理学 療 法 学 第15巻第 1号 27
〜34
頁 (1988
年)報
告
脳
卒
中後 在 宅 片 麻 痺
患
者
の
退
院
後
の
機 能
と
体
力
の維
持
に
つ い て *木 村
美
子
**大 峯
三
郎
**江
西
一
成
* *舌 間 秀 雄
* *新 小 田 幸
一
**大 川 裕
行
** 要旨 29名の脳卒中後在宅 片麻 痺患者の退 院後の機 能や体力低 下の原因を, 日常身 休 活動水準の面か ら考 察 した。ADL
実 践度,1
日の歩行数と併せ て,
心拍メ モ リー
装 置を用い て 1 日 の 活 動 時の心 拍数を 連 続して記 録した。 機 能の代 表 として歩 行 能 力 を 取 りあ げ,
退 院 時 及び退 院 後の歩 行 機 能 レベ ル,10m
歩 行ス ピー
ドを比 較し た。 ま た,
典 型 的 な3症 例に対し て起 立 勤 作 を 用い た同一
運 動 強 度の負 荷 試 験 を退 院 時と逮 院 後の 2回行い,
その間の心拍数反 応を体 力 判 定の基 準と した。
その結 果,
歩 行 能 力の低 下が認め られ た患 者は 1日の歩 行 数 も少 な く,
身 体 活 動 水 準 も低い傾 向があ るこ とが わか っ た。 退 院 後の 自主 訓 練の主 体は歩 行 訓 練であ り,
退 院 時の歩 行 能 力が退 院 後の機 能 や体 力の維 持に大 き く関与 し てい る と思われた。
我々がホー
ムプP グ ラムを 指導 する際は,
歩 行 訓 練 を積 極 的に プP グラム に取り入れ , 退 院後の歩 行 能 力の低下を最 少限に お さ え る よ うに指 導し てい か な けれ ば な ら ない であろ う。
キー
ワー
ド 在 宅 片麻 痺 患 者,
体 力,
身 体 活 動 水 準 は じ め に一
般 的に在 宅片 麻 痺 患 者が退 院後も入院 時の機 能 や 体 力 を維 持してい くこ と は,
困難で あ る 場合が多い。
我々 は 退院 時に各々の患者に適した ホー
ムプロ グラム を処方 し,
家庭におい てもで ぎる だけ活 動 性の高い生活を送る ように指 導し て い る。
し か し,
こ の よ うなホー ム プロ グ ラム も殆 ど実 行さ れ ていない のが現状である。
そのため 多くの患 者 が退 院後には,
機 能や体力の低 下を きた して いる。
心拍数は運動強度の 生理的指標とし て よく用い ら れてい るが,
下村等1)は 脳 性マ ヒ児の健康管理や運 動処 方 検 討の 目的で24時 間心拍 数を測 定し,
彼らの 日常 身体 活動水 準につ い て報 告し て い る。
また高橋2)は,
特別 養* The Maintenance of Function and Physical Fitness of
Home −
staying Post−
stroke Hemipleglcs afte エ their Dis−
charge
** 産 業 医 科 大 学 病
1
塊リハ ビリテー
シ ョン部Yoshiko Kimura
,
RPT,
Saburo Ohmine,
RPT,
KazunariEnig
.
hi,
RPT,
Hideo Shitama,
RPT,
Koichi Shinkoda,
RPT
,
Hiroyuki Okawa,
RPT l Department of Rehabili・
tation Medicine
,
University of Occupational andEnvironrnental Health (受 イ寸日 昭 禾062年 2月23日 ) 護 老人ホ
ー
ム と 在宅の高 齢障害者の24時間心拍 数を比 較 する ことに よ り,
生 活 環 境が高 齢 障 害 者の生 活 活 動に及 ぼ す 影 響を検 討し て い る。
今回我々 は,
在 宅 片麻痺患 者 の機 能 及び体 力 低 下の原 因が 退 院後の身体 活 動 水 準にあ る と考え,− H
の活 動 時の心拍 数 測 定と 生活 時 間 調 査 を 併せ て行っ た。
対 象 及 び 方 法 対象は当院に外 来 通 院を行っ てい る29名の在 宅 片麻 痺 患者 で あ り,
その うち 24名は男性であ る。
平 均年齢は 58.
6
±24.5
ヵ月,
退院後平均26.
1
±18.
0
ヵ月 経 過し て い る。
21 名が 右 片麻痺であり,
下 肢運動機能は Brunn−
strom (以 下 Br
.
と略す )stage 別にみ る と,
stageM が 2名,rv
が18名,V
が7名,
VI
が2
名と なっ てい る。 これ らの患 者の退院後の家 庭にお け る身体活 動水 準を 知 る 目 的で,
竹井 機 器の 心 拍メ モ リー
装置 を 用いて一
目 の活 動 時の心 拍 数 を 連 続し て記 録し た。
また,一
目の生 活 時 間 調 査 を 併せ て行い,
起 床 時から着床 時 迄の生活 構 造の 内容を できるだ け詳 細に記 録させ た。
更に,
活 動 性 の一
つ の 目安 とし て一
日の総 歩 行 数 を 万歩 計 を 用い て測 定した。
28
理 学 療 法学 第15
巻 第1
号 表 1 ア ン ケー
ト調査の内容\
項目
「
判 定1
備 考 得 点 臥 位か ら・黎 上 り※ ど ん嫡 法で も可
1
坐 位 保 持1
粕 力で坐る1
床 上 動 作 床上移動i
※ ど ・毓 法で も可1
床 上からの立 ち 坐 り!
同
上
i
一
椅 子か ら・立挫 ・1
亅
同
上 靴
,
装具の脱着1
1
屋 内 歩 行}
1
※装具,
ツエ の使用 可 1 軽・緲l
l
同
上 歩 行 屋 外 長 騨 鋪
1
同
上 糶 へ の 出 入 り
1
階囎 降1
{
手勃 の使嗣 1 「i
[
i.
剰 伽一
广
一
、
勳 降 り[
il
レ
谷室・出 入 ・一了
一
1
亅 衣 類・騰1
入 浴 浴 そうの出 入 り1
体を洗う一
L
_
.
1
体をふ く⊥
一
1.
一 ヒ
L ・
一
亅
便 所へ ・出入 りi
「
ズボン,
下着の.
辷げ 下 げ 111
ト イ レ一
黻 便器・ 使 用1
糎
羆 か ら・立 ち坐り1
一齟
買
旧
一 m
和 鞭 器・齟L
/一
/1
/ /
1
後 始 末1
得点・
)× 100 介 助 率%=
(1−
21 患 者の活 動 性の低 下の一
つ の原因 と し て考え られ るも の に,
家 庭に おける介助量の問題 が ある。
今回 は家庭で の A.
D.
L .
実 践 度 評価の 目的で,
A.
D .
L .
に関 する簡 単 な 評価表を作 製し,
患者の家族に判定 を 依頼し た。
こ の A.
D.
L .
評価 表 (表 1) は体 力に関与する と思わ れ る下 肢 動 作を中 心とし た もの で,
床上動作, 歩行,
入 浴,
ト イv の 4つの大項目 か ら成っ てい る。
こ の A.
D,
L,
評 価 表は患者のA .
D .
L.
能力よ り も む し ろ実践度を評価する た め の もの であり, 装具,
杖,
手 す りな どの使 用は すべ て許 可し てい る。
判定は家 族にも わか りや す く,
できる だけ 誤差が少ない よ うに,
自立 を○, 要 介助を △,
全 介 助を× と し,
各々1
点, 0.
5点,
0点の点数配分と して い る。
つ ま り得点が21点の者は,
AD.
L.
が すべ て 自立 し て い るこ と を 意味して い る。
片 麻痺患 者の機 能の代 表 とし て は
,
今回 は歩 行 能 力 を と りあ げ,
退 院時及び退院 後の 10m 歩 行ス ピー
ドと歩 行 機 能レ ベ ル を比 較し た。
また 3症 例に対し て起 立 動 作 を用いた同一
運 動強度の負 荷試 験 を退院時と退 院 後の 2 回行い,
その間の心拍 数 反 応を 基準と して体 力を判定し た。
これは健 側上肢で肩の高さの 肋木を支 持 させ, 下 腿脳卒中 後 在宅 片麻 痙 患者の退 院後の機能 と体 力の維 持につ い て 29 騨 介 10m の歩 行スピ
ー
ドが 匚〕…
退 院時 よ りも改 善し た者 △…
退 院 時と変 化してない者…
退 院 時より も 低 下 した者 図 1 介助率と一
日歩 行 数 長,
その2/3及 び1/2下腿長の 3種 類の高さの異なっ た台 か ら1
分 間に10
回の割合で2
分間, 合計20
回のゆっ く り と し た起立動 作 を 行わせ るもの である。
心 拍 数 反 応は 日 本 光 電 製の テ レ メー
タ心 電計を用い て,
安 静 時,
運 動 時,
運 動 終 了後回復時迄の追 跡を行っ た。
7 人 退 退 院 N=
・
7 院 時 後 薩靉劉 屋 内 歩 行 非 自立.
匚 コ 屋 外 歩 行 自立 22 人 1 退 院 後の 10m歩行スピー
ドの 低 下が1秒 未満 の者吼
結 果図1は 家庭に おける
ADL
介助 率と 1 日の 総歩 行数 及び 10m 歩行スピー
ドの 変 化を示 す。
平 均 介 助 率は 心 拍数’
A化率 Z5 2.
0 1.
5 1.
O 退 院 後 22再
N 退 院 時 立 泊 頻 内 崖 驪 図2
退院後の歩 行機 能レ ベ ル の変化 嬲 …(
◎一
日の最高心拍数 安静 時心拍数一
日の平均心拍 数 安静 時心拍数 (%Vo max=
=
48.
805 X心拍数増 力口率一
35.
906) 患 者 群 吻 機 能 低 下 N 全 体 平 均 (N=
29) 改慧
者 群 劉 機 能 維 持 哢 跖Ψo呂 maxBO % 60 40 12n 図 31 日の活 勤 時の心 拍 数 変 化 率と %Vo
・m。
i30 理学療法学 第
15
巻 第1
号 心拍数 140130120110100go8070605040302010 07 :00 起 朝 床 食 図 4 症 例 123 ヵ 月,
9:00 ト 洗 新 イ レ 面聞 oo 宏 1 テ レ ビ 量 食 訓 練 言 語 の 14:00 昼 寝 テ レ」
ビ 16:00 歩 行 テ レ ビ 18 :00 タ 食 21:0 テ ト レ イ ビ レ 就 寝’
時 間 橋 ○武
61歳 右片麻痺
,Br.
stage 皿,
発 症 後 経 過 期 間27.
5カ月,
退 院後経 過期間 1日の平 均 歩 行 数3,
000歩,
身 体活 動水準21−
35%Vo2m
。x,
ADL
介 助率29% 14,
6% (O e’
64,
3% )であ り,
平 均1H
歩行 数は10,
300
歩 (400〜
38,
OGO歩)で,
歩行数は患者 間の バ ラツキ が 非常に大 きい。
図1より,AD .
L 介助率が高く,
1 日 の総歩行 数の少 ない患 者 群に歩行ス ピー
ドの低 下が多い 傾向 がみ ら れるこ とが わか る。
10 rr渉 行スピー
ドが 退 院 後に低 下し た 11名の患 者の下 肢 運 動機能の 内訳は,Br.
stage 皿が2名,
坪が7名,
V が2名であっ た。
図2は,
こ れ ら11名の 内,
歩行ス tf・・
一
ドに 1 秒以 上の低下がみ ら れ た 7名の患老群と他の患 者 群との退 院 時及び 退 院後の歩 行機能レベ ル の変 化を示してい る。
7名の内半 数 程 度の 患者に歩行能力の低下 が 認められ,
退 院後は歩 行非 自立 群 (歩 行 時 監 視 及び介助を要する者 )が増 加して い る。
図3
は これら7 名の患 者 群と他の患 者 群との 1目の 活 動 時 の心拍数変化率を グラフに表 わし たものである。 今回の 心 拍 数 変 化 率は,
1 日の最高心拍 数 及び平 均心 拍数を安 静時の 心拍数で除し て求めた。
これ を 猪 飼の回帰 式3)(% VO2max=
48.
806x 心 拍数 増 加率一35.906
) を 用いて % ∀Q2m。x に換算する と,
患者 全体の 1日の活 動性は平均 25,
6−
56.
3%Vo2m・x となる。一
方, 機 能維持又 は改善 患 者 群では26.
6〜60.7
%Vo2mftx
の高い活 動 性 を 有し て い たが,
前 述の 7名に 関し ては,
21.
7N40.
2%Vo2max の底い活 動 性 を呈してい るこ と が わか っ た。
次の 3症 例は
,
機 能 や 体 力の低下,
維持及 び改 善 がみ られ た具体例である。
(症 例 工 図4
) 月に1
度投 薬の た め外 来 通 院 をして い る61才の男性右 片 麻 痺 患 者。
この 患 者は退 院 時は支 柱 付 A.
F.
0.
とTcane にて尾外 歩 行が自立 し て い た。
当 時10
m 歩 行ス ピー
ドが約15
秒であっ たが,
退 院後は 1 日の歩 行数も少なく,
10m
に20秒 以 上 を要する。 身体活 動水準も21〜
35.
0%Vo2max
と著しく低い。
起 立 動作 時 の心拍 数 反 応 も退院時の58年9月 と比べて, 同一
運 動 量 に対 す る 心拍 数増加の程 度が 上昇し てい ること か ら, 退 院後の体力の低下が伺われる。
運 動終了後の心拍数回復 時 間 も延 長し て お り, 循 環 系の能力の低下も考えら れる。
開 終 秒 始 了 図 5 起立動 作時の心 拍数反 応 (症例 1 )脳 卒 中 後 在 宅 片麻痺 患 者の退 院 後の機 能 と体 力の維 持につ い て 31 心拍 数 0000
、
000000000000 6543210987654321 11111113
:45 起 登 床←
山一一
→ 5:42 → 下 山 ← 7:45 朝 食 45 テ レ ビ 駅 新 聞 一奢
一 11:45 休 バ 憩 ス テ レ ビ 食 事 時問 図 6 症 例H 大 ○ 武 60歳 左 片 麻 痺 Br.
stage V,
発 症後経 過 期 間34
カ月, 退 院後経 過 期間 29カ月, 1H 平均 歩行
tW38
,
000歩, 身体 活 動水準32〜
90%寸02m 。x,
ADL 介 助率 0% (図5
) (症 例ll 図6) 発 症 後経 過期間3・
1
ヵ月の60
才の 男性 左片麻瘰 患 者。
外 来 通 院は月1回 であるが,
自宅で積 極 的 な歩行 訓 練 を 行っ て い る。
身 体 活 動 水 準 も32−・
90%Vo2m
・= と極 端に高い。
(歩 行 時の 心 拍 数が 登 山時の心 拍数に比べ て高い の は, 登山時に は休憩 をは さみ な がら ゆっ くり歩く傾向があ ること と,
artlfact
の混 入が原 因 と して考えられる。
) 起 立 動作時の心拍数 反 応は退 院 時 と比ぺて著 明に低 下して お り,
退院 時よ りも体力の改 善1
が認め られた症 例で ある。 (図7) (瞳 例皿 図8)56才の男性 左 片 麻 郷 患 者で発 症 後29 カ月 経過し てい る。 早 朝の軽い散歩の他は,1
日の大半 をテ レ ビ を みて過ごしてい る。
そのため 身体活 動水準は 20〜
360/eVo2max と低い。
週に 3回当 院へ の外来 通 院 訓 練 時に約45%Vo2
皿ax 程 度の トレ ッ ドミル 歩 行を 20分 間 行っ て い る。
退 院後 10m 歩行ス ピー
ドは変化し てい な いが,
9kg の体 重 増 加が認め られて い る。
起 立動 作時の 心拍数反 応は低 下して い るが,
こ の患 者の場 合血 庄 コ ン トPt一
ルのた め βプロ ッ カー
を投 与 されて お り,
心 拍 数 値か らの体 力の判定は困 難で ある。
(図9) 考 察 我々 はこれ迄在 宅 片麻 痺患者の家 庭における自主訓練 の内容に関し て調 査を行っ て きた。
その結 果,
彼 らの家 庭に おける自主訓練の 主体は我々 の指 導し たホー
ム プロ グラム では な く,
散歩や 長 距離 歩行 とい っ た歩行訓 練で ある こと が わか っ て い る4)。
歩 行機能に関して は,
今 回の結 果か ら入 院 申 獲 得し た 歩 行 機 能レベ ル の低い 者 程退 院後の歩行量が少 ない傾向 があ り,
こ の こ と が退 院 後 更に歩 行能力を低下させ る原 因 となっ て い る と思われた。
ま た歩行訓 練を積 極的に生 活の 中に と り入 れて い る患 者 程 身 体 活 動水 準が高い。
そ の意 味で は ‘‘
歩行能力”
が 退 院後の体 力 や機能の維 持に 対し て持つ 意義は極めて大 きい とい えよう。
運 動の強 度を表わす指標と して は,
酸 素 摂取量,
心 拍 数,
換 気 量な どが ある。 最大下作業 時に は誰につ いて で も,
酸 素 摂 取 量 と心 拍 数の間に は ほぼ直 線 関 係 が成立 す る5}。
ゆえに,
心 拍 数か ら個人の最 大 酸 素 摂 取 量に対 す る運 動 強 度の推 定がある程 度迄可 能で あるe し か し, こ こ で問題 と な るの は,
こ の直線の傾 きが 同一
個人内にお いて も体 力の状 態に応じ て変わっ て くることで ある。
体 力の レ ベ ル が 高い 時は酸素脈 が 大 きい ので,
低い心 拍 数 で も よ り多くの酸 素の 運搬 が可能であるが,
長 期 安 静 後 や体 力の低下がある時は, 酸素 摂 取 量の割に心拍数の増 加 が大 ぎい。
心 拍 数 反 応は被験者の心理状態,
環 境温度,
運 動の種 類な どに影 響さ れ る が,
こ の よ う な条仲を統一
32 理学療法 学 第
15
巻 第1
号 心 拍 5kgOkg 0cm 開 終 始 了 図 7 起立動作時の 心 拍数反 応 (症 例H) すれ ば,
同一
個人の循 環 系の能 力を判 定 する1つの指 標 と して用い る こ と がで ぎる。
運 動をくり返し行っ てい る と心 臓の1
回の収 縮で駆出される血 液の量 (1回拍 出 量 stroke volume ) が増加 するの で,
同じ強 さの運 動に対 し ても心 臓の拍動 数は低 下 する。
こ の よ うな 心拍数の減 心 拍 数 工30一
58年9月9臼 160cm 50kg− 一一
60年9月11日 59kg,
ム 盲 ロ 1爵
J ● 開 始 39cmo 26cm 終 了 図 9 起立勸作時の心拍 数 反 応 (症例皿) 秒 心拍 数 OOOODOOOOOOOOOO 43210987654321 11111 テ レ ビ 25 朝 食 質尸
D2,
.
5 艸 散 歩 ← 9:25 眠 11;25 テ レ ビ 13:25 ユ4:25 昼 テ 読 レ 食 ビ 書 テ レ ビ 5 夕 食 2 テ レ ビ 81 や 散 歩←
255 : ホ 611.
茶 時 間 図 8 症例 皿 白○ 達0
56歳左片麻痺 Br.
stage IV,
発 症後経 過期 間29ヵ月,
退 院 後経 過 期 間21カ 月,
1日の平 均 歩 行 数7,
10G歩.
身体 活 動水準20〜
36%Vo2 m 。 。 , ADL 介 助 率9.
5%脳 卒 中 後在宅 片麻痺患 者の退 院後の機能 と体 力の 維持につ い て 33 少や回復 時問の短縮は
,
トレー
一
= ソ グに よ る循環 系の余 裕力の増 加を意 味し て い る6)。
体力 を 改 善 する のに必要な 運動強 度につ い て は諸 説が ある
。
加 賀 谷 等に よればη , 60%Vo2max に 相 当する週 2回,
30 分間の歩行 トレー
ニ ン グに よ りVo2max
の 有意 な 増 加 と最大 下作 業に対 する呼吸 循 環 反 応に効 果 が 認め られた とい う。 ま た進 藤 8)は,
運 動継続 時間 が 1時 間 以 上であ れば,
50%Vo2m。x でも十分な効 果が 得 られたと して いる。
し か し,
これ らの研 究は いずれ も健 常成人を 対象と し たもの であ り,
片麻 痺 患者にこ の ような運 動 量 を期 待することには 無 理 が あると思 わ れ る。Shephard
は,Vo2max
の高い被 験 者は 目常の心 拍 数が 120拍/分に 達して お り, Vo2max の低い被 験者は120
拍/分を越えな かっ た と指摘して いる。
こ の よ うに体力は 日常の身体活 動水 準に影 響され,
日常の活動性が 高い者 程 有 機 的 作 業 能も優 れて いるS}。
退 院 後 も外 来 通 院 訓練を受 けた り, 自主 訓 練に励んで い る積極 的な患者は別とし て,
問 題と な るの は下 肢の運 動 機 能が悪かっ た り無気力であるが ゆ え に十分な強 度の運 動 負 荷が与 え られない 患者群である。
こ の ような患者群は家族へ のA .
D .
L .
依存度も高く,
日 常の身体活動水 準も低いため, 加 賀 谷の い うように有 酸 素 的作 業能 も低下し て い る もの と思わ れ る。
ま と め 退院 後の在 宅 片 麻 痺 患 者の機 能や体力の 維持に は患者 の 日常生 活の あ り方が大 ぎ く影 響し てい る。 多 くの患 者 に とっ て 最 大の 関 心事は機能や 体 力の 維 持と増強にあ る9,。
そのた めにも我々は こ こ で も う一
度ホー
ム プログ ラム の 内容に関し て検 討しな け れ ば な ら ない。
ま た依 存 度の高い低活 動性の患者 群に対して は,
Q
.
OL .
とい う 面も十分に ふま えて退 院後の生 活 指 導を積 極 的に行っ て ゆ くべ きで はない か と考える。
当論文の要 旨は,
第21
回 日本理学療法士学 会に て発表 し た。
尚,
御 校閲頂きま し た緒方甫教授に深 謝致し ま す。 引 用 文 献 1) 下村 勉,
見 松 健 太 郎,
他 :ttff
脳 性まひ児 (者 )の 日鴬生 活に おける24時 問 心 拍 数 変 動,
総 合 リハ,
13,
439−
446,
1985,
2) 高 橋 流里 子 :第21回 日本理学 療 法士学 会,
福岡,
1986.
3)沼 尻 幸 吉 ;労働科学叢 書37,
活動のエ ネルギー
代謝, 財団 法人労 働 科 学研 究 所,
柬 京,
1979,
pp.
331.
4)木村美子,
吉田豊和:第3回 全国 私 立 大 学理学療 法 学 会, 神 戸,
1985.
5)Per OloξAstrand Kaare Rodahl 著, 朝比奈
一
男, 浅野 勝 己 訳 :オス ト ラン ド運 動 生 理学
,
大修 館,
東 京, 1982,
pp.
254−
268.
6)猪飼 道 夫:生理 学 大 系D(,
適 応協関の生 理学一
体力 論,
医.
学書 院 東 京,
1974,
pp.
773.
7) 加 賀 谷 熈彦,
加賀 谷 淳 子 :運 動処 方・
その生 理学 的 基 礎,
杏林書院,
東 京,
1983,
p.
187.
8)加賀谷 熈彦,
加賀谷 淳 子; 運動処方・
そ の 生理 学的基礎,
杏 林 書 院,
東 京,
198B,
pp.
235−
236.
9) 砂 原 茂一,Quality
of Life (Q ,
0.
L.
)の意 味 するもの Rehabilitationとの関 わ りにつ い て考 え る,
理学 療 法と作 業療 法,
19,
510−
511, 1985.
34
es*twza\es15gee
1e
<Abstract>
The Maintenance ofFunction and
HemiplegicsPhysical
Fitness of Home-staying Post-stroke
after their
Discharge
Yoshiko
KIMURA,
RPT,
SaburoOHMINE,
RPT,Kazunari
ENISHI,RPT,
Hidee
SHITAMA. RPS,Koichi
SHINKODA, RPT,Hiroyuki
OKAWA,
RPT
Department
of
Rehabilitation
Mbdicine,
Ubeiversity
of
Occmpational andEnvironmental
Hbalth
The
reasons why twenty-ninedischarged
hemiplegic
patientsin the postapoplecticperioddeeline
theirstrength and
function
were studledfrom
the viewpoint of theirdairy
aetivities. Thedegree
ofpractieing ADL, the numbers of steps per
day
were examined, and also cardiograms were continuouslyrecorded
in
theirawakening period,The
speed towalk10
meter, which reveals theiJfunction,
and changesin
heart
rate after theload
test of three typical patients,whlchjudge
theirphyslcalfitness,
were examined at both times
just
out of hospitaland twenty to thirtymonths after leavingthere,
The
results pointedout that patientswhose walking abilitydeclined
had
a tendency tohave
less
activity, showingfewer
steps perday.
And training to walkbeing
a primary partof theirself-trainings, itcan
be
said that ability to walk atleaving
hospitalplays adecisive
rolein
main-tainlng their physical