学習プロセスのデジタル化と BYOD 環境構築学習環境としてのモバイル機器 山内宏太朗大久保成高田夕希 概要 BYOD 環境構築にあたり 従来型コンピュータ教室を廃した嘉悦大学と横浜商科大学 学生全員が所有する端末としてiPadを選定した名古屋文理大学における各事例を紹介する BYOD 環境の導入は

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学習プロセスのデジタル化とBYOD環境構築

学習環境としてのモバイル機器

山 内 宏太朗

大久保   成

高 田 夕 希

概要  BYOD環境構築にあたり、従来型コンピュータ教室を廃した嘉悦大学と 横浜商科大学、学生全員が所有する端末としてiPadを選定した名古屋文理 大学における各事例を紹介する。BYOD環境の導入は単にIT機器を所有 させるということだけでなく、学習プロセスをデジタル化することこそ重 要であるという視点を示す。現在においてOfficeソフトの習熟だけであれ ばWindows PCは不要であり、むしろ学生のほぼ全員が所有するスマート フォンとの橋渡しが大事である。本稿では、先行事例として2018年度メディ アデザインスキルBでのiPadならびにスマートフォンによる課題制作を報 告する。2018年度パブリックリテラシー内で調査したPC利用実態の結果 を踏まえ、「モバイルネイティブ」な世代におけるiPad利用の優位性を提 案する。結論としてiPadを含むマルチデバイスによるBYOD環境構築を通 じて学習プロセスのデジタル化を促進したい。 BYODの定義  BYOD(Bring Your Own Device)環境とは、自己所有の情報技術(以 下、IT)機器を教育においても利用することを指す。この言葉は2009年

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頃からBYOC(Bring Your Own Computer)として使われはじめた1。現 在は、パーソナルコンピュータ(以下、PC)だけでなく、スマートフォ ンやタブレット端末などのIT機器も包含して考えられるようになりD (Device)の文字が使われている。  学生が個人管理のデバイスを活用する一方、大学側は共通の運用基盤を 用意する。この時、自組織のみで運用基盤を一から構築することは非効率 であるため、通常はインターネット上で展開される既存サービスを活用す る。共通運用基盤の選択・整備と、ネットワーク接続環境の確実な運用が 重要となる。 学習プロセスのデジタル化と「モバイルネイティブ」  2018年度の新入生におけるスマートフォン所持数はほぼ100%となった。 彼らは検索方法も、課題にとりくむ手順も従来とは異なる。本稿が前提と する教育観は、そのような学生に対して、知識伝達型学習ではなく、問題 発見・解決型学習を推進することである。コンピュータ「を」教えるのを 止め、コンピュータ「で」教えることを勧める。  この考えを推進するにあたり、彼らに適したデジタル化された学習プロ セスとはなにか、またどのような世代であるかを述べたい。  学習プロセスのデジタル化2とは、資料やノートをデジタル化して学生 が自ら保存・活用することである。これらが蓄積されると、学生は縦横に 検索が可能になり、自主的な学びが促進される。教員も課題を再配布・再 改変することができる。  ソフトウェア開発に、オープンソース型開発手法というものがある。こ 1 阿久津,2017。 2   この用語は遠山緑生氏(横浜商科大学准教授を経て、現在トヨタIT開発センターシニ アリサーチャー)へのメール取材に際し、氏の発案によりなったものである。特に記し て感謝したい。

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れは、アプリケーション(以下、アプリ)の設計図にあたる部分を公開し、 再配布・再改変ができるようにすることである3。この知見を教育に取り入 れた考え方を、オープンペダゴジという4。オープンペダゴジでは、学生に 課された課題が「使い捨て」になっていることを批判的に捉える。課題や オープン型教材が次回も再利用できるよう、あらかじめコース設計する。 なお、オープンペダゴジは、オープン型教材やその保全などの全てがデジ タル化されていることが前提となっている。  学習プロセスがデジタル化された先には、このようなオープンペダゴジ のような方法論にも道が広がる。だが、まずは、学生にとって、ノート、 辞書、本、課題などをすべて一つのデバイスにまとめて運べることが、デ ジタル化の第一歩であることを指摘しておきたい。我々の教育の対象とな る世代は、これまでの知識蓄積型社会の類型が応用できない知識体制を有 しつつある。デジタルネイティブという言葉があるが5、さらに進んで「モ バイルネイティブ」とでも呼べる世代が今後の大学生の姿である6。モバイ ル環境・インターネットへの常時接続が「当たり前」の世代という意味で ある。彼らの世代では、一定量の知識・記憶は「外部記憶」7となっており、 身体の内部に保存された「従来の記憶」とは根本的に検索・運用の方法が 異なる。 3 いくつかのライセンス形態があるため一様ではない。 4 Wiley,2013. 5 Prensky,2010. 6 ソフトバンク,2017。 7 梅田 et al. ,2006、第4章。

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図1 スマートフォンを何年前から所持しているか  このことを裏打ちするように、後述する2018年の本学での調査によれば スマートフォン所有率は極めて高い(図1)。これらの状況を前提にして、 教育プロセスのデジタル化を考えていかねばなるまい。 導入事例 嘉悦大学  「デジタルネイティブ世代においては、自分のものではないPCの利用を 強制することが、日常経験と講義での経験を断絶させ、講義をつまらなく する一因」8となる。  これは、嘉悦大学9がコンピュータ教室を全廃した際に、根底にあった 8 遠山 et al.,2012、p71。 9   佐藤雄一氏をはじめとする嘉悦大学情報メディアセンターの皆様には取材等でご助力 頂いた。記して感謝する。

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考えである。同大は、2001年に学生の自己負担によるPC購入を義務づけ たが、効果は限定的であった。2008年度に、コンピュータリテラシ教育の 改革を行い、翌年にはコンピュータ教室を全廃した。改革とは、課題解決 型学習(Project-Based Learning)を導入し、その都度、必要な操作のみ を演習するという方法である。廃止は段階的に、機器代替のタイミングで 行った。  学生には個人用PCとして共同購入機種を斡旋している。例えば2018年 度は、レッツノートSZ6(パナソニック)である。この斡旋機種には、4 年間の延長保証と動産保険が付加される。保護者に対しては入学金納入時 に、ノートPC購入と自宅にインターネット接続環境の導入が必須である ことを明記している。なお、スペック次第で斡旋機種以外の使用も許可し て い る。 条 件 は、Windows 10  日 本 語 版 (Mobile、IoT Coreは 除 く )、 Intel Core i3以上のCPU、4GB以上のメモリを有することである。この ためBootcamp環境を整えれば、MacBook等も利用可能である。キーボー ドを有しないタブレット端末は不可としている。  誰もが使用するメールやワープロソフトなどのノートPCインフラは、 無料になるよう整備されている。学生・教職員は、Officeソフトを個人所 有デバイスにインストール可能である。これは、マイクロソフトとOVS-ES(Open Value Subscription - Education Solutions)という教育機関向 け総合契約を締結しているからである。OVS-ESを結ぶと、学生は実質上 無料でOfficeソフトを利用できる特典がある。この契約により、研究用や 事務系PCを含め、Windows 10 Education及びOffice 365 ProPlusが利用で きる。ただし学生・教職員とも在学・在籍中の利用に限定される。なお、 契約価格は教職員数により決定される。また同大ではGmailやGoogleドラ イブをはじめとする無料のGoogle Apps for Educationも、2007年に導入 した。これは全国で三番目と早期の導入例である。

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 学内では、全体の30%ほどの教室に、BYOD環境を支援する工夫が備わっ ている10。これらの教室では電源を床に配置し、机を可動式にするなどし た結果、学生同士の「半学半教」や自主的なグループワークを促すことに つながっている。  また、学内の接続環境としては、2002年に全教室に無線LAN配備がされ、 その後、業務用アクセスポイントへの変換など、機器の増強を行った。学 外とは、国立情報学研究所が構築・運用するSINET5により1Gbpsで接続 されている。  PCのサポートには、2005年から学生を雇用している。「働ける大学」11 掲げる同大では、実践型のキャリア教育の一環として、学生を雇用する場 を設けている。このことは学生の経済的支援につながり、また学生スタッ フであるからこそ、学生達が個々に所有する多様なPC環境に対応できる といえる。  以上のとおり、嘉悦大学は、早期にBYOD環境をキャンパスに構築した 事例である。 横浜商科大学  横浜商科大学12は、2014年度からWindows PCを斡旋PCとし、2016年度 にはコンピュータ教室を全廃した。  2018年度の斡旋PCには、嘉悦大同様パナソニック製ノートPCが採用さ れている。斡旋機種の選定には修理体制、延長保証、動産保険が考慮され た。 斡 旋 外PCの 要 件 は、 1kg前 後 の 重 量、Core i3以 上 のCPU、SSD  10   嘉悦大学、2015aなどによると全27教室のうち8教室がアクティブラーニング用の教 室である。 11 嘉悦大学、2015b。 12   山本之博氏をはじめとする横浜商科大学情報メディア課の皆様には取材等でご助力 頂いた。記して感謝する。

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128GB以上、メモリ8GB以上、日本語版のWindows 10である。自国語OS の利用を望む留学生も多いが、日本語版Windows 10以外はサポート外と している。また、重量を1kg前後と限っているのは、過去に採用したノー トPCが1.3kg前後と毎日持ち運ぶには重く、幅広い支持を得られなかった ためである。  メール等の、利用インフラとしては、Google Apps for Educationを利 用し、マイクロソフトとOVS-ESによる包括契約を結んでいる。学内は、 全教室で無線LANが使用できるよう整備され、外部とは1Gbpsの法人向 けインターネット接続サービスで接続されている。無線LANの整備は段 階的に行われ、アクティブラーニング用教室や学生用談話スペースなど「人 が集まるところ」から広げていき、現在では全キャンパスで無線LANが 利用できる。  情報メディア課に学生アシスタントを雇用し、また講義ごとに配置され ている学生アシスタント(SA)を通じて、学生も取り込むかたちでサポー ト体制を構築しつつある。また、自己所有PCの修理などに備え、貸し出 しPCを用意している。自己所有PCがないと講義の受講が出来ない科目も あるためである。貸し出しPCは、貸出し後、初期状態に戻すユーティリティ を導入することで、セキュリティ強化や個人情報の保護を行っている。た だし、長期貸出しや学外への持ち出しは認めていない。  実験的な試みとして、クラウドサービスを利用する演習を行っている13 この結果、ネットワーク安定性の重要度が再確認された。また、教員およ び学生へのコスト負担問題が浮き彫りになった。クラウドサービスの多く はフリーミアムのビジネスモデルである。このため、ソフトウェア購入費 がかからない代わりに、機能を十全に活用するためには、課金が必要とな る。 13 遠山 et al. ,2016。

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 この教育実践では ・サービス提供会社の理解・協力のもと、無料もしくは格安のアカデ ミックライセンスを提供してもらう ・担当教員が有料会員となり、無料会員の受講生を「招待」する形でプ ロジェクトを共有する ・無料サービスの範囲内で、講義内容を限定する  などの形で対応したが、いずれも内容的あるいは永続性の観点から限界 があることがわかった。 名古屋文理大学  名古屋文理大学14は、2011年、情報メディア学科新入生全員にタブレッ ト端末(iPad)を配布した15国内で最初の大学である。2013年からは健康 栄養学科でも配布している16。2018年には電子鉛筆・Apple Pencilも同梱し た。なお、コンピュータ教室は存続し、iPadと協調させている。  iPadは貸与方式をとっている。学生自身が管理責任を持つため、修理費 用は学生負担となる。卒業時には無償で譲渡され、退学時には返却の義務 が生じる。これらの事項は、学生とは貸与契約書を個別に取り交わすこと で確約させている。  iPadには、Microsoft Officeが推奨アプリとして示されている。マイク ロソフトとはOVS-ESによる包括契約を行っている。iPadは、LMS(学習 管理システム)と連携しているため、出欠管理・資料配付・課題提出など が容易である。学生は講義中、iPadでノートを取ったり用語を検索したり 電子辞書の代替として使用するなどしている。電子書籍端末としても使え 14   名古屋文理大学情報メディア学部・長谷川聡学部長ならびに入試広報・学事課・長 谷川旭氏には取材等でご助力頂いた。記して感謝する。 15 長谷川 et al. ,2011a。 16 滝川,2017。

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るため、日本経済新聞社系列の雑誌の閲覧や英語多読17に利用しやすく なった。また、電子ポートフォリオ(自分の制作作品や学習の成果をまと めたもの)として活用し、就職活動支援ツールにもなっている18  さらにiPadを使ったマルチメディア教育19やプログラミング教育20も行 われている。iPadによるプログラミング教育では、「新しい方向性」21が示 され、ビジュアルプログラミングといわれる直感的な操作と、その背景と なる理論(オブジェクト指向)とをつなげることができた。この教育実践 ではScratch系のプログラミング教育アプリ等を使用している。  このようなBYOD環境を促すため、2013年度から、それまで各教室等に 個別的に配備されていた無線LANを全学で使用できるよう整備した。現 在、100人が一斉にiPadを使っても滞りなくアクセスポイントに接続でき ている。セキュリティ強化のため、認証処理を集中的に行うRadiusサーバ を導入した。学内の基幹インフラは10Gbps、学外との接続はSINET5によ り1Gbpsの規模である22。   目をひくのは、AppleTVがグループ学習室やラーニングコモンズルー ムで活用されていることである。AppleTVは、iPadの画面を簡便にプロ ジェクタなどに投影(AirPlay)することができる機器である。ノートPC によるBYOD環境では学生にプレゼンテーションをさせる場合、接続トラ ブルや技能不足による操作ミスなどを誘発しやすいが、AirPlayではこう したことが軽減されることが期待される。  同大では、教員に対して、LMSやiPadの使用を強制はしていない。た 17 尾崎,2012。 18 岩佐 et al. ,2017。 19 森 et al. ,2012。 20 田近 et al. ,2013-15。 21 田近 et al. ,2017、p21。 22 三谷商事ウェブページ。

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だし、著しく授業の妨げになると判断する場合をのぞいて、学生のiPad使 用を妨げないよう要請はしている。当初はこのような環境をあまり活用す ることはなかった教員であっても、出欠管理や資料配付の便利さに気がつ くにつれ、使用が広まっていった23。学生アンケートにおいても、当初は ポイントの低かった「紙のノートの代替」(44.4%→68.8%)「ノートPCの 代替」(42.9%→67.0%)「携帯電話の代替」(13.9%→54.6%)と、2017年に はいずれの項目も上昇した24  プリンタはiPadとの接続は大学全体としては提供していない。LMSで の資料配付と課題提出が普及していくにつれ、そもそも、紙の需要が減っ ている。BYOD環境は、印刷関連の消耗品費を低減化させたといえる。  このように名古屋文理大学は、PCではなくiPadを配布することで、学 生を自主的な学習へと導く道筋をつけたと考えられる。 オフィス系・制作系アプリの開発主体の変遷 Microsoft Office  Officeソフトの習熟は、タブレット端末から充分可能となった。本稿の 受付フォーマットがWord形式で想定されていることからもわかるように、 Microsoft Officeは多くの現場でデファクトスタンダードとなっている。 従来型コンピュータ教室でもOfficeソフトの習熟が主たる目的にされてき た。しかしいまやOfficeソフトを利用するためだけにWindows PCを選ぶ 必然性はなくなった。大学生活や一般的利用において求められるOfficeソ フトの習熟レベルは、タブレット端末で十分と考える25 23 聞き取りによる調査。 24 長谷川 et al. ,2011bおよび長谷川聡,2018。 25 マイクロソフトウェブページ。

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オープンソース、HTML5、フリーミアム  学生はソフトウェアのフリーミアム化によって、学習環境がより整う。 フリーミアムとは、基本機能を無償(フリー)で提供し、高度な機能を必 要とする利用者からのみ徴収するビジネスモデルである。ここでは、 Microsoft Officeが様々なプラットフォームで提供されるようになり、事 実上フリーミアム化された経緯を、オープンソースコミュニティとの関連 を中心に概観してみたい。  Microsoft Officeがデファクトスタンダードになる以前、ワープロソフ トであれば一太郎、WordPerfectやEG-Word、表計算ソフトであれば Lotus 1-2-3やVisiCalcなど、様々なオフィス系ソフトがリリースされてい た。しかしWindows 95やWindows XPがリリースされ、また特に日本国 内ではOfficeソフトをプリインストールされた形でのPC販売が好まれたた め、次第にMicrosoft Officeがそのシェアを上げていった。  開発者が独占的に権利を保持し、利益を確保しているソフトウェアを「プ ロプライエタリなソフトウェア」という。それに対して、ソースコードが 公開されているソフトウェアのことを「オープンソース」と呼んでいる。 マイクロソフトの独占的ビジネスモデルに批判的なオープンソースコミュ ニティでは、2000年にOpenOffice.org(以下OOo)を立ち上げるなどした。 OOoは、プロプライエタリな文書フォーマットを嫌った欧州や日本の自治 体などにより採用されたこともあった。  単一のベンダーにのみサポートされる文書フォーマットの問題は国際的 にも認知され、OOoの文書フォーマットに続き、Microsoft Officeの文書 フォーマットも2006年リリースのOffice 2007からOffice Open XML形式に 移行され国際標準化された。オープンソースコミュニティの成果を一部取 り入れることで、かえってMicrosoft Officeのデファクトスタンダード化 は進んだ。

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 またこの頃から新たな環境とビジネスモデルが登場した。HTML5とフ リーミアムである。  2008年にはHTML5のドラフトがW3Cから発表された。HTML5は、特 別なプラグインを使わなくてもマルチメディアコンテンツを扱うことがで き、またWebアプリケーションのプラットフォームとしての機能も期待 された。ブラウザ側でHTML5の実装が進むと同時に、HTML5によるオ ンラインサービスも普及していく。オンラインサービスでは、処理はサー バ側で行い、クライアント側ではデータの入力と出力された処理の結果を 表示すればよい。ここから、「サービスを利用するためにPCを使う」必要 はなくなり、スマートフォン、タブレット、PCのいずれからでもアクセ ス可能なマルチデバイス化が進んだ。  これらのオンラインサービスは「フリーミアム」と呼ばれるビジネスモ デルを取ることが多かった。フリーミアムでは基本機能を無償で提供し、 利用者を増やし、より高度な機能を必要とする利用者からのみ費用を徴収 するビジネスモデルである。基本は無料でプレイさせ、ゲーム展開に有利 になる有料アイテムに課金するタイプのスマホゲームは、フリーミアムの 一例である。  オープンソースコミュニティは活発に活動している。しかし2000年代半 ばに志向されたような「プロプライエタリソフトウェアの代替ソフトウェ アを開発する」という点では、必ずしも成功していない。第一の理由は、 プロプライエタリソフトウェアの開発企業がオープンソースコミュニティ と協調し、自社製品の一部をオープン化し、仕様を標準化するなどの努力 を行い、文書フォーマットの永続性や環境の囲い込みなど、かつて問題に なったプロプライエタリソフトウェア利用による懸念を減少させたからで ある。さらに、フリーミアムモデルにより、利用形態によってはコストを かけずにオープンソースソフトウェア等と同等の機能を利用できるように

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なった。最後に、スマートフォン・タブレット環境の普及がある。たとえ ば、OOoの後継アプリであるLibreOfficeでは、公式にはiOSやAndroid用 のバージョンを2018年8月現在リリースしていない。フォトレタッチソフ トであるAdobe Photoshopの代替となることを期待されたGIMPも同様で ある。一方、AdobeはPC版Photoshopの一部機能を小分けにしたスマート フォン・タブレット環境用アプリを無料で配布している。これも、全ての 機能を利用するには有償のPC版Photoshopが必要となる、フリーミアムモ デルの一つである。  変遷を概観したことにより、マイクロソフト社を含む多くの企業が、フ リーミアムモデルをとっていることが明らかになった。学生は、そのソフ トウェアについて、より習熟したいと考える時期がきたら、初めて課金し て操作スキルをあげることができる。次は、このような自主的学習を促す ために、どのような機種がBYOD環境にふさわしいか考えたい。 選定推奨機器の比較 推奨機器選定の前提  以下では、仮にBYOD環境を導入した場合、学生たちに推奨する機器に つ い て 比 較 す る。 比 較 す る 機 器 は、 タ ブ レ ッ ト 端 末、Windows PC、 Chromebookである。使用目的は、出欠管理・資料配付・課題提出・電子 書籍・電子辞書・紙のノートの代替とし、購入費・修理費用等は学生の負 担とする。  本学内の共通インフラとしては既存のGoogleAppsやキャンパススクエ アを前提とし、マイクロソフトとの包括契約は前提としない。  なお、Microsoft Officeについては、前述のようにいずれの端末でも利 用可能である。また画面サイズ10.1インチ以下のタブレットやスマート フォン(Windows 10、iOS、Android)向けの中核的機能のみ利用できる

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Office Mobileは無料である26 タブレット端末(iOS)  筆者らはBYOD環境としてPCを否定するわけではないが、「橋渡し機種」 として、タブレット端末を推奨する。  現代には、三層で構造されるデジタル環境が存在する。基礎層は、大学 1年生がほぼ全員持っている(図1)スマートフォン利用を中心とした層 である(図2)。最上層にはPC環境がある。ここはエクセルのマクロや、 商用データベースを構築するなど高度なデータ処理が行われる現場であ る。プログラム開発、商用レベルの特殊効果編集、パッケージ制作などハ イレベルなマルチメディア開発も含まれる。PC使用が必須の場であり、 コンピュータを専門の道具として使う層である。 図2 デジタル環境の三層構造  前述したように、一般的なOfficeソフトの利用やインターネット閲覧で は、PC環境が不可欠ではなくなった。そこで大学では、基礎層と最上層 を橋渡しする教育が求められよう。さらに学習のツールとして学習プロセ スをデジタル化し、学びを豊かにするようなIT環境を考える必要がある。 26 マイクロソフト「Office Mobileとは」。

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 そこで想定されるのがタブレット端末である27。操作性やアプリ環境に おいてはスマートフォンの延長にありながら、PC的な使用も可能である。 特に入力に関し、スマートフォン方式を得意とする若年層(図3)にはタ ブレットは橋渡し機種として有効である。機動性を考えると、PC以上の 使い方を引き出すこともできる。 図3 文字入力に関し得意だと感じる手段  タブレット端末はOSを選ぶことができる。選定機器のOSとして、筆者 らはiOS(iPadシリーズ)を推奨したい28。Windows 10のタブレット端末 は現状ではユーザビリティが悪い。これはWindowsそのものがキーボー ドとマウスを前提にしたインターフェースになっているためである。iOS とAndroidについてはユーザビリティの点では大きな差はない。しかし AndroidはOSの提供企業とハードウェアの提供企業が異なる水平分業体制 が取られており、統一的なOSのバージョン管理が非常に困難である。OS のバージョンが異なる場合、アプリのインストール時に「インストール可 能な端末とそうではない端末」が存在することになる。この点、iOS端末は、 OSとハードウェアを同一企業が提供する垂直統合のため、OSのバージョ ンの問題は比較的起こりにくい。さらに現在学生が使用しているスマート 27 「iPadで仕事をする」ということについてはいくつかの報告があり、弓月,2107など が参考になる。 28 教育事例としては前述の名古屋文理大のほか、山内 et al. ,2012。

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フォンのOS割合(図4)から考えてみても、橋渡しとしてiOS端末は有益 である。 図4 スマートフォンのOS比率  またiPadは中学・高校や学習塾などでも導入実績があることを確認して おきたい29。今後小学校ではプログラミング教育必修化が行われるが、こ れは特定のプログラミング言語を学んだり、「プログラミング」という新 しい教科が作られるわけではない。既存の教科の中で「プログラミング的 思考」を育成するのである30。確かにプログラミング的思考はIT機器を使 用しないアンプラグドな環境でも教育可能である。しかし諸外国での実践 を考えると、前述のビジュアルプログラミングが活用されるだろう。その 場合、タブレット端末が活用される場面も増えていくと予想される。  以上の3つの理由、橋渡し機種、iOSを搭載していること、中学・高校 でも導入実績があることから、iOSタブレット端末を推奨機器として提案 する。 Windows PC  Windows PCは、BYOD環境を構築する端末として、積極的に支持され る要素を失いつつある。 29 MacFan 9月号、2018。 30 アエラドット,2017。

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 前述の嘉悦大学と横浜商科大学では、斡旋PCとしてWindows PCを用 意している。いずれも、4年間の使用に耐えるため、購入時には比較的高 スペックの機種を選定している。仮にWindows PCを斡旋機種にする場合、 目先の価格の安さに安易に飛びつき、低スペックのPCを選定してしまう ことは避けなければならない。バッテリーの持続時間や重量についても考 慮する必要がある。同時に4年間のカリキュラムの中で、一定金額(13万 円前後)を償却できるだけのPC利用を課すことができるか、ということ も選定の判断基準となろう。  なお、MacOSのノートブックについては、2018年現在、重量・バッテ リー・価格の観点から「推奨PC」としては選定しにくいことから本稿で は割愛する。  これらのことにより、Windows PCを推奨機器として選定する場合、高 スペックに伴う金額とPC利用機会創出のバランスが求められるといえる。 Chromebook  クロームブックは、米国でシェアをのばしているGoogle社のノートPC である。筆者らはChromebookの導入は時期尚早とみている。  米国の教育市場では、ChromeOSを搭載したChromebookがシェアを上 げている。調査会社Futuresource Consultingによれば、2016年の調査で、 K-12(幼稚園から日本の高校3年生にあたる学年まで)の教育機関が購入 するノートPCまたはタブレット(デスクトップPCは含まない)における ChromeOSのシェアは58%になったということである31。Chromebookは ウェブブラウザのGoogle Chromeのみが使用できるノートPCである。そ のほかのAndroid用アプリは、2016年から段階的にインストールできるよ うになった。シェア伸長の理由としては、200米ドル程度から機種が用意 31 ITMedia,2017。

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され、5年程度の使用が想定されていることなどがあげられる32。想定可 動年数を長くできる理由は、Chromebookのシンプルな仕様にある。アプ リは基本的にオンラインサービスであるから、機能追加などはサーバ側で 行っている。Chromebookは結果表示のみ行えばよい。  安価で長期利用可能と、米国では支持を集めているChromebookだが、 これを導入した場合、コストが増大する可能性がある。   ChromebookやAndroid端末は一般に、すべての機種がアプリの稼働に 対応しているわけではない。前述したように水平分業のエコシステムであ るからである。このため技術の進化は促進される反面、機種の多様性が極 めて大きくなる。また少しの知識でもユーザがシステム部分にアクセスで きるため、興味本位でシステムをいじってしまうことも可能である。学生 対応という側面からコストが増大すると考えられる。  またChromebookの場合、Google Playストア対応でさらにOffice Mobile の無料枠の対象となる10.1インチ以下の機種は極めて少ない(2018年現 在)。例えば2018年4月発表のタブレット、Acer Chromebook Tab 10は 画面サイズ9.7インチであるため、Office Mobileを無料で使用できる条件 を満たしている。しかし、このタブレットはGoogle Playストア対応では なく33、調査時点では日本で正規購入できない34  よって、Chromebook、またはChrome OS搭載のタブレットを推奨機器 として考えることは、まだ現実的ではないといえる。 マルチデバイス  推奨機器3種の比較を試みた。検討した通り、機種選定については一長 32 ともぞう,2017。 33 The Chromium Projectsウェブページ。 34 Acer日本語版ウェブページ。

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一短あり、早急なる結論は難しい。iPadは、スマートフォン使用層が操作 方法を覚える必要がなく使えること、PC的な利用も可能であることから、 橋渡し機種として最適と考えている。Windows PCは、タブレット端末に 比べ近年はやや見劣りがする。Chromebookの導入は物理的に難しいとい うことがわかった。共通するのは、同一のサービスやコンテンツをさまざ まなデバイスで見ることができること、すなわちマルチデバイスが、 BYOD環境には必要であるということである。デジタル機器は、日進月歩 以上の進歩を遂げるため、年度ごとの機種選定も必要である。BYOD環境 構築の第一歩としては、ひとつのOSやひとつの機器形態にとらわれるこ となく、いかなるIT機器であっても共通して利用できるようにインフラ を整備する必要があろう。当面はiPadを推奨機器に指定しつつ、そのほか のデバイスの利用も妨げないような、柔軟な施策が望まれる。重要なこと は、学生がどのようなIT機器でも日常的に利用し、学習環境として取り 入れていくことである。 先行事例 2018年度メディアデザインスキルBでの調査  PCなしにマルチメディア教育が行えるか、実験的に教育実践を行った。 結論として特定の分野(ここでは映像制作)では、むしろPCよりもスマー トフォン・タブレット環境の方が制作のための環境が整っていることがわ かった。また受講生にとっても、日常的に操作しているスマートフォン等 の方を選択する例が多かった。  まず本学で行った実践を紹介する。その後、嘉悦大と上智大での同様の 取り組みについても結果のみ紹介する。  メディアデザインスキルBは映像制作を目的としている半期科目であ る。今年度は6月上旬に第一課題、期末に第二課題として映像作品を提出

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させた。第一課題については編集アプリを教員が指定、第二課題について は編集アプリに関する制限は設けなかった。Windows PCが設置された情 報教室で開講されたが、当該PCには映像編集や画像編集のためのアプリ はインストールされていない。このため、以下のアプリを紹介し、使いや すいものを選択してもらった。 図5 メディアデザインスキルB第一課題使用アプリ(回答数32) ・Apple社のiMovie(MacまたはiOS端末) ・NexStreaming Corp.のKinemaster(iOS端末またはAndroid端末)35 ・オンライン編集環境のWeVideo(教室PCでの利用を想定)36  なお、WeVideoについては2016年度および2017年度の同講義での利用 実績がある。  2018年度の第一課題は個人単位での制作であった。iPhoneでKinemaster を使用した学生が15名、iPhoneのiMovieを使用した学生が7名、Macの iMovieを使用した学生が6名であった(図5)。教室PCを利用した学生は おらず、全員が自己所有の機器を使い編集を行った。Kinemasterはフリー 35 https://www.kinemaster.com/?lang=jp. 36 https://www.wevideo.com/.

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ミアムでの提供であるが、第一課題では全員が無料分での利用であった。 Kinemasterで は 実 現 で き な い ア ニ メ ー シ ョ ン な ど は、 教 室PCの PowerPointを利用して素材を作成することもあった。PowerPointプレゼ ンテーションを動画として書き出しをし、Kinemaster上で編集を行った。  第二課題は個人またはグループでの制作であった。iPhoneでKinemaster を使用した作品が10、iPhoneのiMovieを使用した作品が7、MacのiMovie を使用した作品が2であった(図6)。Kinemasterの有料素材を購入した 作品もあった。 図6 メディアデザインスキルB第二課題使用アプリ(回答数27)  作品の質に関しては客観的な指標を設けることが難しいため、評価は行 わない。しかしあくまで主観的な判断ではあるが、PC環境とスマートフォ ン環境の2つの間に有意な差を認めることができなかった。作品の質を左 右したのは、撮影機材がレンズ交換式デジタルカメラであるかや、作品に 対する取り組みの熱意、作品の構成力その他であった。PC環境とスマー トフォン環境の違いは、少なくとも初級段階の講義においてはもはや存在 しないと考えてよい。それどころか、「無料」で使えるということに注目 すると、スマートフォン・タブレット環境の方が充実している。高度な映

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像編集にはいまだPC環境が不可欠であるが、一定レベルまでの講義では スマートフォン・タブレット環境のほうが、環境構築に関する手間も発生 せず、映像そのものへの教育に注力できると感じた。 図7 嘉悦大メディア表現技法C課題使用アプリ(回答数23)留学生15名  嘉悦大においては、回答数23名のうち15名が留学生のため、日本ではあ まり普及していないアプリやサービスが報告された(図7)。ノートPCが 必携となっているにもかかわらず、13名がスマートフォン・タブレット環 境での制作を選択した。上智大では、シラバスで「PCもしくはiOS端末の 持参」を課しており、PC利用者の数が比較的多かった(図8)。回答数15 名のうち6名がスマートフォン・タブレット環境、さらに6名がMac環境 であった。Mac環境はRubyやPythonなどUNIX系の開発環境がデフォル トでインストールされているなど、プログラミングやマルチメディア開発 に向いていると言われている37。より高度なIT環境としてMac環境を選ぶ 37 TECH::NOTE,2018など。

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ならば、橋渡し的端末としてはiPadがふさわしい。 図8 上智大メディア・対話・レトリックIII使用アプリ(回答数15) 2018年度パブリックリテラシーでの調査  2018年5月から6月にかけて、パブリック・リテラシーの講義内におい てIT機器利用調査を行った。 図9 小中高での情報機器利用体験(生徒・児童) 図10 小中高での情報機器利用体験(教員)

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 まず、大学入学以前のIT利用体験であるが、学校での経験が低いこと がわかる。高校生でも、月に数回自分で使う程度で場合により全く使わな いこともありえる。教員がIT機器を使い学生・生徒側が受け身の体験と いうことまで広げても、47%は「月に数回」程度である(図9および図 10)。また「月に数回」の体験も、圧倒的に情報分野の授業中に限られて いる(表1)。 表1 学校活動におけるPCの活用  では、単にPCの利用が少ないだけであろうか。スマートフォンについ ては97%の回答が「大学入学以前に自己専用の機器を持っていた」と回答 している(表2)。 

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表2 所有機器 表3 学校活動におけるスマートフォン・タブレットの活用  回答を詳細に分析すると、3年以上所有が128、6年以上所有が319(回 答数514)とスマートフォンを所有経験は長いことがわかる(図1)。その 操作や興味についても、スマートフォンについては自信も興味もある。し かしその利用目的については「趣味・娯楽などでの個人的な利用」に限ら

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れ、学習に利用されることは少ない(表3)。さらには学内でのスマートフォ ン利用そのものが禁止されている例もある。  これらのことから導き出されるのは、PCであれスマートフォンであれ、 IT機器を学習に使う、という経験が非常に少ないということである。 図11 PCの所有状況  また今回の調査で特筆すべきは、PCの所有そのものは決して少なくな い、ということである(図11)。85%は「自由に使えるPC」があるにも関 わらず、その平均利用時間は大変少ない(図12)。およそ半数が日常的に PCを利用していない。IT環境全般への興味そのものは決して低くない(図 13)。このIT環境全般への興味を、どう学習プロセスのデジタル化そのも のに結びつけていくかが課題であると考える。 図12 PCの一日平均利用時間

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図13 興味の所在 結論  嘉悦大学と横浜商科大学の事例では、既存のPC教室は廃止することが でき、BYOD環境を導入可能であることがわかった。ただし、通信の安定 化やサポートの為に学生との協働が重要であると指摘された。名古屋文理 大学の事例では、iPadを学生全員が所持している、ということを前提とし て学習管理システム等を構築することができ、資料配付や課題提出等の基 礎的な部分においてもデジタル化による恩恵があることが明らかにされ た。さらに、iPadの英語多読への活用、就職活動支援など、学習プロセス のデジタル化を前提とした応用的な使い方も出来ることがわかった。小学 校でのプログラミング教育などプログラミング的思考が社会全体で求めら

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れる中、iPadを使いビジュアルプログラミングを体感できることにも大き な意義を認められる。  Microsoft Officeを利用するためだけであれば、Windows PCである必要 がなくなった現代において、デジタル機器を所持し学習に取り入れること が重要で、その形態については柔軟に考えることができる。学習の共通イ ンフラとしてはマルチデバイスを前提にするべきであろう。しかし先行的 な調査ではスマートフォン所持はほぼ全員であること、一方でPCの利用、 特に学習への利用は決して高くないことが明らかになった。自由に利用で きるPCがあるにもかかわらずである。そこで、スマートフォンとPCが必 須な専門的環境を結びつける橋渡し的端末としてタブレット端末(特に iPad)の可能性を検討すべきである。学内での利用拡大には、「強制はし ないが、学生の利用を妨げない」という名古屋文理大学での経験が役に立 つ。 参考文献 Acer:製品情報, https://www.acer.com/ac/ja/JP/content/group/laptops 2018-09-18 accessed. アエラドット(2017-12-15):「『プログラミング教育』必修化の3大勘違い! 誰もが思い込 みがちな間違いとは?」https://dot.asahi.com/dot/2017121300044.html?page=1. 阿久津  良和(2017-07-25):「クラウド時代のBYOD問題」https://biz.news.mynavi.jp/ articles/-/1771. The Chromium Projects: Chrome OS Systems Supporting Android Apps, https://sites. google.com/a/chromium.org/dev/chromium-os/chrome-os-systems-supporting-android-apps, 2018-08-22 accessed. 長谷川 旭,佐原 理,尾崎 志津子,本多 一彦,山住 冨也,長谷川 聡(2011a):「名古屋 文理大学における iPad導入とアクティブラーニング」,モバイル学会研究報告集7 (2),pp.45-48. 長谷川 旭,長谷川 聡,本多 一彦,山住 富也,佐原 理(2011b):「大学教育でのタブレッ ト端末の利用とその効果―iPad を無償配布した名古屋文理大学における学生意識」, コンピュータ&エデュケーション31,pp.70-73. 長谷川 聡(2018):ディジタル情報文化と人間工学―AI・VR・3D・タブレット端末のヒュー

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