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(1)

研究ノート  

投資家保護に関するアメリカ  

州法最近の動向  

−会社法・証券取引法の連関と統⁝法の評価  

ま え が き  

会社法と証券取引法の目的関連は︑広く知られている︵鈴木  

﹁証券取引法と株式会社法﹂株式会社法講鳩㌧篭頁以下︑参  

︳●○●  

照︶︒株式会社の特性が﹁株式資本とその証券化﹂に集約される  

こ.とからこの認識は固より当然である︒また︑アメリカ会社法  

の実体的内容・機能を十分に体得するにほ連邦・州両レベルの  

証券取引法の立入つた理解が結びつかねはならないことも︑よ  

く認識されている︵矢沢﹁アメリカ払おける会社法と証券取引  

法の交渉﹂商事法務49号29〜36頁︑昭31︑参照︶︒一例を挙げ  

れは︑発起詐欺の抑圧︑発起人利得の規制ほ︑四〇年代後半の  

ウラニウム鉱ブーム裡にみられたような絶えせぬ現実の要求に  

迫られて︑アメリカ法が独自の精密な展開を示している分野だ  

と思えるけれども︵cf.Baua象ne●︸ COrpr CF・Nuu p・  

\段資家保護に関するアメリカ州法政近の動向   岩 崎   のNAあ∽り︶︑その理解は証券取引法による規制と合わせた立体   的解明なしには不可能とさえいえる︒︵Cf小MacChesney↓he   Secur−ties Act andtFePrOmOter一N∽Ca−if↑●R・課︹巨∽uご︶   

筆者も先にわが国で米連邦証券法に比べ州証券取引法の研究  

が遅れている点を指摘し︑それに関連して︑ぞの面の最初の綜  

合的研究酋 LO已s LOSSand EdwardM・COWettu Bl焉  

SkyLawいP害00BOSt声∽OUps.紹介を約した︵拙稿・香縫  

33巻3号23頁︶︒他事にかまけてこの約を果さないうちに︑同  

書の秀れた簡要な紹介が矢沢教授によって行われた︵法協乃巻  

4号椚〜〃貢︶︒本稿第二部ほいささかその約の貴を寛ぐこと  

にある︒   

投資家保護を共通目標とした証取法・株式会社法の機能分担  

を大ざつばに想定すれば︑証取法ほ社会遊休貨幣資凍の動員︒  

自己資本化過程を対象とし︑株式会社法ほかく白己資太化され  

た会社資本の目的拘束的適用を確保する︑といえよう︒今日の  

会社法改正の主眼を成すのほ︑この意味での効果的な株式会社  

規制である︒アメリカ会社法ほ︑資本の要求を忠実に反映する  

だけでなく︑資本制社会における株式会社の機能に内在した猥  

本矛盾の深化から生じる諸問題の所在・弥縫を︑卒薗紅さらけ  

だす︒各利害関係集団によるこの提示の仕方の赤裸々さ故に︑米  

会社法は︑特殊ドイツ的モルフォロ汐ッシュな共同体化操作理  

●●●   論を脱素しきれぬわが会社法学のねじれ具合を︑われわれに覚  

知させた︒この故に︑また米資本市場との出入激化を路線づけ  

︵四㌦五︶ 九五   

(2)

第三十田巻 第五・六号  

られた実務の需葛を正しく法的に処理する上にも︑わが国紅一  

応普及したアメリカ会社法詳解の精密化︵特に法社会学的精密  

さ︶が今後も望ましい︒   

現代アメリカの︵殊に統山法︶立法活動の一般推進力が大口  

ー●ファーム︵主として米法律家協会の株式会社・銀行業・商  

法部会を構成する会社実務専門弁護士︶に握られている︒この  

利害関係集団の機関誌的存在が︑Business Lawyer誌である︒  

また︑リベラル対コソサヴァチヴの対抗しかないアメリカ現実  

の吐会状況を前提するかぎり︑われわれが米会社法の機能の実  

態を把まえるにほ︑︵経営学・独占論的な実態調査データの他  

に︑︶米判例のプラグマチックな現実処理および社会工学的方  

法による機能的考察能力のある学者︵例えば︑ラッチィにつき  

拙稿・香大経済学部年報1巻138頁注讐昭36年︑参照︶に注目  

しなければならない︒私の従来の米会社法研究ほその点に留意  

してきた積りである︒また︑米資本主義発展の地域的諸特長を  

反映した東部に対する南西部・中西部・西部の内的対抗関係に  

よる各地域の法待・学風の異り︵カリフォルニヤ︑北カロライ  

ナを典型とする︶にも敏感でなければならない︒   

右のようなアメリカ会社法質的認識上の注意事項をはっきり  

示してくれるのほ︑株式会社法・証券取引法の統脚動向をめぐ  

る各州の状況である︒その分析紅当って示唆深い文献は︑R・  

W.Je冒ings.The RO−eOft訂State inCOrpOrate Regu−atiOn  

and In孟StOr PrOtgti8︶NU L.苧COntemp︐PrOb−・望0・N   ︵四二ハ︶ 九六  

︵忘栗㌘p.巨の?NU00.である︒既にわが商法学界に耕しいカ  

リフォルニア大教授ジェニソグス博士はその講演﹁会社法改正  

の動向﹂ ︵クエリスト二三〇号︶にも学風の〟端を示されてい  

るが︑右論文ほ十二分にアメリカ法の動向を含蓄こめて説示す  

る最近の米国出色のものである︒   

アメリカ会社法が世界の注目を浴びる所以ほ︑独占資本誘致  

競争のため支配資太の大衆株主搾取ないし会社支配経済化にお  

もねった ﹁弛い﹂ ︵−a且 株式会社法群の存在である︒反面  

でヽ こうした圧力に反撥を試みる州も少くなかった︒その状況  

のなかに統準運動の劇環として︑近時︑米法禅家協会の提唱  

・作成にかかる﹁模範事英株式会社法﹂は諸州の株式会社法改  

正事業に相当の影響を及ぼしている﹇COmmitteeOnCO壱Orate  

Law一Ameユcan Bar A00SOC−atiOn.MOde−B戻meSS COrp・  

〇ratiOnAct ︵−伯∽U︶⁝id.V RevisiOnSand OptiOna−  

SectiOnS︵一票∽︶ ∵dこAddendumOfReまsiOnS♭話rnati記  

PヨisiOn⁝ndOptiO邑軒ctiOnS ︵ト音︶小同法を採用した  

のほ劇九五山年ウィスコンシソ︑五三年オレゴン︑五五年テキ  

サス︑五六年ヴァジニア︑五七年北ダコタ︑アラスカ︑五八年  

コロラドなどである︒コロムヒア地区株式会社法としての連邦  

法も模範法を利用した︒cf小Campbe・T訂MOde︸B仁S・  

COrp.Act.Bus.LawyerLu−y︑∽の︑p雫.岩?己︒   

模範事英株式会社法は︑昨年出版されたその詳細な三冊から  

成る注解事の入手を待って︑本格的検討を後日に譲り︑水稿第   

(3)

一部はその沿革と進歩的な州会社法との比較による同法評価に   止める︒その意味で消極的な常山部は︑右汐ヱ一ソグそ教授論  

文p.P慧〜8りの大訳にすぎない︒注も資料的価値を重んじで  

殆ど原注どおりであり︑参照の有無を敢えて問わない︒要する  

に︑模範会社法は経営側を向いたもので︑その傾きかた統一証  

券法のそれよりもなお明確であり︑大衆投資家保護にとって欠  

陥大きいことが鮮明になる︒    州の証券取引分野でほ︑ハァプァド大法学部州証券取引規制   研究班がロス︑コウエット両教授指導の下に︑新﹁統一州証券  

取引法しの公布を結実させた︵L︒SSaロPCOWett︸B−焉Sky  

Law.Appendi舛−u UnifOr日Securiti2S Act witF Officia−  

COmme邑s and Draftsmen︑s COmme邑a︻yV p㌧N㌫ふNO︶︒  

同法ほ﹁統山州法委員会全国会議﹂の承認を受け︵Naニ  

COnfereH岩e Of COmmissiOnerS On UnifOrm State Laws.  

Hb.pp.一山心.ト携の︶︑米法律家協会代議員会・理事会の賛  

成も得ている︵∞P A.B.A.Rep・p・↑声−害の︶︒しかし  

︵北米証券取引監督官会とその後改称した︶証券監督官全国協  

会からは起草者の努力を多としながらも冷淡に迎えられ︑同協   会は︑﹁立法の統一を促進するに実行可能たりうる限りにおい  

て﹂慎重な制限的承認を与えたが︑この決議を単純な承認と報  

じる向きもあったため︑翌年に右五六年決議の﹁明確化﹂決議  

を行った︒それにより︑同協会は︑右統一法の承認を行ったので  

なく︑単に証取法理のはば同じ地域どとの統山という原則を確  

疫資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   諾した紅すぎないこと︑.および右統一法をいずれかの州で採用   することを承認または勧告する意図もその事笑もないこと︑を   明確化した︵Nat︑l Ass︑nOf Securities Admi已stratOr・   PrOCeedings﹇N一∽00︑20rtF Am・Sec・Adm︑rs・   PrOCeedings監ふの.︑∽り︶︒この五七年明確化決議はカリフォ   ルニア州監督官によって提案されたものだが︑なおこの明確化   決議の解釈すら論遂によって異るが︵例えば︑統一法起草者ほ   統一法承認が無条件的でないことの表明にすぎないとみるに対   し︑ジェニソグス教授は制限的承認そのものの撤回と解する   が︑決議の経過や内容からみて後者の解釈が正しいであろう︒   CfLOSs aむcOWe声p.NU∽nOte岩∴Je呂in叫S−p∴5ナ   NN?uOnOteNM00︶︒統一法一般にほ闇有の保守性・妥協性が   必然となるが︑統二祉券取引法がそれにつきない証券業老・発   行会社のインタレストに傾いている︑との批判ほ免がれがた   ︒    州証券取引法紹介の約を果すという︑本稿執肇の主眼をなす   第二部は︑矢沢教授の前掲香箱介後とて︑概説的紹介に重きを   おかず︑会社法との内的関連な考慮しながら︑ブルースカイロー   一般の特性︑および︑カリフガルニア法との対比による統二証   券法の特性︑摘示に努めた︒筆者ほ︑株式会社というからくり   の商法的規制において資本対投資家大衆を対象とする基本法・   証取法に︑﹁下からの独占規制﹂の有力な法的手がかりとなる   独禁法と共に︑法政策的実践意欲を抱いている︒従って︑米証  

︵四㌦七︶ 九七   

(4)

第三十四巻 第五︒六号  

取法紅ついても連邦法を主体とした綜合的考察が必要だが︑連  

邦法の最高権威書LOSS︶Securities ReguratiOロ︸−誤−witF  

S仁pp−芦−況∽ 改訂が間近いとのことであるから︑それを待  

ちたい︒第二部もジェニングス前掲論文に導かれるところ大き  

いが︑利用文献は個個忙掲げる︒なお︑ロス︑コウエット共   アペンジクス   著前掲沓の附録四ほ州毎のブルースカイ法文献目録を収めてい  

るが︑若干の重要と目される論文が落ちており︑第二部の注で  

個個に指摘する︒  

第傭部 株式会社規制と連邦制慶   

一︑設立認可安売と事業本拠を離れた会社本店 ︵COrPOr已ゆ  

l︶ hOヨ¢QWDY frO∋hOヨe︶   

十分な投資家保護を目ざすにあたり︑米国における株式企業  

規制は︑多くの錯純な問題を投げかける︒株式会社の数・規模  

巨大な発達︑経済の超州的性格および連邦証券立法の存在にも  

かかわらず︑州は今なお経営者・多数株主による権限濫用の防  

止および少数株主︒その他投資家の権利擁護のための有効な手  

段の発展に重大な役割を果している︒  

株式会社設立権能ほ一般株式会社法により州が与える︒これ  

ら一般株式会社法ほ会社の構造及び経営者・株主間︑多数株主  

・少数株主間および各種株主間の関係を規定する︒株式会社の 

内部業務を規制する度合ほ州軋よって著しく異なる︒比較的﹁  

リベラル﹂な州の株式会社法は基本的に授権法︵enab−5.g aCt︶   これら﹁リベラル﹂州法ほ一九世紀後半に発する︒当時数州  

が︑白州に州外事菓の会社設立を誘致する目的で︑会社発起人  

・経営者に最広範な自由行動範囲を与えかつ事業本拠での制限  

的立法をまぬがれさせるよう白州の株式会社法を改作しだし   8︶   た︒超州事業に従事する無数の株式会社が︑会社設立州に全然  

事業を行つていない場合ですら︑これら株式会社天国 ︵cOrpl  

Orate hea諾n︶ に逃げこんだ︒のみならず︑本拠州での効果的  

規制から解放されようという目的だけで設立認可安売 ︵ch−  

arte7m︒眉ering︶州に純州内事業の会社設立をすることにま   4︶   って︑﹁にせ外国会社﹂が形成された︒ブランダイス判事の言  

5︶ 実によれは︑   

﹁地方的制限は有害無益らしかった︒設立認可商売による収   

入に執心な少数の州ほ︑白州の株式会社設立法から保護規定   

を除き去った︒かくて最も安価で最も法律の制限的でない州   

において会社設社認可を得るよう︑会社が作らホた︒諸州が   

こうした商品の宣伝に参加Lた︒この競争は真面目なもので   

なくだらけたものだった︒⁝⁝そして大工業州も︑見込収入   

と内国会社の監督権をすっかり失なってしまわないようにす  

/ るため︑この競争に加わった﹂︒    式会社設立州の自由選択を許す︒   ︵四一八︶ 九八  

であり︑それほ無音任な経営に好都合な多くの抜穴と最少ぎ  

りぎりの株主保謹規定を盛る︒その一般的な目由放任性ほ︑山  

部は米連邦制度の産物である︒米連邦制ほ事業地に関係なく株  

(5)

個々の州がこの圧力に抵抗しょうとした場合︑﹁にや外国会  

社﹂がいつでも効果的規制を白さす上の問題児となった︒    設立認可安売の問題紅対する部分的解答ほ︑総資産額に基く  

制限を具えた︑州瞭商業に従事する会社の若干もしくほ全部紅   6︶   適用できる連邦株式会社設立法の制定であろう︒この解決は︑  

米国現在の二重規制方式を存続さすのみならず︑連邦株式会社  

設立法が強制的でない限り︑その純効果ほ単にもう山つの会社  

設立地としてコロムビア地区という連邦直轄地をつけ加えるに  

7︶ すぎないであろう︒さら隼改革熱が強まる不況時をのぞい  

て︑実際に完成する連邦株式会社法はヨリ積極的な規制を行う   諸州の株式会社法よりもずっと弛いものになろうと予想され  

る︒ともかく時おり関心の高まる連邦株式会社設立法運動は︑  

月  

歴史的要因と全く別な︑州株式会社法の自由放任的アプロー   チに対する理念的正統化は︑次の根強い信条に基くと考えられ  

よう︒つまり︑﹁自分白身の仲間を選び自らの取極めを行い︑   自ら治めまたこうして国家からの妨害もしく援助いずれにも大  

して頼らず自ら茸任を増す ︵g  . 

めいた魅力を持っているが︑この考えほ株式会社の経営者・株  

主関係の物的性格増大が広範な株式分散から生まれたのを見の   10︶   がしている︒この考えは普通法に補充されたゆるい州制定法が  

投資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   によって弱められたと見られる︒   十分な投資家保護を供するという誤まっ空別捉にたつ︒さら   に︑この考えは︑米国の.各州における統仙的もしくは支配的見   解とはみなしえない︒  

ユ︶この表現ほ・Marias︸LiecF㌻s−einゝC︒rp︒邑eH呂e  

awayfrOmHOme∵ぎ已nessLawyer8∽︵︑∽り︶から  

借りたもの︒    2︶カナダ方式は異る︒The守iti旨NOrtFAmericaAct−  

UO酔ぃ巨≦ct・C・U一芸Nは管区︵pr︒まづ︒e︶軋  

︸ののり﹀  

﹁地方的目的 ︵prO喜cia−︒bJeCtS︶﹂ の会社へ法人格  

を付与する絶対権能を委任している︒それ以外の全ゆる  

会社に法人格を与える権能はカナダ自治領宣︒mi︒.︒n︶   政府に留められる︒ド︑︑二言ン立会杜ほどの管区でも革  

装を行う連邦的権利を有する︒管区はドミニオン立会社   が管区政府に登録することを要求できるが︑その登録要  

求への服従を該管区内での事業遂行の停止条件とほでき   ない︒管区政府はまた税法︒証取法を含めた一般的規制  

法をド︑︑︑ニカソ立会社に対して施行できる︒管区ほプロ  

ヴィンス立会社に管区外での事業遂行梅を付与できない  

けれども︑管区は日管区立会社に管区外の諸権能の受容  

資格を付与できる︒Cf・COrne昏s A・Mastenand  

Wi−−iam K.句raser.COmpany Law Of Ca匡da−企・  

ed.−盟r pp●N†N00・   

3︶この動向は︑それ以前にもその傾向があつたが︑劇八八  

︵四〟九︶ 九九   

(6)

第三十四巻 第五・六号   

八年の〟般的に持株株式会社を認可したこふージ々−ジ   

州法改正.で加速された︵N.J.Laws﹈.告00.c.Nの∽atU∞∽   

︶︒同州は一八九八年に﹁リベラル﹂ 山般株式会社法の   

第一号を制定し︑存続期間︒払込資本・企業型式に対す   

る山切の制限を撤擬した︒仙八九九年デラウエア株式会   

社法はニュージャージの模範紅倣ったものだが︑多くの   

点でヨリ山層経営陣に有利だった︒その後会社設立安売  

法はメイン︑メアリランド︑ネヴァダおよび南タコタで   

制定されたが︑その中にも積極的な誘致意欲からでなく   

株式事巣引留めのための防察措置として行われたのもあ  

った︒Cf.COmptOn.Eaユy HistOry Of StOCk Ow〒  

er巴ごp by COrpOratiO宏一心Ge〇.Wa∽n● L.Reデ   

ーN∽ ︵一望○︶WrigE aゴd BaugF日an一PastandPr−  

e完nt Trends in COrpOr蟄iOn Law⁝IsヨOrida in  

Stepぺ.N Miami L● Q一の汐00の ︵﹁慧り︶ いJames  

C.BOnbrightand Gardiner C.Means.T訂HO−din閃  

COmpany∽?のA︵P∽UN︶ 

4︶Cf.LattyVPse仁d?句OreignCOrpOratiOn∽−の∽Ya−eL・   

1.ドUり ︵P綬∽︶・国際分野でも︑抑制的な課税・労働な  

●●●   どの立法回避または所有関係秘匿の手段として︑会社移  

民誘引が提供されている︒例えば︑ニューヨーク市とチ  

ュリッヒ市に︑48時間以内にリベリア国帝の株式会社を  

開業する便益を与えるリベリア出先機関がある︒もっと   ●   ︵四二〇︶ 山00   

速いスピードが必要なら︑これら出先機関は︑一定手数   

料を払えば︑既にリベリア国内で設立手続ずみのかつ即  

時引渡しに応じる株式会社完成型︵cOrpOrate She︶を   

利用させてくれる︒Cf.Rudick−句OreignDOmici−esfOr   

COrpOratiOnS−Ad孟ntageS Offered by the Repきーic  

Of Libe−iaトNBusiness Lawyer N∽りWM8一Nβ︵忘∽ゴ 

Marias叶 注l所掲︒  

5︶LO已s戸Ligget CO●誓Lee一N0000U・S■∽G︶∽∽り  

︵トSu︶ 

6︶Cf.B2r−ack﹀句edera=ncOrpOratiOnand Securitie00   

Re讐−atiOn﹀ぉHaコ∴︼﹁ Reヂ=崇昂︸食Ⅹ︵忘u∽︶  

打arO−d G.Re宏Ch−ein句edera−i謎tiOn−せesignfOr  

COrpOrate RefOrm in a NatiOna−EcOロOmy∵讐⊥P  

Pa.L.Re戸芦︵忘瓜N︶⁝ibidu TFe Sch00︼s Of  

COrpOrate RefOr日﹀卜況○∵E.G一Jenningsu 増ed・  

era−IncOrpOratiOn Or Licensing Of Hnterstate COrl  

pOrate Business一NU Min戸L.Reく⁚ご○︵一浩望.  

この動向の説明ほ︑cf.LOSS.紆c彗ities Regu−atiOn.  

∽∞ふN ︵︼ぬ∽こ 

7︶Beユacku supra.p.会心.  

8︶LO¢S.Securities Reg已atiOn一p・のL  

9︶株主代表訴訟に関するマサチエセッツ最高裁の司法政策  

について意見を表明したさいのダイダンス判事の言葉︒   

(7)

亀  

POmerantZくり C−ark一トC一句.S仁pp.u芦u Uあ  

︵D.Mass.忘∽こ.   

10︶拙稿・香経34巻3号62貢以下︑参照︒  

=︑州株式会社法改良の試み  

1一九二八 − 四〇年期  

山九二〇年代後半紅始まった株式会社制定法を補修・現代化  

する運動の裡に理念の推移が認められだした︒統一州法委員会  

は︑多年研究の後紅山九二八年﹁統山草英株式会社法﹂ ︵Unl  

︶  

ifOrロ B宏−neSS COrpOぷtiOn Act︶ を勧告した︒多くの点  

で︑当時の株式会社規制方式に存する弱点が十分感知されな  

かった頃とて︑そのタイミングが慈かった︒その他の藷理由か  

らも︑この統一計画は失敗に終った︒﹁統仙法﹂はルイジアナ  

九二八︶︑アイダホ︵∵九二九︶︑およびワシントン 二  

九三三︶諸州でいろんな修正をつけて採用され 

ハイオ法改正︵仙九二七−二九年︶には大した影響をおよばさな   12︶   か?た︒仙九二八〜三三年にかけて︑次の重要な商業州が各株  

式会社法を改正して大進歩をとげ︑その際 ﹁統一法﹂ は典拠  

資料として利用された紅とどまり︑状況¢変化を考慮した草  

案作成が行われた︒すなわち︑カリフォルニア ︵叫九二九〜  

三三︶︑︑\シガン ︵山九三こ︑イリノイ ︵山九三三∴︑︑\ネ   13︶   ソタ︵山九三三︶およびぺンシルクァニア︵山九三三︶︒若干  

の場合この改正は州議会もしくは法律家協会の任命にかかる委  

投資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   員会が︑大学の会社法研究者の助力を得て︑準備した︒ときに   は︑達成さるぺき目的と典拠を説明するとても有用な報告書が  

‖︶  

作られた︒よくバ一アンスのとれた株式会社法案作成をめぐる多   16︶   くの政策問題を検討すべく︑多数の竃重な論文が書かれた︒一  

九三九年迄に﹁統一事業株式会社法﹂は統劇法からほ撤回され  

てしまい︑そしてその題材が﹁州間の統山が必要でも望ましく  

もない﹂という表向きの理由で︑﹁モデル法﹂と指定しなおさ  

砧︶ れた︒  

11︶已.L.A.−㌫︵卜∽∽り︶ 

12︶ Cf●E●Merrick DOdd and知a−嘗J● Baker.Cases  

and Materia−s On CO壱OratiOロ00.N.ed.↑禦いr p.NO  

⁚Baaロtine﹀COrpOratiOロS一reく‖ed.−盟∽.脚仁一  

p一念−鼓∴Daまe㌘Ref−ectiOnS Of t富Amate彗  

Draftsman Of the OFiO Genera−COrpOratiOn Act.  

−N宅isc.L.Reヂ\冷や pp.あ?8︵﹁めuゴ 

13︶DOdd and Bakeru s仁praV p.NO⁝Ba−−anti完▼S仁pra.  

p●U∽.   

14︶例えば︑T訂Ⅰ≡nOis B宏ine0000COrpOratiOn Act  

AnnOtated毒itF菅rm00︵山・ed・﹁慧り︶◆prep・and  

p仁b−−by tFe COrpOratiOn Law COmm≡ee Of t訂  

ChicagO Bar AssOCiatiOn⁝DOdd and Baker 

S仁pra・   

15︶例えばカリフォルニアについてほ︑Bauantine.P−a誘  

︵四二こ一〇山   

(8)

欝三十田巻 欝五・六号  

fOraMO紆rni詣dHncO壱OratiOn訂w.トのCa−if・﹁  

Reく.︸勺.血N∽︵トめN00︶こbid︸Change00inthe  

Ca−ifO旨ia COrpOratiOnLawsu−りibid︶p・∽N∽  

︵一心N∽︶ こbid︸QuestiOnSOfPO−icyinDraftinga  

MOdernCOrpOratiOnLawsLのibid−ぁ∽︵↑8ヒ・  

オハイオについては︑′DaまesV S壱raこbid︸SFar溜  

under the OhiO Genera−COrpOratiOn.Act︸ 企U●  

Cin.L.R.−︵㌫UO︶.剛 DOdd﹀AmendmentOf  

COrpO;te Ar−1c−2S呂derthe2ew OhiO G2n2邑  

COrpOrati冒Act﹀心U・Cin一L◆R・−払︵−£○︶  

ミネソタについては︑HOSFOurⅦTFe MinnesOta  

Business COrpOratiOnAct uりM−冒﹀ L・R・深戸  

︵ト∽UU︶u−00ibid︸p.−︵卜霊u︶∴SO−etFerand  

le琶旨gs︸T訂Mi呂eSOtaB宏i記SS COrpOratiOnAct−  

−N Wis.﹁R.巴b︵−8り︶ 

16︶∽亡●L一A■u∽︵ト誤り︶巾  

2 第二次大戦後の発展   

α ABA模範法 戦争で中断された株式会社法現代化・近  

代化をめぜす動きほ宕干の奇妙な結果を伴ってよみがえった︒  

山九四〇年頃教法樺協会︵ABA︶株式会社・銀行菓・商法部  

会事業株式会社担当奪貝会ほ︑﹁連邦株式会社別定法に対する  

真剣な要望が生じた場合に利用すべく﹂適当な形式の連邦株式   17︶   会社法の準備を求められた︒この企画が完成した時︑同委員金  

紗   ︵四二二︶ 仙〇二  

は州向けの模範法の作成を求められた︒   

米法律家協会の模範事英株式会社法当初草案ほ一九望ハ年発   18︶   表された︒実際の起草ほ同委員会のメンバーのうちのシカゴの  

20︶   19︶   会社実務専門家二︑三人が行った︒この草案ほ主にイリノイ事   業株式会社法に拠りた︒但し同委員会ほすぐにその血統を明ら   

かにしなかった︒仙九四〇年草案の改訂が脚九五〇年︑五三  

21︶ 年︑五五年および五七年に行われた︒   

〟九五三年当時の模嗣法を﹁無責任への誘い﹂と批評した論  

文においてレカゴの一法律家がその改訂の推移を跡づけそして  

﹁経営者の自由・保護を目ざしかつ株主・債権者・公衆の保護   22︶   弛綬をめざす草案の行きすぎた傾向﹂を指摘している︒他の論  

鐸︶  

者は模範法の根本的考え方を重大疑問禎している︒同委員会の  

貧弱な報告署及び説明書はこの腐蝕過程を開示しておらずまた  

それが必要もしくほ望ましいと考えられた理由を示していな    24︶   い︒より最近︑同委員会の一人グムプベルほ模範法で達成すべ   25︶   く求めた目標について彼の信念を表明した︒すなわち︑   

﹁a︑現代法︑b︑完全な法︑C︑菜軟な法︑d︑比較的単   

純な法︒模範法がこれらの特徴を具えていなけれは同法は株   

式会社制定法改正の土台として役立つという目的を達しない   

ことになる︒同法ほ授権法と表現されまた事実それを主内容   

とする︒同法を取締法︵p01ic51gact︶とするつもりほない︒   ●●●●●●●●●●○●●●●●●    取締盲01icing︶ほ青空法と取締的性格の制定法に︑きた詐  

● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ヽ ● ● ● ● ● ● ● ● ● 0 0 ● ● ● ● ●   

欺を画定しかつ少数派に対する多数派の義務を榊定する判例   

(9)

●●●●●●●●●●●●    法に委ねられねばならない︵傍点は訳者紅よる︶﹂︒   

反対に︑模範株式会社法公布の目的は米国の諸株式会社制定  

法および株式会社金融実務における従来の欠陥・弊害を矯正す  

るための変革を提議すること紅あつた筈である︒   

ロ︶Garrett﹀Hi芝Oryu P弓pO∽のand S仁mmary Of tFe  

MOde−B宏iness COrpO置tiOn Actu出仁Sine器Lawyer.  

NOプ リ仏向○﹀ p小−.   

ュ8︶ibid◆   

⊥9︶ibid●   

20︶ ジェニングス教授によれば︑始めてこの血統を明かにし  

たのほ︑Garrett︸ MOde−厨usiness COrpOratiOn Act一  

ふ厨ay−○↓L.R.βN−瓜NA︵這∽N︶ハなおCf.Ca日pbe−−.  

S仁pra一Business Lawyer.1uマー拐のpp.黒W.p.−︹︶P  

イリノイ法は公布当時にかなり徹底した検討を受けてい  

る︒Cf.Baantine一A Critica−Surくのy Of tFe  

−≡nOis B誘ines伽COrpOratiOn Ac∫ ト・U.Chic.L.  

R● U∽り ︵−∽Ue 

a︶︑︑\ヨ注﹁   

22︶Harrisu The MOde−厨u巴nees COrpOr芝iOnAct−  

InまtatiOn tO IrrespOnSibi−ity ぺ い∽02w.⊂.L.  

R・−﹀N ︵卜∽∽∽︶爪   

23︶ 宅rigFt.Current De諾−Op日ent∽in Stat已Ory 

COrpOratiOnLaw︐りMiami L・や∴こ?た︵↑害N︶⁝  

投資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   因mersOn︸ ≦ta−Weakn訂s in tFe Newくirgin訂   StOCk COrpOratiOn Law and the MOde−Act.ふN   くa●L.R.念¢︵一票望 

24︶50年・53年両修正の序文参照︒COmmittee On COrp・  

〇rate Law00︸ A.B.A.MOdel BusFess COrpOratiOロ  

Act−で已i︵ト誤U︶⁝Harrisu supra・pp・U・∽・   

25︶ Ca日pbe羊二岩pra.pp.∽の−ト8−  

b ABA模範法の械穴と欠点︒ 模範法が経営者の濫用を  

許す抜穴をうめ︑かつ株主・投資家保護規定を設けるのに失敗  

している度合は︑同法の特徴の若干を痘進歩的な州制定法の一  

つカリフヵルエァ株式会社法典の特徴と比較すれば明らかとな   26︶   ろう︒この二制定法ほ多くの点で類似するけれども︑二法は本  

質的に異ハ.た見地︵○まー00k︶ に基く︒カリフォルニア州起草  

27︶ 者が明らかにその法案作成の目的としたことは︑   

﹁阻止・抑制︑株主の議決︒同意︑および裁判所への申立紅   

ついて不当に方式ぼらないで︑事業処理の倣官化 ︵tO fac−   

i−itate b亡わiness transac告On︶に十分な自由さ︒そして同時   

に経営者もしくは多数株主が債権者・投資家に損害をかけて   

かつ少数株主を抑圧した会社機構操作を行えるはど弛くては   

ならない﹂︒   

要するに︑模範法に欠けかつカリフォルニア株式会社法典が  

具えようと求めるものほ︑すべて繁栄する事業界で株主・債権  

者が果す重要な役割の理解︵appreciatiOn︶ である︒立法者ほ  

︵四二三︶ 仙〇三   

(10)

第三十四巻 第五・六骨  

事業処理が通過すべき導管を偽造しょうと試みてほならないけ  

れども︑﹁契約自由﹂は会社資本供給者の正当利害の制定法上  

の保護必要度に席をゆずらねはならない︒以下のように︑模範  

浪とカリフォルエァ株式会社法典の規定から若干カタログをと  

りだすことにより︑このアプローチの差がうまく指摘されよ  

ちノ0   

讐 山九三︼年カリフォルニア二服株式会社法ほカ大法学部  

H.W\ハランタイン教授紅助けられた弁誼士達の構成  

する州法律家委員会が作成した︒cf・謬HantineV  

岩prau↑UルCF−C.﹁R.u∽り︵−8心︶⁝ibid﹀COrp・  

〇ratiOn00.p.品 ︵reヂed.−澄の︶●同法は山九一一石年  

に修正された︒Cf●誓er−5.gゝmendments tO  

Ca≡Ornia COrpbratiOnLaws︸︸8り⁝ReadjustFg  

StOCk St2Ct≒e﹀NのCa−if小L・R.りの ︵−¢ぃり︶伸カリ  

ルフォルユノ法典委員会の監督のもと同法は一九四七年  

に実質的変更なしに体裁を改めて法典化された︒Cf・  

BuEer﹀P盟りCa己○邑a COrpO芯tiOnSCOd2and  

OtFer COrpOratiOnS Legis−巴iOn︸U∽ib−㌣△NU  

︵↑盟り︶ 

㌘︶Bauantine−Qu2賢OnSOf PO︻icyinDraftinga  

MOdern COrpOratiOn Law﹀ト∽ibid㌫∽ ︵−∽U↑︶・   

甜取締役への貸付︒模範法によれば︑﹁株式会社﹂による  

自社役員・取締役への劇切の貸出︵−OanS︶ ほ禁止されるが︑   ︵四二田︶ 劃〇四  

株式会社は﹁それ以外なら自社従業員︒役員・取締役を補助し  

28︶ てよい﹂︒   

同法は子会社もしくほ持株会社によるこれらの老への貸出︵  

潜脱源となる可能性︶を排除しないばかりか︑同法は︑唸按の  

貸出を禁止するにせよ︑﹁それ以外の補助﹂︑︵Ot訂⊇−Se  

assi豊が株式会社に債務保証︵g岳ranteeOb−igatiOn︶ を認  

めることになるという論争の可能性を残している︒対照的に︑  

カリフォルニア法は株式会社による自社取締役・役員に対する  

もしくほ自社子会社・持株会社すべての取締役・役員に対する  

金銭・財産の貸付を禁じ︑或いはこれら株式会社によるこれら  

の者の一切の債務保証を禁止する︒この貸付・保証は直接.間  

紺︶  

接を問わず総て禁止される︒カリフォルニア法はほるか厳重に  

規定されており︑レこの規定は︑立法者の意図が役員・取締役に  

よる彼ら自身の金融操作手段としての株式会社機構利用の排除  

にあることにつき︑疑問の余地を残さない︒   

模範法は自社株式を担保とする貸付けを株式会社に禁じる   が︑ここでも子会社や持株会杜の利用による潜脱可能性の抜け  

穴を残している︒逆に︑カリフメルニァ法は自社株式もしくほ  

総ての持株会社・子会社株式を担保とした貸付を株式会社に禁  

止する︒ただし︑議決権制限と無関係に総ての受益取締役・役  

員●株主の保有株を除き︑あらゆる稜頬の株式保有者の2すが   30︶   同意した場合は別である︒注意すべきは︑カリフォルチァ法  

は︑全株式の独立2す多数がこの取引に同意すればこの種貸   

(11)

出を許すことにより︑多少菜軟性を認めている点︑である︒こ  

の規定は閉鎖型株式会社の場合有用であろう︒   

最後に︑両法の対照は実際取引の具体的事案に別して考えれ  

ば明かである︒例えば︑或橡式会社が役員兼取締役による同社  

株式買入に資金融通しょうと思ったとする︒同社ほ︑直接貸  

付けるかわりに︑公開市場で同役員名義で株式を買入れるよう  

緒示をつけて︑銀行紅資金を預託し︑該買入価格の利息付き分  

割支払い中︑該株券を銀行に供託しておくこと紅同意する︒こ  

の取引がカリフォルニア法違反であるこ.とは明白であろうが︑  

襖範法のもとでほこの会社は単にその役員兼取締役を﹁補助﹂  

31︶ したに過ぎないともいえよう︒   

28︶MOdel Bus.COrp:ぎt ゆ血N一ふ︵f︶ い缶︵d︶ 

29︶ Ca︼・COrp.COdeゆ00NU.See tFe ↑誤りa日endmentu  

Ca−・Stat・忘∽り︸C●N逼●﹁持株会杜﹂と﹁従属会社﹂  

の定義については︑cf.Ca−.COrp.COde 脚 F00●   

30︶Hbidゆ∞NU.Cf●N.C.Gen.Stat.ゆ∽∽︼NN︵S卓p・  

H¢∽∽︶.   

乱︶ Cf・Bi≡ngsくTra富−UOHuPu−ムー︵N.Y.Sup●  

Ct●u Gen●T●−Eu︶⁝Rきensteinく.只asprNak∵嵩  

N.1.Eq.ふCの﹀巨NふAt−.uのN︵↑揺e 

物 取締役の求償︒模範法は︑全ての取締役・役員があらゆ  

る訴訟の防禦に関連して現実かつ必然に負担した費用を会社に  

補償させることを認めている︒ただし︑その取締役・役員が義  

投資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   務履行上の過怠ないし非行に関し有賓と判決された場合を除   く︒この規定はデラウエア株式会社法二二二︵山○︶条から採   ったものであるが︑制定法上のこの形の解決ほか?てほ非常に   32︶   きびしい正当な批判をあびていた︒この規定の文言に基けほ︑   取締役・改良ほ常に ー︑共和解が過怠・非行の争点の判決  

︵adjudicatiOn︶ なしに成立した場合︑また株主へ事前通知  

した裁判上和解追認 ︵C呂rt apprO遥−Of t富se註ement︶  

な⊥に︑そして被告の行為が補償に公正に催し︑かつ支払  

金額が適当であ?たことに対する裁判上の判定なしに︑和解  

が成立した場合でも ー︑其争訟の示談又ほ和解に支払っ  

た金額および︵弁護士費用を含めて︶争訟費用につき補償  

鑓︶  

︵reimburseme邑︶請求権をもつことになる︒のみならず︑  

その規定は強行的でないから︑取締役︒役員が過怠ないし非行  

につき看賃と判決される場合でも︑付属定款で補償を認める扱  

途が残されている︒カリフォルニアでは︑逆に︑立法上の原則  

を変える不当な﹁契約自由﹂を助長ないし許容しないで︑制定  

法が補償請求権の唯仰の赦源とされる︒争訟費用の補償請求権  

をもっためには︑取締役︒役員は全部またほ山部﹁勝訴﹂でな  

ければならない︒すなわち訴訟手続は裁判所の砕認を得て解決  

されねばならない︒さらに裁判所ほ取締役ないし役員の行為が  

﹁公正かつ公平紅かかる補償に催する︵fa−r首 and equitab−y  

34︶ 日erits s亡Cbどdemnity︶﹂ ことを認定しなければならない︒   

仙九五七年カリフォルニア株式会社法典修正によると︑当の  

︵四二五︶ 山〇五   

(12)

第三十四巻 第五・六号  

取締役・役員が︑自己の雇用ないし権限の範囲内だと合理的に  

信じた限度内でかつ会社ないし同社株主の最善の利益になると  

合理的に信じた目的のため︑誠実に∵︵ing00d faitF︶ 行為し  

●◆  

つゝあったむね取締役会が判定した場合︑会社は︑取締役・役  

員・使用人に︑第三者の提起した二切の訴訟において訴訟費用  

もしくほこれらの者の敗訴となったすべての判決もしくほ罰金  

をも︑補償することができる︒しかしながらこの規定ほ代表訴  

㍍︶ 訟に適用されない︒   

このようなカリフォルニア法の規定は︑補償請求権︵right  

Of indemnificatiOn︶がかなり厳重な制定法上の濫用防止規制  

に服すぺきであ㌢そして取締役・役員が経営陣お手盛の︵man−  

agemenTspOnSOred︶定款規定・附属定款規定紅親︵ノてかかる  

政策を潜脱することを許されてほならないという理論に基いて  

いるのである︒  

32︶Baantine一Ca−ifOrniaus−盟UStat已e as tO Di蒜CT  

OrS﹀ Liti喝atiOn E舛penSeS⁝An E誓−usi諾Remedy  

fOr IndemnificatiOnOfDirectOrsV Officersand Emp−  

︻OyeeS一UトCa≡.L.R.∽ト∽一∽忘︵−監U︶.Cf.MOde−  

虻us.COrp.Act 脚 h︵○︶.A.B●A・起草委員の仙  

人C=W.Stead日anほデラウエア型を採用した理由と  

して日く﹁デラウエア型の単純さほその長所になるとい  

うのが起草委員会の見解だった︒それほ踏雑でない制定  

法である︒さらにそれほ各社および各社株主紅補償の可   ㈲ 利害関係取締役の契約︒ 模範法によれば︑基本定款に   別段の規定がないかぎり︑業務執行役員の報償︵e駕Cuti諾   COmpenSatiOn︶は︑取締役会が確定できる︒同法四︵P︶条ほ   株式会社に取締役・役員︒使用人のために株式優先貫受権  

︵stOCkOptiOn︶ 計画および株式賞与計画の作成を認める︒一  

九五五年改正ほ株式買受権に関して選択的条項を設けた︒すな  

わちかかる買受権︵right Of OptiOnS︶ が株式会社ないしその    ︵四二六︶ 仙〇六   

否についての決定を委ねる柔軟さが長所となる﹂︒  

WFat﹀s Ne宅in COrpO⊇tiOロLawlIndemnificatiOn  

Of DirectOr.厨u玖ness Lawyerリlan.Ⅰ拐u﹀pp−L  

Cf.DeL COde Ann.tF∞∨ ゆ︼NN︵↑○︶ ︵一票U︶.  

33︶Cf.Neきe蒜eMノブ Ba買2tJ⁚忘OMisc・NNN−uのN・  

Yり S.Nd∽遥︵S毒.Ctレ思ぃ︶⁝TicFnerヂA已rews  

P∽u Mi警.岩∽OW00∽N.Y.S.Ndり8 ︵Sup・Ct・   

−澄3いDOrnanヂH亡hロphrey小Nり∞App・Diく・卜○呂◆   

−○の2.Yn S.Nd﹁△N︵皇邑﹁Oept.︸拐︸︶ D−amOnd  

ヂ DiamOnd一UOりN.Y=NのU.−N02.E.Nd00ー∽  

︵﹁拐A︶ 

34︶Ca−.COrp.COde 脚∞u〇・  

U∽︶ CaL Stat.−採り一C.NNのL ゆ じけCf・ScwarN Jr  

Genera−Anごine詳句i︼m COrp二 UO∽N.Y廿 じ誤.ヒb  

N.E.Md∽uu︵忘∽U︶ 

(13)

すべての子会社の取締役・役員・使用人に付与されるぺき場  

合︑該取決の条件は議決権過半株主によって承認されねばなら  

粥︶  

ない︒しかし︑明らかに︑この要件ほ設立定款における反対の  

︵in㌻nsisteロt︶規定で免除されうるし叉それに従属する︒   

模範法ほ利害関係取締役の契約という広汎な問題の制定法上  

の解決を試みていない︒米国でほ基本定款又ほ附属定款に利害  

関係取締役が会社と契約することを許しまた共通の取締役をも  

つ ︵人的結合︶会社間の契約を許容する条項を置くのが︑慣行小  

である︒これら取締役免雷︵e誓u首atOry︶ 条項ほ︑詐欺もし  

くほ不公正叉ほ仙定独立の定足数ないし議決の欠除にかかわら  

.  ず︑取締役もしくは共通取締役をおく会社との契約に無制限の   釘︶ 認可を与える趣旨である︒   

これに反し︑カリフ凋ルニァ法はまぎらわしいかつ往往矛盾  

した普通法上の原則ならびにあらゆる免罪・免責条項を︑特定  

鍋︶  

の制定法規制で除去しようとする︒取締役・役員が何らかの  

会社取引に金融的 ︵financia−首︶利害関係をもつ場合︑取締  

役の利害が既知叉ほ開示ずみでありそしてその取引が利害関係  

なき取結役の過半紅よってもしくは議決権株主の過半ぬよって  

●●●   誠実匠︵ing00d faitF︶ 承認されるかぎり︑または︑たとえ  

其者の議決が取締役会認可に必要であったにせよ取引が認可時  

に会社にとって正当かつ合理的であるかぎり︑この取引を承認  

する取締役会への該取締役出席ほこの取引を無効ならしめるも  

縛︶  

のでほない︒カリフォルニア法のこの解決方法に対する賛否い  

投資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   ずれにせよ︑ふつう経営陣の作成にかかる経営陣に有利な免罪   ないし免賓条項を閉めだす制定法上の規制という点紅この問題   を絞りあげることほ望ましいであろう︒   

36︶MOde−Bus・COrp Act 竿00A 

釘︶Cf小 Bauantine.Lattin一andJeロn−ngSu Ca笛Sand  

Materia訂 On COrpOratiOnSY uO揖︵N.ed●一票U︶ 

Ster−1gSヂMayf−OWer HOte−COrp..ぃぃDe−■ CF︐  

bU A.Ud卜○り ︵S∈p.Ct.P∽∽N︶ 

N∽u   

38︶Ca−.COrp.COde 冨N〇.   

39︶COmne已㌘由ffect O叫Statutes On COntraCtS between  

COrpOratiOnS Witb COmmOn DirectOrS.∽−Mich●L・  

R.り○∽︵巨漢u︶⁝Remiard厨rick COく=Ram≡ardl  

Daロdin−C〇.﹀ 岩¢Ca−.App.Nd心0∽.N芦Pり Nd宗  

︵ト∽∽刃.︶=Cf・芦C・Gen.Stat・冨∽ム○ ︵Supp・  

巨拐∽︶.この北カロライナ法ほカリフ.ォルニァ製に倣う  

が︑ただ異るのほ︑株主の承認が︑対立利害関係ある取  

締役の保有︒支配する議決権を除いた︑議決櫛の過半に  

よって与えられねばならない点である︒   

㈲ 附属定款修正の株主監督︒模範法は︑基本定款が株主に  

その権限を留保する場合を除き︑原始付属定款の採択権ならび   40︶   にその修正・靡止権を取締役会に与える︒カリフォル一㌦ァ法で  

は株主が附属定款を採択・修正・廃止できる︒ただし取締役会  

もこの種の権限を有するが︑取締役会のこの権限は議決権の過  

︵四二七︶ 仙〇七   

(14)

第三十四巻 第五・六号  

半をしめる株主によって無視される︵0諾rridd2n︶ことを条件   41︶   とする︒のみならず︑株主の採択した基本定款もしくは附属定  

款は取締役会の附属定款作成︑靡止権を制限︑剥奪できる︒基  

本定款・附属定款は附属定款変更のために株主の特別多数決を  

規定できるけれども︑株主がその修正権を全く剥奪されてほな  

らない︒   

カリフォルニア法では︑株主の付属定款変更権が原始基木定  

款の文言k左右されるナ←とはない︒模範法は不当な﹁契約自由  

﹂を許す︒けだし基本定款ほ一般になるべく自由支配を確保す  

る目的で発起人・経営者の弁護士によって作成されるのが常識  

であるから︒模範法が株主の付属定款変更をヨリ困難ならしめ  

る度合だけ︑模範法は取締役の任期中の独裁を助長するわけで  

ある︒   

40︶MOde−溺us−COrp.C︒rp.Act ゆN∽・   

41︶Ca−.COrp.COde 脚∽8・  

㈲ 株主の代表と決議権︒模範法ほカリフォルニア法と同じ   42︶  

範法ほ取締役の区分︵c−assificatiOn︶および最高三年にわたっ      43︶  

く取締役選出の累積投票を強行規定とする︒しかし︑同時紅模  

て取締役の任期をずらせること︑︵stag的erin喝︶を認めることによ  

り︑この政策の滞脱を認める︒しかL︑カリフォルニア法でほ   4   4︶ この慣行を禁止する︒さらに︑カリフォルニア法では︑定款が  

取締役数の最大・最小︵五名を†りえない︶を定めている場合  

を除き︑取締役の所定数を変更する附属定款・基本定款の変昇   ︵四二八︶一〇八  

46︶ は株主しかできない︒しかし︑取締役が正確な取締役員数を二  

定した附属定款採択権を付与されている場合でも︑この権限ほ  

株主の行動によって廃止されうる︒附属定款の変更によって取  

締役所定数が五名未満に減らされる場合には︑議決権の八〇%  

47︶   46︶   以上を占める株主の議決が必要である︒この規定は取締役数を   玉名未満紅減らすことで累積投票の実効を減退しょうとする山   切の試みを予防する︒またこうして︑少なくとも二〇%議決権   を有する株主ないし株主群すべてに取締役会への選出を保障す   る︒逆に︑模範法によれほ︑取締役所定数は付属定款修正によ   って変更でき︑また︑基本定款ほその修正櫓を取締役だけに付  

与できる︒こうして累積投票もぐりのもう仙つの手段が模範法  

によって黙認される︒   

42︶MOde−B宏︐COrp・Act.芯巨 

43︶Ibid﹀ 冨∽・但しこの規定を使うには取締役会が九名以  

上で構成されねばならない︒   

44︶Ca−.COrd.COde 冨0∽.   

45︶−bid﹀ ゆ∽8・   

46︶Hbid.冨○−︵e 

昭︶MOde−厨房● COrp.Act 脚N∽.   48︶    ㈲ 取締役の解任︒米の判例・通説が認めるとおり︑基本定  

款・付属定款または制定法に規定なき場合︑株主ほ理由なくし  

て取締役を任期満了前に解任できない︒よく基本定款・付属定  

款ほ株主の多数決で理由の有無を問わず取締役を任期満了前に   

(15)

49︶   解任できる旨規定する︒かような規定もしく此制定上の授権な  

けれは︑株主の圧倒的過半数をもってしても毎年の選出期の中  

∧Vノ  さl  

間で取締役を解任することは不可能に近い︒   

株主の取締役任意解任権限は︑株主の取締役会監督を推持す  

る重要な楯・手段である︒したがって︑カリフォルニアを含  

め︑しだいに多くの州が株主の特別過半数紅随時の取締役解任  

郎︶  

権限を認める提定を制定法紅入れている︒カリフォルニア法  

は︑取締役全員解任に至らぬ一部解任の場合少数株卓の累横投      52−  

拍︶  

票権を保述する︑もう山つの重要な保障を設けている︒他方︑   模範法が制定法上の取締役解任権を株主に与えていないのは驚   くべきことだが︑模範法は︑かゝる権限が基本走款・附属定款  

によって株主に付与されることを期待しているらしい︒しかし  

ながら注意すべきは︑模範痩九五五缶修正が制定法上の解任  

権を与える﹁選択条項﹂ ︵OptiO冨−sectiOn︶ を設け︑そして  

この選択条項が株主の累積投票請求権および取締役区分・取締  

弘︶  

役任期ずらし︵staggering︶もいぜん保持する︑点である︒し  

かしこの選択条項が制定されないかぎり︑模範法自体は株主に  

何ら制定法上の取締役解任権を与えない︒   

48︶ 拙稿・香経三四巻三号五四頁以下︒なお︑cf.宅 

M.F−etcFerリCyc−一〇f Pri戸COrp● ゆu∽N︵perm.  

ed●reつ●−㍍p−・−誤ム︶⁝Campbe﹂ア LOeWS Inc●.  

巨じ晶A●Nd00∽N︵De−◆Ch.↑害づ 

49︶Cf●旨⊇ROgerS ImpOrtS.Inc.い 

NONMisc.りの﹁−−の  

投資家保泣紅関するアメ㌢カ州法最近の動向    ㈹ 株式の買戻︵repurcbase︶︒模範法は︑利益剰余金か   ら︑又は基本定款にその定めあるかないし議決権の%が同窓す   るほあい︑資本剰余金から︑株式を買入れることを会社に認め   55︶   る︒発起人ほ原始定款をお手盛りするのがふつうだから︑模範   法制定州の会社経営者がこの﹁契約白由﹂を活用しないぼあい  

︵四二九︶ 刷〇九    N.Y‖ S.Nd−Cの︵S仁p.Ct.ト拐N︶ ZOte山ののHarく 

L● R.∽U−︵一昭いu︶●  

50︶Cf小 BaantineW LattinⅥand Je冒ings.Casesand  

Materia訂On COrpOratiOnS一p.N∞○︵N ed.−演u︶ 

51︶Ca−・COrp川COde脚∞山b⁚Md・Ann・COde Art・N山一  

ゆ心血 ︵−双手︶⁝Minn・Stat・脚UOLN∽︵︼摂U︶⁝   

MOnt.Reヂ COdes Ann■ゆ ㌫ム8︵−渓∽︶⁝Pa・   

Stat.tit.−∽J ゆN∞∽N・余∽ こ∽りの︶ 二訂・COde  

Ann.ゆ﹁U︐N00︵S雇p・一書の︶⁝Wasb・Reく‖COde  

ゆ Nu.Uの.〇合 ︵卜誤−︶.全部で十二州が理由つきもし  

くは理由なしの取締役解任権を株主に与える規定を設け  

ている︒さらに四州も同様な権限を認めるが︑但し︑基  

本定款・付属定款軋よるその制限・排除を許す︒  

52︶CaL COrp COde 脚NNU∽.︑︑\ネソタ︑オハイオ︑ぺン  

ジルグァエアおよぴワシントン州も同様な立法をおく︒  

53︶C.WSteadman.pp.Nりu8前注38所掲︒  

54︶MOde−B宏.COrp−Act ゆ=のA 

(16)

第一j由巻 第五・六号  

はまずなかろう︒会社にかような無制限の自己株買入れ権限を  

認めることは会社債権者・優先株主の権利を侵害しもしくは山  

般株主の犠牲で社内株主もしくほ有力株主を有利づける濫用を  

軸︶  

認めることになる︒逆に︑カリフォルニア法は︑山般的適用な  

き若干の例外をつけて︑利益剰余金紅よる普通株買入れのみを  

即︶  

許す︒普通株しか発行していない場合には︑表示資本減少から  

生じた剰余金が社内株主紅有利な差別防止のための保詮のも   58︶   と︑普通株買入れに用いることがセきる︒優先株も発行してい  

る場合には︑払込剰余金・減資差益金ほ償還価格を超えない額   59︶   で償還優先株の買入・償還にのみ利用できる︒非償還優先株  

ほ︑合理的︒非差別的な条件により︑株式の最低清算価格を超  

えない価格で︑減資差益金の使用によってのみ買入れることが  

できる  

55︶MOde−B房.COrp.Act 脚 ∽.  

56︶Cf・ZOte.Purcha謁by a COrpOratiOn Of its Own  

Preferred Shares with Diまdends in Arrears﹀一心.   

U.CFic.L.R.深︵−慧○︶⁝NOteV StOCk廿urchase  

Abuses and the ZO Prej已dice R已e.∽∽Ya−e L一J.  

uりり︵忘∽○︶ 

㍍︶Ca−.COrp.COdⅣ ゆゆ↑り○?○00.  

58︶:bidゆー8P  

59︶:bid.  

∞︶Ibid.なおモデル法の配当およびその他の株主向け分配   ︵四三〇︶一仙○  

に関する規定の秀れた分析ほ︑ HackneyW The Fin−  

ancia︻P旨まsiOnS Of tFe MOd.B.COrp.Act一3  

Har戸L.R.卜U∽り︵−誤り︶.   

㈲ 外国会社克琶富一mUnぞ︶付与︒模範法は基本的紅株式  

会社設立法であるけれども︑その九九粂で︑同法を採用した州  

は外国会社もしくはにせ外国会社の対内尭泡を規制する一切の  

権利を放棄するよう要求される︒同九九条の規定の 二部に日  

く︑   

﹁外国会社ほ︑その組織・内部業務を規整する該株式会社設  

立州・国の法がこの州法の規定と異なるといヶ事実を理由にし  

て︑会社事業認可証︵ce旨ficate Of authOrity︶を拒絶され   ●●○●●○●●●   てはならない︒叉本法のいかなる規定もこの州に外国会社の組  

織・内部巣務規制権を与えるものと解釈されてはならない﹂︒   

この脱出口は︑会社経営者が模範法ほあまりうるさすぎると  

田心って事斐本拠地から掛れて会社設立する場合の公然たる誘い  

として役立つ︑そしてどこで組披きれようと外国会社が経営者  

・株主関係の重大な領分での地方的規制を全く免れることを保  

障する︒しかしながら︑﹁本法の﹂規制という限定の故に九九  

条の採用ほ州胃空法による投資家保護のための広い権能の行使  

を妨げないと信じられる︒   

模範法の規定全部がカリフォルニア法と比べて不都合なので  

ほない︒両法の多くの規定は全く似ている︒例えば︑開法とも  

定款変更によって不利な影響を受けるぺき優先株主に実質的な   

(17)

61︶   種類株主別決議の保艶を与える︒けれども何ら包括的でないに  

せよ叙上の相当多数の重大事項紅関する両法の比較から次の事  

実が明らかになる︒すなわち﹁模範法の重点は潜在的な経営者濫  

用に対する株主の公正・十分な保護を犠牲にした蛍純︑柔軟性  

紅おかれている︒他方で︑カリフォルニア法は株主・債権者の  

保護強化をもたらす多くのヨリ規制的規定を具える︒要する  

に︑模範法の名称は誤まりである︒﹁模範﹂という監程遠く︑  

模範法ほ単純すぎ柔軟すぎ︑そして経営者に好都合な抜穴・欠  

陥が多すぎる︒これほ起草の拙劣さか︵この方がありそうなこ  

とだが︶︑顧客会社の意向にあまり細かな注意を払いすぎそし  

て公益︒投資家保護に関心を払わなさすぎたかどららかの結果  

.問︶ であろう﹂︒   

聖MOd︒−ぎs・COrp・Actゆ ∽∽⁝Ca−・C︒rp・Cつ計  

ゆ脚 U△u心uのU∽.   

62︶EmersOn∵Supra︸.p・∽uru舟.米国法禅家協会モデル事  

米株式会社法の推進動機の卒直な説明については︑  

Se宅ard■ TFe MOくe旨ent fOr MOderロiNatiOnfOrOur  

State COrpOratiOn Laws.−∞のCOm.紆 句in.ChrOn.  

﹁ふ・璧r∴描 ︵−誤りY ﹁株式会社法に関心をもつ﹂法  

律事務所および会社ほ模範事業株式会社法および模範非  

営利法人法︵20n・PrOfit COr官ratiOn Act︶ の注釈作  

ヽ    成の資金として十八万二千余ドルの醸出を求め.られてい   た︒   投資家保護に関するアメリカ州法最近の動向   C l九五七年北力竺フィナ事業株式会社法−株式会社規  

制の州実験︒  

68︶    北カロライナ州の改正計画は数多く紹介されている︒この作  

業は公式の州機関 Gernea−StatuteのCOmmissiOロ の監督の  

もとに遂行された︒実際の起草は同州諸法学部から選ばれた会  

心し 社法専攻者のしごとであった︒   

起草者達痕﹁技硝的にすばらしい授権法﹂の作成を目さした  

だけでなく︑社外株主保護のための保障装置︵bui−t⊥n aafeg−  

摘︶  

uard且開発に意識的な努力を払った︒数多いこれらの革新は  

綿密な研究に価する︒例えば︑閉鎖所有的会社の少数株羊に対  

する﹁スククイズ・プレイ﹂防止のための強行的配当規定があ    66︶   る︒株主間の差別待遇阻止を目的とした株式買戻制限規定があ    67︶   る︒支配株主 ︵dOmぎant sharehO岩eこ﹂規定は役員・取締役  

鵬︶  

向貸付と同じく支配株主への貸付を制限する︒基本定款・附属  

定款の免漬〆補償条項は劇般に直接の制定法規制に好都合なよ  

帥︶  

うに禁止されている︒収益︒取引高を規準とした会社役員賞与  

を認める附属定款条項は︑過半数株主の議決によって更新され  

70︶ ない限り︑五年の期限つき効力しかもたない︒   

優先株主の地位強化および彼らを不衡平から守ることを特に  

意図した多数の規定がある︒従来の非累積優先株契約ほ禁止さ  

れる︒向後︑累桜配当型︵cum已atiくe if earned遥コety︶だ   71︶   けが認められる︒優先株主が不公正な贅太構成変更︵recapitaT  

iN計Onご計画に直面した場合︑立法上の助けの手がさしのぺら  

︵四三こ 二一   

(18)

第三十四巻 第五・六号  

れる︒定款変更・合併︵merge訪andc︒n邑idatiOnS︶ に関す  

る種頬株主別決議が︑他の場合であれば無議決権である優先株 72︶ についても︑強行規定される︒底接の定款変更︑合併︑ないし  

任意株式資本構成変更計画から優先株の不利益変更が生じる場  

合には︑反対株主に株式買取請求権︵appraisa=igFこが与  

㍑︶ えられる︒   

反対株主紅よる株式買取請求権は他の点にも拡大される1合   併における通常の買取請求権規定の他に︑買受会社の株式と実   質上交換した全資産売却によって企集結合が生じる場合︑売却   会社の反対株主監貝取請求権を付与する特別の規定がおかれて  

74︶ いる︒   

おそらく北カロライナ法の最も独白な特長は︑強力な州証券   取引法の利用によるよりも︑むしろ︑直接の立法転よって大多   数の潜在的濫用・弊害の除去を試みる点である︒    最終成文からほ除かれたが︑貴賓にほ州外株式会社設立によ  

柑︶  

る制定法回避を抑圧するかなり精妙な試みがあつた︒起草者は   会社がヨリ好都合な州に逃げだす可能性を考慮しっつも︑﹁に   せ外国会社﹂に株主保護規定の若干を適用した︒にせ外国会社  

摘︶ には次のものが含まれる︒   

﹁本章施行後始めて本州で事業経営認可証を獲得し宣してそ    の設立州・国で何ら実質的事業活動を行わないそしてその事    業・従業員の所在地・性格によりどの他州・国よりも本州の    事業生活と密接に関係する外国会社︒しかしこの文言は連邦   ︵四三二︶ 二   

法にもとずき又ほそれによって設立された株式会社な含まな   

い︒﹂   

北カロライナ州の多様な部門のすべてを解明する紙幅はな   77︶   い︒しかしながら︑注意されねばならないのほ︑同州裁判管轄  

の基準が州内での株式発行ド売却とか州住民による株式所有な  

どでなく︑ノ﹁州内での事業活動および州事業生活との関連性  

︵identificati旦﹂となハノている点である︒こ 

によれば︑全株主がマサチふセッツ州住民であかまゝ︑その事  

兼をマ州から北カロライナ州紅移したマ州株式会社軋も適用で  

きること明らかである︒こうした状況の下でほ︑経営者・株主  

関係′に北ガロライナ州の規準を課する政策ほ疑問である︒にも  

かかわらず︑少なくせも州際関係の硯分での最も微妙な問題の  

一・つを解決する試みがなされたわけである︒つまり州ほ外国会  

社設立による回避から白州の一般株式会社をどのように保護で  

きるか︒かゝる政策ほすべて州証券取引法による行政監督を通  

して達成されるぺきだと一般に信じられている︒本稿第二部は  

この問題を扱う︒   

63︶Lattyこざwersu BreckenridgeThe PrOpOSedN邑F  

CarO−5.a B宏iness COrpOratiOn Ac㌣ぃぃN.C●L■  

Re戸Nの︵−讐e⁝POWerS一Drafting a COrpOratiOn  

CO▲旨fOr20ユh Ca−0−inaLO Ark.L.Reく.ぃり ︵−拐∽︶  

∴訂tty.Uncerta−nties in Permissi諾SOurCe¢Of  

Diまdends仁ndeM Present G.S.∽?uのVu瓜 N.C.L.   

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