 会 の構 築 と い う ゴー ル に どれ ほ ど接 近 した か 。 必 要 な対 策 を 適 確 に採 用 し,未 来 の 世 代 に 対 す る当 世 代 人 と して の 責 務 を 行 動 に移 した か 。 これ らを す べ て の 分 野 に わ た る横 断 的 政 策 課 題 と位 置 付 け て い る。(TOWARDSSUSTAINA‑
BLEDEVEROPMENTINGERMANY)
そ の よ う な 位 置 付 け に 基 づ き,国 政 の な か で も 優 先 的 位 置 を 占 め る事 と な っ た 環 境 政 策 は実 施 上
の 基 本 原 則 と して 以 下 の3項 を 掲 げ る。
1.予 防 的 施 策 の原 則.結 果 が 不 確 か な 場 合 で も リ ス ク 発 生 の お そ れ が あ れ ば 事 前 に 対 処 す る。
2.ポ リュ ー タ ー ペ イ プ リ ン シ プ ル,環 境 破 壊 防 止 お よ び 回 避iのた め の 費 用 は発 生 に責 任 を 負 う も の が 負 担 す る,
3.協 力 の 原 則,環 境 目標 を 実 現 す る た め に は 最 大 限 の コ ンセ ンサ スが 必 要 で あ り,コ ン セ ンサ ス を 得 る こ と を 政 策 推 進 の た め の 手 法 とす る,自 然 環 境 を 守 る憲 法 上 の 義 務 を 果 た す 上 で 国 と社 会 と の 協 力 の 必 要 が 発 生 す る,連 邦 政 府 は州 当局,市 町 村,環 境 運 動 体 な ど環 境 政 策 に か か わ る主 体 と の 協 力 を よ り重 要 視 す る。
した が っ て,ド イ ッ の温 暖 化 防 止 に 関 す る施 策 は,全 面 的,体 系 的 で あ る ば か りで な く極 め て 具 体 的 で あ る。 各 産 業 対 策 か ら電 力 エ ネ ル ギ ー 産 業,交 通 計 画,建 築 物 対 策 な ど130項 目以 上 に お よぶ 施 策 と して ま と め られ,連 邦 政 府 と は 別 に 多 くの 自 治 体 は そ れ ぞ れ 独 自 で 温 暖 化 防 止 計 画 を 立 て,実 施 状 況 を 点 検 す る仕 組 み を 作 って い る。
そ の 主 な もの は工 業 部 門,交 通,ビ ル な ど 建 築 物,家 庭 部 門 で のCO2削 減 で あ る。
工 業 部 門 に 関 し て は1995年3月,気 候 変 動 枠 組 み 条 約 第 一 回 締 約 国 会 議 が ベ ル リ ンで 開 催 さ れ た 時,ド イ ッ工 業 連 盟 は 自発 的 に1990年 に比 べ て2010年 のCO2排 出 量 を20%カ ッ トす る と宣 言
ドイ ツ ・日本 の 温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
した。 工 業 連 盟 参 加 の 業 界 団 体 で 自発 的 宣 言 に 参 加 す る業 界 は相 次 い で 増 え,そ のCO2排 出 量 は ド イ ッ工 業 部 門 の80%以 上 を 占 め る ほ ど に な っ て い る。 そ の よ う に な る動 機 は ドイ ッ政 府 が 炭 素 税 の 賦 課 を 用 意 して い る こ と に あ る。 自発 的 な 企 業 行 動 に よ りCO2削 減 が で き な か っ た場 合,ド イ ッ 政 府 は 炭 素 税 を 賦 課 してCO2の 排 出 量 を 削 減 す る と して い るが,排 出 量 の 削 減 効 果 が で る ほ ど の 課 税 は 企 業 負 担 を よ り重 くす る こ と に な り,企 業 側 は そ れ よ り も 自発 的 手 段 に よ る削 減 を 選 択 して い る とい う の が 実 情 で あ る。 自発 的 削 減 宣 言 に よ り ドイ ッ 産 業 界 が20%削 減 を 実 現 す る こ と が で き れ ば,連 邦 政 府 は 予 定 して い た 炭 素 税 に依 存 せ ず に 削 減 目 的 の 大 部 分 を 達 成 す る こ と と な る。
1995年3月,自 発 的 に 温 暖 化 防 止 に 努 力 す る と 約 束 し た さ い に は 参 加 団 体 は15業 界 団 体 で あ っ た 。厳 しい 交 渉 の 後,1996年3月,ド イ ッ経 済 団 体 は よ り前 進 した声 明 を 発 表 した 。 各 個 別 の 業 界 団 体 の 声 明 がCO2の 排 出 削 減 に つ い て の 合 意 を
一fil‑一 一
含 む だ け で な く産 業 界,家 庭 お よ び 小 規 模 消 費 者 の 排 出 す るCO2を2005年 ま で に1億5千 万 ト ン 削 減 す る と い う合 意 を含 ん で い た 。 ドイ ッ産 業 界 の 声 明 の 根 本 的 な 新 し い要 素 は 業 界 団 体 数 が18 に 増 え 適 用 範 囲 が 極 め て 広 く,ド イ ツ産 業 の エ ネ ル ギ ー消 費 の80%を カ バ ー す る もの で あ っ た 。同 様 に,ド イ ッ政 府 と業 界 と の あ い だ で 監 視 シ ス テ ム に つ い て も第 三 者 機 関 が モ ニ タ ー 報 告 を検 査 す る こ と に つ い て 合 意 が 成 立 し,正 確 度 に お い て も 改 善 さ れ た。
3.ド イ ツ で のCO2削 減 の 実 績
連 邦 政 府 は1997年4月,気 候 変 動 枠 組 み 条 約 に基 づ く第 二 次 報 告 を 発 表 した 。 そ れ に よ る と基 準 年 の1990年 のcoy排 出 量 は 表1が 示 す よ う に 確 実 に減 少 して い る。
ド イ ッ 全 体 と し てX990年 か ら1995年 にCO2 は12%,メ タ ン は16%,亜 酸 化 窒 素 は7%削 減 し
表 一1ド イ ツ に お け る エ ネ ル ギ ー 消 費 の 変 化(燃 料)(1990‑1995)
旧西 ドイツh陳 ドイツ
ド イ ツ
1990/1995の 変 化 旧西 ドイ ッ 旧東 ドイ ツ
ド イ ツ
19901995119991995 19901995
PJ %
石 炭
亜 炭
鉱 物 油
天 然 ガ ス,石 油 ガ ス
原 子 力
再 生 可 能 物 そ の他
2,1691,986 940928 4,7184,927 2,0122,342 1,3831,470 283418
13775 2.261804 520763 281472 sso 288
a,sos2,0so 3,2011,732 5,2385,690 2,2932,814 1,4461,470 312426
一一8 .5
‑‑1 .2
4.4 1fi.4 6.3 47.4
45.5
‑64 .5 46.8 67.9
‑100 .0 71.5
一IU .7
‑45 .7
8.6 22.7 1.6 36.6
合 計
11,50512,070 3,2902,122 14,79514,191 4.9 一35 .5 一4 .1各 エ ネ ル ギ ー の 割 合%
変化割合%
石 炭
亜 炭
鉱 物 油
天 然 ガ ス,石 油 ガ ス
原 子 力
再生 可能 物 そ の他
18,916.5 8.27.7 41,444.8
17,519.4 12,012.2 2.53.5
4.23.5 68,737.9 15,836.0 8,522.2 1.90.0 0.90.4
15,614.5 21,612.2 35,440.1 15,519.8 9,810.4 2.13.Q
一2 .4
‑0 .5
‑0 .2
1.9 0.2 1.0
1・
1 20.2 13.7
‑1 .9
‑0 .5
一1 .1
‑9 .4
4.7 4.3 0.s O.9
合 計
iooiao 100100 ioo100 o.o 0.0 o.o注 ・PJ(ペ タ ジ ュ ー ル),1ペ タ ジ ュ ー ル=947,800百 万BTU 出 所:ド イ ッ環 境 省 資 料
一62一 ドイ ッ ・日本 の温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
た 。 政 府 の 研 究 で も2005年 ま で に15%カ ッ トす る こ と は で き る と の 見 通 しで あ る が,国 の 目標 25%カ ッ トを 実 現 す る に は 閣 僚 作 業 グ ル ー プ と し て さ らに 具 体 策 を た て 努 力 が 必 要 で あ る と述 べ て い る。
ま た エ ネ ル ギ ー 消 費 の 伸 び 率 が 高 い,交 通 部 門,家 庭 用,オ フ ィ ス ビル の エ ネ ル ギ ー 消 費 に よ るCO2の 削 減 に つ い て も 対 策 を た て 実 施 し て き た。そ の な か で も困 難 な 分 野 はCO2の 増 加 が 著 し い 交 通 部 門 で の 削 減 政 策 で あ る。 日 本 の1990年 を 基 準 と してCO2の も っ と も排 出 量 が 高 か っ た の は交 通 部 門 で あ り,1990年 比1994年 は12%も オ ー バ ー して い る先 進 国 共 通 の難 部 門 で あ る。
CO2削 減 に 関 す る業 界 と政 府 と の 協 定 は す で に 有 効 性 を 示 して い る の で,経 済 団 体 と して はCO2 排 出 税 ま た は エ ネ ル ギ ー 税 を 導 入 す る必 要 は な い
と主 張 す る(ド イ ッ産 業連 盟1996年3月)。 ドイ ッ の 工 業 用 エ ネ ル ギ ー 需 要 は 旧 西 ドイ ッ で は 過 去
40年 間 に 最 終 エ ネ ル ギ ー 需 要 の50%か ら27%に ま で 減 少 し,省 エ ネ ル ギ ー,環 境 投 資 に3,000億 マ ル ク を 支 出 して き た。 一 方 ドイ ッ連 邦 政 府 は こ れ に対 して,業 界 団 体 に よ る 自 発 的 なCO2削 減 が 有 効 で あ る あ い だ はEU規 模 で のCO2税/エ ネ ル ギ ー税 の 実 施 を 延 期 す る と い う姿 勢 を 変 え て い な い 。
産 業 用 需 要 の ほか,交 通,民 生 用,家 庭 用 の エ ネ ル ギ ー重 要 は大 き く,そ れ ぞ れ の 分 野 で 詳 細 な CO2排 出 削 減 策 を 定 め て い る。(表2.3.4)
具 体 的 施 策 の方 向 を 示 す 典 型 と して 交 通 部 門 と 電 力 供 給 部 門 で の 施 策 を 紹 介 す る 。
4.ド イ ツ ・交 通部 門 にお ける温 暖化 防止 策
日 本 で も1990年 以 降 も っ と もCO2の 排 出 量 が 増 加 して い る部 門 で あ る交 通 に つ い て ドイ ッ で は 積 極 的 施 策 を 推 進 して い る。交 通 分 野 はCO2排 出
表 一2ド イ ツ に お け るGDP当 た り の 一 次 エ ネ ル ギ ー 消 費 とCO2排 出 貴 とCO2割 合 の変 化
1990 1991199219931994 1995
GDP単 位 あ た り の 一 次 エ ネ ル ギ ー 消 費 量(GJ/DM) 西 ドイ ツ
東 ドイ ツ ドイ ツ
4.56 12.93 5.33
4,534,424,544.42 12.0210,059,128.19
5,074,854,924.75
4.39 7.7s 4.67 西 ドイ ッ に 対 す る
東 ドイ ッ の 割 合%
283 265227201185 177
GDP単 位 あ た り のCO2排 出 量(tCO2/Mi(Ldm) 西 ドイ ツ
東 ドイ ツ ドイ ツ
Z81 1,200 364
231270275267 1.125899801699 342318318305
263 632 296 西 ドイ ッに対 す る
東 ドイ ッの割 合% 427 401333291261 241
一・次 エ ネ ル ギ ー 消 費 単 位 当 た り のCO2(tCO2/TJ) 西 ドイ ツ
東 ドイ ツ ドイ ツ
61.6 92.8 68.5
62,061,060,650.5 93,689,487,985.4 67,465,564,864.3
・ ・
81.2 63.0 西 ドイ ッ に 対 す る
東 ドイ ッ の 割 合%
151 151147145141 136
注 ・GDPは1991年 の 数 値,1996年 ドイ ッ環 境 省 資 料,GJは ギ ガ ジ ュ ー ル,TJは ト リ リオ ン ジ ュ ー ル の 略 出 所 ドイ ッ環 境 省
ドイ ッ ・日本 の 温 暖 化 防 止 政 策 の 検 討 一63一 表 一3ド イ ツ に お け る2005年 ま で のcoy排 出 量 「対 策 な しケ ー ス 」 シ ナ リ オ エ ネ ル ギ ー 効 率 向 上
部 門
実 績
シ ナ リ オ199011995 20002005 90/9595/0590/05
CO2排 出 量 百 万 トン
増 減
工業 業務 住 宅 輸 送
169.7126.8 75,751.9 128.4135.2 184.9196.1
122.5122.5 70,573.0 135.3138.5 231.0236.0
一25 .3‑3.4‑27.8
‑31 ,540.7‑3.6
5.32.57.9 s.020.427s
部 門計 558.8509.9 559.357U.0 ‐8 .7ii.8a.a
発 電 地 域 暖 房
その 他 エネ ル ギ ー
353.6317.5 42,931.7 43,024.0
331.4345.5 29,726.9 21,019.0
一m‑10 .28.8‑2.3
‑26 .0‑15.1‑37.2
‑‑44 .1‑20.9‑58.8
エ ネ ル ギ ー 部 門 計 439.4373.2 382.2391.4 一i5 .i4.9‑1U.9
合計
998.2883.1 941.5961.4 一11 .58.9‑3.7リ ニ ュ ー ア ブ ル エ ネ ル ギ ー 一̲ 7,912.8 }̲ 一
エ ネ ル ギ ー部 門 排 出量 ・.+..・.. 949.E974.2 一11 .510.3‑2.4
非 エ ネ ル ギ ー 部 門 27,525.2 26,125.5 一一8 .41。0‑7.5
合計排出量
1,025.7908.3 975.E999.7 一i1 .410.1‑2.5国 際航 空 マ イ ナ ス分 11,613.9 15,015.9 19.814.33fi.9
国際航空削減後合計
1,014.2894.5 960.4983.8 一11 .810.0‑3.0 出 所 ドイ ッ環 境 省量 の20%,窒 素 酸 化 物 排 出 量 の47%,炭 化 水 素 の 32%を 排 出 す る汚 染 源 で あ る。
連 邦 政 府 の 施 策 の 基 礎 に あ る考 え 方 は次 の 通 り で あ る。
#.交 通 を 回 避 す る こ と,
1970年 代 の 都 市 計 画 の 基 本 と な っ た 考 え 方 は 職 住 分 離 で あ っ た が,今 後 は 否 定 され,職 住 接 近,
「短 距 離 の都 市 」 作 り に転 換 しな け れ ば な ら な い。
しか し都 市 計 画 が 効 果 を 見 せ る に は 長 期 を 要 す る。
#.環 境 負 荷 の 少 な い 交 通 手 段 へ の 転 換,
短 期 的 に は この 方 法 が 採 用 さ れ る必 要 が あ る。
連 邦 政 府 は 貨 物 輸 送 の道 路 か ら鉄 道,水 運 へ の 転 換,旅 客 輸 送 の 自動 車,航 空 か ら鉄 道 な ど公 共 交 通 へ の 転 換 に っ と め て き た。 こ の た め に は 鉄 道 貨 物 な ど の 料 金,利 便 性 が 道 路 輸 送 と の 競 争 に耐 え る よ うな 魅 力 的 で な け れ ば な ら な い 。 鉄 道 と道 路 の 積 み 替 え 施 設 条 件 の 改 良 な ど に2012年 ま で に
41億 マ ル クを 投 資 す る。鉄 道 の 輸 送 効 率 と競 争 力 を 強 化 して 鉄 道 輸 送 の 比 率 を 上 げ る た め に1993 年 に 都 市 間 急 行 一 高 速 列 車 を 導 入 し,大 幅 に時 間
を 短 縮 した。 ま た 地 域 の 公 共 交 通 サ ー ビ ス を 向 上 す る た め に 州 政 府 に 対 す る補 助 金 を1967年 か ら 1995年 ま で に430億 マ ル ク支 出 した 。州,市 町 村 の独 自の 支 出 も加 わ って,地 域 で の 公 共 交 通 は交 通 網,運 行 時 間,料 金 な ど利 用 者 に魅 力 あ る もの に な って い る。 フ ラ イ ブ ル グ モ デ ル と い わ れ る環 境 定 期 券 な ど の 特 別 利 用 料 金 制 度 は こ う して 補 償 され て い る 。 フ ラ イ ブ ル グ市 で は じま っ た交 通 計 画 の転 換 は ドイ ツ だ けで な く欧 州 全 土 の 各 都 市 に 広 が っ て い る。 フ ラ イ ブ ル グ で は 環 境 定 期 券 (Regio‑Kane)を59マ ル ク で 購 入 す る と1か 月 間 フ ラ イ ブ ル グ市 郊 外 ま で2,600kmの 公 共 交 通 機 関 は す べ て に乗 車 で き る。 他 人 に 貸 し借 り も 自
由 で あ る う え 日 曜 に は成 人2人 子 供4人 ま で 乗 車 で き る。 自動 車 交 通 を 削 減 す る た め の 施 策 で あ
一64一 ドイ ツ ・日本 の温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
表 一4ド イ ツ に お け る2005年 ま で のcoy排 出 量 「対 策 後 」 シ ナ リオ
部 門
実 績
シ ナ リ オ199011995 200012005 90/9595/05190/05
CO2排 出 量 百 万 ト ン
増 減
工 業 業務 住宅 輸送
169.7126.8 75,751.9 128.4135.2 1$4.9196.1
116.9107.1 61,656.5 115.9110.5 223.0224.0
一一一25
.3‑15.5‑36.9
‑31 .58.9‑25.4
5.3‑18.2‑13.9 6,014,321.1
部門計 558.8509.9 517,449$.2 一8 .7‑‑2.3‑10.8
発 電 地 域 暖 房
そ の他 エ ネ ル ギ ー
353.6317.5 42,931.7 43,024.0
316.7318.9 30,027.5 21,019.0
一10 .20.4‑9.8
‑26 .4‑13.4‑35.9
‑44 .1‑20.9‑55.8
エ ネ ル ギ ー 部 門 計 439.4373.2 367.8365.3 一15 .1‑一 一2.1‑16.9
合計
998.2883.1 885.2863.5 一11 .5‑2.2‑13.5リ ニ ュ ー ア プ ル エ ネ ル ギ ー ̲一 一2 .3‑5.6 ̲一}
エ ネ ル ギ ー部 門排 出量 998.2883.1 882.9857.9 一11 .5‑2.9‑14.1
非 エ ネ ルギ ー部 門排 出量 27,525.2 26.Q25.3 一$ .40.4‑$.1
合計排出量
1,025.7908.3 908.9883.2 一11 .4‑一 一2.8‑13.9 国際 航 空 マ イ ナ ス分 11,613.9 15,015.9 19,814,336.9国際航空削減後合計
1,014.2894.5 893.9867.3 一11 .8‑3.0‑14.5 出 所 ドイ ッ環 境 省る。
ま た,重 車 両 に は1995年 以 来 ドイ ッ お よ び 他 のEU諸 国 で は高 速 道 路 の 通 行 料 金 が 賦 課 さ れ る こ と に な った 。通 行 料 は年 間 最 大1250ECU賦 課 され る が ドイ ッ連 邦 政 府 は重 車 両 の 実 際 の 走 行 コ ス トを 反 映 す る水 準 ま で 引 き上 げ る こ と を 支 持 す る。 ま た 乗 用 車 か ら他 の 輸 送 手 段 利 用 に転 換 さ せ る に は運 転 者 に適 切 な 経 済 負 担 を 課 す こ と が 必 要 で あ る。 ドイ ッ で は 燃 料 油 価 格 の3分 の2は 税 金 で あ る。 交 通 手 段 の 選 択 に 影 響 す る ほ ど の燃 料 価 格 の 引 上 げ は公 共 交 通 が 不 十 分 な 過 疎 地 域 の住 民 や 自動 車 に依 存 して い る 高 齢 者 に と って 負 担 が 重 く な る。 代 替 交 通 手 段 の 開 発 導 入 を 優 先 させ る の が 課 題 と な って い る。
#.技 術 開 発 に よ る 自動 車,燃 料 の 効 率 改 善,エ ネ ル ギ ー消 費 と汚 染 物 質 の排 出 削 減
3.5ト ン以 上 の 重 車 両 に は1994年 に 排 出 ガ ス 量 格 差 を導 入 した が,1997年 か ら排 出 ガ ス量 の 規
模 に よ る 自動 車 税 格 差 を導 入 す る こ と に な って い る。 ま た排 出 ガ ス の少 な い 液 化 天 然 ガ ス の 自 動 車 燃 料 を 奨 励 す る た め に1995年 に 該 当 車 の 燃 料 税
を 半 額 に した 。
#.交 通 ル ー ト建 設 に よ る国 土 へ の負 荷 を軽 減 す る と
1992年 の 連 邦 交 通 網 計 画 で は 環 境 負 荷 の 少 な い 鉄 道,水 路 へ の投 資 に重 点 を 置 く こ と とな っ て い る。 自然,景 観 を 配 慮 した 交 通 ル ー トの 策 定 か ら施 設 規 模,工 事 方 法 に い た る各 段 階 で 環 境 的 視 点 が 貫 か れ な け れ ば な ら な い 。
交 通 体 系 の 転 換,自 動 車 道 路 建 設 計 画 よ り も鉄 道 建 設 計 画 へ の投 資 拡 大,都 市 交 通 に お け る軽 快 電 車,環 境 定 期 の導 入 に よ り貸 与,多 人 数 利 用 を 可 能 に して マ イ カ ー か ら公 共 交 通 利 用 者 拡 大 の 方 策 が 見 立 っ 。 自 動 車 締 め 出 し,自 転 車 専 用 道 路,
自転 車 専 用 レー ンの 増 設 な ど マ イ カ ー削 減 策 が 際 立 って い る。
ドイ ッ ・日本 の温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
部 門 別CO2排 出 削 減 も 詳 細 な 計 画 の 実 行 と 点 検 に よ る成 果 を達 成 して い る。
2005年 のCO2を1990年 に 比 べ て25%削 減 す る と い う計 画 は過 去 の 実 績 の う え で の 計 画 で あ る こ と に注 目 す る必 要 が あ る。 日本 と の 大 きな 相 違 点 は気 候 変 動 を 防 止 す る た あ にCO2の 排 出 削 減 が ドイ ッ市 民,州 お よ び 連 邦 政 府 と業 界 団 体 が 一 体 と な って 実 現 しな け れ ば な らな い 課 題 と して 国 民 的 合 意 が で き て い る と の 印 象 を う け た こ と で あ っ た 。
5.ド イ ツ 電 力 業 界 のCO2削 減 策
産 業 の な か で も っ と もCO2排 出 量 の 多 い 電 力 業 界 の 実 施 計 画 と現 在 ま で の 実 施 状 況 は つ ぎの 通
りで あ る。
電 力 業 界 のCO2削 減 は原 子 力 発 電 の 拡 大 を 考 慮 に 入 れ ず,供 給 側 と需 要 側 の両 面 で 実 施 す る。
電 力 業 界 で は1990年 に 比 較 し て2015年 のCO2 排 出 量 の 潜 在 的 削 減 可 能 量 は12%,2005年 の 削 減 可 能 量 は8‑10%と 推 定 して い る。 準 備 段 階 で の 計 算 で は1995年 のCO2排 出 量 は2億7千 万 ト ン で あ っ た 。 発 電 量 は増 加 した に も か か わ らず CO2排 出 量 は そ の2年 前 と同 じで あ っ た 。1987年 か ら1990年 ま で にCO2排 出 量 は20%以 上 削 減 し た し1990年 か ら1995年 ま で に は さ ら に7%削 減
した 。 そ の 内 訳 はつ ぎ の 通 りで あ る。
#.旧 西 ドイ ッ 地 域 で の 電 力 生 産 の 増 加 一CO2 1,100万 トン増 加
#.旧 東 ドイ ッ 地 域 で の 電 力 生 産 の 減 少 ‐cot 2,200万 トン減 少
#.旧 東 ドイ ッ 地 域 で の 原 子 力 発 電 量 の 変 化 一 CO2600万 ト ン増 加
#.旧 西 ドイ ッ地 域 で の 原 子 力 発 電 量 の 変 化 一 CO2500万 トン減 少
#.リ ニ ュ ー ア ブ ル エ ネ ル ギ ー と化 石 燃 料 発 電 か らの 発 電 量 の 増 加CO2600万 ト ンの 減 少
☆.需 要 管 理(DSM)に よ る効 果
電 力 会 社 は需 要 家 に 対 す る コ ンサ ル テ ィ ン グ活 動 に よ りDSMを 強 化 して,電 力 の 効 率 的 使 用 に っ と め て き た がDSMプ ロ ジ ェ ク ト参 加 者 に 対 す
一65‑一
る マ ニ ュ ア ル の 作 成 配 布 に よ り,よ り い っ そ う普 及 を は か る 。
1994年 半 ば 現 在,160のDSMプ ロ ジ ェ ク トが 進 行 中 で あ っ た が1995年 秋 に は 新 た に98の 新 規 プ ロ ジ ェ ク トを 開 始 し た。 新 規 プ ロ ジ ェ ク トの 75%は 家 庭,商 業,公 共 施 設 向 け で 残 りの25%は 工 業,農 業,そ の 他 部 門 向 け で あ る 。 家 庭 用 で は 暖 房,照 明,給 湯,家 庭 用 電 気 器 具 の 分 野 で あ る。
☆ 既 存 の 発 電 所 の効 率 向 上
す で に 着 実 に 実 施 中 で あ り,2005年 ま で に は 500万 ト ンのCO2排 出 削 減 を 見 込 ん で い る。
既 存 の火 力 発 電 所 の 効 率 向 上
こ の 分 野 で のCO2削 減 方 法 と し て 次 の 手 段 が あ る。
#.タ ー ビ ンの 羽 根 取 換 え な ど に よ る タ ー ビ ンの 効 率 改 善
#.漏 出 ガ ス の 削 減 な ど に よ る蒸 気 生 産 の 向 上
#.ポ ン プ,送 風 機 な ど補 助 設 備 の 改 善
#.調 整 機 運 転 の 効 率 化 な ど
電 力 会 社 はCO2削 減 声 明 を 出 して か ら1996年 3月 ま で に 効 率 向 上 の た め42案 件 を 施 行 中 で あ
る。 そ の50%は 蒸 気 発 生 部 門,25%は タ ー ビ ンの 改 良 で あ る 。 この 結 果,160万 ト ンのCO2排 出 を 削 減 す る こ と が で き た 。
こ う した さ ま ざ な方 策 を 実 行 して き た 結 果 ,年 間850万 ト ンのCO2排 出 量 を 削 減 で き た 。
そ の 他 リニ ュ ー ア ブ ル エ ネ ル ギ ー の 開 発 利 用 に も参 加 し,こ れ に よ るCO2削 減 量 は2003年 に は 550万 ト ンに 達 す る も の と見 られ て い る 。
電 力 供 給 会 社 は1994年 に は187億kwhを 水 力,バ イ オ マ ス,風 力,太 陽 光 発 電 か ら供 給 し, 92年 よ り7%増 加 し た 。1995年 に は 前 年 よ り も
さ ら に20億kwh増 産 した。 電 力 供 給 会 社 は毎 年 リニ ュ ー ア ブ ル エ ネ ル ギ ー の た め に9億 マ ル ク以 上 を 支 出 して い る。 そ の 多 くは水 力 発 電 風 力 発 電 フ ァ ー ム な ど で あ る。 大 型 風 力 発 電 公 園10万 kw,ハ ン ブル グ の500kw風 力 発 電 の 新 設 な ど は そ の 一 例 で あ る。(BDIの 宣 言.1996年3月)
一一66一 ドイ ッ ・日本 の温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
6.日 本 の温 暖化 防 止策 とそ の効果
京 都 会 議 に 臨 む に 当 り 日本 政 府 が 世 界 で も っ と も低 いCO2削 減 策 を 提 示 し た の は大 幅 な 削 減 が 技 術 的 に 困 難 で,実 行 可 能 な 現 実 的 施 策 を 採 用 し
た た め だ と い う。 だ が この 主 張 に は根 拠 が な い。
日 本 政 府 代 表 も参 加 して い るIPCC(気 候 変 動 に 関 す る 政 府 間 パ ネ ル)は す で に1996年 に 現 代 の 技 術 水 準 で2010年 ま で にCO2の 排 出 量 を 20%削 減 す る こ と が で き る と研 究 結 果 を 発 表 して い る。IPCCは1989年 に 国 連 と世 界 気 象 会 議 が 共 同 で 設 立 した 国 際 機 関 で,そ こ が 実 行 可 能 性 を 確 認 した わ け で あ る が,こ の 根 底 に あ る の は 現 代 資 本 主 義 が エ ネ ル ギ ー,資 源 を 浪 費 す る構 造 的 シ ス テ ム で あ る と の 現 状 分 析 に よ る 認 識 で あ る。
現 代 資 本 主 義 を 支 え る 大 量 生 産,大 量 消 費,そ し て大 量 廃 棄 の シ ス テ ム そ の も の が エ ネ ル ギ ー の 大 量 浪 費 を 生 み 出 し て い く。(詳 し く は宮 嶋 信 夫 著
「大 量 浪 費 社 会」 技 術 と人 間 刊 参照)
日本 に お い て も っ と も エ ネ ル ギ ー 消 費 量 が 増 え,CO2排 出 量 が 増 加 した 部 門 は交 通,輸 送 部 門 と民 生 部 門 で あ る。 政 府 は温 暖 化 防 止 行 動 計 画 で 二 酸 化 炭 素 排 出 の 少 な い 交 通 体 系 の 形 成 と,都 市,地 域 の形 成 を 唱 え て は い た 。 しか し実 際 に は CO2排 出 の少 な い 公 共 交 通 に は ほ と ん ど独 立 採 算 性 に ま か せ て 経 営 難 か ら縮 小 削 減 す る ま ま に放 置 して,ド イ ツ,EUな ど の よ うに 自動 車 関 係 税 収 を 公 共 交 通 に 投 じ る よ う な 援 助 策 は と ら な か っ
た。 む し ろ逆 に 高 速 道 路 建 設 を最 重 点 と した 交 通 計 画 の 実 現 に 世 界 最 大 規 模 の 巨 額 を 投 資 し て き
た 。 ま た 自 動 車 単 体 に つ い て も排 気 ガ ス削 減 の 措 置 は と つ て は き た 。 しか し税 制 改 定 に よ り 自動 車 の 大 型 化 を 助 長 し,日 本 の 乗 用 車 の な か で のCO2 排 出 量 の少 な い 小 型 車 の 比 率 を縮 小 さ せ 大 型 化 を 推 進 した の が 政 府 で あ った 。
ま た,交 通 体 系 の分 野 で 冒 頭 の1項,2項 に掲 げ て も っ と も力 を 注 こ う と した の は 自動 車 の 軽 量 化 に よ る燃 費 改 善 や,電 気 自動 車 の 導 入 で あ って 現 実 的 で は な く,EU諸 国 の よ う に 自動 車 交 通 か ら公 共 交 通 へ の転 換 は添 え 物 と して 末 尾 に追 記 し
て い る に 過 ぎ な か っ た。
家 庭 用 の エ ネ ル ギ ー 消 費 の場 合 も同 様 で あ る。
家 屋 建 築 の さ い,都 市 ガ ス 市 場 を 奪 お う と す る オ ー ル電 化,電 気 温 水 器 拡 販 へ 向 け た 強 力 な 販 売 競 争 は 通 産 省 公 認 の も とで 電 力 会 社 に よ り推 進 さ れ て い る。 電 力 会 社 の最 大 の 販 売 戦 略 は 依 然 と し て 民 生 用 電 力 需 要 の 拡 大 に あ り,真 夏 の ピ ー ク時 需 要 を 抑 制 す る と き に だ け そ れ は 中 休 み す る にす
ぎ な い。
以 上 の よ う に 主 な 内 容 を 一 瞥 し た だ け で も, 1990年 策 定 し た 政 府 の 地 球 温 暖 化 防 止 行 動 計 画 は 無 内 容 な机 上 の 作 文 で しか な か った 。 か り に そ れ を す べ て 実 施 した とて も成 果 が 上 が る よ うな も の で は な か っ た 。 そ れ さ え も実 施 す る意 思 は 政 策 当 事 者 に は な か っ た。 た と え ば貨 物 輸 送 を 自 動 車 交 通 か ら鉄 道 交 通 ヘ モ ー ダル シ フ トす る と触 れ て は い た 。 だ が 現 実 に モ ー ダル シ フ トが 進 ん だ の は 鉄 道 貨 物 か ら ト ラ ック へ の 転 換 だ け で 鉄 道 貨 物 は 減 少 し続 け た 。 経 済 支 援,財 政 的 支 援 を せ ず に 独 立 採 算 性 に ま か せ て 鉄 道 貨 物 の衰 退 を 傍 観 した だ
け だ った 。
日本 政 府 の 気 候 変 動 枠 組 み 条 約,第3回 締 約 国 会 議 に 対 す る 議 長 国 と して のCO2削 減 の 提 案 は 名 目 は5%カ ッ トで っ じっ ま を 合 わ せ た が 実 質 は 0.5%カ ッ トだ け を 実 施 す れ ば 拘 束 を 受 け ず 世 界 全 体 と して は僅 か に3.2%を 削 減 す る だ け でEU 提 案 の5分 の1に しか な らな い 物 で あ っ た 。 こ れ
で はCO2カ ッ トす る こ と に は な らず,こ れ ま で の 気 候 変 動 枠 組 み 条 約 の 規 制 を 厳 し くす る こ と に よ り,地 球 温 暖 化 に よ る未 来 の 世 代 に対 す る さ ま ざ ま な 影 響 を 未 然 に 防 止 し よ う とす る世 界 各 国 が 到 達 した 合 意 を 覆 す もの で あ っ た。
世 界 の22%を 排 出 す る 最 大 のCO2排 出 国 で, 人 ロ ー 人 当 た りで は先 進 国 平 均 の2倍 に も達 す る 国 ・米 国 で も緩 和 策 を 選 べ ば 削 減 しな くて す む 事
に な る。 日本 提 案 は削 減 を 目 的 と す る とい う名 目 だ け は残 し な が ら実 態 は い か にCO2を 多 く排 出 す る か に 知 恵 を 絞 っ た 策 略 で あ るか は だ れ の 目 に も明 らか で あ る。
日本 案 が 万 が 一 に も採 択 され た 場 合,1990年 に く らべ て2010年 の 先 進 国 全 体 のCO2削 減 率 は
ドイ ッ ・日本 の温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
3.2%に と ど ま り,日 本 政 府 が い う制 裁 措 置 を と る に は さ らに2%の 余 裕 を 見 る とす れ ば 許 容 さ れ る 削 減 率 は 実 質1.2%で も よ い と い う こ と に な る。 こ れ で は議 長 国 と して の 指 導 性 は お ろ か ,温 暖 化 防 止 を 実 行 す る意 思 そ の も の の 有 無 が 問 わ れ よ う。
7.日 本 の実 行可 能 な施 策 とは
日本 は 言 葉 で は 温 暖 化 の 深 刻 な 影 響 を 重 視 す べ き と訴 え,対 策 を 急 げ と 叫 ん だ。 だ が 政 府 は地 球 温 暖 化 の 重 大 さ を 認 識 し,十 分 な 検 討 の うえ で 本 腰 を い れ て そ れ を 防 止 しよ う と対 策 を 立 て た と は うか が え な い。 そ れ を 示 す の が 温 暖 化 防 止 の 基 本 方 針 と な っ て い る1990年10月 に 閣 議 決 定 した
「地 球 温 暖 化 防 止 行 動 計 画 」で あ る。前 提 と して 冒 頭 に 「配 慮 す べ き事 項 」 に1)地 球 環 境 保 全 型 社 会 の 形 成,2)経 済 の 安 定 的 発 展 と の 両 立,を 掲 げ て 地 球 温 暖 化 防 止 策 が 経 済 成 長 を 妨 げ な い よ う に 釘 を さ す 。 ブ ラ ジ ル で の 地 球 サ ミ ッ トが 述 べ た
「現 代 の 経 済 繁 栄 の た め に 未 来 の 世 代 の 利 益 を 損 な っ て は な ら な い」 と す る理 念 と は 相 反 す る 認 識 で あ る。
温 暖 化 防 止 の た め の 対 策 と して 次 の5項 目 を 掲 げ て い る。
1.二 酸 化 炭 素 排 出 の少 な い 都 市,地 域 の 形 成 2.二 酸 化 炭 素 排 出 の 少 な い交 通 体 系 の 形 成 a二 酸 化 炭 素 の 排 出 の 少 な い 生 産 構 造 の形 成 4.二 酸 化 炭 素 形 成 の 少 な い エ ネ ル ギ ー 供 給 構 造
の 形 成
5.二 酸 化 炭 素 排 出 の 少 な い ラ イ フ ス タ イ ル の 実 現
こ れ ら の 施 策 を 実 施 す る こ と に よ り 日 本 の 2000年 のCO2排 出 量 を1990年 水 準 に抑 え る こ と を 約 束 し た。 と こ ろ が 計 画 発 表 後 わ ず か5年 で CO2の 排 出 量 は1990年 の 水 準 を8%越 え て し ま い,国 際 的 約 束 は と うて い実 現 不 可 能 と な って し ま っ て い る。(図1)
日本 政 府 が 前 に 述 べ た 温 室 効 果 ガ ス の 排 出 削 減 に 実 効 性 の 乏 しい 施 策 しか 提 言 しな か っ た理 由 と
して,日 本 で は1992年 に 成 立 した 気 候 変 動 枠 組
67 み 条 約 の 取 決 め で あ る2000年 の 排 出 量 を1990年 水 準 で 安 定 化 す る と い う規 定 を 実 行 で き な か っ た こ と,ま た ドイ ッ やEUの よ うに 高 い 削 減 目標 を 決 定 して も実 行 す る こ と が 困 難 で あ る と政 府 は主 張 す る。 だ が,EUや ドイ ッ の よ うに 日本 政 府 は 実 際 に 何 かCO2削 減 を 実 行 し よ う と した 具 体 策 が あ っ た だ ろ うか 。 も っ と もCO2排 出 量 が 増 加 し
た 運 輸,交 通 部 門 で ど う で あ っ た か 。 た と え ば 1992年 ドイ ッ で は 交 通 網5か 年 計 画 を 大 幅 に 改 め て 道 路 建 設 予 算 よ り も鉄 道 建 設 予 算 を 増 や し, 高 速 道 路 建 設 計 画 の 距 離 を 短 縮 した 。 同 じ頃,日 本 で は 地 球 温 暖 化 防 止 行 動 計 画 を 策 定 した3年 後 の 第11次 道 路 整 備5か 年 計 画 で は10次 の54兆 円 よ り も50%近 く引 き上 げ て76兆 円 を 投 資 し年 間7千 億 円 程 度 の 鉄 道 予 算 の20倍,世 界 最 高 額 の 自動 車 道 路 建 設 投 資 に踏 み 出 した 。(表5)ま た , CO2削 減 の た め に 自動 車 燃 費 の 向 上 を と政 府 ,自 動 車 業 界 が 叫 ん で い た そ の 時,実 際 に 行 っ た の
は,物 品 税 か ら消 費 税 へ の 転 換 時 に 普 通 車 取 得 税 を よ り大 幅 に,小 型 車 取 得 税 も そ れ 相 当 に 引 き下 げ て 普 通 車 の 購 入 価 格 を よ り有 利 に した 事 で あ っ た。 こ の た め 日本 の 乗 用 車 で は 一 挙 に 小 型 車 比 率 が 減 少 し,自 動 車 の 平 均 燃 費 は大 き く増 大 した。
(表一6,表 一7)自 動 車 エ ン ジ ンの 大 容 量 化 は 今 日 も な お 四 輪 駆 動 を は じあ と した 使 う こ と も な い機 能 を もっRV車 の 大 幅 な 販 売 増 加 と して 続 い て い る。(表̲g)こ れ らが す べ て 自動 車 燃 料 の 消 費 増 加 を う な が す の は もち ろ ん で あ る が,重 要 な 点 は 政 府 の 自動 車 税 制 改 定 と高 速 道 路 建 設 を 典 型 と し た 政 策 が そ れ を 助 長 し,加 速 して い る こ と で あ る。
反 面,ド イ ッ の 各 都 市 で 見 られ る よ う な 都 心 部 や 住 宅 地 で の 自動 車 進 入 禁 止,軽 快 電 車 の 新 規 敷 設 や 自転 車 専 用 道 路,一 般 道 路 で の 自 転 車 専 用 レ ー ンの拡 大 に よ る マ イ カ ー 交 通 の 削 減,公 共 交 通 へ の転 換 政 策 な ど は 日本 で は ほ とん ど見 られ な い 。 日本 も そ の 加 盟 国 で あ るOECDで は環 境 負 荷 の少 な い 交 通 手 段 に い か に転 換 して い くか,さ
ま ざ ま な 調 査,研 究 を 進 め て い る の に 日本 で は そ の 内 容 の紹 介 は もち ろ ん,そ の よ う な 動 き さ え 政 府 や 関 係 機 関 は知 らせ よ う と して い な い の が 現 実
・ ・ ドイ ツ ・日本 の 温 暖 化 防 止 政 策 の 検 討 図lCO2排 出 量 の 部 門 別 内 訳 の 推 移(1990〜1995)
電 力 配 分 後 エ ネ ル ギ ー関 連
年 度 1990 1991
1992 1993 1994
1995 p50
出 所:環 境 庁
産業 部門 民生 部門(家庭)民 生 部門(業務)運 輸部門 工業 プロセ ス 廃棄物
100 150
で あ る。
電 力 業 界 も同 様 で あ る。 「地 球 に や さ しい 」 「電 気 を 大 切 に 」 とCMで は広 く宣 伝 して い るが,実 際 に は電 気 温 水 器 の 販 売 と オ ー ル 電 化 住 宅 の 普 及 に 力 を 傾 け て い る。 電 気 温 水 器 の販 売 拡 大 に は電 力 各 社 と も宣 伝 費 を投 じて 一 大 キ ャ ンペ ー ンを 実 施 して い る有 様 で あ る。 夜 間 電 力 の 利 用 の た め と
い っ て い る が 夜 間 で あ れ 電 力 需 要 の 大 部 分 を賄 っ て い る火 力 発 電 か らCO2が 出 る こ と に は 変 り は な い。 こ の こ とが 示 す よ うに 電 気 の 販 売 量 の 増 加 を 主 要 な 戦 略 と して い るだ け で,CO2排 出 削 減 の た め に は電 気 販 売 の 削 減 を も辞 さ な い よ うな 姿 勢 は見 当 た らな い。
おわ りに
ドイ ッ,EUの 温 暖 化 防 止 政 策 と対 比 して の 私 の 結 論 は 日本 の 環 境 政 策 は 言 葉 だ け で,実 際 の 行 動 は 目先 の 経 済 的 利 害 関 係 に よ って 左 右 さ れ て い る,利 害 を 損 な うよ う な環 境 問 題 に つ い て は,世 界 政 治 全 般 に お い て 日本 に著 し い不 利 益 を も た ら す こ と が 明 白 と な らな け れ ば 環 境 政 策 を 実 行 しな
い 国 で あ る こ と を 改 め て 確 認 した こ とで あ っ た 。 1992年 の 気 候 変 動 枠 組 み 条 約 が 成 立 し て か ら京 都 会 議 を 目 の 前 に した 現 在 ま で の 日本 政 府 の 言 動 は 日本 政 治 の 根 本 的 欠 陥 と,そ れ を 不 断 に 生 み 出
BoazsosooAso
(炭 素換 算 百 万 トン) 表 一5主 要 国 年 間 道 路 投 資 額(96年)
(単 位1億 円)
国 名
〔ヨ ー ロ ッ パ 〕
オ ー ス ト リ ア
'94デ ン マ ー ク
スツスアダ
ンリリンイラギタラ
フドイイオ
91
'93ス ウ
ェ ー デ ン
スダ
イナ
スカ
92
'94ア メ リ カ 合 衆 国
日 '93韓
本国
合
(1a十一言口
2,432.0 1,217.3 12,381.7 23,471.7 9,656.2 2i,isi.a 1,528.6 2,763.7 1,553.1 6,420.4 122,772.5 144,475.Q 7,323.5 世界の道路統計および 日本の道路投資より作成
して い く構 造 的 特 質 を世 界 に 明 らか に した よ うで あ る。
で は 日本 の 環 境 政 策 の具 体 的 前 進 を妨 げ る要 因 は何 か 。 自動 車,建 設 業 界 を は じめ と した 業 界, そ れ に経 団 連 な ど環 境 政 策 の 前 進 に よ り不 利 益 を
こ う む る利 益 集 団 と,そ れ らの 利 害 と深 く繋 が っ て い る うえ,そ れ ら業 界 の 利 益 擁 護 を 役 割 とす る 官 僚 シ ス テ ム,お よ び 利 益 集 団 に よ る経 済 的 な 庇
ドイ ツ ・日本 の 温 暖 化 防 止 政 策 の検 討 一69一
表絡 小型車及び普通車の推移
1988年 1989年
物 品税 廃 止
1990年 1991年 1992年 1993年 1994年
普通乗用車
986千 台(3%〉
1,345千 台 (4%)
i,926千 台 (6%)
2,807千 台 (8%)
3,935千 台 (11%)
5,237千 台 (1400/a)
6,698千 台 C18%)
小型乗用車
27,739千 台(97%}
29,280千 台 {96%)
30,251千 台 (94%)
30,883千 台 (s2%)
31,039千 台 (89%)
31,013千 台 (86%)
30,800千 台 82%) 注:1989年4月 物 品 税(普 通 車23%,
%)が 導 入 され た。
出 所 自動 車 年 鑑
小 型 車18.5%)が 廃 止 さ れ,消 費 税(6%。1992年4月 よ り4.5%,1994年4月 よ り3
表 一7乗 用 車 排 気 量 別 保 有 台 数 ベ ス ト10
(1995年3月 末 現 在,台,%)
種別 順位 排気量 保有台数 構成比 前年比
85年 比 85年保有台数 構成比
レ
シ
プ
ロ1
車i i
1 1,901‑W2,000cc 10,982,792 29.09 104.09 200.24 5,484,89fi 21.92
2 1,401〜1,500cc 7,0X,6$9 18.73 99.10 156.Q4 4,531,985 18.11
3 L801〜1,900cc 3,595,698 9.52 101.61 .1. 1,280,455 5.12
4 1,501〜1,600cc 2,623,399 6.95 100.64 83.87 3,127,977 12.50
5 2,401^‑2,500cc 2,568,255 6.80 114.32 ?,136.02 35,990 a.i4
6 2,soy〜3,000cc 1,728,463 ・ 115.61 1,981.39 87,235 0.35
7 1,201〜1,300cc 1,721,131 」, 89.34 53.36 3,225,645 12.89
8 1,701〜1,800cc 1,704,808 4.52 11 49.55 3,440,281 13.75
91 1,301^‑1,400cc 1,594,173 4.22 116.85 130.67 1,220,005 4.87
1
il。i9。1‑1,。 。。cc
1
r,os4,04s 2.82 99.26 1
151.37 702,964 2.81
計
34,654,456 91.79 102.24149.78 23,137,433 92.45そ の 他 2,975.68 .... 11981171.991,73Q,123 6.91
,合 計
[ j37,630,074
1 99.67
1
103.44151.32 24,867,556 99.36
ロ ー タ リ ー 車i124,206 0.33 96.7877.84 159,556 i.
不 明i 241 ■ 願 ■ 102.99186.82i 129 o■●
総 計
37,754,521 goo.oI103.411150.85 25,027,241 100.00 資 料;(財)自 動 車 検 査 登 録 協 力 会 「わ が 国 の 自動 車 保 有 動 向」(平 成6年 版)
出 所:自 動 車 ハ ン ドブ ック1997年 版
一70一 ドイ ツ ・El本 の 温 暖 化 防 止 政 策 の検 討
表 一8
︑ kN・ ;1=販
合 計(内 国産車合 計) RV 前年 対比 国産車に占める (/) 構成比(%)
94ヰ 刷 牛比195牛1削 牛 」η ス テ ー シ ョン ワゴ ン 329,923
(125.9)
416,112 (126.1) 平 成3年(1991) 5,744,949(5,545,027} $29,001 116.7 15.0
1BOXワ ゴ ン 182,040 (84.5)
141,952 (78.1) 4 (1992) 5,333,784(5,149,169) 941,486 113.6 18.3
オ フ ロ ー ド4WD 264,633 (101.7)
32,975 (118.3}
5 (1993) 4,887,479(4,685,695) 973,816 103.4 1:
セ ミキ ャ ブ ワ ゴ ン 336,073 (142.3)
495,640 (147.5) 6 (1994) 4,911,651(4,610,260) 1,112,669 114.3 24.1
7 (1995) 5,149,414(4,764,252) 1,366,679 122.8 2$.7 合 計 1,112,669 (114.3)
1,366,679 (122.8}
(自 販 連 調 べ 、4WD合 計 に は 日 野 、 日 産 デ ィエ が 若 干 含 ま れ る) 出所:自 販 連(4WD合 計 に は 日野,日 産 デ ィエ が 若 干 含 ま れ る)
護 の も と に あ る政 治 家 集 団 と い う財 界,政 界,官 界 と い う トラ イ ア ン グ ル が 強 力 な リー ダ ー シ ッ プ を 行 使 して い る か らに 他 な らな い 。(1997年11月 25日 脱 稿)
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