スライダー 下止 かんぬき かがり
ファスナーの上手な縫い方
ファスナーを開閉するためには、スライダーの通る幅が必要です。
エレメントのすぐ脇を縫製しますと、スライダーが布地をかんだり、開閉が重くなる場合があります。
スライダーがスムーズに通ることができるよう両側にスペースを取ってください。
特に裏地がある場合は、布がかみやすくなりますので、エレメントから離して縫ってください。
※スライダーの通る幅は、サイズや表使い・裏使い等の条件により異なります。
長い寸法のファスナーは、着用時の伸び等を仮縫いでチェックしてから縫製してください。
特にニットなどは、このチェックが必要です。
ファスナーを縫い付ける両サイドにレザーなどを使い、毛がくい込まないような配慮が必要です。
補助かがりを付けて、下止への負担を少なくしてください。
また短いファスナーや、体にフィットするスタイルは特に下止
に負担がかかりますので補助かがりを付けてください。
■
長い寸法のファスナー
■
毛足の長い素材(毛皮、シャギーなど)の場合
■
ズボンに縫い付ける場合
縫い付けの間隔
ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い てファスナーの上手な縫い方
53身頃A あき止まり 位置の目印 あき止まり 身頃B(裏側) 身頃A(表) 身頃B ファスナー付け縫い目 あき止まり 隙間 身頃(裏) 身頃(裏) 遊環下止 身頃(裏) 身頃(裏) 5mm 1)身頃A、Bを合わせあき止まり位置まで縫製。 2)あき止まり位置では必ず返し縫いを行う。 3)身頃にあき止まり位置の目印をつける。 1)ファスナーと身頃を合わせファスナーに あき止まり位置にあった場所に目印をつ ける。 1)スライダーを下止まで下げ、身頃とファスナーの目印を合わせ確認 しながら片側より縫う。 2)コンシール®用ミシンガイドを使用しファスナーエレメントをおこし ガイドの溝にエレメントを挿入して縫う。 1)ファスナー付けはあき止まりまで縫う。 2)ファスナー付けの両端は返し縫いする。 ※あき止まりの縫い目とファスナー付け縫い目とは 交差させない。 スライダーの引手が通り抜けられる隙間があること。 1)スライダーの引手を表に出しファスナー を閉じる。 1)あき止まりから5mm程上に遊環下止を移動させ、治具で取り付ける。 2)遊環下止であき止まりのほつれを防止する。 身頃A(表) ファスナーの目印 身頃B 身頃 針 実際のあき寸法 ファスナー寸法 溶着下止
遊環下止
あき止まり位置 身頃12mm
30mm
ファスナー コンシール 用 ミシンガイド ○R遊環下止
遊環下止は、あき止まり表地部のほつれを防止するためにつけています。
縫製品あき止まり位置より5mm程度上に移動させ、治具で止めること
によりスライダーの開閉による糸切れを防ぎます。
コンシール
®(止製品)の縫製方法
あき止まりが先に縫ってある場合
ファスナーの長さは、実際のあき寸法より3cm程長めのものを使用してください。
ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い てコンシール
®(止製品)
の縫製方法
ファスナーの縫製について
身頃A あき止まり 位置の目印 あき止まり 身頃B(裏側) 身頃A(表) ファスナーの目印 身頃A(表) 身頃(裏) 身頃(裏) ファスナー付け縫い目 あき止まり 遊環下止 身頃(裏) 身頃(裏) 5mm 片押えフット 1)身頃にあき止まりの位置の目印を つける。 1)ファスナーと身頃を合わせファスナーにあき止まり 位置にあった場所に目印をつける。 1)スライダーを下止まで下げ、身頃とファスナーの目印を合わせ確認 しながら片側より縫う。 2)コンシール®用ミシンガイドを使用しファスナーエレメントをおこし ガイドの溝にエレメントを挿入し縫う。 3)ファスナー付けの両端は返し縫いする。 1)左右の身頃のファスナー付けが終 了後、スライダーの引手が表に出 るようにファスナーを閉じる。 1)あき止まりから下は、普通の片押えフットで左右の 身頃を縫い合わせる。また両端は返し縫いをする。 2)ファスナー付けの縫い目とあき止まりから下の縫い 目が一直線上になるように縫う。 1)あき止まりから5mm程上に遊環下止を移動させ、治具で取り付ける。 2)遊環下止であき止まりのほつれを防止する。
ファスナー付け後にあき止まりを縫う場合
コンシール
®(止製品)の縫製時の注意とお願い
■
エレメントや縫い目が表地にでないコンシール
®はスカートやワンピースによく使用されますが衣類の内側に
あるエレメント下端部で肌やインナーを傷つける恐れがあります。
■
遊環下止位置より下の縫い残し部分は裏地で包括するか当て布をしてください。
エレメント下端部 ワンピースを裏返しにした状態 裏の画像 縫い込み 当て布 肌への傷 インナーの毛羽立ち ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い てコンシール
®(止製品)
の縫製方法/コンシール
®(止製品)
の縫製時の注意とお願い
555CH
3CH
箱 棒 側
蝶 棒 側
注 意
• コンシール
®用ミシンガイドを
使用して、上止側から開部先端
の約30mm手前までを際縫い
します。
• スライダーと箱を移動させ、再び
際縫いを続けます。
• コンシール
®用ミシンガイドを
使用して、上止側から開部先端
の約15mm手前までを際縫い
します。
• 細幅 用押え金に切り替 えて、
15mm以上手前からエレメント
の2mm以上外側を縫製します。
縫いピッチは2.5mm、返し縫い
は1回のみ行ってください。
ピッチが細かいとテープが裂ける
おそれがあります。
注 意
蝶棒近くまで際縫いするとスラ
イダーに挿入しづらくなり、
テープを破損するおそれがあり
ます。
15mm 以上 約30mm 約30mm手前 でスライダー と箱を移動 ここで、 スライダーと 箱を移動 2mm以上 外側を縫製約30mm
2mm以上
際縫い
約30mm
際縫い
2mm以上
際縫い
際縫い
15mm以上
15mm以上
箱棒側・蝶棒側
• コンシール
®用ミシンガイドを使用して、
上止側から開部先端の約19∼20mm手前
までを際縫いします。
• 細幅用押え金に切り替えて、20mm以上
手前からエレメントの3mm以上外側を縫
製します。
注 意
開具近くまで無理に際縫いする
と開具が破損します。
19∼20mm 20mm以上 3mm以上 外側を縫製19∼20mm
3mm以上
20mm以上
19∼20mm
3mm以上
20mm以上
際縫い
際縫い
コンシール
®(開製品)の縫製方法
ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い てコンシール
®(開製品)の縫製方法
ファスナーの縫製について
■
折り曲げ位置を上止より少し余裕(5mm以上)をもって曲げてください。
■
P-TOP製品(樹脂上止)をご使用ください。
■
縫製時の上止際付近の強引な折り曲げはテープ内のエレメント切口部を突出させ、着用時の怪我の原因となる場合が
あります。
コイルファスナー 縫製時の注意とお願い
ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い てコイルファスナー 縫製時の注意とお願い
57■
上止部付近や上耳の縫製時にはミシンのアタッチメントや送り歯が接触しないようにご注意ください。
ビスロン®(NEWKOB4)事故例 コイルファスナー(P-TOP)事故例樹脂上止 縫製時の注意とお願い
■
ファスナーの縫製時に、上止部分にミシンのアタッチメントや送り歯が接触して傷やバリを発生させた場合、肌を傷
つける恐れがあります。
ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い て樹脂上止 縫製時の注意とお願い
ファスナーの縫製について
スライダーを移動させる際、目打ち等の治具を使用されますと、塗装・メッキ剥げ及びバリ発生の原因とな
りますのでお止めください。
ミシンフットを上げる
注 意
ファスナーを縫製する場合、途中でスライダーを移動する作業が必要です。縫い位置がエレメントに近過ぎ
るとスムーズなスライダー移動ができずスライダーのレールエッジがテープに強く干渉しプリント部の糸浮
きや糸ズレの原因となります。
①
スムーズなスライダー移動ができる適正な縫い位置の選定を行ってください。
②
スライダー移動する場合、ミシンフットを上げて行ってください。
・特に閉じる時にスライダーのレールエッジとの干渉が起きやすくなります。
PRIFA
®縫製時の注意とお願い
■
縫製時に、スライダーのレールエッジがテープと干渉し、プリント部分の糸浮きや糸のズレが発生する恐れがあります。
ファ ス ナ ー の 縫 製 につ い てPRIFA
®縫製時の注意とお願い
59# Q A 1 厚手の生地にNo.3のファスナーを 使用したため、パンクや開具の破損 が発生した。 ●厚手の生地に使用する際はNo.4以上のファスナーをご使用ください。 2 ファスナーの開具が破損した。 ●開製品の場合、スライダー引き上げの際は蝶棒がきっちり挿し込まれている事をご確認ください。 3 No.3コイルファスナー(3CF)の開 製品で特に注意することはありま すか? ●3CFはエレメントが細いため、蝶棒が箱にきちんと挿し込まれていない状態でも、無理な 操作でスライダーの引き上げが可能なため、開具樹脂リブ部分を破損するケースがあります。 特に蝶棒挿し込み部分の生地がリブ編みで操作しづらい、ファスナー寸法が長く手元が確認 できない等の状況の際はご注意ください。 ●縫製時には開具リブ部分の上を縫製しないでください。(P52参照) 4 ウェアのフロントのファスナーが 下がってしまう。 ●スライダーは通常時ロック機能があるオートマチックロックスライダー(DA)をご使用ください。 ●大き過ぎる、重過ぎる引手のご使用は、歩行中の揺れや振動などでロックが解除されたり、ス ライダーが破損する恐れがあります。 5 洗い加工、バイオ加工等の各種後 加工でファスナーが変色、腐食、 移染したり、スライダーが破損した。 ●各種後加工には強度面で優位なYGタイプ+GSタイプスライダーのファスナーをお勧めします。 エレメントカラーの中でもGK,GKB,GTH,GDSは特にご注意ください。 DAタイプのスライダーはカバー内に薬品が残留しやすく、腐食の原因となります。 ●加工後は薬品の残留による二次被害を防ぐためにも中和、すすぎを十分に行い、速やかに乾 燥してください。 ●加工の際には必ず事前テストを行い、適性をご確認の上ご使用ください。 6 ウール、羽毛製品に使用したファ スナーが変色した。 ●ウール、羽毛製品は漂白処理等の薬品が残留しやすく、保管時にファスナー金属部分が反応して変色、腐食の原因となります。十分な中和処理を行い、残留薬品の影響を受けにくいコイル、 ビスロン®ファスナー+スライダー塗装仕上のアイテムをお選びください。 7 ファスナー金属部分が変色した。 ●保管状態により金属部分は腐食します。腐食部分が製品本体を汚染する恐れがありますので 湿度が上がらないよう、ポリ袋や段ボールでの密閉は避け、通気性の良い状態で保管ください。 (NOXの影響にもご配慮ください) ●輪ゴムの使用は輪ゴムに含まれる硫黄成分等の影響でエレメントの腐食、変色、テープの黄変 の原因となりますのでお止めください。(ビニール袋の上からでも影響を受けます。) ●フッ素を含む汚れ落としや汚れ落としを使用した生地との接触は金属部分の変色の原因とな ります。十分にご注意ください。 ●変色に比較的強いエバーブライト®をお勧めします。 8 金属ファスナーの接触部分に汚れ が発生した。 ●金属ファスナーのエレメント表面には潤滑剤が塗布されています。潤滑材自体は無色透明ですが、ファスナーの開閉で発生する金属粉(エレメント削れ)や潤滑 剤に吸着しているほこり等が、生地と接触した際、潤滑剤と一緒に生地に移行して汚染する 恐れがあります。淡色生地や吸着性の高い生地に金属ファスナーをご使用する際は十分にご 確認の上ご使用ください。アイロン仕上げ(特にスチーム)の際にも同様の現象が発生します のでご注意ください。 ●保管時には接触部分に合紙を挟んでください。 9 ファスナーとの皮膚接触でアレルギーの症状が出た。 ●エレメントやスライダー表面処理の種類によって、ニッケル成分を含むものがございます。アンチニッケル対応品(特殊仕様:N-ANTI)をお選びください。 10 縫製時にミシン針やアタッチメン トで上止を傷つけたためバリが発 生し、怪我をした。 ●首周りの縫製は多方向からのミシン針・アタッチメントとの接触があります。影響を受けに くくするためにもファスナーの始まり位置を5mm程下げて効果をご確認ください。(P58参照) 11 ファスナー開閉の際、スムーズに 開閉しない、生地をかみ込む。 ●縫製時エレメントのすぐ脇を縫うとスライダーの通る幅が確保できず開閉しづらくなります。十分な間隔を確保してください。(P53参照) ●持ち出しの生地が薄い・柔らかい等の理由でファスナーのかみ込みが発生する場合は、持ち 出し生地にステッチ・芯を入れるなどしてください。 こ ん な と き は? Q & A
こんなときは? Q & A
# Q A 12 ファスナーテープが縫製位置からほつれ、破れた。 ●テープ部分は織物の為、緯糸を切るとほつれが発生します。他の付属品との干渉や生地圧軽減等の理由で、ファスナーテープを裁断しないでください。 13 アイロンをかけたところエレメン トが変形・融けた。 ●ファスナーにアイロンをかける際には、必ず当て布をご使用ください。●ファスナー耐熱温度(製品自体の耐熱温度にもご注意ください) コンシール® =160℃ フラットニット® =150℃ ビスロン® =130℃ コイルファスナー=160℃ 14 ビスロン®のエレメントに欠けや クラックが発生した。 ●ロック機能付きスライダーの引手を持たず無理な開閉を行うとスライダーロックピンが引っ掛かりエレメント取れが発生します。ファスナー開閉の際には必ず引手を持って操作ください。 ●エレメントの材質であるポリアセタール(POM)は強酸の影響を受ける事でエレメント破損が 起こることがあります。漂白剤への浸け置き洗いなどはお止めください。トイレ用洗剤やバッ テリー液等が着いた場合は速やかに十分な水洗いをお願いします。 15 ドライクリーニング後、ファスナー がねじれた。 ●ファスナーを閉じずにドライクリーニングや高温乾燥を繰り返すとファスナーにねじれが発生します。洗濯、乾燥、ドライクリーニングの際は必ずファスナーを閉じて行ってください。 (P51参照) 16 コンシール®が開閉できなくなった。 ●スライダーを傾けて引き上げますと、エレメントが変形してかみ合い不良が起き、更に強引 に引き上げを行う事でエレメントが破損して開閉不能となります。ファスナーを閉じる際に はボタン・ホックを止めてから、スライダーが傾かないようエレメントに沿って引き上げを 行ってください。 ●ファスナー構造上生地厚が変化する部分では特に操作が難しいため、生地厚の変化する部分へ コンシール®のご使用はお止めください。 17 鞄のコイルファスナーに縫合糸切れが発生した。 ●ショルダーベルト等、他の付属との繰り返しの接触によって縫合糸が切れる事例があります。他の付属品の取り付け位置にはご注意ください。 18 ポケットにピンロック(DP)スライダーを使用すると突起の部分が痛い。●ピンロックスライダーの使用を避け、オートマチックロックスライダークスライダー(DF)をお使いください。 (DA)またはノンロッ 19 洗い加工をするアイテムにオートマ チックロックスライダー(DAタイプ)を 使用した為、スライダー破損が発生した。 ●タンブラー内でスライダーが引っかかり、引手が破損する、またはカバー内に薬品が残留し 腐食する恐れがあります。強度面、形状面でも優位なセミオートマチックスライダー(GS)を ご使用ください。 20 アイロンプレス仕上げの加熱など によってパラフィンが溶解し衣料生 地布へシミ状に移行してしまった。 ●ファスナーのエレメント部には摺動性を良くするために、パラフィン仕上げが施されてい ます。ファスナーに直接接する部分に合紙又は布を挟みアイロンプレス仕上げをしてください。 21 ベビー用品にファスナーを使用する際の注意点はありますか? ●ベビー用品向けに樹脂製上止め等の特殊製品がございますので営業担当にお問い合わせください。 22 スライダーが生地をかみ込んで生 地が切れたり、ファスナーが閉ま らなくなった。 ●かみ込んだものを外す要領で元に引き戻してください。 ※引手折れの原因ともなりますので、力まかせにスライダーを動かさず徐々に戻すようにし てください。 23 ドライクリーニングに出した際、プレスによりスライダーが破損した。 ●プレスの際には、スライダー部分に注意してプレスしていただくよう、弊社ではクリーニング業界に案内しております。 24 ファスナーを輪ゴムで束ねて保管 したところ、輪ゴムの部分が変色 した。 ●輪ゴムに含まれる硫黄成分等の影響でエレメントの腐食、変色、テープの黄変等の原因となりま すので、輪ゴムのご使用はお止め頂き、紙紐・綿紐等をご使用ください。クイックロン®に関し ましても、同様の影響が起こる恐れがありますので、ご使用はお止めください。 25 鞄にファスナーの色が移染した。 ●可塑剤、接着剤、油剤等との接触は移染の原因となります。 塩化ビニール、合成皮革、樹脂コーティング布地等は特にご注意ください。 ●保管時には合紙を挟んでください。 こ ん な と き は? Q & A 61
※ボールバーチェーンは2.5mmもラインナップしています。 ※アタッチメントはサイズによって兼用になります。 ※ニッケル仕上げの製品は、長時間直接肌に触れないようにしてください。体質によってはかぶれることがあります。