資料2(1) e-Japan 重点計画-2004 評価専門調査会(医療分野)
医療分野での世界最先端のIT国家を
めざして
医療連携におけるITの利活用に関する提言
平成16年9月27日
千葉県立東金病院
平井 愛山
医療分野の戦略目標と評価対象となる具体的施策
戦略目標
具体的施策
① 生涯にわたる健康増進のための 総合的な保健・医療サービスの 提供①ITを活用した医療情報の連携活用
② 複数の医療機関で継続性のある 医療を受けられ、適切な医療機 関の選択ができる患者基点の医 療体制の整備 ②ITを活用した医療に関する情報の提供 ③電子カルテの普及推進 ③ 医療機関における各種の重複の 削減による医療の経営効率と医 療サービスの向上 ④レセプトの電算化及びオンライン請求 ④ 診療報酬請求業務の効率化。合理 化による医療機関のキャッシュフ ローの改善 ⑤遠隔医療の普及推進Chiba prefectural Togane Hospital
医療連携へのIT導入・活用の海外での事例
Integrated Healthcare Network (IHN)
アメリカ
機能分化した複数の病院をITで結び、地域包括ケア
を提供するヘルスケア集合体
IT活用の代表例:e-ICU(Sentaraグループ)
三星醫療院と関連病院群
韓 国
中核病院と韓国全域の関連病院をITで結んだ病院群
海外では病院と病院の連携にITを利活用
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韓国の代表例:三星醫療院と関連病院群
三星醫療院と関連病院群におけるITの活用
韓国全域の関連病院
と高速回線で結ぶ
画像・診療情報を共有し、
テレビ会議方式で利活用
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経済産業省
厚生労働省
(商務情報政策局 サービス政策課) (医政局 研究開発振興課他) 平成11年 診療情報の電子媒体による保 存(電子カルテの3大原則) ・見読性 ・保存性 ・真正性 平成12年 院内情報化システム整備促進 事業 平成13年 保健医療分野の情報化にむけ てのグランドデザインの提示 ・電子カルテの普及推進 ・レセプト電算化の推進 平成14年 診療録外部保存 地域診療情報連携推進事業 平成15年 地域診療情報連携推進事業 平成11年 ガイドラインを策定。医療用語・ コードの標準化に対応できる病 名マスターのほか、手術・処置、 医薬品、検査、医療材料などの 各種の標準マスター 平成12年 先進的情報技術活用型医療機 関等ネットワーク化推進事業 平成13年 医療情報システム開発セン ター(MEDIS-DC)による同事業 の実施平成12年度
経済産業省
先進的情報技術活用型医療機関等
ネットワーク化推進事業
ITを軸にした統合的な医療情報システムの導入により
医療の効率化、質の向上を目指した
我国初のビッグプロジェクト
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医療連携へのIT導入・活用のパターン
病・診・薬連携
(日本の取り組み)
病院・診療所・調剤薬局の連携にITを利活用
病・病連携
(海外の取り組み)
病院と病院の連携にITを利活用
先進的情報技術活用型医療機関等
ネットワーク化推進事業対象地区
169件の応募
→
26件
の採択候補を決定
わかしお医療ネットワーク
わかしお医療ネットワーク
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地域電子カルテネットワークの成功事例
わかしお医療ネットワーク
調剤薬局 調剤薬局 診療所 診療所 患者データ登録・参照 患者データ登録・参照 患者データ登録・参照患者データ登録・参照 サイン認証 地域中核病院 地域中核病院 県立東金病院 県立東金病院 紹介・逆紹介 オンライン服薬指導 オン ライ ン 服 薬 指 導 電子カルテ サーバ TC IAH H I 0 50 3TC IAH H I電子カルテネットワークの導入効果の
具体的評価指標は?
1)病・診・薬連携の緊密度
2)患者満足度
3)臨床医学的指標(検査データなど)
糖尿病・・・・・・血糖コントロール
高脂血症・・・・血清コレステロール値
わが国における糖尿病患者の推移
糖尿病 (×106) 0 1 2 1935 40 45 50 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000糖尿病は21世紀の国民病である!!
出典:K. Matsuoka et al.電子カルテネットワークの導入効果
わかしお医療ネットワーク
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病院から診療所への紹介患者数の比較
わかしお参加 医療機関 わかしお非参加 医療機関 0 2 4 6 8 10電子カルテネットワークは、
中核病院と地域の診療所との
連携をより緊密にする。
(人/診療所/6ヶ月) 平成15年1月∼6月わかしお医療ネットワーク
の病・診・薬連携
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病・診・薬連携の実績
調査時期 平成13年11月2日∼14年1月31日
参加調剤薬局
16 薬局
服薬指導を受けられた患者さん
400 名
アンケート調査に協力された患者さん
380 名
患者アンケート調査結果
0 % 2 0 % 4 0 % 6 0 % 8 0 % 1 0 0 % そう思わない ややそう思わない どちらともいえない ややそう思う そう思う 薬の 服み 方をよ り 理解で き た か 服み 残し は 無 く な るか 病気と 薬 の 理 解が 深 ま るか 検査デ ー タ の 理解が 深 ま る か 安心し て 薬が 飲め るよ うに なるか 個人情報の 保 護は 安 心 か オ ン ラ イ ン 服 薬指導に 満足するか回答数:
380名
今後もオ ン ラ イ ン 服薬指導を受け た い かChiba prefectural Togane Hospital
オンライン服薬指導の効果の検討:糖尿病
オンライン服薬指導群:
45名(インスリン:9名、経口剤:36名)
男 24名、女 21名
平均年齢
64.9才
非オンライン服薬指導群:
118名(インスリン:35名、経口剤:83名)
男 72名、女 46名
平均年齢
64.8才
両群におけるHbA1cの変動
6.4
6.6
6.8
7
7.2
7.4
H
b
A1c (%)
(n = 45) (n = 118) (n = 79 ) (n = 76 ) (n = 25) (n = 25 ) (n = 45 ) (n = 118 ) * * * 非オンライン服薬指導群 オンライン服薬指導群Chiba prefectural Togane Hospital
ITの利活用による糖尿病治療の進歩
わかしお医療ネットワーク
の導入
血糖降下薬
血糖降下薬
の
の
飲み忘れが少なくなる
飲み忘れが少なくなる
血糖コントロールの改善
血糖コントロールの改善
糖尿病合併症の防止
糖尿病合併症の防止
(失明・下肢切断・人工透析導入の減少など)
(失明・下肢切断・人工透析導入の減少など)
患者QOLの向上と医療経済の改善
患者QOLの向上と医療経済の改善
先進的情報技術活用型医療機関等ネットワーク化推進事業
(平成12年度補正予算事業)事後評価評価書
作成年月:平成15年3月 決裁者:サービスユニット長 石井 裕晶 作成者:サービス産業課 熊谷 敬
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経済産業省電子カルテネットワーク
プロジェクトの現状(平成16年現在)
電子カルテネットワーク事業の阻害要因
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電子カルテネットワーク事業の阻害要因(段階を追って)
導入段階での阻害要因
1)導入費用の高さ
2)通信回線インフラの整備不足
3)IT機器に対する医療スタッフの抵抗感
4)個人情報等のセキュリティへの不安
5)医療用語などの標準化の整備不足
6)制度:診療録の外部保存の制限
7)規制:公的病院と私立医療機関のオンライン接続禁止(自治体条例)
維持管理上の阻害要因
1)維持管理・システム更新費用の財源の欠如
2)システム維持管理スタッフの不足
3)電子カルテの操作性の不備
鍵となる方策:政策立案 policy making
電子カルテネットワークの普及
には何が必要か?
①
エビデンス
:導入効果と有用性の検証
②
技術基盤
:セキュリティ、操作性
③
人的基盤
:ヒューマンネットワーク
④
医療制度
:
診療報酬改訂
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電子カルテネットワークの活利用プロジェクトのPDCA
① 達成目標の設定:成果目標および評価指標の設定 ② 行動計画の企画・立案(P) ③ アクションプランの遂行・実践(D) ④ 結果の評価と分析(C) 阻害要因の抽出と分析 ⑤ 分析を踏まえた改善(A) 阻害要因排除の鍵となる方策の立案成果目標:
定性目標
定量目標
評価指標:
IT利用環境指標
成果指標
指標における到達目標
阻害要因
阻害要因の解決方法
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医療分野での世界最先端のIT国家であると言える為には、
どのような評価指標が必要なのだろうか?
一国の保健・医療のレベルは何によって評価されるか?
その国の、その時点での国民病と考えられる
疾病に対して、国家としての統合的な施策に
より、すぐれたアウトカム(疾病の減少など)を
出すことができるか否かで評価される。
医療分野での世界最先端のIT国家であると言える為には、
どのような評価指標が必要なのだろうか?
一国の保健・医療のレベルは何によって評価されるか?
日本の実例:かつての国民病・・・・・・胃癌
施策−1:早期診断法の開発
レントゲン二重造影検査、胃カメラ
施策−2:診断スタッフの育成と術式の確立
施策−3:住民検診システムの導入
胃癌死亡率の低下 → 世界最高水準との評価
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医療分野での世界最先端のIT国家であると言える為には、
どのような評価指標が必要なのだろうか?
ITの普及度等に焦点をあてた評価指標(IT利用
環境指標:電子カルテの普及率等)だけでは、
医療分野におけるIT国家の評価指標としては
不十分である。利用者の視点に立った成果指
標と並んで、臨床医学的な成果指標が必要な
のではないか?
評価指標の3つの視点
① ITを医療に利用する環境の整備という視点
② 医療サービスの利用者からの視点
③ 臨床医学・医療経済からの視点
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電子カルテネットワークプロジェクトの評価指標(案)
1.IT利用環境指標
①普及度:電子カルテネットワーク参加医療機関数など
②利用状況:登録患者数、サーバアクセス件数など
③通信回線のパフォーマンス
2.成果指標(アウトカム)
①
医療連携
に関する指標:紹介・逆紹介件数、紹介率
②
医療の質
に関する指標:複数の診療分野における臨床指標
③
治療成績
に関する指標:疾病・病態の発症頻度
③
医療経済
に関する指標:医療費
④
患者満足度(CS)
成果目標:
定性目標
定量目標
指標:
IT利用環境指標
成果指標
指標における到達目標
阻害要因
阻害要因の解決方法
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電子カルテネットワーク普及の阻害要因(要素別)
要因−1:ファイナンシャル(かね) 1.導入費用の高さ 76% 2.維持管理費用の財源がない 要因−2:ネットワークシステム(もの) 1.医療用語などの標準化の整備不足 57% 2.個人情報等のセキュリティへの不安 53% 3.通信回線インフラの整備不足 41% 4.電子カルテの操作性の悪さ 要因−3:人材(ひと) 1.システム維持管理スタッフの不足 44% 2.IT機器に対する医療スタッフの抵抗感 26% 3.人的連携(ヒューマンネットワーク)の不備 要因−4:制度 1.診療録の外部保存などの規制 2.個人情報保護法 3.公的病院と私立病院・診療所のオンライン接続禁止(条例等)成果目標:
定性目標
定量目標
指標:
IT利用環境指標
成果指標
指標における到達目標
阻害要因
阻害要因の解決方法
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経済的インセンティブに重点をおいた具体的施策
1.中核病院には
①IT化の補助金事業(単年度)
電子カルテネットワークを導入する場合に限り、
特別補助枠を設ける。
②ネットワーク加算
2.診療所には
①ネットワーク加算
3.保険調剤薬局には
①オンライン服薬指導加算
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