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輸入動向 Page 2 輸入額は増加 数量は減少傾向 額は 年毎に増減はあるものの増加傾向で 昨年 (215 年 ) の輸入額は392 億円と過去最大となりました これは 1 年前 (25 年 ) の約 1.5 倍 15 年前の約 2 倍の金額となります 特にコロンビア産のカーネーション マレーシア

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Academic year: 2021

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切花の輸入額は増加傾向。国別ではコロンビアが初の首位。

切花の輸入

切花の輸入

切花の輸入

本特集の「切花」は、輸入統計品目番号 0603 に分類さ れる以下のものについてまとめたものです。 ばら 2002年~2006年 0603.10-040 2007年~ 0603.11-000 カーネーション 2002年~2006年 0603.10-050 2007年~ 0603.12-000 らん 2002年~2006年 0603.10-010(ラン科のもの) 2007年~ 0603.13-000 菊 2002年~2006年 0603.10-020(キク属のもの) 2007年~ 0603.14-000 ゆり 2002年~2006年 0603.10-030(ユリ属のもの) 2007年~2011年 0603.19-010(ユリ属のもの) 2012年~ 0603.15-000(リリウム属のもの) その他のもの(生鮮) 2002年~2006年 0603.10-090 2007年~2011年 0603.19-090 2012年~ 0603.19-000 その他のもの 0603.90-000

2015年の輸入額は過去最大となるも、輸入数量(重量)は減少。

3月、8~9月、12月に輸入が増加。

成田空港が輸入数量の3割、輸入金額の4割弱を占め、全国の港で1位。

はじめに

また、「フラワーバレンタイン」の取組み など、新しい需要の創出も行われています。 日本における切花の市場は、国内産が8 割、輸入品が2割程度の量のようです。 切花の輸入額は増加傾向ですが、輸入量は 本数ベースでは微減となっています。 3月は、一年で最も切花の輸入が多い月で す。 今回は、「切花の輸入」にスポットを当て てみました。 春になり、花にまつわる話題が増える季節 となりました。卒業式など記念行事の多い時 期なので、花束などを目にする機会も多いの ではないでしょうか。 農林水産省の統計によれば、国内の切花の 出荷量は減少していますが、消費者の切花の 購入金額については下げ止まりが見られると のことです。

特集

東 京 税 関 0 100,000 200,000 300,000 400,000 500,000 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 国内 切花類出荷量(単位:万本) 出典:農林水産省「花き生産出荷統計」

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輸入動向

輸入額は増加、数量は減少傾向

貿易統計は重量ベースですが、農林水産省 の本数ベースの統計を見ますと、重量ベース ほど大きな増減にはなっておらず、若干の乖 離があるようです。 切花の輸入額は、年毎に増減はあるものの 増加傾向で、昨年(2015年)の輸入額は392 億円と過去最大となりました。これは、10年 前(2005年)の約1.5倍、15年前の約2倍の金 額となります。 特にコロンビア産のカーネーション、マ レーシア産の菊などの増加が大きくなってい ます。 増加の要因としては様々な要因があります が、為替の影響も大きいようです。 なお、輸入数量(重量)については、3年連 続の減少となっています。 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 農林水産省 植物検疫統計より 輸入植物「切花」検査数量 (万本) 年 数量(トン) 前年比 金額(億円) 前年比 2000年 19,796 109.7% 179 102.6% 2001年 21,191 107.1% 188 105.4% 2002年 21,507 101.5% 189 100.1% 2003年 24,275 112.9% 198 105.1% 2004年 29,918 123.2% 236 119.0% 2005年 31,308 104.6% 254 107.6% 2006年 34,481 110.1% 281 110.6% 2007年 35,408 102.7% 304 108.4% 2008年 36,053 101.8% 292 95.9% 2009年 38,519 106.8% 283 97.0% 2010年 44,198 114.7% 327 115.4% 2011年 44,139 99.9% 311 95.3% 2012年 47,337 107.2% 352 113.1% 2013年 46,748 98.8% 379 107.6% 2014年 42,978 91.9% 374 98.7% 2015年 41,337 96.2% 392 104.7% 切花 輸入数量・金額 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 35,000 40,000 45,000 50,000 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 0 50 100 150 200 250 300 350 400 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 切花 輸入数量推移 (トン) (億円) 切花 輸入金額推移 392億円

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切花の輸入額を月別に見ますと、輸入の増 加が年に3回(3月、8~9月、12月)あること が分かります。特に菊、カーネーションにつ いては、この動きが顕著となっています。 これは主に春彼岸、お盆・秋彼岸、正月用 としての需要によるものです。 日本における切花の需要は、彼岸などの仏 事や正月の需要が大きく、輸入額の変動の大 きな要因となっています。

輸入動向(月別)

輸入の増加が年3回

ばらについては、3月が最も多くなってい ますが、これは卒業式などの記念行事が多い ことによるものです。 カーネーションについては、「母の日」(5 月第2日曜日)の需要もありますが、ばら同 様、3月の記念行事での需要が大きいようで す。 Page 3 20 25 30 35 40 45 50 2014 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 2015 年 1 月 2 月 3 月 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10 月 11 月 12 月 0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 2013 年 1 月 234月 月5 6789月 10 月 11 月 12 月 2014 年 1 月 234月 月5 6789月 10 月 11 月 12 月 2015 年 1 月 234月 月5 6789月 10 月 11 月 12 月 菊 カーネーション らん ばら ゆり 生鮮その他 その他 (億円) 月別 輸入金額(切花全て) (億円) 種類別・月別 輸入金額

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切花の輸入額を国・地域別に見ますと、コロンビ アが4年連続で増加し、2015年は国・地域別で初の 首位となりました。 過去からの推移を見ますと、2000年にはオランダ が首位でしたが、輸入額は減少を続けています。 代わって、マレーシア(菊)、コロンビア(カー ネーション)、中国(菊・カーネーション)、台湾 (らん)などからの輸入が増加しています。 切花の生産はもともとオランダが多かったのです が、近年は南米、アフリカ、アジアでの生産が増え てきています。 切花の生産には、日照時間が長く、昼夜の寒暖差 の大きい熱帯・亜熱帯の高地が適しており、南米・ アフリカでの生産は、赤道付近の高地が中心となっ ています。アジア地域の生産も、マレーシア(キャ メロン 高原)、ベトナ ム(ラム ドン省ダラット 周 辺)、中国(雲南省昆明周辺)などの高地で行われ ています。 これらの地域は、四季がなく通年にわたって安定 した生産・供給が可能で、これらの地域で大規模に 生産されるようになったことが輸入増加の要因のよ うです。

輸入動向(国・地域別)

コロンビアが輸入額で初の首位に

コロンビア エクアドル マレーシア 中国(昆明) 台湾 ベトナム タイ ケニア Page 4 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 コロンビア マレーシア 中国 台湾 ベトナム タイ エクアドル ケニア ニュージーランド 韓国 オランダ 国・地域別 輸入金額推移 (億円)

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2位以下は関西空港、福岡空港と続き、生 鮮品であることから航空便での輸入が多く なっています。なお、アジアなど近隣諸国か らは船便での輸入も増えています。 輸入が成田空港に集中している理由につい ては、生花の大消費地である首都圏を抱えて いることが大きいようです。 同様の理由で、羽田空港も2010年の再国際 化以降は増加しています。 切花の輸入を港別に見ますと、長年にわ たって成田空港が首位となっており、統計上 比較可能な1979年以降、連続して首位となっ ています。 昨年(2015年)においては、全国の輸入数 量の29.0%、輸入額の36.6%を成田空港が占め ています。 成田空港における輸入の内訳としては、コ ロンビア産のカーネーション、マレーシア産 の菊などの輸入が多くなっています。

輸入動向(港別)

成田空港が連続して首位

港別 輸入数量・金額(2015年) Page 5 0 20 40 60 80 100 120 140 160 180 成田空港 関西空港 福岡空港 東京港 羽田空港 大阪港 中部空港 横浜港 堺港 下関港 (億円) 港別 輸入金額推移 港 数量(kg) 構成比 金額(千円) 構成比 成田空港 12,000,980 29.0% 14,356,913 36.6% 関西空港 7,031,241 17.0% 7,328,656 18.7% 福岡空港 5,248,133 12.7% 4,613,025 11.8% 東京港 6,314,415 15.3% 4,545,305 11.6% 羽田空港 2,071,148 5.0% 2,124,537 5.4% 大阪港 2,508,108 6.1% 1,785,649 4.6% 中部空港 1,448,575 3.5% 1,071,179 2.7% 横浜港 481,506 1.2% 1,001,693 2.6% 堺港 1,150,517 2.8% 768,606 2.0% 下関港 1,760,165 4.3% 618,640 1.6% その他 1,322,240 3.2% 1,003,209 2.6% 計 41,337,028 100.0% 39,217,412 100.0% コロンビア 36.7% マレーシア 11.8% 台湾 10.1% タイ 9.4% ベトナム 8.8% ケニア 4.8% 中国 3.2% エクアドル 3.2% ニュージーランド 3.1% オランダ 2.6% その他 6.3% 成田空港 国・地域別構成比 (金額ベース・2015年)

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輸入動向(個別品目)

ばら カーネーション ばらの輸入額は、2011年を 除けば大きな変動なく推移し ています。数量については、 重量は大きく減少しています が、本数では大きな減少には なっていないようです。 国・地域別の輸入額の推移 を 見 ま す と 、 韓 国 、 オ ラ ン ダ、インドなどが減少し、ケニア(44.2%)、コロンビア(14.9%)、エクア ドル(9.8%)などの割合が増えています。また、2006年以降はエチオピア からの輸入も始まっています。(パーセントは2015年実績) カーネーションの輸入額は増 加を続けており、2015年は過去 最大、4年連続の増加となりま した。 カーネーションについては国 内産が減少を続ける一方、輸入 品が増加し、近年は輸入品の割 合が半分を占めるようになって いるとのことです。 国・地域別の輸入額の推移を見ますと、コロンビア(72.0%)が大半 を占めており、中国(15.8%)、エクアドル(8.5%)を含めた上位3カ 国で輸入額の96.3%を占めています。(パーセントは2015年実績) Page 6 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 0 5 10 15 20 25 30 金額(億円) 数量(トン) (億円) (トン) 0 2 4 6 8 10 12 ケニア コロンビア エクアドル インド 韓国 ベトナム エチオピア 中国 オランダ (億円) 国・地域別 輸入金額推移 2,000 4,000 6,000 8,000 10,000 12,000 0 20 40 60 80 100 120 金額(億円) 数量(トン) (億円) (トン) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 コロンビア 中国 エクアドル ベトナム ケニア (億円) 国・地域別 輸入金額推移

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輸入動向(個別品目)

らん 菊 らんの輸入額には大きな 変動がありませんが、数量 は減少傾向です。 国・地域別では、長年タ イ(38.8%)が首位を占めてお り、品種としてはデンドロ ビウムが多いようです。近 年は台湾(34.4%)の輸入額が増加しています。(パーセントは2015年実績) また、ベトナムではオンシジウム、コチョウランなどの生産が増えて おり、輸入額も増加しています。 かつてはニュージーランド、シンガポールが一定のシェアを持ってい ましたが、近年は減少傾向にあります。 菊 の 輸 入 数 量 ・ 金 額 は2013年までは増加を 続 け て い ま し た が 、 2014年以降、数量は減 少 傾 向 、 金 額 は 横 ば い となっています。 国 ・ 地 域 別 で は 、 マ レーシア(65.1%)が首位で、長年にわたって大きなシェアを持ってい ます。 2006年から2013年までは中国が2位でしたが、2014年以降はベトナム が2位となっています。(ベトナム16.4%、中国14.5%) (パーセントは2015年実績) Page 7 5,400 5,600 5,800 6,000 6,200 6,400 6,600 6,800 0 20 40 60 80 金額(億円) 数量(トン) (億円) (トン) 0 5 10 15 20 25 30 35 40 タイ 台湾 ニュージーランド ベトナム マレーシア シンガポール (億円) 国・地域別 輸入金額推移 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 0 50 100 150 金額(億円) 数量(トン) (億円) (トン) 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 マレーシア ベトナム 中国 韓国 フィリピン (億円) 国・地域別 輸入金額推移

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2015年4月、エチオピア航空が成田空港に 就航し、日本とアフリカを直接結ぶ定期運行 が始まりました。 これにより、積み替え時に常温にさらされ るなどのリスクが減り、エチオピアで生産さ れたバラが、より安定した状態で輸入される ようになりました。 エチオピア産のバラは、日本への輸入量は まだ多くありませんが、2015年以降、増加を 続けています。 また、エチオピアからは、バラ以外でも、 切花と用途を同じにする、実の色が鮮やかな 「ヒペリカム」なども輸入されているとのこ とです。 日本の輸入におけるバラの生産国はケニア が最も多くなっていますが、近年、エチオピ アのバラ生産も拡大しています。 バラの生産には、日照時間が長く、昼夜の 寒暖差があり、年間を通して日中の気温が20 度程度の地域が適しており、赤道に近いアフ リカの高地はこの条件に合致しています。 エチオピアのバラの生産は、もともとは ヨーロッパ向けのために始まっており、現在 もオランダ向け輸出が7割以上(※)を占めてい ます。 エチオピアから日本へのバラの輸出は、 2006年頃から始まりました。 当時はアフリカから日本への直行便がな く、エチオピアのアディスアベバから、アラ ブ首長国連邦のドバイで積み替えられていま した。

【参考】エチオピアの薔薇

本資料を引用する場合、東京税関の資料による旨を注記して下さい。 本資料に関するお問合せは 東京税関 調査部 調査統計課 TEL:03-3599-6385 〒135-8615 東京都江東区青海2-7-11 東京港湾合同庁舎

東京税関

エチオピア Page 8 (ケニア) (※)国連統計(2014年)による http://www.customs.go.jp/tokyo/ 貿易統計の数値はインターネットでも検索できます。 財務省貿易統計 検索

取材協力・写真提供:株式会社クラシック

エチオピア産 バラ(スプレー) エチオピア産 ヒペリカム (ドバイ)

参照

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