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GRC Vol.38 No のでる 芯材を分割しているため 引張力はほとんど 1, 芯材 (t=16mm) 475 1,977(拘束材長さ),97(全長) 負担せず 圧縮力は芯材分割面の支圧で伝達させる 芯 溝形鋼 (t=3.mm) アンボンド材 (t=1, 0.

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Academic year: 2021

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(1)

1. はじめに

既存RC造建築物の耐震補強法として多く用いられて いる枠付き鉄骨ブレース補強法では、補強部材に引張力 を負担させるため、既存躯体との接合部が複雑となる(図 -1)。既存躯体にあと施工アンカーを多数打設するため、 粉塵・騒音・振動が発生し、建物を利用しながらの施工 が困難という課題がある。 今回、これらの課題を解決すべく、圧縮力のみを負担 するブレースを用いた耐震補強工法(大和式圧縮ブレー ス耐震補強工法)を開発し、(一財)日本建築総合試験所 の建築技術性能証明を取得した。本工法は、補強ブレー スに圧縮力のみを負担させ、既存躯体との接合部の簡素 化を図り、あと施工アンカーの打設本数を削減すること で、粉塵・騒音・振動を低減させるものである(図-2)。 本報では、圧縮ブレース耐震補強工法の概要、構造性 能確認実験、設計概要について述べる。

2. 圧縮ブレース耐震補強工法の概要

圧縮ブレースの構成を図-3に示す。圧縮ブレースは、 平鋼の芯材を溝形鋼とコンクリート(またはモルタル) (a)片流れタイプ (b)K形タイプ あと施工アンカー (倒れ防止) 芯材を分割 圧縮力のみ負担 既存躯体 あと施工アンカー 鉄骨枠 頭付きスタッド スパイラル筋 無収縮モルタル (間接接合部拡大図) 図-1 枠付き鉄骨ブレース補強法(従来技術) 図-2 圧縮ブレースによる耐震補強のイメージ (a)部品図 (b)全体図 (c)断面図 分割した芯材 またはモルタル 溝形鋼

拘束材 端部当て金 アンボンド材 コンクリート表 面に貼付 リブ エンドプレート コンクリート 図-3 圧縮ブレースの構成 *1 NAGAHAMA Atsuko:大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所 建築技術研究室 *2 MORI Takahisa:大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所 建築技術研究室 博士(工学) *3 TAKAHASHI Shuichi:大和ハウス工業株式会社 総合技術研究所 建築技術研究室 *4 OBA Masatoshi:大和小田急建設株式会社 技術本部 施工推進部

長濱 温子*

1

、森  貴久*

2

、高橋 秀一*

3

、大庭 正俊*

4

Seismic Retrofitting Method by Buckling-Restrained Braces Transferring Compression

(2)

形鋼にコンクリートを充填したもの(外径202.4×146) で構成されている。実験変数は、芯材分割の有無、分割 した芯材の間に配置した鋼板の有無およびアンボンド材 の厚み(片側1mmまたは0.26mm)である。 No.1は芯材を分割していない基準試験体である。 No.2は分割した芯材を単に突き合わせた試験体である。 本試験体では、芯材と拘束材の間にアンボンド材を貼付 けているため、そのアンボンド材の厚みだけ分割した芯 材同士がずれる可能性がある。つまり、突き合わせた箇 所の支圧面積が減少し、圧縮力を確実に伝達出来ない事 が考えられる。以上の事を考慮して、No.3ではアンボ ンド材の厚みを片側0.26mmと薄くし、No.4では分割し た芯材間に鋼板を配置して、各々芯材のずれによって懸 念される影響の緩和を図った。なお、No.4で用いた芯 材間の鋼板は下端のみを溝形鋼に溶接した。加力は図 -5、6に示すように、試験体を45度に設置して、芯材の 軸変位制御による正負繰返し水平加力とした。

3. 2 実験結果

荷重変形関係を図-7に示す。縦軸は芯材軸力Pを材料 引張試験結果による降伏荷重Py(=sy×ABR、sy:降伏 点、ABR:芯材断面積)で無次元化した値(正側が圧縮、 負側が引張)、横軸は芯材の軸ひずみeである。なお、実 験治具の関係上、試験体No.1は軸ひずみ2.5%で載荷を 終了した。 芯材を分割していないNo.1は、引張と圧縮がほぼ同 等となる座屈拘束ブレース特有の紡錘形履歴となった。 芯材を分割した試験体No.2~4はどれも基準試験体 で構成される拘束材により座屈を拘束した座屈拘束ブレ ースにおいて、材軸方向中央で芯材を2つに分割したも のである。芯材を分割しているため、引張力はほとんど 負担せず、圧縮力は芯材分割面の支圧で伝達させる。芯 材と拘束材の間にはアンボンド材を貼り付けており、芯 材軸力が拘束材に作用しないようにしている。なお、こ の座屈拘束ブレースは、芯材を分割しない場合、圧縮側 においても引張側と同等の履歴性状を得られることが報 告されている1)。圧縮ブレースは、図-2に示すように片 流れまたはK形に配置し、既存躯体とはエンドプレート を介してあと施工アンカーで接合する。

3. 構造性能確認実験の概要

  (Phase1 部材実験)

3. 1 実験計画

本工法で用いる圧縮ブレースは、座屈拘束ブレースの 技術を応用しているが、芯材を材の中央で分割している 点が従来技術とは異なる。そこで、まず圧縮ブレースの 基本性能を確認するために部材実験を行った。 試験体一覧を表-1に、使用した鋼材の材料試験結果を 表-2にそれぞれ示す。試験体は、芯材が分割されていな い基準試験体1体と芯材を分割した試験体(圧縮ブレー ス)3体の計4体である。試験体形状は図-4に示す通りで あり、全て芯材PL-16×176、拘束材は厚さ3.2mmの溝 部位 鋼種 板厚mm) (降伏強度N/mm2) (引張強度N/mm2) (ヤング係数kN/mm2) 芯材 拘束材 SN400B SS400 16 3.2 273 413 211 334 435 207 No.1 No.2 No.3 No.4 鋼板 試験体名 芯材分割 分割なし 2 分割 芯材間鋼板 鋼板なし 鋼板あり 拘束材外径 202.4 mm × 146 mm 16 mm × 176 mm 芯材断面 m m 6 2 . 0 1mm m m 1 アンボンド材厚み Fc 32.0 N/mm2 34.9 N/mm2 32.2 N/mm2 37.0 N/mm2 PE/Py PE / Py = 2,320 / 769 = 3.02 Fc:拘束材に充填したコンクリート強度,PE:拘束材の拘束力,Py:芯材降伏荷重 PE/Py:芯材降伏荷重に対する全体座屈の余裕度 芯材(2 分割) 芯材 アンボンド材 表-1 試験体一覧 表-2 鋼材試験結果 - + 試験体 ジャッキ -4.0 -3.0 -2.0 -1.00.0 1.0 2.0 3.0 4.0 (step) 軸ひずみε(%) (c)断面図 146 20 2. 4 芯材 (t=16mm) アンボンド材 (t=1, 0.26mm) 溝形鋼 (t=3.2mm) (a)平面図 2,927(全長) 1,977(拘束材長さ) 2 6 6 1,603 662 5 7 4 5 7 4 17 6 (b)側面図 図-4 試験体形状 図-5 加力装置 図-6 加力サイクル

(3)

(2) 圧縮ブレースには、大地震動に対して想定される層 間変形角の範囲において、最大wt=0.04N/mm2の引 張荷重が生じることが確認された。よって、既存躯 体との接合部設計においては、この引張荷重を考慮 する必要がある。

4. 構造性能確認実験の概要

  (Phase2 フレーム実験)

4. 1 実験計画

続いて、圧縮ブレースで耐震補強を施したRCフレー ムの履歴性状を確認するために、フレーム実験を実施し た。 実験で用いたRCフレームの形状および配筋詳細を図 -9に示す。なお、RCフレームの形状・寸法は全ての試 験体で同一である。試験体は、1層1スパンの柱梁骨組 であり、想定建物の1/2スケールとした。試験体の柱中 心間距離はL=2250mm、柱内法高さはh0=1250mmで あ る。 柱 断 面 はB×d=250×250mmで あ り、 主 筋 は 8-D10(引張鉄筋比pt=0.34%)、帯筋は6f-@75(帯筋 比pw=0.30%)とした。また、梁断面は上下ともにB× d=450×500mmであり、主筋は6-D22(引張鉄筋比pt =1.03%)、 あ ば ら 筋 はD10-@150( あ ば ら 筋 比pw= 1.10%)とした。本実験では、圧縮ブレースによる補強 後の破壊形式として、①ブレース降伏型、②柱頭パンチ ングシア破壊型の2タイプを想定している。試験体No.4 は圧縮ブレースをK形に配置しているため圧縮ブレース 軸力の鉛直成分がRC梁に作用するが、この場合であっ ても、RC梁の破壊に対してブレース降伏が先行するよ うに梁断面を計画した。 試験体一覧を表-3に示す。試験体は、無補強の基準試 験体1体(No.1)と圧縮ブレースで補強を施した試験体 3体(No.2~4)の計4体であり、実験変数は補強後の破 No.1と同等またはそれ以上の圧縮降伏荷重を確認出来 た。No.2に比べてNo.3、4は圧縮降伏荷重がやや高い。 その理由として、No.3はアンボンド材を薄くしたこと で芯材と拘束材間に摩擦力が生じたこと、No.4は芯材 間に配置した鋼板を介して軸力が拘束材に流れたことが 考えられる。降伏後はスリップ型の履歴となった。本実 験では部材の最大耐力は確認していないが、軸ひずみ 2.5%時で比較すると、基準試験体に対して芯材を分割 した場合は10~15%程度低い。降伏後の履歴性状が基 準試験体と異なるのは、正負繰り返し載荷しているもの の、芯材を分割した事で結果として一方向圧縮載荷のよ うな履歴性状となるためである。 一方、芯材を分割しているものの、No.2~4の全ての 試験体で若干の引張力が確認された。この引張軸力は芯 材と拘束材間の摩擦等に起因すると推察されるため、実 験で確認された引張軸力Ptを芯材表面積As(図-8網掛け 部)で除して、芯材表面に作用する単位引張荷重wtPt/Asとして評価を試みた。その結果、大地震動に対し て想定される層間変形角の範囲におけるwtは,最大 0.04N/mm2であった。

3. 3 まとめ

(1) 圧縮ブレースは、分割した芯材を単に突き合わせた だけであっても、分割しない場合と同等の圧縮降伏 荷重が得られることが確認出来た。よって、製作性 を考慮して、圧縮ブレースは試験体No.2の形状を基 本とする。 25 0 25 0  水平力 載荷位置▽ 125 0 50 0 500 100 Hoop φ6@75 575 3-D10 250 St D10@150 6-D22 1000 1125 L C 250 450 梁・スタブ 柱 250 250 φ6-@75 8-D10 帯筋 主筋 D10-@150 6-D22 あばら筋 500 450 主筋 図-9 RCフレーム試験体の配筋詳細および断面リスト 表面積A(裏表)s -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 P/Py ε(%) (a)No.1 (b)No.2 (c)No.3 (d)No.4 アンボンド材 0.26mm 鋼板あり アンボンド材 1.0mm 基準試験体 P/Py ε(%) P/Py ε(%) P/Py ε(%) P:芯材軸力,Py:降伏荷重,ε:芯材軸ひずみ 図-7 荷重変形関係 図-8 芯材の表面積As

(4)

ートを介して、あと施工アンカーにてRCフレームと接 合した。あと施工アンカーは、M12(埋め込み深さ8d) の寸切ボルトを接合部1 ヶ所当たり4本用いた。なお、 圧縮ブレース設置前に削孔し、設置後にアンカーを打設 した。試験体No.4には、鉄骨梁H-200×100×5.5×8を 水平軸に対して弱軸方向に用い、その両端部にPL-12を 溶接した。RCフレームとの接合には、あと施工アンカ ー M12(埋め込み深さ8d)を梁に対して上向きに2本打 壊形式と圧縮ブレースの配置形状である。圧縮ブレース の断面は、まず想定する破壊形式となるように芯材断面 を計画し、続いて芯材降伏荷重Pyに対する全体座屈荷重 PEの余裕度が概ねPE/Py=3~4となるように拘束材を設 計した。なお、RC柱の曲げ終局強度およびせん断終局 強度は文献2)に準じて算定した 各試験体の詳細を示す。No.2はブレース降伏型を想 定して計画した。圧縮ブレースは、芯材断面が12× 65mm、拘束材外径が91.4×96mm、PE/Py=3.03である。 No.3は柱頭パンチングシア破壊を想定して計画した。 圧縮ブレースは、芯材断面が16×105mm、拘束材外径 が131.4×114mm、PE/Py=2.99である。No.4は圧縮ブ レースをK形に配置した試験体であり、ブレース降伏型 を想定して計画した。圧縮ブレースは、芯材断面が12 ×70mm、拘束材外径が96.4×66mm、PE/Py=3.93で ある。なお、No.4のPE/Pyが他に比べて大きいのは、芯 材端部のリブ高さを確保するために拘束材断面を大きく したためである。 図-10に圧縮ブレース端部の代表例としてNo.2の詳細 図を示す。圧縮ブレースは、端部に溶接したエンドプレ い A い あ 3 1 1 5 641 209 30 26 16 12 0 30 70 14 36 9728 (立面図) あ あ 30 30 16 209 9 3 1 54 30 あ あ い 70 80 250 70 30 RC柱 (A矢視図) あM12 アンカー いM16 アンカー(めねじ) 図-10 圧縮ブレース端部詳細(No.2) 66 96 .4 114 1 31 .4 96 91 .4

No.1 No.2 No.3 No.4

試験体名 18.9 N/mm2 ①芯材断面,②芯材長さ,③拘束材外径,④拘束材に充填したコンクリート強度,⑤芯材降伏荷重に対する全体座屈の余裕度(PE/Py,PE:拘束材の拘束力, Py:芯材降伏荷重),σB:RC フレームのコンクリート強度,無収縮グラウト強度:RC フレームと圧縮ブレース接合部に充填した無収縮グラウト強度 圧縮 ブレース ①PL-12 × 65 ③91.4 × 96 × 3.2 ④33.2 N/mm2 ①PL-16 × 105 ③131.4 × 114 × 3.2 ④34.5 N/mm2 ①PL-12 × 70 ④36.6 N/mm2 ⑤3.03 ②2277mm ⑤2.99 ②2277mm ⑤3.93 ②1255mm σB 19.4 N/mm2 18.8 N/mm2 20.1 N/mm2 想定破壊形式 ブレース降伏 柱頭パンチングシア破壊 ブレース降伏 62.0 N/mm2 67.6 N/mm2 67.3 N/mm2 無収縮グラウト強度 柱曲げ破壊 ③96.4 × 66 × 3.2 補強形式 無補強 表-3 試験体一覧 部位 鋼種 板厚,径(mm) (N/mm降伏強度2 ) 引張強度 (N/mm2) ヤング係数 (kN/mm2) 芯材 SN400B 12 16 267 423 208 277 397 211 拘束材 SS400 3.2 352 463 208 鉄骨梁(ウェブ) SS400 5.5 369 474 204 鉄骨梁(フランジ) SS400 8 332 449 204 主筋 SD295 D10 370 521 182 SD345 D22 382 561 188 帯筋 SR295 φ6 351 460 205 表-4 鋼材試験結果 試験体 2000kN油圧 ジャッキ 2000kN油圧 ジャッキ -  + (Step) 層間変形角R(%) -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 図-11 加力装置 図-12 加力サイクル

(5)

(R=-1.96%)であった。圧縮ブレースを片流れで配置 したため、正側に大幅な補強効果が見られるが、負側も 基準試験体No.1と比較すると40kN程度耐力が増大して いる。本試験体は、層間変形角R=0.125%で圧縮ブレ ースのエンドプレート付近にひび割れが生じ、R= 0.25%で柱頭および柱脚に曲げひび割れが生じた。R= 0.5%でRC柱主筋が引張降伏し、RC柱は曲げ破壊とな った。圧縮ブレースの降伏後、R=3%まで耐力を維持 していることから、靭性能に富んだ補強法であることが 分かる。 試験体No.3の最大耐力は525kN(R=1.45%)、-171kN (R=-1.36%)であった。本試験体もNo.2と同様に圧 縮ブレースを片流れに配置したため、正側は大幅な補強 効果が見られるが、負側も基準試験体No.1と比較する と47kN程度耐力が増大している。層間変形角R=0.25% で圧縮ブレースのエンドプレート付近にひび割れが生 じ、柱頭および柱脚には曲げひび割れが生じた。圧縮ブ レースが圧縮降伏した後、R=3%の正加力途中で柱頭 がパンチングシア破壊したため、R=-3.0%の1回目加 力で実験を終了した。本試験体は柱頭のパンチングシア 破壊先行で計画したが、圧縮ブレース降伏後のパンチン グシア破壊となった。 試験体No.4の最大耐力は345kN(R=2.98%)、-326kN (R=-2.95%)であった。本試験体は圧縮ブレースをK 形に配置したため、正負両側に補強効果が見られる。R =0.25%で圧縮ブレースが降伏した後、水平荷重はほぼ 横ばいで推移し、R=3%まで耐力を維持した。RC梁が 剛強であれば、圧縮ブレースをK形配置した場合であっ ても、想定通りの破壊形式となることが確認出来た。

4. 3 圧縮ブレースの損傷状況

実験終了後、圧縮ブレースを解体して芯材および拘束 材の損傷状況を確認した。代表して試験体No.2の損傷 状況を写真-1に示す。芯材は高次の座屈モードを形成し ており、芯材分割位置の小口に損傷は見られなかった。 拘束材に充填したコンクリートは大きなひび割れもな く、健全な状態であった。

4. 4 終局耐力の検討

4. 4. 1 正側終局耐力について 表-5に、最大水平耐力の実験値と計算値を示す。圧縮 ブレースにより補強されたRCフレームの終局せん断耐 力sQsuは文献3)における枠付き鉄骨ブレース補強にお ける算定式に準拠し、圧縮ブレース降伏時sQsu1とRC柱 のパンチングシア破壊時の終局耐力sQsu2の小さい方で 決まる。なお、試験体No.3はパンチングシア破壊先行 設し、柱とは固定していない。RC梁には2~5mm程度 の目荒らしを施し、鉄骨梁にはシアキーとしてD6@150 (L=164)を溶接して、無収縮グラウトを充填した。圧 縮ブレースと鉄骨梁の接合部は、局部的な変形が生じな いようにスチフナ(PL-9)を設けた。 実験で使用したコンクリートおよび無収縮モルタルの 圧縮試験結果を表-3に、鋼材の引張試験結果を表-4にそ れぞれ示す。RCフレームのコンクリート強度は、概ね 計画通り、18~20N/mm2となった。 図-11に加力装置、図-12に加力サイクルを示す。加力 は軸力比0.2(長期軸力相当)の一定軸力下における正 負繰返し水平加力とした。加力位置はスタブ上端から高 さ1500mmの柱梁接合部とし、同位置における層間変形 角R=d/h(d:水平変位,h:載荷高さ)により変位制 御とした。

4. 2 実験結果

図-13に荷重変形関係を示す。縦軸は水平荷重Q(kN)、 横軸は層間変形角R(%)である。図中には、実験におけ る最大耐力Qmaxを○印で示した。なお、水平荷重Qは、 圧縮ブレースを片流れで配置した場合(試験体No.2,3)、 圧縮ブレースに圧縮軸力が生じる向きを正とする。 試験体No.1の最大耐力は146kN(R=1.22%)、-124kN (R=-0.95%)であった。層間変形角R=0.125%で柱頭、 柱脚に曲げひび割れが生じた。R=0.5%でRC柱主筋が 引張降伏し、計画通り柱の曲げ破壊となった。R= 1.22%で最大耐力に達した後、R=3.0%まで最大耐力の 90%以上を保持していた。 試験体No.2の最大耐力は326kN(R=2.94%)、-163kN -400 -300 -200 -100 0 100 200 300 400 500 600 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 Q(kN) R(%) Qmax=146kN Qmax=124kN -400 -300 -200 -100 0 100 200 300 400 500 600 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 Q(kN) R(%) Qmax=163kN Qmax=326kN -400 -300 -200 -100 0 100 200 300 400 500 600 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 Q(kN) R(%) Qmax=525kN Qmax=171kN -400 -300 -200 -100 0 100 200 300 400 500 600 -4.0 -3.0 -2.0 -1.0 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 Q(kN) R(%) Qmax=345kN Qmax=326kN (a)No.1 (b)No.2 (c)No.3 (d)No.4 図-13 荷重変形関係

(6)

応力を伝達するためにエンドプレートを設けている。こ のエンドプレートの影響で、見かけの柱内法高さh0が短 くなり、柱の終局耐力Qc(=2Mu/h0,Mu:柱の曲げ終 局強度)が増大したことが考えられる。エンドプレート を考慮した柱内法高さh0’を図-14のように仮定して求め た柱の終局耐力Q’c(=2Mu/h0’)を表-6に示す。 表-6に示す通り、上記の(a)、(b)を考慮することで、 負側の終局耐力を精度よく評価出来た。

4. 5 まとめ

圧縮ブレースによる耐震補強フレームの終局耐力は、 既往の枠付き鉄骨ブレース補強法の設計式で評価出来る ことを確認した。また、負側の終局耐力は圧縮ブレース に生じる引張軸力およびエンドプレートの影響を考慮す ることで精度良く評価出来ることを確認した。

5. 設計概要

5. 1 設計フローチャート

本工法における補強建築物の適用範囲および補強され た建築物全体の耐震性能評価は、RC耐震診断基準2) よびSRC耐震診断基準4)に準拠する。なお、既存建築物 のコンクリート推定強度sB(RC耐震診断基準2)「2.5.1 コンクリート材料の調査」による試験の強度)は13.5N/ mm2以上かつ設計基準強度×3/4以上とする。 で計画したが、ブレース降伏後のパンチングシア破壊と なったため、終局耐力計算値Qsuにはブレース降伏時の フレーム終局耐力を示した。 表-5に示す通り、計算値に対する実験値の比はQexp/ Qsu=1.01~1.25と安全側に評価出来ている。 4. 4. 2 負側終局耐力について 図-13に示した通り、試験体No.2,3は圧縮ブレース を片流れで配置したにも関らず、基準試験体に対して負 側の水平耐力が増大している。これは、(i)圧縮ブレー スに生じる引張軸力と(ii)圧縮ブレースのエンドプレー トの効果によると考えられる。 (i)圧縮ブレースに生じる引張軸力 先述の通り、Phase1部材実験にて、圧縮ブレースには 若干の引張軸力が生じる事が確認されている。これを本 試験体に適用して推定した引張荷重(=wt×As)を表-6 に示す。 (ii)エンドプレートの効果 圧縮ブレースの端部には、既存躯体との接合および圧縮 写真-1 圧縮ブレースの損傷状況 試験体名 柱内法高さ( mm) No.1 h0=1250 No.2 h0’=1084 No.3 h0’=1067 No.4 h0’=1120 h0’=1051 h0 h0 ’ 図-14 せん断スパン 試験体名 Qexp (kN) No.1 145.5 No.2 325.8 No.3 524.6 No.4 345.1 Qsu (kN) Qexp/Qsu 破壊形式 柱曲げ降伏 ブレース降伏 ブレース降伏※ ブレース降伏 120.0 304.5 520.4 276.5 1.21 1.07 1.01 1.25 Qexp:正側実験最大荷重,Qsu=min(sQsu1sQsu2),sQsu1:ブレース降伏時のフ

レーム終局耐力計算値,sQsu2:パンチングシア破壊時のフレーム終局耐力計 算値,※:試験体No.3 は実験においてブレース降伏となったため QsusQsu1 を示す。 表-5 正側終局耐力の実験値と計算値の比較 試験体名 Qexp (kN) No.1 123.9 No.2 163.3 No.3 171.2 No.4 325.5 wt×As (kN) Qexp/Qcal -9.7 13.0 7.6 1.03 1.04 1.06 1.07 Qexp:負側実験最大荷重,Q’c:柱の終局耐力(1 本当たり),wt:芯材表面に 作用する単位引張荷重,As:芯材表面積,Qcal:負側終局耐力計算値,※:No.4 は圧縮ブレースをK形に配置したため,圧縮ブレースの圧縮降伏荷重の水平 成分も加算した。 Q’c (kN) 60.0 73.7 73.9 73.0 77.7 Qcal (kN) 120.0 157.1 160.8 304.1※ 表-6 負側終局耐力の実験値と計算値の比較

(7)

を示す補強骨組のせん断耐力、sQsu2:せん断すべり破 壊型の破壊モードを示す補強骨組のせん断耐力、sQu圧縮ブレースの耐力、Qc1:引張側柱の終局耐力、Qc2: 圧縮側柱の終局耐力、pQc:引張側柱の柱頭のパンチン グ耐力、Py:圧縮ブレースの降伏軸力(5.3節参照)。な お、既存柱の終局耐力および柱頭のパンチング耐力は、 RC耐震診断基準2)およびSRC耐震診断基準4)に示され ている算定式にて求める。

5. 3 圧縮ブレースの設計

圧縮ブレースは、座屈拘束ブレースの技術を応用して おり、圧縮軸力を安定的に伝達することが可能な部材で ある。部材の設計事項は、芯材の設計、座屈拘束材の設 計およびブレース端部の設計の3つとなる。必要とされ る補強量から芯材断面を設定し、次にその芯材の座屈を 十分に拘束出来るだけの座屈拘束材と、芯材軸力を安定 的に伝達可能な端部の設計を行う。 まず、圧縮ブレースの圧縮降伏軸力Pyは式(5)で算定 する。 Py=ABR・sy (5) ここで、ABR:芯材塑性化部の断面積(=bc・tc)、bc芯材塑性化部の幅、tc:芯材の板厚、sy:芯材の降伏点 強度。 続いて、芯材が圧縮降伏する状態において座屈しない ように、座屈拘束材のオイラー座屈荷重PEが芯材の降 伏荷重Pyに係数bを乗じた値を上回るように設計する。 PE>b・Py (6) bの値は、材料強度のばらつきやひずみ硬化による応力 上昇の影響等を考慮して設定する必要があり、本工法に おいては日本建築学会の鋼構造接合部設計指針6)に示さ れている、梁端の接合部係数として与えられている値を 準用することとした。なお、文献6)には、ひずみ硬化 を考慮しないブレース接合部の接合部係数も規定されて いるが、本指針では安全を考慮して、上記のようにbを 定めた。 座屈拘束材のオイラー座屈荷重PEは、式(7)によって 算定する。 PE=π2・E・I     LB2 (7) ここで、E:鋼材のヤング係数、I:座屈拘束材の断面 二次モーメント、LB:圧縮ブレースの長さ。なお、座 屈拘束材は溝形断面の鋼材にモルタルまたはコンクリー トを充填しているため、断面二次モーメントの算定にお いては、充填モルタルまたはコンクリートの寄与も考慮 する。 本工法の設計フローチャートを図-15に示す。耐震診 断の結果を元に、必要補強量を算定し、計画した抵抗形 式となるように圧縮ブレースの部材設計を行う。

5. 2 補強架構の終局耐力(架構全体の設計)

圧縮ブレースで補強されたRC造またはSRC造骨組の 終局せん断耐力sQsuは,RC耐震改修設計指針3)および SRC耐震改修設計指針5)に準拠し、式(1)~(4)で求める。 sQsu=min(sQsu1,sQsu2) (1) sQsu1=sQu+Qc1+Qc2 (2) sQsu2=pQc+Qc2 (3) sQu=Py・cosq (4) ここで、sQsu1:圧縮ブレース降伏先行型の破壊モード 現状建築物の耐震診断 START 補強目標RIS0の算定 補強計画 必要補強量の算定 補強部材の配置計画 抵抗形式の設定 圧縮ブレースの耐力算定 圧縮ブレースの剛性算定 破壊形式の チェック 圧縮ブレース補強骨組の 詳細および耐力の決定 その他の補強部材の設計 補強建築物の性能評価 目標性能 END 図-15 設計フローチャート

(8)

工アンカー本数を削減出来ることが期待される。 あと施工アンカーの設計荷重は、(a)圧縮ブレースに 生じる引張力、(b)補強構面外に作用する慣性力、(c)圧 縮ブレースによる面外力に対する反力、(d)鉄骨梁に生 じる面外力に対する反力の4つである。表-7、図-17に示 すように、あと施工アンカーの打設位置に応じて、(a) ~(d)の荷重を組み合わせてあと施工アンカーを設計す る。なお、芯材表面に作用する単位引張荷重wtは、安全 を考慮して0.06N/mm2(=0.04×1.5)を用いることと する。

5. 5 構造規定

本工法における主な構造規定を以下に示す。 i)圧縮ブレースを片流れとする場合 ・ 圧縮ブレース軸力の鉛直成分に対して既存梁端部がパ ンチングシア破壊しないことを確認する。 ・圧縮ブレースは対で配置する。 ii)圧縮ブレースをK形とする場合 ・ H形鋼の鉄骨梁を設け、圧縮ブレースとの取り合い部 には、局所的な変形が生じないように必要に応じてス チフナ等で補強する。 ・ 上記鉄骨梁は、圧縮ブレースの降伏軸力の水平成分に 対して座屈しないように設計する。 ・ 圧縮ブレースの鉛直成分に対して既存梁が構造耐力上 圧縮ブレース端部は、リブプレートを溶接した十字断 面とし、芯材の降伏荷重に対して座屈しないように設計 する。

5. 4 接合部の設計

本工法の応力伝達機構を図-16に示す。なお、図中に は各部位における検討事項も合わせて記載した。片流れ タイプを例にすると、圧縮ブレースと既存梁との接合部 が存在しないため、支圧を受ける既存柱の柱頭パンチン グ抵抗のみによって圧縮ブレースの軸力が既存躯体に伝 達されるモデルを想定している。すなわち、支圧を受け る柱頭部が支圧破壊しないことを前提として、補強後の 架構終局耐力を算定している。よって、圧縮ブレースと 既存躯体との接合部においては、既存躯体の検討として、 接合部の平均支圧応力度が既存躯体コンクリートの推定 強度sB以下となることを確認する。また、圧縮ブレー スのエンドプレートの検討として、圧縮ブレース軸力を 既存躯体に伝達させるために、降伏軸力に対して弾性設 計を行うこととする。 圧縮ブレースと既存躯体との接合には、あと施工アン カーを用いるが、圧縮ブレースは主に圧縮力を伝達する 補強部材であるため、あと施工アンカーの主な役割は圧 縮ブレースの脱落・倒れ防止となる。そのため、従来の 枠付き鉄骨ブレース補強工法に比べると、極端にあと施 地震力 ①,②,③,⑤ ⑥ ⑤ ⑦ ④ ①,②,③,⑤ 圧縮ブレースまたは鉄骨梁を伝達する力 既存躯体に作用する力 地震力 ④ ①,②,③,⑤ ①,②,③,⑤ 既存躯体に作用する力 圧縮ブレースを伝達する力 (a)片流れ (b)K 形 ①パンチングシア耐力,②コンクリート支圧耐力,③エンドプレート曲げ耐 力,④圧縮ブレース耐力,⑤あと施工アンカーせん断耐力,⑥鉄骨梁軸圧縮 耐力,⑦既存梁耐力(曲げ・せん断) 図-16 応力伝達機構と各部位における検討事項 (a)片流れ (b)K形 A A A A B C B 図-17 あと施工アンカーの打設位置  ࡕ࡞࠲࡞߹ߚߪࠦࡦࠢ࡝࡯࠻ߩነਈ߽⠨ᘦߔࠆޕ ޓ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬ┵ㇱߪޔ࡝ࡉࡊ࡟࡯࠻ࠍṁធߒߚචሼᢿ㕙 ߣߒޔ⧌᧚ߩ㒠ફ⩄㊀ߦኻߒߡᐳዮߒߥ޿ࠃ߁ߦ⸳⸘ߔࠆޕ ធวㇱߩ⸳⸘ ޓᧄᎿᴺߩᔕജવ㆐ᯏ᭴ࠍ࿑  ߦ␜ߔޕߥ߅ޔ࿑ਛߦߪ ฦㇱ૏ߦ߅ߌࠆᬌ⸛੐㗄߽วࠊߖߡ⸥タߒߚޕ ᵹࠇ࠲ ࠗࡊࠍ଀ߦߔࠆߣޔ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߣᣢሽ᪞ߣߩធวㇱ߇ሽ ࿷ߒߥ޿ߚ߼ޔᡰ࿶ࠍฃߌࠆᣢሽᩇߩᩇ㗡ࡄࡦ࠴ࡦࠣᛶ᛫ ߩߺߦࠃߞߡ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߩゲജ߇ᣢሽゎ૕ߦવ㆐ߐࠇࠆ ࡕ࠺࡞ࠍᗐቯߒߡ޿ࠆޕߔߥࠊߜޔᡰ࿶ࠍฃߌࠆᩇ㗡ㇱ߇ ᡰ࿶⎕უߒߥ޿ߎߣࠍ೨ឭߣߒߡޔ⵬ᒝᓟߩ᨞᭴⚳ዪ⠴ജ ࠍ▚ቯߒߡ޿ࠆޕࠃߞߡޔ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߣᣢሽゎ૕ߣߩធ วㇱߦ߅޿ߡߪޔᣢሽゎ૕ߩᬌ⸛ߣߒߡޔធวㇱߩᐔဋᡰ ࿶ᔕജᐲ߇ᣢሽゎ૕ࠦࡦࠢ࡝࡯࠻ߩផቯᒝᐲVBએਅߣߥࠆ ߎߣࠍ⏕⹺ߔࠆޕ߹ߚޔ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߩࠛࡦ࠼ࡊ࡟࡯࠻ߩ ᬌ⸛ߣߒߡޔ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬゲജࠍᣢሽゎ૕ߦવ㆐ߐߖࠆߚ ߼ߦޔ㒠ફゲജߦኻߒߡᒢᕈ⸳⸘ࠍⴕ߁ߎߣߣߔࠆޕ ޓ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߣᣢሽゎ૕ߣߩធวߦߪޔ޽ߣᣉᎿࠕࡦ ࠞ࡯ࠍ↪޿ࠆ߇ޔ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߪਥߦ࿶❗ജࠍવ㆐ߔࠆ⵬ ᒝㇱ᧚ߢ޽ࠆߚ߼ޔ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ߩਥߥᓎഀߪ࿶❗ࡉ ࡟࡯ࠬߩ⣕⪭࡮ୟࠇ㒐ᱛߣߥࠆޕߘߩߚ߼ޔᓥ᧪ߩᨒઃ߈ ㋕㛽ࡉ࡟࡯ࠬ⵬ᒝᎿᴺߦᲧߴࠆߣޔᭂ┵ߦ޽ߣᣉᎿࠕࡦ ࿾㔡ജ Ԙ㧘ԙ㧘Ԛ㧘Ԝ ԝ Ԝ Ԟ ԛ Ԙ㧘ԙ㧘Ԛ㧘Ԝ ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬ߹ߚߪ㋕㛽᪞ࠍવ㆐ߔࠆജ ᣢሽゎ૕ߦ૞↪ߔࠆജ ࿾㔡ജ ԛ Ԙ㧘ԙ㧘Ԛ㧘Ԝ Ԙ㧘ԙ㧘Ԛ㧘Ԝ ᣢሽゎ૕ߦ૞↪ߔࠆജ ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬࠍવ㆐ߔࠆജ 㧔a㧕 ᵹࠇ 㧔b㧕K ᒻ Ԙࡄࡦ࠴ࡦࠣࠪࠕ⠴ജ㧘ԙࠦࡦࠢ࡝࡯࠻ᡰ࿶⠴ജ㧘Ԛࠛࡦ࠼ࡊ࡟࡯࠻ᦛߍ⠴ ജ㧘ԛ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬ⠴ജ㧘Ԝ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ߖࠎᢿ⠴ജ㧘ԝ㋕㛽᪞ゲ࿶❗ ⠴ജ㧘Ԟᣢሽ᪞⠴ജ㧔ᦛߍ࡮ߖࠎᢿ㧕 ࿑ޓᔕജવ㆐ᯏ᭴ߣฦㇱ૏ߦ߅ߌࠆᬌ⸛੐㗄 ࠞ࡯ᧄᢙࠍ೥ᷫ಴᧪ࠆߎߣ߇ᦼᓙߐࠇࠆޕ ޓ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ߩ⸳⸘⩄㊀ߪޔa ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߦ↢ߓ ࠆᒁᒛജޔb ⵬ᒝ᭴㕙ᄖߦ૞↪ߔࠆᘠᕈജޔc ࿶❗ࡉ࡟࡯ ࠬߦࠃࠆ㕙ᄖജߦኻߔࠆ෻ജޔd ㋕㛽᪞ߦ↢ߓࠆ㕙ᄖജߦ ኻߔࠆ෻ജߩ4 ߟߢ޽ࠆޕ⴫ ޔ࿑  ߦ␜ߔࠃ߁ߦޔ޽ ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ߩᛂ⸳૏⟎ߦᔕߓߡޔa 㨪d ߩ⩄㊀ࠍ⚵ ߺวࠊߖߡ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ࠍ⸳⸘ߔࠆޕߥ߅ޔ⧌᧚⴫㕙 ߦ૞↪ߔࠆන૏ᒁᒛ⩄㊀wtߪޔ቟ోࠍ⠨ᘦߒߡ0.06N/mm2 㧔=0.04 ˜ 1.5㧕ࠍ↪޿ࠆߎߣߣߔࠆޕ ᭴ㅧⷙቯ ޓᧄᎿᴺߦ߅ߌࠆਥߥ᭴ㅧⷙቯࠍએਅߦ␜ߔޕ i㧕࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬࠍ ᵹࠇߣߔࠆ႐ว ࡮࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬゲജߩ㋦⋥ᚑಽߦኻߒߡᣢሽ᪞┵ㇱ߇ࡄࡦ ࠴ࡦࠣࠪࠕ⎕უߒߥ޿ߎߣࠍ⏕⹺ߔࠆޕ ࡮࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߪኻߢ㈩⟎ߔࠆޕ ii㧕࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬࠍ K ᒻߣߔࠆ႐ว ࡮H ᒻ㍑ߩ㋕㛽᪞ࠍ⸳ߌ㧘࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߣߩขࠅว޿ㇱߦ ߪ㧘ዪᚲ⊛ߥᄌᒻ߇↢ߓߥ޿ࠃ߁ߦᔅⷐߦᔕߓߡࠬ࠴ࡈ ࠽╬ߢ⵬ᒝߔࠆޕ ࡮਄⸥㋕㛽᪞ߪ㧘࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߩ㒠ફゲജߩ᳓ᐔᚑಽߦኻ ߒߡᐳዮߒߥ޿ࠃ߁ߦ⸳⸘ߔࠆޕ ࡮࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߩ㋦⋥ᚑಽߦኻߒߡᣢሽ᪞߇᭴ㅧ⠴ജ਄቟ ోߢ޽ࠆߎߣࠍ⏕⹺ߔࠆޕߚߛߒޔ⋥਄ߦRC ㅧ⠴ജო ࿑ޓ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ߩᛂ⸳૏⟎ a  ᵹࠇ b Kᒻ A A A A B B C ⴫ޓ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ߩᛂ⸳૏⟎ߣ⸳⸘⩄㊀ߩኻᔕ A ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߦ↢ߓ ࠆᒁᒛജ ࿾㔡ᤨ㧘⵬ᒝ᭴㕙ᄖ ߦ૞↪ߔࠆᘠᕈജ ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߦࠃࠆ 㕙ᄖജߦኻߔࠆ෻ജ ㋕㛽᪞ߩ㕙ᄖജߦኻ ߔࠆ෻ജ B C wt㧦⧌᧚⴫㕙ߦ૞↪ߔࠆන૏ᒁᒛ⩄㊀㧔=0.06N/mm2A s㧦ᐳዮ᜔᧤᧚ߦ᜔ ᧤ߐࠇࠆㇱಽߩ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬ⧌᧚⴫㕙Ⓧ㧔ⵣ⴫㧕㧘KHi㧦⸳⸘↪᳓ᐔ㔡ᐲ㧘WBR㧦 ࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߩ㊀㊂㧘n㧦B㧘C ⟲ߩ▎ᚲᢙ㧔࿑  ߩ႐วߪ 3㧕㧘Py㧦⧌᧚ߩ 㒠ફゲജ㧘E㧦቟ో₸㧘T㧧࿶❗ࡉ࡟࡯ࠬߩⷺᐲ ޽ߣᣉᎿࠕࡦࠞ࡯ ᛂ⸳૏⟎ ૞↪ߔࠆ⩄㊀ s t A w˜ ߥߒ ߥߒ ߥߒ ߥߒ BR Hi W K ˜ n W KHi˜ BR n W KHi˜ BR y P ˜ E 01 . 0 0.01E˜Py T E cos 01 . 0 ˜Py˜ 0.01E˜Py˜cosT 表-7 あと施工アンカーの打設位置と設計荷重の対応

(9)

【執筆者】 安全であることを確認する。ただし、直上にRC造耐 力壁等がある場合には検討を不要とする。

6. おわりに

既存躯体との接合部の簡素化を図るべく、主に圧縮力 のみを伝達する耐震補強部材「圧縮ブレース」を提案し、 部材実験およびフレーム実験を実施した。その結果、圧 縮ブレースで耐震補強を施したフレームの終局耐力は、 既往の枠付き鉄骨ブレース補強法の設計式を準用して評 価出来る事を確認し、設計法をまとめた。 〔謝辞〕  日本建築総合試験所の建築技術性能証明の専門委員会 において、大阪大学大学院工学研究科 桑原進准教授、 広島工業大学工学部 荒木秀夫教授にご指導を頂いた。 ここに感謝の意を表します。 【参考文献】 1) 吉田文久ほか,初期不整を有する鋼モルタル板を用いた座 屈拘束ブレースに関する実験的研究,日本建築学会技術報 告集,第27号,pp.127-130,2008.6 2) 一般財団法人日本建築防災協会,2001年改訂版既存鉄筋コ ンクリート造建築物の耐震診断基準・同解説 3) 一般財団法人日本建築防災協会,2001年改訂版既存鉄筋コ ンクリート造建築物の耐震改修設計指針・同解説 4) 一般財団法人日本建築防災協会,2009年改訂版既存鉄骨鉄 筋コンクリート造建築物の耐震診断基準・同解説 5) 一般財団法人日本建築防災協会,2009年改訂版既存鉄骨鉄 筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針・同解説 6) 一般社団法人日本建築学会,鋼構造接合設計指針 *1 長濱 温子 (NAGAHAMA Atsuko) *4 大庭 正俊 (OBA Masatoshi) *2 森  貴久

参照

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