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小学校男女平等教育指導の手引(後半) 「さんかく岡山」調査・研究|岡山市|くらし・手続き|市民活動・町内会

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-82-2 ジェンダーの視点をふまえた学校保健

(1)学校保健とジェンダー

平成20年1月の中央教育審議会答申に「学校は,心身の成長発達段階にある子どもたちが集い,

人と人との触れ合いにより,人格の形成をしていく場であり,子どもが生き生きと学び,運動等の

活動を行うためには,学校という場において,子どもの健康や安全の確保が保障されることが不可

欠となる」とある。

子どもの健康や安全の確保が保障されているということについて,ジェンダーの視点から考える

と,学校保健は,生物学的な性別に関することだけでなく,社会的・文化的に作られる性別(例:

男らしさ・女らしさ)にも配慮し,児童一人一人が安心して能力を発揮しながら生きていけるよう

支えることであると考える。それは身体的,精神的,社会的そして性的存在として児童の尊厳と成

長が認められることであり,さらには,疾病や障害があっても性別による二次的被害を受けること

なく学校生活を過ごすことができるということである。

ところが,現状では社会,文化やメディア等の環境の変化の中で,学校のみならず家庭や地域社

会でも子どもたちの健康や安全が完全に確保されているとはいえないで問題が生じることも少なく

ない。この背景には,学校,家庭,地域社会の中に根強く残る性別に関する固定的な社会通念や慣

習,ジェンダーによる偏見等があることも学校保健上では考慮しておくことが必要である。

心の問題の中には医学的な対応を必要とするものもあるので,早期に適切な対応をしていくこと

が大切である。ジェンダーに基づく偏見から問題が生じたり,複雑になったりしないよう,保健教

育や相談活動を行う保健主事や養護教諭は「ジェンダーに敏感な視点」を持ちながら支援体制をつ

くっておきたい。

(2)ジェンダーの視点による保健教育

学校における保健教育は,生涯を通じて性別にかかわらず,心身共に健康で安全な生活を送るた

めの基礎を培うものである。特に,性に関する教育では,男女共に自分自身の心身の発育・発達や ジェンダー(社会的性別)の視点」とは…

「社会的性別」(ジェンダー)は性差別、性別による固定的役割分担、偏見等につな

がっている場合もあり、これらが社会的に作られたものであることを意識していこ

うとする視点のこと。(出典:内閣府男女共同参画局)

(26)

-83-性に関する内容を理解し,自ら健康を管理し改善できる能力を育てるとともに,男女がお互いの性

を理解し合って,対等に人間関係を築くことができる力を育てていく必要がある。

ジェンダーの視点からの保健教育では,生物学的な性の科学情報に限らず,社会的,文化的に作

られた性への通念や慣習,メディアによる情報等を偏った見方ではなく,情報や事実を提供するこ

とが大切であると考える。

養護教諭は,性に関する科学的な情報や保健室で児童から直接得られる性に関する情報を,性に

関する教育の計画立案に積極的に反映させる立場にある。担任とチームを組んで保健学習などの授

業を行うこともできる立場でもある。例えば,今回のモデル授業案にあるように,性別に関するメ

ディア・リテラシーの習得や身近に起こり得る暴力を社会構造として客観的にとらえさせる等々の

取組へは担任と一緒になって授業を組み立てることができるであろう。これは男女平等教育の推進

につながるものでもある。

このような保健教育は,子どもたちが,固定的な性別役割分担意識が残っている地域社会,家庭,

もしくは学校生活の中で,相手の性を尊重しつつ人間関係を築くための大切な要素の一つとなる。

この点からも,保健教育に携わる教諭は,子どもの心身の発達の背後にあるジェンダーによる偏

見を見抜く社会科学の知識をもち,発達段階に応じた保健教育を行うことが大切である。

(3)ジェンダーの視点による相談活動

学校においては,児童一人一人とかかわる上で,相談活動の際にもジェンダーの視点を持ってお

きたい。そして,相談内容の解決に向けては,直接児童の相談を受ける養護教諭自身の姿勢が大切

である。

養護教諭の行う健康相談は心身の健康問題に関して専門的な立場から行われる。その職務の特質

や保健室という場所から次のことがいえる。

・ 全校の児童を対象とするので,入学時から経年的に児童一人一人の性に関する心身の成長・発

達を見ることができる。

・ 活動の中心となる保健室は,個人として,心を開いて話ができる場所である。

・ 児童は,特に心の健康問題を言葉に表すことが難しく身体症状として現れやすいため,問題を

早期に発見しやすい。

・ 保健室頻回来訪者,不登校傾向者,非行や性に関する問題などを抱える児童と保健室で個別に

かかわる機会が多く,児童個人の行動の背後にある家庭問題や交友問題等を個別に見ることが

できる。

(27)

-84-・ 職務の多くは,学級担任をはじめとする教職員,学校医,外部ソーシャルワーカー,保護者等

と連携して行われる。

・ 健康診断,救急処置などを通して児童の心身の健康状態を容易に把握でき,家庭での性別に対

する考え方に起因する虐待や自傷行為等,異常事態を発見しやすい。

このように養護教諭は,個人としての児童の心身の健康問題を発見しやすく,また支援もしやす

い立場にある。他の教職員と同様に,児童への言動は影響が大きく,ジェンダーに敏感な視点を持

ってかかわることがとても大切である。

また,社会情勢としては,家庭における配偶者からの暴力(DV)や,児童虐待,性的被害などの

問題も多様化している。

さらに今日では,GID(Gender Identity Disorder:性同一性障害)当事者の約9割までが中

学生までに性別違和感を自覚していて,特にFTM(Female To Male:生物学的性別が女性で性の

自己意識が男性の事例)当事者では小学校入学時の約7割が性別違和感を持っていたという実態も

あるので,GIDについて理解を深めておくことも必要であると考える。

それらの問題は,児童個人の問題ではなく,行動様式等が男か女かの二者択一的な考え方に縛ら

れている社会構造的な問題であることを理解しておくことが大切である。養護教諭は,児童が傷つ

いたり固定的な性別役割分担意識が刷り込まれたりすることがないよう配慮し,そして「あなたは

悪くない」「あなたは大切な人です」というメッセージを贈ることができる存在でありたい。

以上のように学校においては,児童の抱える問題の背景にジェンダーに起因するものがないか,

心の問題が身体の健康に影響を与えていないか,常に考える姿勢を持っておきたい。ジェンダーに

関する社会的な情勢を知っておくこと,国,県,市の男女共同参画に関する法律や行動計画にも目

を向けること,外部にどのような相談機関や支援者がいるかを把握しておくことなど,日頃から様々

な方面にアンテナを張り新しい情報を得て,解決に向けてのしっかりとした対応ができる体制をつ

くっておくことが大切であると考える。

(参考文献)

○「学校保健の課題とその対応−養護教諭の職務等に関する調査結果から−」:日本学校保健会(2012) P65

○「学校保健における性同一性障害−学校と医療との連携−」:中塚幹也(2010):日本医事新報 No.4521 P60∼64

(28)

-85-Ⅲ

男 女 共 同 参 画 関 係 用 語

男 女 共 同 参 画 影 響 調 査 ( 以 下 , 影 響 調 査 と い う )

影 響 調 査 と は , 主 に 国 及 び 地 方 公 共 団 体 の 施 策 が 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 及 ぼ す 影 響

を 調 査 す る こ と を い い ま す 。 ま た , 社 会 に お け る 制 度 又 は 慣 行 が 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成

に 及 ぼ す 影 響 に 関 す る 調 査 も 含 み ま す 。 あ ら ゆ る 施 策 や 社 会 制 度 ・ 慣 行 に つ い て 男 女 共 同

参 画 の 視 点 , ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 に 立 っ て 見 直 そ う と す る 「 ジ ェ ン ダ ー 主 流 化 」 の た

め の 取 組 で す 。

男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 第 2 2 条 に お い て は , 男 女 共 同 参 画 会 議 は , 政 府 の 施 策 が 男 女

共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 及 ぼ す 影 響 を 調 査 し , 必 要 が あ る と 認 め る と き は , 内 閣 総 理 大 臣 及

び 関 係 各 大 臣 に 対 し , 意 見 を 述 べ る こ と と さ れ て い ま す。( 基 本 法 関 連 条 文 第 4 条 , 第

1 5 条 , 第 1 8 条 , 第 2 2 条 )

M 字 カ ー ブ

日 本 の 女 性 の 労 働 力 率 を 年 齢 階 級 別 に グ ラ フ 化 し た と き , 3 0 歳 代 を 谷 と し , 2 0 歳 代

後 半 と 4 0 歳 代 後 半 が 山 に な る ア ル フ ァ ベ ッ ト の M の よ う な 形 に な る こ と を い い ま す 。 こ

れ は , 結 婚 や 出 産 を 機 に 労 働 市 場 か ら 退 出 す る 女 性 が 多 く , 子 育 て が 一 段 落 す る と 再 び 労

働 市 場 に 参 入 す る と い う 特 徴 が あ る た め で す 。 な お , 国 際 的 に み る と , ア メ リ カ や ス ウ ェ

ー デ ン 等 の 欧 米 先 進 諸 国 で は , 子 育 て 期 に お け る 就 業 率 の 低 下 は み ら れ ま せ ん 。

間 接 差 別

外 見 上 は , 性 中 立 的 な 規 定 , 基 準 , 慣 行 等 が , 他 の 性 の 構 成 員 と 比 較 し て , 一 方 の 性 の

構 成 員 に 相 当 程 度 の 不 利 益 を 与 え , し か も そ の 基 準 等 が 職 務 と 関 連 性 が な い 等 合 理 性 ・ 正

当 性 が 認 め ら れ な い も の を 指 し ま す 。

ク オ ー タ 制 ( 割 当 制 )

積 極 的 改 善 措 置 ( ポ ジ テ ィ ブ ・ ア ク シ ョ ン ) の 手 法 の 一 つ で あ り , 人 種 や 性 別 な ど を 基 準

に 一 定 の 人 数 や 比 率 を 割 り 当 て る 制 度 の こ と で す 。

ジ ェ ン ダ ー

「 社 会 的 ・ 文 化 的 に 形 成 さ れ た 性 別 」 の こ と で す 。 人 間 に は 生 ま れ つ い て の 生 物 学 的 性

別 ( セ ッ ク ス / sex) が あ り ま す 。 一 方 , 社 会 通 念 や 慣 習 の 中 に は , 社 会 に よ っ て 作 り 上

げ ら れ た 「 男 性 像」,「 女 性 像 」 が あ り , こ の よ う な 男 性 , 女 性 の 別 を 「 社 会 的 ・ 文 化 的

に 形 成 さ れ た 性 別 」 ( ジ ェ ン ダ ー / gender) と い い ま す。「 社 会 的 ・ 文 化 的 に 形 成 さ れ た 性

別 」 は , そ れ 自 体 良 い , 悪 い の 価 値 を 含 む も の で は な く , 国 際 的 に も 使 わ れ て い ま す 。

ジ ェ ン ダ ー 主 流 化

, , ,

あ ら ゆ る 分 野 で の ジ ェ ン ダ ー 平 等 を 達 成 す る た め 全 て の 政 策 施 策 及 び 事 業 に つ い て

ジ ェ ン ダ ー の 視 点 を 取 り 込 む こ と を い い ま す 。 ジ ェ ン ダ ー と 開 発 (GAD) イ ニ シ ア テ ィ ブ に

お い て は , 開 発 に お け る ジ ェ ン ダ ー 主 流 化 を,「 全 て の 開 発 政 策 や 施 策 , 事 業 は 男 女 そ れ

(29)

-86-, , , , , ぞ れ に 異 な る 影 響 を 及 ぼ す と い う 前 提 に 立 ち 全 て の 開 発 政 策 施 策 事 業 の 計 画 実 施

モ ニ タ リ ン グ , 評 価 の あ ら ゆ る 段 階 で , 男 女 そ れ ぞ れ の 開 発 課 題 や ニ ー ズ , イ ン パ ク ト を

明 確 に し て い く プ ロ セ ス 」 と 定 義 し て い ま す 。

な お,「 ジ ェ ン ダ ー と 開 発 (GAD:Gender and Development)」 と は , 開 発 に お け る ジ ェ ン ダ

, , ,

ー 不 平 等 の 要 因 を 女 性 と 男 性 の 関 係 と 社 会 構 造 の 中 で 把 握 し 両 性 の 固 定 的 役 割 分 担 や

ジ ェ ン ダ ー 格 差 を 生 み 出 す 制 度 や 仕 組 み を 変 革 し よ う と す る ア プ ロ ー チ の こ と で す 。

ジ ェ ン ダ ー 統 計 ( 男 女 別 等 統 計 )

男 女 間 の 意 識 に よ る 偏 り , 格 差 及 び 差 別 の 現 状 並 び に そ の 要 因 や 現 状 が 生 み 出 す 影 響 を

客 観 的 に 把 握 す る た め の 統 計 で す 。

ジ ェ ン ダ ー ( 社 会 的 性 別 ) の 視 点

「 社 会 的 文 化 的 に 形 成 さ れ た 性 別 」 ( ジ ェ ン ダ ー ) が 性 差 別 , 性 別 に よ る 固 定 的 役 割 分

担 , 偏 見 等 に つ な が っ て い る 場 合 も あ り , こ れ ら が 社 会 的 に 作 ら れ た も の で あ る こ と を 意

識 し て い こ う と す る も の で す 。

こ の よ う に,「 ジ ェ ン ダ ー の 視 点 」 で と ら え ら れ る 対 象 に は , 性 差 別 , 性 別 に よ る 固 定

, 。

的 役 割 分 担 及 び 偏 見 等 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 を 阻 害 す る と 考 え ら れ る も の が あ り ま す

そ の 一 方 で , 対 象 の 中 に は , 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 を 阻 害 し な い と 考 え ら れ る も の も あ

り , こ の よ う な も の ま で 見 直 し を 行 お う と す る も の で は あ り ま せ ん 。 社 会 制 度 ・ 慣 行 の 見

直 し を 行 う 際 に は , 社 会 的 な 合 意 を 得 な が ら 進 め る 必 要 が あ り ま す 。

ジ ェ ン ダ ー 予 算

政 策 策 定 , 予 算 編 成 , 執 行 , 決 算 , 評 価 な ど 予 算 の 全 過 程 に 男 女 共 同 参 画 の 視 点 を 反 映

し , 男 女 共 同 参 画 を 促 進 す る よ う に し て い く こ と で す 。 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 影 響 を

与 え 得 る 全 て の 施 策 が 対 象 と な り 得 ま す。「 ジ ェ ン ダ ー 予 算 」 に 定 ま っ た 手 法 は 確 立 さ れ

て お ら ず , 各 国 で 多 様 な 取 組 が 行 わ れ て い ま す 。

性 的 指 向

性 的 指 向 と は , 人 の 恋 愛 ・ 性 愛 が い ず れ の 性 別 を 対 象 と す る か を 表 す も の で あ り , 具 体

的 に は , 恋 愛 ・ 性 愛 の 対 象 が 異 性 に 向 か う 異 性 愛 , 同 性 に 向 か う 同 性 愛 , 男 女 両 方 に 向 か

う 両 性 愛 を 指 し ま す 。

セ ク シ ュ ア ル ・ ハ ラ ス メ ン ト ( 性 的 嫌 が ら せ )

男 女 共 同 参 画 会 議 女 性 に 対 す る 暴 力 に 関 す る 専 門 調 査 会 報 告 書 「 女 性 に 対 す る 暴 力 に つ

い て の 取 り 組 む べ き 課 題 と そ の 対 策」( 平 成 1 6 年 3 月 ) で は , セ ク シ ュ ア ル ・ ハ ラ ス メ

ン ト に つ い て,「 継 続 的 な 人 間 関 係 に お い て , 優 位 な 力 関 係 を 背 景 に , 相 手 の 意 思 に 反 し

て 行 わ れ る 性 的 な 言 動 で あ り , そ れ は , 単 に 雇 用 関 係 に あ る 者 の 間 の み な ら ず , 施 設 に お

け る 職 員 と そ の 利 用 者 と の 間 や 団 体 に お け る 構 成 員 間 な ど , 様 々 な 生 活 の 場 で 起 こ り 得 る

も の で あ る。」 と 定 義 し て い ま す 。

(30)

-87-積 極 的 改 善 措 置 ( ポ ジ テ ィ ブ ・ ア ク シ ョ ン )

「 積 極 的 改 善 措 置」( い わ ゆ る ポ ジ テ ィ ブ ・ ア ク シ ョ ン ) と は , 様 々 な 分 野 に お い て ,

活 動 に 参 画 す る 機 会 の 男 女 間 の 格 差 を 改 善 す る た め , 必 要 な 範 囲 内 に お い て , 男 女 の い ず

れ か 一 方 に 対 し , 活 動 に 参 画 す る 機 会 を 積 極 的 に 提 供 す る も の で あ り , 個 々 の 状 況 に 応 じ

て 実 施 し て い く も の で す 。

, ,

積 極 的 改 善 措 置 の 例 と し て は 国 の 審 議 会 等 委 員 へ の 女 性 の 登 用 の た め の 目 標 の 設 定 や

女 性 国 家 公 務 員 の 採 用 ・ 登 用 の 促 進 等 が 実 施 さ れ て い ま す 。

男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 で は , 積 極 的 改 善 措 置 は 国 の 責 務 と し て 規 定 さ れ , ま た , 国 に

準 じ た 施 策 と し て 地 方 公 共 団 体 の 責 務 に も 含 ま れ て い ま す 。

男 女 共 同 参 画 社 会

男 女 が , 社 会 の 対 等 な 構 成 員 と し て , 自 ら の 意 思 に よ っ て 社 会 の あ ら ゆ る 分 野 に お け る

活 動 に 参 画 す る 機 会 が 確 保 さ れ , も っ て 男 女 が 均 等 に 政 治 的 , 経 済 的 , 社 会 的 及 び 文 化 的

利 益 を 享 受 す る こ と が で き , か つ , 共 に 責 任 を 担 う べ き 社 会 の こ と で す 。

男 女 共 同 参 画 社 会 基 本 法

男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 関 し , 基 本 理 念 を 定 め , 並 び に 国 , 地 方 公 共 団 体 及 び 国 民 の

責 務 を 明 ら か に す る と と も に , 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 に 関 す る 施 策 の 基 本 と な る

事 項 を 定 め る こ と に よ り , 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 を 総 合 的 か つ 計 画 的 に 推 進 す る こ と を

目 的 と し て , 平 成 1 1 年 6 月 2 3 日 法 律 第 7 8 号 と し て , 公 布 , 施 行 さ れ ま し た 。

配 偶 者 か ら の 暴 力

「 配 偶 者 か ら の 暴 力 の 防 止 及 び 被 害 者 の 保 護 に 関 す る 法 律 の 一 部 を 改 正 す る 法 律」( 平

成 1 6 年 6 月 2 日 公 布 , 平 成 1 6 年 1 2 月 2 日 施 行 ) で は , 配 偶 者 か ら の 暴 力 を 「 配 偶 者

か ら の 身 体 に 対 す る 暴 力 ( 身 体 に 対 す る 不 法 な 攻 撃 で あ っ て 生 命 又 は 身 体 に 危 害 を 及 ぼ す

も の を い う。) 又 は こ れ に 準 ず る 心 身 に 有 害 な 影 響 を 及 ぼ す 言 動 ( 以 下 「 身 体 に 対 す る 暴

力 等 」 と い う。) を い い , 配 偶 者 か ら の 身 体 に 対 す る 暴 力 等 を 受 け た 後 に , そ の 者 が 離 婚

を し , 又 は そ の 婚 姻 が 取 り 消 さ れ た 場 合 に あ っ て は , 当 該 配 偶 者 で あ っ た 者 か ら 引 き 続 き

受 け る 身 体 に 対 す る 暴 力 等 を 含 む も の と す る。」 と 定 義 し て い ま す 。

な お , 内 閣 府 に お い て は , 対 象 範 囲 に 恋 人 も 含 む よ り 広 い 概 念 と し て,「 夫 ・ パ ー ト ナ

ー か ら の 暴 力 」 と い う 用 語 を 使 用 す る 場 合 も あ り ま す 。 こ こ で 「 夫 」 と い う 言 葉 を 用 い て

い る の は , 女 性 が 被 害 者 に な る こ と が 圧 倒 的 に 多 い か ら で す 。

, 「 ( 」

ち な み に 一 般 的 に 使 用 さ れ て い る ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス Domestic Violence)

や 「DV」 は , 法 令 等 で 明 確 に 定 義 さ れ た 言 葉 で は あ り ま せ ん 。

北 京 宣 言 及 び 行 動 綱 領

第 4 回 世 界 女 性 会 議 で 採 択 さ れ ま し た 。 行 動 綱 領 は 1 2 の 重 大 問 題 領 域 に そ っ て 女 性 の

エ ン パ ワ ー メ ン ト の た め の ア ジ ェ ン ダ を 記 し て い ま す 。 具 体 的 に は,〈 1 〉 女 性 と 貧 困 ,

〈 2 〉 女 性 の 教 育 と 訓 練,〈 3 〉 女 性 と 健 康,〈 4 〉 女 性 に 対 す る 暴 力,〈 5 〉 女 性 と 武 力

闘 争,〈 6 〉 女 性 と 経 済,〈 7 〉 権 力 及 び 意 思 決 定 に お け る 女 性,〈 8 〉 女 性 の 地 位 向 上 の

,〈 〉 ,〈 〉 ,〈 〉 ,

た め の 制 度 的 な 仕 組 み 9 女 性 の 人 権 1 0 女 性 と メ デ ィ ア 1 1 女 性 と 環 境

〈 1 2 〉 女 児 か ら 構 成 さ れ て い ま す 。

(31)

-88-ミ レ ニ ア ム 開 発 目 標

開 発 分 野 に お け る 国 際 社 会 共 通 の 目 標 で す 。 極 度 の 貧 困 と 飢 餓 の 撲 滅 , 初 等 教 育 の 完 全

普 及 の 達 成 , ジ ェ ン ダ ー 平 等 推 進 と 女 性 の 地 位 向 上 , 乳 幼 児 死 亡 率 の 削 減 , 妊 産 婦 の 健 康

の 改 善 な ど の 8 つ の 目 標 を 2 0 1 5 年 ま で に 達 成 す る こ と を 目 指 す も の で す 。 2 0 0 0 年

9 月 に 採 択 さ れ た 「 国 連 ミ レ ニ ア ム 宣 言 」 と , 1 9 9 0 年 代 に 開 催 さ れ た 主 要 な 国 際 会 議

な ど で 採 択 さ れ た 国 際 開 発 目 標 を 統 合 し , 一 つ の 共 通 の 枠 組 み と し て 2 0 0 1 年 に 国 連 に

よ り ま と め ら れ ま し た 。

無 償 労 働

賃 金 や 報 酬 が 支 払 わ れ な い 家 事 , 育 児 , 介 護 , ボ ラ ン テ ィ ア 活 動 等 を 意 味 し ま す 。

メ デ ィ ア ・ リ テ ラ シ ー

メ デ ィ ア の 情 報 を 主 体 的 に 読 み 解 く 能 力 , メ デ ィ ア に ア ク セ ス し , 活 用 す る 能 力 , メ デ

ィ ア を 通 じ コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン す る 能 力 の 3 つ を 構 成 要 素 と す る 複 合 的 な 能 力 の こ と で

す 。

リ プ ロ ダ ク テ ィ ブ ・ ヘ ル ス / ラ イ ツ ( 性 と 生 殖 に 関 す る 健 康 と 権 利 )

, ,

1 9 9 4 年 に カ イ ロ で 開 催 さ れ た 国 際 人 口 ・ 開 発 会 議 に お い て 提 唱 さ れ た 概 念 で 今 日

女 性 の 人 権 の 重 要 な 一 つ と し て 認 識 さ れ る に 至 っ て い ま す 。 リ プ ロ ダ ク テ ィ ブ ・ ヘ ル ス /

ラ イ ツ の 中 心 課 題 に は , い つ 何 人 子 ど も を 産 む か 産 ま な い か を 選 ぶ 自 由 , 安 全 で 満 足 の い

, , , ,

く 性 生 活 安 全 な 妊 娠 ・ 出 産 子 ど も が 健 康 に 生 ま れ 育 つ こ と な ど が 含 ま れ て お り ま た

思 春 期 や 更 年 期 に お け る 健 康 上 の 問 題 等 生 涯 を 通 じ て の 性 と 生 殖 に 関 す る 課 題 が 幅 広 く 議

論 さ れ て い ま す 。

ロ ー ル モ デ ル

将 来 像 を 描 い た り , 自 分 の キ ャ リ ア 形 成 を 考 え る 際 に 参 考 す る 役 割 モ デ ル を い い ま す 。

「 女 性 の チ ャ レ ン ジ 支 援 策 に つ い て」( 平 成 1 5 年 4 月 男 女 共 同 参 画 会 議 意 見 ) で は ,

一 人 一 人 が 具 体 的 に 自 分 に あ っ た チ ャ レ ン ジ を イ メ ー ジ し 選 択 で き る よ う , 身 近 な モ デ ル

事 例 を 提 示 す る 重 要 性 が 指 摘 さ れ て い ま す 。

(32)

-89-改訂版

小学校男女平等教育指導の手引

作成部員

■実践編

山 根 和佳子 岡山市立高島小学校教諭

宮 野 敬 子 岡山市立南輝小学校教諭

西 川 敦 規 岡山市立福渡小学校教諭

山 口 博 之 岡山市立西大寺小学校教諭

山 田 睦 世 岡山市立三勲小学校教諭

安 富 直 樹 岡山市立旭東小学校教諭

宮 本 裕 美 岡山市立芳泉小学校養護教諭

■理論編,実践編,資料編

角 田 みどり 中国短期大学教授

保 坂 雅 子 岡山大学ダイバーシティ推進本部男女共同参画室助教

岡山市教育委員会指導課

岡山市市民局男女共同参画課

改訂版 小学校男女平等教育指導の手引

平成25年3月

岡山市教育委員会指導課

〒700−8544 岡山市北区大供一丁目1−1

電話 086−803−1591

参照

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