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銀行業のグローバル化とリテール業務:信用情報機 関と情報技術の役割

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Academic year: 2021

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九州大学学術情報リポジトリ

Kyushu University Institutional Repository

銀行業のグローバル化とリテール業務:信用情報機 関と情報技術の役割

ブルワー, ダスティン

https://doi.org/10.15017/1806803

出版情報:Kyushu University, 2016, 博士(経済学), 課程博士 バージョン:

権利関係:Fulltext available.

(2)

(様式6-2)

氏 名 ダスティン・ブルワー(Dustin J. BREWER)

論 文 名 The Globalization of Retail Banking: The Role of Credit Information Service Providers and Information Technology

(銀行業のグローバル化とリテール業務:信用情報機関と情報技術の 役割)

論文調査委員 主 査 九州大学 教授 岩田 健治 副 査 九州大学 教授 篠﨑 彰彦 副 査 九州大学 教授 大坪

論 文 審 査 の 結 果 の 要 旨

本論文は、1990年代以降の経済グローバル化の下での銀行業国際化の大きな特徴であるリテール 銀行業のグローバル化についてとりあげ、戦後の銀行業多国籍化との比較で今次グローバル化がも つ特徴、および、そうした展開を可能とした理由について豊富なデータを用いた具体的考察を行っ ている。

本論文の意義として、以下の点を挙げることができる。第1に、90年代以降の経済グローバル化 のもとで、米欧の少数の大手行が従来の銀行業多国籍化とはステージを異にする新しいグローバル 展開(現地化)を行っていることを、当該銀行による現地銀行の買収行動や現地展開の様態などを 詳細に追跡するなかで、具体的に解明した点である。第2に、そうした現地展開の中心にリテール 業務が据えられていることを、各行の財務データ等により解明した点である。第3に、そうしたリ テール展開を可能とした理由として、並行してグローバルな展開を行った信用情報機関との連携が あったことを、豊富な資料を通じて明らかにした点である。

全体として本論文は、2000年代以降、従来グローバル化とは相容れないと考えられてきたリテー ル分野において米欧の大手金融機関の一部が南米や中東欧を中心に実際に業務展開を行ったこと、

信用情報機関との連携がそれを技術面で支えたことを、豊富な資料を駆使しながら解明し、新興市 場諸国における金融システム変容の一端を明らかにしている。こうして本論文は、銀行業多国籍化 を巡る研究に新たな視点と知見をもたらし、当該分野に独自の境地を切り開いたものと高く評価で きる。

銀行業のグローバル・リテール展開と進出先国の金融システム変容との間のより具体的な関連付 けや、2010年代以降のFintechの展開を踏まえた検証など、一層の解明が望まれるが、これらの点 は本論文の価値を何ら損なうものではなく、今後鋭意追求すべき課題に属する。

以 上 の 理 由 に よ り 、 本 論 文 調 査 会 は 、 ダ ス テ ィ ン ・ ブ ル ワ ー 氏 よ り 提 出 さ れ た 論 文 The Globalization of Retail Banking: The Role of Credit Information Service Providers and

Information Technology を博士(経済学)の学位を授与するに値するものと認める。

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