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表 1 測定対象農薬 GC-MS 農薬測定項目 179 農薬 LC-MS 農薬測定項目 72 農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147

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Academic year: 2021

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(1)

農産物中の残留農薬の検査結果

(平成 25~27 年度)

中島 涼、丸山 量子、佐藤 徳子、大久保 祥嗣、米田 篤司、八木 正博

神戸市環境保健研究所

1 はじめに

消費者の食への関心は高く、平成 26 年に内閣府の

行った調査

1)

では、食品の安全性の観点から不安である

要因として「残留農薬」を挙げる人の割合は 55%となって

いる。

神戸市では、安全・安心な農産物の流通を図るため、

食品衛生監視指導計画に基づき、農産物中の残留農薬

検査を実施している。本稿では平成 25~27 年度の 3 年

間の調査結果について報告する。

2 実験方法

2.1 検査対象試料

平成 25~27 年度の 3 年間に神戸市内で収去した 70

種 423 検体の野菜、果実等の農産物を対象とした。その

内訳は国産農産物 281 検体、輸入農産物 142 検体(内

38 検体が冷凍品(ブランチング野菜))である。

2.2 測定対象農薬 (表 1)

GC-MS/MS 測定対象農薬 179 農薬

LC-MS/MS 測定対象農薬 72 農薬

423 検体の農産物のうち、中央卸売市場収去分 142 検

体については LC-MS/MS 測定対象農薬のみの検査を行

った。

2.3 装置

1)GC-MS/MS

Agilent 社製

GC:7890B, MS:7000C Triple Quad

2)LC-MS/MS

LC:Shimadzu 社製 LC20A,

MS:SCIEX 社製

4000 Qtrap(平成 25~27 年度)

Qtrap4500 (平成 27 年度)

2.4 分析方法

GC-MS/MS、LC-MS/MS 測定対象農薬共に「食品に

残留する農薬、試料添加物又は動物用医薬品の成分で

ある物質の試験法について」(平成 17 年 1 月 24 日付け

食安発第 0124001 号)に従って分析を行った。定量下限

値は 0.01 ppm とした。

3 結果及び考察

3.1 検査検体数及び検出率

<国産農産物>

野菜 42 種 213 検体、果物 19 種 68 検体について検査

を行った。検出率(農薬検出検体数(1 種類以上の農薬

が検出した検体数)÷総検査検体数×100)を表 2 に示す。

検出率は、野菜 26%(55 検体/213 検体)、果物 43%(29

検体/68 検体)であり、全体では 30%(84 検体/281 検

体)であった。

農産物の種類、農薬不検出検体数及び農薬検出検体

数を図 1 に示す。

農薬の検出率の高かった農産物(検体数 3 以上、検出

率 50%以上)は、野菜では白ねぎ(80%)、青ねぎ(67%)、

みつば(67%)、未成熟いんげん(67%)、きゅうり(65%)、

トマト(54%)、はくさい(50%)、果物ではりんご(100%)、

日本なし(71%)、もも(60%)、いちご(50%)であった。

だいこん類の根、かぼちゃ、たまねぎは、検査検体数

は多いが農薬は検出されなかった。

<輸入農産物>

野菜 16 種 54 検体、果物 11 種 88 検体について検査

を行った(冷凍品 38 検体を含む)。

検出率を表 3 に示す。検出率は、野菜 26%(14 検体/

54 検体)、果物 58%(51 検体/88 検体)であり、全体では

46%(65 検体/142 検体)であった。野菜よりも果物での

検出率が高い傾向にあった。

農産物の種類、農薬不検出検体数及び農薬検出検体

数を図 2 に示す。農薬の検出率の高かった農産物は、グ

レープフルーツ(92%)、アボカド(78%)、オレンジ(77%)

であった。(柑橘類は防ばい剤の表示がある場合は当該

農薬を検査対象から除外しており、防ばい剤以外の農薬

が検出したときのみ検出検体としている)

(2)

表 1 測定対象農薬

GC-MS 農薬測定項目 179農薬 LC-MS 農薬測定項目 72農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147 プロヒドロジャスモン 3 アニロホス 4 XMC 76 テトラジホン 148 プロフェノホス 4 アラマイト 5 アザコナゾール 77 テニルクロール 149 プロポキスル 5 アルジカルブ 6 アセトクロール 78 テブコナゾール 150 ブロマシル 6 アルドキシカルブ 7 アトラジン 79 テブフェンピラド 151 プロメトリン 7 イソキサフルトール 8 アメトリン 80 テフルトリン 152 ブロモブチド 8 イプロバリカルブ 9 アラクロール 81 テルブトリン 153 ブロモプロピレート 9 イマザリル 10 アルドリン及びディルドリン 82 テルブホス 154 ブロモホス 10 イミダクロプリド 11 イサゾホス 83 トリアジメノール 155 ヘキサコナゾール 11 インダノファン 12 イソフェンホス 84 トリアジメホン 156 ベナラキシル 12 インドキサカルブ 13 イソプロカルブ 85 トリアゾホス 157 ベノキサコール 13 オキサジクロメホン 14 イソプロチオラン 86 トリアレート 158 ヘプタクロル 14 オキサミル 15 イプロベンホス 87 トリブホス 159 ペルメトリン 15 オリザリン 16 ウニコナゾールP 88 トリフルラリン 160 ペンコナゾール 16 カルバリル 17 エスプロカルブ 89 トリフロキシストロビン 161 ペンディメタリン 17 カルプロパミド 18 エチオン 90 トルクロホスメチル 162 ベンフレセート 18 クミルロン 19 エディフェンホス 91 2-(1-ナフチル)アセタミド 163 ホサロン 19 クロキントセットメキシル 20 エトキサゾール 92 ナプロパミド 164 ホスファミドン 20 クロチアニジン 21 エトフェンプロックス 93 ニトロタールイソプロピル 165 ホスメット 21 クロマフェノジド 22 エトフメセート 94 ノルフルラゾン 166 ホレート 22 クロメプロップ 23 エトプロホス 95 パクロブトラゾール 167 マラチオン 23 クロリダゾン 24 エトリムホス 96 パラチオン 168 ミクロブタニル 24 クロロクスロン 25 エポキシコナゾール 97 パラチオンメチル 169 メチダチオン 25 シアゾファミド 26 エンドスルファン 98 ハルフェンプロックス 170 メトキシクロール 26 ジウロン 27 エンドリン 99 ピコリナフェン 171 メトミノストロビン 27 シフルフェナミド 28 オキサジアゾン 100 ビテルタノール 172 メトラクロール 28 ジフルベンズロン 29 オキサジキシル 101 ビフェノックス 173 メビンホス 29 シプロジニル 30 オキシフルオルフェン 102 ビフェントリン 174 メフェナセット 30 シメコナゾール 31 カズサホス 103 ピペロニルブトキシド 175 メフェンピルジエチル 31 ジメチリモール 32 カフェンストロール 104 ピペロホス 176 メプロニル 32 ジメトモルフ 33 カルフェントラゾンエチル 105 ピラゾホス 177 モノクロトホス 33 シラフルオフェン 34 カルボキシン 106 ピリダフェンチオン 178 レスメトリン 34 スピノサド 35 キナルホス 107 ピリダベン 179 レナシル 35 ダイアレート 36 キノキシフェン 108 ピリフェノックス 36 ダイムロン 37 クレソキシムメチル 109 ピリブチカルブ 37 チアクロプリド 38 クロマゾン 110 ピリプロキシフェン 38 チアベンダゾール 39 クロルタールジメチル 111 ピリミノバックメチル 39 チアメトキサム 40 クロルピリホス 112 ピリミホスメチル 40 テトラクロルビンホス 41 クロルピリホスメチル 113 ピリメタニル 41 テブチウロン 42 クロルフェナピル 114 ビンクロゾリン 42 テブフェノジド 43 クロルフェンソン 115 フェナミホス 43 テフルベンズロン 44 クロルフェンビンホス 116 フェナリモル 44 トリデモルフ 45 クロルプロファム 117 フェニトロチオン 45 トリフルムロン 46 クロルベンシド 118 フェノキサニル 46 ナプロアニリド 47 クロロベンジレート 119 フェノチオカルブ 47 ノバルロン 48 シアナジン 120 フェンクロルホス 48 ピラクロストロビン 49 シアノホス 121 フェンチオン 49 ピリミカーブ 50 ジエトフェンカルブ 122 フェントエート 50 フェノキシカルブ 51 ジクロトホス 123 フェンバレレート 51 フェノブカルブ 52 ジクロフェンチオン 124 フェンプロパトリン 52 フェリムゾン 53 ジクロホップメチル 125 フサライド 53 フェンアミドン 54 ジクロラン 126 ブタクロール 54 フェンピロキシメート 55 ジスルホトン 127 ブタミホス 55 フェンメディファム 56 シハロトリン 128 ブピリメート 56 ブタフェナシル 57 シハロホップブチル 129 ブプロフェジン 57 フルフェナセット 58 ジフェナミド 130 フルキンコナゾール 58 フルフェノクスロン 59 シプロコナゾール 131 フルジオキソニル 59 フルリドン 60 シペルメトリン 132 フルシトリネート 60 プロパキザホップ 61 シマジン 133 フルトラニル 61 ヘキサフルムロン 62 ジメタメトリン 134 フルトリアホール 62 ヘキシチアゾクス 63 ジメチルビンホス 135 フルバリネート 63 ペンシクロン 64 ジメテナミド 136 フルミオキサジン 64 ベンダイオカルブ 65 ジメトエート 137 プレチラクロール 65 ペントキサゾン 66 シメトリン 138 プロシミドン 66 ボスカリド 67 ジメピペレート 139 プロチオホス 67 メタベンズチアズロン 68 スピロキサミン 140 プロパクロール 68 メトキシフェノジド 69 ターバシル 141 プロパジン 69 モノリニュロン 70 ダイアジノン 142 プロパニル 70 ラクトフェン 71 チオベンカルブ 143 プロパホス 71 リニュロン 72 チオメトン 144 プロパルギット 72 ルフェヌロン

(3)

表 2 国産農産物の農薬検出率

図 1 国産農産物における各農産物の農薬検出率

表 3 輸入農産物の農薬検出率

図 2 輸入農産物における各農産物の農薬検出率

キウィー、パイナップルは、検査検体数は多いが農薬

は検出されなかった。

かぼちゃの検出率は 23%と高くないが、国産品の検出

率は 0%であり国産品と輸入品で違いが見られた。今回

農薬が検出されたかぼちゃは全てメキシコ産であり、メキ

シコ産かぼちゃでの検出率は 75%(3 検体/4 検体)であ

った。検査を行ったかぼちゃは、ニュージーランド産 8 検

体、メキシコ産 4 検体、ポーランド産 1 検体であった。

3.2 農産物ごとの検出農薬について

農薬が検出された食品、検出農薬、検出濃度、基準値

の一覧を、表 4-1 に国産農産物の野菜について、表 4-2

に国産農産物の果物について、表 4-3 に輸入農産物の

野菜について、表 4-4 に輸入農産物の果物について示

す。

全ての農産物において基準値違反(個別の基準値及

び一律基準値)は見られなかった。

検査

検体数

検出

検体数

検出率

(%)

野菜

213

55

26

果物

68

29

43

合計

281

84

30

検査

検体数

検出

検体数

検出率

(%)

野菜

54

14

26

果物

88

51

58

合計

142

65

46

0 5 10 15 20 25 30 アスパラガス おくら かぶ類の根 かぶ類の葉 かぼちゃ カリフラワー かんしょ(さつまいも) キャベツ きゅうり きょうな ごぼう こまつな さといも類 しいたけ しゅんぎく セロリ その他のうり科野菜(ゴーヤ) その他のうり科野菜(冬瓜) その他のきのこ類(えのき) その他のきのこ類(しめじ) その他のハーブ(大葉) その他の野菜(れんこん) だいこん類の根 だいこん類の葉 たまねぎ チンゲンサイ とうもろこし トマト なす にんじん ねぎ(青ねぎ) ねぎ(白ねぎ) はくさい ばれいしょ ピーマン ブロッコリー ほうれんそう みつば やまいも レタス 未成熟いんげん 未成熟えんどう いちご おうとう(さくらんぼ) オレンジ かき キウィー すいか その他のかんきつ類果実(きんかん) その他のかんきつ類果実(すだち) その他のかんきつ類果実(は っさく) その他のかんきつ類果実(ゆず) その他の果実(いちじく) ぶどう みかん メロン類果実(メロン) もも りんご レモン 西洋なし 日本なし 検体数 不検出 検出 0 5 10 15 20 25 30 アスパラガス えだまめ おくら かぼちゃ カリフラワー さといも類 その他のあぶらな科野菜(菜の花) たまねぎ とうもろこし ねぎ(青ねぎ) ねぎ(白ねぎ) ピーマン(パプリカ) ブロッコリー ほうれんそう 未成熟いんげん 未成熟えんどう アボカド いちご オレンジ キウィー グレープフルーツ その他の果実(ザクロ) パイナップル バナナ パパイヤ ぶどう メロン類果実(メロン) 検体数 不検出 検出

(4)

表 4-1 国産農産物(野菜)からの検出農薬 (食品ごと)

検査項目名 用途 農薬系統 3) 4) 5) 検査成績  (ppm) 基準値 (ppm) アスパラガス フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02  0.5 キャベツ テフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02  0.5 キャベツ ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.33  5 キャベツ フルトラニル 殺菌剤 アミド系 0.01  0.5 キャベツ プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.01  2 きゅうり イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.07  1 きゅうり イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03  1 きゅうり クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05  2 きゅうり チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  0.5 きゅうり チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  0.5 きゅうり ルフェヌロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01  0.3 きゅうり ジフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01  1.0 きゅうり DDT(DDD及びDDEを含む。) 殺虫剤 有機塩素系 0.01  0.2 きゅうり クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.06  0.5 きゅうり クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.04  0.5 きゅうり シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.04  0.7 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.21  5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.16  5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.12  5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.08  5 きゅうり プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.07  5 きゅうり クレソキシムメチル 殺菌剤 ストロビルリン系 0.10  0.5 さといも類 クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.02  0.03 セロリ チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06  1 その他のハーブ(大葉) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.51 15 トマト クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  3 トマト クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  3 トマト チアクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06  1 トマト チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03  2 トマト ジエトフェンカルブ 殺菌剤 N-フェニルカーバメート系 0.02  5.0 トマト ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.04  5 トマト ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03  5 トマト ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03  5 トマト プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.02  5 トマト アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04  3 トマト フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.07  5 トマト フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.02  5 なす イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05  2 なす クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05  1 なす フェンピロキシメート 殺虫剤 フェノキシピラゾール系 0.01  0.5 なす シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.01  0.5 にんじん トリフルラリン 除草剤 ジニトロアニリン系 0.01  1 ねぎ(青ねぎ) クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  1 ねぎ(青ねぎ) シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.02  2 ねぎ(白ねぎ) クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  1 ねぎ(白ねぎ) ルフェヌロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01  2 ねぎ(白ねぎ) フルトラニル 殺菌剤 アミド系 0.06  1 ねぎ(白ねぎ) アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.06 10 ねぎ(白ねぎ) クレソキシムメチル 殺菌剤 ストロビルリン系 0.13  2 ねぎ(白ねぎ) クレソキシムメチル 殺菌剤 ストロビルリン系 0.10  2 はくさい インドキサカルブ 殺虫剤 オキサジアジン系 0.01  1 はくさい イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  0.5 はくさい チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05  3 はくさい チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03  3 はくさい チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  3 はくさい フェンバレレート 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  3.0 はくさい ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03 40 ピーマン チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  1 ピーマン ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02 10 ほうれんそう イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.74 15 ほうれんそう フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02 10 ほうれんそう シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.02 25 みつば シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.03 10 みつば アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.27  5 レタス クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03 20 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.32  3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.08  3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06  3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.06  3 レタス チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  3 レタス フェンバレレート 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  2.0 レタス フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.05 10 レタス クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.02 20 レタス シアゾファミド 殺菌剤 シアノイミダゾール系 0.04 10 レタス アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.10 30 未成熟いんげん クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.13  1 未成熟いんげん チアメトキサム 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  0.3 未成熟いんげん フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.09  1 未成熟いんげん フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.03  1 未成熟いんげん アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.17  3 未成熟いんげん トリアジメノール 殺菌剤 - 0.10  1 未成熟えんどう ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03  5 食品

(5)

表 4-2 国産農産物(果物)からの検出農薬 (食品ごと)

表 4-3 輸入農産物(野菜)からの検出農薬 (食品ごと)

検査項目名 用途 農薬系統 検査成績 (ppm) 基準値 (ppm) いちご アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.86 10 いちご アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.30 10 いちご フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.14  5 おうとう(さくらんぼ) ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.08  3 おうとう(さくらんぼ) ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01  3 かき ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  5.0 すいか フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.01  0.2 その他のかんきつ類果実(はっさく) プロパルギット 殺虫剤 亜硫酸エステル系 0.16  3 その他のかんきつ類果実(はっさく) メチダチオン 殺虫剤 有機リン系 0.20  5 その他の果実(いちじく) クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  4 ぶどう アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.07 10 みかん イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03  0.3 みかん イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  0.3 もも クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  0.7 もも クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  0.7 もも チアクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.05  1 もも ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02  0.2 りんご チアクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  2 りんご シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  0.4 りんご シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.09  2.0 りんご フェンプロパトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03  5 りんご プロパルギット 殺虫剤 亜硫酸エステル系 0.01  5 りんご クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.05  1.0 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.22  2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.10  2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.05  2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.03  2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02  2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01  2 りんご ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01  2 りんご シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.07  5 りんご シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.01  5 りんご トリフロキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04  3 りんご ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.09  1 りんご ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  1 りんご ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  1 西洋なし フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.03  0.5 西洋なし アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01  2 日本なし クロチアニジン 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.07  1 日本なし シラフルオフェン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  1 日本なし シラフルオフェン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  1 日本なし ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01  2 日本なし ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.02  3 日本なし ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01  3 日本なし ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.01  3 食品 検査項目名 用途 農薬系統 検査成績 (ppm) 基準値 (ppm) えだまめ (冷凍) インドキサカルブ 殺虫剤 オキサジアジン系 0.02  1 えだまめ (冷凍) シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.21  5.0 えだまめ (冷凍) シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.11  5.0 えだまめ (冷凍) ビフェントリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.04  0.6 えだまめ (冷凍) ビフェントリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  0.6 えだまめ (冷凍) フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.05  5 えだまめ (冷凍) クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02  0.3 おくら (冷凍) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03  0.7 かぼちゃ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.03  1 かぼちゃ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  1 かぼちゃ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  1 かぼちゃ ミクロブタニル 殺菌剤 トリアゾール系 0.01  1 ねぎ(青ねぎ) (冷凍) プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.10  5 ピーマン(パプリカ) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  3 ピーマン(パプリカ) クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.12  1 ピーマン(パプリカ) テブフェンピラド 殺虫剤 - 0.06  0.5 ピーマン(パプリカ) ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.11 10 ピーマン(パプリカ) テトラコナゾール 殺菌剤 トリアゾール系 0.01  1 ブロッコリー (冷凍) ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.07  2.0 未成熟いんげん (冷凍) ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.04  5 未成熟いんげん (冷凍) シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.09  0.5 食品

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表 4-4 輸入農産物(果物)からの検出農薬 (食品ごと)

検査項目名 用途 農薬系統 検査成績 (ppm) 基準値 (ppm) アボカド シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.05  0.5 アボカド シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03  0.5 アボカド シハロトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02  0.5 アボカド シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02  0.1 アボカド シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  0.1 アボカド ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03  5.0 アボカド ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02  5.0 アボカド ペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.02  5.0 アボカド テフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.05  0.5※ アボカド ピペロニルブトキシド 殺虫剤用共力剤 0.01  8 アボカド ピペロニルブトキシド 殺虫剤用共力剤 0.01  8 いちご (冷凍) シプロジニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.03  5 いちご (冷凍) アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02 10 いちご (冷凍) フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.02  5 いちご (冷凍) ペンコナゾール 殺菌剤 - 0.02  0.1 オレンジ カルバリル 殺虫剤 カーバメート系 0.02  7 オレンジ フェンピロキシメート 殺虫剤 フェノキシピラゾール系 0.02  1 オレンジ ルフェヌロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02  0.3 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.08  1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.07  1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.04  1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02  1 オレンジ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.01  1 オレンジ メチダチオン 殺虫剤 有機リン系 0.13  5 オレンジ メチダチオン 殺虫剤 有機リン系 0.01  5 オレンジ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.35 10 オレンジ フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.96 10 オレンジ フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.71 10 オレンジ フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.03 10 オレンジ ジウロン 除草剤 尿素系 0.05  0.05 オレンジ ブロマシル 除草剤 - 0.05  0.05 オレンジ ピペロニルブトキシド 殺虫剤用共力剤 0.29  5 グレープフルーツ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.04  0.7 グレープフルーツ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.02  0.7 グレープフルーツ イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  0.7 グレープフルーツ シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.03  2.0 グレープフルーツ シペルメトリン 殺虫剤 ピレスロイド系 0.01  2.0 グレープフルーツ メトキシフェノジド 殺虫剤 ベンゾイルヒドラジン系 0.22  3 グレープフルーツ メトキシフェノジド 殺虫剤 ベンゾイルヒドラジン系 0.14  3 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.05  1 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.03  1 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.03  1 グレープフルーツ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.01  1 グレープフルーツ プロチオホス 殺虫剤 有機リン系 0.01  0.1 グレープフルーツ クロルフェナピル 殺虫剤 - 0.06  2 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.04  0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.03  0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.02  0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.01  0.5 グレープフルーツ ピリプロキシフェン 殺虫剤 - 0.01  0.5 グレープフルーツ ブプロフェジン 殺虫剤 - 0.02  3 グレープフルーツ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.81 10 グレープフルーツ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.08 10 グレープフルーツ ピリメタニル 殺菌剤 アニリノピリミジン系 0.03 10 グレープフルーツ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03 10 グレープフルーツ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01 10 グレープフルーツ トリフロキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01  0.5 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.06  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.05  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.05  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.03  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01  2 グレープフルーツ ピラクロストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.01  2 その他の果実(ザクロ) フルジオキソニル 殺菌剤 フェニルピロール系 0.17  5.0 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.04  3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02  3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02  3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02  3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.02  3 バナナ クロルピリホス 殺虫剤 有機リン系 0.01  3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.07  3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.05  3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.04  3 バナナ アゾキシストロビン 殺菌剤 ストロビルリン系 0.02  3 ぶどう メトキシフェノジド 殺虫剤 ベンゾイルヒドラジン系 0.30  1 ぶどう ミクロブタニル 殺菌剤 トリアゾール系 0.07  1 メロン類果実(メロン) イミダクロプリド 殺虫剤 ネオニコチノイド系 0.01  0.4 ※検査当時の基準。H.28.3.19からは0.01ppm 食品

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表 5-1 国産農産物からの検出農薬 (農薬ごと)

用途 農薬系統 検査項目名 検出回 数合計 食品 検出 回数 検体数 検出率 (%) オキサジアジン系 インドキサカルブ 1 はくさい 1 8 13 きゅうり 2 17 12 みかん 2 6 33 その他のハーブ(大葉) 1 1 100 なす 1 5 20 はくさい 1 8 13 ほうれんそう 1 3 33 トマト 2 13 15 もも 2 5 40 きゅうり 1 17 6 なす 1 5 20 ねぎ(青ねぎ) 1 3 33 ねぎ(白ねぎ) 1 5 20 レタス 1 23 4 未成熟いんげん 1 3 33 その他の果実(いちじく) 1 6 17 日本なし 1 7 14 トマト 1 13 8 もも 1 5 20 りんご 1 8 13 レタス 5 23 22 はくさい 3 8 38 きゅうり 2 17 12 セロリ 1 2 50 トマト 1 13 8 ピーマン 1 6 17 未成熟いんげん 1 3 33 シハロトリン 1 りんご 1 8 13 シペルメトリン 1 りんご 1 8 13 シラフルオフェン 2 日本なし 2 7 29 はくさい 1 8 13 レタス 1 23 4 フェンプロパトリン 1 りんご 1 8 13 ペルメトリン 1 かき 1 9 11 フェノキシピラゾール系 フェンピロキシメート 1 なす 1 5 20 テフルベンズロン 1 キャベツ 1 14 7 きゅうり 1 17 6 ねぎ(白ねぎ) 1 5 20 ジフルベンズロン 1 きゅうり 1 17 6 未成熟いんげん 2 3 67 アスパラガス 1 1 100 ほうれんそう 1 3 33 レタス 1 23 4 すいか 1 2 50 西洋なし 1 2 50 その他のかんきつ類果実(はっさく) 1 3 33 りんご 1 8 13 クロルピリホス 1 りんご 1 8 13 メチダチオン 1 その他のかんきつ類果実(はっさく) 1 3 33 有機塩素系 DDT(DDD及びDDEを含む) 1 きゅうり 1 17 6 きゅうり 2 17 12 さといも類 1 7 14 レタス 1 23 4 N-フェニルカーバメート系 ジエトフェンカルブ 1 トマト 1 13 8 りんご 7 8 88 トマト 3 13 23 日本なし 3 7 43 キャベツ 1 14 7 はくさい 1 8 13 ピーマン 1 6 17 未成熟えんどう 1 1 100 おうとう(さくらんぼ) 1 1 100 もも 1 5 20 アニリノピリミジン系 シプロジニル 2 りんご 2 8 25 キャベツ 1 14 7 ねぎ(白ねぎ) 1 5 20 きゅうり 1 17 6 なす 1 5 20 ねぎ(青ねぎ) 1 3 33 ほうれんそう 1 3 33 みつば 1 3 33 レタス 1 23 4 きゅうり 5 17 29 キャベツ 1 14 7 トマト 1 13 8 いちご 2 6 33 トマト 1 13 8 ねぎ(白ねぎ) 1 5 20 みつば 1 3 33 レタス 1 23 4 未成熟いんげん 1 3 33 ぶどう 1 4 25 西洋なし 1 2 50 ねぎ(白ねぎ) 2 5 40 きゅうり 1 17 6 トリフロキシストロビン 1 りんご 1 8 13 りんご 3 8 38 おうとう(さくらんぼ) 1 1 100 日本なし 1 7 14 トマト 2 13 15 いちご 1 6 17 - トリアジメノール 1 未成熟いんげん 1 3 33 除草剤 ジニトロアニリン系 トリフルラリン 1 にんじん 1 3 33 フェニルピロール系 フルジオキソニル 3 7 ストロビルリン系 アゾキシストロビン 9 クレソキシムメチル 3 ピラクロストロビン 5 有機リン系 - クロルフェナピル 4 殺菌剤 アニリド系 ボスカリド 19 アミド系 フルトラニル 2 シアノイミダゾール系 シアゾファミド 6 ジカルボキシイミド系 プロシミドン 2 フルフェノクスロン 7 亜硫酸エステル系 プロパルギット 2 殺虫剤 ネオニコチノイド系 イミダクロプリド 8 クロチアニジン 12 チアクロプリド 3 チアメトキサム 14 ピレスロイド系 フェンバレレート 2 ベンゾイルフェニルウレア系 ルフェヌロン

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表 5-2 輸入農産物からの検出農薬 (農薬ごと)

<国産農産物>

野菜 18 種延べ 82 検体から、殺菌剤 9 種、殺虫剤 13

種、除草剤 1 種が、果物 12 種延べ 45 検体から、殺菌剤

6 種、殺虫剤 12 種が検出された。農薬が検出された総数

としてはきゅうりが 10 種 17 回と野菜の中で一番多かった。

きゅうりからは殺菌剤のプロシミドンの検出率が高く、イミ

ダクロプリド、チアメトキサム等ネオニコチノイド系殺虫剤も

検出した。きゅうりによく発生する、灰色かび病、菌核病等

に効果のあるプロシミドンが多用されていると考えられる。

りんごは農薬検出率 100%であった。同様になしの検出

率も高く、共にボスカリド、ピラクロストロビンが高頻度で検

出された。りんご・なしに関しては国内では「13.6%ボスカ

リド・6.8%ピラクロストロビン水和剤」が広く使用されており、

農薬取締法に基づき、収穫前日までの散布が認められて

いる

2)

。ボスカリドが検出されている検体ではピラクロストロ

ビンがボスカリドの半分程度の濃度で検出されていること

が多く(定量下限値未満の痕跡を含む)、これは先述の

水和剤に含まれる濃度比と類似しており、使用実態と残

留実態が一致していた。収穫前日までの散布が認められ

ていることから、残留しやすいのではないかと考えられる。

<輸入農産物>

野菜 7 種延べ 21 検体から、殺菌剤 5 種、殺虫剤 9 種

が、果物 8 種延べ 87 検体から、殺菌剤 8 種、殺虫剤 15

種、除草剤 2 種、殺虫剤用共力剤 1 種が検出された。

特にグレープフルーツではストロビルリン系殺菌剤ピラ

クロストロビンの検出が顕著に多い。柑橘類を通じてみる

と、有機リン系殺虫剤、クロルピリホスの検出も多かった。

アボカドの検出農薬はピレスロイド系殺虫剤のシハロト

リン、シペルメトリン、ペルメトリンが大半を占めた。

用途 農薬系統 検査項目名 検出回 数合 食品 検出回 数 検体数 検出率 (%) オキサジアジン系 インドキサカルブ 1 えだまめ 1 12 8 カーバメート系 カルバリル 1 オレンジ 1 13 8 かぼちゃ 3 13 23 グレープフルーツ 3 25 12 おくら 1 2 50 ピーマン(パプリカ) 1 2 50 メロン類果実(メロン) 1 1 100 シハロトリン 3 アボカド 3 9 33 えだまめ 2 12 17 アボカド 2 9 22 グレープフルーツ 2 25 8 ビフェントリン 2 えだまめ 2 12 17 アボカド 3 9 33 ブロッコリー 1 2 50 フェノキシピラゾール系 フェンピロキシメート 1 オレンジ 1 13 8 グレープフルーツ 2 25 8 ぶどう 1 1 100 テフルベンズロン 1 アボカド 1 9 11 ルフェヌロン 1 オレンジ 1 13 8 フルフェノクスロン 1 えだまめ 1 12 8 バナナ 6 17 35 オレンジ 5 13 38 グレープフルーツ 4 25 16 えだまめ 1 12 8 プロチオホス 1 グレープフルーツ 1 25 4 メチダチオン 2 オレンジ 2 13 15 ピーマン(パプリカ) 1 2 50 グレープフルーツ 1 25 4 - テブフェンピラド 1 ピーマン(パプリカ) 1 2 50 - ピリプロキシフェン 5 グレープフルーツ 5 25 20 - ブプロフェジン 1 グレープフルーツ 1 25 4 ピーマン(パプリカ) 1 2 50 未成熟いんげん 1 6 17 未成熟いんげん 1 6 17 いちご 1 1 100 グレープフルーツ 3 25 12 オレンジ 1 13 8 ジカルボキシイミド系 プロシミドン 1 ねぎ(青ねぎ) 1 1 100 バナナ 4 17 24 グレープフルーツ 2 25 8 いちご 1 1 100 トリフロキシストロビン 1 グレープフルーツ 1 25 4 ピラクロストロビン 16 グレープフルーツ 16 25 64 テトラコナゾール 1 ピーマン(パプリカ) 1 2 50 かぼちゃ 1 13 8 ぶどう 1 1 100 オレンジ 3 13 23 いちご 1 1 100 その他の果実(ザクロ) 1 1 100 - ペンコナゾール 1 いちご 1 1 100 尿素系 ジウロン 1 オレンジ 1 13 8 - ブロマシル 1 オレンジ 1 13 8 アボカド 2 9 22 オレンジ 1 13 8 フルジオキソニル 5 除草剤 殺虫剤用共力剤 - ピペロニルブトキシド 3 殺菌剤 アニリド系 ボスカリド 2 アニリノピリミジン系 シプロジニル 2 ピリメタニル 4 ストロビルリン系 アゾキシストロビン 7 トリアゾール系 ミクロブタニル 2 フェニルピロール系 有機リン系 クロルピリホス 16 - クロルフェナピル 2 殺虫剤 ネオニコチノイド系 イミダクロプリド 9 ピレスロイド系 シペルメトリン 6 ペルメトリン 4 ベンゾイルヒドラジン系 メトキシフェノジド 3 ベンゾイルフェニルウレア系

(9)

図 3 検出した農薬系統の割合

3.3 検出頻度の高い農薬について

検出された農薬の一覧を表 5-1、表 5-2 に示す。

国産農産物で検出回数が多かった農薬は、野菜・果物

を含めてボスカリド 19 回、チアメトキサム 14 回、クロチア

ニジン 12 回、アゾキシストロビン 9 回、イミダクロプリド 8

回であった。輸入農産物で検出回数が多かった農薬は、

野菜・果物を含めてクロルピリホス 16 回、ピラクロストロビ

ン 16 回、イミダクロプリド 9 回、アゾキシストロビン 7 回、シ

ペルメトリン 6 回であった。

検出された農薬のうち各系統の占める割合を図 3 に示

す。検出された農薬のうち、国産農産物から検出した農

薬はネオニコチノイド系殺虫剤が多いのに対し、輸入農

産物からはストロビルリン系殺菌剤、有機リン系殺虫剤が

多い。特に国内農産物からはあまり検出していない有機

リン系農薬が多く検出した。有機リン系農薬の検出率が高

かった検体にはオレンジ・グレープフルーツ・バナナが多

く、それらの検査検体数が多いことによる影響も考えられ

るが、産地国別に見ると特に偏りはなく、タイ、アメリカ、オ

ーストラリア、南アフリカと多岐にわたる国で使用されてい

ることが分かった。

4 まとめ

当所で、平成 25~27 年度の 3 年間に行った残留農薬

検査の結果、423 検体のうち国産農産物 281 検体中 84

検体(30%)、輸入農産物 142 検体中 65 検体(46%)に何

らかの農薬の残留が認められた。全ての農産物において

基準値(個別の基準値及び一律基準値)違反は見られな

かった。

本稿を通じて、3 年間の検出事例を系統的に分類した

ところ、

Ⅰ)農薬検出率の高い農産物は、国産農産物では、

ねぎ、みつば、未成熟いんげん、りんご、日本なし

等、輸入農産物では、グレープフルーツ、アボカド、

オレンジ等であること

II)国産農産物から検出した農薬はネオニコチノイド系

殺虫剤が多く、輸入農産物からはストロビルリン系殺

菌剤、有機リン系殺虫剤が多いこと

など、農薬の残留実態の傾向を把握することができた。

今後も残留農薬検査及び実態把握を継続して実施し、

適切な農産物の流通に努める必要がある。

参考文献

1)食品安全委員会(内閣府)食品安全モニター課題報告「食品

の安全性に関する意識等について」(平成 26 年 8 月)

2)厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 農薬・動物用医薬品部

会報告 ボスカリド(平成 25 年 10 月 3 日)

3)社団法人日本植物防疫協会 農薬ハンドブック 2016 年版

4)食品安全委員会 農薬の飼料中の残留基準を設定するに当

たっての食品健康影響評価 評価書

5)環境省 水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準に

ついて 評価書

ネオニコチノ

イド系殺虫

29%

アニリド系殺

菌剤

15%

ストロビルリ

ン系殺菌剤

14%

ピレスロイド

系殺虫剤

9%

ベンゾイル

フェニルウレ

ア系殺虫剤

6%

ジカルボキ

シイミド系殺

菌剤

6%

その他

21%

国産農作物から検出した農薬

ストロビルリ

ン系殺菌剤

22%

有機リン系

殺虫剤

18%

ピレスロイド

系殺虫剤

14%

ネオニコチノ

イド系殺虫

8%

アニリノ

ピリミジ

ン系殺

菌剤

5%

フェニルピ

ロール系殺

菌剤

5%

その他

28%

輸入農作物から検出した農薬

表 1   測定対象農薬 GC-MS 農薬測定項目 179農薬 LC-MS 農薬測定項目 72農薬 1 BHC 73 チフルザミド 145 プロピコナゾール 1 アジンホスメチル 2 DDT 74 テクナゼン 146 プロピザミド 2 アゾキシストロビン 3 EPN 75 テトラコナゾール 147 プロヒドロジャスモン 3 アニロホス 4 XMC 76 テトラジホン 148 プロフェノホス 4 アラマイト 5 アザコナゾール 77 テニルクロール 149 プロポキスル 5 アルジカルブ 6 アセトクロール
表 2   国産農産物の農薬検出率 図 1  国産農産物における各農産物の農薬検出率  表 3   輸入農産物の農薬検出率図2   輸入農産物における各農産物の農薬検出率 キウィー、パイナップルは、検査検体数は多いが農薬は検出されなかった。 かぼちゃの検出率は23% と高くないが、国産品の検出率は0%であり国産品と輸入品で違いが見られた。今回農薬が検出されたかぼちゃは全てメキシコ産であり、メキシコ産かぼちゃでの検出率は75%(3検体/4検体)であった。検査を行ったかぼちゃは、ニュージーランド産8検体、メキシ
表 4-1   国産農産物(野菜)からの検出農薬  (食品ごと) 検査項目名 用途 農薬系統  3) 4) 5) 検査成績  (ppm) 基準値  (ppm) アスパラガス フルフェノクスロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02  0.5 キャベツ テフルベンズロン 殺虫剤 ベンゾイルフェニルウレア系 0.02  0.5 キャベツ ボスカリド 殺菌剤 アニリド系 0.33  5 キャベツ フルトラニル 殺菌剤 アミド系 0.01  0.5 キャベツ プロシミドン 殺菌剤 ジカルボキシイミド系 0.
表 4-2   国産農産物(果物)からの検出農薬  (食品ごと) 表 4-3   輸入農産物(野菜)からの検出農薬  (食品ごと)検査項目名用途農薬系統 検査成績(ppm) 基準値(ppm)いちごアゾキシストロビン殺菌剤ストロビルリン系0.86 10いちごアゾキシストロビン殺菌剤ストロビルリン系0.30 10いちごフルジオキソニル殺菌剤フェニルピロール系0.14 5おうとう(さくらんぼ)ボスカリド殺菌剤アニリド系0.08 3おうとう(さくらんぼ)ピラクロストロビン殺菌剤ストロビルリン系0.01 3かきペルメ
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