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副反応被害救済の上で それらをより実質的に示されているものは 右の 資料 4-3 である 急性散在性脳脊髄炎 (Acute Disseminated Encephalo-myelitis: ADEM) のみがワクチン接種後の中枢神経症状を包含する病名である しかし 接種 28 日以内に発症したものし

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2018 年 2 月 3 日 子宮頸がんワクチン副反応被害者の救済状況 大崎市 さとう内科循環器科医院 院長 佐藤荘太郎 子宮頸がん(予防)ワクチン−名称としては HPV ワクチンが正しいが−初めての女性のがんを防ぐワクチンとして大々的 に喧伝され、世界各国で導入された。このワクチンの接種後、激しい体の痛み、著しい全身倦怠、低血圧、不随意運動、 意識消失発作、記憶障害に苦しむ少女が世界中で多数現れた。米国の FDA と CDC が運営するワクチン副反応登録シ ステム VAERS (Vaccine Adverse Event Reporting System、世界中から登録が可能である)には、2018 年 2 月初めの時 点 で、HPVワクチンの副反応は55,788件の登録があり、死亡は406件、Disabled(普通の生活ができない)2,467 件、Did Not Recover(治っていない)10、980件が登録されている。

国内では2010年後半から接種が始まり、2013 年 4 月から定期接種化された。現在まで約338万人の女性が平均2. 7回接種されている。厚労省には現在3,080件の副反応報告が上がっており、そのうち重篤とされるのは707件であ る。 ワクチン被害救済制度について。 ワクチン接種は、国が対象者を定めて接種する「定期接種」と、対象集団以外の人が希望して接種する「任意接種」に分 けられる。HPV ワクチンは 2013 年 4 月から定期接種化され、12 歳(中1)から 16 歳(高2)の少女が対象とされている。 2013年4月以前に接種した人はすべて任意接種扱い、それ以降は接種対象年齢から外れた方が任意接種扱いにな る。この2つは副反応救済の法的根拠が異なるだけで、審査や救済の内容については殆ど差がない。資料1に副反応 救済制度の違いを示す。副反応被害救済の全体のイメージは資料 2.に示されている。 (「定期接種」については、国民は接種するよう努力する義務がある。接種しない時の罰則はない。) 医薬品医療機器総合機構(PMDA)法では、「入院以上」の治療を受けた場合でないと PMDA 法に基づく医療費・医療手 当は「支給されない」と定められている。平成 27 年 12 月、通院治療の場合は、(公財)予防接種リサーチセンターから医 療費・医療手当相当額を健康管理支援手当として支給する旨の通達が自治体にあった。これが資料2.の左下の赤く示 されている部分の説明である。 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/dl/yobou151201-1.pdf 副反応の届けは医師が書くべきなのだが、書いてくれないという被害者の声を数多く聞いた。その場合は被害者自らが 書類を書いて出すことができる。そんなに難しくはないと思うが、しかし、医学用語をつかって症状を説明する文章を作成 することは一般の方には難しいであろう。また、書き方によって審査の評価が大きく変わるであろう。 ワクチン被害者救済の現状 副反応被害の認定と支給の決定は、資料2の右端に示されている薬事・食品衛生審議会が行うのだが、議事録は公開 されない。厚労省の予防接種副反応検討部会の資料から想像する限りでは、匿名の3人の委員(医師)により書類審査 で決められようだ。被害者本人を診察したり、家族から家庭内の状態を聞いたりすることはない。 これらの副反応認定判断の根拠となっていると思われるものは、基本的にはワクチンの添付文書に書かれている副反 応の項目である。 資料3.

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副反応被害救済の上で、それ らをより実質的に示されている ものは、右の「資料4-3」であ る。 急性散在性脳脊髄炎(Acute Disseminated Encephalo-mye-litis: ADEM)のみがワクチン接 種後の中枢神経症状を包含す る病名である。しかし、接種28 日以内に発症したものしか副 反応として認めないということ であろうか。 厚労省の別の資料では、HPV ワクチンの長期の効果(32年 間!高い抗体値を維持)を謳 っている。この長期の効果はア ジュバントが免疫を長期間刺 激し続けることで達成される。 このことは、28日を越える遥 かに長期にわたって副反応が 起こりうると言っていることにな る。米国の事例であるが、妹(15)と兄(17)ともガーダシル接種したが、それぞれ85日目と83日目にケイレン発作をお こし大ケガをしたという事例の母親の書いた手記を翻訳している。 http://satouclk.jp/2012/05/post-43.html 上の図で最も注目すべきは、欄外の、(改定後)「ヒトパピローマウイルス感染症の定期接種にあっては、接種後に広汎 な疼痛又は運動障害を中心とする多様な症状が発生する場合も報告対象に含む旨、通知に明記したところ。」という箇 所であろう。(「」内の文章、日本語としてかなり変です。) もうひとつ重要なことがこのスライドには書かれてなければならない。「接種後5年を超えてからの症状発生については 被害申請ができない」という規定である。 資料「HPV ワクチン救済決定一覧(H29 年4月決定分まで)」の 480 例の分析 私は毎年「ワクチントーク全国集会」という集会に参加している。ワクチンの問題を考え、ワクチン副反応被害者救済へ の支援、そしてゆるやかに乳幼児へのワクチン接種に反対している集会である。 2017年の集会の配布資料の中に「HPV ワクチン被害認定(定期接種分)」、「HPVワクチン救済決定一覧まとめ(H23 年度〜H29年4月まで)」、「HPV ワクチン救済決定一覧(H29 年4月決定分まで)」(10ページ、480件)(資料5)が収載 されていた。これらの資料はウエッブ上では公表されていない。補償の給付内容の説明は資料6をみていただきたい。 下は「HPVワクチン救済決定一覧まとめ(H23年度〜H29年4月まで)」という資料(表)からの書き写したものである。 【支給決定225例の内訳(重複支給あり)】 医療費・医療手当 176例、 医療手当 22例、 傷害年金1級 6例、 障害年金2級 14例、 障害児養育年金1級 2例、 障害児養育年金1級 5例。 【不支給259例の内訳】 「入院を必要とする程度ではない」 107例、 「判定不能」 120例、 「投与された医薬品により発現したとは認められ ない」 23例、 「傷害でない」 2例、 「政令で認める程度の傷害でない」 6例、 「副作用に対する入院を必要とする 程度の医療とは認められない」 1例。 果たして、診察も事情聴取もしないで、「入院を必要とする程度ではない」と決められるものだろうか。「HPV ワクチン救済 決定一覧(H29 年4月決定分まで)」の「不支給理由」欄には「入院を必要とする程度ではない」という記述はなく、すべて 「入院を必要とする程度の医療とは認められない」となっている。

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(「副作用に対する入院を必要とする程度の医療とは認められない」という文章は意味が取れない。医者が勝手に過剰な 治療をしたというのだろうか?) 年金の支給が決定されたのは合わせて27件、全体の5.6%である。どのような障害および疾病が年金支給の対象とな ったかを知るため、「副作用名称」の欄を下に書き写した。 NO.21: 10代女性、障害:急性小脳失調症による眼振のための日常生活障害 障害児養育年金2級 NO.34: 20代女性、障害、全身脱力による肢体機能障害 障害年金1級 NO.40. 10代女性、障害:頭痛による日常生活障害 障害年金2級 NO.49: 10代女性、障害:高次脳機能障害 障害児養育年金2級 NO.53: 20 代女性、疾病:倦怠感、疼痛、しびれ、脱力、月経不整、めまい、認知機能低下、感覚過敏、睡眠障害、発熱、 吐き気 障害;脱力による肢体機能障害 医療手当+障害年金1級 NO.62: 10代女性、障害:疼痛、筋力低下、しびれ、不随意運動による四肢及び体幹機能障害 障害児養育年金2級 NO.78: 10代女性、障害:不随意運動による肢体及び体幹機能障害 障害児養育年金1級 NO.84: 20 代女性 疾病:麻痺、肩痛、しびれ、筋力低下、脱力、振戦、倦怠感、めまい、失神、けいれん、 障害:麻痺、 肩痛、しびれ、筋力低下、脱力、振戦、倦怠感、めまい、失神、けいれんによる肢体機能障害 医療費、医療手当 障 害年金2級 NO.87: 10代女性、障害:筋肉痛、関節痛、腰痛、疼痛、脱力、倦怠感、けいれんによる体幹および肢体機能障害 障 害児養育年金1級 NO.88: 10代女性、障害:全身疼痛、脱力、しびれ、不随意運動による肢体・体幹機能障害 障害年金1級 NO.93: 10代女性、障害:しびれ、疼痛、倦怠感、脱力、感覚異常による肢体機能障害 障害年金2級 NO.97: 10 代女性、障害:四肢体幹の疼痛、四肢硬直、疼痛、不随意運動、筋力低下による四肢及び体幹機能障害 障害児養育年金 2 級 NO110: 20代女性、障害:脱力、疼痛、倦怠感、筋力低下、けいれんによる肢体機能障害 障害年金1級 NO.122: 10代女性、障害:疼痛、筋力低下、しびれ、不随意運動による四肢及び体幹機能障害 障害年金2級 NO.132: 10代女性、障害:筋肉痛、関節痛、腰痛、疼痛、脱力、倦怠感、けいれんによる体幹及び肢体機能障害 障 害者年金1級 NO184: 40代女性、疾病:疲労感、睡眠障害、過呼吸、下痢、動悸、感覚異常、脱力、頭痛、四肢の疼痛、しびれ、けい れん、眼振、左上下肢麻痺、体幹失調、耳鳴、めまい、感覚異常、 障害:平衡機能障害及び肢体機能障害 医療費・ 医療手当+障害者年金2級 NO189: 10代女性、障害:肢体機能障害、高次脳機能障害、視力及び視野障害 障害児養育年金2級 NO194: 20代女性、障害:右下肢機能障害 障害年金2級 NO.235: 10 代女性、 障害:肢体機能障害、高次脳機能障害、視力及び視野障害 障害者年金2級 NO.262: 10 代女性、障害:肢体機能障害 障害年金2級 (ガーダシル接種) NO.306: 10代女性、障害:四肢体幹の疼痛、四肢硬直、疼痛、不随意運動、筋力低下による肢体及び体幹機能障害 障害年金2級 NO.312: 10 代女性、障害:肢体機能障害、視力及び視野障害、高次脳機能障害(障害) 障害年金 2 級 NO.358: 20代女性、障害:高次脳機能障害 障害年金2級 NO.367: 10 代女性、障害:高次脳機能障害 障害年金 2 級 NO.418: 20 代女性、障害:肢体機能障害 障害年金 1 級 NO.421: 10 代女性、障害:急性小脳失調症による眼振のための日常障害 障害年金 2 級 NO.480: 10 代女性、障害:頭痛、めまいによる日常生活障害 障害年金2級 まとめ:10代女性 19件、 20代女性 7件、 40代女性 1件 障害年金給付決定された事例では、NO.40 を除けば、すべて中枢神経障害の症状である。高次脳機能障害は 6(7)例含 まれている(NO.49,(53), 189, 253, 312, 358, 367)。(NO.53 には「認知機能低下」と書かれている。) このようなことがわかったため、資料:「HPV ワクチン救済決定一覧(H29 年4月決定分まで)」の480件の「副作用名称 等」欄の障害、症状の記述項目を見直した。その結果は、 「認知機能低下」あるいは「高次脳機能障害」の記述がある事例: 144件 (30%)。その中で不支給の決定: 29件。 中枢神経障害と考えられる事例: 321件 (67%)。 その中で不支給の決定: 139件(43%)。 ワクチンの副反応被害の 7 割近く(2/3)が、大脳を中心とした中枢神経障害であることは、改めて驚くべきことである。

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また資料からは入院治療の有無はわからない。それなりの症状があったから、医療機関を受診しているはずで、上に紹 介した平成 27 年 12 月の通達は生かされているのか、また遡及的に適応されたのだろうか。 このような副反応(後遺症)の状況は、資料4:「HPVワクチンについて報告すべき副反応」、あるいは HPV ワクチンの添 付文書の副反応の記載(資料3)とは全くかけ離れている。血小板減少症は 2 例しかなく(NO.13, 252)、ギラン バレ症候 群は 1 例しかない(NO.16)。 資料6に補償額を示すが、医療費だけの補償の場合は、医療費の自己負担分の補償の支給であり、その場合は交通費 は支給されない。月34,300円から36,300円の医療手当は遠隔地の病院に通うならば交通費にも満たない。実際、東 京都から静岡県や長野県の病院に通われた被害者が多数おられた。是非、資料7の被害者のメッセージを読んでいた だきたい。 重症な HPV ワクチン被害の娘を持つ家庭では、ケイレンや意識消失発作を起こすため常に娘に親がついていなければ ならず、働きに出られず、収入を失う。また、シングルマザーの娘さんで HPV 副反応の方も多数おられる。 HPV ワクチンの副反応被害者の多くが中学生である。痛み、ケイレン、意識消失発作、歩行困難、易疲労性、学習能力 の低下のため、普通高校への進学を諦めた方が多数おられた。学校に行っても階段が上れないという事態に直面する。 授業中に意識消失発作を起こすため、出席日数を稼がねばならないため、保険室で自習をする生徒さんもおられた。 「眼振」という症状の方がおられるが、眼球が小刻みに動くため注視ができず、黒板や教科書の字が読めない。パソコン が使えない。このようなハンディキャップから普通高校への進学を諦め、通信制高校に進学せざるを得なかった方がか なりおられた。また、高校、大学に入学できても、朝起きられない、易疲労性のため、移動が困難なため、途中で休学し た事例もある。歩けない、うまく字が書けないため、母親が大学の授業についていってノートをとってあげているという事 例もある。 酷ではあるが、ある程度以上重症のワクチン副反応からの回復はかなり難しいと予測する。進学して就職し収入を得る ことが難しい方がたくさん出られると予測する。まだ HPV ワクチン接種の副反応がまだ後遺症として確定していない状 態である。将来、障害および給付の見直しを求め、裁判に訴えることがおこることは必須と予想される。 中枢神経症障害の後遺症は多発性硬化症(MS)と考えるべきである 上に書き写した NO.21から480、ならびに資料 5 の「副作用名称」の欄の障害および症状をみるならば、HPV ワク チンの副反応として中枢神経症を訴えられる方は多彩な症状を呈していることがわかる。易疲労性、痛み、排尿障 害を訴えられることも多い。このような症状は殆ど多発性硬化症(Multiple Sclerosis: MS)の症状と一致する。HPV ワクチン被害者の症状が悪化したり良くなったり変動するところもそうである。 フランスで中学生に B 型肝炎ワクチンのユニバーサル接種の後、多発性硬化症が増えたことが指摘され、接種は 中止になったことも、これを支持するものである。

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資料1.ワクチンによる健康被害救済制度

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資料5.「HPV ワクチン救済決定一覧(H29 年4月決定分まで)」の第1ページの約 2/3 を示す。 NO.35,35 の若年性関節リウマチ、クロ-ン病はイギリスのサーバリックスの副反応例にもある。

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参照

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