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入院中の思春期患児の看護介入において看護師が感じる困難

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Academic year: 2021

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様式2号(第5条関係)

修 士 論 文 要 旨

看護学専攻 生涯看護学 分野 小児看護学 領域 学籍番号 217602 氏 名 惠良 達朗 論文題目 入院中の思春期患児の看護介入において看護師が感じる困難 キーワード 思春期、看護介入、看護師、困難、入院 Ⅰ.研究目的 思春期は、心身ともに著しく成長発達する時期である。身体的には二次性徴が発現し、精神・社会的に大 人に反発したり、親よりも友人との付き合い好んだりする一方、困った時は大人を頼るといった二面性をも つなど思春期の子どもは特有の特徴をもつ。そして、実際の臨床場面でこの様な複雑な特徴をもつ思春期患 児に関わる看護師もまた、その関わりに苦手意識や困難感を抱くことがある。しかし、現在、入院中の思春 期患児への看護介入において看護師が具体的にどのようなことを困難と考えているのかは、十分に明確化さ れていない。そこで今回、本研究では、入院中の思春期の患児の看護介入において看護師がどのようなこと を困難と感じているかを明らかにすることを目的とした。 Ⅱ.研究方法 看護経験年数を3 年以上有し、かつ過去 1 年以内に思春期の患児の看護介入を経験したことのある看護 師10 名を研究協力者とし、2018 年 8 月から 11 月に半構成的面接を実施した。面接内容から逐語録を作成 し質的帰納的に分析した。なお、本研究は、三重県立看護大学研究倫理審査会および当該病院の倫理審査委 員会の承認を得た上で実施した。 Ⅲ.研究結果 分析の結果、入院中の思春期の患児の看護介入において看護師が感じる困難として、2 の【テーマ】、6 の〔カテゴリー〕、15 の〈サブカテゴリー〉が見出された。【患児に対する恥ずかしさへの対応】では、〈身 体露出を伴うケアで異性の患児の恥ずかしさを軽減する声かけ〉といった〔異性の患児に対する恥ずかしさ への対応〕や〈同性の患児の身体露出を伴うケアで患児に恥ずかしさを抱かせる後ろめたさを軽減する方法〉 といった〔同性の患児に対する恥ずかしさへの対応〕を困難と感じていた。また、【患児とのコミュニケー ションの取り方】では、〈問いかけても返事だけの患児の病気や症状の理解度の把握〉といった〔素っ気な い患児とのコミュニケーションの取り方〕や〈患児の意思を尊重したうえで納得できる説明〉といった〔患 児に配慮した話し方〕を困難と捉えていた。また、「女の子が興味のあるものが全く分からないので会話を 弾ませるのが難しいですね。」と〔異性の患児の思いや興味を引き出す話し方〕や「私自身思春期の特徴と かについて分からなくて・・・」と〈思春期の特徴を理解して患児と話す方法〉を困難と感じていた。さらに、 看護師は「病気や治療で苦しんでいると可哀そうで患児が思っていることを引き出すような話し方が分から ない。」と〈疾患や治療で苦しむ患児が抱いている思いを引き出す方法〉といった〔患児の特徴や状況を考 えた話し方〕を困難と認識していた。 Ⅳ.考察 思春期の年代では、他の年代以上に羞恥心を強く抱くことに加え、看護師自身もまた経験者としてその思 いが理解できるため、身体露出を伴うケアにおける対応が困難事として見出されたと推察する。また、患児 とのコミュニケーションに関する困難を認識したのは、患児が入院や疾患を有することよりも、自身の意思 を強くもったり、同年代を好み大人を避けたりするといった思春期の特徴が影響していると考える。さらに、 困難を抱かせる他の要因とし、看護師自身が実体験として感じたり経験したりしたことのない異性の患児の 思いや興味を理解することが難しいといった看護師側の背景や経験に由来していることが示唆された。

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