新
新
た
た
な
な
外
外
国
国
人
人
在
在
留
留
管
管
理
理
制
制
度
度
--
具
具
体
体
的
的
改
改
正
正
点
点
の
の
解
解
説
説
と
と
運
運
用
用
-
行 政 書 士 法 人 I MS 行 政 書 士 山 本 隆 浩 YA M AM OT O Ta k ah ir o は じ め に 2 0 0 9( 平 成 2 1) 年 7 月 、「 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 」 の 大 幅 な 改 正 が 決 定 さ れ 、 2 0 1 2( 平 成 2 4) 年 7 月 1 9 日 よ り 、 全 面 的 な 施 行 が 始 ま っ た 。 こ の 改 正 は 、 1 95 1( 昭 和 2 6)年 に 同 法 律 が 規 定 さ れ て 以 来 、最 大 と も 言 え る も の で あ り 、本 邦 に お け る こ れ ま で の 外 国 人 在 留 管 理 制 度 を お お も と か ら 変 え る 内 容 と な っ て い る 。 本 稿 で は 、 改 正 後 の 新 た な 外 国 人 在 留 管 理 制 度 に つ き 、 具 体 的 な 改 正 点 と 手 続 き の 流 れ を 中 心 に 解 説 を 加 え つ つ 、 実 例 を 交 え な が ら 述 べ て い く 。 1 . 新 た な 在 留 管 理 制 度 の 概 要 1 - 1 従 来 の 法 制 度 に お け る 問 題 点 出 入 国 管 理 及 び 難 民 認 定 法 ( 以 下 「 入 管 法 」 と す る ) と は 、 本 邦 に お け る 外 国 人 の 在 留 管 理 制 度 を 定 め た 法 律 で あ り 、 日 本 に お け る 外 国 人 の 在 留 資 格 を は じ め 、 在 留 管 理 の 諸 条 件 の 詳 細 に つ き 規 定 し て い る 。 こ れ ま で の 法 体 系 で は 、 同 法 に て 、 法 務 省 入 国 管 理 局 が 在 留 外 国 人 に つ い て 在 留 資 格 の 面 か ら 規 定 す る 一 方 で 、 住 居 等 の 在 留 状 況 に つ い て は 、 外 国 人 登 録 法 ( 以 下 「 外 登 法 」 と す る ) に 基 づ き 、 市 区 町 村 が 管 理 す る と い う 、 2 つ の 異 な っ た 法 律 に よ る 外 国 人 の 在 留 管 理 が 行 わ れ て い た 。 そ こ で 、 在 留 外 国 人 が 住 居 を 変 更 し て も 、 入 国 管 理 局 で は そ の 事 実 を 即 座 に 把 握 す る こ と は 困 難 で あ り 、 逆 に 、 在 留 外 国 人 が 期 間 更 新 や 資 格 変 更 を 行 っ た 時 に は 、 外 国 人 は 、 結 果 が 出 て か ら 2 週 間 以 内 に 、 居 住 す る 市 区 町 村 に そ の 旨 を 届 け 出 る 必 要 が あ っ た 。 我 が 国 の 国 際 化 に 伴 い 、 本 邦 に 居 住 す る 外 国 人 が 増 加 す る に 従 っ て 、 中 に は 外 国 人 登 録 を 正 確 に 行 っ て い な か っ た り 、 登 録 の 申 請 自 体 を 行 わ な い 者 や 、 本 国 に 帰 国 し た ま ま 、 状 況 が 分 か ら な く な っ て し ま う 者 等 が 発 生 す る と い う 問 題 が 生 じ て い た 。 従 来 の 入 管 法 と 外 登 法 に よ る 二 次 元 的 な 在 留 管 理 制 度 の も と で は 、 こ れ ら の 外 国 人 の 在 留 状 況 を 正 確 に 把 握 す る こ と が 困 難 な 状 況 で あ っ た 。 1 - 2 新 た な 在 留 管 理 制 度 に お け る 主 な 変 更 点 そ こ で 、 本 邦 に 在 留 す る 外 国 人 を 一 元 的 に 管 理 し 、 正 確 な 情 報 を 把 握 す る た め の 制 度 と し て 、 新 た な 在 留 管 理 制 度 が 構 築 さ れ た 。 そ の 具 体 的 な 内 容 と は 、 以 下 の 4 点 で あ る 。① 各 種 許 可 に 伴 う 在 留 カ ー ド の 交 付 ② 在 留 期 間 の 上 限 の 伸 長 ③ 再 入 国 許 可 制 度 の 簡 素 化 ・ 不 要 化 ④ 従 来 の 外 国 人 登 録 制 度 の 廃 止 以 下 で は 、 ① か ら ④ の 点 に つ き 、 具 体 的 に 解 説 を 行 う 。 ① 各 種 許 可 に 伴 う 在 留 カ ー ド の 交 付 在 留 カ ー ド と は 、中 長 期( 3 ヵ 月 以 上 )に わ た っ て 本 邦 に 在 留 す る 外 国 人 に 対 し て 、 上 陸 許 可 や 在 留 資 格 の 変 更 許 可 、 在 留 期 間 の 更 新 許 可 等 の 在 留 に 係 る 許 可 に 伴 っ て 、 法 務 省 よ り 交 付 さ れ る カ ー ド で あ る 。 < 在 留 カ ー ド > 新 た に 日 本 に 上 陸 す る 外 国 人 に は 、上 陸 時 の 空 港 で 、( 但 し 当 面 は 成 田 空 港 、羽 田 空 港 、 中 部 空 港 及 び 関 西 空 港 ) ま た 、 す で に 有 効 な 在 留 資 格 を も っ て 日 本 に 在 留 し て い る 外 国 人 に は 、 原 則 と し て 在 留 期 間 更 新 許 可 申 請 時 や 在 留 資 格 変 更 許 可 更 新 時 に 、 審 査 結 果 が 出 る と 同 時 に 在 留 カ ー ド が 発 行 さ れ る 。 こ の 在 留 カ ー ド に は 、 偽 変 造 防 止 の た め の IC チ ッ プ が 搭 載 さ れ て お り 、カ ー ド 面 に 記 載 さ れ た 事 項 の 全 部 又 は 一 部 が 記 録 さ れ て い る 。 在 留 カ ー ド に 記 載 さ れ る 情 報 は 、氏 名 、生 年 月 日 、性 別 、国 籍 、住 居 地 、在 留 資 格 、 就 労 制 限 の 有 無 、 在 留 期 間 及 び 満 了 日 、 許 可 の 種 類 ( 上 陸 許 可 、 在 留 期 間 更 新 許 可 、 在 留 資 格 変 更 許 可 等 )、許 可 年 月 日 及 び 交 付 年 月 日 、カ ー ド 自 体 の 有 効 期 限 で あ る 。ま た 、 裏 面 に は 、 転 居 し た 場 合 の 住 居 地 記 載 欄 、 資 格 外 活 動 許 可 の 有 無 を 記 載 す る 欄 、 在 留 期 間 更 新 又 は 在 留 資 格 変 更 許 可 申 請 を 行 っ た 際 に 、 手 続 き が 申 請 中 で あ る 旨 を 記 載 す る 欄 等 が あ る 。 こ れ ま で は 、 我 が 国 に 在 留 す る 外 国 人 の 在 留 状 況 に つ い て は 、 各 市 区 町 村 が 発 行 す る 外 国 人 登 録 証 明 書 で 管 理 を 行 っ て い た が 、 7 月 9 日 以 降 は 、 こ の 在 留 カ ー ド が 外 国 人 登 録 証 明 書 に 取 っ て 代 わ る こ と に な っ た 。 た だ し 、 現 在 有 効 な 在 留 資 格 を 持 っ て い る 外 国 人 は 、 現 在 の 外 国 人 登 録 証 明 書 が 引 き 続 き 有 効 で あ り 、 新 た な 在 留 カ ー ド と 見 な さ れ る た め 、 次 回 の 在 留 期 間 更 新 申 請 時 又 は 在 留 資 格 変 更 許 可 申 請 時 ま で は 、 特 に
在 留 カ ー ド に 変 更 す る 必 要 は な い 。 も ち ろ ん 、 希 望 者 に 対 し て は 、 入 国 管 理 局 に て 、 現 在 の 外 国 人 登 録 証 明 書 か ら 在 留 カ ー ド に 切 り 替 え る 申 請 を 行 う こ と が で き る 。 た だ し 、 ま だ 制 度 が 開 始 さ れ て か ら 間 も な い こ と も あ り 、 品 川 の 東 京 入 国 管 理 局 で は 、 連 日 在 留 カ ー ド へ の 切 り 替 え を 希 望 す る 外 国 人 が 殺 到 し て い る 。 申 請 し て も 当 日 に は カ ー ド の 交 付 は 受 け ら れ ず 、 発 行 に 3 週 間 か ら 4 週 間 程 度 を 要 し て い る 様 子 で あ る 。 ② 在 留 期 限 の 上 限 の 伸 長 改 正 前 の 入 管 法 で は 、 在 留 期 間 の 上 限 は 原 則 3 年 と さ れ て い た が 、 本 改 正 に よ り 、 上 限 が 「 5 年 」 に 伸 長 さ れ て い る 。 ま た 、 一 方 で 、 最 短 の 在 留 期 間 と し て 、「 3 ヵ 月 」 も 新 設 さ れ て い る 。 こ れ は 、 当 初 か ら 3 ヵ 月 以 下 の 在 留 を 予 定 し て い る 場 合 が あ る こ と に よ る 。よ っ て 、「 技 術 」「 人 文 知 識・国 際 業 務 」等 の 就 労 資 格 の 在 留 期 間 は 、「 5 年 、 3 年 、 1 年 、 3 ヵ 月 」 と な り 、「 留 学 」 の 在 留 期 間 は 、「 4 年 3 ヵ 月 、 4 年 、 3 年 3 ヵ 月 、 3 年 、 2 年 3 ヵ 月 、 2 年 、 1 年 3 ヵ 月 、 1 年 、 6 ヵ 月 、 3 ヵ 月 」 の 10 種 類 と な っ て い る 。 こ れ に よ り 、 学 部 に 入 学 す る 留 学 生 や 、 博 士 課 程 、 修 士 課 程 に 入 学 す る 留 学 生 が 、 在 学 中 に ビ ザ が 切 れ て 更 新 手 続 を 行 う 手 間 が 省 け る こ と に な る 。 留 学 生 に と っ て は 、 利 便 性 が 向 上 し た と 言 え よ う 。 ③ 再 入 国 許 可 制 度 の 簡 素 化 ・ 不 要 化 こ れ ま で は 、 本 邦 に 在 留 す る 外 国 人 が 出 入 国 し よ う と す る 場 合 、 再 入 国 許 可 を 取 得 し て い る 必 要 が あ っ た 。 し か し 、 本 改 正 に よ り 、 有 効 な 旅 券 及 び 在 留 カ ー ド を 所 持 す る 外 国 人 が 出 入 国 す る 場 合 、 原 則 と し て 1 年 以 内 で あ れ ば 、 再 入 国 許 可 を 取 得 す る こ と な く 一 時 的 な 海 外 渡 航 が 可 能 と な っ た 。 こ れ を 「 み な し 再 入 国 許 可 」 制 度 と 呼 ぶ 。 み な し 再 入 国 制 度 を 利 用 し て 日 本 を 出 国 し た 場 合 、 そ の 有 効 期 間 を 海 外 で 延 長 す る こ と は で き な い 。 す な わ ち 、 出 国 後 1 年 以 内 に 再 入 国 し な け れ ば 、 そ れ ま で の 在 留 資 格 は 失 効 す る 点 で 注 意 が 必 要 で あ る 。 も ち ろ ん 、 在 留 期 限 日 が 出 国 後 1 年 未 満 に 到 来 す る 場 合 は 、 そ の 在 留 期 限 日 ま で に 日 本 に 戻 り 、 在 留 期 間 更 新 許 可 申 請 を 行 う 必 要 が あ る 。 ま た 、 在 留 期 限 の 上 限 の 伸 長 に 伴 い 、 再 入 国 許 可 に つ い て も 、 有 効 期 間 の 上 限 が 3 年 か ら 5 年 に 伸 長 さ れ て い る 。 ④ 従 来 の 外 国 人 登 録 制 度 の 廃 止 2 01 2( 平 成 2 4 ) 年 7 月 か ら ス タ ー ト し た 新 た な 在 留 管 理 制 度 の 導 入 に よ り 、 従 来 の 外 国 人 登 録 制 度 が 廃 止 さ れ た 。 す な わ ち 、 本 邦 に 在 留 す る 外 国 人 の 管 理 に つ き 、 こ れ ま で の 外 国 人 登 録 証 明 書 か ら 在 留 カ ー ド に 変 わ っ た が 、 上 記 に も 記 し た よ う に 、 一 定 の 期 間 は 、 こ れ ま で の 外 国 人 登 録 証 明 書 が 、 新 た な 在 留 カ ー ド と 見 な さ れ る 。 一 定 の 期 間 と は 、 永 住 者 の 場 合 、 20 1 5( 平 成 2 7 ) 年 7 月 8 日 ま で 、 そ れ 以 外 の 在 留 資 格 の 場 合 は 、 在 留 期 間 の 満 了 日 ま で で あ る 。 1 - 3 新 た な 在 留 管 理 制 度 以 下 の 図 は 、 新 た な 在 留 管 理 制 度 に お け る 手 続 の 流 れ で あ る 。
( 資 料 : 法 務 省 入 国 管 理 局 冊 子 「 新 し い 在 留 管 理 制 度 が ス タ ー ト ! 」 よ り )
こ れ ま で は 、 在 留 期 間 の 更 新 や 在 留 資 格 の 変 更 な ど が あ る と 、 管 轄 の 入 国 管 理 局 に て パ ス ポ ー ト に 証 印 が 押 さ れ 、 そ れ を も っ て 市 区 町 村 役 所 に て 届 出 を 行 い 、 外 国 人 登 録 証 明 書 に 、 新 た な 在 留 期 間 又 は 在 留 資 格 等 を 記 載 す る 必 要 が あ っ た 。
が 記 載 さ れ る た め 、 そ の よ う な 手 間 が 不 要 に な っ て い る 。 だ が 、 そ の 一 方 で 、 転 居 等 で 住 居 地 が 変 更 に な っ た 場 合 は 各 市 区 町 村 に て 、 そ の 他 の 在 留 状 況 に 変 更 が 生 じ た 場 合 は 、管 轄 の 入 国 管 理 局 に て 届 出 を 行 う こ と が 義 務 付 け ら れ た 。例 え ば 、氏 名 、国 籍 、 生 年 月 日 、 性 別 に 変 更 が あ っ た 場 合 、 所 属 機 関 に 変 更 が あ っ た 場 合 、 配 偶 者 と の 離 婚 等 の 場 合 で あ る 。こ の よ う な 変 更 事 項 が 生 じ た 場 合 、変 更 が あ っ た 日 か ら 14 日 以 内 に 、 最 寄 り の 地 方 入 国 管 理 局 に 届 け 出 る 必 要 が あ る 。 尚 、 所 属 機 関 に 変 更 が あ っ た 場 合 と は 、 ① 所 属 機 関 の 名 称 が 変 わ っ た と き 、 ② 所 属 機 関 の 所 在 地 が 変 わ っ た と き 、 ③ 所 属 機 関 が な く な っ た と き 、 ④ 所 属 機 関 か ら 離 脱 、 契 約 を 終 了 し た と き 、 ⑤ 新 た な 所 属 機 関 と 契 約 を 結 ん だ と き を 指 す 。 つ ま り 、 留 学 生 の 場 合 を 取 れ ば 、 大 学 を 卒 業 し た と き や 、 他 大 学 に 進 学 し た と き 等 に は 、 届 出 が 必 要 と い う こ と に な る 。 な お 、 大 学 を 卒 業 し 、 新 た に 就 職 を す る 場 合 、 大 学 を 卒 業 し た こ と に つ い て 届 出 が 必 要 で あ る が 、 届 出 期 間 で あ る 14 日 の 期 間 中 に 在 留 資 格 の 変 更 許 可 を 受 け た 場 合 は 、そ れ 以 降 、大 学 を 卒 業 し た こ と の 届 出 は 行 う 必 要 は な い 。 ま た 、 大 学 機 関 に 所 属 す る 研 究 者 を 例 に と れ ば 、 例 え ば A 大 学 と 雇 用 契 約 を 結 び 、 A 大 学 に 所 属 し て い る 研 究 者 が 、 A 大 学 の 了 承 を 得 て 、 別 の B 大 学 で 1 年 間 に わ た り 雇 用 契 約 を 結 び 、 教 授 活 動 や 研 究 活 動 に 従 事 す る よ う な 場 合 で あ っ て も 、 当 該 研 究 者 と B 大 学 と の 間 に 、 在 留 の 基 礎 と な る 社 会 的 関 係 が あ る と 考 え ら れ る た め 、 届 出 が 必 要 と な る 。 尚 、 こ の 届 出 に つ い て は 、 郵 送 で 行 う こ と も 可 能 で あ る 。 1 - 4 【 補 足 】 住 民 基 本 台 帳 制 度 の 改 正 入 管 法 改 正 に よ る 外 国 人 登 録 制 度 の 廃 止 に 伴 い 、「 住 民 基 本 台 帳 法 ( 以 下 「 住 基 法 」 と い う ) の 一 部 を 改 正 す る 法 律 」 が 可 決 ・ 成 立 し 、 改 正 入 管 法 と 同 時 に 施 行 さ れ て い る 。 そ れ に よ っ て 、 外 国 人 に つ い て も 住 基 法 の 適 用 対 象 に 加 え ら れ る こ と に な っ た 。 す な わ ち 、 外 国 人 住 民 に つ い て も 、 日 本 人 と 同 様 に 住 民 票 が 作 成 さ れ 、 住 民 基 本 台 帳 が 作 成 さ れ る よ う に な っ て い る 。 こ れ ま で は 、 外 国 人 と 日 本 人 が 同 一 の 世 帯 に 属 し て い る 場 合 、 同 一 世 帯 で あ る こ と を 確 認 す る の に 、 外 国 人 登 録 法 に 基 づ く 外 国 人 登 録 原 票 記 載 事 項 証 明 書 と 、住 民 基 本 台 帳 法 に 基 づ く 住 民 票 の 2 種 類 の 書 類 が 必 要 で あ っ た 。 し か し 、 今 後 は 住 民 票 に も 外 国 人 の 情 報 が 記 載 さ れ る よ う に な る た め 、 同 一 世 帯 で あ る こ と を 確 認 す る の に 、 住 民 票 の み で 事 足 り る よ う に な る 。 ま た 、 住 基 法 に 基 づ き 、 転 入 届 が な さ れ た 場 合 、 同 時 に 国 民 健 康 保 険 、 国 民 年 金 等 の 届 出 が 同 時 に な さ れ た と 見 な さ れ る た め 、 従 来 の よ う に 、 そ れ ぞ れ 届 出 を 行 う 手 間 が 軽 減 さ れ て い る 。 2 . 改 正 入 管 法 の 留 学 生 へ の 適 用 2 - 1 留 学 生 の 事 例 本 改 正 を 受 け て 、 本 邦 に 在 留 す る 留 学 生 が 最 も 影 響 を 受 け て い る の が 、 み な し 再 入 国 制 度 の 導 入 と そ の 活 用 で あ ろ う 。 こ れ ま で は 、 た と え 1 日 で あ っ て も 、 出 国 す る の
で あ れ ば 再 入 国 許 可 を 取 得 す る 必 要 が あ っ た 。 そ の た め に 、 管 轄 の 入 国 管 理 局 に 出 向 き 、 再 入 国 許 可 を 取 得 し て い た が 、 1 年 以 内 の 出 入 国 で あ れ ば 、 再 入 国 許 可 の 取 得 が 不 要 と な っ た こ と を 受 け 、 大 半 の 留 学 生 が 、 再 入 国 許 可 を 取 得 す る こ と な く 出 国 す る こ と が 可 能 と な っ た 。 ま た 、 在 留 期 限 の 伸 長 も 、 留 学 生 に と っ て は 利 便 性 を 増 す 大 き な 点 と な っ て い る 。 例 え ば 、学 部 に 入 学 す る 留 学 生 に は 、「 4 年 」の 許 可 を 、修 士 課 程 に 入 学 す る 留 学 生 に は 「 2 年 」 又 は 「 2 年 3 ヵ 月 」 を 、 博 士 課 程 に 入 学 す る 留 学 生 に は 「 3 年 」 又 は 「 3 年 3 ヵ 月 」 を そ れ ぞ れ 付 与 す る こ と も 可 能 で あ ろ う 。 最 も 、 学 部 に 入 学 す る 学 生 に 必 ず し も 「 4 年 」 の 在 留 期 間 が 付 与 さ れ る わ け で は な く 、 そ れ は 、 入 国 管 理 局 審 査 官 が 総 合 的 に 判 断 し て 、 各 申 請 人 に 最 も 適 切 と 考 え ら れ る 長 さ の 在 留 期 間 が 付 与 さ れ る 。 現 時 点 で は 、 新 た に 上 陸 す る 外 国 人 留 学 生 に 対 し て 付 与 さ れ る 在 留 期 間 は 、 長 い も の で 「 2 年 」 又 は 「 2 年 3 ヵ 月 」 が 多 い よ う で あ る 。 例 外 的 に 、 本 邦 或 い は 本 国 の 校 費 奨 学 金 を 得 て い る 留 学 生 の 場 合 は 、「 3 年 」 等 の 在 留 期 間 が 付 与 さ れ る こ と も あ る 。 2 - 2 留 学 生 所 属 機 関 の 届 出 新 た な 在 留 管 理 制 度 の も と 、 外 国 人 留 学 生 を 受 入 れ て い る 大 学 及 び 専 門 学 校 等 は 、 留 学 生 の 受 入 れ を 開 始 ( 入 学 ・ 編 入 等 ) 又 は 終 了 ( 卒 業 、 退 学 等 ) し た 場 合 に は 、 1 4 日 以 内 に 、 地 方 入 国 管 理 局 へ の 出 頭 又 は 東 京 入 国 管 理 局 へ の 郵 送 に よ り 、 法 務 大 臣 に 届 け る 必 要 が あ る 。 ま た 、留 学 生 を 受 入 れ て い る 教 育 機 関 は 、毎 年 5 月 1 日 と 11 月 1 日 の 時 点 で の 留 学 生 の 受 入 れ 状 況 に つ き 、そ れ ぞ れ 1 4 日 以 内 に 、地 方 入 国 管 理 局 へ の 出 頭 又 は 東 京 入 国 管 理 局 へ の 郵 送 に よ り 、 法 務 大 臣 に 届 け る 必 要 が あ る 。 こ れ は 、 所 属 機 関 か ら 外 国 人 留 学 生 等 の 状 況 を 報 告 す る こ と で 、 外 国 人 自 身 が 届 け 出 た 情 報 と 照 合 し 、 分 析 す る こ と に よ り 、 留 学 生 等 の 在 留 状 況 の 正 確 性 を 確 保 し 、 公 正 な 在 留 管 理 を 行 お う と す る 観 点 か ら 決 定 さ れ た 事 項 で あ る 。 罰 則 等 が 設 け ら れ て い る わ け で は な い が 、 届 出 を 行 わ な か っ た 場 合 、 所 属 し て い る 外 国 人 留 学 生 等 の 在 留 期 間 更 新 等 の 許 可 申 請 時 に 、 事 実 関 係 の 確 認 を 行 う 等 、 審 査 が 慎 重 に 行 わ れ る 可 能 性 も あ る 。 ま た 、 こ の 届 出 は 、 留 学 生 だ け で な く 、 大 学 機 関 に 所 属 し て 研 究 活 動 に 従 事 す る 、 「 教 授 」 の 在 留 資 格 を も っ て 活 動 す る 研 究 者 や 、 外 国 人 社 員 を 雇 用 し て い る 企 業 に も 課 せ ら れ て い る 。所 属 機 関 が 在 留 資 格 の 基 礎 と な っ て い な い「 芸 術 」、「 宗 教 」、「 報 道 」、 「 技 能 実 習 」等 の 在 留 資 格 を 除 く 、「 技 術 」、「 人 文 知 識 ・ 国 際 業 務 」等 の 就 労 資 格 を も っ て 在 留 し て い る 外 国 人 を 受 入 れ て い る 企 業 等 の 所 属 機 関 は 、 受 入 れ を 開 始 ( 雇 用 、 役 員 就 任 等 ) 又 は 終 了 ( 解 雇 、 退 職 等 ) を し た 場 合 は 、 1 4 日 以 内 に 、 地 方 入 国 管 理 局 へ の 出 頭 又 は 東 京 入 国 管 理 局 へ の 郵 送 に よ り 、 法 務 大 臣 に 届 け る 必 要 が あ る 。 尚 、 こ の 届 出 は 、 中 長 期 滞 在 者 に 対 し て 課 さ れ て い る も の で あ り 、「 短 期 滞 在 」 や 、 在 留 期 間 が 3 ヵ 月 未 満 の 外 国 人 に 対 し て は 、 届 出 が 免 除 さ れ て い る 。
お わ り に 戦 後 最 大 の 改 正 と も い わ れ る 2 0 09( 平 成 2 1)年 の 入 管 法 改 正 を 受 け 、本 邦 に お け る 外 国 人 の 在 留 管 理 制 度 は 、 従 来 の も の と 大 き く 様 変 わ り し た 。 み な し 再 入 国 制 度 の 導 入 や 在 留 期 間 の 伸 長 、 住 民 基 本 台 帳 法 に 基 づ く 住 民 票 の 交 付 な ど 、 本 邦 に 在 留 す る 外 国 人 に と っ て 利 便 性 が 向 上 す る 一 方 、 こ れ ま で の 外 国 人 登 録 証 明 書 か ら 在 留 カ ー ド へ の 切 り 替 え 手 続 き や 所 属 機 関 を 変 更 す る 際 の 届 出 な ど 、 外 国 人 に 課 さ れ る 点 も あ る 。 こ れ ら の 点 が 円 滑 に 行 わ れ る た め に は 、 行 政 の 適 切 な 情 報 公 開 や 指 導 、 周 知 の 徹 底 が 必 要 不 可 欠 で あ る 。 ま た 、 所 属 機 関 に よ る 外 国 人 社 員 や 留 学 生 、 研 究 者 の 所 属 状 況 の 把 握 、 管 理 も 求 め ら れ て い る 。 所 属 す る 外 国 人 数 の 多 い 企 業 や 大 学 機 関 に つ い て は 、 外 国 人 の 状 況 把 握 、 管 理 に 少 な か ら ぬ 手 間 を 強 い ら れ る こ と は 予 想 に 容 易 い 。 近 年 に お け る 我 が 国 の 、 少 子 化 に 伴 う 人 口 減 少 に あ た っ て 、 外 国 人 労 働 者 の 需 要 が 高 ま っ て い る と い う 背 景 も あ り 、 外 国 人 の 受 入 れ は 、 現 代 日 本 に お い て 目 下 必 至 の 課 題 と 言 え る だ ろ う 。 こ の 未 曽 有 の 入 管 法 改 正 が 、 当 事 者 で あ る 外 国 人 と 、 受 入 れ る 側 の 双 方 に と っ て 利 益 を 享 受 で き る シ ス テ ム の 構 築 の 一 翼 を 担 う こ と を 強 く 願 っ て い る 。