「
児 童 サ ー ビス 論 」 と 「読 書 と豊 か な人 間性 」 の比 較 試 論
坂
下
直
子
は じめ に 司 書 養 成 科 目 の 中 で 、 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 につ い て 、 文 部 科 学 省 の 「司 書 資 格 取 得 の た め に 大 学 に お い て履 修 す べ き図 書 館 に 関 す る 科 目の 在 り方 に つ い て 」 で は 、 「児 童(乳 幼 児 か らヤ ン グ ア ダ ル トまで)を 対 象 に 、 発 達 と学 習 に お け る読 書 の 役 割 、 年 齢 層 別 サ ー ビ ス 、 絵 本 ・物 語 等 の 資 料 、 読 み 聞 か せ 、 学 校 と の協 力 等 に つ い て 解 説 し、 必 要 に応 じて 演 習 を行 う」1)と報 告 さ れ て い る 。 ま た 、 「司 書 資 格 取 得 の た め に大 学 に お い て 履 修 す べ き図 書 館 に 関 す る科 目一 覧 」 に は 、 以 下 の10項 目 の 指 導 内 容 が 定 め られ て い る2)。 1.発 達 と学 習 に お け る 読 書 の役 割 2.児 童 サ ー ビ ス の 意 義(理 念 と歴 史 を 含 む) 3.児 童 資 料(絵 本) 4.児 童 資 料(物 語 と伝 承 文 学 、 知 識 の 本) 5.児 童 サ ー ビス の 実 際(資 料 の 選 択 と提 供 、 ス トー リー テ リ ン グ 、 読 み 聞 か せ 、 ブ ッ ク トー ク等) 6.乳 幼 児 サ ー ビ ス(ブ ッ ク ス タ ー ト等)と 資 料 7.ヤ ン グ ア ダ ル トサ ー ビス と資 料 8.学 習 支 援 と して の 児 童 サ ー ビス(図 書 館 活 用 指 導 ・レ フ ァ レ ンス サ ー ビ ス) 9.学 校 、 学 校 図 書 館 の 活 動(公 立 図 書 館 と の 相 違 点 を含 む) 10.学 校 、 家 庭 、 地 域 との 連 携 ・協 力 一 方 、 司 書 教 諭 養 成 科 目の 中 で、 「読書 と 豊 か な 人 間 性 」 に つ い て は 、 文 部 科 学 省 の 「司 書 教 諭 の 講 習 科 目 と ね ら い と 内 容 」 に お い て 、 「児 童 生 徒 の 発 達 段 階 に 応 じ た 読 書 教 育 の 理 念 と方 法 の 理 解 を 図 る 」3)とい う ね ら い と と もに 、 以 下 の6項 目の 指 導 内 容 が 定 め られ て い る4)。 1.読 書 の 意 義 と 目的 2.読 書 と心 の 教 育(読 書 の 習 慣 形 成 を 含 む) 3.発 達 段 階 に 応 じた 読 書 の 指 導 と計 画 4.児 童 ・生 徒 向 け 図 書 の 種 類 と活 用(漫 画 等 の 利 用 方 法 を 含 む) 5.読 書 の 指 導 方 法(読 み 聞 か せ 、 ス トー リ ー テ リ ン グ 、 ブ ッ ク トー ク 等) 6.家 庭 、 地 域 、 公 共 図 書 館 等 との 連 携 2014年 か ら学 校 図 書 館 法6条 に 明記 され た 学 校 司 書 の 養 成 に 関 し て 、 文 部 科 学 省 か ら通 知 さ れ た モ デ ル カ リ キ ュ ラ ム に は 、 「児 童 生 徒 に 対 す る 教 育 支 援二に 関 す る 科 目」 と し て 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 が あ が っ て お り、 上 記 の 司 書 教 諭 養 成 の た め の 同 科 目 と、 ね ら い ・内 容 と も に 記 述 を 同 じ く し て い る 。 本 学 に お い て 、 双 方 の 授 業 を並 行 し て担 当 す る機 会 を得 た 筆 者 は 、 子 ど もの 発 達 段 階 の 特 性 や 、 資 料 の 種 類(絵 本 、 物 語 と伝 承 文 学 、 ノ ン フ ィ ク シ ョ ン、 知 識 の 本 な ど)と そ の 特 性 や 選 択 方 法 、 子 ど も た ち と資 料 を結 び つ け る 方 法(ス トー リ ー テ リ ン グ、 読 み 聞 か せ 、京 都 女 子 大 学 図 書館 情報 学研 究紀 要 第5号(2018年3月) ブ ッ ク トー ク な ど)に つ い て は、 解 説 内 容 に 関 して 、 一 部 共 通 の もの と して み る こ とが 可 能 で あ る と捉 え て い る 。 しか しな が ら、 そ の 共 通 点 を認 識 す る と と もに 、 明 らか に 並 び 立 つ 相 違 点 が 存 在 す る こ と を意 識 し な が ら、 受 講 生 に解 説 を行 っ て きた 。 ま た 、 そ の こ と を 興 味 深 く受 け 止 め て きた 。 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 に お け る サ ー ビ ス の 対 象 が 、 児 童 福 祉 法 で 定 め られ た0歳 か ら18歳 未 満 の 「児 童 」 で あ り、 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 に お け る指 導 ・支 援 の 対 象 が 、 学 校 教 育 法 に お け る小 学 校 ・中 学 校 ・高 等 学 校 ・特 別 支 援二学 校 の 「児 童 ・生 徒 」 で あ る こ とが 、 共 通 と相 違 を 生 じ さ せ て い る こ とは 言 う ま で も な い 。 こ の こ と を ふ ま え た 上 で 、 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 が 、 社 会 教 育 機 関 で あ る 公 共 図 書 館 に お け る 、 司 書 に よ る奉 仕(サ ー ビ ス)と し て の 支 援 を 扱 う も の で あ り、 「読 書 と豊 か な 人 間性 」 が 、 学 校 教 育 に お け る 司 書 教 諭 に よ る 指 導 並 び に、 学 校 教 育 に お け る 学 校 司 書 に よ る 支 援 を扱 う もの で あ る こ とを 意 識 す れ ば 、 共 通 点 と相 違 点 は 、 と り も な お さず 司 書 、 司 書 教 諭 、 そ して 学 校 司 書 の 役 割 の そ れ と呼 応 し て い る の で は な い か 、 と い う の が 筆 者 の 問 題 意 識 で あ る 。 つ ま り、 主 に 資 料 の 種 類 と特 性 や そ れ らの 活 用 方 法 に つ い て 、 共 通 点 と相 違 点 を検 討 す る こ とは 、 司 書 、 司 書 教 諭 、 学 校 司 書 、 そ れ ぞ れ の 特 性 を 明 らか に す る こ とに つ な が る の で は な い か 、 ひ い て は 、 三 者 の 専 門性 に つ い て 、 一 部 で も浮 き彫 りに な る の で は な い か と 推 測 す る。 先 行 研 究 に は 、 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 と 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 に 関 連 させ て 比 較 検 討 した もの は 見 当 た ら な い 。 そ こで 本 稿 に お い て 、 具 体 的 な 資 料 と活 用 の 有 様 を も と に して 、 三 者 の 視 点 か ら見 つ め る と い う こ と を 試 み る 。 1.検 討 す る資 料 と活 用 方 法 本 稿 で 取 り上 げ る資 料 は 、 絵 本 で あ る。 絵 本 に 着 目す る理 由 は 、 両 科 目 に 共 通 す る 資 料 の 中 で 代 表 的 な 位 置 づ け に あ り、 物 語 や 伝 承 文 学 、 ノ ン フ ィ ク シ ョ ン、 知 識 の 本 な ど で 表 現 され て い る 内 容 を も内 包 して 存 在 す る か ら で あ る 。 む か し ば な し絵 本 や 科 学 絵 本 な どが 、 そ れ に該 当 す る 。 絵 本 を検 討 す る こ とで 、 他 の 資 料 に も通 底 す る 汎 用 的 な 特 徴 が 明 ら か に な る の で は な い か と考 え た 。 ま た 、 活 用 方 法 と して 、 広 義 の 読 み 聞 か せ に 光 を あ て る。 張 江 洋 直 ・池 田 裕 子 ・安 藤 友 晴 の 先 行 研 究5)の 中 で 、 張 江 は 松 居 直 の 言 説 を肯 定 し な が ら、 「『絵 本 』 と 『読 み 聞 か せ 』 と は メ ダ ル の 裏 表 の 関係 に あ る 。 別 様 に 語 れ ば 、 そ れ ら両 面 を切 り離 す 所 業 は そ もそ も メ ダ ル そ の も の を破 壊 す る」6)と主 張 して い る。 ま た 、 オ ン グ(W.J.Ong)の 思 想 をi援用 し て 、 「「絵 本 』=「 読 み 聞 か せ 』 と は 、 〈声 に よ っ て 聞 こ え て く る〉 とい う 『声 の 文 化 』 の 側 面 と、 〈眼 の 前 に 在 る 「絵 」 を 「読 む 」〉 と い う 『文 字 の 文 化 』 へ と架 橋 す る 側 面 とが ま さ に 同 時 的 に生 起 す る事 態 に 他 な ら な い 。 私 た ち が 、 『読 み 聞 か せ 』 が 児 童 サ ー ビ ス に と っ て 、 具 体 的 な 《対 面 的 な サ ー ビ ス 提 供 》 とい う 意 味 で 〈場 所 と して の 図 書 館 〉 と い う 機 能 の 中 軸 を成 す と考 え る所 以 も、 こ こ に あ る。 「声 の 文 化 』 と 「文 字 の 文 化 』 の 交 差 地 点 に 『読 み 聞 か せ 』=『 絵 本 』 が 存 立 して い る」7)とい う分 析 は 、 示 唆 的 で あ る 。 本 稿 で は、 「絵 本 」 と一 体 化 し た 「読 み 聞 か せ 」 の うち で も、 広 義 の 読 み 聞 か せ に該 当 す る と思 わ れ る 「読 み あ い 」 と 「ア ニ マ シ オ ン」 に 着 目 した い 。 こ れ らに 注 目す る の は 、
坂 下 直 子:「 児 童 サ ー ビス論 」 と 「読 書 と豊 か な人 間性 」 の比 較 試 論 司 書 、 司 書 教 諭 、 学 校 司 書 の視 点 で 比 較 した 場 合 、 共 通 点 と相 違 点 が よ り浮 か び 上 が りや す い の で は な い か と推 測 し た か ら で あ る 。 そ の 際 、 参 照 す る テ キ ス ト と し て は 、 堀 川 照 代 編 著 『児 童 サ ー ビ ス 論 』 日本 図 書 館 協 会 、 2014や 朝 比 奈 大 作 ・米 谷 茂 則 著 『新 版 読 書 と豊 か な 人 間性 』 放 送 大 学 教 育 振 興 会 、2015 な ど多 数 が あ げ られ る 。 2.資 料 と して の 絵 本 の 検 討 絵 本 は 、 「絵 と文 とか ら な る 図 書 。 特 に、 絵 を見 て い くだ け で 話 の 筋 が 読 み 取 れ る 連 続 性 や 、 文 に書 き表 さ れ て い な い 細 部 を絵 で 表 現 す る物 語 性 に 加 え、 絵 が 芸 術 性 を 備 え て お り、 絵 と文 が 調 和 して 一 つ の 物 語 世 界 を創 り 上 げ て い る もの を 指 す 。 絵 の み に よ る絵 本 も あ る 。 図 書 館 で は 、 乳 幼 児 か ら小 学 校 低 学 年 の 子 ど も を対 象 に した 絵 本 を 、 蔵 書 を分 類 す る 上 で 『絵 本 』 と呼 ん で 一 つ の コ レ ク シ ョ ン と し、 高 学 年 向 け の もの は 、 各 主 題 の も とに 入 れ る の が 一 般 的 で あ る 。 表 紙 が 見 え る よ う に 置 く こ との で き る傾 斜 型 専 用 絵 本 架 や 低 書 架 に排 架 され る こ とが 多 い 。 主 に 障 害 児 向 け に製 作 さ れ た 布 の 絵 本 や さ わ る絵 本 も あ る」8) と定 義 さ れ て い る。 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 で は児 童 資 料 の 筆 頭 に あ が り、 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 で も児 童 ・ 生 徒 向 け 資 料 の は じめ に紹 介 さ れ て い る の が 絵 本 で あ る 。 そ の 起 源 や 歴 史 、 作 品 ・作 者 論 な ど、 先 行 研 究 は 多 岐 に わ た る が 、 本 稿 の 主 旨 と 関 連 し た もの と して 、 鈴 木 千 春 と永 田 智 子 の 論 考 が あ る9)。 「学 校 教 育 に お け る 教 材 と し て の 絵 本 活 用 の 意 義 と可 能 性 」 と題 し て 、 「絵 本 は そ の 特 性 を活 か す こ とで 、 学 校 教 育 に お い て 教 材 と し て 活 用 で き る の で は な い か 」10)とい う仮 説 を立 て 、 「絵 本 の 活 用 状 況 を 学 会 誌 掲 載論 文 と実 践 事 例 か ら傭 鰍 し、 学 校 教 育 の 中 で 絵 本 が ど の よ う に 活 用 さ れ て い る の か 」11)を検 証 した 結 果 、 「絵 本 や 絵 本 の 読 み 聞 か せ に 関 す る論 文 は、 幼 児 や 家 庭 を 対 象 と した もの が 多 く、 教 科 教 育 に 関 す る研 究 は 非 常 に少 な い こ とが 分 か っ た 。 実 践 事 例 に お い て は、 小 中 高 の全 校 種 で 教 科 教 育 だ け で は な く教 科 外 に お い て も、 多 様 に 活 用 さ れ 有 効 で あ る と い う報 告 が 多 数 な され て い る こ とが 分 か っ た 。 よ っ て 教 科 教 育 と 関 連 す る 実 践 か ら得 られ た 知 見 は 、 論 文 と して 発 表 され た もの は 非 常 に 少 な い の が 現 状 で あ る が 、 学 校 教 育 に お い て 絵 本 が 教 材 と し て活 用 で き る こ とへ の 示 唆 を得 る こ とが で き た 」12)と結 論 づ け て い る 。 絵 本 の 教 材 化 とい う こ と に光 を あ て る 際 、 確 認 し て お か な け れ ば な ら な い の が 、 教 材 の 定 義 で あ る 。 中 内 敏 夫 は 、 「教 材 と は、 教 育 の 目標 内 容 を効 果 的 に 学 ば せ 教 え る た め に 、 子 ど も の 生 活 概 念 と 目標 内 容 の 媒 介 者 と して 選 ば れ 、 あ る い は そ の た め に 加 工 され た 、 言 語 的 ま た は 非 言 語 的 素 材 で あ る と定 義 す べ き」13)と主 張 し て い る 。 本 稿 で は 、 中 内 の 定 義 を採 る こ と とす る 。 学 校 教 育 法 第34条(教 科 用 図 書 そ の 他 の 教 材 の 使 用)で は 、 下 記 の とお り教 科 用 図 書 以 外 の 図 書 の使 用 を認 め て い る 。
①小学校 においては、文部科学大臣の検定
を経た教科用 図書又 は文部科学省が著作
の名義を有する教科用図書 を使用 しなけ
ればならない。
②前項の教科用図書以外の図書その他の教
材 で、有益適切 な ものは、 これ を使用す
ることがで きる。
京都 女 子 大 学 図 書館 情報 学 研 究紀 要 第5号(2018年3月) 先 述 の 鈴 木 ・永 田 の 研 究 は 、 学 校 教 育 に お け る 司 書 教 諭 と学 校 司 書 、 そ れ ぞ れ が 教 材 と して 絵 本 を見 る こ と に お い て 、 どの よ う な視 点 が 生 じる の か と い う こ と を 考 え る き っ か け を 与 え て くれ て い る 。 一 方 、 公 共 図 書 館 に お け る児 童 サ ー ビ ス の担 い 手 で あ る 司 書 の 視 点 と比 較 す る と、 ど の よ う な 分 析 が 可 能 で あ ろ うか 。 本 章 で 具 体 例 に則 して 検 証 して み る こ と にす る 。 2.1.事 例 に よ る検 証=小 学 校 道 徳 『に じい ろ の さか な し ま し ま を た す け る1』14) とい う絵 本 を 取 り上 げ て み よ う。 こ の 絵 本 は 、 公 共 図 書 館 に お い て 子 ど もた ち に提 供 さ れ る 場 合 は 、 出 版 社 の 説 明 ど お り、 「き ら き ら光 る う ろ こ を も っ た さ か な の 物 語 。 大 評 判 の 光 る 絵 本 」15)であ る 『に じ い ろ の さ か な』 シ リー ズ の 第2話 とい う位 置 づ け で 、 乳 幼 児 か ら楽 しめ る 絵 本 と して 人 気 を博 して い る 。 前 出 の 絵 本 の 定 義 で あ る 「絵 を見 て い くだ け で 話 の 筋 が 読 み 取 れ る 連 続 性 や 、 文 に書 き表 さ れ て い な い 細 部 を絵 で 表 現 す る 物 語 性 」 を備 え 、 ロ ン グ セ ラ ー 絵 本 の 範 疇 に 入 る もの で あ る 。 一 方 で 、 学 校 教 育 に お い て は 、 道 徳 科 な ど で 人 権 教 育 の教 材 と し て 活 用 で き う る ケ ー ス が 生 じ て い る16)。人 権 とい う抽 象 的 な 側 面 を 持 っ た テ ー マ を小 学 校1年 生 に 理 解 させ る際 に 、 適 切 な 絵 本 が な い だ ろ う か とい う担 任 か らの 依 頼 に 基 づ き学 校 司 書 が 選 書 した 例 で あ る 。 い じめ を す る 側 、 され る側 、 黙 っ て見 て い る傍 観 者 とい う3人(さ か な)が 描 か れ て お り、 そ の こ とが 本 作 品 を教 材 と して 活 用 し た 事 例 を 生 ん で い る17)。 小 学 校1年 生 が 、3人 の 登 場 人 物 と 自 分 自 身 を そ れ ぞ れ 同化 す る こ と に よ っ て 、 発 達 段 階 に 応 じた 人 権 概 念 理 解 を促 す と い う 、 中 内 の 言 う 「教 育 の 目標 内 容 を効 果 的 に 学 ば せ 教 え る 」 こ と に成 功 して い る。 当 該 絵 本 は 、 中 内 の 示 す 「子 ど もの 生 活 概 念 と 目標 内 容 の 媒 介 者 と して 選 ば れ 」 た 言 語 的 素 材 と して 位 置 づ け ら れ る と言 え る。 幼 児 教 育 の 分 野 で 、 森 光 義 昭 ・関 聡 が 「大 人 が 子 供 に伝 え た い こ と を絵 本 が 代 弁 し て くれ る存 在 で あ り、 保 育 者 が 直 接 子 供 た ち に語 りか け る よ り も間 接 的 な 語 りか け の 方 が 効 果 的 な こ と は心 理 学 の 立 場 か ら も言 え る こ とで あ る」18)とし て い る こ と は 、 中 内 の 「効 果 的 」 と呼 応 して い る。 教 育 現 場 に お い て 教 材 と して 絵 本 を用 い 得 る こ と を 意 識 し な が ら、 実 際 の 依 頼 に応 え る 学 校 司 書 は 、 絵 本 と対 峙 す る 際 に 、 常 に こ の 視 点 を備 え て お く必 要 が あ る と考 え ら れ る 。 学 校 司 書 は 、 学 校 とい う教 育 現 場 に お け る 司 書 と し て 、 絵 本 とい う 資 料 ひ とつ ひ とつ に精 通 した 専 門 性 で も っ て 、 支 援 す る 。 一 方 で 、 司 書 教 諭 は 当 該 教 科 及 び単 元 の 特 性 と、 当 該 学 年 児 童 の 発 達 段 階 の 特 徴 と を理 解 し、 教 育 的 見 地 か ら絵 本 を教 材 と い う読 書 材 と して 選 択 し、 指 導 す る 。 も ち ろ ん 公 共 図 書 館 に お い て も、 人 権 を テ ー マ に展 示 を 企 画 し、 児 童 サ ー ビ ス の担 い 手 と し て の 司 書 が 適 書 を選 書 す る よ う な場 合 に 、 上 述 の よ う な視 点 を持 つ こ と は あ り得 る 。 そ して 興 味 深 い こ と に は、 公 共 図 書 館 に お い て 学 校 図 書 館 を 支 援 す る際 に は 、 司 書 は 一 時 的 に教 育 的 メ ガ ネ をか け て 絵 本 を 見 る こ と も あ る 。 しか し な が ら、 そ れ は あ く ま で も一 時 的 ・部 分 的 に と ど ま る の で は な い だ ろ うか 。 な ぜ な ら、 彼 ら は単 元 等 の め あ て や 授 業 展 開 等 の 担 当教 員 の授 業 構 想 を 把 握 す る教 育 の 専 門 家 で は な く、 あ くま で も学 校 教 育 を支 援 す る 存 在 だ か ら で あ る。
坂 下 直 子:「 児 童 サ ー ビス 論」 と 「読 書 と豊 か な人 間性 」 の比 較 試 論 逆 に学 校 図 書 館 に お い て 、 絵 本 の 自 由 な 読 書 を保 障 す る 際 に は 、 司 書 教 諭 と学 校 司 書 は 教 育 的 メ ガ ネ を は ず す 場 合 が あ る こ とは 、 後 章 で 述 べ る 。 2.2.事 例 に よ る検 証;中 学 校 家 庭 科 『ベ レの あ た ら しい ふ く』 と い う絵 本 に つ い て 、 都 甲 由 紀 子 の 考 究 が あ る19)。「家 庭 科 の 教 科 書 に は 衣 服 材 料 の 種 類 や 衣 服 の 入 手 、 手 入 れ の 方 法 は掲 載 さ れ て い る も の の 、 衣 服 の 製 作 工 程 につ い て の 記 述 は 少 な く、 繊 維 材 料 か ら衣 服 が ど の よ う に作 られ て い る か に つ い て 学 ぶ 機 会 が 限 られ て い る 」 と い う 問 題 意 識 か ら、 当 該 絵 本 を と り あ げ た 。 「手 作 り の 衣 服 製 作 の 工 程 は もち ろ ん 、 付 加 価 値 の 概 念 、 労 働 力 の 交 換 、 貨 幣 経 済 の 成 立 、 科 学 技 術 の 発 展 、 家 族 関 係 、 ジ ェ ン ダ ー な どの 要 素 を読 み 取 る こ とが で き る 。 こ の 絵 本 の 内 容 を、 衣 生 活 の 範 囲 に と ど ま ら な い 家 庭 科 の 学 習 に 関 連 づ け て 、 教 材 と して 提 案 」 し、 当 該 絵 本 を 活 用 した 。 結 果 、 「衣 服 は 購 入 す る こ と以 外 に 入 手 す る 選 択 肢 が な い と捉 え て い る現 代 の 日本 の 子 ど もた ち に と っ て は 学 び の あ る 内 容 の 絵 本 で あ る こ とが 示 され た 。 衣 生 活 の 内 容 と し て は、 衣 服 の 製 造 工 程 を 理 解 させ 、 布 を使 っ た 製 作 の 意 欲 を 高 め る実 習 の 導 入 に 使 用 す る教 材 と して 有 効 で あ る こ とが 示 唆 さ れ た 。 衣 服 製 作 工 程 を理 解 した 結 果 と し て環 境 配 慮 や 資 源 の 有 効 活 用 に 目 を 向 け させ る こ と もで きた 」 と、 教 育 効 果 を分 析 した 。 当 該 絵 本 は、 中 内 の 示 す 「子 ど もの 生 活 概 念 と 目標 内 容 の 媒 介 者 と し て 選 ば れ 」 た 言 語 的 素 材 と し て位 置 づ け られ 、 中 内 の 言 う 「教 育 の 目標 内 容 を効 果 的 に 学 ば せ 教 え る 」 こ と に 成 功 して い る 。 この 際 も、 司 書 教 諭 は 当 該 教 科 の 特 性 と、 当 該 学 年 生 徒 の 発 達 段 階 の 特 徴 と を 理 解 し、 教 育 的 見 地 か ら絵 本 を教 材 と い う読 書 材 と し て 選 択 し指 導 す る 。 学 校 司 書 は 、 学 校 と い う教 育 現 場 に お け る 司 書 と し て 、 絵 本 とい う 資 料 ひ とつ ひ とつ に 精 通 した 専 門 性 で も っ て 、 選 択 肢 を用 意 し支 援 す る 。 2.3.事 例 に よ る 検 証=小 学 校 英 語 『く ま さ ん く ま さ ん な に み て る の 』 と い う 絵 本 が 英 語 の教 材 と して活 用 さ れ た 例 が あ る20)。 英 語 の 授 業 計 画 を 立 て て い る 中 で 、 繰 り返 し が あ る 英 語 の 絵 本 で 教 材 に な りそ う な も の を 見 せ て ほ し い と い う 、 小 学 校3年 生 の担 当 教 員 か ら学 校 司 書 に 入 っ た 依 頼 で あ る。 ま た 、 松 本 由 美 の研 究 で は、 中 央 教 育 審 議 会 の 「論 点 整 理 」(2015.8.26)に お い て 、 「中 学 年 か ら は 、 外 国 語 学 習 へ の 動 機 付 け を 高 め る た め 、 体 験 的 に 『聞 く』 『話 す 』 を 中 心 と した 外 国 語 活 動 を 通 じて 、 言 語 や 文 化 に つ い て の 体 験 的 理 解 や 、 音 声 等 へ の 慣 れ 親 し み 等 を 発 達 段 階 に 適 し た 形 で 養 う と と も に 、 指 導 内 容 ・方 法 や 活 動 の 設 定 、 教 材 の 工 夫 、 他 教 科 等 で 児 童 が 学 習 し た こ と を 活 用 す る な どの 工 夫 に よ り、 指 導 の 効 果 を 高 め る こ とが 必 要 で あ る」21)と述 べ ら れ た こ と か ら、 英 語 絵 本 の 読 み 聞 か せ を英 語 活 動 に 導 入 さ れ る こ とが 検 討 試 行 さ れ 、 絵 本 教 材 に 光 が あ た っ た こ とが わ か る22)。 資 料 『中 学 年 を対 象 と した 絵 本 に 関 す る 基 本 的 な 考 え方 』 で 文 部 科 学 省 が あ げ る 絵 本 の 読 み 聞 か せ の メ リ ッ トは 以 下 の 通 りで あ る 。 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン は 、 「話 す 」 こ と と い う よ り、 相 手 の 話 を 「聞 く」 こ とか ら 始 ま る 。 聞 い て 相 手 の 話 して い る こ とが わ か る 体 験 をた く さ ん児 童 に させ る こ と が 大 切 で あ る。 そ こで 、 児 童 に 聞 か せ る
京 都 女 子 大 学 図書館 情 報 学研 究紀 要 第5号(2018年3月) 工 夫 の1つ と して 、 絵 本 の 読 み 聞 か せ が 考 え られ る 。 絵 本 の絵 か ら情 報 を読 み取 り、 状 況 を理 解 し な が ら、 児 童 は相 手 の 話 を 聞 く こ と に な る た め 、 「聞 い て わ か る 」 体 験 を さ せ や す い 。 ま た 、 選 ぶ 絵 本 の 内 容 に よ っ て 、 現 実 に は起 こ り得 な い こ と を絵 本 の 世 界 で 体 験 す る こ と も で き る 。 さ ら に 、 昔 話 の 中 に は 、 生 き て い く 知 恵 や 教 訓 的 な こ とが 組 み 込 ま れ て い る 場 合 もあ る 。 こ の よ う な こ と を 踏 ま え 、 外 国 語 活 動 で も、 外 国 語 に よ る絵 本 の読 み 聞 か せ を 行 う こ とが 考 え られ る。 絵 本 を題 材 に 、 グ ル ー プ で オ リジ ナ ル 絵 本 を 作 っ た り、 物 語 を 劇 や ペ ー プ サ ー ト を 使 っ て 演 じ て み た り させ る こ とで 、 絵 本 の 内 容 を よ り理 解 す る こ とに つ な が る 。 (「Hi,friends!2指 導 編 」(文 部 科 学 省 作 成 、 平 成24年 度 配 布)よ り抜 粋 下 線 は 原 文 の マ マ) 以 上 の 事 例 に お け る検 証 か ら、 絵 本 の教 材 化 を と お して 司 書 、 司 書 教 諭 、 学 校 司 書 の 役 割 の 共 通 点 と相 違 点 が 浮 き彫 りに な っ た 。 も ち ろ ん 、 司 書 教 諭 ・学 校 司 書 養 成 科 目 で あ る 「学 習 指 導 と学 校 図 書 館 」 の 中 で 、 学 習 指 導 に お け る 学 校 図 書 館 の教 材 セ ン ター と し て の 役 割 を学 修 す る が 、 そ こ に は 学 校 図 書 館 の 資 料 を 読 書 材 と し て解 釈 し、 読 書 の 側 か ら見 る とい う 目線 は 不 在 が ち で あ る 。 ま た 、 「こ こ で い う読 書 と は 、 文 学 作 品 を 読 む こ と に 限 らず 、 自然 科 学 ・社 会 科 学 関係 の 本 や 新 聞 ・雑 誌 を読 ん だ り、 何 か を調 べ る た め に 関 係 す る 本 を読 ん だ りす る こ と な ど も 含 め た もの で あ る 」23)と記 さ れ て い る よ う に、 読 書 を広 義 に捉 え て 教 科 教 育 等 と直 結 させ た 思 想 が あ る こ と を鑑 み る と、 「読 書 と 豊 か な 人 間 性 」 の 領 域 が 、 い わ ゆ る読 書 指 導 ・支 援 に と ど ま ら な い こ と を証 明 し て い る。 司 書 ・司 書 教 諭 ・学 校 司 書 の 養 成 に あ た っ て 、 「絵 本 」 と い う 資 料 は 同 一 で あ っ て も、 活 用 方 法 に よっ て は 、 三 者 が 寄 っ て 立 つ 足 場 が 異 な る こ と を ふ ま え て 、 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 と 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 に お い て 、 司 書 、 司 書 教 諭 、 そ して 学 校 司 書 の 役 割 につ い て 、 各 々 解 説 す る 必 要 が あ ろ う 。 3.活 用 方 法 と して の 読 み 聞 か せ 読 み 聞 か せ とは 、 「読 み 手 が 本 や 絵 本 を 子 ど もた ち に 読 ん で 聞 か せ る こ と。 絵 本 の 絵 を 見 せ な が ら読 ん で 聞 か せ る の が 一 般 的 で あ る が 、 物 語 を た だ 読 ん で 聞 か せ る こ と もあ る 。 子 ど もが 物 語 に 親 しむ き っ か け を作 り、 読 書 の 素 地 や 動 機 付 け を行 う こ とが 目 的 で あ る が 、 読 み 手 で あ る 親 や 教 師 、 図 書 館 員 が 聞 き手 で あ る 子 ど も と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を図 る こ と に 意 義 が あ る と も考 え られ て い る。 読 み 聞 か せ に は 、 生 活 的 な 読 み 聞 か せ と学 習 的 な 読 み 聞 か せ が あ り、 公 共 図 書 館 や 家 庭 で は 通 常 、 前 者 に あ た る楽 しみ の た め の 絵 本 や 物 語 の 読 み 聞 か せ が 中心 で あ る 。 一 方 、 後 者 は 、 学 校 で 授 業 中 や 休 み 時 間 を 利 用 して 行 わ れ 、 長 編 小 説 の 展 開 の 区 切 り を押 さ え た り、 登 場 人 物 の 関 係 を把 握 し た りす る作 業 を行 っ た り、 ノ ン フ ィ ク シ ョ ン の 場 合 に は正 確 に読 む こ と に 焦 点 を あ て る こ と もあ り、 読 解 指 導 が 加 え ら れ て い る とい う点 で 、 一 般 的 な 読 み 聞 か せ の 概 念 と は 相 違 す る と い う特 徴 が あ る 」24)と定 義 され 、 子 ど も と資 料 を 結 び つ け る 方 法 の ひ とつ で あ る 。 本 章 で は 、 読 み 聞 か せ に着 目 し て 、 主 に 絵 本 の 読 み あ い と ア ニ マ シ オ ン に 焦 点 を あ て て 、 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 と 「読 書 と豊 か な 人 間性 」
坂 下 直 子:「 児 童 サ ー ビス論 」 と 「読 書 と豊 か な 人 間性 」 の比 較 試 論 に お け る 司 書 、 司 書 教 諭 、 学 校 司 書 、 そ れ ぞ れ の視 座 か ら検 討 す る 。 3.1.事 例 に よ る検 証=読 み あ い 「読 み あ い 」 は、 村 中 李 衣25)が 提 唱 し た 、 子 ど も と絵 本 を結 びつ け る方 法 で あ る 。 村 中 は1958年 山 口 県 に 生 ま れ 、 大 学 、 大 学 院 で 心 理 学 、 児 童 文 学 を 学 び 、 就 職 先 の 大 学 病 院 で 小 児 病 棟 に い る子 ど も た ち と 出 会 い 、 以 後 、 絵 本 を 読 み あ う 関 係 を続 け た 。 こ の こ とが 「読 み あ い 」 の 原 点 と な っ て い る26)。 「読 み あ い 」 に は 厳 密 な 規 定 は な い も の の 、 下 記 の 経 過 を た ど り行 わ れ る こ とが 多 い 。 ①2人 が ペ ア に な る 。 ② お 互 い に イ ン タ ビ ュ ー し あ い 、 メ モ を 取 る 。(事 前 に 自 己 紹 介 文 を 記 述 す る こ と も あ る) ③ 相 手 が 気 に入 っ て くれ そ う な 絵 本 を 選 ぶ 。 ④ こ っ そ り読 む 練 習 をす る 。 ⑤ 後 日、 お 互 い に 持 参 し た絵 本 を 読 み あ う。 ⑥ 読 ん で も ら っ た 気 持 ち を伝 え る メ ッ セ ー ジ を カ ー ドに 記 入 し、 相 手 に贈 る 。 読 み あ い を 、 小 学 校 で 実 践 し た 結 果 、 学 校 図 書 館 で教 育 を担 う司 書 教 諭 の 視 点 で 見 た 場 合 、 児 童 が 新 しい 本 ・人 との 出 会 い と心 の 交 流 を 楽 し む と い う、 生 活 的 な 読 み 聞 か せ の 側 面 に 加 え て 、 教 育 的 な 成 果(国 語 科 に お け る 言 語 活 動 の 充 実 と、4観 点)を も期 待 し た 学 習 的 な 読 み 聞 か せ の 側 面 が 見 て 取 れ た 。 つ ま り下 記 の 教 育 的 分 析 が 可 能 で あ る と考 え られ る 。 1,聞 く ・相 手 か ら の 質 問 を 正 確 に 聞 く力 。 ・絵 本 の 読 み 聞 か せ を 聞 く力 。 2.書 く ・質 問 に 関 す る解 答 の 要 点 を簡 潔 に書 き留 め る 力 。 ・相 手 に 自分 の気 持 ち を伝 え る た め の 文 章 を書 き表 す 力 。 3.話 す ・相 手 の 情 報 を引 き 出 す た め に 、 質 問 を う ま く伝 え る力 。 ・相 手 か らの 質 問 に対 して 適 切 に答 え な が ら 自 己 を表 現 す る 力 。 4.読 む ・選 書 の 際 に、 相 手 に ぴ った りな絵 本 の テ ー マ な ど を読 み 取 る力 。 ・絵 本 を 読 み 聞 か せ る 力 。 5,想 像 す る ・相 手 の 立 場 に 立 っ て 、 気 持 ち を想 像 す る 力 。 「わ た し は な ぞ な ぞ が す きだ か ら、 読 ん で も らっ て とて も う れ しか っ た で す 。」 「お と な り さ ん は,ゆ っ く り大 き な声 で 読 ん で くれ た の で,読 み と りや す か っ た で す 。 ま た 読 ん で も らい た い で す 。」 「読 み 方 が 上 手 で とて もお も し ろ か っ た 。」 「自分 の た め に そ の 本 を選 ん で くれ て う れ し か っ た 。」 「相 手 の 人 が 私 に合 っ た 本 を 選 ん で くれ て 、 うれ しか っ た で す 。」 「本 を 通 し て 、 相 手 の こ と を よ く知 れ ま し た 。」 「私 が 選 ん だ 本 を相 手 の 人 が とて も喜 ん で く れ た の で 、 と て も 良 い 気 持 ち に な れ ま し た 。」 以 上 の 児 童 の 感 想 が 、 分 析 の 根 拠 と な っ て い る27)。
京 都 女 子 大 学 図 書館 情 報 学研 究紀 要 第5号(2018年3月) つ ま り、 絵 本 の 読 み 聞 か せ(読 み あ い)が 、 教 育 活 動 と して の 機 能 を果 た し、 教 材 と して の 絵 本 は 児 童 の 学 習 に お い て 、 読 書 指 導 を超 え て 、 中 内 の 言 う 「教 育 の 目標 内 容 を効 果 的 に 学 ばせ 教 え る 」 こ と に 図 らず も貢 献 し て い る 。 司 書 教 諭 は 、 場 合 に よ っ て は 、 読 み あ い の 過 程 全 て に お い て 教 育 的 視 点 で 推 し進 め る こ と も で き るが 、 学 校 司 書 は 「4.読 む 選 書 の 際 に 、 相 手 に ぴ っ た りな絵 本 の テ ー マ な ど を読 み 取 る力 」 の 場 面 を 中心 に 、 選 書 に 関 し て 支 援二す る こ とに な ろ う28)。 一 方、 公 共 図 書 館 の 児 童 サ ー ビ ス の 担 い 手 で あ る司 書 の 視 点 で 見 た 場 合 、 上 記 の よ う な 教 育 的 分 析 は 薄 く、 主 に利 用 者 で あ る 児 童 が 新 しい 本 ・人 との 出 会 い と心 の 交 流 を楽 しむ とい っ た 、 生 活 的 な 読 み 聞 か せ の側 面 に 着 目 す る こ とだ ろ う29)。 3.2.事 例 に よ る 検 証=ア ニ マ シ オ ン 「ア ニ マ シ オ ン」 は 、 「ス ペ イ ンの ジ ャ ー ナ リス トで あ る モ ン セ ラ ・サ ル ト(Montserrat Sarto1919-)が 、 子 ど も た ち に 読 書 の 楽 し さ を伝 え る と と も に 読 む 力 を 引 き出 す た め に 1970年 代 か ら 開発 した 、 グ ル ー プ参 加 型 の 読 書 指 導 メ ソ ッ ド。 ア ニ マ シ オ ン は ラ テ ン語 の ア ニ マ(魂 ・生 命)に 端 を発 し、 人 間 の 魂 ・ 生 命 を活 性 化 す る とい う意 味 。75種 類 に ま と め られ た 個 々 の 手 法 は 『作 戦 』 と呼 ば れ 、 物 語 や 詩 の 中 に わ ざ と 間 違 い を入 れ て 読 み 聞 か せ た 上 で 間 違 い を探 さ せ た り、 あ らす じ を ク イ ズ に して 出 題 した り と い っ た さ ま ざ ま な プ ロ グ ラ ム が あ り、 深 く読 む 習 慣 、 読 解 力 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 を 養 な う(原 文 マ マ) こ と を 目指 す 。 日本 に は1997年 に刊 行 さ れ た 「読 書 で 遊 ぼ う ア ニ マ シ オ ン:本 が 大 好 き に な る25の ゲ ー ム』 に よ り紹 介 さ れ 、 自分 の 考 え で 読 み 解 き、 伝 え られ る 主 体 的 な 読 み 手 を 育 て る 試 み と し て 注 目 さ れ て い る 」30)と定 義 さ れ た 、 子 ど も と資 料 を 結 ぶ 広 義 の 読 み 聞 か せ で あ る 。 下 記 に 一 部 を 紹 介 す る31)。 ① 「間 違 い 探 し」 わ ざ と 間 違 え て 読 み 、 間 違 い を発 見 さ せ る ゲ ー ム 。 集 中 し て 聞 き、 批 判 的 に 読 む 力 の 芽 を育 て る 。 ② 「これ 、 だ れ の もの?」 登 場 人 物 の 持 ち 物 や 服 を 当 て る ゲ ー ム 。 集 中 し て 本 を読 み 、 話 し合 っ て 問 題 解 決 す る力 を育 て る 。 ③ 「前 か な?後 ろ か な?」 予 め 分 割 した 文 章 か ら、 元 の物 語 を 組 み 立 て さ せ る ゲ ー ム 。 物 語 の構 成 を 論 理 的 に 把 握 し、 話 し合 っ て 課 題 解 決 す る 力 を育 て る 。 筆 者 に よ り付 した 上 記 の 下 線 部 を見 る と、 「集 中 力 ・ク リ テ イ カ ル リ ー デ イ ン グ ・問 題 解 決 能 力 ・論 理 的 思 考 ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 」 な ど の 、 教 育 現 場 で 育 て た い 力 が 散 見 され る。 司 書 教 諭 と して ア ニ マ シ オ ン を行 う 場 面 を想 定 す る と、 教 科 等 の 授 業 に お い て 、 ア ニ マ シ オ ン を 行 う可 能 性 も思 い 浮 か ぶ こ と だ ろ う。 ま た 、 教 育 の 目標 内 容 を 効 果 的 に 学 ば せ 教 え る た め の 方 法 と し て 、 意 識 的 に そ の 視 点 で 絵 本 を な が め る こ とが 考 え られ る 。 一 方 、 学校 司 書 は授 業者 のね らい にそ って、 ふ さ わ しい 資 料 を選 択 提 供 す る こ とで 役 割 を 果 た す 。 実 践 事 例 と して 、 い くつ か が 報 告 さ れ 、 有 効 性 が 明 らか に な っ て い る32)。 足 立 幸 子 に よ る ア ニ マ シ オ ン の 源 流 をた ど る 論 考33)の 中 で 、 ス ペ イ ン で は 、 「1)ア ニ マ シ オ ン に は ス トー リー テ リ ン グ の よ う な パ
坂 下 直 子:「 児 童 サ ー ビス 論 」 と 「読 書 と豊 か な人 間性 」 の比 較 試 論 フ オ ー マ ン ス 要 素 が あ る こ と と、2)ア ニ マ シ オ ン が 学 校 の 教 科 カ リ キ ュ ラ ム と して 、 位 置 づ け ら れ て い な い とい う こ と、 で あ る。 こ れ ら の 問 題 を 解 決 す る た め に は 、 教 師 が ど の よ う に パ フ ォー マ ンス 能 力 を 高 め る か 、 ま た 、 カ リ キ ュ ラ ム に ど の よ う に 位 置 づ け る か と い う こ と を考 え る 必 要 が あ る 」鋤 と研 究 結 果 が 抄 出 され て い る 。 ア ニ マ シ オ ン発 祥 の 地 で 調 査 を 行 っ た足 立 は 、 上 記 の よ う な研 究 成 果 を 明 らか に して い る が 、 日本 に も た ら され た ア ニ マ シ オ ンが 独 自 の解 釈 で 、 な か ば改 変 さ れ て 、 絵 本 な どの 資 料 を用 い て学 校 教 育(主 に 国 語 科)で 試 み ら れ て い る 。 そ れ は 、 足 立 の 分 析 を参 考 に し つ つ も、 「お 話 を語 っ て 聞 か せ る と い う こ と しか 、 読 書 指 導 の 手 法 が 無 か っ た と こ ろ に 、 こ の 『読 書 へ の ア ニ マ シ オ ン』 の 手 法 が 開 発 さ れ た 」35)とい う 時 代 背 景 の 違 い や 、 前 出 の 「集 中 力 ・ク リ テ ィ カ ル リ ー デ ィ ン グ ・問 題 解 決 能 力 ・論 理 的 思 考 ・コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 能 力 」 な どの キ ー ワ ー ドが 、 現 在 の 日本 の教 育 界 で 重 要 と さ れ る 能 力(キ ー コ ン ピ テ ン シ ー)と 親 和 性 の 高 い も の とな っ て い る こ と か ら、 必 然 的 に 生 じ た 事 象 だ と考 え ら れ る。 一一方 、 公 共 図書館 にお い て、 司書 が アニ マ シ オ ン を計 画 す る場 面 を想 定 す る と、 教 育 的 な 意 図 は 乏 し く、 読 書 を ゲ ー ム(純 粋 な 遊 び)と し て 楽 しむ 要 素 が 中心 と な っ て い る 。 子 ど もが 物 語 に 親 しむ き っ か け を作 り、 読 書 の 素 地 や 動 機 付 け を 行 う こ と を 目的 と した 生 活 的 な 読 み 聞 か せ を 目指 す と思 わ れ る 。 こ れ は足 立 が 論 究 した と こ ろ の 、 読 書 へ の ア ニ マ シ オ ン は 、 「不 特 定 の 子 供 た ち を 集 め て 、 読 書 に 関 す る 活 動 を 行 い 、 子 供 に読 書 へ の 関 心 を呼 び 覚 ま す こ と が 、 そ の 特 徴 で あ る 」36)と い う、 ア ニ マ シ オ ンの 源 流 に 近 い も の と考 え ら れ る 。 お わ り に 「児 童 サ ー ビ ス 論 」 と 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 の 授 業 に 共 通 す る 資 料 で あ る絵 本 と、 活 用 方 法 で あ る 広 義 の 読 み 聞 か せ に つ い て 、 司 書 、 司 書 教 諭 、 学 校 司 書 の 視 点 か ら共 通 点 と 相 違 点 を 抽 出 す る こ と を試 み た 。 司 書 と 司 書 教 諭 と学 校 司 書 が 、 「図 書 館 の 自 由 」 をバ ッ ク ボ ー ン と し て 、 読 書 の 楽 しみ を 中 心 と した 子 ど も の 読 書 環 境 の 保 障 と い う 共 通 の 読 書 支 援 メ ガ ネ を持 っ て い る こ と は 明 らか で あ る 。 こ の こ と は 、 久 野 和 子 が 、 「公 立 図 書 館 だ け で は な く、 子 ど もの読 書 環 境 そ の も の を 総 体 的 に 捉 え る 複 眼 的 視 点 が 必 要 」37) で あ る と指 摘 し、 学 校 図 書 館 に 目 を 向 け て い る こ と か ら も うか が え る。 公 共 図 書 館 に お い て 児 童 サ ー ビス を担 う 司 書 は 、 基 本 的 に は読 書 支 援 メ ガ ネ を か け て 、 絵 本 な ど の 資 料 を な が め 、 広 義 の 読 み 聞 か せ 等 の 方 法 で 活 用 す る 。 そ の メ ガ ネ は 、 強 制 と は無 縁 の フ レー ム を備 え て い る 。 そ して 学 校 図 書 館 を 支 援二す る際 に、 支 援 と して の教 育 的 メ ガ ネ を 一 時 的 に か け る。 一 方 、 学校 にお い て読書 指導 を担 う司 書教 諭 は 、 基 本 的 に は読 書 指 導 と学 習 指 導 の 場 に お け る教 育 的 メ ガ ネ をか け て 、 絵 本 な ど の 資 料 を な が め 、 広 義 の 読 み 聞 か せ 等 の 方 法 で 活 用 す る 。 教 員 と し て 、 学 校 図 書 館 の 絵 本 な ど の 資 料 を 用 い た 読 書 指 導 を とお して 読 書 を推 進 し、 情 意 的 な 意 味 で の 豊 か な 人 間 性 を 育 成 す る こ と と並 列 して 、 図 書 館 の 絵 本 な どの 資 料 を教 材 と し て 読 む こ とで 活 用 し、 教 科 内 外 で の 学 習 指 導 を とお して 教 育 を推 進 し、 学 力 的 な 意 味 で の 豊 か な 人 間性 を 育 成 す る。 こ こ に お い て 、 専 門 性 を発 揮 す る存 在 で あ る と言
京都 女 子 大 学 図 書館 情報 学 研 究紀 要 第5号(2018年3月) え る 。 そ れ に 対 し て 、 学 校 と い う教 育 現 場 に お け る 学 校 司 書 は 、 読 書 支 援 メ ガ ネ と教 育 的 メ ガ ネ を 同 時 に か け て い る と考 え られ る 。 「図 書 館 の 自 由 」 が 保 障 す る 、 強 制 とは 無 縁 の 読 書 を支 援 す る と い う 司 書 と し て の 立 場 と、 学 校 教 育 に お い て 読 書 支 援 や 学 習 支 援 を行 う とい う立 場 を 、 二 項 並 列 的 に両 立 させ て い る 。 つ ま り、 支 援二の 目で 教 育 を透 か しな が め る と同 時 に 、 教 育 的 で は あ る が 指 導 とは 一 線 を 画 し た 目で 支 援 を行 う存 在 で あ る と言 え る。 司 書 (職 員)で あ り な が ら、 教 育 的 な 物 の 見 方 が 要 求 さ れ る場 面 が あ り、 そ こ に は 、 も ち ろ ん 前 述 の 「図 書 館 の 自 由 」 との 間 で 葛 藤 が 生 じ る 場 合 が あ る こ と は指 摘 さ れ て い る38)。換 言 す れ ば 、 そ れ が 学 校 司 書 の 特 徴 で あ り、 専 門 性 で は な い か と考 え られ る 。 そ の こ と をふ ま え て 、 本 稿 の は じめ に 示 し た 学 校 司 書 の 養 成 科 目 「読 書 と豊 か な 人 間 性 」 に 関 す る 内 容 を再 見 す る と、 筆 者 に よ っ て 付 した 下 線 部 の 「指 導 」 に 関 し て は 、 司 書 教 諭 と の 比 較 を 行 い な が ら講 じる 必 要 が あ ろ う。 1.読 書 の 意 義 と 目的 2.読 書 と心 の 教 育(読 書 の 習 慣 形 成 を含 む) 3.発 達 段 階 に応 じた 読 書 の 指 導 と計 画 4.児 童 ・生 徒 向 け 図 書 の 種 類 と活 用(漫 画 等 の 利 用 方 法 を 含 む) 5.読 書 の 指 導 方 法(読 み 聞 か せ 、 ス トー リー テ リ ン グ 、 ブ ッ ク トー ク 等) 6.家 庭 、 地 域 、 公 共 図 書 館 等 との 連 携 本 稿 で は 、 絵 本 と広 義 の 読 み 聞 か せ を取 り 上 げ 、 分 析 を試 み た が 、 そ れ 以 外 の 様 々 な 資 料 と、 活 用 方 法 全 般 に つ い て も、 以 上 の 観 点 が あ て は ま る の で は な い だ ろ うか 。 注 1)こ れ か ら の 図 書 館 の 在 り方 検 討 協 力 者 会 議 『司 書 資 格 取 得 の た め に 大 学 に お い て 履 修 す べ き 図 書 館 に 関 す る 科 目 の 在 り 方 に つ い て(報 告)』 文 部 科 学 省 、2009.02、p.9。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/ shougai/Ol9/gaiyou/1243330.htm[2018.1.31確 認] 2)同 上 書 、p.15。 3)文 部 科 学 省 司 書 教 諭 の 講 習 科 目 と ね ら い と 内 容 http://www.meXt.go.jp/a_menu/shotou/dokusho/ link/1327211.htm[2018.1.31確 認] 4)同 上 。 5)張 江 洋 直 ・池 田 裕 子 ・安 藤 友 晴 「児 童 サ ー ビ ス 論 の 現 在 的 な 課 題:『 読 み 聞 か せ 』 生 成 史 と 構 造 分 析 を 中 心 に 」 「稚 内 北 星 学 園 大 学 紀 要(13)』 稚 内 北 星 学 園 大 学 、2013.03、pp.7-42参 照 。 6)同 上 書 、p.18。 7)同 上 書 、p.19。 8)日 本 図 書 館 情 報 学 会 用 語 辞 典 編 集 委 員 会 編 『図 書 館 情 報 学 用 語 辞 典 第4版 』 丸 善 出 版 、2013. 12.25、p.200 9)鈴 木 千 春 ・永 田 智 子 「学 校 教 育 に お け る 教 材 と し て の 絵 本 活 用 の 意 義 と 可 能 性 」 『兵 庫 教 育 大 学 学 校 教 育 学 研 究30』 兵 庫 教 育 大 学 、2017.11、pp. 159-165参 照 。 10)同 上 書 、p.159。 11)同 上 。 12)同 上 。 13)中 内 敏 夫 『中 内 敏 夫 著 作 集 〈第1巻 〉 「教 室 」 を ひ ら く一 新 ・教 育 原 論 』 藤 原 書 店 、1998.11、 p.246。 14)マ ー カ ス ・フ ィ ス タ ー 作 、 谷 川 俊 太 郎 訳 『に じ い ろ の さ か な し ま し ま を た す け る1』 講 談 社 、 1997.10.15Q l5)講 談 社 絵 本 通 信 http://ehon.kodansha.co.jp/search/3/1/[2018. 1.31確 認] 16)中 学 校 の 事 例 と し て は 、 下 記 を 参 照 。 東 京 学 芸 大 学 先 生 の た め の 授 業 に 役 立 つ 学 校 図 書 館 活 用 デ ー タ ベ ー ス 事 例 http://www.u-gakugei.ac.jp/∼schoolib/htdocs/ index.php?key・mumszlOlt-26&search=1#_26 [2018.1.31確 認]
坂 下 直 子 「児 童 サ ー ビス 論 」 と 「読書 と豊 か な人 間性 」 の 比 較 試 論 17)国 立 国 会 図 書 館 レ フ ァ レ ン ス 協 同 デ ー タ ベ ー ス 事 例(京 都 女 子 大 学 附 属 小 学 校 図 書 館) http://crd.nd1.go.jp/reference/detai1Ppage=ref_ view&id=1000160052[2018.1.31確 認] 18)森 光 義 昭 ・関 聡 「幼 児 教 育 に お け る 絵 本 教 材 化 の 観 点 」 『久 留 米 信 愛 女 学 院 短 期 大 学 研 究 紀 要33』 久 留 米 信 愛 女 学 院 短 期 大 学 、2010.09、p.50。 19)都 甲 由 紀 子 「家 庭 科 教 材 と し て の 絵 本 『ペ レ の あ た ら し い ふ く』 の 検 討 」 『日 本 家 庭 科 教 育 学 会 大 会 ・例 会 ・セ ミ ナ ー 研 究 発 表 要 旨 集60(0)』 日 本 家 庭 科 教 育 学 会 、2017年 、p.65。 20)国 立 国 会 図 書 館 レ フ ァ レ ン ス 協 同 デ ー タ ベ ー ス 事 例(京 都 女 子 大 学 附 属 小 学 校 図 書 館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ret view&id-1000171078[2018.1.31確 認] 21)文 部 科 学 省 『教 育 課 程 企 画 特 別 部 会 論 点 整 理 』2015.08.26、p.50。 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/ shingi/toushin/ _icsFiles/a血eldfile/2015/12/11/ 1361110.pdf[2018.1.31確 認] 22)松 本 由 美 「小 学 校 英 語 教 育 に お け る 教 材 用 英 語 絵 本 選 定 基 準 の 試 案 一 絵 本 リ ス ト作 成 に 向 け て 一 」 『玉 川 大 学 リ ベ ラ ル ア ー ツ 学 部 研 究 紀 要 (10)』2017.03.15、pp.7-16参 照 。 23)文 化 審 議 会 『こ れ か ら の 時 代 に 求 め られ る 国 語 力 に つ い て 』2004.02.03、p.20。 http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/ toushin/04020301.htm[2018.1.31確 認] 24)日 本 図 書 館 情 報 学 会 用 語 辞 典 編 集 委 員 会 編 『図 書 館 情 報 学 用 語 辞 典 第4版 』 丸 善 出 版 、2013. 12.25、pp.245-246。 25)現 在(2018.1.31)は 、 ノ ー ト ル ダ ム 清 心 女 子 大 学 教 授 で あ り、 児 童 文 学 作 家 と し て 数 々 の 作 品 を 生 み 出 し て い る 。 各 作 品 は 、 日 本 児 童 文 学 者 協 会 新 人 賞 ・サ ン ケ イ 児 童 文 化 賞 ・野 間 児 童 文 芸 賞 ・ 日本 児 童 文 学 者 協 会 賞 を 受 賞 して い る 。 26)提 唱 の 経 緯 は 、 以 下 の3冊 に 詳 しい 。 ① 村 中 李 衣 『子 ど も と 絵 本 を 読 み あ お う 』 ぶ ど う 社 、2002.09.Ol。 ② 村 中 李 衣 『お 年 寄 り と絵 本 を 読 み あ う 』 ぶ ど う 社 、2002.12.Ol。 ③ 村 中 李 衣 『絵 本 の 読 み あ い か ら み え て く る も の 』 ぶ ど う社 、2005.08。 27)い ず れ も 、 京 都 女 子 大 学 附 属 小 学 校 の ウ ェ ブ サ イ ト よ り引 用 。 http://fusho.kyoto-wu.ac.jp/?_ga=2.144494327. 330298252.1516724088-1496499551.1516724088 [2018.1.31確 認] 28)国 立 国 会 図 書 館 レ フ ァ レ ン ス 協 同 デ ー タ ベ ー ス 事 例(京 都 女 子 大 学 附 属 小 学 校 図 書 館) http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page==re(_ view&id=1000163531[2018.1.31確 認] 29)山 口 県 立 図 書 館 で の 実 践 が あ る 。 https://library.pref.yamaguchi.lg.jp/dokusho _ festa23 _yomiai_report[2018.1.31確 認] 30)日 本 図 書 館 情 報 学 会 用 語 辞 典 編 集 委 員 会 編 「図 書 館 情 報 学 用 語 辞 典 第4版 』 丸 善 出 版 、2013. 12.25、p.40 31)張 琳 ・藤 原 マ リ子 「中 国 小 学 校 国 語 科 授 業 に お け る 『読 書 へ の ア ニ マ シ オ ン 』 の 実 践 」 『教 育 実 践 総 合 セ ン タ ー 研 究 紀 要(25)』 山 ロ 大 学 教 育 学 部 附 属 教 育 実 践 総 合 セ ン タ ー 、2008年 、pp.365-374。 32)下 記 の3つ の 事 例 が 存 在 す る 。 ① 中 村 志 穂 「ア ニ マ シ オ ン を 取 り 入 れ た 国 語 科 授 業 の 展 開 一 『注 文 の 多 い 料 理 店 』 の 読 解 授 業 を 基 に 」 学 位 論 文 要 旨 、 兵 庫 教 育 大 学 、2013.03。 httP://jairo.nii.ac,jp/0052/00004163[2018.1.31 確 認] ② 茨 城 県 総 合 教 育 セ ン タ ー 教 材 研 究 の ひ ろ ば 「『読 む こ と』 一 『舞 姫 』 で ア ニ マ シ オ ンー 」 http://www.tochigi-edu.ed.jp/hiroba/plan/ detai1.phpPplan-COOI-0001[2018.1.31確 認] ③ 国 立 国 会 図 書 館 レ フ ァ レ ン ス 協 同 デ ー タ ベ ー ス 事 例(京 都 女 子 大 学 附 属 小 学 校 図 書 館) http://crd.nd1.go.jp/reference/detailPpage=ref_ view&id-1000166444[2018.1.31確 認] 33)足 立 幸 子 「ス ペ イ ン に お け る 『読 書 へ の ア ニ マ シ オ ン』 の 源 流 と 拡 大 状 況 」 『山 形 大 學 紀 要 教 育 科 學13(3)』 山 形 大 学 教 育 学 部 、2004.02.16、 pp.1-12(198-204)参 照 。 34)同 上 書 、p,1(193)。 35)同 上 書 、p.10(202)。 36)同 上 。 37)久 野 和 子 「児 童 図 書 館 、 子 ど も 文 庫 、 学 校 図 書 館 に お け る ト リ ニ テ ィ の 変 遷:重 層 的 な 『場 』 と し て の 子 ど も の 読 書 空 間 に 着 目 し て 」 『現 代 の 図 書 館 ・図 書 館 思 想 の 形 成 と 展 開 』 川 崎 良 孝 ・吉 田 右 子 編 著 、 京 都 図 書 館 情 報 学 研 究 会 発 行 、 日本 図 書 館 協 会 発 売 、2017.08.10、pp.171。 38)山 ロ 真 也 に よ る 下 記 の 論 考 及 び 一 連 の 研 究 成 果 が あ る 。 山 ロ 真 也 「学 校 図 書 館 文 献(1965∼1989)に み る 『図 書 館 の 自 由 』:貸 出 記 録 の 管 理 と教 育 的 利 用 に 関 す る プ ラ イ バ シ ー 意 識 を 中 心 に 」 『沖 縄 国 際 大 学 日 本 語 日 本 文 学 研 究9(2)』 沖 縄 国 際 大 学 、
京都 女 子 大学 図書 館 情 報 学研 究 紀 要 第5号(2018年3月) 2005.03.01、pp.Al-A28参 照 。 関 連 し て 米 国 に 関 す る 下 記 の 研 究 成 果 が あ る 。 川 崎 良 孝 「絵 本 『キ ュ ー バ 訪 問 』 の 除 去 を め ぐ る 事 件:ア メ リ カ 自 由 人 権 協 会 対 マ イ ア ミー デ イ ド 学 区 事 件(2006、2009年)」 『図 書 館 界66(3)』 日 本 図 書 館 研 究 会 、2014年 、pp.206-223参 照 。