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屋外暴露による外壁材料の汚染 : 建築物外壁仕上材料の汚染の評価方法に関する研究(その2)

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(1)

【論  文

1

UDC :699

872 日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 393 号

昭 和 63 年11月

材料

築物

外壁 仕 上

材料

評価

方法

す る

究 (

その

2

正 会 員 正 会 員 正 会 員

 

* 林 ホ   ホ   ホ

西

 

L

序   本研究の 目的 は, 自 然 環 境 下で発 生 する外 壁 仕 上 材 料 の汚 染の程 度を 短期 間に評 価で き る 汚染促 進 試 験 方 法 を 確 立する ことに ある。その際の促 進 試 験 方 法の妥当性は

表 面 性 状の異な る数 種 類の試 料につ い て屋 外 暴 露 試 験と 汚 染 促 進試験を実施し

両者の相 関性よ り論ずるの が妥 当 とい える

しかしなが ら外 壁 仕 上材料の汚染に関 する 暴露試 験方法は ま だ十 分に討さ れ てい ない

本 報では 外 壁 仕 上 材 料の汚 染 を評 価 する ための屋 外 暴 露 試 験方 法 を提案す る と と も に

屋外 暴 露に よ る各 種 外 壁 仕 上 材 料 の汚染の経 時 変 化 を把 握 した結 果 を述べ る。な お

前 報 1〕 で述べ た よ う に

本 研 究で は, 塵 埃 等の付 着による材 料 の表 面 色の変 化 を汚 染と定 義して いる。  

2,

屋外暴露 試験の概 要   2

1 暴 露 試 験 方 法の検討   本 研 究で は外 壁 面の笠 木

窓 枠 端 部 下 面に見ら れ る流 下状の汚染を 研究 対 象と して い る こ と よ り1)

こ の よ う な場 所に生 じ る汚 染を再 現す る暴露試 験方 法を考 案す る こと とし た

実 際の笠 木

窓 枠 端 部 下 面に試料を設 置 す る方 法 も考え ら れ る が

多種の試料

条件の汚染 負 荷 を均 等に与えることが難しく

各試料間の汚染の程 度 の比較が 困難と な る

そこで, 笠 木 下 面に生じる汚 染の 負 荷 を再 現 する暴 露 試 験 方法と し て, 図

一1

の暴露方法

A

を考 案した

 試 料の上端 部に は笠木 部を想定し た傾 斜 板 を 取り付 けてある

傾 斜板の角 度は水 平 面に対し て

loQ

と し

降雨 水が試料面に ス ム

ズに流 下 するよ うに し た。 傾 斜板の奥 行 き は 30cm と し

先 端は湾曲さ せ試料 上 端 面に接 触させ て い る。 傾 斜 板の上 面に 堆 積し た汚 染 物 質は降 雨 時に試 料 面に雨 水 と と もに流下 する

さ らに

雨 水が試 料 面 に な るべ に流 下 するよ うに傾 斜 板の OOo の 本論 文の

部は

2 )におい て発表 した

 1 宇都宮大学  助手

工博 牌 宇 都 宮 大 学   教 授

*** 宇都宮大学  助 教 授

工 博     (昭 和63年5月6日原 稿受 理} 上面は凹 凸 状の 断 面 を有 する塩 化ビニ ル板 とし た

こ の 場合

傾斜 板の 凸部の幅お よび間 隔は

雨 水の流下の均

き く影 響す る 。 す な わ ち, 間 隔が大きい と試料 面に不 均

な筋 がで き, 間隔が狭い と試料 面に流 下す る 直 前に水 滴 どう し が表面 張力により凝集

流下する場 所が偏 よる。 種々 の条 件の傾 斜 板につ い て, 降 雨 時に試 料 表 面の雨 水の流 下 状 態 を観 察し た結 果

凸部の幅

高 さ お よ び間 隔が

3mm

の場 合に均 等な流 下と な ることを 確 認 した

 な お 降 雨 時に暴 露 台の 受 水 面 相 当 流れ長さ「tl ) (垂 直 面 流下水 量 (

l

/cm /降水 量 (cm を 測定し た とこ ろ ほ ぼ 30cm で あっ た。 前 報 11 で の 実測 結果に よると

その値は

般 的な笠 木 下 面 部で約 10cm , 多い 部分で約

100cm

で あること より

本暴露 方法で の流下水量は実 際の壁 面に起こ り得る条 件といえ る

  ま た, 外 壁 材 料の汚 染に は, 本 研 究で対 象 とし ている 雨水の流下 によ る もの の ほかに

庇 下 部壁 面の汚染の よ うに雨 水の影 響 を 受 け ずに発 生 するもの も 目 立っ て観 察 さ れること より, 庇 下 部 壁 面 を 想 定し た暴 露 も比較の た めに行っ た。 図

一1

の暴 露方法

B

が その概 要で ある。 試 料 上 部に 7cm の庇 を 設 け

雨 水の試 料 面 上 部へ の到 達 を防い でい る

 さ ら に, 主にプラ ス チッ ク建築材 料の暴 露 試 験 方法と し て

般 的に行われ て い る試 料 面 を傾 斜させ る方 法 も     ]eo 。 、

   

        

 

  1 一

ll

斜 板 a OOoo 暴 繕 方 法A DO

7 。 

3

lll

試 料 Ioo  !oo 「 「

↑        泌   方法n      墨 躍 方 法G  (m

 

) 図

1  暴 露 方 法の概 要 (断 面 図 }

一 11 一

(2)

NII-Electronic Library Service 表

1 試 料 No

  記 号   種    類   裏面 形状 表 面の主な材 質 1CLI 外 装セ メ ント系 薄 付け 仕 上 堅材 砂壁 状   セ メ ン ト水柵 勾等 2 ヒL [ 外蓑合成樹脂エ マ ル ション 系薄付け仕上塗材 砂 壁執 アク リル樹 脂 等 3ED 合成樹脂エ マ ル ション系 複層仕 上 塗材 ゆず 帆 状 ア ク リル 樹 脂等 4ALC 気 泡コ ンク リ

ト (ALCl 気泡凹凸 セメ ント水和物等 5MOR モル タル (鋼 製型枠に より作製} 平 坦 セメ ン ト水 和 併等 S!C

2

0層〆図 鵬 6T 且LE 磁 器 質 タ イル (施 釉 ) 平 坦 C

S

A 系を主 戒 分 とす る結 晶 ガ ラス質 仕上 塗材の下 地 は 石綿スレ

ト板 行った (図

一1,

暴露 方 法

C

)。 試料の傾斜角 度は 45 ° と し た。  

2,

2

  暴 露 試 験の実 施

 

暴 露 場 所

は東京工業大学 (東 京 都 目黒 区〉建築棟 (5 階 建 )北側 1階 屋 上のテラス とし

試料 面を北 向き と し た。 な お本 場 所は年間を通して ほ と ん ど 日照がな く 外線 等の影 響に よる試 料 面の 変 色は少ないと考えられ る。 暴 露 期 間 は

1982

9

月か ら1987 年 9月まで の 5年 間で あ る9   暴露 試料の 法は

暴露 方 法

A ・B

ともに縦 20cmX 横

14cm ,

暴 露 方 法

C

縦 4cmX 横 16cm と し た。 暴 露 試 料は 建 築 外 壁 材料とし て代表 的なもの につ い て材 質, 表 面凹 凸 が異な る もの 6種を選 定 し た (特に表 面凹 凸の き な材料と して

気 泡コ ン クリ

ト (

ALC

)を 選 定 した 〉

そ れらの概 要 を 表

一1

に示し た

試料の 色 は すべ無彩 色で あ り仕 上 塗 材の顔 料は無機質顔 料を主 体と し た。  

2.

3

 表面色の測 定  既に前 報1) い て

汚 染進 行示 す物 理 量 し て

試 料 表 面の平 均 的 な測 色 値 が有 効であ ること を 示 し た。 し た がっ て

暴露開 始後の各試料表面の三刺 激 値

Y

X

, 

Z

の経 時 変 化 を測 定 面 積

2cm

φの色 差 計 (日 本 電 色

6R −2000

 

DP ,

刺 激 値 直 読 法,0

°

45

°

法, 

C

光 源 ) に より測 定 し た。 測定結果か ら

Y 一

刺激 値 (以下

y

値 と よぶ ) お よび色 度 座 標 (x

y)を 求 めた

暴 露 方 法

A ・

B で の測 定 点 数は横 方 向に 3点, 縦 方 向に 6点, 計 18 点 とし, 測定 中心 点間の距 離は縦横方 向 とも

3cm

とし た

暴露 方 法

C

で は横方 向に 3点 (3cm 間 隔)とし た

 

3.

暴 露

5

年後の試料面の状態にっ いて  

3.

1

 試料 面の観 察結果  暴露開始 5 年後の試料の 外観を 写真

一1

顕 微 鏡 写 真 例を写真

2にす。 以 下, 暴 露方法別に特徴を述 べ 。  

暴 露 方 法A  暴 露 方 法

A

の試 料は ほ か の暴 露 方 法の試 料に比 較す る と総 じて変 色の程 度が大きい。 特に

CLI

(セ メ ン ト系

12

− 一

薄付け仕 上 塗材 )

,ELI

(合成 樹 脂エ マ ル ショ ン系 薄 付 け仕上塗 材 )

,ALC

(気 泡コ ン クリ

ト), 

MOR

(モ ル タル等で顕 著で あ る

暴露前の試料の状態と 比較す る と変化 後の色は ほ ぼ無 彩色である

CLI

は やや茶 色

ALC およびMOR はや や 緑 色 を 呈す る

 

ED

合 成樹 脂エ マ ル ショ ン系複層 仕上塗材 )は色の変化に加えて

表 面の光 沢の低下な ら びに ひびわ れ の生等の表面劣 が見ら れ る。

TILE

(磁 器質タイル }は

初 期のもの と 比べ て ほと ん ど変化がな い

  顕微 鏡 観 察によ り各材料 表面に は粒子状物質の付 着が 見ら れ ること

そ れ ら は脱脂 綿等で こすると除 去できる ことなどより表 面 色の化の主原因は状物 質付着 と考え ら れ る。 また

変色が縦筋状と な ることよ り

塵 埃 等を含ん だ降 雨 水が試 料 表 面 を流下する子 が 着し たと考え られ る

変色の程度は試料の上部ほ ど大き く なっ てい る

これ は降雨水の流下時に上部の方か ら粒 子の付 着が起こる た めと考え ら れ る。  

ELI

お よび

ED

に見ら れ る付 着物 質は ほ と ん ど が黒 色で あ る

。CLI

に は黒 色 粒子の ほ か に茶 褐色粒 着が見ら れ る。

ALC

お よび

MOR

に は さらに緑 色 物 質 の付 着 も若 干 見 られる

 

概し て,有機質系材料の表面に は黒 色の粒 子が, ま た

無機質系材 料の面に は褐 色 系の粒子が付 着し や すい傾 向にあり, 材料表 面の材質に よっ て付着 粒子が異な る。

EDX

(エ ネル ギ

分散型X 線検出装置

1

に より元 素 分 析を行っ た結 果

有 機 系 材 料 表 面の粒 子か らは

S

が多く

検 出 さ れ, 無 機系材料表面の 粒子か ら は

Si,

 

Al、

 

Fe,

Ca

が検 出さ れ た。 分 析 結 果か ら推 定 すると黒色粒子 の

部は煤 煙, 排 気ガス等に含 まれ る燃焼 成生物と思わ れ

褐 色 系 粒子は粘 土 粒子, 鉱 物 等と思わ れ る

ま た

ALC ,

 

MOR

の緑色物質は微生物と思わ れ る。  こ れ ら の観察結果は

汚 染 促 進 試 験で代 替 汚 染 物質を 選 定する参考資料とな る

 表面状 態に よ る差異に関し て は

,TILE

等の平滑材料 に比較し て

CLI

 ELI , 

ALC

等の表面凹 凸の大き な試 料ほど粒子が付着し や すい傾 向に あ る。 これ は塵埃等を 含ん だ降雨水が材料表面を流下する際に

凸部には遮り による粒 子の付着4} や す

付 着 量増 すた め と考えられ る。   ・暴 露 方 法B  粒子状 物 質の付 着に よ り材 料 表 面の色が変化し てい る が暴 露 方 法A ほど大き な変 化ではない

材 料による変 色 の程 度の差も暴 露 方 法

A

ほど顕 著で はない

いずれ の試 料においても付 着 粒 子は暴 露 方 法

A

よりも簡単に除 去で きる

 

ED

にっ い て は表層の摩 耗あるい は光沢の低下等が暴 露 方 法

A

よ りも少ない

これ は庇に よっ て試 料 面へ の雨 水の到 達が妨 げられ

表 面の劣 化が起こ りに くい ため と N工 工

Eleotronio  Library  

(3)

                 写 真

一1

暴 露 試料 (5年 〉の外観   e

5mm 一 写 真

2  暴 露 試 料と外 壁 面の顕 微 鏡写真の比較 例 }

5cm

 暴 露 試 料 は タノレ      

ー 13 −

(4)

NII-Electronic Library Service 考え ら れ る

 顕微 鏡観 察による と有機系 材料に は黒色粒子が,また, 無 機 系 材 料に は茶 褐 色系粒 子の付着が多く見られ

材 質 と付 着粒子との 関係につ いて暴 露方法

A

と同様の傾 向が 見 られ た

 ・ 露方 法

C

 ほ かの暴 露 方 法の試 料に比べ る と

粒子状物 質の付 着 は少な く表 面の劣 化

摩 耗が激しい

特に

CLI

 

ALC

MOR

で顕著で ある。 この理由は

暴露 方法

C

は常 時

45

に傾 斜し てい る た め, 試 料 面へ 衝 突す る降 水の頻 度 が ほ か の暴 露 方 法 よ り も大き く

付着粒 子の除去な らび に表 層 部の摩 耗 が 起こりや すい た め と考えられ る

 

3.

2

  建物 外壁の染状との比較

 

写 真

2に 暴 露試料な ら び に暴 露 場 所付近の既存 建 物 外壁面の汚染 部の微鏡写真例 を 示す

暴 露 方 法Aの 試料と笠 木下部壁 面を

暴露方法

B

の試料と庇下部壁 面 を 比 較 して示 して い る

暴 露 方 法

C

の試 料 と上 記 以外の 壁面 (目視によ り未 汚 染 部 と判 断 さ       80       (x)       70 れ る部 分 と した)の写真も示 し た

な お, 有機系 材料および無機系材 料の 代 表 と して 合 成 樹 脂系複層仕 上 塗 材と打ち放しコ ンクリ

ト(表 面 材 質 はモ ル タルと 同

と考え

暴露試 料は モル タル と して い る)を示し た

 粒 子 状 物 質の付 着状態傾 向は, 暴 露 方 法

A

で は表 面 凹 部へ こび りつ く ような付着であ るの にし, 暴露 方 法

B

で は表面の凸部に引っ か か る よ う な付 着と なって い る

 このよ うな差異の原 因は以下によ るもの と思わ れ る

前者で は降雨水 が粒 子を試料 面に運び, そ の後乾 燥 する とい う負 荷が繰り返さ れ る た め, 吸着液膜の表 面張 力による付 着 力5)き く

材 料 表面へ の付 着 が 堅 固 に な る

ま た

, ALC ,

MOR

の多孔材 料の場 合に は, 雨 水の水に伴い粒子 が表 面の細 孔に 吸 引さ れ強固に付 着 す る

後者の場 合には

粒 子の付 着に降 雨水は あ ま り関 与せ ず

主に慣 性 衝 突

熱泳 動 力 等に よ り粒 子が材 料 表 面に接触 し 付 着する6 )ため

前 者ほ ど強 固な付 着は起こらな い

 以上の付 着 状態の差 異

建物 外 壁 面の雨 水 流 下 部と庇 下 部の汚 染 部 分の顕 微 鏡 写 真に も 認 め ら れ る

ま た

付 着 物 質の 形状 等に して も各 Y 値 6050403050403020106050403060504030203020Io605040   0 材 質につ い て暴露試料と実際の壁面と は ほ ぼ類似して い る といえ

暴 露 方 法

A

および

B

によ り

外 壁 面の雨 水の 流 下 部および庇 下 部に生 じる汚 染 と近 似 した条 件 を再 現 でき る と考え る

 な お暴 露 方 法

C

と近 似し た汚 染 条 件は垂直壁 面では見 いだ し難か った

 

4

測 色 結 果 お よび考察  

4.1

 

y

色 度 座

ec

 x

 y)時変化  暴 露 期 間

5

年 間での各 試 料の

y

色 度 座 標 (x

,y

) それぞ れの均 値の経 時変化 を 図

一2

およ び 図

一3

に示 す。 暴 露 方 法

A ・B

に関して は試 料 面 最上部の測 定 点3 点の均 値 を, 暴露 方 法

C

では

1

試料

3

点の平均値 を示 し た

な お 図

一3

中の記 号は色相を示す

 各 試 料の

Y

値はいれも暴 露 期 間の増 加 と と もに減 少の傾 向にある

その化は x

y よりも顕著で ある

すな わち

主に材 料 表 面の明 度が低 下して いることを示 す が, こ の原 因は試 料 面 よりも低 明度の粒 子 が 材料表 面 1        2        3        4        5         暴 露 期間       (years ) 図

2 y値の経 時 変 化

37

36

35

34

33

32

39

38

37y  

36

35

36

35

34

33

37

36

35

34

35

34

33

32

33

32

31  

31 

32 

33 

34 

35 

36

     

x 図

3 x

y の経 時 変 化 CLI 5Y 2

5Y 0年 2年 5奪 し 一 〇 露 A 贋

← ロ 畢 露B 凸

一 暴 露

 

C

5Y ELI ED ALC フ

5Y5Y 7

5Y1DYR MOR TILE

一 14 .

N工 工

Eleotronio  Library  

(5)

方 向を向い て い る

色に か う原因と し て は

顕微鏡観察 で認め られた ように茶 褐 色系の 粒子 が付着し ている た め と考え られる

また

暴 露期間が長く なると 徐々 に微 生物 等の殖が 起こ り

黄色 系か ら緑 色系に向 か う もの と思わ れる

ED に は 色度の大き な変化は み ら れ な い

こ れ は付 着 粒子の大 部 分が 黒 色で あ ること に よ る。  暴 露 方 法

B

に おい ても

, y

値は暴 露 期間の加と と もに減 少し

そ の変 化は初 期に大 き く 徐々 に緩 慢に な る傾 向にあ るe 材料 間の変化は暴 露 方 法A よ り も少ない

x

 y に関し て は

部の 試 料が や や黄 色に かっ ているがこれ も大き な変化 では ない。   暴露 方 法

C

で は

,y

値に関 し 暴露開 始後 ]

2年の は暴 露 方 法

A

と似た よ う な減 少 傾 向 を示す が

その後の減 少は少な い

。ED

で は初 期に大き く減 少 し

そのは増 加の傾 向に あ る

CLI ,

 

ELI

も3年 目あた りか ら

Y

値が増 加し て い る

すな わ ち

暴 露 方 法

C

空気 中の 沈降塵埃 お よ び雨 水 中の塵 埃 等 へ 々 に付 着 して いた めえ ら れ る

 

材 料の種 類に より変 化程 度に は差が み ら れ

概して

TILE

 ED 等に比べ て

CLI ,

 

ALC ,

 

ELI

な どの表 面凹

凸の大 きな材料の方 が変化が大きい

 

暴 露 方 法

A

は ほ かの方 法に比べ ると y 値の低 下が大 きい 各 試 料とも

y

値の 変 化は初 期に大き く徐々 に緩 慢に な り, 暴 露5 年間の間に ほぼ最低値に達し て い る

そのはあま り な く, 材 料 表 面の光 学的な変化は ほぼ

定 値に なるとい え る

た だ し

ED

は 3年 目位か ら

y

値が若干 大き く な る傾 向に ある

これ は

,ED

の トップコ

トがチョ

キング等の表層 劣化を生じ

表 面 の付 着粒子が降雨水と ともに洗い流さ れ た た め と考え ら れ る。 ま た

MOR が初 期に

Y

値が や や 上昇 して い る の はエ フ ロ レッセン ス の 発 生に よる もの と思わ れ る

 

x

y は

CLI ,

 

ALC

, MOR 等の無機 質 系 多孔材 料に おい て変 化が見 られる

変 化の 方向は無 彩 色か ら5Y 等の色の彩度が大き く なっ て お り

暴露

5

年で は

や や緑 色       80       {7e>       7060504030Y50 値40302010605040306050403020302010505040 が試 料 表 面に付 着 するとい う点で

初期の変化は暴露 方 法

A

と似た傾向を示 すが

降 雨 水 滴の衝 突に より徐々 に 表 層 劣 化 が 起こり表 面の付 着 物 質が除 去さ れ

暴露方 法 A と異なっ た傾 向を示す と考え ら れ る

こ の傾 向 は表 面 強度のい材料 (

CLI ,

 

ELI ,

 

ED

等 )ほ ど顕 著であ る

 

また

無 機系多 孔 材 料

ALC ,

 

MOR

に 関して は

暴 露方 法

A

で は

Y

値のが大 きいが暴 露 方 法

C

では 少 ない

。5

年 後の試 料の外 観 も大 き く異な る。 この理由も

暴露方 法

C

で は表面の付 着 物 質が降 雨 水により除 去 さ れ や すい条 件にある ため と 考え ら れ る

 4

2  

Y

値の鉛 直 方 向の分布  暴 露 方 法

A

およびB の試 料に おけ る

y

値の鉛直方向 (各 位 置3点 平 均 )の分布を 図

3に示 し た

 暴露方 法

A

で は試 料の上 部ほ ど

Y

値 が 低く な る傾 向 にある

特に

ALC ,

 

CLI

で顕著である。 し か し な が ら

ED

, 

TILE

では明確で は ない。 この理 由は以 下に よる 暴露方法八 1      47     10    13   80 (

°

1

)   7060504030Y  50 値 403020106050403060504030403020106050 星 露 方 法B         40  16         1     4     7    10   13    16 試 科 上 端 部 か らの距 離       (cm ) 図

4 y値の 上下 方 向の分 布

一 15 一

(6)

NII-Electronic Library Service と思わ れ る。 ALC

 

CLI

等は表 面凹 凸が大き く か つ 吸 水 性が大きい た め

雨水 流下 開 始 時に試料上 部におい て 雨水 中の粒 子を捕 集しや すく

上部ほ ど粒 子の付着量が 多 くな る。

ED ,

 

TILE

は表 面が平滑であり, かつ 吸水 性が低い ため,懸 濁 水が試料 表面を

し や

試料面 全 面に わ たっ て粒 子が付 着し, 付 着 量の上 下の差 が生 じに くい

 

暴 露方法

B

に おい て も 試料上 部ほど y 値が低い傾 向 にある

こ の理由は

試料下部は強風時に降雨 水 滴が到 達 し や す く

雨 滴に よ り付 着 物 質が除 去さ れ る頻度が高 い た め と考えられ る。

MOR

につい て は雨水

のぬ れに伴 うエ フロ レッセ ン ス の湧 出 も

原 因と考え ら れ る

 

暴 露 方 法

B

の試料のこ のよ う な特 徴は, 実 外 壁 面の庇 下部 面の汚 染が矩 形状を 呈 す ることに対応 するe   以上よ り, 外壁材料の汚染に関しては降 雨 水の作用 が 重 要で あ り

暴露 方法

A

の ように主に汚 染 物 質の運搬作 用に なる場 合と, 暴 露 方 法

B

で の試料下部お よび 暴 露 方 法

C

のよ うに主に付着物 質の 除 去 作 用になる場 合と が あ るD 表

2 y値の変 動 係 数 (弘) L(cm) CLIELIEDALC 髄0民 TILE Me 匚hodA L471013168

810

012

99

89

59

0 2

8 ア

45

86

89

1 工L4 9

1U

25

9L65

0 ら

9 2ユ 7

210

97

210

58

5 7

28

59

89

615

320

3 1ユ 0

60

70

41

20

9 MethodB 14710B161

94

7L91

30

91

9 O

60

9L60

60

80

4 LO2

72

21

7L30

7 4

40

6L61

80

41

4 6

13

95

72

35

58

9 o

30

50

90

6L5L4 C 1

51

2L85

93

0L7  

4。

3 

y

値の バ ラ ツキ  暴 露 期 間

5

年での試料の

y

値の横 方 向の バ ラ ツキ (変 動 係 数)を表

2に

な お

x

 y

Y

値 と同 様の傾向を示し たので省略し た

 暴 露 方 法

B

お よび

C

で は大き な バ ラ ツキは なく

横 方 向に ほ ぼ均

な汚 染 物 質の付 着あ るい は劣 化 作 用が起こ るといえ る。  暴 露 方 法A で は

ED

 

MOR

等の滑材 料に おい て 変 動 係数が大きく

CLI ,

 ALC の凹 凸 材 料で は小さ い

これ は 凹凸 枋 料に比べ て平 滑 材 料のが材料表面の 雨水の流 下 速 度が速い ために不 均

な水み ち が生じ や す く, それ に沿っ て汚 染 物 質の付 着が 起こ る た め と考え ら れ る

しか し な が ら

2の 変 動 係 数の範 囲 では特に 大き な バ ラツキと はい え ず

雨 水の流 下に よ る 汚染の負 荷 を試 料 面に作 用さ せ る方法 と して暴 露 方 法A は妥 当と 考え る

16

−.

 

5.

結  降雨水の流下に よ り垂直外 壁 面に発 生 する汚 染を再 現 する暴 露試験 方法と し て暴露方 法

A

を, ま た

庇 等の突 出物下部壁 面の汚 染を再 現す る暴 露 試験方 法と し て暴 露 方法

B

を提案し た

さ らに 代 表 的な外 壁 材料につ いて 5 年間の暴 露 試 験を実 施し

表面 状 態の観 察

表 面 色の 経時変化の測 定等を行っ た結 果

主に以 下の事項が考察 さ れた

 

・ 屋 外暴 露材 料 表 面の

y

値および x

,y

は変 化 する

その変化の程度は材質お よび暴露 方 法により明 確な差がられ る

今 回 検 討し た 試料の囲では

変 化 を も た ら す主要因は粒子状 物 質の付 着 と 考えられ る。  

屋 外 暴 露に よ る試 料の

Y

値の変化は初 期に大きく 次第に緩慢に な り

定 値 と な る傾 向にある。  

各材 料の

Y

変 化は暴露 方 法

A

におい て大き な 差 がみ られ, 表 面 凹 凸の大きい材料ほ ど変化が大きい傾 向にあ る。  

試 料 面を傾

2S

さ せ る暴 露 方 法

C

は ほ か の暴 露 方 法に 比べ て

雨 水に よる表 面 劣 化な ら び に付着物質の除去 等 の作 用が 起こり や すい

 

次報において は屋 外 暴 露 と相 関性のられ る促進試験 方 法につ い て述べ

  謝  辞

 

仕入豊和 教授 (東工 大

工 博 )には本 研 究 を実施す る にた り貴 重な意 見を賜わっ た

小 野英哲教 授 (東工 大

工博

1

に は

暴露 試 験の重 要 性 を早く から御指摘頂く と と もに御 意 見 等 賜わっ た。 ま た

暴 露 試 験の実 施に は大 崎健

氏 (長 谷 川 工 務 店 )の協 力 を得た。 記し て謝意を 表し ま す。 注1) 前 報で は 「流 下 水 比 」と定義し ていたが

単位 との関      係 か ら用 語が適切では ないと思わ れ る た め

「受水 面       椙 当 流れ長 さ」と し た

参 考 文 献 1) 橘 高 義 典:建築 物外壁面の汚染調査お よび基 礎 的 考 察  

建 築 物 外 壁 仕上材料のの評 価 方 法に関す る研 究 (そ    の 1)

, 日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文報 告集

第370号

   pp

 ll

18

 王986

12 2} 仕入豊 和

橘 高 義典

大崎 健

:建 築 物 外 壁 面の汚れに    関す る研究

屋 外暴露 試 験

一,

日本 建 築 学 会 大会学術 講    演 梗 概 集,pp

517

518

1983

9 3)

JIS

 A 1410 :プラスチック建築 材料の屋外暴露試 験 方 法 4) 葭 村 雄二

上 田 光三郎

森 冬比古

吉 岡 直 哉 :清澄濾過    に お ける初期 粒 子捕 集機構

化学工学 論 文 集

第5巻t   第3号

PP

225

231

1979 5) 井 伊谷鋼

, 村 元溥司 :水膜による粒子 付 着 力の近似計    算

 材 料

 第16巻

 第164号

 pp

70

−−

75

 1967

5

6}WiMam  C

  Hinds :Aerosol Technology

properties

   behavier

 andmeasurement  Df alTbone  partic]es

−,

 pp

127

  −

163

1982

AWiLEY

INTERSCIENCE  PUBLICA

   TION

 

JOHN

 WILEY & SONS

 INC

(7)

SYNOPSIS

UDC:699.872

SOILING

BEHAVIOR

OF

BUILDING

MATERIALS

UNDER

THE

OUTDOOR

EXPOSURE

CONDITION

-Study

on an evaluation method

for

the soiling on

finishing

materials of external

building

walls

(Part

2)-byDr.YOSHINORI KITSUTAKA, ReseaichAssoc.of Utsu・

nomiya

Univ.,

Dr.KATSUROU

KAMIMURA,

Prolessor

of Utsunomiya Univ. and Dr.TOSHIMASA KONISHI,

AssociatePTofessorof

Utsunomiya

Uniy,,Membeis of

A.LJ.

Inthis paperwe dealwith various outdoor exposure testmethods

for

soiling of materials, and theresults of the

exposure tests

for

5

yearsare presented,

The

exposure testmethod "A" and "B"

were considered to

be

suitable

for

eyaluating the tendency of soiling on

finishingmaterials of external vertical walls.

The

color of material surfaces vary

due

tetheoutdooT exposure

tests.

The

main

factor

determining

the color change could

be

considered thesticking ef particlesto the material surface.

In

the case of the exposure testmethod "A",

thetristimulusvalue

Y

of material

decreased

with the

in-crease of exposure periodand approached tostationary vaiue.

The

degree

of color change

depends

on thequality

of materials and the types ef exposure testmethod.

参照

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