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ペトリネットを用いた効率的なカフェの店舗作りに関する研究

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Academic year: 2021

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愛知県立大学情報科学部 平成 29 年度 卒業論文要旨

ペトリネットを用いた効率的なカフェの店舗作りに関する研究

情報科学科 服部 真司 指導教員:辻 孝吉

1 はじめに

今日、街にはカフェが溢れかえっており、少し休んでい こうと思えばカフェに出会うことができる。しかし、席が 埋まっていて利用できないことや、レジに長蛇の列ができ ていて利用ができないということが少なくない。そこで、

カフェでのワークフローに着目し、解析を行い、待ち時間 が少なく回転率の良い店舗運営ができるための、改善と効 率化を図る。

カフェで客が行う行動をモデル化するために、ペトリネ ット[1]を使って研究を行う。客の回転率が売り上げに大 きな影響を与えるカフェにおいて、どれくらいの客席数と 回転率で運営を行えば最も効率良く営業ができるか、提案 モデルを使用して検討する。これにより、回転が良く多く の人が利用することができて、効率的に売り上げを伸ばす ことのできるカフェの店舗作りの方法を提案する。

2 確率ペトリネット

ペトリネットとは、複数の事象が同時進行するコンカレ ントシステムに適用可能なグラフィックで数学的なモデ ル化ツールである。

特に、本研究で用いる確率ペトリネットとは、確率的な 挙動を行うシステムを表現するためのペトリネットであ る。確率ペトリネットでは、遅延が確率的に規定され、各 トランジションに、トランジションが発火可能になったと きから発火までの遅延を表す指数分布確率変数を関連づ けするものであり、指数分布に従う発火遅延をもつ時間ト ランジションと、発火遅延がゼロの即時発火トランジショ ンからなるものである。いくつかのトランジションが、同 時に、発火可能となった場合には、最も短い遅延を持つト ランジションが最初に発火する。

3 カフェのワークフローのモデル化

図1:カフェでの人の流れ

カフェでの人の流れは、一般的に上の図1のようにな る。これらのワークフローをペトリネットで表現し、シミ ュレーションを行う。本研究で対象とした店舗で注文され るドリンクのうち、約9割が4種類のドリンクで構成され ていたので、その4種類のドリンクをそれぞれ4種類のサ イズから選び、フードの注文をするかどうかといった選択 をする。それらの流れを表したものが、下の図2である。

図2:注文の流れ

本研究において、ドリンク選びやドリンクのサイズ選び、

フードを買うかどうかの選択、滞在時間の選択などの確率 は、実測値に基づいて設定をしている。

店内で過ごしていくか持ち帰りかによって、変化する注 文の内容や数を確率ペトリネットでモデル化したものが、

下の図3である。

図3 カフェでの人の流れのモデル

4 CPN Tools でのシミュレーション

CPN Tools[2]は、米国社によって開発されたカラーペト リネットのツールである。

CPN Tools によって、図 3 のペトリネットのシミュレー ションを行った。この際、実測値に基づいて、店内で過ご す客の滞在時間は以下のように設定した。

表 1:客の滞在時間の割合

この条件でシミュレーションを複数回行った売り上げ の結果と、対象とした店舗の該当時間における実際の売り 上げを比較し、以下に示す。

表 2:シミュレーション結果

実店舗に来店する客の数はランダムであるため、平均か ら大きく離れる時もあるが、平均での差が約 5%となった。

ここから、客の滞在時間を調整し、回転率の向上を検討 した結果については論文で述べる。

5 まとめと今後の課題

対象とした店舗のモデル化は成功したといえるが、実際 の客の行動は不確定要素が多いため、改良が必要である。

また、本研究ではドリンクとフードを 4 種類でシミュレー ションを行っているが、実際と同じように数十種類の選択 肢を用意してシミュレーションを行うことが今後の課題 である。

参考文献

[1]村田忠夫:「アルゴリズムシリーズ 5 ペトリネ ットの解析と応用」 、近代科学社、(1992)

[2]CPN Tools:http://cpntools.org/(2018 年 1 月 18 日参照)

滞在

時間 10 分 30 分 60 分 90 分 120 分 180 分

割合 5% 40% 40% 5% 5% 5%

最小値 最大値 平均

結果(売り上げ) 14316 28416 19327.22

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