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「誰もが安心して暮らせる社会をめざそう」

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第1学年 総合的な学習の時間(福祉) 学習指導案

1 単 元 「誰もが安心して暮らせる社会をめざそう」 2 指導観 ○ 現代社会のあり方を示すものとして「共生社会」という言葉が様々な場面で使われている。平成8 年7月の中教審答申では、これからの少子・高齢化社会を生きる中学生にとって、生きる力として「他 人を思いやる心や社会貢献の精神や他者との共生や異質なものへの寛容といった豊かな人間性」と示 されている。このことは、早い発達段階から共生社会についての理解を深め、互いに支え合い生きて いく資質や能力を育成することの必要性を述べているものと考える。 次の学習指導要領では、総合的な学習の時間数が縮減される一方、内容の充実を図ることが求めら れている。また、平成 20 年1月の中教審答申では、「体験活動を通してどのような問題解決や探求的 な活動を行うのか、目的やねらいを明確にする必要がある」、「体験活動は活動しただけで終わりでは 意味がない。体験したことを、自己と対話しながら、文章で表現し、伝え合う中で他者と体験を共有 し広い認識につながることを重視する必要がある」と示されており、これは、総合的な学習の時間に おける問題解決能力や学び方ものの考え方の資質を伸ばすことの重要性も述べていると考える。 中学生は自我の発達に伴い、それまでの自己と家庭や学校とのつながりから、社会にも目を向ける ようになってくる。その一方で未知のひと、もの、ことに出会う際、自己の経験やイメージによる思 い込みや決め付けによってその姿を判断し、本来の姿に気付かずにいることも少なくない。これらを 踏まえ、福祉を主題とした総合的な学習の時間においては、人や地域とのかかわりや体験を通して、 自他の思いを伝え合ったり、願いを共有したりすることによって、互いを理解していくことが大切で ある。そして、他者を思う気持ちや支え合う実感を高めながら、共生に向けた自己の生き方につなぐ 学習が必要である。つまり、問題解決の過程で他者とかかわらせながら課題追究を行わせることによ り、生徒の他者との共生をめざす自己の在り方を考える力を育むことは、時代の変化に対応していく 上でも意義深いことであると考える。 ○ 本学年生徒の小学校時の総合的な学習の時間に関する実態調査では、 82%の生徒が探究活動や調査活動に積極的に取り組んだと答えてい る。しかし、その記述内容から判断すると、与えられた課題をもとに 調査し、まとめを発表する取組が主となっており、自己の課題を設定 し追究する問題解決能力を中心とした取組であったとは言い難い面 がある。一方、図1に示す福祉に関する実態調査では、体の不自由な 方や高齢者をはじめ、誰もが同じ地域で生活することをどう思うかと いう問いに対して、97%の生徒が当然であると答えているが、そのた めの社会や地域の取組を知っている生徒は 58%にとどまっており、 福祉の取組については、主に環境設備の面からとらえている傾向にあ った。また、生徒は、地域の特別支援学校の生徒や自校の特別支援学 級生徒との交流を行っているが、これまでは自己の気付きや他者の思 いを振り返ったり、自己の生活と結び付け、他者との共生を身近に考 えたりする場面は少なかった。これは、交流自体が目的となり、学び 方やものの考え方の向上をめざした取組であったとは言い難い。これ らをもとに、生徒が、福祉への課題意識や切実感を味わうような出会 いや体験を通して課題を設定し、他者の思いや願いを自己の問題とし て受け止め、他者と共に生きるための自己の生き方につないでいくよ うな学習が必要であると考える。そこで、本単元では、身近な生活や 地域の福祉とのかかわりから自己追究課題を見出させ、他者とのかかわりを繰り返しながら課題追究 を行わせることで、他者との共生に向けた自己の在り方を明らかにさせることをねらう。 ○ 指導にあたっては、課題把握・課題追究・課題解決の各段階において、障害がある方とのかかわり を繰り返し、他者理解を深めさせるための語り合い活動を設定する。これは、意見のやり取りや考え の主張にとどまらず、出会いや体験による自己の気付きや疑問をもとに他者と語り合う活動である。 図1 福祉に関する生徒の実態 3% 0% 50% 47% とてもそう思う そう思う あまり 思わない 思わない 誰もが同じ地域で身近に生活するのは あたりまえだと思うか 3% 0% 50% 47% とてもそう思う そう思う あまり 思わない 思わない 誰もが同じ地域で身近に生活するのは あたりまえだと思うか 0% 42% 32% 26% よく知っている 知っている あまり知らない 知らない 誰もがよりよい生活を送れるような 社会の取組を知っているか 0% 42% 32% 26% よく知っている 知っている あまり知らない 知らない 誰もがよりよい生活を送れるような 社会の取組を知っているか 知っている取組 スロープ バリアフリー 横に開く扉 トイレの設備 自動ドア 介護ヘルパー ボランティア 介護施設

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そして、他者の実生活や体験をもとにした心情や考えなどの思い、それにもとづく望みや期待などの 願いを自己の問題として受け止め共有することにより、他者を思いはかり、相手に合わせた対応を行 おうとすることをめざすものである。 まず、課題把握段階において、身近な生活や福祉とのかかわりから、誰もが安心して暮らす社会を めざすための課題設定ができることをねらう。そのために、障害がある方との出会いや疑似体験の場 と、その振り返りをもとにした同じ疑似体験の生徒同士での語り合い活動①を設定する。そして、地 域の福祉の問題点を明らかにさせることにより、生徒の地域の福祉への関心や課題意識を高め、自己 追究課題を見出させるようにする。次に、課題追究段階では、課題解決に向けて自己の考えに付加・ 修正を行わせ、解決への見通しをもたせることをねらう。そのために、地域の福祉の取組についての 調査による情報収集の場と、同じ課題で追究する生徒の小集団と障害がある方との語り合い活動②を 設定する。そして、他者の実生活やそれにもとづく思いや願いに出会わせ、気付いたことや共感した 内容を明らかにさせることで、課題解決への方向性を明らかにすることができるようにする。さらに、 課題解決段階では、語り合い活動で受け止めた他者の思いや願いをもとに自己の考えを深め、今後の 自己の取組についての応えを明らかにすることをねらう。そのために、自分たちが考えた取組につい て他者からの評価や助言を受ける語り合い活動③を設定し、他者の思いや願いを一層深くとらえさせ るために、現実性・効果性・継続性の視点から他者の評価を得られるようにする。最後に、自己の学 びを振り返らせ、誰もが安心して暮らせる社会についての自己の思いを表明させる。このような学習 を通して、他者を思いはかり福祉の視点で支え合う生徒をめざしていく。 3 目標及び内容 目 標 ○障害がある方との出会いや福祉の現状から自己課題を設定し、調査・体験活動や他者との語り合い 活動を通した課題追究により、自己の応えを明らかにすることができる。 (問題解決能力) ○福祉を自己の問題としてとらえ、調査・体験活動をもとに他者と語り合い、互いに理解し支えあう ことの大切さを感じながら、自己の取組について考えることができる。 (学び方やものの考え方) ○地域の福祉に関心をもち、調査・体験活動に意欲的 に取り組むことにより 、福祉の取組や問題点が わかるとともに、語り合い活動で得た他者の思いや願いを自己の生活に活かすことができる。 (主体的 ・創造的な態度) ○誰もが安心して暮らせる社会をめざし、地域の福祉の取組がわかり、互いの理解と支え合う大切さ を感じながら、他者との共生に向けた自己の在り方を明らかにすることができる。(自己の生き方) 内 容 ○福祉に関する社会の取組、地域の福祉の現状や問題点がわかる。 ○他者と共に生きるためには、互いに理解し支え合うことが大切であると感じる。 ○誰もが安心して暮らせる社会をめざし、自己の在り方を考えることができる。 4 評価基準 問題解決能力 学び方やものの考え方 主体的・創造的態度 自己の生き方 課 題 把 握 段 階 他者との出会いや疑 似 体験活動をもとに自 己 の生活と福祉と の か か わりに気付き、自己の追 究課題を設定す る こ と ができる。 他者との出会いや 疑似 体験活動の振り返 りを 通して、自己の気付きや 思いを他者に伝え る こ とができる。 他者の話に関心を も っ て耳を傾け、意欲的に体 験活動を行い、地域の福 祉への関心や課 題 意 識 を高めることができる。 課 題 追 究 段 階 自己の追究計画に も と づいて 、課題に対する自 己の考えを整理したり 、 付加・修正を行ったりす ることができる。 課題追究を通して の自 己の思いをもとに 他者 と語り合うことにより、 他者の思いや願い を受 け止めることができる。 目的意識をもち意 欲 的 に追究活動に取り組み、 他者とのかかわりから 学ぼうとすることがで きる。 課 題 解 決 段 階 誰もが安心して暮ら せ る社会をめざすための 自己の取組について 考 えることができる。 自己の思いを他者 にわ かりやすく伝え、他者の 助言をもとに自己 の考 えを深め広げることが できる。 学習を通して得た他 者 の思いや願いをもとに、 自己の生活の中で活 か そうとする。 他者との共生に向 けた 自己の在り方を明 らか にすることができる。

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語り合い活動① テーマ: 「障害がある方との出会いや疑似体験で の思いを伝えあい、地域の福祉の問題 点を見つけよう」 形態: 同じ疑似体験の生徒小集団(6 人) 内容: 障害がある方との出会いや疑似体験で の自己の気付きや思いから ・自他の思いの伝え合い ・地域の福祉の問題点 5 指導計画(20 時間) <課題把握段階> Ⅰ 他者との出会いや疑似体験をもとに、自己課題を設定する。(6 時間) 1 障害がある方との出会いや疑似体験をもとに、自己の思いや気付きを振り返る。 2 自己の思いや気付きを他者と語り合い、地域の福祉の取組や問題点を明らかにする。 (語り合い活動①) 3 障害がある方の生活の不安や危険をもとに自己課題を設定し、追究計画を立てる。(…本時①) <課題追究段階> Ⅱ 自己課題の追究を通して他者とかかわり、自己の考えに付加・修正を行う。(10 時間) 1 地域の福祉の現状を調べ、安心して暮らせる社会に必要なことは何かを考える。 2 障害がある方と語り合い、他者の実生活とその思いや願いを知り、自己課題に対する考えに付加・ 修正を行う。(語り合い活動②) <課題解決段階> Ⅲ 他者との共生に向けた自己の在り方を明らかにする。(4 時間) 1 障害がある方の思いや願いをもとに、自己の取組についての考えをもつ。 2 自己の取組について、障害がある方からの評価や助言を受ける。(語り合い活動③) (…本時②) 3 障害がある方からの評価や助言をもとに、自己の考えを深め、今後の自己の取組を表明する。 6 学習の展開 学習活動・内容 指導上の留意点と 語り合い活動の内容 身に付けさせたい 資質・能力 課 題 把 握 段 階 ⑦ 1「誰もが安心して暮らせる社会」 について考える。 (1)自己の生活や地域の現状はどう か。 (2)班で話し合う。 ・「誰もが」「安心して暮らせる」 のとらえ 2 障害がある方の生活を知る。 (1)身体の障害について知る。 (2)障害がある方の話を聞く。 ・障害がある方の生活 ・これまでの自己の認識とのズレ (3)疑似体験をする。 ・予想 ・不安感や孤独感、気付いたこと 例)・車椅子はわずかな段差も危険、 転倒してしまう ・一人では何もできない ・距離感がつかめない ・誰かの支えや声かけがほしい ・放送が聞こえない。合図がほ しい (4)障害がある方の話や疑似体験を もとに生徒小集団で語り合う。 語り合い活動① ・自他の思い ・出会いや疑似体験での気付きや 疑問 ・地域の現状や問題点 例)・車椅子利用の方は移動の時に どんな場面や場所で危険を感 じるだろう ・昼間の交差点で視覚障害のあ る方はどんな不安があるだろう ・駅を利用する時、聴覚障害が ある方は、どの場面で不便を 感じているだろう ○「誰もが安心して暮らせる社会」を意識 することができるよう、自己のとらえを 確認させる。 ○福祉への関心をもつことができるよう、 障害がある方の生活についての話を聞く 場と疑似体験の場を設定する。 ○活動の振り返りや考察に活かすことがで きるよう、気付きや疑問を記録させる。 語り合い活動①の準備 ○障害がある方との出会いや疑似体験での 自己の思いや気付きをもとに、次の視点 で振り返りシートにまとめさせる。 ・障害がある方との出会いで自分は何を感 じたか、気付いたか ・疑似体験での切実感、他者の手助けを必 要としなかったか ・事前に調べた身近な危険 ・「誰もが安心して暮ら せる社会」ということ についての自己の考え をもつことができる。 (学) ・出会いや疑似体験を 振り返り、気付きや 疑問を整理し、他者 と語り合うことがで きる。(学) ・地域の福祉への関心や 課 題 意 識 か ら 自 己 の 疑 問 を 明 ら か に す る ことができる。(主)

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語り合い活動② テーマ: 「障害がある方の実際の生活での思いや 社会への願いを感じ取ろう」 形態: 障害がある方と同じような追究課題の 生徒小集団(12 人) 内容: 生徒の学習の報告をもとに ・障害がある方の実生活での事例 ・障害がある方の思いや願い 課 題 追 究 ⑨ 3 語り合い活動①をもとに自己課 題を設定し、追究計画を立てる。 4 地域の福祉の現状を調査する。 (1)障害がある方が不安や危険を感 じる場面を予想する。 (2)地域の福祉の現状を調査する。 (3)調査結果について、同じような 課題の小集団で話し合う。 ・気付いたこと ・予想とのズレをもとにした考察 ・さらに知りたいこと 例)・車椅子利用の方の不安をなく すには歩道の幅を広げ、段差 をなくす整備が必要。自分た ちにできることを探ろう ・信号の変わり目や点滅信号な ど、周りの状況がわかりにく い時、視覚障害がある方には 音響信号機がもっとあるとい いし、自分たちも声をかけた りすることが必要だ ・聴覚障害がある方とは手話以 外にも会話する方法があるこ とがわかった。どんな方法が あるかを探ろう 5 さらに追究する。 (1)障害がある方(GT)と語り合う。 語り合い活動② ・これまでの学習をもとにした気 付きや疑問 ・障害がある方の実生活 ・障害がある方の思いや願い ○問題点や自己疑問を明らかにすること ができるよう、語り合い活動①を振り返 らせる。 ・他者の思いへの気付き ・自他の思いから感じた地域の福祉の問題 点や自己の疑問 ○自己課題を設定することができるよう、 机間巡視で生徒の疑問を確認する。 ○何をどのように調査し、どんなことを明 らかにするのかについて考えさせる。課 題設定に不安のある生徒には、自己の思 いや気付きをもとにするための切実感を 示すキーワードを示唆することによって 見通しをもつことができるようにする。 ○地域の現状を把握させるために、問題点 だけでなく、よい点も目を向けさせるよ うにする。 ○活動後の振り返りや考察に活かすことが できるよう、気付きや疑問を記録させる。 ○疑似体験での切実感を生かすことができ るよう、疑似体験の用具を用いて、調査 活動を行うようにする。 ○調査活動の結果を予想と照らし合わせな がら自己の考えをまとめ、小集団 で意見 を交流することができるようにする。 語り合い活動②の準備 ○調査活動での生徒の自己の気付きや疑問 を相手に伝えられるようその 理由や根拠 も明確にさせ、振り返りシートにまとめ させる。 ・語り合い活動の生徒進行の役割分担 ・生徒の振り返りシートの集約 ・教師とGTとの打ち合わせ (生徒の追究課題と追究結果の考察や 疑問・示唆の方向性) ・関心や疑問をもとに、 自己課題を設定し、追 究計画を作成すること ができる。(問) ・目的意識をもって追究 活動に取組み、地域の 現状をとらえることが できる。(主) ・予想と結果から、自己 課題に対する考えを整 理することができる。 (問) ・他者を尊重しながら自 己の思いを述べること ができる。(学) 共通テーマ 誰もが安心して 暮らせる社会をめざそう 予想例) ・歩道を車椅子で移動する場面 で、道幅が狭ければそこを避 けて、回り道をするだろう ・視覚障害がある方が歩道を歩 く時、誘導ブロックが頼りに なるだろう ・音響信号機は、大きな交差点 にしかない ・聴覚障害がある方のために駅 や病院では見てわかるような 表示の設備が整えられている だろう 結果例) ・歩道を車椅子で移動する場面で、道路 との段差が5cm でも危険。段差をなく す道路整備が必要 ・歩道を車椅子で移動する場面では、電 柱や駐輪自転車も妨げになる ・誘導ブロックは大きな通りや交差点に しかない。歩道は段差があったり、途 切れたりして歩きづらい ・音響信号機は、校区内の大きな交差点 にも設置されていなかった。視覚障害 がある方は何を頼りにして横断歩道を 渡るのだろう ・駅には電光表示の設備が備わっていた。 もっといろんな公共施設に設備が整え ばいいのに

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語り合い活動③ テーマ: 「私達が考えた中学生の自分にできるこ とをGTに伝え、コメントやアドバイ スをもらおう」 形態: 障害がある方(3人)と学級集団(36 人) 内容: 生徒が考えた自己の取組の表明をもとに ・障害がある方からの評価・助言 7 本時 ■課題把握段階⑤ (6/20 時間) (1) 本時の指導観 前時では、課題把握段階での学習における、障害がある方との出会いや疑似体験をもとに自己の気 付きた思いやもとにした生徒小集団での語り合い活動①を行った。その結果、生徒は、自他の疑似体 験での○○感を感じ取り、また、校外での自分が危機感を感じる場面をはじめ、自分なりの問題点を 明らかにしている。そこで本時は、「誰もが安心して暮らせる社会をめざそう」を共通テーマとし、 自己追究課題の設定を行うことをねらう。 そのためにまず、語り合い活動①で感じ取った自他の危機感を振り返り、追究するための場面を個 課 題 解 決 ④ (2)語り合い活動②を振り返る。 ・各小集団からの報告 ・印象深い言葉・気付いたこと ・自己課題に対する考えへの付加、 修正 6 誰もが安心して暮らせる社会 をめざし、今後の自己の取組を 考える。 (1)中学生の自分にできること ・現実性・効果性・継続性 例)・互いを知ることだと思う。そ のために相手の求めに気づい たり、声をかけたりすること が大切だ ・福祉の制度をもっとよく知り、 身の周りを相手の立場から見 ること ・地域の福祉施設の行事やボラ ンティアに参加する ・歩道の障害物をなくすような 呼びかけをする ・車椅子利用の方はエレベータ に乗る時、人が多くて乗りにく い。見かけたら、扉が閉まらな いようにしたり、行き先を尋ね たり、ボタンを押したりするこ とを心がける ・聴覚障害がある方には、筆談が 伝わりやすいことがわかった。 メモを常に持ち歩こう (2)自己の取組について障害がある 方(GT)と語り合う。 語り合い活動③ ・中学生の自分にできること ・GTから実現性・効果性・継続 性の面での評価と助言 7 学習を振り返り、誰もが安心し て暮らせる社会をめざすための 自己の在り方を考える。 (1)語り合い活動③を振り返る。 ・複数のGTの評価や助言で印象 深い言葉・共感した内容 ・自己の取組への考えを付加 (2)「誰もが安心して暮らせる社 会」についての自己の思いを明 らかにする。 ・キーワードで ・他生徒に表明 (3)学習のまとめをする。 ・わかったこと ・感じたこと ・できるようになったこと ○次の視点で語り合い活動②を振り返ら せ、自己課題に対する考えに付加・修正 を行わせる。 ・気付いた他者の思いや願い ・GTの印象深い言葉や共感した内容 ・自己の考えへの付加・修正 語り合い活動③の準備 ○身近な取組となるよう、中学生の自分に できることを考えさせるようにする。 ・生徒が考えた自己の取組の集約 ・語り合い活動の生徒進行の役割分担 ・教師とGTとの打ち合わせ (生徒の取組への評価・助言) ○自己の取組についての考えを深めるこ とができるよう、次の視点で語り合い活 動③を振り返らせる。 ・新たに気付いた他者の思いや願い ・GTの印象深い言葉や共感した内容 ・自己の取組への付加・修正 ○ 学習を通 し て わ か っ た こ と( 福祉の 取 組)、感じたこと(他者の思いや願い)をま とめさせ、できるようになったこと(なり たいこと)を今後の自己の取組として 明 らかにさせる。 ・他者の思いや願いをと らえ、自己の考えに付 加・修正し、解決への 見通しをもつことがで きる。(問) ・他者の思いや願いをも とにした自己の取組に ついて考えをもつこと ができる。(主) ・今後の自己の取組を他 者に表明することがで きる。(自) ・「 誰もが安心して暮ら せる社会」をめざした 自 己 の 在 り 方を 明ら か に す る こ と が で き る。(自) ・他者の思いや願いへの 共感をもとに、学習の 成果をまとめることが できる。(問)

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人で考えさせる。ここでは自己の疑似体験にもとづいて追究の対象(視覚障害・聴覚障害・車椅子)を 設定させるようにする。その後、小集団で互いの考えを交流させることにより、場面・対象・内容・ 方法を具体的にさせ、自己課題を見出すことができるようにする。ここでは、机間巡視による助言を 行い、生徒の自己課題が具体的なものとなっているかどうかを確認する。 次に、自己課題にもとづいて、追究計画を立てさせる。ここでは、具体的な追究内容や方法、場面 等を考えさせることにより、追究の見通しをもつことができるようにする。そのために、学習シート には例を示し、参考にさせながらどのような取組を行っていくかについての計画を立てさせる。その 際に次時は、同じような追究課題の生徒の小集団で地域の調査活動による情報収集を行うことを告げ、 個人で計画させる。その後、小集団での役割分担や計画の確認のための話し合いも含めた取組となる ようにするための活動時間を十分に確保する。 (2) 本時の主眼 ○ 生徒が明らかにした不安感や危機感などの切実感をもとにして、自己の追究課題を設定すること ができる。 ○ 自己追究課題をもとに追究計画を立てることができる。 (3) 本時の仮説 (4) 準備 前時のキーワードの付箋カード・学習シート (5) 過程 学習活動・内容 指導上の留意点 形 1 前時を振り返り、疑似体験での自分の○ ○感をもとにした語り合いを通して、明ら かにした自分の危機感を思い出す。 2 本時のめあてを確認する。 3 追究課題を考える。 (1)個人で ・疑似体験や語り合い活動①で明らかに した自己の○○感をもとに ・何を・どこで・どのように (2)同じような自己課題の小集団で ○前時までの学習で明らかにしたことを 想起 させる。 ・「誰もが安心して暮らせる社会」についての 自分の考え ・疑似体験での○○感 ・語り合い活動①で感じた自他の思いや明ら かにした地域の危険 ○共通テーマに対する応えを見出すために、こ れまでの学習をもとに、一人ひとりが課題を 決め、追究していくことについての説明をす る。 ○生徒が解決の見通しをもって取り組める課 題設定ができるよう、今後の取組を知らせ る。 ○個人の追究課題として具体的に設定するこ とができるように、前時に明らかにした地域 の危険を振り返らせ、小集団で考えさせた 後、場所・場面を絞り込ませるようにする。 ○疑似体験をもとに、前時の語り合い活動①で 利用した付せんを利用し、○○感(不安感・ 孤独感・切実感・危機感)や危険な場所や場 面を振り返らせ、課題設定に生かすようにす る。 一 斉 一 斉 個 人 / 小 集 団 2 3 20 生徒が、他者との出会いや疑似体験の振り返りで明らかにした切実感をもとに、危険な場所や場面を 具体的に考えることができれば、自らの追究課題を設定し、追究に向けた計画を立てることができるで あろう。 共通テーマ 誰もが安心して暮らせる社会をめざそう めあて 自分たちが感じた○○感をもとにして、追究課題を見つけよう 今後の取組 ・校外での調査活動 ・障害がある方との語り合い (実際の生活やその思いや願いを知る) (自分たちの課題追究をもとに、今後の取組 を表明し、評価や助言を受ける)

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4 追究計画を立てる。 (1) 個人で (2) 同じような自己課題の小集団で話し 合う。 ・調査活動の役割分担 ・調査内容や方法の確認 5 本時のまとめと次時の学習内容を知る。 《ゴールの姿》 自己の追究課題を設定し、追究計画を立て ることができる。 ○生徒の課題設定の進捗状況を把握するため に、机間巡視により適宜助言を行い、生徒と の対話をもとに内容を確認する。 ○具体的に追究計画を立てることができるよ うに、4W1Hで考えさせるようにする。 ○予想をもって調査し、結果とのズレを感じた り、それをもとに考察したりすることができ るように、以下のようなことに留意させなが ら予想させるようにする。 生徒の自己課題 ○自己評価を行わせ、次時の学習内容を知らせ る。 個 人 / 小 集 団 個 人 20 3 ■ 課題解決段階授業② (17/20 時間) (1) 本時の指導観 前時までに生徒は、障害がある方との語り合い活動②を行い、疑似体験や調査活動での気付きや、 自己の思いをもとにした疑問を確かめることができた。その結果、生徒は障害がある方の実生活を知 り、それまでに生徒が気付かなかった他者の思いや願いと、共感した内容を明らかにすることができ た。そして、その新たな気付きや共感した内容をもとに中学生の自分にできることについての考えを 明らかにしている。 そこで本時は、障害がある方を再度GTとして迎え、前時に生徒が考えた中学生の自分にできるこ とを伝え、GTの方から評価や助言をいただく語り合い活動③を行う。そして、GTの評価・助言を もとに自分ができることについての考えに付加・修正を行うことをねらう。ここでは、生徒により多 くの他者の声を聞かせることで、他者の思いや願いを幅広くとらえさせる取組となるよう、形態を3 人のGTと学級集団とする。そのためにまず、語り合い活動②で受け止めた他者の思いや願いをもと 例) △街の中で視覚障害がある 方が不安感を感じ る場面を探ろう。 ○街の中で視覚障害がある 方の歩行を支援す るための工夫を調べよう。(危機感) ○聴覚障害がある 方が、駅で電車の行き先を 調べる場面で、どのようにして 情報を得る のかその工夫を調べよう。(切実感) ○駅で、車椅子利用の方が利用しやすいよう な設備や表示の工夫を探ろう。(危機感) ○ 道路上で の車椅子利用の方 のための 工夫 (プラス 面)と危険(マイナス面)を探ろ う。(切実感・危機感) ○街の中で、○○にとって通行の障害になる ものはどんなものがあるかを調べ、自分た ちにできる解決法を考えよう。(切実感) 《追究場面を考えるめやす》 切実感⇒・障害がある方が支援を必要と感じ る場面 ・もっとこんな設備があったらいい のにと思う場面 不安感⇒・誰でも不安に思う場面 危機感⇒・危険を感じる場面 ・設備面の工夫や社会の取組 ・どこで取組めばよいのだろうか (場所) ・どんなことに取組めばよいのだろうか(内容) ・どんな 方法(聞く・調べる・体験する)をとれ ばよいのだろうか (方法) ・この取組で、どんなことがわかるのだろうか (結果) 【【課題例】 街の中で視覚障害がある方の歩行上の危険 を調べ、軽減するための工夫を考えよう。 【予想】 (こうなるだろう) 大きな交差点には音響信号がある。また、誘導ブロックも 整備されている。だけど、誘導ブロックが途切れていたり、 青信号の時間が短かったりするので、困る場面も多いと 思う。設備面の工夫以外に私たちができることを考える。 【こんな取組をすれば】 ・街の中を歩いて観察し、交差点や歩道で不安 な場面を見つける。 ・どんな設備があるかを調べる。 ・タオルやハンカチで疑似体験をしてみる。 など 予想 しよう

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に考えた自己の取組(中学生の自分にできること)をGTに伝える。その際に生徒が、GTの評価と助 言を深く受け止ることができるように、同じような課題の生徒小集団の考えを集約したものを代表が 伝えるようにする。ここでは振り返りシートを活用させ、生徒が自らの考えやその根拠を交えながら 述べることができるようにする。その際には、「中学生の自分ができるようになりたいこと・自分た ちが大人になるまでにこんな社会になってほしいと思うことについて」一人ひとりが考えを述べるこ とができるようにする。その後、GTから、評価(感想)や助言をいただくようにする。 この後生徒は、GTの助言をもとに、自己の取組に足りなかった視点を見直し、自己の考えに付加・ 修正を行うことにより、自己の取組への考えを深め、誰もが安心して暮らせる社会をめざし、自分に できることへの応えを明らかにすることができるようにしたい。 (2) 本時の主眼 ○ 疑似体験や校外調査活動での気付きや疑問をもとに確かめた他者の実生活や、そのことへの思い や願いを受け止め考えた中学生の自分のできることについて、生徒が自分の考えをもち、他者に伝 えることができる。 ○ 自分たちの取組について他者からの評価や助言を受けることによって、それまでに足りなかった 視点や新たに気付いたことを明らかにすることができる。 (3) 本時の仮説 (4) 準備 振り返りシート・学習シート・ファイル (5) 過程 学習活動・内容 指導上の留意点 形 1 前時までを振り返る。 ・各自の課題解決の進捗状況 ・自分にできることについての考え 2 本時のめあてを確認する。 ・GTを招いた目的 ・GTの紹介 3 GTと語り合う。 (1) 前時の語り合い活動②の振り返り ・印象に残った言葉 ・他の小集団から学んだこと ・新たな気付き、分かったこと *設備や制度が整うだけでは不十分 *必要なのは互いの思いやその生活 を知ること *自分にどんなことができるかを考 えること (2) 語り合い活動②の後に考えた自己 の取組を伝える。 ・中学生の自分がふだんの生活ですぐに できること ○これまでの学習内容を想起させ、課題解決の進 捗状況を確認させる。 ・語り合い活動②を通して自己課題に対する考え の確認と自分にできることについての考え ○疑似体験での切実感や校外調査 での考察や疑 問について、他者の実生活の事例や、その思い や願いをもとに考えた自分にできることを 伝 え、評価や助言を受ける。そのことによって、 自己課題の解決に向かう。(目的) ○生徒の意見を集約の後GTに伝え、答えを準備 していただくようにするために、GTとは事前 に打ち合わせを行っておく。 ○GTの評価や助言から思いや願いを受け止め、 自分に足りない視点や考えを広げることがで きるようにするために、印象深い言葉や気づい たことを学習シートに記入していくようにす る。ただし、 ・書くことだけに気をとられないようにする。 ・GTが伝えようとする意図や内容を捉えるため に、表情をよく見てしっかりと聞くことが大切 であることを告げる。 個 人 一 斉 一 斉 2 3 35 疑似体験や校外調査活動での気付きや疑問について確かめた他者の思いや願いをもとに、生徒が、誰 もが安心して暮らせる社会をめざして自分にできることについて、自己の考えをもち、他者に伝え評価 や助言を受ける場を設定すれば、生徒は、それまでに足りなかった視点や新たに気付いたことを明らか にすることができるであろう。 めあて 中学生の自分にできることをゲストティーチャーに伝え、そのことについてのコメント やアドバイスをいただくことによって、自分の考えをさらに深めよう。

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・大人になるまでに、こんな社会になっ てほしいと思うこと。 (3) GTからの評価や助言 語り合い活動の様子 4 本時のまとめをする。 《ゴールの姿》 中学生の自分にできることをGTに伝 え、GTからの評価や助言によって、自 己の考えを深めることができる。 語り合い活動③での生徒の気付き ○聞き手にわかりやすく伝えることができるよ うに振り返りシートを活用し、ゆっくり、はっ きりとした 口調で焦点を絞って報告させるよ うにする。(振り返りシート、学習シート No.9 参照) ○報告者以外の生徒には、自己の学習を振り返ら せながら、報告者の意見表明に集中させるよう にする。 ○進捗状況を見ながら、適宜生徒の意見を確認し たり、GTの言葉を解釈したりして、具体的な ものとなるようにするための助言を与えたり する。 ○停滞した雰囲気にならないよう、教師からも確 かめたいこと・知りたいことを質問するなど、 前向きな雰囲気づくりに留意し進行を促す。 ○巡視を行い、生徒の表情をとらえ話を発展させ るきっかけをつくるようにする。 ○進行中、生徒が思いや願いに気づいたり、感じ 取ることができるように、場に応じて教師が間 を置いたり、反復したりして、示唆を与える。 ○GTの評価の視点 ○今後、自分に足りなかった視点や新たな気付き を明らかにして、自分の考えに付加修正を行う ために、GTの印象深い言葉や自分が新たに気 付いたことを学習シートにまとめさせる。 ○数名の生徒に本時の気付きやわかったことと ともに、今後の学習に活かしていくことを述べ させる。(時間を有効に使うために、事前に発 表する生徒を決めておく) ○本時のめあてについての自己評価を行わせる。 個 人 10 ・福祉の制度や取組をもっと学習する ・聴覚障害がある方と会話ができるようにメ モを持ち歩く ・一人では無理でも、何人か集まれば手助け になることをみんなに伝え、実行する ・手話を覚え、あいさつする ・自転車や車が来て危ないとき、声をかける ・誘導ブロック上に障害物を置かない ・もっと福祉について学ぶこと ・歩道に自転車を置かない。置いてあったら 動かす ・自分のことだけじゃなく、障害がある方も 他の人のこともちゃんと考えるようなや さしく思いやりのある人の多い社会 ・障害がある方が困っていたら手を差しの べる社会・安心して暮らせる社会 (バリアフリーな社会) ・一人ひとりが人のことを思いやれる社会 ・みなが自由に平等に生きられる社会、同じ 人として過ごしていける社会 ・効果性⇒どんな人にどんな効果があるか ・継続性⇒続けられることか。 ・実行性⇒実行できることか ・他にもこんなことを考えてはどうか

参照

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