線形代数学 II 第 6 回レポート課題(配布日: 11/12 )
1 レポート課題 A
1.1 注意事項
以下の問題をすべて解答し,
Web
掲載の講義ノートを用いて自己添削して 提出すること.当然ながら 掲載の解答例以外にも別解があるため,解答例と同じ解法や表現である必要はない.自分の解答が合っ ているかどうか考えることも課題の一部であるが,解答例にあって自分の答案で書かれていない部分が ある場合には本当に省略可能な記述かを検討すること.必要な論証が不足していて自己添削でも追加さ れていない場合には再提出となることもある.様式は
A4
サイズとし,両面を使用すること.表紙をつける必要はない.レポート1
枚目表面の上に「基礎クラスと学生番号」「氏名」「科目名」「提出日」(締切日を遅れて出す場合には第何回の課題かも書 くこと)を記入し,
2
枚以上の場合には左上をホッチキスでとめること.提出締切は
11/19(月)13:00.提出場所は高等教育推進機構 1
階事務室前のレポートボッ クス.このレポート課題でわからない内容がある場合には,講義ノートをよく読んで考えるこ と.それでもわからなければ,何らかの方法で教員へ質問することを強く推奨する.1.2 問題
1.
(講義ノート第9
章 例題5.4)
線形変換
D : P
2( R ) −→ P
2( R )
をD(f (x)) = (x − 1) df (x)
dx − 2f(x)
で定める.このとき,
P
2( R )
の基底[1, x, x
2]
に関するD
の表現行列を求めよ.2.
(講義ノート第9
章 例題5.5)
a
を実数とし,線形変換F : P
3( R ) −→ P
3( R )
をF (f (x)) = f (x − a)
で定める.このとき,P3
( R )
の基底[1, x, x
2, x
3]
に関するF
の表現行列を求めよ.3.
(講義ノート第9
章 例題5.13)
線形変換
D : P
2( R ) −→ P
2( R )
をD(f (x)) = (x
2− 1) d
2f (x)
dx
2+ (2x − 8) df (x)
dx − 6f(x)
で定める.このとき,Ker D
の次元と基底を求めよ.4.
(講義ノート第9
章 例題5.14)
線形変換
D : P
2( R ) −→ P
2( R )
をD(f (x)) = 2 df (x)
dx + (2x + 1)f (2)
で定める.このとき,Ker D
の次元と基底を求めよ.5.
(講義ノート第9
章 例題5.15)
線形変換
D : P
2( R ) −→ P
2( R )
をD(f(x)) = (x
2− x − 2)f
′′(x) + (x
2+ x)f
′(x) + ( − 2x + 1)f (x)
で定める.このとき,Ker D, Im D
のそれぞれの次元と基底を求めよ.1
2 レポート課題 B
様式は指定のものを利用し,片面に 解答すること(スキャンして成績保存する関係です).
答案のバランスや体裁,読みやすさも評価対象です.解答用紙は
Web
からもダウンロードでき ます.提出締切は
11/19
(月)13:00
.提出場所は高等教育推進機構1
階事務室前のレポートボッ クス.いずれもレポート課題A
と同じです.何らかの理由で出し忘れた場合には,そのことを 講義開始前までに申告すれば,遅れても受け取る場合があります.1.
線形変換D : P
2( R ) −→ P
2( R )
をf(x) ∈ P
2( R )
に対してD(f(x)) = (x
2− 1) d
2f(x)
dx
2+ df (x)
dx − 2f (x)
と定義する.
(1) P
2( R )
の基底[1, x, x
2]
に関するD
の表現行列A
を求めよ.(2) Ker D
の基底と次元を求めよ.(3) (2)
で求めた基底をD
に代入して,Ker D
のベクトルとなっていることを確かめよ.(注意:
x
を変数とする2
次以下の実数係数多項式全体のなす実ベクトル空間をP
2( R )
で表す.なお,本問は定期試験の過去問です.)
3 次回講義までに自習しておくべき内容
•
後期の線形代数学は今回までの内容で一区切りです.線形写像を行列を用いて表すこと ができるため,行列の理論は自然科学のさまざまな分野で現れます.これを理解し,一般 のベクトル空間と線形写像に関する問題を,数ベクトル空間と行列の問題に翻訳して解 決できるようになることが,本科目の到達目標の1
つです.ただ,教科書にはあまり例が 載っておらず,表現行列の有用性があまり感じられない構成となっているので,講義ノー トの方で例は紹介しておきます.線形写像の表現行列に関する内容までが中間試験の範囲 です.最初のうちは表現行列の意味や計算法が捉えにくいと思います.私も学生の頃はそうで した.これについては数ベクトル空間
R
n よりも多項式空間P
n( R )
の問題を解いた方が 理解しやすいと思います.実際のところ,教科書P94〜97
の数ベクトルに関する表現行 列の問題は,応用上ではほぼ意味がない計算問題です.数ベクトル空間なら簡単な標準基 底をとればよく,他には5.4
節で学習する固有ベクトルからなる基底をとることが多いで す.普通は考えない変な基底の計算問題に疲れてしまって,本質を見失わないように注意 してください.•
大阪府立大学(http://www.las.osakafu-u.ac.jp/lecture/math/MathOnWeb/
,“大阪府立大
webmath”で検索すると見つかります)で「大学数学(その他の利用者はこちら)」
⇒「線形代数 計算ドリル型問題」を選ぶと問題演習が行えます.
次回の講義内小テストの範囲は,『与えられた線形写像の表現行列を求めてそれを利用する問 題』です.