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Molecular Biological Studies on the Epidemiology and Virulence Factors of Infectious Bursal Disease Virus

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Academic year: 2021

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Title

Molecular Biological Studies on the Epidemiology and Virulence

Factors of Infectious Bursal Disease Virus( 内容の要旨

(Summary) )

Author(s)

Min Thein Maw

Report No.(Doctoral

Degree)

博士(獣医学) 甲第280号

Issue Date

2009-03-13

Type

博士論文

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/33592

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

氏 名(国籍) 学 位 の 種 類 学 位 記 番 号 学位授与年月 日 学位授与の要件 研究科及び専攻 研究指導を受けた大学 学 位 論 文 題 目 審 査 委 貞 (22)

Min Thein Maw(ミャンマー連邦) 博士(獣医) 獣医博甲第280号 平成21年3月13日 学位規則第3粂第1項該当 連合獣医学研究科 獣医学専攻 岐阜大学

Molecular BiologicalStudies on the Epidemiology

andVirulenceFactorsofInfectiousBursalDiseaseViru (伝染病ファブリキクス重病ウイルスの疫学および病原性決 定因子に関する分子生物学的研究) 主査 岐阜 大 学 教 授 副査 帯広畜産大学 副査 岩 手 大 学 副査 東京農工大学 副査 岐阜 大 学 副査 鳥 取 大 学 教 教 教 教 教 授授授授授 人寿 汎一陸 士 秀 邦英直 剛 士 熊 川 多 黒 口 福 猪 晶 本 石 山 論 文 の 内 容 の 要 旨 伝染性ファブリキウス褒病ウイルス(IBDV)は若齢の鶏に高い伝染力を持つ疾患であ る伝染性ファブリキウス褒病(IBD)の原因ウイルスである。近年,IBDVワクチン接種 を行なわない農場が増加している。このような農場においてもIBDは発生しているが, 疫学調査はほとんど行なわれていない。発展途上国において,IBDの分子生物学に基づ く疫学調査成績は乏しい。簡単で生物学的に安全なサンプリング方法はIBDVの診断や 分子生物学的研究のための海外の研究機関への輸送の面における課題の解決にもつな がる。アポトーシスは強毒型IBDVによるIBDの症状の重篤度に直接的に関わっている ことが明らかになってきた。しかし,強毒型IBDVによって誘導されるアポトーシスに 関与するウイルスタンパク質についてはほとんど報告がない。アポトーシス誘導との 関連性が示唆ざれているウイルス構造タンパク質の一つであるVP4の核移行に関する 分子生物学的機構はまだ解明されていない。 このようなIBDVの疫学および病原性に関与するウイルスタンパク質の機能を解明す るため,本研究では以下に示す4つの研究を行った。

(3)

-186-第1章では日本におけるIBDの疫学検索を行った。IBDに対するワクチン接種を行 なっていない養鶏の中から2種類のIBDVが検出ざれ どちらも血清型1に分類された。 またIBDの羅病率はVNTの結果では78%,RT-PCRの結果では80.4%であった。塩基配 列の解読およびその系統学的解析の結果,検出されたIBDVは生ワクチンと同じ遺伝子 型であった。臨床症状を示していない鶏からワクチン様1BDVが検出ざれたことから日 本においてIBDV生ワクチンが拡散していることが示唆された。 第2章では,IBDの分子診断のために通常の紙を用いたファブリキウス襲の実用的な サンプリング法を開発した。柑DVが感染したファブリキウス嚢を直接クロマトグラ フィー紙,フィルター紙および通常の紙にスタンプし,無水エタノール,Tris-HCl飽 和フェノールまたはフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)で固 定した。FlindersTechnology Associates(FTA)カードも同様に使用した。370Cで30日 間まで保存した後,全RNAを紙およびFTAカードに固定した臓器から抽出 し,IBDVRNA検出を行った。さらに様々な固定法とFTAカードについてIBDVの不活 化に関しても検討した。紙の品質,保存期間および固定法に関わらずIBDVRNAはすべ てのサンプルから検出された。またIBDVはフェノールでは不活化されたが,エタノー ルやFTAカードに含まれる成分では不活化されなかった。以上の結果から,通常の統 はFTAカードと同様にウイルスRNAを保持することができ,IBDVの不活化に関しては FTAカードよりもフェノール固定の方が優れていることがわかった。 第3章では,古典型IBDVと強毒型IBDVを比較することによってウイルスのアポトー シス関連タンパク質の機能を解明した。OKYM株(強毒型)およびGBFl(古典型)のタン パク質を組み換えGFP発現ベクターを用いて発現ざせた。その結果,VP4およびVP2 がアポトーシスの誘導に関わり,ⅤVOKYM株およびcvGBFl株の病原性に関与してい ることが示された。しかし,このアポトーシス誘導に関してVVOKYM株および cvGBFl株の間にはVP2,VP4共に違いは認められなかった。ウイルスの致死性に関し てはアポトーシス誘導タンパク質だけでなくいくつかの要因が関与していることが示 唆ざれた。 第4章では,VP4の核移行に関する分子生物学的基礎および核移行を決定する.ドメイ ンの特定を行った。VP4のC末端の83-163番目のアミノ酸を欠損させた場合,針状構

造物は消失したが,核移行は阻害されなかった。N末端の76アミノ酸を削ると針状構

造物の集合は消え,核移行も大部分が阻害された。IBDV感染においてVP4は核または 細胞質に局在し,N末端から76番目のアミノ酸がVP4の核移行を決めていることが 示唆ざれた。

(4)

本研究によってIBDVの疫学的,診断,およびウイルスタンパク質の機能解析につい て新たな知見が得られた。 審 査 結 果 の 要 旨 本研究では伝染性ファブリキウス堪病(IBD)の原因ウイルスである伝染性ファブリキウ

ス琴病ウイルス(Ⅰ8DV)の疫学および病原性に関与するウイルスタンパク質の機能を解明す

るための研究を行った。 本研究は4章から構成ざれている。 第1章では日本におけるIBDの疫学検索を行った。IBDに対するワクチン接種を行なって いない養鶏の中から2種類のIBDVが検出きれ,どちらも血清型1に分類された。またIBD の雁病率はVNTの結果では78%,RT-PCRの結果では80.4%であった。塩基配列の解読 およびその系統学的解析の結果,検出されたIBDVは生ワクチンと同じ遺伝子型であっ た。臨床症状を示していない鶏からワクチン様IBDVが検出されたことから日本において IBDV生ワクチンが拡散していることが示唆された? 第2章では,IBDの分子診断のために通常の紙を用いたファブリキウス嚢の実用的なサ ンプリング法を開発した。IBDVが感染したファブリキウス嚢を直接クロマトグラフィー 紙,フィルター紙および通常の紙にスタンプし,無水エタノール,Tris-HCl飽和フェ ノールまたはフェノール:クロロホルム:イソアミルアルコール(25:24:1)で固定し

た。Flinders Techno10gy Associates(FTA)カードも同様に使用した。370Cで30日間まで

保存した後,全RNAを紙およびFTAカードに固定した臓器から抽出し,IBDVRNA検出を 行った。さらに様々な固定法とFmカードについてIBDVの不活化に関しても検討した。 紙の品質,保存期間および固定法に関わらずIBDVRNAはすべてのサンプルから検出され た。またIBDVはフェノールでは不活化されたが,エタノールやFTAカードに含まれる成分 では不活化ざれなかった。以上の結果から,通常の紙はFTAカードと同様にウイルスRNA を保持することができ,IBDVの不活化に関してはFTAカードよりもフェノール固定の方 が優れていることがわかった。 第3章では,古典型IBDVと強毒型IBDVを比較することによってウイルスのアポトーシ ス関連タンパク質の機能を解明した。OKYM株(強毒型)およびGBFl(古典型)のタンパク質 を組み換えGFP発現ベクターを用いて発現させた。その結果VP4およびVP2がアポトーシ スの誘導に関わり,VVOKYM株およびcvGBFl株の病原性に関与していることが示され た。しかし,このアポトーシス誘導に関してⅤVOKYM株およびcvGBFl株の間には VP2,VP4共に違いは認められなかった。ウイルスの致死性に関してはアポトーシス誘導 タンパク質だけでなくいくつかの要因が関与していることが示唆ざれた。 第4章では,VP4の核移行に関する分子生物学的基礎および核移行を決定するドメイン の特定を行った。VP4のC末端の83-163番目のアミノ酸を欠損ざせた場合,針状構造物 は消失したが,核移行は阻害されなかった。N末端の76アミノ酸を削ると針状構造物の集 合は消え,核移行も大部分が阻害された。IBDV感染においてVP4は核または細胞質に局 在し,N末端から76番目のアミノ酸がVP4の核移行を決めていることが示唆された。 本研究によってIBDVの疫学的,診断 およびウイルスタンパク質の機能解析について新 たな知見が得られた。 以上について,審査委貞全員一致で本論文が岐阜大学大学院連合獣医学研究科の学位論 文として十分価値があると認めた。

(5)

-188-基礎となる学術論文

1)題 目:Apracticaltissue sampling method using ordinary paperfor molecular detection ofinfectious bursaldisease virus RNA by RT-PCR 著 者 名:Maw,M.T.,Yhmaguchi,T・Kasanga,C・J,Terasaki,K・and Fukushi,H. 学術雑誌名:AvianDiseases 巻・号・貢・発行年:50(4):556-560,2006 2)題 目‥ Detectionofvaccine-1ikeinfectiousbursaldisease(IBD)virusin IBDvaccine一打eechickensinJapan 著 者 名:Maw,M.T.,Yamaguchi,T.Ohya,K・andFukushi,H・ 学術雑誌名:TheJourna10fVeterinaryMedicalScience 巻・号・貢・発行年:70(8):833-835,2008 既発表学術論文 1)題 目: NucleotidesequenceanalysISOfVP2hypervariabledomainof

infectious bursaldisease viruS detectedinJapanfrom1993to 2004 著 者 名:Ⅶmaguchi,T.,Kasanga,C・J,Terasaki,K・Maw,M・T,Ohya,K・ andFukushi,H. 学術雑誌名:TheJournalofVeterinaryMedicalScience 巻・号・貫・発行年:69(7):733-738,2007 2)題 目:ChickenBlymphomaDT40cellsasausefu1toolforinvitro analysisofpathogel-icinfectiousbursaldiseaseviruS 著 者 名:Terasaki.K.,Hirayama.H,Kasanga・C・J,MawM・T・Ohya・K, YamaguchiT・andFukushi,H・ 学術雑誌名:TheJournalofVeterinaryMedicalScience 巻・号・貢・発行年:70(4):407-410,2008

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