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農林水産物を輸出する上での課題 ( 農林水産物の輸出の機運の高まり ) 平成 25 年 12 月には 和食がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど 日本の食文化が注目され それと相まって我が国の農林水産物 食品の輸出は増加傾向 政府では 農林水産業 地域の活力創造プラン において農林水産物の輸出を 2

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Academic year: 2021

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(1)

輸出手続き規制緩和案

成田市

平成26年11月

(2)

(農林水産物の輸出の機運の高まり)

平成25年12月には、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本の食文化が注目さ

れ、それと相まって我が国の農林水産物・食品の輸出は増加傾向。

政府では「農林水産業・地域の活力創造プラン」において農林水産物の輸出を2020年までに1

兆円に倍増させることを目標に。

(農林水産物の輸出する上での課題)

以下の理由により、輸出に消極的な事業者が多い。

物流コストが高く、小口では売りにくいこと

鮮度が重要であるが手続きに時間を要すること

輸出相手国により必要な証明書が様々である等通関や検疫の各種手続きが複雑で検査費

用等も負担となること 等

⇒これらを解決し、「いつでも、誰でも、小ロットでも」を実現するためには、輸出拠点整備が必要。

しかしながら、現在、日本で卸売市場を活用した農林水産物の輸出拠点は整備されていない。

農林水産物を輸出する上での課題

(3)

(成田市場の特徴)

日本随一の国際空港であり国際貨物航空ネットワークが発達している成田空港に近接した立地。最近、

LCCの就航により国内航空ネットワークも充実し、日本全国の農林水産物の集荷も可能。

圏央道の延伸により、東北・関東甲信越方面の産地、他市場との道路アクセスが便利。都心の渋滞を避

けて輸送可能

輸入農林水産物の加工・輸出にも適した位置。

(輸出拠点化の内容)

卸売市場を活用した集荷機能により、東日本を中心とした産地とのネットワーク化をはじめ、農林水産物

の安定供給を確保し、仕向地の顧客ニーズに応える品揃え、1品目あたりの輸出期間の長期化に対応。

検疫、通関、産地証明、放射性物質検査、爆発物検査等の輸出手続きを卸売市場内の輸出拠点施設で

ワンストップ化し、鮮度が重要な農林水産物の輸出手続きの迅速化を図るとともに、事業者の手続負担

を軽減

輸出の情報収集・提供を行うとともに、展示施設、販売施設等を設置し、海外バイヤーとの商談・交流が

可能なビジネス拠点を整備し、海外バイヤー自らの輸出にも対応(輸出ビジネス拠点化) 。

保税地域化により空港内での上屋施設利用を省略するとともに、仕向地・温度帯別のコンテナ混載によ

り物流コストを低減。また、輸入農林水産物を保税のまま市場に輸送し、加工・輸出。

⇒国家戦略特区において、卸売市場を活用した農林水産物の輸出拠点化モデルを形成。

成田市場を活用した輸出拠点化

(4)

卸売市場を活用し農林水産物の輸出拠点を整備する(検疫と通関の一元実施等)

成田市卸売市場 輸出拠点機能 東北・関東 の産地 (圏央道活用) 他の市場 遠隔 の産地 (LCC活用) 近隣の 産地 新たな 仕入先 フ ォ ワ ーダ ー上屋 エ ア ラ イ ン 上屋 フォワー ダー上屋 エ ア ラ イ ン 上屋 コンテナ 混載 デバンニ ング 日本食 レストラン 日系 スーパー 地元 富裕層 卸業者 その他販路 通関、検疫 仕向地検査 卸売市場内でのコ ンテナ詰め B2B、B2C取引拡 大のための仕掛け づくり 食肉など高単価の 空輸に適する品目 の取扱い 卸売市場内での通 関、検疫、産地証明 等輸出手続き 仕向地検査 仕向地検査の簡略 化 時間短縮策 果物、野菜等の品目・量・ 期間の拡大のため近隣産 地以外への仕入先拡大 卸売市場内での仕 向地検査 海外バイヤーの招 致等による販路の 拡大 商談・展示機能 屋台村機能 フォワーダー上屋へ の搬入省略 卸売 機能 市場で卸売せず、 輸出のみを扱う ルートの新設 安定供給のための 取扱量増加策 物流費削減策 安定供給のための 取扱量増加策 時間短縮策 物流費削減策 安定供給のための 取扱量増加策 時間短縮策 時間短縮策 安定供給のための 取扱量増加策 安定供給のための 取扱量増加策 時間短縮策 物流費削減策 輸出証明の市への 移譲 税関職員の派遣費 用の免除 仕向地検査の国 内実施 公設卸売り市場へ の検査官の派遣

卸売市場を活用した農林水産物の輸出拠点化イメージ

4

(5)

2.今後、追加に向け検討すべき規制改革事項等

(8)輸出手続のワンストップ化の実現

○ 輸出食品等の産地証明の発行及び放射線物質の測定結果に関する

証明に係る権限を市町村に移譲するとともに、食品等集荷施設への税

関職員の派遣費用を無償とすることにより、通関・検疫等の輸出手続の

ワンストップ化を促進することについて検討して結論を得る。

東京圏 国家戦略特別区域計画(素案)

H26.10.1

5

(6)

成田市は、成田国際空港の立地と国際線ネットワークを生かし、農林水産物の輸出拡大を図るため、国家戦略特区と

して、「成田卸売市場を活用した輸出拠点整備(検疫・通関等の輸出手続きの一元的実施)」を目指している。

輸出拠点整備を行うに当たり、農林水産物の輸出の迅速化、輸出ビジネス拠点化、輸出農林水産物の安定確保、物

流コストの低減等の課題を検討するため、成田市、関係行政機関、空港会社、農業生産者、卸売事業者、物流事業者

等による「成田市場輸出促進研究会」を設立することとする。

スケジュール

10月30日設立、月1回程度 計4回実施

検討事項

①輸出動向、輸出先・品目の検討

②農林水産物の輸出手続きの迅速化・ワンストップ化

③物流コストの低減(仕向地・温度帯別等のコンテナ混

載等)

④輸出ビジネス拠点化(輸出の情報収集・提供、海外バ

イヤーとの商談・交流の場の提供等)

⑤東日本を中心とした産地とのネットワーク化による農

林水産物の安定供給確保

⑥成田卸売市場のブランド化

組織 役職 氏名 成田市(座長) 副市長 藤田 礼子 関東農政局千葉地域センター センター長 森山 修実 関東運輸局千葉支局 支局長 近藤 基了 千葉県 流通販売課長 石家 健生 日本貿易振興機構(ジェトロ) 千葉貿易情報センター(千葉ブランド農水産物・ 食品輸出協議会事務局) 所長 川西 智康 株式会社日本政策金融公庫 千葉支店長 紺野 和成 株式会社千葉銀行 成田支店長 高橋 正 成田国際空港株式会社 執行役員 地域共生部長 行方 正幸 成田市公設地方卸売市場運営審議会 会長 岩澤 貞男 株式会社成田ベジフル 取締役 田中 淳一 大都魚類株式会社 常務取締役 堅田 照久 成田青果卸売協同組合 理事長 小宮山 四郎 成田青果商業協同組合 理事長 篠原 圭助 成田市水産物仲卸協同組合 理事長 飯高 秋男 成田卸売市場再生検討委員会 座長 伊藤 竹夫 全国農業協同組合連合会千葉県支部(JA全農 ちば) 営農販売企画部長 實川 進 成田市農業協同組合(JA成田市) 代表理事組合長 設楽 憲一 かとり農業協同組合(JAかとり) 代表理事組合長 岩瀬 幸雄 株式会社生産者連合 デコポン(日本産品輸出 振興協議会代表) 代表取締役 井尻 弘 株式会社和郷 代表取締役 木内 博一 日本貨物航空株式会社 経営企画部長 藤倉 聡 日本通運株式会社 成田空港支店長 日向野 裕 ナカムラエアーエクスプレス株式会社 取締役専務執行役員 川崎 宏 農林水産省(オブザーバー) 輸出促進グループ 食品製造卸売課 谷本 憲一 鈴木 盛也 国土交通省(オブザーバー) 物流政策課企画室長 木村 大 成田市(事務局) 経済部長 諏訪 峰雄 成田市(事務局) 卸売市場長 五十嵐 昭夫

「成田市場輸出拠点化研究会」の概要

6

(7)

輸出関連検査での検査官の派遣

 輸出用農産物の集荷・加工後、迅速に輸出検疫が できるよう、公設卸売り市場に植物防疫官・動物検 疫官を早朝、土日祝日も含め派遣し、輸出検査の 市場内業務を実施する(動物検疫官の派遣に関し ては新設)  輸出検疫が迅速化し、また輸入検査が省略されることで、鮮 度を高く維持したまま海外の消費者に農産物を届けることが できる  輸入検査が不調に終わった場合でも、廃棄ロスや輸送コスト ロスが最低限に抑えることができる 施策(規制の特例措置)

税関職員の派遣費用の免除

 税関職員の派遣費用56,900円を政令改定によっ て無料化する

B

A

想定される効果

輸出証明書発行手続の市への移譲

 日付証明書、産地証明書及び放射性物質の測定 結果の発行を市が行うことにより、輸出手続きのワ ンストップ化を実現する

C

仕向け地検査の国内実施

 海外検疫検査官の常駐派遣、または日本検査官 への研修実施により、仕向地検査を国内で行う

D

事業における具体施策と想定効果

7

(8)

国 手続き 規制緩和案 発行書類 発行者・実施者 提出書類 国内 通関 税関職員の派遣費用の免除 ・税関職員の派遣費用56,900円を政令改定 によって無料化する 輸出許可書 税関 輸出申告書 ※ネットでの申請も可能 検疫 農林水産 物 公設卸売り市場への検査官の派遣 ・輸出用農産物の集荷・加工後、迅速に輸出 検疫ができるよう、公設卸売り市場に植物防 疫官・動物検疫官を早朝、土日祝日も含め 派遣し、輸出検査の市場内業務を実施する (動物検疫官の派遣に関しては新設) 植物検疫証明書 植物防疫所 植物等輸出検査申請書 ※ネットでの申請も可能 食肉 輸出検疫証明書(輸 出相手国によって名 称やフォーマットが 異なる) 動物検疫所 輸出検査申請書 ※ネットでの申請も可能 輸出 証明 書発 行 日付証明 輸出証明手続の市への移譲 ・日付証明書、産地証明書及び放射性物質 の測定結果の発行をが行うことにより、輸出 手続きのワンストップ化を実現する 日付証明書 地方農政局 (水産物は水産庁及び一 部の都道府県) 輸出相手国によって異 なる 放射性物 質検査証 明 放射性物質検査証 明書 産地証明 産地証明書 原産地証明書 各地の商工会議所 輸出相手国・商工会議 所によって異なる 衛生証明 (水産物) 衛生証明書 (輸出相手国によっ て名称やフォーマット が異なる) 輸出相手国・輸出品目に よって異なる ・厚生労働省(衛生面) ・農林水産省消費安全局 ・都道府県衛生部局 申請書 (輸出相手国によって異 なる) 海外仕向地 検査 検疫 仕向け地検査の国内実施 ・海外検疫検査官の常駐派遣、または日本検 査官への研修実施により、仕向地検査を国 内で行う 検疫証明書 (輸出相手国によっ て異なる) 現地検疫所 輸出相手国によって異 なる B A C D

農林水産物輸出における輸出手続きの現状と規制緩和案

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参照

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