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(1) 法治政府建設強化にかかる国務院意見の貫徹 具体化に関する環境保護部の実施意見 ( 中国語原文 环境保护部关于贯彻落实国务院加强法治政府建设意见的实施意见 ) 環発 [2011]131 号 公布 施行

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(1)

重要法令解説 —————————————————————————— 1

 法治政府建設強化にかかる国務院意見の貫徹・具体化に関する環境保護部の実施意見  国内企業の外貨質権設定による人民元貸付政策にかかる問題に関する国家外貨管理 局の通知  持分投資企業の規範的発展の促進に関する国家発展改革委員会の通知  直接投資に対する外貨管理の更なる簡素化にかかる問題に関する通知  外商投資性公司に対する関連管理措置の更なる整備に関する商務部、国家外貨管理局 の通知  ハイテクサービス業の発展加速に関する国務院弁公庁の指導意見  商業特許経営届出管理弁法(2011 年改正)  中華人民共和国入札法実施条例  外商投資産業指導目録(2011 年改正)  インターネット情報サービス市場における秩序の規範化にかかる若干の規定  経営者集中の違法な不申告に対する調査処理に関する暫定弁法  中国人民共和国職業病防治法

トピックス ——————————————————————————— 10

 中国における価格独占禁止の最新動向

エッセー ————————————————————————————— 12

 春節の新たな悩み ―― どちらの実家で大晦日を過ごすか

最新経済情報 ————————————————————————— 14

2012 年 1 月 VIP 版

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(1)法治政府建設強化にかかる国務院意見の貫徹・具体化に関する環境保護

部の実施意見

(中国語原文「环境保护部关于贯彻落实国务院加强法治政府建设意见的实施意见」)

環発[2011]131 号、11.11.03 公布・施行

http://www.zhb.gov.cn/gkml/hbb/bwj/201111/t20111109_219756.htm

国務院は、「法に基づく行政の全面的推進のための実施要綱」(2004 年 3 月)に定める 法治政府建設という目標に基づき、2010 年 10 月 10 日に「法治政府建設強化にかかる国 務院意見」(国発[2010]33 号)を公布した。これを受けて環境保護部は、環境保護分野に おける行政活動を対象として、次の 9 つの面から本実施意見を制定した。 ①法治政府の建設を強化し、中国における環境保護の新たな道の探求のために法治基盤 を定めること ②法に基づく行政の意識を強め、環境法令に関する教育を強化すること ③環境保護にかかる法制度の確立を強化し、公衆が立法に参加する制度・体制を整える こと ④科学的で民主的な意思決定体制を整え、環境行政決定手続を規範化すること ⑤公正で道徳的な法執行を厳格に規範化し、審査認可制度改革を引続き推進すること ⑥環境行政事務の公開を推進し、政府活動の透明性を高めること ⑦行政監督を強化し、行政責任追及を厳格に実施すること ⑧環境行政再議を強化し、環境訴訟の応訴をしっかりと行うこと ⑨指導及び監督・チェックを強化し、本実施意見の実行を確保すること 本実施意見は、環境保護分野における法に基づく行政についての基本指針及び方向性を 明確に定めており、地方の政府環境保護部門による行政活動の適法性の向上が期待される。

(2)国内企業の外貨質権設定による人民元貸付政策にかかる問題に関する国

家外貨管理局の通知

(中国語原文「国家外汇管理局关于境内企业外汇质押人民币贷款政策有关问题的通 知」)

匯発[2011] 46 号、11.11.17 公布・施行

対中資企業と対外商投資企業の融資政策の差異を段階的に解消し、中小企業の貿易に係 る融資難の問題を緩和することを目的として、国家外貨管理局は、これまでの実験を基礎 に、中資企業の外貨への質権設定による人民元貸付政策を全国に拡大することを決定した。 国内金融機関は、中資企業や外商投資企業(以下、併せて「国内企業」という)に人民 元貸付を行う際に、債務者が提供する外貨への質権設定を受け入れることができる。ただ し、質権を設定する外貨は、その原資を経常項目外貨口座(輸出外貨受取待機口座を除く) 内の資金に限定し、また、インターバンク外貨市場で公表・取引されている外貨に限るも のとする。

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具体的な手続について、経常項目外貨口座の開設行は、国内の外貨振替などの規定に則 り、質権担保貸付契約に基づき関連の外貨振替を取り扱う。外貨への質権設定による人民 元貸付契約の執行が完了し、債務者に違約が発生していない場合、質権設定された外貨に ついては、経常項目外貨口座の開設行が関連証憑を審査した後、元の資金出金口座に振替 える。債務者に違約が発生した場合、貸付行は、未弁済の人民元貸付の元本と利息、関連 費用金額及び当日当該銀行が公表した外貨購入価に基づき、受領すべき外貨金額を計算し た上で直接人民元転を実施し、残余部分の外貨を元の資金出金口座に振替えるものとする。

(3)持分投資企業の規範的発展の促進に関する国家発展改革委員会の通知

(中国語原文「国家发展改革委办公厅关于促进股权投资企业规范发展的通知」)

発改弁財金[2011]2864 号、11.11.23 公布

http://www.sdpc.gov.cn/zcfb/zcfbtz/2011tz/t20111208_449924.htm 近年、持分投資企業が急速な発展を遂げているが、これに対し全面的な規制を行う全国 的な規定の公布は遅れていた。本通知は、中国初の全国的な持分投資企業の管理規則とな る。本通知では、①持分投資企業の設立、資本募集及び投資分野、②リスクコントロール、 ③管理機構、④情報開示、⑤記録管理と業界の自律という 5 つの面から持分投資企業の規 範化を要求している。 本通知によると、持分投資企業の資本については、私募(PE)の形式をもって、リスク の識別能力及び負担能力を備えている特定の合格投資者に対してのみ募集を行うことが できる。資本募集者は、投資資金について元本保証や固定利率の保証をしてはならず、持 分投資者は、合法な自己保有の貨幣資金をもってのみ出資を引受けることができる。持分 投資企業の投資分野は、非公開取引の出資持分取得に限られ、自社の投資先以外の企業の ために担保を提供してはならない。また、外資系の持分投資企業が投資を行う場合には、 プロジェクトの審査・認可手続を行う必要がある。 なお、本通知の施行前に設立された持分投資企業及びその受託管理機構は、本通知の公 布後 3 ヶ月以内に管理機関での登録を行うことが求められ、投資運用が本通知の要求を満 たしていない場合には、本通知の公布後 6 ヶ月以内に是正しなければならない。

(4)直接投資に対する外貨管理の更なる簡素化にかかる問題に関する通知

(中国語原文「关于进一步简化直接投资外汇管理有关问题的通知」)

匯資函[2011]20 号、11.11.23 公布・施行

中国人民銀行による「外商直接投資人民元決済業務管理弁法」、商務部による「クロス ボーダー人民元建て直接投資にかかる問題に関する通知」が、2011 年 10 月に前後して公 布されて以降、クロスボーダー人民元建て直接投資は、外国投資者及び外商投資企業から 広く注目される話題となった。そこで、国家外貨管理局は、本通知を公布し、主に以下の 3 つの面において、外商直接投資にかかる業務の手続、特に人民元建て直接投資に関連す る業務の手続を簡素化した。 ①国家外貨管理局は、「クロスボーダー人民元建て資本項目業務運用の規範化にかかる 問題に関する国家外貨管理局総合司の通知」(匯総発[2011]38 号)をもとに、本通知にお

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いて、直接投資におけるクロスボーダー人民元建て出資にかかる出資払込検査の照会確認 手続の更なる簡素化を進めるものとした。クロスボーダー人民元建て直接投資によって設 立された外商投資企業は、登録地の外貨管理局において登記手続を行わなければならず、 銀行は、国家外貨管理局直接投資外貨管理情報システムにおいて相応する情報を確認した 後、直接、会計事務所に対し人民元出資照会確認書を発行し、併せて当日中に、直接投資 システムにおいて相応する資金流入及び照会確認情報の届出を行わなければならない。 ②直接投資にかかる外貨購入・対外支払に対する審査が廃止され、外国投資者は、変更 登記手続を行った後、直接、銀行で持分譲渡、減資、清算、投資の先行回収による所得に ついて、外貨購入・対外支払手続を申請することができるようになった。 ③外商投資企業が外国投資者に対して分配することのできる資本積立金、利益積立金、 未処分利益、企業の登記済外債(利息を含めることができる)などの合法的所得を企業の 登録資本に組み入れて増資する場合、また、外国投資者が持分譲渡、減資、清算、投資の 先行回収により得た人民元及び国内投資により得た人民元利益をもって国内直接投資を 行う場合について、いずれも過去の審査承認手続を廃止し、相応の外貨登記手続を行えば よいだけとなった。

(5)外商投資性公司に対する関連管理措置の更なる整備に関する商務部、国

家外貨管理局の通知

(中国語原文「商务部、外汇局关于进一步完善外商投资性公司有关管理措施的通知」)

商資函[2011]1078 号、11.12.08 公布

http://www.mofcom.gov.cn/aarticle/b/f/201112/20111207874290.html 本通知において、配当収入などによる再投資の手続の簡素化や国内借入による国内再投 資禁止の明文化など、外商投資性公司に対する審査認可、外貨管理等の管理措置に関する 多くの重要事項を明確にした。 ①商務主管部門は、外商投資性公司の審査認可統計情報に対する審査管理を強化しなけ ればならない。具体的にいうと、認可された外商投資性公司については、「外商投資企業 基本情報表」に「投資性公司」と注記したうえ、商務部の外商投資企業審査認可管理シス テムに登録しなければならず、その他各類型の企業については、「投資性公司」や「投資 控股」等の類似する文言をその名称に注記してはならない。これは、今後外商投資企業年 度検査の重点検査事項とされる。 ②外商投資性公司の国内借入金は、国内の再投資に用いてはならない。これまで、外商 投資性公司は投資を主要目的とする会社であることから、人民元借入金をその主要業務で ある中国国内投資に用いることができるとの見解がしばしば唱えられていたが、今後は、 本通知のこの規定に特に注意する必要がある。 ③中国国内において取得した人民元利益、投資の先行回収、清算、持分譲渡、減資によ り取得した合法的な人民元収入(以下、「人民元収入」という)について、外商投資性公 司は、資金出所証明書等の書類をもって所轄の外貨管理局から承認を得たうえであれば、 中国国内への投資に直接充てることができるほか、外国投資者がこれらの人民元収入を外 商投資性公司に出資(又は増資)したうえで中国国内に投資することも可能である。 人民元収入をもって行う中国国内への再投資にかかる手続について、国家外貨管理局は、 本通知に先立ち、2011 年 3 月 29 日に「外商投資性公司の再投資に関連する出資払込検査

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の照会にかかる問題のオペレーションガイドラインに関する通知」 を公布した。同通知 は、外商投資性公司が中国国内で得た合法的な所得につき、登録資本に組入れて増資を行 った後に再投資を行うことを義務づけていたが、それにより、増資にかかる許認可手続が 必要になるとともに、新たな税負担が求められる可能性も高く、外商投資性公司の運営に 多大な影響が及ぶこととなるため、疑問の声が高まっていた。本通知は、増資手続によら ず、外貨管理局の承認書を取得したうえ中国国内の投資に直接充てるという選択肢を明確 に認めたものであり、外商投資性公司にとって重要な意義を有するものと考えられる。

(6)ハイテクサービス業の発展加速に関する国務院弁公庁の指導意見

(中国語原文「国务院办公厅关于加快发展高技术服务业的指导意见」)

国弁発[2011]58 号、11.12.12 公布・施行

http://www.gov.cn/zwgk/2011-12/16/content_2021875.htm 国民経済における各分野のハイテクサービス業に対するニーズの増加につれて、付加価 値が高く、創造性が強く、潜在的な成長力が大きいという特徴があるハイテクサービス業 は日増しに現代サービス業のハイエンドの一部分となっている。しかし、中国のハイテク サービスには体制の不備、創造能力の不足など深刻な問題があるため、経済構造の戦略的 な調整のニーズに応えられていない。それゆえ、本指導意見にはハイテクサービスの発展 をより規範化し促進する狙いが見られる。 本指導意見は今後、研究開発設計サービス、知的財産権サービス、検査測定サービス、 科学技術成果への転化サービス、情報技術サービス、デジタルサービス、電子商取引サー ビス、バイオテクノロジーサービスという 8 つの分野をハイテクサービス業における発展 の重点とするとしている。これらの分野は、ほぼ世界の全ての新興ハイテクサービス業界 をカバーすると見て取れる。 本指導意見によると、「第 12 次 5 ヵ年計画」の期間において、中国のハイテクサービス 業はその年間売上高が平均 18%以上の伸び率を維持し、2020 年までにより完備されたハ イテクサービス産業システムを形成し、サービス業発展の主力となるとされている。この 目標を達成するため、本指導意見は、今後、財政や租税などの面における対ハイテク企業 支援を強化すること、融資のチャンネルを拡張すること、ハイテクサービスの諸分野の対 外開放を拡大すること、外商投資管理制度を完備し、外国投資者による中国ハイテクサー ビスへの投資を導くことなどの支援策を定めるとともに、中国のハイテクサービス企業の 対外進出を支持し、対外交流・協力の強化を通じて、ハイテクサービス業のレベルをさら に高めるという方針も示している。

(7)商業特許経営届出管理弁法(2011 年改正)

(中国語原文「商业特许经营备案管理办法(2011 年修改)」)

商務部令 2011 年第 5 号、11.12.12 公布、12.02.01 施行

http://www.mofcom.gov.cn/aarticle/b/c/201112/20111207890529.html 「商業特許経営管理条例」(2007 年 2 月 6 日公布、同年 5 月 1 日施行)8 条によると、 商業特許経営(すなわち、フランチャイズ)の特許人(フランチャイザー)は、その商業

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特許経営の状況につき、所轄の商務部門に届出をしなければならない。同規定に基づき、 「商業特許経営届出管理弁法」(以下、「2007 年弁法」という)が 2007 年 4 月 30 日に公 布され、同年 5 月 1 日より施行されたが、2011 年 12 月 12 日に商務部により改正され、 2012 年 2 月 1 日より施行されることとなった。 2007 年弁法は、商業特許経営に関する届出手続の管轄部門、提出資料、変更・取消手 続及び罰則等の事項について定めている。今回の改正は、2007 年弁法の全面的な改正と なるが、特に重要だと思われる改正内容は次のとおりである。 ①外商投資企業は、商業特許経営の届出を行うとき、「外商投資企業批准証書」を提出 しなければならず、かつ同証書における経営範囲には、「特許経営方式により商業活動を 行う」内容が含まれなければならない。 ②届出の申請書類が中国国外において作成された場合、所在国の公証機関による公証を 受けた後、同国にある中国大使館又は領事館において認証又は同等の証明手続を行う必要 がある。 ③特許人が自ら届出の取消を申請し、かつ届出機関がかかる申請に同意した場合、当該 届出を取り消すことが可能だとされている。これに対して、2007 年弁法では、特許人の 申込みのみで、特許経営の届出を取り消すことができるとされている。

(8)中華人民共和国入札法実施条例

(中国語原文「中华人民共和国招投标法实施条例」)

国務院令第 613 号、11.12.20 公布、12.02.01 施行

http://www.gov.cn/zwgk/2011-12/29/content_2033184.htm 近年、中国経済の急速な発展に伴い、大型インフラや公共事業、国有資金投資などの「中 華人民共和国入札法 」(以下、「入札法」という)に基づく建設プロジェクトが急増して いるが、入札手続の未実施、虚偽入札及び「権力と金銭との取引」などの不正行為に起因 する重大な工事建設品質事故が多発している。これらの問題のうち、一部は明らかに入札 法などに違反したものであるが、一部については関連法令に明確な規定がないために、実 務上の難問となっている。このような背景のもと、国家公務員の干渉禁止や不法入札行為 の認定基準と法律責任の明確化等の内容を盛り込む本実施条例が制定された。本実施条例 は、計 85 条から構成され、その主なポイントは次のとおりである。 ①指名入札募集の実施可能範囲の明確化 入札法では、公開入札募集と指名入札募集との違いやその適用基準を定めていないが、 本実施条例は、指名入札募集の実施可能範囲につき、「技術が複雑であり、特別な要求が ある、若しくは自然環境の制限により、選択しうる潜在的な入札者が少ない場合」、又は 「公開入札募集の実施費用のプロジェクト契約金額に占める割合が過大である場合」とい う 2 つの状況に限定している。 ②虚偽入札に関する防止策の充実・具体化 虚偽入札などの不正行為を防止するため、入札募集者は、不合理な条件で潜在的入札者 を制限又は排斥してはならないという入札法の規定に関し、本実施条例は、異なる情報の 提供、プロジェクトに適さない又は契約履行と無関係な条件の設定、特定行政区域又は特 定業界での実績などを点数加算や落札の条件とすること、資格審査や評価に関する異なる 基準の採用、原産地やサプライヤーなどの指名・限定、入札者や潜在的入札者の組織形式

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などの限定、その他の不合理な条件で潜在的入札者や入札者を制限又は排斥すること、と いう 7 つの禁止状況を明確化した。 ③その他 入札者間の共謀及び入札者と入札募集者との間の共謀という不正行為の判定基準を明 確に定めたこと、入札募集者が落札者と締結した契約における対象、代金、品質、履行期 限などの主要条項は入札募集文書及び落札者の入札文書の内容と一致しなければならな いとしたこと、入札法に定める共謀入札行為、虚偽入札行為に対する処罰規定における「重 大な情状」についての判断基準を定めたこと等がある。

(9)外商投資産業指導目録(2011 年改正)

(中国語原文「外商投资产业指导目录(2011 年修改)」)

国家発展改革委員会、商務部令第 12 号、11.12.24 公布、12.01.30 施行

http://www.mofcom.gov.cn/aarticle/b/f/201112/20111207907901.html 昨年 12 月 24 日、国家発展改革委員会と商務部は共同で、中国に投資する外国企業のバ イブルともいえる「外商投資産業指導目録」の 2011 年改正版を公布した。この指導目録 は、1995 年 6 月 20 日に初めて公布されて以来、今回が第 5 回目の改正となるが、中国の 外資政策に関する新たな動きが窺える。今回の改正点は、主に次のとおりである。 ①外資に対する参入規制がより緩和された。すなわち、2007 年改正版より奨励類の項 目が増加され、制限類・禁止類の項目が削減されたほか、外資の出資比率に対する制限も 2007 年改正版より 11 項目減少した。 ②外資のハイエンド製造業を重点的に奨励することとなった。例えば、奨励類に、紡績、 化学工業、機械製造などにおける新製品、新技術に関する項目が設けられたほか、電子機 器・設備、電池のリサイクル産業項目が新設された。一方、自動車製造、石炭化学工業等 の項目は奨励類から外された。 ③戦略的新興産業の育成を目的として、外資による省エネ、情報技術、生物、ハイテク 機器の製造、新エネルギー、新材料、新エネルギー自動車等の産業を奨励している。 ④サービス業への外資参入を積極的に誘致するものとし、奨励類におけるサービス業項 目を増加させた。例えば、自動車充電スタンド、ベンチャーキャピタル企業、知的財産権 サービス、海上石油汚染処理技術サービス、職業技能訓練サービスなどの 9 項目が奨励類 として新しく設けられた。また、外商投資医療機関、ファイナンスリース会社等の事業が 制限類から許可類へと改められた。 なお、国家発展改革委員会の公式サイトによると、中西部などの地域産業の促進を目的 として、今回の改正において奨励類から削除された項目の一部に関しては、「中西部地区 外商投資優勢産業目録」を改正する際に考慮を加えるとのことである。

(10)インターネット情報サービス市場における秩序の規範化にかかる若干

の規定

(中国語原文「规范互联网信息服务市场秩序若干规定」)

工業情報化部令 2011 年第 20 号、11.12.29 公布、12.03.15 施行

http://www.miit.gov.cn/n11293472/n11294912/n11296542/14414761.html

(8)

近年、中国では、インターネット技術の急速な発展とインターネット利用者の増加につ れ、インターネット情報サービスの熾烈な競争に起因する情報提供者の不適切な経営や利 用者権益の侵害などの不当行為も増加の一途をたどっている。このため、工業情報化部は 本規定を制定し、インターネット情報サービスの行動基準を明確化することによって、イ ンターネット情報サービス及び関連行為の管理を強化する意向を示した。本規定の主な内 容は次のとおりである。 本規定では、インターネット情報サービス提供者による、競合相手や利用者の「法律上 の権利と利益」を侵害する行為を明確に禁じている。これには「悪意をもって競合相手の サービス又は製品との互換性を図らないこと、正当な理由なく利用者に対するサービス又 は製品の提供を拒否、停止すること」など、これまで利用者からのクレームが多かった行 為が全て含まれている。 また、オンラインサービスに関する公開評価活動(すなわち、利用者の評価活動に用い るプラットフォームを提供したり、その他の方法でインターネット情報サービスや製品性 能などに関する評価・テストを実施すること)を規範化するため、本規定では、評価情報 の内容や評価結果の公開、異議などについて具体的に定めている。 このほか、インターネット情報サービス提供者によるソフトウェアの利用者端末へのイ ンストール、操作、セット販売及びポップアップ広告などの問題について、関連作業を実 施する前には利用者から同意を得る必要があるものとし、単独でアンインストール方法又 は停止方法を提供することも要求している。また、利用者の個人情報を保護するために、 個人情報の適切な保護、使用に関するインターネット情報提供者の義務について定めたう え、利用者の個人情報を不法に漏洩する行為に上限 3 万人民元(約 36 万円)の過料を科 すとしている。

(11)経営者集中の違法な不申告に対する調査処理に関する暫定弁法

(中国語原文「未依法申报经营者集中调查处理暂行办法」)

商務部令 2011 年第 6 号、11.12.30 公布、12.02.01 施行

http://www.mofcom.gov.cn/aarticle/b/c/201201/20120107914884.html 中国独禁法とその関連法令は、定められた基準を満たす企業が合併をはじめとする一定 の経営者集中(企業結合)取引を行おうとするときは、あらかじめ商務部に対し申告を行う ことを要求している。申告懈怠に関する法的責任として、独禁法 48 条は、独禁法の規定 に違反して集中を実施した事業者に対し、国務院独禁法執行機関が取引の停止、一定期間 内における株式・資産の処分や営業譲渡、その他の必要な措置をとることによって取引前 の状態の回復を命じるほか、50 万人民元(約 600 万円)以下の過料を科しうることを定 めている。しかし、独禁法には申告懈怠にかかる調査機関、調査の手順、処罰の執行など についてこれまで詳細な規定は定められていなかった。そこで、商務部は本弁法を制定し た。 本弁法は、まず、商務部が不申告の調査機関となることを定め、省レベルの商務主管部 門に対し必要に応じて調査への協力を求めることができるものとした。また、商務部は、 一定の証拠により嫌疑ありと判断される取引については必ず調査を開始しなければなら

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ず、調査対象となった企業(申告義務者)に対し書面通知を行う。申告懈怠が明確となっ た場合は、商務部により調査が継続(調査期間は最長 180 日)され、このときも、企業に 対し書面通知がなされる。調査継続の通知を受けた企業は、同通知書の受領から 30 日以 内に、通常の申告の際に提出すべき申告文書を提出するとともに、未完了の取引を停止し なければならない。最終的に処罰の決定がなされたとき、商務部は、その旨を企業に書面 で通知しなければならず、これと同時に、社会一般に対して公表することもできる。処罰 の決定を不服とする企業は、行政再議(行政不服)を申し立てることができ、この行政再 議の結果にも異議があるときは、行政訴訟を提起することができる。なお、申告懈怠の疑 いのある取引については、何人も商務部に告発することができることが明確にされた。 本弁法の施行によって、商務部による処罰規定の運用にも変化がもたらされるものと予 想される。また、処罰の決定が下された段階で社会一般にその旨が公表される可能性もあ り、その場合には企業イメージに傷がつくことが危惧される。今後、経営者集中取引を行 う場合には、経営者集中の申告基準への該当性などについて緻密に検討するなど、円滑な 経営者集中の実施やコンプライアンスの観点からこれまで以上に注意を払う必要がある といえよう。

(12)中国人民共和国職業病防治法

(中国語原文「中华人民共和国职业病防治法」)

主席令第 52 号、11.12.31 改正・施行

http://www.gov.cn/flfg/2011-12/31/content_2034937.htm 中国では、労働集約型経済の推進につれて、劣悪な職場環境に起因する職業病の問題が ますます顕著化してきている。衛生行政機関の発表によると、2010 年に報告された職業 病例は 27,240 例に達し、中でも塵肺は 23,812 例にも上り、前年度より 64.3%増加した。 しかし、労働者の職業病に対する認識が深まる一方、「鑑定難」という言葉があるように、 職業病との鑑定を受けることが困難なゆえに、法定の福祉制度の利用は難しいのが現状で ある。そこで、職業病に関する使用者の責任、政府機関の職責をさらに明確にし、労働者 の権益保護を一段と強化するために、本法が改正された。 新法においては、職業病の防止、治療及び患者の社会保障という 3 つの側面から、関係 政府機関の所管事項を明確にした。防止に関しては安全生産監督管理機関、治療に関して は衛生行政機関、患者の社会保障については社会保障機関がそれぞれ主に担当する。 職業病の診断について、労働者は、使用者の所在地、本人の戸籍所在地又は常居所にお ける職業病診断を担当する医療機関において診断を受けることができ、かかる医療機関は 労働者の診断要求を拒否してはならない。 職業病の診断・鑑定の過程において、使用者は、これに必要な労働者就労履歴、職業病 危害接触履歴、就労場所職業病危害要素検査結果等の資料を提出しなければならない。使 用者が提出しない場合、診断・鑑定機構は、労働者の臨床状況、補助検査結果、労働者就 労履歴、職業病危害接触履歴を踏まえたうえ、労働者の陳述、安全生産監督管理機関から 得た日常監督検査情報を参考に、職業病の診断を行い、鑑定結果を出す。 また、旧法と比べ、新法では違法行為に対する処罰が強化された。例えば、労働契約の 締結又は変更の際に労働者に職業病危害の実情を告知しない、労働者に健康診断を受けさ せない又は診断結果を伝えないといった行為に対する処罰を、2~5 万人民元(約 24 万~

(10)

60 万円)の過料から 5~10 万元(約 60 万~120 万円)に引き上げた。また、本法に違反 し、犯罪を構成する場合は、刑事責任が科されることとなった。

中国における価格独占禁止の最新動向

―8000 万円を超える行政処罰の例も― 2008 年における独占禁止法の施行以来、国家発展改革委員会1が主導する価格独占2の処 罰事例は少なかったが、2011 年 11 月 9 日、同委員会は、ブロードバンド・インターネッ ト接続分野において独占禁止法違反の疑いがあるとして、中国全土でインターネット接続 サービスを提供している 2 大ISPである大手国有企業の中国電信、中国聯通に対する調査 を開始することを明らかにした。それからしばらくの間、「価格独占」という言葉が各大 手メディアを賑わせるようになり、「価格独占」に関する話題が社会的に広く注目され、 様々な議論を巻き起こした。 実のところ国家発展改革委員会は、それより早く 2011 年 1 月 4 日には、価格独占に関 し、事業者らによる白板紙価格独占協定(カルテル)の締結をアレンジしたとして、浙江 省富陽市の製紙業界協会に対し、50 万人民元(約 600 万円)の過料を科していた。さら に、中国電信、中国聯通に対する調査のニュースが報じられた数日後には、同委員会価格 監督検査独占禁止局3が、山東潍坊順通医薬有限公司(以下、「山東順通」という)、潍坊 市華新医薬貿易有限公司(以下、「山東華新」という)に対し、化合物レセルピン(中国 語では「复方利血平」という)の原料を支配し、川下の生産企業の入札価格引き上げを強 制したこれら 2 社の行為は市場支配的地位の濫用にあたるとして、巨額の過料を科したの であった。 化合物レセルピンとは、国家基本薬物目録に掲げられた抗高血圧薬であって、現在、全 中国で千万単位の高血圧患者がこれを長期服用しており、その年間消費量は 80 億~90 億 錠に上るが、現在の中国において、その主要原材料である塩酸プロメタジン(中国語では 「盐酸异丙嗪」という)の生産企業はわずか遼寧省内の 2 社にとどまっている。2011 年 6 1 中国独禁法、国務院が採択した「三定」法案によると、経営者集中にかかる独禁法審査を行う機関は、 商務部独占禁止局、価格独占行為の調査処分を行う機関は、発展改革委員会価格監督検査独占禁止局、 独占協定、市場支配的地位の濫用、行政権力の濫用を手段とする競争排除に関わる価格独占以外の行為 に対し独占禁止の法執行を行う機関は、工商総局独占禁止不正競争防止法執行局とされている。 2 反価格独占規定 3 条によると、「価格独占行為」には、以下のような行為が含まれる。 ①事業者が価格独占協定(価格カルテル)に達すること。 ②市場支配的地位を有する事業者が価格を手段として競争を排除・制限すること。 なお、行政機関のほか、法律・法規により権限を与えられ公共事業の管理を職務とする組織が、行政 権力を濫用し、価格面で競争を排除・制限する行為についても、反価格独占規定が適用される。 3 この価格監督検査独占禁止局は、2011 年 7 月にそれまでの価格監督検査司から改称された機関である が、同時に局員 20 名が増員された。また、このときの行政編制では、北京市など 8 つの省市の関係機関 においても計 150 名の増員がなされている。

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月 9 日、山東順通、山東華新は、塩酸プロメタジンを生産するこれら 2 社と「製品代理販 売協議書」をそれぞれ締結し、中国国内におけるその販売を独占した。同協議書の主な内 容は、山東順通、山東華新がそれぞれ独占的に塩酸プロメタジン生産企業 2 社を代理して 中国国内におけるその販売を行い、これら生産企業 2 社は、山東順通、山東華新からの授 権がない限り第三者に製品を出荷してはならない、というものであった。 中国には、化合物レセルピンを製造する四大企業として、常州製薬厰、亜宝薬液、中諾 薬業、新華製薬があり、これら 4 社の中国全国における市場占有率は 75%以上に達する が、塩酸プロメタジンが山東順通、山東華新によって支配されたため、各社は従来の供給 先から原料を調達することができなくなった。山東順通、山東華新は、これら 4 社との交 渉において、塩酸プロメタジンの供給を認める一方、化合物レセルピンの販売価格を従来 の 1 瓶 1.3 人民元(約 16 円)から 5~6 人民元(約 60~72 円)に値上げし、この差額に より得られた利益を両者で分配することを 4 社に要求した。4 社がこれを拒むと、山東順 通、山東華新は、塩酸プロメタジンの価格を従来の 1 キロ 178 人民元(約 2,130 円)から 約 15 倍の 2,600 人民元(約 31,200 円)にまで一気に値上げし、4 社は 2011 年 7 月より 生産停止に追い込まれた。こうして、医療機関への供給は 4 社の在庫製品のみとなったこ とから、化合物レセルピン市場は供給不足の状況に陥った。 山東順通、山東華新と塩酸プロメタジン生産企業 2 社との間において締結された本件 「製品代理販売協議書」は、独占販売契約といえる。第一次取次販売業者においては独占 販売を行うのがむしろ一般的だが、通常の場合、独占販売契約により生産企業が他の代理 業者を通じて製品販売を行う可能性は排除されても、メーカー間競争まで排除されること はないため、最終的に消費者の利益が実現される。しかし、本件では、中国国内で化合物 レセルピン原料を生産する会社が 2 社のみに限られていたことから、山東順通、山東華新 は、独占販売契約の締結後、市場支配的地位を有するに到った。これら 2 社が化合物レセ ルピン原料の支配によって川下企業に入札価格の引上げを迫ったこの行為については、独 禁法、反価格独占規定に定める市場支配的地位を濫用して行う実質的な取引拒絶行為が成 立する4 国家発展改革委員会は、独禁法に基づき、山東順通、山東華新の 2 社に対して違法行為 の即時停止のほか、塩酸プロメタジン生産企業との「製品代理販売協議書」の解除にかか る命令を発するとともに、罰金と違法所得没収との総額として、山東順通に対しては 687.7 万人民元(約 8,252 万円)、山東華新に対しては 15.26 万人民元(約 183 万円)の 支払を命じた。本件は、発展改革委員会が価格独占を理由に重罰を科した初の事案である といわれている。 4 独禁法 17 条 1 項 3 号は、市場支配的地位を有する事業者において、正当な理由がないにもかかわらず 取引相手との取引を拒絶することを禁止している。 また、反価格独占規定 13 条は、市場支配的地位を有する事業者において、正当な理由がないにもかか わらず高きに失する販売価格又は低きに失する購入価格を設定することにより取引相手との取引を実質 的に拒絶することを禁じている。 本件において、山東順通、山東華新は、化合物レセルピン生産企業 4 社に対し、入札価格の引上げを 拒んだときは 1 キロ 2,600 人民元で原料販売すると申し入れているが、このような金額は 4 社がとても 受け入れられないものであり、したがって、この申入れは、高きに失する販売価格の設定による取引拒 絶行為に該当するものと解される。

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現在の中国において、価格独占に関する規定は、主に独禁法、価格法、反価格独占規定、 価格独占禁止行政法執行手続規定等の法令に定められている。このうち、価格独占禁止の 主管機関である国家発展改革委員会が制定した反価格独占規定は、独禁法に定める価格独 占関連規定の適用を細分化し、価格独占行為には次の 3 類型があることを明らかにした。 その第 1 は、業界協会が所属企業を招集して、商品価格を固定・変更し、あるいは第三者 への転売価格を設定する独占協定を締結する行為であり、先述の浙江省富陽市の製紙業協 会の事例がこれに該当する。第 2 は、競争関係にある事業者間において商品価格を固定・ 変更する独占協定を締結する行為、第 3 は、市場支配的地位を有する事業者がその地位を 濫用して行う差別的な価格設定、取引拒絶、その他市場競争を排除・制限する行為である が、この第 3 類型に該当するのが、中国電信と中国聯通の事案、今回の化合物レセルピン 原料の事案である。 最近、国家発展改革委員会が中国電信と中国聯通に対する調査、山東省の製薬会社 2 社の処罰を相次いで行ったことからすると、今後は価格独占禁止にかかる処罰事例が増え ていくものと思われる。こうして、違法な独占行為を行った企業は、外国企業か外商投資 企業か、国有企業か民間企業かを問わず、いずれも独禁法に基づき相応の処罰を受けるこ ととなろう。 企業としては、独禁法など関連法令への理解深化のみならず、同法の執行の動向に注意 し、その経営において同法違反の法的リスクの回避に注意する必要もあり、これらを通じ、 より良好な対中投資の実現が期待されよう。

春節の新たな悩み ―― どちらの実家で大晦日を過ごすか

中国において春節(旧正月)は、1 年で最も重要な祝日です。伝統的な意味における春 節は、旧暦の 12 月 23 日から始まり、同 1 月 15 日に終わりますが、日本同様、大晦日と 初一(旧暦 1 月 1 日)が最大のクライマックスとなります。特に、大晦日には、盛りだく さんの豪華な年越し料理を一家集合して楽しむことが習慣であり、遥か昔から現在に至る まで、中国人が最も大切にしている春節のイベントとなっています。 古く、中国では男尊女卑の概念が強く、「出嫁从夫(嫁に出たら夫に従う)」との言葉が ありました。この言葉どおり、女性は嫁いだ後、夫の家を自分の家とし、大晦日のような 重要な祝日には、男性側の実家で年越しを祝うのが当然とされていました。現在、女性の 社会的地位は日増しに向上していますが、今も多くの地方で、やはり女性は男性側の実家 で年越しをすべきだという伝統的な概念が残っています。一人っ子政策が実施される前ま では、ほとんどの家庭に息子も娘もいたため、伝統に従い女性は嫁ぎ先である夫の実家に 帰って年を越し、春節を夫の一家と過ごしても何の問題もありませんでした。ところが、 一人っ子政策が実施されてからというもの、様々な軋轢が生じるようになりました。近年、

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一人っ子の世代が徐々に婚期を迎え、若い夫婦にとって、「夫婦どちらの実家で年越しす るか」ということが、新たな問題となりつつあり、場合によっては、互いの間の溝を生む ほどの深刻さを増し、本来は和やかな慶事であるはずの年越しが、家庭不和、ひいては離 婚を招く導火線にまでなってしまったのです。 最近、若い夫婦 1,960 名に対して行われたあるインターネット調査によると、そのうち 半数以上に上る 56.7%が、「大晦日の夜をどちらの実家で過ごすか」という問題によって、 口論になったり、互いに不満を抱いたりしたことがあると回答しています。男性は伝統に 従うべきだと主張し、女性は自分の両親が寂しく年越しをするのは見るに忍びないと考え、 男女平等な解決策を主張して、意見が対立するようです。 そして、どちらか一方の親だけが寂しい年越しをすることになるのを避けるために、多 くの対策が考え出されてきました。例えば、①今年夫の実家に行ったら来年は妻の実家に いく、というように、公平に両家で順番に過ごす。②夫婦両方の親が一堂に会して年越し し、両家で揃って春節を過ごす。③夫婦双方がそれぞれ自分の実家に戻り、年越しをする、 などがあげられます。 調査では、両家に公平といえる上述 3 つの対策への支持率は、①が最も高く、次に②、 最後に③という結果となっています。現実的に考えますと、②の方法は、それぞれの実家 が同じ地方(例えば、両家とも北京にあるなど)であって、両家の関係がうまくいってい る夫婦にとっては理想的といえますが、それぞれの実家が離れている場合には、金銭的な コストが高いという問題があります。③の方法は、一時的には良いでしょうが、潜在的な 問題(例えば、夫婦に子供ができた後、子供はどちらの実家で過ごすのか等)が存在しま す。こうしてみますと、やはり①の方法が比較的公平であり、実行しやすいように思えま す。 今後、中国でも各家庭における春節の過ごし方が多様化、近代化していくであろうこと は想像に難くありません。年越しという、本来は喜ばしいはずであることが、夫婦どちら の実家で、どのように年越しするか、という問題によって頭痛の種となることはあっても、 互いが思いやりと寛容の気持ちをもって解決を図り、うまくコミュニケーションを取るこ とができれば、温かく、素晴らしい新年が迎えられるものと信じています。

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1.北京市で就業する外国人の社会保険登録の締め切りを設定 北京市人力資源社会保障局によると、「中国国内で就業する外国人の社会保険への加入 に関する暫定弁法」が 2011 年 10 月に施行されてから現在まで、北京市で就業する外国人 約 3 万人のうち、2 千人弱のみが社会保険の登録を行ったとしている。これに対し、北京 市人力資源社会保障局は、社会保険の登録締め切りを 2011 年 12 月 31 日までに延長し、 2012 年 1 月 1 日以降に社会保険料の追納をする場合には、1 日あたり 0.05%の滞納金を 徴収すると規定した。 2.国家環境保護にかかる「第 12 次 5 ヵ年計画」を公布 環境保護という中国の基本国策に向けて、2011 年 12 月 15 日、国務院は、中国の環境 保護事業をいっそう推進するために「国家環境保護にかかる『第 12 次 5 ヵ年計画』に関 する通知」を公布した。本通知は、この計画が最終年を迎える 2015 年までに、2010 年と 比較し、主な汚染物である化学的酸素要求量排出総量を 8%減の 2,347.60 万トン、アン モニア態窒素排出総量を 10%減の 238 万トン、二酸化硫黄排出総量を 8%減の 2,086.40 万トン、酸化窒素物排出総量を 10%減の 2,046.20 万トンとする目標を打ち上げた。なお、 差別化をはかるため、各地域と各業界の実情に応じてそれぞれ分類指導、等級管理を行う 環境政策をはじめとする 6 つの基本原則を強調するとともに、環境保護法令体系建設の強 化や環境経済政策の改善等の環境政策の完全計画も示した。 3.HS 条約の 2012 年改正に伴う中国の 2012 年関税施行案は公布 中国は 1992 年に「商品の名称及び分類にかかる統一システムに関する国際条約」(以下、 「HS 条約」という)に加入し、HS 条約を基礎として国内の「輸出入税則」を調整してい る。世界税関機構による HS 条約の 2012 年改正に伴い、国務院関税税則委員会は中国の 2012 年関税施行案を公布した。この施行案により、輸入関税の最恵国税率と輸出関税の 税率に変更はないが、税則税目について、その数が 2011 年の 7,977 から 2012 年は 8,194 に変更された。 4.2011 年 1 月~10 月、全国人民法院の知的財産権の事件数が初めて 5 万件超 知的財産権が国家の発展により重要な役割を果たすにつれ、知的財産権の事件数が急速 に増加している。最高人民法院によると、WTO 加盟後の 10 年間において、中国の知的財 産権保護は著しい進歩を遂げ、全国の人民法院が新たに受理した知的財産権の事件数は 2001 年の 5,265 件から 2010 年には 42,931 件に達した。また、2011 年 1 月から 10 月にか けて、新たに受理された知的財産権の事件数は初めて 5 万件を超え、52,708 件に達し、 前年同期比で 42.2%増であった。 5.北京の最低賃金を 1,260 人民元に引き上げ 北京市人力資源社会保障局によると、2012 年 1 月 1 日から、北京市は一般従業員に適 用する最低賃金を現行の 1,160 人民元(約 13,920 円)から 1,260 人民元(約 15,120 円) に引き上げ、また、勤務時間の限定される非全日制従業員の最低時給を 13 人民元(約 156

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円)から 14 人民元(約 168 円)に引き上げ、全国最高の時給となるとしている。今回の 最低賃金の増幅は 8.6%で、前 2 回の 20%以上の伸び率より鈍ってはいるが、北京市の最 低賃金は全国の上位となり、失業保険金などの社会保障金の金額も相応に増加すると思わ れる。なお、最低賃金の引上げ動向は、北京市以外の地方でも見受けられる。例えば、四 川省(850 人民元から 1,050 人民元)、江西省(720 人民元から 870 人民元)は北京と同日 の 2012 年 1 月 1 日より施行。また、深セン市でも、全国最高となる 1,500 人民元への引 上げが予定されている。 6.北京市などでミニブログ利用者の実名登録義務化 中国におけるミニブログの普及に伴い、インターネットを利用してデマを流したり、詐 欺を行う等の社会問題が深刻になっている。北京市政府はこの問題に対し、2011 年 12 月 16 日、「北京市ミニブログ発展管理に関する若干の規定」を公布した。同規定によると、 ミニブログユーザーは、ミニブログの運営者に対して実名で登録を行った場合にのみ、情 報を発信することができる。また、ミニブログの運営者は、実名を登録した利用者の個人 情報を守らなければならない。北京のほか、上海、天津、広州、深センでも今後ミニブロ グユーザーに実名登録を行い発信するよう要求している。 「中国最新経済法律情報」の内容に関するご質問、お問い合せは、下記で受け付けております。 E-Mail:[email protected] 本誌は、法律上、会計上、税務上の助言を含むものではなく、これにより生じた損害について、 弊所は責任を負いかねますので、あらかじめご了承下さい。 本誌の著作権は、金杜法律事務所に属します。

参照

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