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アセアン市場統合および 越境協定(CBTA)の状況

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Academic year: 2021

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(1)

メコン圏クロスボーダー輸送の現状

株式会社日通総合研究所

経営コンサルティング部

主任コンサルタント 那智久代

(2)

(株)日通総合研究所

 3PL人材育成  現場管理者教育  貿易実務研修  貨物輸送の見通し  マテハン機器最新事情  新興国物流事情

日通総研の提供サービス

 倉庫内改善・在庫削減  配送ネットワーク改善  拠点配置最適化  新興国参入・投資  衝撃・温湿度試験  梱包試験  CO2削減 温湿度試験装置

(3)

本日の内容

1. 注目を集めるメコン圏

2. 進むインフラ整備

3. 各経済回廊の状況

A) 東西経済回廊

B) 南北経済回廊

C) 南部経済回廊

4. 最後に

(4)

 タイを中心とした、陸のASEAN各国との貿易

拡大

 大メコン圏経済圏(GMS : Greater Mekong

Sub-Region)として、アジア開発銀行などによ

る支援のもと、様々な開発計画プログラム実

施。特に、コネクティビティの向上が進む。

(Source :Asia Development Bank)

【GMS Transport Corridor】 2005年 2014年 総額 228,274 455,504 8.0% マレーシア 13,773 25,510 7.1% シンガポール 12,840 18,334 4.0% インドネシア 7,089 16,789 10.1% ベトナム 3,251 11,826 15.4% フィリピン 3,932 8,480 8.9% ミャンマー 2,492 8,156 14.1% ラオス 996 5,443 20.8% カンボジア 947 5,115 20.6% ブルネイ 274 796 12.6% 年平均 成長率 輸出・輸入額 (百万USD) 貿易相手 【タイの貿易額推移】

(Source : Trade Map)

(5)

2. 進むインフラ整備

ハードインフラ

ソフトインフラ

 物理面でのコネクティビティ向上

 国際経済回廊の道路整備

 メコン川への架橋

 国境施設の近代化

 車両の相互通行ライセンス規定、国境手続きの簡素化、ト

ランジット通関の手続規定など、制度面でのコネクティビ

ティ向上

1. GMS-CBTA : Greater Mekong Sub-Region Cross

Border Transport Agreement

2. ASEANの枠組み(ASEAN Framework Agreement)

ASEAN Framework Agreement on Facilitation

of Goods In Transit

ASEAN Framework Agreement on Facilitation

of Inter-State Transportation

(6)

南部経済回廊

東西経済回廊

南北経済回廊

(Source : ADB[Transport and Trade Facilitation for Connectivity in the GMS Regional Cooperation, Feb 2014] )

(第1)タイ・ラオス友好橋(ノンカイ-ビエンチャン) 第2タイ・ラオス友好橋(ムクダハン-サワナケット) 第3タイ・ラオス友好橋(ナコンパノム-タケク) 第4タイ・ラオス友好橋(チェンコン-フエサイ) ネアックルン橋(カンボジア国内) • 2006年12月開通 日本のODA • タイ-ラオス-ベトナム(ダナン)を結ぶ東西経済回廊のミッ シングリンク解消 • 1994年開通 オーストラリアの出資 • 2013年11月開通 タイと中国の出資 • タイ-ラオス-中国雲南省を結ぶ南北経済回廊のミッシングリ ンク解消 • 2015年4月開通 日本のODA • タイ-カンボジア-ベトナム(ホーチミン)を結ぶ南部経済回 廊のミッシングリンク解消 • 2011年11月開通 タイの出資

国際経済回廊の整備、橋の建設などにより物理的コネクティビティが向上

2. 進むインフラ整備

(7)

ダナン ホーチミン プノンペン バンコク ビエンチャン ハノイ ピサヌローク モーラミャイン メーソット ミャワディ デンサワン ラオバオ サワナケット ムクダハン 第2友好橋 コンケン インフラ整備 ハードインフラ ソフトインフラ ~1999年 • ラオス・ベトナム間で相互通行の2か国協定締結 • タイ・ラオス関で相互通行の2か国協定締結 2000年 ~2005年 • 東西経済回廊ラオス国内部分の道路改修 • タイ・ラオス間覚書締結(サワナケット/ムクダハンでのシング ル・ウィンドウ・インスペクション導入) • ラオス・ベトナム間覚書締結(デンサワン/ラオバオでのシング ル・ストップ・インスペクション導入) 2006年 • 第2タイ・ラオス友好橋開通 2009年 • タイ、ラオス、ベトナム間MOU(3か国通行ライセンス、トラン ジット通関制度のパイロット導入) 2015年 • ミャンマー東西経済回廊の最悪路部分(ティンガニー ノ・コーカレイ間)のバイパス道路建設中  インドシナ半島の中央部を横断し、ベトナム、ラオス、 タイ、ミャンマー4か国をつなぐ  東西経済回廊は、ハードインフラの整備で日本の ODAが多く活用されている。  ソフトインフラ面でも、CBTAが最終的に目指す様々 な制度が先行導入されている。  複数の日系物流事業者が東西経済回廊を利用した クロスボーダー輸送サービスを提供している。  ただし、タイ・ミャンマー間は2国間協定がまだ締結さ れておらす、車両の相互通行は実現していない。

3. 各経済回廊の状況

(A)東西経済回廊

(8)

制度項目 CBTAの仕組み 課題 国境手続きの簡素化 (シングル・ウィンドウ、 シングル・ストップ) • 一つの国境で、輸出国側、輸入国側でそれぞ れ実施していた手続きを、「輸入国側のコモン コントロールエリア」で、一回で済ますこと • IT化によるシングルウィンドウを想定していな い • それぞれの国がコモンコントロールエリアを整備 する必要がある • 輸出手続きを相手側で実施することになる(例 えば、タイの公務員規定が障害に) 3か国相互通行 ライセンス • CBTAで規定したルートに限られる • ライセンス数に上限あり • 当初の東西経済回廊には、バンコク、ビエン チャン、ハノイ、レムチャバン、ハイフォンなど、 各国の首都や貨物集積地が含まれておらず、 3か国ライセンスを使う意味がない • 2012年、覚書によって上記都市を追加するこ ととなったが、いまだ実運用には至っていない トランジット通関 • 専用用紙による手続き • 3か国相互通行ライセンスの取得を前提とし ている • 保証金が高額 • 専用用紙のため、各国のe-customが利用でき ない

実運用では、GMS-Cross Border Transport Agreementの

各種施策が浸透しているわけでは無い

(9)

タイの陸路貿易統計(税関別)に見るラオスと

の取引

 ラオスとの貿易額に占める、陸路貿易の割合は 約85%(2013年)  首都に近い、ノンカイ税関での取引額が多い。  圧倒的にタイからの輸出超過

3. 各経済回廊の状況

(A)東西経済回廊

▲ ▲ムクダハン ▲ナコンパノム ▲ピブンマンサーハーン (チョンメック) ▲ブンガーン ハノイ ビエンチャン ホーチミン ターリ▲ チェンセン▲ チェンコン トゥンチャーン▲ ケームラート▲ (アムナットチャルーン) ノンカイ

(10)

タイの陸路貿易統計(税関別)に見るベトナム

との取引

ノンカイ▲ ▲ムクダハン ▲ナコンパノム ▲アランヤプラテート ▲ブンガーン ハノイ ビエンチャン ホーチミン  ベトナムとの貿易額に占める、陸路貿易の割合 は約5%(2013年)  ムクダハン(東西経済回廊上)やアランヤプラ テート(南部経済回廊上)での取扱額よりも、北 部のナコンパノムでの取扱額が多い  圧倒的にタイからの輸出超過

(Source : Thailand Department of Foreign Trade)

(11)

インフラ整備 ハードインフラ ソフトインフラ ~1999年 • ラオス・中国間で相互通行の2か国協定締結 • タイ・ラオス関で相互通行の2か国協定締結 ~2007年 • ラオス国内部分(3号線)の道路改修 2013年 • 第4タイ・ラオス友好橋の開通  タイ・バンコクから中国・昆明まで約2,000KMをつなぐ。 中国やタイが開発の中心となっている。  定期的な輸送サービスを提供しているのは、中国系 企業やタイ企業など、ローカル企業。日系企業のサー ビス提供は今のところなし。  あるローカル企業によれば、昆明-バンコクのリードタ イムは3日とのこと。(生鮮品を輸送しているため、通 関手続きが優先される、日曜でも受け付けてもらえる など、優遇があるもよう)  タイ-ラオス-中国での相互通行やトランジット通関手 続きに関する覚書が締結の最終調整まできていると のことであるが、いまだ具体的な動きはない バンコク 昆明 景洪 チェンコン・フエサイ 第4友好橋 ボーテン ・モーハン

3. 各経済回廊の状況

(B)南北経済回廊

(12)

タイの陸路貿易統計(税関別)に見る中国と

の越境取引

チェンコン▲ ▲ムクダハン ▲ナコンパノム ▲チェンセーン ハノイ バンコク 昆明 景洪 南寧 深圳  中国との貿易額に占める、陸路貿易の割合は約 2%(2013年)  南北経済回廊のチェンコンよりも、ムクダハン、 ナコンパノムでの取引額が多い

(Source : Thailand Department of Foreign Trade)

(13)

3. 各経済回廊の状況

(B)南北経済回廊

南北経済回廊:ミャンマールート

 タイと中国の陸路貿易は、ラオスルート(チェンコン税関経由)が主であり、ミャンマールート(メーサイ税関)の 実績はほとんどない。  国境施設は整備されているが、CBTAに基づく3国間の話し合いは進んでいない。橋の開通で国境設備が近 代化し、3国間の話し合いも進捗しているラオスルートのほうが有望。 タイからの貨物はミャンマー向けが主(ガソリン、ディーゼル油、建機、建材など) バンコク 昆明 景洪(ジンホン) チェンコン・フエサイ (第4タイ.ラオス友好橋) ボーテン ・モーハン メーサイ・タチレク チェンライ メーサイ税関(タイ側) タチレク税関(ミャンマー側)

(14)

インフラ整備 ハードインフラ ソフトインフラ 1998年 • ベトナム・カンボジア間で相互通行の2か国協定締結 2008年 • タイ・カンボジア間で相互通行の覚書締結 2015年 • カンボジア国内にネアックルン橋開通 現状、 • タイ・カンボジア間(アランヤプラテート・ポイペト)での相互通 行ライセンスは各国40 • カンボジア・ベトナム間(バベット・モクバイ)での相互通行ライ センスは各国500  タイのバンコク、カンボジアのプノンペン、ベトナムのホー チミンといった、各国主要都市をつなぐ750Kmのルート  メコン川により寸断されていたカンボジア1号線に、日本 のODAによりネアックルン橋が開通し、物理的コネクティ ビティ向上。  現状、3か国での協定を結んでおらず、3か国通行ライセ ンスは発行されていない。  複数の日系物流事業者がクロスボーダー輸送サービスを 提供している。バンコクからホーチミンまでのリードタイム は3日。海上輸送と比較した場合、ハノイ向けに比べリー ドタイム優位性が低いため、越境輸送需要は少ない。2か 国間(タイ-カンボジア、カンボジア-ベトナム)の荷動きが 主流。 ホーチミン バンコク アランヤプラテート ポイペト バベット モクバイ シアヌークビル プノンペン ネアックルン橋 開通

3. 各経済回廊の状況

(C)南部経済回廊

(15)

3. 各経済回廊の状況

(C)南部経済回廊

ベトナム南部とカンボジア

SEZ

 ベトナム車両は、カンボジア国境から20Km 程度まで通行可能  カンボジア国境(バベット)の主要SEZは、国 境から20Km圏内に立地

(16)

▲クロンヤイ(Hat Lek)

▲アランヤプラテート チャンタブリー▲

チョンジョム▲

(Source : Thailand Department of Foreign Trade)

タイの陸路貿易統計(税関別)に見るカンボジア

との取引

 カンボジアとの貿易に占める、陸路貿易額の割 合は約67%(2013年)  輸出・輸入ともアランヤプラテート税関(南部経 済回廊)での取引額が多い

コッコンSEZ

3. 各経済回廊の状況

(C)南部経済回廊

(17)

(Source : Thailand Department of Foreign Trade)  タイと国境を接している国(ラオス、ミャンマー、カンボジア)に対しては、陸路国境での取引比率(金額ベー ス)はそれなりに高い。ただし、貿易構造がタイからの輸出超過であるため、片荷=コスト高になりやすい。  タイからの越境国(ベトナム、中国)に対しては、陸路国境の取引金額比率は低い。マーケット(品目特性、立 地など)により、陸路を選択しているものがみられる。 1 2 3 輸出 天然ゴム コンピューター、コンピュー ター機器およびその部品 その他のゴム製品 輸入 コンピューター、コンピュー ター機器およびその部品 データ・画像・音声記録媒体 コンピューター用磁気テー プ、ディスク 輸出 ディーゼル油 自動車および自動車部品 ガソリン 輸入 銅および銅製品 木材加工品 野菜と野菜加工品 輸出 ディーゼル油 アルコール飲料 ガソリン 輸入 天然ガス 牛、水牛、豚、ヤギ、羊 植物油およびその加工品 輸出 非アルコール飲料 ピストン式内燃機関 自動車と自動車部品 輸入 野菜と野菜加工品 その他の機械とその部品 電波送受信機と部品 輸出 非アルコール飲料 冷蔵・冷凍・乾燥果物 鉄鋼製品 輸入 電話・ファックス・TV電波受 信機 電気モーター発電機とその部 品 電波送受信機と部品 輸出 コンピューター、コンピュー ター機器およびその部品 モーターと発電機 ディーゼル油 輸入 コンピューター、コンピュー ター機器およびその部品 野菜と野菜加工品 果物および果物加工品 ベトナム 中国 貿易相手国 マレーシア ラオス ミャンマー カンボジア

(Source : Thailand Department of Foreign Trade)

4. 最後に

【タイ国境貿易上位品目 2013年】

(18)

経営コンサルティング部

那智 久代

ADD: 105-8322 東京都港区東新橋1-9-3

TEL: 03-6251-6447

Email:

nachih

@soken.nittsu.co.jp

参照

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