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本の万華鏡『「土のある暮らしと文化」を紐解くヒント』/CEL【大阪ガス株式会社 エネルギー・文化研究所】

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Academic year: 2021

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(1)塩見 直紀(しおみ・なおき) 推 薦 者. 本の万 鏡 華. 半農半X研究所代表。1965年京都府生まれ。㈱フェリシモを経て、2000年に「半農半X研究所」 を設立。21世紀の生き方、暮らし方として、 「半農半X(エックス=天職)」コンセプトを95年こ ろより提唱。また、 「NPO法人里山ねっと・あやべ」のスタッフとして、綾部里山交流大学を企画。 主な著書は、 『半農半Xという生き方』 (ソニー・マガジンズ)、 『綾部発 半農半Xな人生の歩き方88』 (遊タイム出版)など。1冊目の『半農半Xという生き方』は中国語訳され、台湾でも出版され、版 を重ね、さらに中国にも広がっている。.  4キロの砂浜を美術館に見たて、Tシャツアート展や漂流物展を開催したり、ユニークな 取り組みをしている高知県黒潮町の「砂浜美術館」 。町中をいくら探しても美術館の建物は 見当たらない。 「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です」 。これが 砂浜美術館のコンセプトだ。  砂浜美術館では、こんなものも作品ですという。 「美しい松原」 、沖に見える「クジラ」 、 卵を産みにくる「ウミガメ」 、砂浜を裸足で走る「子どもたち」 、流れ着く「漂流物」 、波と風 がデザインする「模様」 、砂浜に残った「小鳥の足跡」などなど。 「砂浜から見えるものすべ てが作品になっていく。作品でないものは、ない。一瞬一瞬も作品。それは永遠と続いてい く…」とパンフレットにある。数年前、夕陽が沈む時刻、僕も家族と砂浜を歩いてみた。砂 浜を歩く僕たちもひとつの作品になったのかもしれない。  米国の科学者レイチェル・カーソンは50年ほど前、 「センス・オブ・ワンダー(自然の神秘 さや不思議さに目を見張る感性) 」の大事さをエッセイに遺した。僕はいまの時代、これが もっとも重要なことではないかと思っている。砂浜美術館のパンフレットには小さな小さ な文字でこう記してあった。 「時代を少し動かせるのは、一人一人の小さな感性の集り」と。  10年以上かけ、1万種類の土をコレクションしている造形作家・栗田宏一さんは「土は 美しい。それを伝えたい」という。全国の土を集め、乾かし、ふるいにかけてきた。すると、 様々な土の色が姿を表すという。土色というものは、ほんとうはないそうで、ピンクやオ レンジ色、ブルーや灰色があったりする。そういえば、僕が住む村の近くにもびっくりす るくらい赤い土がある。  新潟で3年に1度開催されるアートトリエンナーレ「大地の芸術祭」で栗田さんの作品 に初めて触れた。新潟全域で採取した750種類の土が古民家に展示され、魅了された。作品 のコンセプトは「土そのものの美しさを見てもらう。それぞれの土は私たちの在り方を見 つめ直すものとなる」 。栗田さんの仕事に鼓舞され、以来、 僕は旅先でも、また、故郷を歩いていても、土の色が気に なるようになってしまった。娘が小学校の夏休み、自由研 究に市内の土の色コレクションをおこなった。やってみる と簡単に20色の土が集まり、僕も子どもも驚いた。土のあ る暮らしと文化を紐解く。そのためにはセンス・オブ・ワ CEL ンダーが必要だと思う。. ●『左官礼賛』小林澄夫. ●『のたうつ者』挾土秀平. 石風社(2001年). ●『光れ!泥だんご―普通の土でのつくりかた』加用文男. 講談社(2001年). ●『土泥礼讃』井波律子、 井本英一、神崎宣武、小林澄夫 INAX出版(2002年) ●『土の絵本1∼5』 日本土壌肥料学会. 農産漁村文化協会(2002年). ●『緑をまとう家』小池雅久、 藤森照信、浜田剛爾、石田秀輝. INAX出版. ●『まめぼん―世界で一番ちいさな盆栽』山本順三 ●『土とは何だろうか?』久馬一剛. 平凡社(2005年). 京都大学学術出版会(2005年). ●『NEXT21―その設計スピリッツと居住実験10年の全貌』 「NEXT21」. 編集委員会 エクスナレッジ (2005年) ●『「どこへも行かない」旅』林. 望 光文社(2006年). ●『都市の暮らしの民俗学1∼3』新谷尚紀、 岩本通弥編 吉川弘文館(2006年) ●『ついこの間あった昔』林. 望 弘文堂(2007年). 著. ︱ ︱ フ レ ー ベ ル 館   2 0 0 4 年. ﹃ 土 の コ レ ク シ ョ ン ﹄. を 紐 解 く ヒ ン ト. 毎日新聞社(2008年). ●『藤森照信、 素材の旅』藤森照信. 新建築社(2009年). ●『土から平和へ―みんなで起こそう農レボリューション』塩見直紀. コモン. ズ(2009年) ●『水と緑と土―伝統を捨てた社会の行方』富山和子 中央公論新社 (2010年) ●『土の科学』久馬一剛.  (2003年). 栗 田 宏 一. 土 の あ る 暮 ら し と 文 化. PHP研究所(2010年). ●『土・建築・環境―エコ時代の再発見』ゲルノート・ ミンケ 西村書店(2010年) ●『大地の芸術祭―ディレクターズ・カッ ト』北川フラム 角川学芸出版(2010年) ●『プランターで育てる有機・無農薬野菜―場所がなくても挑戦できる !』. 藤田 智 ブティック社(2011年) ●『民俗学とは何か―柳田・折口・渋沢に学び直す』新谷尚紀. 吉川弘文. 館(2011年) ●『土の色って、 どんな色?』栗田宏一. 福音館書店(2011年). CEL Oct. 2011. 72.

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参照

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