• 検索結果がありません。

平成5年度会員の学会発表抄録 : 第10回医学情報サービス研究大会 (1993.6.19~6.20)

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "平成5年度会員の学会発表抄録 : 第10回医学情報サービス研究大会 (1993.6.19~6.20)"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

病 院図 書 室 14(2):70−71,1994

平 成 5 年 度 会 員 の 学 会 発 表 抄 録

第10回 医 学 情 報 サ ー ビ ス研 究 大 会 (1993.

6.

19∼6.

20)

患 者 図 書 サ ービ スと M R S A 院 内 感染 京 都 南 病 院 図 書 室 山 室 真知 子 高 山 赤十 字 病 院 図 書 室 木下 久 美 子 京 都 南 病 院 にお い て 患 者 図 書 サ ー ビ スを 開 始 し た の は 比 較 的 早 い 時 期 で 、 そ の当 時 は患 者 に 貸 出 し た 本 か ら 病 気 が 感 染 す る ので はな い か と の 危 惧 が多 く の 人 々 に抱 か れて い た 。 し か し 最近 で は そ の 疑 い もや や 解 消 の兆 し が 見 ら れ るよ う に な り 、多 く の 病 院 で 院 内 職 員 や ボ ラ ン テ ィ ア 、 ま た は 公 共 図 書 館 が 病 院 へ 出向 いて の図 書 の 患 者 サ ー ビ スが 増 え て き て お り 、 こ の 活 動 を 行 っ て い る 病 院 も し く は 人 々 の交 流 が 望 ま れ る ま で に な っ た 。 し か し 、 昨 年 来 の 病 院 にお け る M R S A ( メ チ シ リ ン耐 性 黄 色ブ ド ウ 球 菌 ) 感染 が 大 きく 報 道 さ れ 社 会的 な 問 題 に な っ で きて 以 来 、 こ れ ま で と は逆 な 立 場 か ら の感 染 、つ まり 図 書 サ ービ ス は抵 抗 力 が 弱 っ て い る患 者 へ の 感 染 に 影 響 を 及 ぼ さ ぬ か と の 質 問 や 問 い 合 わ せ が 頻 繁 に な っ た 。 と く に 公 共 図 書 館や 院 外 の ボラ ン テ ィ ア の 人 々に と っ て はこ の 院内 感 染 が 原 因 と な っ て 患 者 図 書 サ ービ スが 中 断 さ れ ぬ か と の 心 配 と 、 何 か 感 染 予 防 対 策 が あ るな ら ば ‥ と い う こ と で 問 題 と な っ た よ う で あ る。 わ れ わ れ は 、 本を 媒 介 と し て の M R S A . 染 は ま ず 考え ら れ な い と し て 従 来 通 り の サ ービ スを つ づ け て い た が 、 こ の 院 内 感 染 が 正 し く 理 解さ れ ぬ ま ま に 、 よ う や く 拡 が り か け た 患 者 サ ービ スが こ こで 後 退 も し く は 中 断 さ れ て はな らな い と考 え 、 そ の安 全 性を 確 認 し て み るこ と に し た。 ま ず 、 京 都 南 病 院で は 院 内 に 設 置 さ れ て い る 「 院 内 感 染 防 止 対 策 委 員 会 」 に 、 患者 へ の 図 書 サ ービ スに お け るM R SA 感 染 の安 全性 −70− に つ い て 検 討 を 依 頼 し た。 そ の 結 果 は予 想 通 り 、 次 の 通 り で あ っ た。 1 . 図 書 室 に 来 室 で き る軽 症 患 者 に は 、 感 染 の 心 配 は な い。 2. 菌 が 本 に 付 着 し て の感 染 はM R SA に 限 ら ず、 考 え ら れな い 。 3. 細 菌 感 染 予 防 が 必 要 と さ れ るI V H を 受 け て い る 患 者 で も、 主 治 医 の許 可 を 受 け て 行 動 し て い るの で 心 配 は な い 。 ま た、 図 書 委員 長 の 強 い 要 請 に よ り 、 環 境 の 安 全 性 を 確認 す る た め に 図 書 室 内 の 落 下 菌 お よ び サ ー ビ ス に 携 わ る 司 書 の 保 持 菌 の 検 査 も行 っ た が 、 い ず れ も 陰 性で あ っ た 。 し か し 今 後 もこ の検 査 を 何 度 か 行 いな が ら 、 ① 「 院 内 感 染 防 止 対 策 委 員 会 」を 中心 に 安 全 性 に つ い て の 検 討 を 続 け て い く、 ②付 添 い の人 を 介 し て 本 の 貸 出 し を す る場 合 に は患 者 の病 状 に 留 意 す る 、 ③ ベ ッ ド サ ービ ス はこ れ まで 通 り 行 わ な い 、 ④ 発 病 し た 患 者 か ら 返 却さ れ た 本 は、 他 の 感 染 症 の 場 合 と 同 様 の 処 理 す る、 ⑤ 美 観を 損 な っ た 本 は 書 架 か ら 外 す 、 等 を 実 行 して い くこ と にな った 。 高 山 赤 十 字 病 院 に お い て は こ れ まで 通 り 本 の紫 外 線 消 毒を 行 う と 同 時 に 、図 書 室 の 入 口 に 手 指 の消 毒 器を 設 置 し た。 ま た 各 本 に 「読 書 の 前 後 に手 を あ ら い ま し ょ う 」 の シ ール を 貼 付 し て 清 潔 を 呼 び か け て い る。 わ が 国 にお け る患 者図 書 サ ー ビ スの 遅 れ は 、 病 菌 の 感 染 に つ い て 正 し く 理 解 さ れて い な か っ た こ と が 大 きな 原 因 の一 つ で あ っ た と 思 う 。 今 後 、 当 然 関 わ って 行 か ねば な らな いで あ ろ う エ イ ズ 患 者 へ の サ ービ スを も含 め て 、 常 に 医 学 的 な 正 し い 理 解 と 衛 生 管 理 を 考 慮 し な が ら 、 患 者 の た め の 図 書 サ ービ スが 続 け ら れ るこ とを 願 って い る。

(2)

病 院図書室ネットワークの課題 星ケ丘厚生年 金病 院図書室 首 藤 佳子 現 在 形 成 さ れて い る病 院図 書 室 ネ ッ ト ワ ー クは そ の 成 り 立 ち、 組 織形 態 に 差 異 はあ る も の の 、 主 た る機 能 は1.文 献 流 通 網 、2.担 当 者 の 研 修 ・ 教 育 、3.担 当 者 の交 流 ・ 情 報交 換 で あ る 。 以 下 、 現 行 ネ ッ ト ワ ー ク の 意義 と課 題 、 そ の 将 来 に つ い て 考え て み た い。 1。 病院図書室ネットワー クの意義 と課題 現行ネ ットワーク機能のうち文 献流通網 と して の機能が もっとも重要であ る。大規模な 学術情報 システムか ら漏れた病 院図書室の文 献流通 の便宜を図 る見近 なネットワークとし て、小規 模なが ら実状 に即してより簡便に迅 速に安価 に文献 の相 互貸借が行われている。 しかし、条件 整備 の遅れている病院図 書室 がネ ットワーク活動を 行うには多 くの課題が ある。資料 の充 実と整理 ・保存、人員や機器 を含めた業務 体制の整備と改善など基本的な 図書館機能 の整備 とともに料金授受 体制の整 備、著作 権の問題等が 差し迫って解決されな ければな らない。 また、 ネットワー クが拡大 し、そ の活動が盛ん になるにつ れて各図 書室 の業務量 の増加 や依頼の集中と分散を どう考 えるかなどの問題が起きて くるで あろう。 これら のハードルを一 挙に乗り 越え るのは 難しく、 まず何より も管 理者が病 院にお ける 研究学術活動をど う考え るか、ニ ーズを どう 捉え るか、 それを サポートする図 書室の機能 をどう評価す るか、ネ ットワークの必要性を 認めるか否かが問 われる。 もっとも難しいの はニ ーズの捉え方であろ う。特 に製薬会社の 文献サ ービ スに 依存 して きた病 院で のそれは 難しい。制度的な裏付け の乏しい病院図 書室 では整備 に先立 ちこ れらのニ ーズの把握と評 価が改めてなさ れるべきであ る。 また、ネッ トワ ーク活動を スムーズに行うにはその成員 がこれに対して共通 の認識を持 って いるか、 ネ ット ワークへ の依存 によ って図 書室が空洞 化 することがないか等 につ いて も注意が払 わ れ る べ きで あ る。 病 院 図 書 室 Vol.14 Na2,1994 2。 病 院 図 書 室 ネ ット ワ ー クの 将 来 現 在 、 情 報環 境 が めざ ま しい 速 度 で 整備 さ れ て い る。 学 術 情 報 セ ン タ ー のMACSIS−ILLが 稼 働 を 始 め 、 各 種 情 報 機関 も そ の サ ー ビ スを 強 化 し て き て い る 。 こ の よ う な 中 で ネ ッ ト ワ ー ク の将 来 を ど う展 望 す る か は も っ と も肝 要 な 課 題 で あ る 。 病 院 図 書 室 に と って もっ と も望 ま し い の はGive and Take の義 務 がな い 。 会 員 制 の枠 の な い文 献 流 通 シ ス テ ムで あ る。 し か し、 現 状で は 図 書 室 ( 館 ) 間 相 互 協力 の 範 囲 内 で 、 現 存 の ネ ッ ト ワ ー クを よ り 合理 的 に 改 善 す る こ と 、 ネ ッ ト ワ ー ク 間 の 連 携を 図 る こ とが 必 要 と 考え る。 さ ら に は 大 き な学 術 情 報 網 に ど う関 わ る か につ い て も 論 議 さ れ る こ と が 望 ま しい 。 文 献 流 通 網 と 職 能団 体 的 な 活 動 は 本来 分 け て 考 え る べ き性 質 の も ので あ る。 ネ ッ ト ワ ー クの 整 備 と と も に 病 院 図 書 室固 有 の 問 題解 決 の た め の機 関 、 活 動 が 模 索 さ れ る べ き で あ る 。 お 詫 び と訂 正 本 誌14巻 1 号 の記 事 に誤 り が あ り ま し た 。 お 詫 び して 訂 正 い た し ます 。 1 2 <Faxによ る文 献 中込 に 関 す る ア ンケ ー ト調 査 につ い て >p.10 ・東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 付 属 図 書 館 △ 「あ らか じめ 電 話 連 絡 を 」 → ○ あ らか じめ 電 話 連 絡 が 必 要 な の は 現 物 コ ピ ー の場 合で 複写 申 込 は無 条 件 で Fax使用 が 可 能 で す 。 <新 入 会 員 紹 介 >p.49 ・姫 路 聖 マ リ ア病 院 の住 所 姫 路 市 豊 野 ( 誤 ) → 姫 路 市 仁 豊 野 650番 地 ( 正 ) −71−

参照

関連したドキュメント

北陸 3 県の実験動物研究者,技術者,実験動物取り扱い企業の情報交換の場として年 2〜3 回開

[r]

「地方債に関する調査研究委員会」報告書の概要(昭和54年度~平成20年度) NO.1 調査研究項目委員長名要

7.2 第2回委員会 (1)日時 平成 28 年 3 月 11 日金10~11 時 (2)場所 海上保安庁海洋情報部 10 階 中会議室 (3)参加者 委 員: 小松

17)鶴岡市自殺予防対策ネットワーク会議について

第1回 平成27年6月11日 第2回 平成28年4月26日 第3回 平成28年6月24日 第4回 平成28年8月29日

 本研究では,「IT 勉強会カレンダー」に登録さ れ,2008 年度から 2013 年度の 6 年間に開催され たイベント

平成30年5月11日 海洋都市横浜うみ協議会理事会 平成30年6月 1日 うみ博2018開催記者発表 平成30年6月21日 出展者説明会..