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「不動産経済ファンドレビュー」2017年3月15日号に記事が掲載されました 株式会社ビーロット│不動産金融コンサルティング

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 運用戦略について。

 小野間氏―― 投資顧問業は、変革を迎え 競争が厳しい時代に入っている。当社の強みは、

東証マザーズに上場しているビーロットグル ー

プの一員であること。業容拡大のための戦略は、

主には 3 つあり、1 つはビーロットが不動産投

資開発事業で商品化した物件の取得を目的に

ファンド組成スキームを投資家に提案し、アク

イジション業務を受託していくこと。2 つ目は、

海外投資家関連のファンドや、ビーロットが投

資家として参加する投資ファンドのラインナップ

を増やし、多角的に期中運用の A U M を積み上

げることだ。3 つ目は、アドバイザリー業務の

新規受託。2016 年 12 月期は、ビーロットの情

報や商品開発力と、ビーロット・ シンガポール

のアジア富裕層ルートによりグループ全体での

シナジーにも実績が出ているので、継続的に

顧客をサポートする立場のわれわれがどれだけ

貢献できるかがグループの成長戦略ともいえる

と考えている。

 投資マーケットをどう見ているか。

 小野間氏――かなり過熱している認識はあ る。投資家にとって適正なリターンを得られる

物件がなかなか見つけにくい。ただ、グローバ

ルな視点では、運用されていない投資家の余

剰資金は多く、また他国への投資との比較で

ビーロット

アセットマネジメント 小野間史敏社長に聞く

は日本不動産の投資ニーズは底堅いのではな

いかと考える。当社は、単純に巷で売り物に

なっている物件を投資家に提案するのではな

く、ビーロットが手掛ける再生物件や投資家か

ら専属的に依頼をうけた特殊ミッションの不動

産をメインに扱う。つまりは、優先的に不動産

の情報を投資家に提案し、またグループとして

継続関与するビジネススタンスであることを強み

にしている。旅館業法上、「簡易宿所」のカテゴ

リーの不動産はまだ取引実績が少ない。また、

それらの不動産がファンドスキームに耐えうる

かは、チャレンジともいえる。当社では「IM A NO

TOKYO HOSTEL」というホステルの取得を目的と

したファンド組成のサポートを手がけ、現在も

期中運用を行っている。取引実績がなく投資家

が検討しにくい物件についても、グループ全体

で需要と供給を導き出し、新しい市場を創り、

そして、一気通貫で手掛けるノウハウと実績を

得た。

 運用アセットは?

 小野間氏―― 1 つは宿泊系アセット。現在は 「IMANO TOKYO HOSTEL」の 1 つであるが、取引

に至るまでのプロセスにおいて投資意欲が旺盛

な海外投資家は宿泊系に関心があるという感触

をつかんだ。今後、同じようなスキームやフォー

メーションを用いて取り組むことは当社としては

小野間

 

「グループとして継続関与するスタンスに強み

ネットワークと企画力活かし A M を柔軟に多様化」

 ビーロットのグループ会社として、 アセットマネジメント業務を行い、 継続的に投資家をサ

ポートするビーロット・アセットマネジメント。ビーロットのシードアセットを A M の受託につ

なげるとともに、 外部協力者と協業したファンドの組成、 海外投資家の運用アドバイザリー業

(2)

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不動産経済ファンドレビュー 2017.3.15 自然な流れだ。2 つ目は、賃貸住宅。ミサワホー

ムと共同出資した「合同会社 W B インベストメン

ト1(以下、M BI1) からは主要都市の優良な賃

貸住宅の期中運用業務を受託した。3 つ目は、

物流施設や都心のビル。当社では韓国の年金

を運用する J R A M C と日本不動産への投資に関

するアドバイザリー業務を受託しており、100 億

円を超えるアセットに対してのアドバイザリー実

績がある。

 ミサワホームとのファンドの取り組みにつ いて。

 小野間氏――もともとビーロットは外部協力 者との協業を得意としており、パートナー企業は

非常に多い。J R A M Cも同様であるが、ミサワホー

ムとも宮内社長の個人的なつながりをきっかけ

に、2、3 年前から一緒に新規ビジネスを行うこ

とを模索していた。結果として、M BI1 への共同

出資に至った。現在は、資産規模では 5 億~

15 億円までの 3 棟の賃貸住宅等を取得し、当

社がアセットマネジメントを受託している。ビー

ロットでバリューアップした物件もあるし、別のデ

ベロッパーが開発した物件もある。物件の収集

とアセットマネジメントはビーロットグループで、

ミサワホームは物件の選別を行う投資家の立場

で両社の考えや強みがマッチしたビジネスだ。

当社が事業として様々なアセットタイプに取り組

むことが出来る。一方で、長期に継続して行う

ビジネスの相手は慎重に選定していく必要があ

り、誰でもよいわけではない。その意味で、ビー

ロットより規模も大きく社歴も長いミサワホーム

と組めたことは当社にとって幸運といえる。

 M BI 1 の運用後の出口戦略について。  小野間氏――運用後の出口は明確に想定し

ていない。ファンド自体は物件を長期保有する

前提でスタートしており、T K 出資も両社だけで、

市場の状況やバランスシートとの兼ね合いも含

めてミサワホームが総合的に決定する。

 再生案件も競合が激しいが、どういう強み が活かせそうか。

 小野間氏――ビーロットには、不動産投資 開発事業としてこれまで不動産再生の市場を創

りだしてきた実績がある。現在、目立っている

のは、簡易宿所等の宿泊系であるが、それ以

外のアセットタイプでも 100 棟を超える不動産

再生実績を有しており、チャイルドケアセンター

をテナントとした区分店舗を海外投資家に売却

した例もある。強みは、「ネットワーク」と「企画

力」。ダイレクトに話せる投資家を抱えながら、

トレンドにも柔軟に商品を企画し、収益不動産

として甦らせている。海外投資家への販売は、

言語や文化の壁がありそれもプロパティマネジ

メントやアセットマネジメントとして長期継続的

にコミュニケーションを繰り返すことは日々新し

いことの連続で決して簡単ではない。それでも、

WIN - WIN な関係を創り、譲り合いながら取引の

実績を重ねるその積極性と柔軟性が、関係各

社から案件を持ち込んでもらう秘訣なのではな

いかと考えている。

 海外の投資家は日本をどう見ているのか。

1990 年 4 月 日商岩井株式会

社(現 双日株式会社)入社。

2003 年 7 月 ミネルヴァ債 権

回収株式会社入社、2006 年 4

月 同社代表取締役社長就任。

2010年 10 月 ダイキサウンド

株式会社 代表取締役社長就

任。2011 年 3 月 株式会社レッ

ド・プラネット・ジャパン代表

取締役社長就任。同年 5 月 ダ

イキサウンド 株 式 会 社  取 締

役就任(現任)。2016 年 4 月 ビー

ロット・アセットマネジメント株

式会社 代表取 締役社長就任

(現任)、および株式会社ビー

ロット入社 執行役員就任(現

任)。現在に至る。

(3)

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 小野間氏――政治の安定や、経済の状況を 見る限り、グローバルな視野で日本は見過ごせ

ない投資マーケットだと見ているのではないか。

マンハッタンの不動産の取引事例をみると N O I

利回り 2 %などは当たり前で、築年数も関係な

く取引されている。「値落ちしない不動産」とし

て「消去法で上がるマーケット」と捉えられてい

るように思う。一方、日本の不動産は、都心の

新築マンションでもまだ N O I 利回り4%などで

中古市場はもう少し優位性がある相場だと考え

ると、安定したマーケットという見方においては

十分に投資対象になる資質がある。また、ホ

テル等の宿泊系は、今後宿泊代そのものが上昇

するのではないかと考える投資家も多いようだ。

なぜなら、観光立国によるインバウンド効果も

さることながら、日本ではまだ極端に宿泊単価

を変動させるオペレーターは少ない。しかし、

将来的には外資系運営会社のように季節ごとや

残室数に応じて大胆な料金設定をする運営会

社も増えていくのではないか、と分析している

ようだ。ビーロットグループとしては、宿泊施設

の開発プロジェクトが今後続々と竣工を迎えるの

で、事業主や運営会社の方針がグローバルスタ

ンダードになることは「追い風」といえる。

 A U M の成長目標は?

 小野間氏――当社の場合は、当面は A U M が成長目標ではなく、毎年取引の件数を重ねて、

まずはネットワークとノウハウを蓄積していくこと

が目標だ。但し、従前のとおりに日本の不動産、

特に宿泊系は底堅い状況下、ビーロットの宿泊

施設が今後竣工を迎えるタイミングがくるので、

投資家の意向次第では、早い段階で数百億円

の積み上げが可能といえる。

ビーロット・アセットマネジメント 小野間史敏社長に聞く

「グループとして継続関与するスタンスに強み ネットワークと企画力活かし A M を柔軟に多様化」

 今後について。

 小野間氏――ビーロットのシードアセットを A M の受託につなげる取組み、M B I 1 等の外部

協力者と協業したファンド組成、J R A M C も含め

た海外投資家の運用アドバイザリー業務、それ

ぞれを成長させることが戦略上の大きなポイン

トだ。限られたリソースのなかでビジネス機会も

取捨選択していく必要があるが、日本不動産へ

の投資窓口を探している投資家は多く、当社は

具体的な方法を提案することができる。潜在的

顧客は非常に多い状況で、当社の存在意義を

見出せつつあるビーロットとしての物件をソーシ

ングする能力を、海外に広く伝える役目を当社

は果たし、そして A M の新規案件獲得につなげ

ていく。

 外部と提携する戦略はあるのか。

 小野間氏――ビーロットグループは新しい 取り組みに対して、積極的であり、いろいろな

ことを柔軟に思考する企業文化だ。もちろん、

チャンスがあれば資本提携なり、業務提携を

積極的に行っていくだろう。今は、インバウンド

戦略として宿泊系がトレンドであるため、商品化

し、フォーカスされている。他方、ビーロットに

は「簡易宿所」をいち早く事業化し新しい市場

を創りだしたように、企画したことをやりきるパ

ワーがある。これまで通り、外部協力者とのパー

トナーシップとチームワークに重きをおき、柔軟

に多様化させながらやりきる「企業文化」こそが、

グループで 6 期連続での増収増益という今の

成長を支える原動力だ。3 ~ 5 年での近い将来

を見据えた新しい取り組みもグループ内でいろ

いろと検討されている。今後は、ますます様々

な分野で多様化は加速させていくだろう。

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