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展示解説 : 「近江路の旅人たち : 収蔵古文書と絵図資料にみる」

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Academic year: 2021

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史 料 紹 介

「近江路の旅人たち-収蔵古文書と絵図資料にみる-」

石場にて、旅から帰った人を迎える図 (「近江名所図会」部分) 附属史料館では平成一四年度企画展として、収蔵史資料の中から旅日記や名所図会、それに絵図 資料などを使用して、江戸時代から明治時代頃にかけての近江における旅行の歴史についての展示 を開催することにいたしました。 中山道・東海道・北国街道など重要な街道が縦横に走っている近江は、かつては人々の往来がきわ めてさかんな場所でした。特に、本年は中山道400周年にあたっており、この秋には滋賀県下のいくつ かの市町村の博物館でそれぞれ連携し合って、中山道の歴史に関する展示やイベントが多数開催さ れます。そこで、当附属史料館でも近江の街道をめぐる歴史の中で、かつて街道を行き交った旅行者 たち、またそうした人々が訪れ眺めた名所・旧跡や旅先の風景に注目する展示を企画しました。 滋賀は琵琶湖をはじめとする豊かな自然に恵まれ、近江八景や竹生嶋・比叡山・安土城跡・賎ケ岳 古戦場跡など伝統ある名所・旧跡もたくさん存在する地域として古くから知られていました。たとえば、 今回の展示では「湖水浦廻り 名所・寺社便覧図蹟」(当館蔵)をお見せします。この絵図は安政三年 (1856)に京都と江戸の書肆から出版されたものですが、村や町等の地名のほかに近江の名所・旧 跡が無数に描き込まれています。これは、現在の旅行用のイラスト・ガイドマップにあたるものと言える でしょう。また、文化十一年(1814)には「近江名所図会」(個人蔵)も刊行されました。こちらは近江の 名所・旧跡や歴史、特産品などに関する文章と、近江の旅の風景を描いた絵が多数掲載された、江戸 時代の旅行ガイドブックです。 学生諸君もせっかく滋賀に住んでいながら、古来多くの人々に愛されてきた滋賀の名所・旧跡を訪れ ていないとしたら、これは大変もったいないことではないでしょうか。学生諸君にとって、この展示が滋 賀を旅するきっかけになり、地元の歴史にふれる窓口になれば幸いです。 (史料館 青柳周一)

参照

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