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地震保険制度 地震保険制度 地震保険制度
地震保険制度 の の加入率 の の 加入率 加入率に 加入率 に に 関 に 関する 関 関 する する する考察 考察 考察 考察
~
~ ~
~ 住宅性能表示制度 住宅性能表示制度 住宅性能表示制度 住宅性能表示制度の の の耐震等級 の 耐震等級 耐震等級に 耐震等級 に着目 に に 着目 着目 着目して して して して~ ~ ~ ~
政策研究大学院大学 まちづくりプログラム MJU12622 山下 和博 1
1 1
1....はじめにはじめにはじめにはじめに1111
地震災害の際に「自助」の役割として期待される地 震保険の加入率については、昭和41年の制度創設以来、
数々の地震被害を経て、その加入率及び付帯率は表1 のとおり着実に増加しているものの、平成23年度現在、
世帯加入率は26.0%、火災保険への付帯率は53.7%と 決して高くない。
しかしながら、損害保険料率算出機構のアンケート 調査によれば、地震保険非加入者で地震保険が「必要」
と思う割合は46.5%、地震保険非加入者で地震保険が
「高い」と感じる割合は60.2%となっており、料金設 定次第で保険加入率は上がる余地があると言える。
なお、地震保険加入率の上昇について、平成24年度 政策評価実施計画(財務省)によれば、地震保険の加 入促進を目的とした広報活動について周知啓発を強化 していくことや、普及率について前年度より上昇させ る目標を明記しており、地震保険加入率の上昇は政府 の政策目標となっている。
地震保険加入率の上昇を考えるにあたり、保険の世 界では「逆選択」の問題が存在する。即ち、被災リス クの高い者が地震保険に加入し、被災リスクの少ない 者は地震保険に加入しないということである。これに より、地震保険は被災リスクの高い者しか加入しない こととなり、地震保険制度が成立しない可能性がある、
という理論である。
地震保険においては、逆選択を解消する「スクリー ニング」として、耐震性能について建築年割引(10%) や耐震等級割引(10~30%)等が存在するが、専門家 によれば、耐震性能差を考えた場合、割引率は30%で は済まないという指摘や、30%の割引率の妥当性につ いてシミュレーションでは明らかでなく、政策的な判 断で決められたという指摘もあり、スクリーニングが 不十分である可能性がある。その結果、耐震性能差に よる加入率に歪みが生じ、加入率に悪影響を及ぼして いるのではないかと考えた。
そこで、本稿では地震保険加入率と住宅の耐震性能 に係る分析を行うことで、現状の地震保険加入率の低
1 本稿は論文の要約であるため、参考文献等については論文を参照さ
れたい。
迷要因を探ることとした。その結果、耐震性能による スクリーニングが不十分とまではいえないことが判明 した。しかし、首都直下型地震エリアや震災後に高額 公的支援を受けたエリアにおいて、耐震性能及び地震 保険付帯率の低下が確認され、大震災が予測される地 域での備えの甘さや、「暗黙の政府保証」による加入率 の低下の可能性が明らかとなった。
以上の結果を踏まえ、地震保険の耐震性能に関する スクリーニングの改善や耐震性能の低い住宅の加入強 化等が地震保険の加入率上昇に寄与するものと考え、
今後の地震保険制度等の商品設計について改善を提言 している。
2 22
2...地震保険制度.地震保険制度地震保険制度の地震保険制度の概要のの概要概要概要等等等等
地震保険制度は、昭和39年(1964)年の新潟地震 を契機に昭和41(1966)年に創設されたものである。
その後、制度の見直しを伴う保険料率等の改定を幾度 か経て現在に至っている。
制度の特徴として、日本の地震保険制度は政府によ る再保険制度により運営されており、地震被害による 保険金の支払い規模により、国の資金が一定割合投入 される仕組みとなっている。これは、一般的な保険で 成り立つ「大数の法則」が、地震保険についてはその 特殊性により適用できないためである。また、東日本 大震災のような巨額の損害をもたらす地震の場合、民 間保険のみでは保険金支払いに耐え切れず、破綻する
表1 地震保険加入率・付帯率等の推移
世帯数 契約件数
世帯 加入率(%)
火災保険 付帯率(%)
1994 年度 44,235,735 3,968,835 9.0 -
1995 年度 44,830,961 5,181,407 11.6 -
1996 年度 45,498,173 5,975,416 13.1 -
1997 年度 46,156,796 6,565,221 14.2 -
1998 年度 46,811,712 6,923,684 14.8 -
1999 年度 47,419,905 7,325,847 15.4 -
2000 年度 48,015,251 7,664,480 16.0 -
2001 年度 48,637,789 7,883,873 16.2 33.5
2002 年度 49,260,791 8,078,780 16.4 33.3
2003 年度 49,837,731 8,564,002 17.2 34.9
2004 年度 50,382,081 9,324,901 18.5 37.4
2005 年度 51,102,005 10,246,735 20.1 40.3
2006 年度 51,713,048 10,775,335 20.8 41.7
2007 年度 52,324,877 11,217,390 21.4 44.0
2008 年度 52,877,802 11,841,278 22.4 45.0
2009 年度 53,362,801 12,275,087 23.0 46.5
2010 年度 53,783,435 12,747,680 23.7 48.1
2011 年度 54,171,475 14,088,665 26.0 53.7
2
表3 耐震等級の割引率 恐れがあるためでもある。
保険料については、過去の震災被害等から求めた都 道府県別の等地設定、建物構造に応じた料率設定及び 住宅性能表示制度の耐震等級に代表される耐震性能に 応じた割引制度(10~30%)がある。このように、地 震保険は所在地、構造及び耐震性能に応じて一定のス クリーニングがなされている。
なお、経済学的な見地で地震保険の加入率を論じた 場合、社会保険の一つである年金制度と比較したとき、
表2のとおりとなる。年金の場合、リスクに備えない 場合の「生活保護」といった外部不経済が発生するが、
地震保険においてもリスクに備えない場合の「被害救 済の負担」といった外部不経済が発生する。このこと からみても、政府はリスクに応じた料率の保険、即ち 地震保険で備えさせる必要があると考える。
年金制度同様に地震保険を強制保険にするかどうか の議論については、耐震性能の高い住宅や自己の貯蓄 により被災後の復旧が軽微又は補填可能な人にとって みれば、強制加入による厚生の損失が非常に大きい点 や、逆選択やモラルハザードの余地が年金ほど大きく ない点から、地震保険については、備えさせる必要は あるものの、完全な強制保険ではなく、加入率の上昇 が望ましいと考える。
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33....住宅性能表示制度住宅性能表示制度住宅性能表示制度住宅性能表示制度のののの概要概要概要概要
住宅性能表示制度は平成 12 年4月1日に施行され た「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品 確法」という。)」に基づく制度で、良質な住宅を安心 して取得できる市場を形成するためにつくられた制度 である。
地震保険においては、
品確法に基づく住宅性 能評価書(新築及び既存)
を取得すると、耐震等級 割引を受けることがで
き、評価された耐震性能の等級に応じて表3の割引率 が適用される。
なお、住宅性能表示制度の利用率についてであるが、
平成23年度において、建設住宅性能評価(新築)の利 用率として一戸建ての住宅が 18.4%、共同住宅等が
20.8%となっている。当該制度においては、指定され
た表示項目全てを評価することが前提となっており、
それに伴い、評価費用も高額となるため、それが利用 率に影響している原因の一つと考えらえる。この利用 率の低さにより、耐震等級割引が十分に生かされず、
地震保険の加入率に影響を及ぼしているとも考えられ る。
4 4 4
4...地震保険.地震保険地震保険地震保険のののの加入加入加入加入率上昇率上昇に率上昇率上昇にに関に関関する関するするする理論分析理論分析理論分析理論分析 4.1
4.1 4.1
4.1 保険市場保険市場保険市場保険市場におけるにおけるにおけるにおけるスクリーニングスクリーニングスクリーニングスクリーニング
リスクが高い人の無差別曲線(ICHigh)とリスクが低 い人の無差別曲線(ICLow)を考えた場合、その関係は 図のとおりとなる。
この場合において、a点やb点のようなスクリーニ ングが実現されていないとき、スクリーニングが不十 分なa’点やb’点の保険商品となることにより、本来の 保険商品よりリスクの大きい、即ち商品性の悪いもの が提供され、加入率に影響を及ぼすと考える。
4.2 4.2 4.2
4.2 地域地域地域地域別別別別・・・・構造構造構造構造別別別別のの被災のの被災被災被災リスクリスクリスクにリスクに応にに応応応じたじたじたじたスクリーニスクリーニスクリーニスクリーニ ング
ングング ング
地震保険制度においては、全国を地震リスク等に応 じた「等地」(1~4等地)に区分し、かつ、建物を構 造ごとに区分して保険料率が設けられており、地域 別・構造別のスクリーニングは一定になされている。
にもかかわらず、佐藤・齋藤(2010)によれば、地震リ スクの高い都道府県に居住する世帯ほど、地震保険へ の加入率が高くなるとしており、地域別・構造別の被
地震がない ときの資産 地震後の
資 産
ICIC ICICLowLowLowLow
ICICIC ICHighHighHighHigh
保険購入前 リス クが低い人向けの保険
( 理想のス クリーニング)
リスクが高い人向けの保険
( 理想のスクリーニング)
リ ス ク リ ス クリ ス ク
リ ス ク がががが 低低低 い低い 人向いい人向人向 けの人向けのけの 保険けの保険保険保険
(((
( ス クリーニングス クリーニングス クリーニングス クリーニング 不十分不十分不十分不十分 ))))
リ ス ク リ ス ク リ ス ク
リ ス ク がががが 高高高高 いい 人向いい人向人向人向 けのけのけのけの 保険保険保険保険
((
(( ス クリーニングス クリーニングス クリーニングス クリーニング 不十分不十分不十分 )不十分))) 45°
b b'
o a
a'
リスク大 リスク小
図 保険市場の理論分析モデル 表2 地震保険と社会保険(年金)との比較
3 住宅性能表示制度における耐震等級及び免震建築
物は地震保険加入のインセンティブとなっておら ず、それらを基にしたスクリーニング(耐震等級 割引及び免震建築物割引)が十分に機能していな いため、加入率に負の影響を及ぼしているのでは ないか。
災リスクについてはスクリーニングが十分に機能して いないことが考えられる。
4.34.3 4.34.3 仮説仮説仮説仮説
上記のように、地域別・構造別の被災リスクに応じ たスクリーニングについては十分に機能していない可 能性が示唆された中、耐震性能によるスクリーニング についても同様のことが言えるのではないか、と考え、
以下の仮説を設定した。
【仮説】
55
55....【【実証分析【【実証分析1実証分析実証分析111】】】】地震保険付帯率に地震保険付帯率地震保険付帯率地震保険付帯率にに影響に影響影響を影響を及をを及及及ぼすぼすぼすぼす決定決定決定決定 要因
要因 要因
要因についてについてについてについて 5
5 5
5.1.1.1.1 分析対象分析対象分析対象分析対象
本分析の調査対象は東日本大震災前の直近3ヶ年度
(平成19~21年度)の都道府県別データ(沖縄県を除 く)を集計し、地震保険付帯率及び等地については損 害保険料率算出機構の提供データから、その他の項目
(ダミーを除く)については総務省統計局の「社会生 活統計指標-都道府県の指標-2012」中の「統計でみる 都道府県のすがた 2012」から集計・編集した。なお、
首都直下型地震ダミーは、当該地震で大きな被害が想 定される1都4県(茨城県、埼玉県、千葉県、東京都 及び神奈川県)を、高額公的支援ダミーは、過去の震 災において世帯あたり最大1,000万円を超える公的支 援があった都道府県(北海道(北海道南西沖地震津波 災害)及び長崎県(雲仙岳噴火災害))を指定している。
なお、地震被害を補償するものとして、地震保険の 他にも国が関与しない共済制度(JA共済等)が存在す るが、加入者が地方圏に偏って分布していること等が 指摘されているため、本稿ではそれらの加入世帯は考 慮しないこととする。
5 5 5
5....2222 分析方法分析方法分析方法分析方法
地震保険付帯率に影響を及ぼす決定要因を検証する ため、以下の推定式に基づき分析を行う。なお、本推 定式の被説明変数は地震保険付帯率であり、質的変数 であるため、ロジスティック回帰モデルにより分析を
行う。なお、変数の説明は表4のとおり。
1
5 55
5.3.3.3 .3 推定結果推定結果 推定結果推定結果
ロジスティック回帰分析による推定結果は表4のと おり。
6 66
6....【実証分析【【【実証分析実証分析実証分析22】22】】】耐震性能耐震性能の耐震性能耐震性能ののの高高い高高いいい住宅住宅住宅の住宅のの建設の建設・建設建設・・・購入購入購入に購入ににに 影響影響影響
影響ををを及を及及及ぼすぼす決定要因ぼすぼす決定要因決定要因決定要因についてについてについてについて 666
6.1.1.1 .1 分析対象分析対象 分析対象分析対象
本分析の調査対象は東日本大震災前の直近3ヶ年度
(平成 19~21 年度)の住宅金融支援機構のフラット 35申込データ(沖縄県を除く)を集計し、地震保険加 入の前提となる火災保険の加入日に近似する金消契約 日を基準とし、平成19~21年度に金消契約を行った申 込案件でデータ上有効なものを対象とした。なお、耐 震住宅ダミーについては、フラット35において性能の 高い住宅について金利が優遇される制度(フラット 35S)の中で、適用条件の一つである耐震性に優れた 住宅(耐震等級2~3又は免震建築物)に該当する申 込を対象とした。
6 66
6.2.2.2 .2 分析方法分析方法 分析方法分析方法
耐震性能の高い住宅の建設・購入に影響を及ぼす決 定要因を検証するため、以下の推定式に基づき分析を 行う。なお、本推定式の被説明変数はダミー変数(耐 震住宅ダミー)であるため、プロビットモデルにより 分析を行うこととする。なお、変数の説明は表5のと おり。
係数 標準誤差 t値 有意水準
X1:等地 0 .2 4 87 0 .02 6 3 9 .4 5* * *
X2:住民基本台帳世帯平均人員 - 0 .8 0 39 0 .14 9 3 - 5 .3 9* * *
X3:人口密度 - 0 .0 0 14 0 .00 2 8 - 0 .5 0
X4:県民所得( 1人当たり) - 0 .0 0 05 0 .00 0 1 - 4 .3 2* * * X5:消費者物価地域差指数・ 総合 - 0 .0 3 75 0 .01 5 8 - 2 .3 8* * X6:固定資産税(人口1人当たり) 0 .0 1 77 0 .00 4 9 3 .6 1* * * X7:着工居住用建築物工事費予定額(床面積1㎡当たり) - 0 .0 0 77 0 .00 3 5 - 2 .2 3* * X8:一般病院の1日平均外来患者数( 人口1 0 万人当たり) - 0 .0 0 04 0 .00 0 1 - 2 .7 7* * * X9:教育費割合(2人以上の世帯) 0 .1 2 97 0 .02 5 7 5 .0 4* * *
X10:降水日数 0 .0 0 25 0 .00 1 2 2 .1 7* *
X
11
:首都直下型地震ダミー - 0 .3 6 49 0 .09 8 9 - 3 .6 9* * *
X12:高額公的支援ダミー - 0 .4 5 71 0 .12 8 0 - 3 .5 7* * *
α:定数項 5 .9 5 50 1 .35 2 4 4 .4 0* * *
決定係数
自由度調整済み決定係数 観測数
* * * 、* * 、 * はそれぞれ1 % 、 5% 、 1 0 % で統計的に有意で あることを示す。
0 .6 5 8 0 .6 2 5 2 1 3 8 被説明変数: ln ( ( 地震保険付帯率( P)) / ( 1 - 地震保険付帯率( P) ) )
説明変数
表4 推定結果
4 6
6 6
6.3.3.3.3 推定結果推定結果推定結果推定結果
プロビット分析による推定結果は表5のとおり。
7 7 7
7...推定.推定推定推定結果結果の結果結果のの考察の考察考察考察 77
77.1.1.1.1 考察考察考察考察111(1(仮説((仮説仮説の仮説ののの検証検証検証検証))))
所得や住宅の工事費に焦点を当てた場合、それぞれ 上昇すると、住宅の耐震性能は上がり、地震付帯率は 減少する結果となった。これらの結果は被災リスクの 低い人が地震保険に加入していないことを意味してお り、逆選択の存在が疑われる。即ち、スクリーニング が不十分であることが考えられる。しかしながら、等 地に焦点を当てた場合、等地が上昇すると、住宅の耐 震性能は上がり、かつ、地震保険付帯率も上昇する結 果となった。
以上の結果を総合すると、住宅の耐震性能と地震保 険付保率の関係においては、はっきりとした逆選択の 存在は認められず、スクリーニングが不十分であると までは言えないと考える。
7 7 7
7.2.2.2 .2 考察考察考察考察222(2((その(その他そのその他他他のののの事象事象事象事象))))
考察1とは別に、首都直下型地震ダミーを分析した ところ、住宅の耐震性能及び地震保険付帯率ともに他 エリアより低いことが判明した。このエリアは密集地 域も多く、外部不経済の影響も特に大きいと考えられ るため、耐震性能に応じたリスク負担により地震保険
等に備える必要が特に強いと考える。
また、高額公的支援ダミーを分析したところ、住宅 の耐震性能及び地震保険付帯率ともに他エリアより低 いことが判明し、手厚い公的支援、言い換えれば「暗 黙の政府保証」の傾向が強いと、人々は公的支援に強 く依存し、保険に備えなくなる可能性が示唆された。
この場合、耐震性能の低い住宅が地震保険に備えない ことになるため、そのような住宅に対する何らかの対 応が重要になるものと考える。
888
8...まとめ.まとめまとめまとめ
以上より、以下の3点を政策提言として提案する。
(1)(1)(1)(1) 耐震等級割引耐震等級割引耐震等級割引耐震等級割引のさらなるのさらなるのさらなるのさらなる差別化差別化差別化差別化
被災リスクの高いエリアを含む地震保険の加 入促進のためには、さらなるスクリーニングの最 適化を行い、被災リスクに応じた料率の設定を行 うことが重要であると考える。耐震性能に関して 言えば、耐震等級割引について現状より差別化を 行うべきと考える。
特に、旧耐震基準の住宅においては、マイナス の割引率設定も含め、被災リスクに応じた料率の 設定を今以上に厳格に行うべきである。
(2) (2)(2)
(2) 耐震性能耐震性能耐震性能の耐震性能のの低の低い低低いいい住宅住宅住宅住宅にに対にに対対する対するするする加入加入の加入加入のの強化等の強化等強化等強化等 旧耐震基準の住宅は、大震災により住宅が倒壊 する可能性が高く、外部不経済をもたらす元凶と なり得ることから、これら住宅に対しては強制加 入も念頭に置きつつ、今以上に地震保険加入を強 化させるべきと考える。
また、密集地域にある旧耐震基準の住宅は、大 震災時の建物倒壊による周辺への火災延焼等の 別の外部不経済をもたらす。これらの外部不経済 は地震保険の加入だけでは解消されない事象で あり、密集地域に存在する旧耐震基準の住宅に対 しては、地震保険の加入の他、建替えや耐震改修 等の強制化を含めた対応が別途必要になるもの と考える。
(3)(3)(3)
(3) 耐震性能耐震性能耐震性能耐震性能ををを証明を証明証明する証明する仕組するする仕組仕組仕組みについてみについてみについてみについて(((取引費用(取引費用取引費用取引費用 の
の の の軽減軽減軽減軽減))))
耐震等級割引を適用させるために必要な建設 住宅性能評価書の取得率は20%前後と低く、取得 費用も高額の傾向にある。耐震等級割引をより実 効性の高いものにするためには、この評価費用、
即ち取引費用を軽減し、地震保険加入のインセン ティブを高めるべきであると考える。
表5 推定結果
限界効果 標準誤差 z値 有意水準
X1 :ln 年齢 - 0 .0 3 1 5 0 .0 0 5 7 - 5 .5 1* * * X
2 :ln 申込人勤続年数 0 .0 0 5 9 0 .0 0 1 2 4 .7 8* * *
X3 :等地 0 .0 1 1 9 0 .0 0 1 3 9 .2 4* * *
X
4 :ln 敷地面積 0 .0 1 2 6 0 .0 0 1 4 9 .2 3* * * X5 :ln 住宅面積 - 0 .0 1 7 0 0 .0 0 6 0 - 2 .8 4* * * X
6 :ln 入居予定者 - 0 .0 0 2 3 0 .0 0 2 5 - 0 .9 3 X7 :ln 建築購入費 0 .0 7 4 1 0 .0 0 3 3 2 2 .2 4* * * X
8 :ln 借入率 - 0 .0 7 0 3 0 .0 0 4 0 - 1 7 .5 9* * * X9 :ln 返済期間 - 0 .0 1 3 8 0 .0 0 6 0 - 2 .3 1* * X
10 :金利 0 .0 7 3 0 0 .0 0 4 6 1 5 .7* * *
X11 :ln 申込人年収 0 .0 2 1 1 0 .0 0 2 6 8 .0 2* * * X
13 :2 0 0 8 年ダ ミー 0 .1 0 6 0 0 .0 0 3 1 3 6 .6 9* * * X
14 :2 0 0 9 年ダ ミー 0 .1 0 0 2 0 .0 0 3 0 3 4 .8 4 X15 :中古融資ダミー - 0 .1 2 1 5 0 .0 0 2 5 - 3 5 .4 6* * * X
16 :購入融資ダミー - 0 .0 3 5 0 0 .0 0 3 3 - 1 0 .9 5* * * X17 :年金収入ダミー 0 .0 2 7 6 0 .0 1 0 7 2 .7 1* * * X
18 :公務員ダミー 0 .0 1 3 7 0 .0 0 4 2 3 .3 2* * * X19 :所有権ダミー - 0 .0 4 6 4 0 .0 0 3 8 - 1 3 .0 9* * * X
20 :木造ダミー - 0 .1 3 4 1 0 .0 0 2 5 - 5 2 .6 1* * * X21 :戸建て ダ ミー 0 .1 9 9 9 0 .0 0 5 7 3 1 .9 2* * * X
22 :親世帯同居ダミー - 0 .0 0 6 5 0 .0 0 3 9 - 1 .6 4 X23 :ボーナス 払いありダミー 0 .0 4 1 0 0 .0 0 2 9 1 5 .0 5* * * X
24 :首都直下型地震ダミー - 0 .0 2 2 3 0 .0 0 2 7 - 8 .0 7* * * X25 :高額公的支援ダミー - 0 .0 7 9 5 0 .0 0 4 4 - 1 3 .7 3* * *
疑似決定係数 観測数
* * * 、 * * 、 * はそれぞれ1 % 、 5 % 、1 0 % で 統計的に有意で あることを示す。
0 .1 2 6 3 1 2 7 6 7 8 説明変数
被説明変数: 耐震住宅ダミー( Y)