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子どもたちへの好奇心を忘れずに

−子どもの個性に関心をもつ−

 0∼1歳くらいまでは、赤ちゃんとの間にコミュニ

ケーションの回路をつくることが優先されます。

「わ

らべうた」やリズミカルなあやし言葉と同じように、

絵本を仲立ちにして笑顔や心地よい音声の交換 ( や

りとり ) が楽しさの中心になります。

 2∼3歳になると自分でも好きな絵本が選べるよ

うになり、しきりに同じ絵本を繰り返し選ぶように

なります。ときには「他の本も読んだら」と言いたく

なりますが、繰り返すということは、その一冊の中

にとても意味のある大切なことを見つけ出している

からです。

 大人は単純に「読む」と言いますが、想像力の

育ち始めた幼児には

「沈黙読み」

(一人でだまってペー

ジをめくっていきます)

「記憶読み」

(文字はまだ読

めないので、大人が読んでくれた文章を思い出しな

がら模倣して読もうとします)

「なぞり読み」

(大人

に読んでもらい自分も同じように後追いしながら文

章を声に出してなぞっていきます)など、さまざま

な読みを試みます。

子どもの個性を確かめつつ、

じっ

くりとつきあってください。

子どもたちの本の選択に

興味・関心をもつ

− 4∼5歳になると読書の自立が始まる−

 早くから絵本や読み聞かせをすると、言葉が発

達したり、語彙が増えるなどという説があります。

確かに、言葉の発達に影響を及ぼすこともあるで

しょうが、それはテレビや親子の日常会話の充実な

どによってももたらされることです。私は、子どもた

ちが絵本や幼年童話・図鑑などを読むことは、もっ

と奥深い広がりをもっていると考えています。

 それは、自分たちの体験を基礎に周りの世界を

総合的にとらえることのおもしろさに魅力を感じて

いるのだと思います。ごはんを食べたりバスに乗っ

たりなど、生活はどのように成り立っているのか。

笑ったり泣いたり、人の気持ちや感情はどのような

ときにどう変化するのか。ものごとはどのような因

果関係や法則で動いているのか、などです。

 大切なことは子どもたちが自分自身で興味・関心

をもち、そのためにさまざまなメディアを利用し始

め、そこで読書がどのような位置づけになっている

かということでしょう。好きな友だちが読んでいる

から、恐竜や星が好きだから、主人公の会話がお

もしろいからなど、そこには必ず子ども自身の読む

目的があります。親は子どもたちが選ぶ本を尊重し

ながら、彼/彼女らの好奇心に寄り添ってともに楽

しみましょう。

家 族 で 絵 本 を 楽 し む コ ツ

本 は 「 読 む た め に 読 む 」 も の で は な い

佐々木宏子

ささき・ひろこ●鳴門教育大学名 誉教授。絵本の主題分析を通して、 発達心理学の中に新しく「絵本の 心理学」を構築している。乳幼児 期のあそびが子どもの発達に及ぼ す影響などを研究する第一人者。

(4)

『ポケット』 作/三浦 太郎 840 円(童心社) 小さいポケットの中には、「ピヨ!」っと、小さ い生きものが。大きいポケットの中には「パオ!」 っと、大きい生きものが。いろんなポケットの 中から、次は何が出てくるかなと、赤ちゃんの 想像力を刺激します。 『くま と りす の おやつ』 文/きしだ えりこ  絵/ほりうち せいいち、もみこ 840 円(福音館書店) 木イチゴがいっぱいなっているのを、クマとリ スが見つけました。クマは大きなかご、リスは 小さなリュックサックを背負って採りに行きま す。大きなクマの姿と小さなリスの様子を比べ ながら読んでいくと、ほのぼのとした気持ちに なれます。 『うさこちゃんのゆめ』 作/ディック・ブルーナ 735 円(福音館書店) ふわふわ雲に乗ってお散歩しているうさこちゃ ん。お友だちがやってきましたよ。さぁ、何を してあそぼう? かわいい文字なし絵本。赤ち ゃん絵本の定番中の定番。 『あそぼうよ』 作/レオ=レオニ 訳/谷川 俊太郎 893 円(好学社) 一日の始まり「おはよう」から「おやすみ」まで、 子どもたちのさまざまなあそびが登場します。 どれも楽しそう。著者得意のコラージュの絵が 織りなす色彩の魔術がみごと。簡潔な言葉も 赤ちゃんの心をつかみます。噛んでも丈夫な、 ボードブック絵本。 『まんまる おつきさん』 作/ねじめ 正一 絵/さいとう しのぶ 735 円(偕成社) まんまるのお月さんは、黄色くってまあるくっ ておいしそう。まんまるお月さんを赤ちゃんと 見ながらバリバリ、もしゃもしゃ、ほぐほぐ、 一緒に食べるマネをしてあげてください。さ あ、何から食べようか? 『かぜのこもりうた』 詩/くどう なおこ 絵/あべ 弘士 1,407 円(童話屋) 元気なゾウのぼうやはお母さんの心配をよそ に、とっとこ駆けていってしまいます。案の定、 迷子に……。泣きながらお母さんを捜しますが 大平原に真っ赤な夕日が沈み、そのときぼうや は風の子守歌を聞きます。ぼうやは無事お母さ んに会えるでしょうか。 『しろくまちゃんのほっとけーき』 作/わかやま けん 840 円 (こぐま社) しろくまちゃんが冷蔵庫にある材料でホット ケーキをつくります。フライパンで焼けていく ホットケーキがおいしそう。友だちのこぐまち ゃんと食べるともっとおいしそう。おかたづけ までできました。自分でも焼けそうな気がし てきます。 『もこ もこもこ』 作/たにかわ しゅんたろう 絵/もとなが さだまさ 1,365 円 (文研出版) 「しーん」「もこ」「もこもこ」「にょき」――ペ ージをめくるたび、そんなひと言ずつが出てく るだけ。「これはいったい何なのだろう」という 絵は、不思議でシュールで、子どもたちの想 像力をかき立てます。アドリブも交え、何度も 読んでみてください。 『さわって あそぼう ふわふわ あひる』 作/マシュー・ヴァン・フリート 1,365 円(あかね書房) 動物の色と形、そして何よりさわった感じを楽し むことができるしかけ絵本です。ファーストブッ クとして、2∼3歳からは「これなーんだ?」と 問いかけながら親子であそべます。一部分が布 など異素材になっています。きっと本物にも会 いたくなります。 ファーストブックとして記念にもな るかわいい絵本をそろえました。

絵本をまん中に、

家族が一緒に

楽しい時間を

すごしてください。

『にっこり にこにこ』 作/風木 一人 絵/市原 淳 798 円(講談社) ネコさんにゃーん、にっこりにこにこ。身近な 動物が次々と出てきます。赤ちゃんも出てきて、 最後はみーんなにっこり。繰り返しの言葉も楽 しく、泣いている赤ちゃんもきっとにっこりする でしょう。 『みんな おかえり』 作・絵/飯森 ミホ 893 円(金の星社) たくさんあそんだので、ボールさんはボールさ んのおうちに帰ります。クレヨンさんも本さん もみんな自分のおうちに帰ります。クマさんに はママのおひざが待っています。「おうち」って あたたかくて安心できる、大切なところですね。

(5)

『まっくろ ネリノ』 作/ヘルガ=ガルラー 訳/やがわ すみこ 1,050 円(偕成社) ネリノはいつもひとりぼっち。きれいな色の兄 さんたちは、ネリノがまっ黒だからとあそんでく れません。ある日、兄さんたちが行方不明にな ってしまいました。こんなとき、ネリノの黒さが 役立ち、救いだせるかもしれません。 『ラチとらいおん』 文・絵/マレーク・ベロニカ  訳/とくなが やすもと 1,155 円(福音館書店) ラチは、イヌを見ると逃げだすし、暗い部屋は苦 手、友だちさえ怖がる弱虫です。こんなことでは あこがれの飛行士になれそうもありません。ある 朝、ベッドのそばで見つけた小さな赤いライオン は、ラチを強い男の子にしてくれると言いました。 『ガンピーさんのふなあそび』 作/ジョン・バーニンガム 訳/みつよし なつや 1,260 円(ほるぷ出版) 川のそばに住んでいるガンピーさんが船で出か けると、一緒に乗りたい子どもや動物が次々に やってきます。みんなを乗せたら、大騒ぎにな って、船がひっくり返ってしまいました。でも ガンピーさんは怒らずに……。 『ぼちぼちいこか』 作/マイク=セイラー 絵/ロバート=グロスマン 訳/いまえ よしとも 1,260 円(偕成社) カバくんがいろいろな職業に挑戦しますが、大 きな体が災いしてうまくいきません。でもめげ ずに「ぼちぼちいこか」とひと休み。やわらか な色彩の絵と関西弁で、ゆったりした気分にな ります。訳者は「それぞれのお国言葉で」とす すめています。 『こいぬが うまれるよ』 文/ジョアンナ・コール  写真/ジェローム・ウェクスラー 訳/つぼい いくみ 945 円(福音館書店) ダックスフントのお母さんが赤ちゃんを産む 日が近づいてきました。母さんイヌが袋を破 り、へその緒を噛みきったら自立の一歩が始 まります。2 週間たったら目や耳もあいてき ました。子イヌの誕生、成長を丁寧に見つ めた写真絵本です。 『ジャイアント・ジャム・サンド』 文・絵/ジョン・ヴァーノン・ロード  訳/安西 徹雄 1,365 円(アリス館) 蒸し暑い夏、どこからか 400 万匹のハチの大群がや ってきて、村は大さわぎになりました。どうしたらい いのでしょう? パン屋のおじさんは、ハチの大好物 のジャムでつくった特大のサンドウィッチをワナにし ようと提案しました。作戦開始です! 『もりのなか』 文・絵/マリー・ホール・エッツ 訳/まさき るりこ 1,050 円(福音館書店) 小さな男の子が森へ散歩に出かけると、昼寝をして いたライオンは目をさまし、一緒についてくることに なりました。ゾウやクマやカンガルーたちも自分の用 事をやめて散歩に加わりました。幼い子どもの心の 世界がいきいきと描かれています。 『ねずみくんのチョッキ』 作/なかえ よしを 絵/上野 紀子 1,050 円(ポプラ社) ねずみくんはお母さんに真っ赤なチョッキを編 んでもらいます。そこへアヒルくんがやってき て着せてほしいと頼みます。きついと言いなが ら着ているとサルくんが……。サルくんが着て いるとアシカくんが……。果たしてチョッキの 運命はいかに? 『10 人の ゆかいな ひっこし』 作・絵/安野 光雅 1,523 円(童話屋) 10 人の子どもたちが暮らす家の隣に、もう一 軒家があります。左側の家からひとりずつ、右 側の家へ引っ越すことになりました。ページを めくるごとに変化する、子どもの数と室内の様 子を楽しみながら、数と量の感覚を身につける こともできるでしょう。 『さっちゃんのまほうのて』 共同制作/たばた せいいち、      先天性四肢障害児父母の会、      のべ あきこ、しざわ さよこ 1,260 円(偕成社) ままごとあそびのお母さんは女の子に人気の 役です。でもさっちゃんがやろうとすると「手の ないお母さんは変だ!」と言われてしまいます。 手指を一部欠損して生まれてきたさっちゃん が、“まほうのて”を手に入れるまでを描きます。 『スイミー』 作/レオ=レオニ 訳/谷川 俊太郎 1,529 円(好学社) 海の中の小さな赤い魚の兄弟たち。 その中で1匹だけ真っ黒で速く泳げ るのがスイミーです。あるとき、兄 弟はみんな食べられてスイミーはひ とりぼっちに……。さびしくて悲し かったけれど、前向きに元気になる と賢いスイミーは勇気をもって進み ます。 『なにを たべてきたの?』 文/岸田 衿子 絵/長野 博一 1,365 円 (佼成出版社) 食いしん坊の白ブタくんが、くだものをまるごと食べ ていきます。はじめはリンゴで体の一部が赤く染まり、 次はレモンで、赤の隣が黄色く染まります。次にメ ロン、それからブドウも食べて、もっと何かないかと 最後に石けんを食べると……? 『モチモチの木』 作/斎藤 隆介 絵/滝平 二郎 1,470 円(岩崎書店) 豆太がじさまと暮らす小屋のそばにはモ チモチの木が立っています。臆病な豆 太は夜中のモチモチの木が怖くてじさま にションベンについてきてもらいます。 ところがその木が勇気ある子どもにしか 見せない光景があるといいます。 パパやママが小さなときも、母 さんに読み聞かせしてもらった お話も、きっと……。 親子2代、3代にわたって読 み継がれている絵本は、いつ の時代にも子どもたちの心を つかんで離しません。

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『ほーら、これでいい!』 再話/ウォン=ディ・ペイ、 マーガレット・H・リッパート 絵/ジュリー・パシュキス 訳/さくま ゆみこ 1,575 円(アートン新社) 昔、あたまはひとりぼっちでした。ごろごろ転 がって動き、舌が届くものしか食べられません。 そんなとき2本の腕に出会いくっつくと、サク ランボを食べることができました。それから胴 体と出会い、足もくっつくと……。西アフリカ にあるリベリアの民話です。 『ひよこの コンコンが とまらない』 作/ポール・ガルドン 訳/福本 友美子 1,260 円(ほるぷ出版) 「のどにつまって、コンコンがでるからね」と言 われたのに、ひよこのペッタンは、大きな種を 飲み込もうとしました。そして、コンコンとせき がとまらなくなったのです。水を飲ませるために 奮闘するコッコさん! 繰り返しが楽しい、北 欧の昔話です。 『どうしてか わかる?』 文/ジョージ・シャノン 絵/ピーター・シス 訳/福本 友美子 1,575 円(晶文社) 昔話は、ストーリーを楽しむだけでなく、生き ていく知恵、自然との関係も盛り込まれてい ます。さらになぞかけのおもしろさも加わって、 語り伝えられてきたお話を、世界各地から集 めました。『あたまをひねろう!』『やっとわか ったぞ!』の全3巻。 『いそっぷの おはなし』 絵/降矢 なな 再話/木坂 涼 1,680 円(グランまま社) イソップ寓話の中から「うさぎとかめ」「きた かぜとたいよう」など特に親しまれている、 9つのお話を集めました。軽妙な語り口との びやかな絵で、新しいイソップの世界を味わ うことができます。親子での会話が広がるこ とでしょう。 『日本のむかしばなし』 文/瀬田 貞二 絵/瀬川 康男、梶山 俊夫 2,100 円(のら書店) 「花さかじい」「三まいのおふだ」「ねずみの すもう」などおなじみの、一度は出会ってほ しいと選ばれた13 編の昔話は、楽しいもの が中心です。昔話の雰囲気や土地言葉を考 慮した文章を、声に出して味わってください。 『ねずみのよめいり』 再話/おざわ としお 絵/かないだ えつこ 1,680 円(くもん出版) ネズミの夫婦は、美しく育った娘にいいおむこさん を探してあげたいと思いました。世界中でいちばん えらい人がふさわしいとお日さまに頼みに行くので すが、お日さまは雲のほうがえらいと言うのです。 娘の幸せを願う親心を感じるお話です。 『ラン パン パン』 再話/マギー・ダフ  絵/ホセ・アルエゴ、マリアンヌ・ドウィ 訳/山口 文生 1,260 円(評論社) いい声で鳴くクロドリと間違えられ、奥さんク ロドリが王さまにさらわれてしまいました。カ エルの皮やクルミの殻で武装したクロドリは、 勇ましくランパンパンとたいこを打ち鳴らし、 救出に向かいます。奇想天外なインド民話。   『ふしぎなたいこ』 文/石井 桃子 絵/清水 崑 672 円(岩波書店) げんごろうさんの不思議なたいこは「はな た かくなれ たかくなれ」と言いながらたたくと鼻 がどんどん高くなっていきます。ある日げんご ろうさんは自分の鼻がどれだけのびるか試して みることに……。ほかに「かえるのえんそく」「に げたにおうさん」を収録。 『かちかち山』 文/広松 由希子 絵/あべ 弘士 1,365 円(岩崎書店) おじいさんが畑に豆をまいていると、いたずら タヌキが邪魔ばかりします。つかまえて帰った のですが、おばあさんは悪賢いタヌキにだまさ れて死んでしまいました。悲しむおじいさんの 話を聞いて、かたきをとろうと申し出たのはウ サギでした。 『そらまめと わらと すみ』 絵/川上 越子 1,050 円(鈴木出版) そらまめのおなかには、黒いすじがあります。 どうしてなのか、その訳を知っていますか? それは、おばあさんのところから飛び出したそ らまめとわらとすみが、そろって旅に出たこと に始まるのです。東北地方に伝わる民話です が、グリム童話にも似た話があります。 『さるとかに』 文/神沢 利子 絵/赤羽 末吉 1,470 円(銀河社) おなじみの「さるかに合戦」です。サルに青いカキを 投げつけられて、ぺしゃりとつぶれてしまったカニから 生まれた子ガニたちがかたきを討ちます。くまんバチ、 クリ、ウシのふん、うすが協力します。力強い絵で物 語がわかりやすく表現されています。 『うしとトッケビ』 文/イ・サン 絵/ハン・ビョンホ 訳/おおたけ きよみ 1,575 円(アートン新社) ウシを引いたまき売りの男が、寒い夜 に妖怪の子に出会います。しっぽをケ ガして妖術を使えなくなった子は、「治 るまでウシの腹の中にいたい、そうさ せてくれればウシの力を10 倍にする」 と言います。人助けの大切さを説く、 民話風のじんとくるお話。 『うさぎのみみは なぜ ながい』 文・絵/北川 民次 1,260 円(福音館書店)  ウサギが大きな体にしてほしいと神さまにお願いすると、ト ラとワニとサルを殺して皮を持ってくるように言われます。 知恵をしぼって、3匹の皮を持っていくのですが、神さまは 願いを聞き届けられないと言いだすのです。なぜでしょう? 世界のいろいろな国の昔話を 集めました。ちょっとめずらしい ものもありますよ。 日本の風土や気候に合った生 活の知恵や、私たちの原風景 を見ることができます。

(7)

『みんながつかう たてものだから』 文・絵/サジ ヒロミ 1,050 円(偕成社) 今日はお母さんたち合唱団の発表 会が市民ホールで行われます。お 父さんはまあちゃんと小さい妹を 連れて観に出かけます。一家の一 日を描くと同時に、ユニバーサル デザインについて子どもにもわか りやすく解説します。さすが一級 建築士さんの作品です。 『ぼくがラーメン たべてるとき』 作・絵/長谷川 義史 1,365 円(教育画劇) あなたは今、何をしていますか?  そのとき友だちはどうしていますか? 隣町の子は? そして他の国の子ど もはどうでしょう? 世界には貧困の ために働く子がいるし、戦争で命を 落とす子どももいるんだよと、わかり やすく静かに訴えかけてきます。 『せかいで いちばん つよい国』 作/デビッド・マッキー  訳/なかがわ ちひろ 1,575 円(光村教育図書) 「世界中の人々を幸せにするために、世界中を征 服する」と、大きな国の大統領はいろんな国へ 戦争をしに行きました。最後に残った小さな国へ 行ってみると、そこには兵隊がいないので、戦争 ができません。大統領はどうしたでしょうか? 『どんなかんじかなあ』 文/中山 千夏 絵/和田 誠 1,575 円(自由国民社) 目が見えない、耳が聞こえない、地震でだい じな家族をなくした――この世界には、いろ いろなハンデのある友だちがいます。そのか わり、人と違うすてきなところもあって……。 相手のことを考えてみれば新しい世界が発見 できるのだと気づけます。 『いわたくんちの おばあちゃん』 作/天野 夏美 絵/はまの ゆか 1,575 円(主婦の友社) 年上の友だち、いわたくんのおばあちゃ ん。写真を撮られるのがきらいな理由 が広島の小学校で行われた「平和学習」 で語られます。原爆投下直後の街の様 子や、1枚の写真エピソードには息が つまりそうになりますが、私たちが知っ ておくべきことです。 『おひさまとおつきさまのけんか』 作・絵/せな けいこ 924 円(ポプラ社) ある日の空の上。お月さまが遅刻したので、怒 ったお日さまは「おそいぞ!」と怒鳴りました。「ご めんなさい」と言えなくなったお月さまとの間 でけんかが起こります。なんにもなくなった真っ 暗な空。始まりは、小さなことだったのにね……。 『あの子』 作・絵/ひぐち ともこ 1,680 円(解放出版社) ページを開くたび、うわさになっている 「あの子」の顔がいっぱい出てきます。「あ の子といっしょにおらんほうがええで」 「そうなん」「ほんま?」「わたしもきいた」 と話は次々と勝手に広がっていくけれ ど、本人に確かめなくても、いいのかな? 『123 かずのえほん』 作/トム・スローター 1,050 円(西村書店) 1から10 を、あざやかな色づかい と大胆な構図で描いた数の本です。 1は黄色の地にかじりかけの真っ赤 なリンゴ、2は黒地にふたつの白い サングラス……といったようにモダ ンアートの世界にふれながら、数に 親しむことができます。 『どうぶつ あいうえお』 文/まど みちお 絵/ましま せつこ 1,470 円(偕成社) 子どもたちは、言葉あそびが大好 き。「ねこが ねこのこ ねかせ て ねてる」のように、同じ音が 繰り返されるユーモラスな言い回 しが、この絵本にはぎっしり詰ま っています。動物の名前のほか、 たくさんの言葉を楽しく覚えてい けることでしょう。 『あいうえ おはよう』 作/にしまき かやこ 945 円(こぐま社) 赤いギンガムチェックの屋根のおうちに暮ら す3匹の子ブタは、とっても仲よし。「あいう えおはよう」と元気にあいさつをして登場で す。五十音の言葉あそびをしながら、子ブタ の一日をのぞいてみましょう。刺繍やアップリ ケにあたたかさを感じます。 『ひとつ』 作/マーク・ハーシュマン 絵/バーバラ・ガリソン 訳/谷川 俊太郎 1,260 円(福音館書店) 星は数えきれなくても、空はただひとつ。9人 の選手がいても、チームはひとつ。「1」という、 小さくて偉大な数の魅力が、さまざまな絵で 登場します。最後の最後、かけがえのない「ぼ く」と「きみ」の紹介は心に静かに響きます。 『あいうえおと aiueo があいうえお』 作/はせ みつこ 絵/山村 浩二 1,470 円(小学館) 地球の上で、日本語の母音「あいうえお」と 世界の母音「aiueo」が出会いました。声 はそっくりなのに、姿かたちはまるで違うふた つだけれど、すぐに仲よくなってゆかいな協奏 曲が生まれました。母音のリズムを体で感じ ながらあそんでみましょう。 『365 まいにちペンギン』 文/ジャン=リュック・フロマンタル 絵/ジョエル・ジョリヴェ 訳/石津 ちひろ 1,680 円(ブロンズ新社) 宅配便で毎朝届けられるペンギンは、4月 10 日に100 羽、8月4日に 216 羽……。え さ代の計算も、整理法も追いつかなくなりま す。大晦日にエミールおじさんが 364 羽を 北極へ連れていってくれましたが、翌朝また 宅配便が届きます。今度は何が? 『だいたい いくつ?』 作/ブルース・ゴールドストーン 訳/まつむら ゆりこ 1,260 円(福音館書店) たくさんあるものを数えるのはむ ずかしいけれど、いい方法があり ます。数のわかっているかたまり と比べたり、ひとかたまりずつざ っと数えて「だいたいいくつ」を 予想するのです。ものの見方を 変えるヒントに出会えるでしょう。 戦争や平和、差別など、むず かしいことでも絵本ならわかり やすく表現されています。 数もあいうえおも、小さな天才 は絵本であそびながら、いつ の間にか覚えちゃう。

(8)

『カメとカバ』 文/ケイト・バンクス 絵/トメク・ボガッキ 訳/かつら あまね 1,365 円(評論社) おいしいアシを食べつくしてしまったカメは、向 こう岸に渡らなければなりません。泳いで渡ろう にもカバが怖くて尻込み。いろいろとチャレンジ するも失敗ばかりです。文章に絵文字が入って いて、暗号文を読むような楽しさがあります。 『ことば かくれんぼ』 文/山口 タオ 絵/田丸 芳枝 1,365 円(岩崎書店) 動物たちが集まって、かくれんぼを始めました。 姿を隠すかくれんぼではありません。言葉の 中に隠れる「ことばかくれんぼ」です。「みる くまだあ?」「くらいおんがく」に隠れているの は、どんな動物でしょう? 長い文や漢字も 使って、あそんでみてね。 『あっちゃん あがつく』 原案/みね よう 作/さいとう しのぶ 1,890 円(リーブル) 「あ」から「ん」と、濁音、半濁音に「ちゃん」が ついて食べものが紹介されている、楽しいあいうえ お絵本です。歌えるように楽譜つきで、好きな食べ もので自分の歌をつくることができます。日本の食 べものの多様性が再認識できます。 『かぞえうたのほん』 作/岸田 衿子 絵/スズキ コージ 1,155 円(福音館書店) 題名のとおり6つの数え歌の絵本です。でもち ょっと変わったおもしろい数え歌です。1∼ 10 までお話になっていたり、不気味なもの(?) もあり、絵も切り紙、貼り絵など、バラエティ に富んで楽しいです。もちろん文もリズミカル です。 『しりとりあそび あか・みどり・き』 作/星川 ひろ子、星川 治雄 1,050 円(小学館) はっぱ、パプリカ、かきごおり……。ヒン トをたよりにページをめくれば、赤、緑、 黄色のカラフルな写真で答えがわかるよ。 しりとりをしながら写真の美しさにも見と れてしまいます。頭も心もやわらかくなる 写真絵本。 『なぞなぞ あそび えほん』 作/角野 栄子 絵/長谷川 義史 1,260 円(のら書店) なぞなぞぞろりんが、やってきました。「さあ、 あててみろ」とイバっているぞろりんが出す問 題の答えを考えてみましょう。出題は、約30問。 絵の中にも、ヒントがたくさん隠れています。 わかるかな? 『いっしょに うたって!』 絵/ましま せつこ 1,470 円(こぐま社) 「大きな古時計」「ぞうさん」「いぬのおまわり さん」に「一年生になったら」など、子ども たちと一緒に楽しく声を出し、歌い続けてい きたい童謡や季節の歌が全 29 曲。楽譜と 愛らしい絵が添えられています。一家に1冊、 置いておきたい本です。 『きょうというひ』 作/荒井 良二 1,365 円(BL出版) 前の日に降った雪を朝日が照らして、今日とい うまぶしい日が始まりました。身づくろいをして、 雪でつくったたくさんの小さな家にろうそくを灯 します。明かりが消えないように祈りましょう。 ページをめくるごとに心がしーんと静まりかえ っていきます。 『ハッピー ハッピー バースデー』 作/新沢 としひこ 絵/いとう みき 1,260 円(金の星社) 今日はヒロくんの誕生日、お友だちがお祝いに来てくれま した。ところが、「ウサギのケーキなんていやだ!」とわが ままを言うヒロくん。かわりにシュンくんがろうそくの火を 消すと……。子どもの成長を祝う誕生日って、すてきだね。 『きずついた つばさを なおすには』 作/ボブ・グラハム 訳/まつかわ まゆみ 1,365 円(評論社) 都会のまん中で、1羽の鳥が窓ガラスにぶつか って落ちてきました。気づいたのは、小さな男 の子ウィルだけ。家に連れ帰って、一生懸命 世話をしました。パパもママも一緒です。やが て鳥は再び羽ばたいて、空高く飛び去りました。 『ヘンリー・ブラウンの誕生日』 作/エレン・レヴァイン 絵/カディール・ネルソン 訳/千葉 茂樹 1,995 円(鈴木出版) 200 年ほど前のアメリカでは奴隷が家畜や物 同様に扱われていました。ヘンリーも夢や希望 を持つことさえ許されない日々を送っていまし た。あるとき、やっとつかんだ幸せ、家族から も引き離されてしまいます。そんなヘンリーが 自由を求めて旅立ちます。 『いのちの おはなし』 文/日野原 重明 絵/村上 康成 1,365 円(講談社) 現役で医師を続ける日野原重明先生が 95 歳 のときに小学生に向けて行った授業の様子で す。先生は黒板に白いチョークで長い横線を 引いていきます。それは命の線。そして子ども たちに命とは? 生きるとは? をとても簡潔 に語り始めます。 『おめでとう』 文/いとう えみこ 写真/伊藤 泰寛 1,365 円(ポプラ社) 赤ちゃんの誕生直後から1歳の誕生日までの写 真に、お母さんからの言葉が添えてあります。 どの写真も信頼しきった、安心した表情です。 「いつもそばにいるよ」という親としてのメッセ ージが静かに伝わってきます。 『おじいちゃん わすれないよ』 作/ベッテ・ウェステラ 絵/ハルメン・ファン・ストラーテン 訳/野坂 悦子 1,365 円(金の星社) おじいちゃんの葬儀の日に渡された赤いハ ンカチは、思い出の中にいつも登場します。 ヨーストも結び目をつくっておじいちゃんを 忘れないように走りはじめます。人生で避 けて通ることができない肉親の死を乗り越 えていく力は、思い出が与えてくれます。 歌や詩を繰り返し口ずさんで、 言葉を心の友だちに。なぞなぞ、 しりとり、な∼んだ? 出会いと別れ、お誕生日。それ ぞれの家族にとっての特別な日 を描いた絵本です。

(9)

『こいぬのうんち』 文/クォン・ジョンセン 絵/チョン・スンガク 訳/ピョン・キジャ 1,575 円(平凡社) 子イヌから排泄された小さなうんちは、汚いと 嫌われ、ひとりぼっち。でも、タンポポの芽に 教えられて、立派にその役割を果たします。 誰にでも、必要とされる場があることがわかり やすく描かれています。 『さんぽみちは はなばたけ』 作・絵/広野 多珂子 1,365 円(佼成出版社) 自然の中に限らず、家の近所の道端や小さな 公園にも草花は生い茂っています。よく見かけ るけれど名前を知らない植物が意外にたくさん あることに驚かされます。春夏秋冬それぞれの 草花の名前を知れば、いつものお散歩がぐっ と楽しくなりますね。 『きちょうめんな なまけもの』 詩/ねじめ 正一 絵/村上 康成 1,050 円(教育画劇) 動物園では木にへばりついている だけのナマケモノですが、見物客 がいなくなった途端、変身します。 運動不足にならないようにトレー ニングをしたり、夜空の研究も日 記も欠かしたことはありません。ナ マケモノが実はきちょうめんだっ たとは驚きです。 『つなひきライオン』 作/まど・みちお 絵/北田 卓史 1,050 円(ひさかたチャイルド) 世界一強いと思っているつなひきライオ ンにネズミが挑戦します。1匹ではくし ゃみに吹き飛ばされ、子ども10 匹でも かないません。孫もひ孫も連れてきて 1000 匹で引っぱったら……。100 匹以 上のネズミが描き分けられています。 『アヒルだってば! ウサギでしょ!』 作/エイミー・クローズ・ローゼンタール、 トム・リヒテンヘルド 訳/いまえ よしとも 1,470 円(サンマーク出版) 表紙の絵、何に見えますか? アヒルですか、 ウサギですか。それぞれの言い分を聞いていると、 どちらにも見えてくる、とっても不思議で、ゆか いなだまし絵絵本。ものの見方、目のつけどこ ろの違いについて、楽しみながら気づかされます。 『おそらに はては あるの?』 文/佐治 晴夫 絵/井沢 洋二 1,050 円(玉川大学出版部) 毎日、朝に夜に見上げる空ですが、この空に 果てはあるのかどうか、考えてみたことがあり ますか? 実は、「夜は暗い」ということを考え ていくとわかるのです。シンプルな絵とともに、 壮大な知的探求でもある宇宙研究のスタート ラインに立ってみましょう。 『あめ じょあじょあ』 文/イ・ミエ 絵/田島 征三 訳/おおたけ きよみ 1,575 円(光村教育図書) 降った雨のしずくは、太陽にあたためられ水蒸 気になって空へのぼっていきます。そして冷た い空気と出会うと再びしずくとなって、地上に 降る雨になるのです。めぐりめぐる水の循環を 生命力のある絵で、自然の不思議を知ること ができます。 『日本の川 たまがわ』 作/村松 昭 1,470 円(偕成社) 山の神さまと男の子は、雲に乗って多摩川が どこまで続いているか見に行くことにしました。 川にはダムや橋がつくられ、まわりには線路や 道路が広がっています。たくさんの人に親しま れてきた多摩川の全体像を、絵地図で確かめ てみましょう。 『テスの木』 文/ジェス・M・ブロウヤー  絵/ピーター・H・レイノルズ  訳/なかがわ ちひろ 1,449 円(主婦の友社) 6歳と3カ月と12 日のテスは、だいたい 175 歳だというその木が大好きでした。枝 にブランコをつるしたり、木陰にテントを 張ったり……。でも、嵐で傷つき、切り倒 されてしまいます。テスは仲よしだった木 とのお別れの会を開くことにしました。 『石のきもち』 作/村上 康成 1,365 円 (ひさかたチャイルド) ずっと昔から森の中で、どっしりすわりこんで いる石は、それはそれはいろいろなものを見て、 いろいろな目にあってきました。イタチにおな らをかけられ、山火事に焼かれ、クマに腰かけ られ……。今日は女の子がやってきて、何が 起こるのかな? 『ほんとのおおきさ 動物園』監修/小宮 輝之 写真/福田 豊文 1,575 円(学研教育出版) 動物園にいるおもな動物たちの実物大の写真集です。と いっても、全身とは限りません。ゾウやサイは折り込んで あるページを開いても、目のまわりだけです。どの動物に も名前などのデータや、特徴、習性の説明がついていて、 会いに行きたくなります。 『山に木を植えました』 作/スギヤマ カナヨ 監修/畠山 重篤 1,365 円(講談社) 山に木を植えると、木の実は動物のえさになり、落ち葉は栄養と フルボ酸鉄をつくります。このフルボ酸鉄は、川や海に流れ海草 やプランクトンを育て、魚を増やしてくれるのです。漁師さんたち が「森は海の恋人」を合言葉にするのはこんな訳があったのです。 『ベッドのしたには なにがある?』 作/ミック・マニング、ブリタ・グランストローム 訳/せな あいこ 1,365 円(評論社) 夜、眠る前にベッドの下に何があるのか気に なったから、床板をはずして調査旅行に出発! 家から出て、木の根っこやアリの巣のある地面 の下、地下鉄の走るトンネルに化石の地層を たどります。そして、とうとう地球のまん中まで やってきました。 『こんたのおつかい』 作・絵/田中 友佳子 1,470 円(徳間書店) 山向こうのとうふ屋さんまで「おあげ」を買い に、こんたは出かけました。通ってはいけませ んと言われている森の道を行くと、大きな天 狗や鬼が現れ、おばけたちも現れ……。半泣 きのこんたや、恐ろしいおばけたちが大迫力 で描かれていて楽しめます。 自然の雄大さや人間の知恵と 科学の力が見事に融合すると き、人は感動を覚えます。 動物が主人公のお話は、小さな 子どももすっと引き込まれます。

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『いわしくん』 作/菅原 たくや 1,325 円(文化出版局) いわしくんは海でつかまり、船 で運ばれ、パック詰めで売られ ます。人に買われ、焼かれて食 べられてしまいます。さて、そ れからどうなるのでしょうか。私 たちが自然の恵みのおかげで生 きていることが、短くゆかいな お話で伝わってきます。 『おむすびさんちの たうえのひ』 作・絵/かがくい ひろし 1,260 円(PHP 研究所) お天気のいい田植え日和。おむすびさんの手伝い をしようと、さけやたらこ、梅干しなどのおむすび の具、それにおいなりさんや太巻きさんなどが集ま ってくれました。ひと汗かいて、お弁当を食べてい ると、8本足と10 本足の強力な助っ人の登場です。 『ねずみさんの ながいパン』 作/多田 ヒロシ 945 円(こぐま社) ネズミさんが長∼いパンを持って走っていま す。どこに行くのかな? このうちかな? ゾ ウさんはゾウさんの大好きな食べものを、ウ サギさんはウサギさんの好きな食べものを家 族みんなで食べているよ。 『くだもの あーん』 作・絵/ふくざわ ゆみこ 840 円(ひかりのくに) イチゴ、バナナ、ブドウ、リンゴ、スイカ。あ なたの好きなくだものはどれですか? 洗っ て、切って、手を加えたらいろんなおやつが できあがりました。ケーキ、パフェ、ゼリー、 アイスクリーム……、見ているだけで幸せな 気分になってきます。 『ぬ∼く ぬく』 作/飯野 和好 絵/山本 孝 1,400 円(農山漁村文化協会) ここはお寺の境内。秋の日だまりの中、干しい もと干しだいこんが話をしています。話題は、 それぞれの姿やこの先どうなるのか……? そ れは、食べものを大切に、よりおいしく食べる 知恵の結晶ともいえる、ぬ∼くぬくのあたたか い話でした。 『あっちゃんの はたけ』 作・絵/大西 ひろみ 1,260 円(ひさかたチャイルド) 野菜が嫌いなあっちゃんに、おばあちゃんは畑仕事のお 手伝いを頼みます。「野菜は嫌いだけどおばあちゃんが 好きだから手伝うの」と言いながら、だんだんと力が入 ってきます。あっちゃんの成長とキュウリができるまでが 実体験できるようです。 『いっしょに ごはん』 作/スギヤマ カナヨ 882 円(くもん出版) 今日のごはんは、ハンバーグにおにぎり、おみ そ汁にデザートです。絵本をまん中に置いて、 向かい合ってください。どれもおいしそう! ペ ージをめくるたびに、おしゃべりがはずみ、マ ネっこあそびで盛り上がることでしょう。さあ、 みんなで召しあがれ! 『もりにいちばが できる』 作/五味 太郎 1,050 円(玉川大学出版部) タヌキにブドウを1房あげたら、お礼にリンゴを もらってうれしくなったキツネは考えた。みんな にブドウをあげたらどうだろう? ほかの動物 たちもマネをして、みんなが集まり市場ができ たよ。“とりかえっこ”は、経済の基本です。 『だめよ、デイビッド!』 作/デイビッド・シャノン 訳/小川 仁央 1,365 円(評論社) 今日もまた裸で飛び出したり、ベッドではねた り、食べものであそぶデイビッドをお母さんは 何度も注意しますが、彼には反省する様子は ないようです。いたずらだけど憎めないデイビ ッドみたいな男の子、まわりにいませんか? 『あめふり あっくん』 著/浜田 桂子 1,365 円(佼成出版社) 保育園の朝、あっくんはママが行ってしまい泣 いています。励まそうと次々とお友だちがやっ てきますが……。そのうち雨も降ってきて涙と 雨の競争で園児たちは大盛り上がり! 泣く理 由はなんでもありで、どんなことも楽しみに変 えられる園生活の光景です。 『町たんけん』 作/秋山 とも子 1,260 円(福音館書店) 今日は自分たちが住んでいる町に出て、働く人を見つける授業で す。路地から路地へ、大通りを渡って駅の向こうまで探検。同 じ町でも時間帯によってそこにいる人たちはさまざま。住んでい る人たちのいきいきした声が聞こえてきます。 『はしれ! たくはいびん』 作/竹下 文子 絵/鈴木 まもる 1,050 円(偕成社) 宅配便を利用すると、その便利なことに感心 します! 何しろ配達も速いし玄関先に届け てくれるのですから。リンゴを育てるおじいち ゃん、おばあちゃんも宅配便で孫たちにリン ゴを送ります。さてリンゴはどのような旅をし ていくのでしょう? 『しごとば』 作/鈴木 のりたけ 1,785 円(ブロンズ新社) 新幹線の運転士、革職人、パティシエ、グラ フィックデザイナーなど、さまざまな職業の人 の仕事場を微細にスケッチ。その仕事専用の 機械や工具、用語を紹介しています。プロな らではの舞台裏は大人が見ても楽しめます。 『きみたち きょうから ともだちだ』 文/中川 ひろたか 絵/長谷川 義史 1,260 円(朔北社) 保育園の入園式の半日が描かれてい ます。緊張ぎみに部屋に入ってから 給食まで、自信たっぷりの年長さん が世話をするにつれて、新入園児た ちの表情が変わっていきます。年長 さんの歌には楽譜がついていて、一 緒に歌って楽しめます。 る町に出て、働く人を見つける授業で 通 を渡 駅 向 うま 探検 同 パクパク、モグモグ、あーん。 何を食べているのかな? 好き な食べものもきっと出てくるよ。 子どもだって毎日いろんなことが あってたいへん。大人の仕事も ちょっとのぞいてみましょう。

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お子さんがまだ小さなうちから楽しめるあそび や 全身で 季 節を感じるあそび、

クッキーやしかけ絵 本づくりにも挑 戦してね 。

ダイナミックに原寸 大のクジラを描くのはどう?

どんなときでも、ちょっとしたヒントがあれば、親子でふれあって

楽しい時 間をすごすことができます。

先 生 がたから、いろいろなあそびを提 案していただきました。

家族であそぼう

『絵本で子育て 子どもの育ちを見つめる心理学』 著/秋田 喜代美、増田 時枝 1,575 円(岩崎書店) 絵本を通して、親子で楽しいひとときをす ごすだけでなく、親自身が楽しみ、子育て について考えてほしいという願いで誕生し た本です。発達心理学に照らし、0∼6歳 までの成長過程に合わせて選ばれた 150 冊の本が紹介されています。 『ねえ こっち むいて!』 作/キアラ・ラパッチーニ  訳/おしば やすじ&ゆみ 1,470 円(小学館) マチルデとマッテオの両親はいつも忙しく、ふ たりにかまってくれないので、机の下に隠れて びっくりさせることにしました。この作戦は大 成功! パパとママは強く抱きしめてくれまし た。現代の子どもを明るいタッチで描いたイ タリアの絵本。 『キスなんて だいきらい』 作/トミー・ウンゲラー 訳/矢川 澄子 1,020 円(文化出版局) いたずらで、ちょっと不良ネコのパイパーは、 何かにつけ、べたべたキスしてくるママが大の 苦手。でも、ある日、けんかで大ケガをしたパ イパーを心配するママに口ごたえすると、びん たが飛んできたのです !! モノクロの絵はちゃめ っけたっぷりです。 『こわがりの かえるぼうや』 作・絵/キティ・クローザー 訳/平岡 敦 1,680 円(徳間書店) 怖がりで甘えん坊のカエルのジェロームはパパとママが 大好きです。ある晩、眠ろうとすると変な音が聞こえて きて怖くてたまりません。怪物? 変な生きもの? ジ ェロームはパパとママのベッドへ行ったり来たり。無事 に朝が迎えられるのでしょうか。 『みんなあかちゃんだった』 作/鈴木 まもる 1,365 円(小峰書店) どんな人だって、最初はお母さんのおなかか ら生まれてきた赤ちゃんでした。睡眠、授乳、 排泄、運動、おしゃべり、あそび……。お父 さんである作者が、赤ちゃんの姿を克明に描 きとめた成長記は、まるで赤ちゃん図鑑のよ うです。 『絵本が目をさますとき』 著/長谷川 摂子 1,575 円(福音館書店) 保育現場での経験と自身の子育てを経 て、今なお子どもたちの絵本との出会い と関わりを見つめ続けている著者。教え 子からの問いに手紙で答える形で、絵本 や子どもへの思いを伝えます。それは、 親たちへのあたたかい励ましでもあります。 『かみさまからの おくりもの』 作/ひぐち みちこ 1,260 円(こぐま社) 神さまは、赤ちゃんが生まれるとき、ひとりひとりに贈り 物をくださるそうです。天使が5人の赤ちゃんに届けた のは、「よくわらう」「ちからもち」「うたがすき」「よくた べる」「やさしい」でした。個性を大切に、みんなすくす くと育つことでしょう。 育児に悩んだとき、迷ったと き、パパとママに読んでほし い本です。

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撮影/石川 正勝 協力/りんごの木 ●

たいこさん体操と読んだ絵本

長野ヒデ子●ながの・ひでこ 絵本作家・画家。1941年愛媛県生 まれ。わが子のために制作した初 の絵本『とうさんかあさん』(葦書 房)にて第1回日本の絵本賞文部 大臣奨励賞受賞。以降、絵本・紙 芝居など著書多数。

絵本の主人公をおいしいお菓子に、わくわく楽しいクッ

キング! 作者の長野ヒデ子さんをお迎えして、幼稚

園「りんごの木」に通う子どもたちと一緒に、

「たいこ

さん」のクッキーづくりに挑戦しました。

ご家庭でもぜひつくってみてくださいね。

・クッキー生地 白、赤、黒(赤は食紅、黒はココアパウダーをまぜてつくります)

めん棒、クッキングシート、バターナイフ(先端がとがっていないもの)

、小麦粉(打

ち粉に使用)

、チョコチップ、ドライフルーツ、たいこさんの型(かたいボール紙な

どでたいこさんの形を切り抜き、それをアルミホイルで包んでつくります)など

絵本を読み終わったら、エプロンと三角巾

をつけて、手をよく洗えば準備完了。今回

は、あらかじめ用意しておいた型抜き用の

クッキー生地を使って、たいこさんクッキー

をつくります。

※クッキー生地のつくり方はそれ ぞれのミックス粉のレシピに従ってください。 すぐにクッキーをつくるのもいいですが、調理の前に絵 本を読んで、おはなしの世界を楽しんでから始めるのも いいですよ。「これからたいこさんをつくってみよう!」 と声をかけ合えば、子どもの気分も高まります。 さあ、ワークショップスタートです。 まずは、「たいこさん体操」で体を動かして、次は、長野さ んによる絵本の読みきかせを楽しみます。クッキーでつく る主人公の「たいこさん」のイメージはつかめたかな? ※今回、クッキーの生地は市販のミックス粉を使用しました。型抜きできるクッキー生地であればOKです。 余分なクッキーの生地が作業台にくっつかないように 打ち粉をします。 生地の上にたいこさん の型を置き、ナイフで 抜きとります。ナイフが うまく使えないお子さん は、大人が手伝って。 型を抜いてできた生地に、別 の色の生地や、チョコチップ、 ドライフルーツなどで、たいこさ んの目や帽子を飾りつけます。 たいこさんの型がお さまる大きさに生地 を整えます。 型に沿わせてバター ナイフを動かします。 まわりの生地をそっと 取り除きます。生 地 がちぎれても、あとか らつけたせば大丈夫。 めん棒で生地を5㎜程度の厚さにのばし、型抜きできる 大きさにします。このとき生地の下にクッキー1枚分のクッ キングシートを敷いておくと、そのまま天板にのせられます。 『タイのたいこさん』 たいこさんたいそう うた・詞/長野 ヒデ子 曲/中川 ひろたか 500 円(ソングレコード) 『せとうちたいこさん  デパートいきタイ』 作/長野 ヒデ子 1,365 円(童心社) ※振りの イラスト つき

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「せとうちたいこさん」を読みきかせ、絵本の主人公の たいこさんが心に踊りだしたところでクッキーづくり!  かわいいたいこさんがいっぱい! タイになった気分ね。 いつも粘土をさわっているから、材料をコネコネするの もじょうず。しかも今回は粘土でなく食べられるクッキー だからうれしくって、よだれも、歌も出てきてにぎやかな こと。こんなかわいいクッキーができるとみんな「お母 さんに見せたい!」と宝物のように抱いて帰ったよ。い いなあいいなあ、宝物は一番にお母さんに見せるんだ!

オーブンから漂ういい匂いに、子どもたち

はそわそわ。クッキーが焼きあがるまでは、

調理で使ったものを片づけたり、お茶の準

備をしたり。時間があれば、別の絵本を読

んで待つのも楽しいですね。

飾りつけしたクッキーの生地を、 クッキングシートごと天板に置い て、180∼200℃に温めておいた オーブンに入れ、キツネ色になる まで焼きます。 余った生地を手でこ ね、めん棒でのばし、 ミニたいこさんをつ くったり市販の型抜 きを使うなど、無駄な く生地使いましょう。

できあがったクッキーを、あたた

かいお茶と一緒にいただきます。

「たいこさんクッキー、

食べるのが

もったいないな……」。お気に入

りのたいこさんクッキーを袋に詰

めて家族やお友だちにプレゼン

トすれば、

きっと喜ばれますよ。

『にんじんさんと じゃかじゃかじゃん』 作・絵/長野 ヒデ子 1,050 円(世界文化社)

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長靴にレインコートの完全防備で、雨の日の散歩に出か けてみましょう。樹木や屋根の下などで、雨音に耳を傾 けます。子どもと一緒に耳をすますと、何気なく聞いて いた雨の音もいろいろあることに気づきます。 道端のぬれているものをさわって歩きます。ガレージの 鎖や、木々の葉っぱ、アジサイのしずくなど。手に触れ た水の感触を楽しんでください。 お風呂に入るとか、あたたかい飲みもの でおやつにするとか、親子で約束を決め ておくのものいいですね。 公園には行けないし、洗濯物は乾かないし。小さい子どもの いる家には、少し憂鬱な梅雨の季節。親子でどんよりごろご ろしたくなりますね。そんなときこそ、絵本の出番です。いつ も動き回ってしまう元気な子にも、読み聞かせのチャンス。雨 だれの BGM がとろんとおだやかな気持ちにさせてくれます。 ふだんと違う景色を見せてくれる「雨の絵本」を読んだあとは、 気分を変えて、雨の日の散歩に出かけたくなります。

雨   の   日   の   お   散   歩

外 か ら 帰 って き た ら ……

『雨、あめ』 作・絵/ピーター・スピアー 1,470 円(評論社) 雨の日に子どもの目に映る、あら ゆるシーンをコマ割りで味わう文 字なし絵本。絵本の中を気の向 くままに寄り道し、おしゃべりし ながら雨の散歩を楽しんで。 『あめかな!』 作・絵/ U.G.サトー 735 円(福音館書店) にじんで垂らしてはねかして…… 白い紙にカラーインクと水がつく り出す絵を、雨の日の様子に見 立てた絵本。美しい色のあそび に創作意欲を刺激されます。 長めに摘んだタンポポの茎を 縦に割き、子どもの手首に結 べば、「タンポポの腕 時 計」 のできあがり。茎が短いとき は、割いた茎をボタンホール に差し込んで「タンポポのボ タン」にしてもかわいいです よ。「スミレの指輪」は、茎 の上のほうを爪で少しだけ割 き、割いてできた穴に茎の端 を通して完成。レンゲの花で もできます。 スギナの茎をそっと上下に引っぱり、節を1カ所だけ抜 き、それをまた元の姿に戻しておきます。そして相手に 「どこで切れてるかな?」とつなぎ目をあててもらいます。 待っていた春! あたたかな光と空気がうれしい季節。それ は草も花も虫たちも、人間の親子も一緒です。春のにおいを かぎながら、親子でのんびり散歩したいですね。毎日忙しい 親たちも、たとえば保育園の送り迎えの途中、10 分でもゆと りがもてたらいいなと思います。子どもの時間に合わせ、少し だけ足をとめ、雑草あそびをしてみましょう。街中でも、アスファ ルトのすき間から草花がけなげにはえていますよ。

美しい四季の移り変わりがある日本。そんな季節を感じながら

絵本を読んでみませんか。ちょっとしたあそびもプラスすると

絵本の世界がより広がります。広松由希子さんに季節を感じる

おすすめの絵本とあそびをご紹介いただきました。

広松由希子●ひろまつ・ゆきこ 1963年ロサンゼルス生まれ、東京育 ち。編集者、文庫主宰、ちひろ美術 館学芸部長を経てフリーに。絵本の 評論や執筆のほか、展示企画、講座 やワークショップを展開。IBBY オナー リスト選考委員、ボローニャ国際絵本 原画展審査員なども務める。著書に 画集『茂田井武美術館』、絵本『おか えりたまご』『おめでとう』「いまむかしえ ほん」シリーズなど。 HP http://poche.with.mepage.jp/

雑 草 あ そ び

『ほわほわ さくら』 作/ひがし なおこ 絵/きうち たつろう 840 円(くもん出版) 春は桜。ピンクの風に包まれて、 散る花びらを追いかけて。「ほわほ わ」 「ほろり」 歌人のまなざしと新 鮮な擬音が春を伝えてくれます。 『くさをはむ』 作/おくはら ゆめ 1,470 円(講談社) 風におい、光あび、水をのみ、草 をはむ……シマウマたちの草原の 一日。草になりきる草ごっこなど、 のほほんと親子で読んであそびた い“草食絵本”。 イラスト/梅津 裕子

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おふとんを海に見立てて、ザ ブーンと飛び込むマネや、ク ロールや背泳ぎなどをしてみ ましょう。全身運 動なので、 日ごろ使っていない腹筋や背 筋をきたえられてちょうどい いですよ。 子どもの 両 手をしっかり握 り、自分の足に子どもの足を のせたまま、横 歩きします。 「いっちにっ」と声をかけあい ながらバランスをとり、カニ になったつもりで動き回って みましょう。 料理で使ったアサリやハマ グリなどの貝がらを、洗っ てとっておきます。それを座 ぶとんの下や押し入れの中、 部屋のあちこちに隠し、子 どもに探してもらいます。貝 がなければ、石ころやスー パーボールなど、別のもの でも OK です。 夏が来た! さあ、海だ、プールだ……と行きたくても、意外 と梅雨明けが遅かったり、夏風邪をひいたり、親の休みがと れなかったり、出かけられない日も多いもの。海に行く日を楽 しみにしながら、家の中で夏の気分を味わいましょうか。海を 舞台にした絵本を読むのもいいし、水泳ごっこや部屋中使った 貝拾い……体を動かすあそびは、気分の発散にもうってつけ。 めでたく海やプールに行けた日は、思いきり外あそびをどうぞ。

海 あ そ び

『うみのいえの なつやすみ』 作/青山 友美 1,050 円(偕成社) 親戚の海の家に出かけたなっちゃ ん。楽しくあそんでいたら小さな 事件が。砂と波、カレーとかき氷。 潮の香と人情が懐かしい夏休み。 『かにこちゃん』 作/きしだ えりこ 絵/ほりうち せいいち 840 円(くもん出版) 「しゃぷしゃぷ」 「ざぶーん」 「すこ すこ」。歌うように楽しい擬音。 仲間と眺める美しい夕日。シオマ ネキのかにこちゃんと海の一日。 グー、チョキ、パーなどの 簡単な指あそびができるぐ らいの小さい子どもには、 昔ながらの「キツネ」や「カ ニ」の影絵がおすすめです。 親子の動物影絵で会話をし てみてください。指を器用 に動かせるようになってき たら、「イヌ」などの動物に も挑戦してみましょう。 ●キツネ 人さし指と小 指を立て、中指・薬指と 親指の先をくっつけます。 ●イヌ 開いた手をもう片 方の手で握って両方の親指 を立てます。吠えるときは、 小指を上下に動かして。 ●カニ 両手の親指を上 に、片方の手の甲にもう 片方の手のひらを合わせ ます。 白いシーツや模造紙などでスクリーンを つくり、出題する人の後ろからライトや 懐中電灯などで明るく照らします。スク リーンに映るシルエットだけを見せて、 何の影かあててもらいます。見慣れた 日用品も、角度によっては違う形に見 えます。「台所にあるものだよ」「暑い 日に使うもの」などのヒントを出して楽 しんでみてください。 暑い夏が過ぎ、日が短くなってきました。涼しい夜風に秋を感 じる、お月見の季節です。夜空に浮かぶお月さまは、昔も今も 子どもの心をとらえる、遠くて近い存在。不思議な気持ちを映 し出す「月の絵本」にも、赤ちゃんから小学生向けの科学絵本 まで、魅力的なものがそろっています。月夜の晩には、影絵あ そびも風流でいいですね。障子に月明かりの舞台は難しくても 気分が大事♪ 秋の夜長を親子で満喫しましょう。

影 絵 あ そ び

『おつきさまこんばんは』 作/林 明子 735 円(福音館書店) 大好きなお月さまに向かって親子 で話しかけるように読んでみて。 子どもの表情の変化を見ている だけで、大人も幸せになれる絵本。 『 か げ 』 作/スージー・リー 1,470 円(講談社) 私が動くと一緒に動く、いろんなも のにも見える不思議な影。あそんで いるうちに影の世界の中に。現実と 空想のあいまいな境界がおもしろい。

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シラカシ、コナラ、クヌギ、マテバシイ ……などいろいろな種類があるどんぐり。 どんぐりの帽子部分をはずして、どれがど のどんぐりの帽子かをあててあそびます。 どんぐりの頭をコンクリートなどのかたいところで、平らになるまでこ すります。まん中につまようじや竹ひごを刺せば「こま」の完成。先 のとがったもので中身をかき出せば、「ふえ」になります。下唇にあ てて、吹きます。 どんぐりは、そのままでもコンクリート などに絵が描ける「チョーク」になりま す。「おはじき」は、地面に散らしたど んぐりをひとつ指ではじき、あたったど んぐりを自分のものにしてあそびます。 たくさんどんぐりをとった人が勝ち。 秋が深まると、自然は眠りにつく前にたくさんの贈り物をくれ ます。動物たちの冬眠準備にありがたい木の実や落ち葉は、 子どもたちにとってはあそびの尽きないおもちゃになります。 どんぐりは拾って集めるだけでも大切な宝物になりますし、想 像力を刺激し、あそびをふくらませてくれる秋の絵本もありま すよ。あそんだあとで絵本を読めば、体験がもっと豊かにな る−−そんな幸せな絵本との出会いがありますように。

ど ん ぐ り あ そ び

『まいごのどんぐり』 作/松成 真理子 1,365 円(童心社) 僕はコウくんの特別大好きなどん ぐり。ある日、一緒に遊んでいる うちに迷子になり、そのまま長い 月日が過ぎ……。秋の日のやさし い再会が心に染みます。 『おちばがおどる』 作/いとう ひろし 998 円(ポプラ社) 「かさこそふわり」。リズミカルな 文にのって舞い踊る落ち葉たち。 全部、本物の落ち葉で描かれた 絵。読んだあとは秋の散歩が楽 しくなります。 雪がたくさん積もったら、雪に体をうずめて人型をつくってみ ましょう。そのままぱふっと顔をつければ顔型、転んだら尻 もちのあとに注目するのもいいですよ。あお向けに寝転んで 腕を大きく動かせば、天使の型もつくれます。外から帰ってき たら、お風呂などでゆっくりあたたまってください。 雪だんごを丸めて重ねたミニ雪だるまや、葉っ ぱの耳をつけた雪ウサギ。玄関先の雪を集め るだけでできるので、小さなお子さんにもぴっ たりです。 目を覚ましたら、雪! 世界が一夜で変わってしまった驚きや、 外に飛び出してあそんだ喜びは、いくつになっても忘れません。 ほおにささる冷たい空気や白い息、霜柱を踏む音……季節は、 体が覚えていくんですね。家から出られない日、親子でくっつ いてぬくぬく絵本を読むのも、冬の喜び。知らない国の男の 子に自分を重ねて雪を体験してみたり、冬の木の芽の気持ち を思い浮かべたり。春はそこまで来ています。

雪 あ そ び

『ゆきのひ』 文・絵/エズラ=ジャック=キーツ 訳/きじま はじめ 1,260 円(偕成社) 雪の日の初々しい驚きや喜びを彩 り美しいコラージュで感じて。雪 が降ったらこんなことできるねと、 親子で待ち遠しくなりそう。 『ふゆめがっしょうだん』 写真/冨成 忠夫、茂木 透 文/長 新太 945 円(福音館書店) 冬の公園や雑木林で木の芽を見 ると、ユーモラスな顔に見える!  拡大した冬芽の表情とゆかいな詩 の呼吸がぴったり合った写真絵 本。

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大人がお子さんの指を折りながら歌ってあげてもいいですね。 これはあそんだことがある方もいるかもしれません。指の組み 方を忘れてしまった方、思い出してぜひ、やってみてください。 手の甲を合わせて 小指をからませる。 入る人はお風呂の 廊下(腕)を歩いてきて、 脱衣所に着いたら服を脱ぐ。 洗い場で足や体を洗って、 ぬるくしたいときは 左手の親指を湯おけ にして水を入れる。 熱くしたいときは、 親指をうちわにして あおいで、火を焚く。 3本の指を締めたり、 ゆるめたりする強さが熱さのレベル。 すごく熱い湯のときは爪を立てる。 左の手のひらを歌に合わせて、 ほうきに見立てた右手で、 手前と向こうに払う。 左の手のひらを 右手で4回たたく。 親指を折る(右手を 添えて折ってもいい)。 右手で左手をなでる。 両手をほおの下にして、 右手をどける。 指を1本ずつ立てる。 高く手をあげて振る。 寝ているポーズ。 左手はにぎったまま。 左手の親指のある ところは火を焚くところ 3本の指 (両方の人さし指と 右手の親指)で お風呂おけ 下になった手の薬指と 中指を上に持ってくる。 下の人さし指を上に もってくる。 子どもをひざに抱っこしてあそびます。子どもの指を 山にたとえて、親指から1本ずつ、親は自分の人さし 指でなぞるように、のぼったりくだったりたりします。 いちばん身近で、いつでもどこでも使えるおもちゃは「手」で す。こういう手あそびを2つ3つ覚えておけば、電車の中でも、 病院やレストランの待ち時間でも、退屈させずにすみます。「静 かにしなさい!」「ちゃんと座ってなさい!」と叱るばかりで、何 もしなければ、子どもはまたすぐ騒ぎだすでしょう。一緒にあ そびましょう。なお、薬指は昔、貝殻などの容器に入ってい た口紅をこの指でさした(つけた)ので「紅指」といいます。「お そうじ パッパッ」の2回目には寝る人の順序を変えてみると おもしろいかもしれません。

電車に乗っているちょっとした時間でも、手軽るにスキンシッ

プができる手あそび。おもちゃやゲーム器がなくても、簡単な

小道具があれば、親子で楽しめるあそびをご紹介します。

藤田浩子●ふじた・ひろこ 1937年東京生まれ。戦時中に疎 開した福島県三春町で近所のおじ さんから昔話を聞いて育つ。幼稚園 教諭として幼児教育に携わるかたわ ら、小学校、大学などでも小道具 を使ったお話を、あたたかな福島の お国言葉で語る。全国各地で行わ れる、大人や保育者向けの講習会 はいつも満員で、その人気のほどが うかがえる。 イラスト/保坂 あけみ

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目をつぶっている間にとも(後ろも) を斜めに折り下げる。 簡単な手品をご紹介します。あやとり手品「すべり台」は、リ ズミカルにせりふを言いながら見せるのがコツです。手元の あやとりひもは見ないで、子どもたちの顔を見ながらできるよ うになればもうあなたはプロ(!?)です。折り紙手品「だま し船」は、昔なさったはずですが、お忘れになった方もいらっ しゃるでしょう。折り紙1枚であそべるのです。どうぞ思い出 してお子さんとあそんでください。はじめに「ほ」「へさき」「と も」の場所を説明しておくとわかりやすいかもしれません。たっ たこれだけのことで、子どもに「すげー!」と言われます。 用意するもの……あやとりひも 輪にしたひもを、 親指と人さし指にかける。 まん中に折り筋をつける。 かんのん折りにする。 縦のまん中に 折り筋をつける。 端をまん中に折って 戻し、折り筋をつける。 さらにまん中に ×の折り筋をつける (これをつけると 折りやすくなる)。 まん中に向けて、 先につけた折り筋の ままたたみ、端を三 角につぶす。 こうなる。 親指と人さし指に 持ちあげたひもの輪を かぶせるようにして、 また下に引っぱる。 親指と人さし指の間の ひもを下に引っぱる。 親指と人さし指の間を 通るように上に引っぱる。 裏返して、 後ろの側は折らずに、 そのまま斜めに折る。

参照

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